JP2000154817A - 取り外し可能タング付きインサ―ト - Google Patents

取り外し可能タング付きインサ―ト

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JP2000154817A
JP2000154817A JP11060911A JP6091199A JP2000154817A JP 2000154817 A JP2000154817 A JP 2000154817A JP 11060911 A JP11060911 A JP 11060911A JP 6091199 A JP6091199 A JP 6091199A JP 2000154817 A JP2000154817 A JP 2000154817A
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G3/00Arrangements or accessories for enabling machine tools not specially designed only for thread cutting to be used for this purpose, e.g. arrangements for reversing the working spindle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B37/00Nuts or like thread-engaging members
    • F16B37/12Nuts or like thread-engaging members with thread-engaging surfaces formed by inserted coil-springs, discs, or the like; Independent pieces of wound wire used as nuts; Threaded inserts for holes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な工具を使用せずに短時間かつ容易に取
り外すことを可能とするとともに、取り外しに際してタ
ップ穴を傷つけにくい取り外し可能タング付きインサー
トの提供を課題とする。また、タングの折り取りが容易
な取り外し可能タング付きインサートとすることも課題
とする。また、端末の端面の周縁がタップ穴に接触する
ことによる抵抗や、これによるタップ穴の変形を起こす
ことのない取り外し可能タング付きインサートとするこ
とも課題とする。 【解決手段】 第1コイルと反対側の端部である端末6
に、抜き取り用ノッチ10を少なくとも1箇所以上形成
する構成とした。また、第1コイルに、折り取り用ノッ
チを、挿入方向裏面側または内周面側のいずれか一方、
もしくは両方に形成する構成を採用した。また、端末6
の少なくとも外周面側には、面取りである第1テーパ面
15が形成されている構成を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被工作物に形成さ
れたタップ穴に取り付けられて雌ねじを形成する取り外
し可能タング付きインサートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タング付きインサート(以下、インサー
トという)は、プラスチック材やアルミ材など、比較的
硬度の低い被工作物に雌ねじを形成するために使用され
るものである。この種の従来のインサートについて、図
面を参照しながら以下に説明する。
【0003】図20から図22に示すように、インサー
トは、ワイヤを螺旋状に巻いた円筒形状を有してなり、
その外周面に外側ねじ1が、内周面に内側ねじ2が形成
されている。さらに、このインサートの一方の端部は、
図示されない被工作物に形成されたタップ穴に最初に挿
入される部分として第1コイル3と称されている。
【0004】第1コイル3には、その端部から前記円筒
の内側に向かって伸びるタング4が形成されている。こ
のタング4は、インサートを前記被工作物のタップ穴に
挿入して取り付ける際に、図示されない工具で把持する
ための部分である。前記タップ穴への取り付け完了後の
タング4は、内側ねじ2に螺合する図示されないボルト
の進入の邪魔になるので、折り取っておく必要がある。
【0005】このため、第1コイル3には、タング4を
折り取りしやすいように、折り取り用ノッチ5が、イン
サートの挿入先端側に面して形成されている。この折り
取り用ノッチ5は、直線形状のワイヤを螺旋状に巻いて
コイル形状にした後において、切削加工によって形成さ
れるものである。なお、第1コイル3と反対側の端部
は、このインサートと前記ボルトとが螺合を開始する部
分となっており、端末6と称されている。そして、この
端末6の最後端には、周縁6aで縁取られた端面6bが
形成されている。
【0006】以上の説明によるインサートの前記被工作
物への取り付け及び取り外しは、以下のような工程に沿
って行われる。まず、取り付け方法について説明する。
インサートに、該インサートを貫くように端末6側から
前記工具を入れてタング4を把持する。そして、第1コ
イル3を前記被工作物にあらかじめ形成されている前記
タップ穴の入口内に挿入した状態で、前記工具を、前記
被工作物に対向視して右回りに回転させる。すると、イ
ンサートは、前記タップ穴と螺合しながらその内部へと
進入していく。十分な深さまで進入した時点でその回転
を止め、タング4から前記工具を離し、該工具をインサ
ート内から引き抜く。
【0007】この状態では、前記ボルトをインサートの
内側ねじ2に螺合させたときに、タング4が前記ボルト
の進入の妨げとなるので、タング4の折り取りを行う。
すなわち、図示されないピンを端末6側からインサート
を貫くように挿入し、該ピンでタング4を叩く。する
と、第1コイル3の一部及びタング4は、折り取り用ノ
ッチ5において本体側から分断される。このときの分断
は、折り取り用ノッチ5が設けられている側の裏面側で
ある部分5aが伸びて亀裂が発生し、この亀裂が折り取
り用ノッチ5に向かって進行することで分断されるので
ある。
【0008】分断されたタング4及び第1コイル3の一
部を取り除き、その後、分断された部分が内側ねじ2よ
りも内側に向かって曲がり、前記ボルトの進入の妨げに
なっていないかを確認するためのゲージ検査を行い、取
り付け作業が完了する。
【0009】次に、取り外し方法について説明する。前
記タップ穴に取り付けられたインサートは、タング4が
既に取り除かれており、前記工具で把持することができ
ないので、取り外し用の特殊工具を使用する。図23に
示す符号7がその特殊工具であり、側面視した状態で
は、くさび形の形状を有している。この取り外し工具7
を、端末6側からインサートを貫くように挿入した後、
インサートに向かって強く打ち付ける。すると、取り外
し工具7の刃9が内側ねじ2に食い込み、インサート側
に係合部8が形成される。この状態で、取り外し工具7
を、インサートに対向視して左回りに回転させる。する
と、この回転力は、係合部8を介してインサートを左回
りに回転させるので、該インサートが前記タップ穴から
取り出され、取り外し作業が完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記説明の
従来のインサートは、下記の問題を有している。すなわ
ち、被工作物に取り付け済みのインサートを取り外す必
要がある場合には、インサートを回転させる力を付与す
る部分としての係合部8を形成させるための特殊工具7
が必要である上に、係合部8の深さが浅いと、インサー
トと特殊工具7との十分な係合が得られず、特殊工具7
が係合部8から外れてしまうので、時間をかけて何度も
作業を繰り返す必要が生じる恐れがあるという問題であ
る。
【0011】この場合、特殊工具7を十分に係合させる
ためには、該特殊工具7をインサートに向かって何度も
強く打ち付ける必要が有るが、これは、インサートの外
側ねじ1が前記タップ穴を圧迫してこれを径方向に広げ
るように損傷させることになる。すると、この場所に再
び他のインサートを取り付けたい場合には、損傷したタ
ップ穴を修復するために再度タップを切って使用する
か、もしくは元よりも大きなタップ穴を切ってワンサイ
ズ上のインサートを使用する必要があるという問題も生
じる。この問題は、インサートを深く挿入した場合に最
も困難である。
【0012】また、タング4の折り取りに際しては、折
り取り用ノッチ5が設けられている側の裏面側である部
分5aから亀裂が開始することになるが、該部分5aは
凸型の面形状であり、曲げの際に発生する応力が線また
は点として集中できないので、折れにくいという問題も
ある。
【0013】また、インサートを取り外す場合に、端面
6bの周縁6aが前記タップ穴の内壁面に接触して抵抗
を生ずるので、スムーズに取り外しが出来ない上に、前
記タップ穴の内壁面を削り取ってこれを変形させてしま
うという問題も有していた。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、下記をその目的としている。すなわち、特殊
な工具を使用せずに短時間かつ容易に取り外すことを可
能とするとともに、取り外しに際してタップ穴を傷つけ
にくい取り外し可能タング付きインサートの提供を目的
とする。また、タングの折り取りが容易な取り外し可能
タング付きインサートとすることも目的とする。また、
端末の端面の周縁がタップ穴に接触することによる抵抗
や、これによるタップ穴の変形を起こすことのない取り
外し可能タング付きインサートとすることも目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の取り外し可能タ
ング付きインサートは、上記課題を解決するために以下
の手段を採用した。すなわち、請求項1記載の取り外し
可能タング付きインサートは、ワイヤが螺旋状に巻かれ
て円筒形状を有し、その外周面と内周面にそれぞれ螺条
が形成され、挿入先端側となる第1コイルには、被工作
物への取り付けに際しての回転駆動力付与部となるタン
グが設けられた取り外し可能タング付きインサートにお
いて、前記第1コイルと反対側の端部である端末には、
前記被工作物からの抜き取りに際して工具が係合する部
分となる抜き取り用ノッチが少なくとも1箇所以上形成
されていることを特徴とする。
【0016】請求項1記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、その取り外しは、端末に形成された
抜き取り用ノッチに、ドライバー等の一般的な工具を係
合させた状態で、該工具を回転させることで行われる。
【0017】請求項2記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項1記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートにおいて、前記第1コイルには、前記タングを
折り取る際の切断開始部となる折り取り用ノッチが、挿
入方向裏面側または前記内周面側のいずれか一方、もし
くは両方に形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項2記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、折り取り用ノッを挿入方向裏面側ま
たは挿入方向裏面側及び内周面側の両方に設けた場合に
は、端末側から第1コイル側に向かう方向の力をタング
に付与すると、この力が、折り取り用ノッチに線として
集中し、該線から破断が開始、進行される。また、折り
取り用ノッチを内周面側に設けた場合には、端末側から
第1コイル側に向かう方向の力をタングに付与すると、
この力が、折り取り用ノッチの縁の端末側部分に、点と
して集中し、該点から破断が開始、進行される。
【0019】請求項3記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項1または2記載の取り外し可能タン
グ付きインサートにおいて、前記端末の端面には、面取
りであるテーパ面が少なくとも前記外周面側に形成され
ていることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、これを回転させて被工作物から取り
外す際に、端末の端面は、テーパ面を設けたことによっ
て被工作物のタップ穴の内壁面を削り取るように接触す
ることがない。
【0021】請求項4記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項3記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートにおいて、前記端末の前記端面には、前記テー
パ面に加えて、抜き取り時の進行方向に指向する平頭面
が形成されていることを特徴とする。
【0022】請求項4記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、平頭面を形成したことで、端末の端
面は鋭利でなくなるので、作業者の体や衣類などに引っ
かかりにくくなる。
【0023】請求項5記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項2から4のいずれかに記載の取り外
し可能タング付きインサートにおいて、前記折り取り用
ノッチが、第1折り取りノッチ面と第2折り取りノッチ
面とからなるV溝であり、両者の間には、境界線である
交差線が形成されていることを特徴とする。
【0024】請求項5記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、タングに対してこれを折り取るため
の力を加えた場合、この力による応力は、交差線に集中
する。
【0025】請求項6記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項2から5のいずれかに記載の取り外
し可能タング付きインサートにおいて、前記抜き取り用
ノッチまたは前記折り取り用ノッチのいずれか一方もし
くは両方が、型抜き加工または潰し加工で形成されたも
のであることを特徴とする。
【0026】請求項6記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、抜き取り用ノッチや前記折り取り用
ノッチの加工は、切削加工ではなく型抜き加工または潰
し加工で形成されるものであるので、切削油が不要であ
る。
【0027】請求項7記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項1から6のいずれかに記載の取り外
し可能タング付きインサートにおいて、前記第1コイル
には、該第1コイル以外の箇所よりも小さい外径に絞り
込まれた絞り込み部が形成されていることを特徴とす
る。
【0028】請求項7記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、被工作物のタップ穴への取り付けに
際しては、第1コイルに絞り込み部を形成して先細りと
したことで、挿入がしやすくなる。また、タングの折り
取りに際しては、タングを有する絞り込み部が、タップ
穴の内壁面から離れて、該タップ穴からの干渉を受けな
いので、容易に折り取りができる。
【0029】請求項8記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項7記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートにおいて、前記折り取り用ノッチが、前記第1
コイル側から見て、前記絞り込みが始まる変曲点部分に
設けられていることを特徴とする。
【0030】請求項8記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、折り取り用ノッチの位置を、絞り込
みが開始する変曲点部分としたことで、タングを折り取
った後に内周面側に向かってできる出っ張りであるバリ
の大きさが、最小となる。
【0031】請求項9記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートは、請求項1から8のいずれかに記載の取り外
し可能タング付きインサートにおいて、前記抜き取り用
ノッチが、前記端末側から見て、前記内周面から順次径
方向外側に向かって左回りに離れるように形成された第
1抜き取り面と、該第1抜き取り面の終端から前記内周
面側に向かって戻るように形成された第2抜き取り面と
からなる切欠きであることを特徴とする。
【0032】請求項9記載の取り外し可能タング付きイ
ンサートによれば、この抜き取り用ノッチに工具を入れ
て取り外し可能タング付きインサートを抜き取る場合、
左回ししたときのみ工具の側面が切欠きの第2抜き取り
面に当たるようになっている。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の取り外し可能タング付き
インサート(以下、インサートと称する)の第1の実施
の形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
これらの図において、従来の技術で説明したものと同一
構成要素には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0034】図1、2に示すインサートは、ワイヤが螺
旋状に巻かれて円筒形状を有し、その外周面と内周面に
それぞれ螺条が形成され、挿入先端側となる第1コイル
3には、図示されない被工作物への取り付けに際しての
回転駆動力付与部となるタング4が設けられたものであ
り、第1コイル3と反対側の端部である端末6には、前
記被工作物からの抜き取りに際して工具が係合する部分
となる抜き取り用ノッチ10が2箇所、形成されてい
る。
【0035】これら抜き取り用ノッチ10は、図1のよ
うに、端末6側から見た場合、内周面の内側ねじ2から
順次径方向外側に向かって左回りに離れるように形成さ
れた第1抜き取り面10aと、該第1抜き取り面10a
の終端から内周面の内側ねじ2側に向かって戻るように
形成された第2抜き取り面10bとからなる切欠きであ
る。
【0036】図2、3に示すように、第1コイル3に
は、該第1コイル3以外の箇所よりも小さい外径に絞り
込まれた絞り込み部3aが形成されている。また、同図
に示すように、第1コイル3には、タング4を折り取る
際の切断開始部となる折り取り用ノッチ11が、挿入方
向裏面12側に形成されている。この折り取り用ノッチ
11は、図3に示すように、第1コイル3側から見て、
前記絞り込みが始まる変曲点部分に位置するように設け
られている。
【0037】図3、4に示すように、この折り取り用ノ
ッチ11は、第1折り取りノッチ面11aと第2折り取
りノッチ面11bとからなるV溝であり、両者の間に
は、境界線である交差線11cが形成されている。この
折り取り用ノッチ11および前記抜き取り用ノッチ10
は、切削加工によるものではなく、インサートの元とな
る直線形状のワイヤを型取りして製作する材料加工段階
で、型抜き加工または潰し加工によって形成されたもの
である。
【0038】図1及び図5に示すように、端末6の端面
には、面取りである第1テーパ面15及び第2テーパ面
16がそれぞれ外周面側及び内周面側に形成されてい
る。さらに、図5の視線において、これら第1テーパ面
15及び第2テーパ面16の配置に直交する上下方向に
も、同じく面取りである第3テーパ面17及び第4テー
パ面18がそれぞれ形成されている。これらは、型抜き
や潰し加工等により、形成されたものである。
【0039】これら第1テーパ面15〜第4テーパ面1
8によって、端末6は、インサートの取り外し時進行方
向に向かって先細りとなる端部を形成している。更に、
端末6の端面には、これら第1テーパ面15〜第4テー
パ面18に加えて、抜き取り時の進行方向に指向する平
頭面20が形成されており、鋭利な先端形状を持たない
ようになっている。なお、図1に示すタング4の先端も
若干先細りとなっているが、これは、材料加工の段階で
形成されるものであり、第1テーパ面15〜第4テーパ
面18のように、インサートを前記被工作物から抜き取
る際の抵抗を低減させるために意図的に形成されたもの
ではない。
【0040】上記実施の形態のインサートの、前記被工
作物のタップ穴への取り付け及び取り外しは、以下のよ
うな工程に沿って行われる。まず、取り付け方法につい
て説明する。インサートに、該インサートを貫くように
端末6側から図示されない取り付け用の工具を入れてタ
ング4を把持する。そして、第1コイル3を前記被工作
物にあらかじめ形成されている前記タップ穴の入口内に
挿入した状態で、この工具を、前記被工作物に対向視し
て右回りに回転させる。すると、インサートは、セルフ
タッピングによって前記タップ穴と螺合しながらその内
部へと進入していく。十分な深さまで進入した時点でそ
の回転を止め、タング4から前記工具を離し、該工具を
インサート内から引き抜く。
【0041】この状態では、図示されないボルトをイン
サートの内側ねじ2に螺合させたときに、タング4が前
記ボルトの進入の妨げとなるので、タング4の折り取り
を行う。すなわち、図示されないピンを端末6側からイ
ンサートを貫くように挿入し、該ピンでタング4を端末
6側から第1コイル3側に向かって叩く。すると、絞り
込み部3aの一部及びタング4は、折り取り用ノッチ1
1において本体側から分断される。
【0042】このときの分断は、絞り込み部3aにおい
て、折り取り用ノッチ11の第1折り取りノッチ面11
aと第2折り取りノッチ面11bとの交差角度が開いて
いくような曲げとなり、この曲げによる応力は、交差線
11cに集中する。すると、この交差線11cに亀裂が
発生し、この亀裂が折り取り用ノッチ11の裏面に向か
って進行することで分断されるのである。分断されたタ
ング4及び絞り込み部3aの一部を取り除き、その後、
分断された部分が内側ねじ2よりも内側に向かって曲が
り、前記ボルトの進入の妨げになっていないかを確認す
るためのゲージ検査を行い、取り付け作業が完了する。
【0043】次に、取り外し方法について説明する。前
記タップ穴に取り付けられたインサートは、タング4が
既に取り除かれており、前記工具で把持することができ
ないので、一般的な工具を抜き取り用ノッチ10に係
合、回転させることで取り除く。すなわち、図6に示す
ように、例えばマイナスドライバー13を各抜き取り用
ノッチ10に挿入して係合させ、その状態で、インサー
トに対向視して左回りにドライバー13を回転させる。
すると、マイナスドライバー13の壁面が、各抜き取り
用ノッチ10の第2抜き取り面10bを圧迫し、この力
がインサートを左回りに回転させるので、該インサート
が前記タップ穴から取り出され、取り外し作業が完了す
る。
【0044】本実施の形態のインサートによれば、マイ
ナスドライバー13のような一般的な工具が係合可能な
抜き取り用ノッチ10をあらかじめ設けたことで、特殊
な工具を使用せずに短時間かつ容易に取り外すことが可
能となるとともに、従来のような係合部8を形成する必
要もないので、取り外しに際してタップ穴を傷つけにく
いインサートの提供が可能となる。
【0045】また、第1コイル3の挿入方向裏面12側
に、タング4を折り取る際の切断開始部となる折り取り
用ノッチ11を設けたことで、タング4を折り取るため
の力の方向に折り取り用ノッチ11が対向し、かつタン
グ4を折り取るための力が凹型の面内に線として集中で
きるので、容易に折り取りできるインサートとすること
も可能となる。
【0046】さらには、折り取りが容易となったことか
ら、折り取り用ノッチ11をタング4から離れた位置に
設けても安定した折り取りが得られるので、絞り込み部
3aの外径をより小さくして、前記タップ穴に更に挿入
しやすくすることも可能となる。つまり、絞り込み部3
aを小さくした場合、通常では折り取り後に、この折り
取り部分が前記ボルトの進入の妨げとなる恐れがある
が、前記ボルトの進入の妨げとならない部分まで絞り込
み部3aを折り取れるように、折り取り用ノッチ11の
位置ををタング4から離して設けることが可能となるの
で、絞り込み部3aの外径を小さくすることが可能とな
るのである。これは、大きいサイズのインサートにおい
て特に有効である。
【0047】また、端末6の外周面側に第1テーパ面1
5を設けたことで、インサートは、これを回転させて前
記被工作物から取り外す際に、端末6が、第1テーパ面
15において前記被工作物のタップ穴の内壁面を削り取
るように接触することがないので、従来の技術のインサ
ート(図23参照)の端末6のように、端面6bの周縁
6aがタップ穴に接触することによる抵抗や、削り取り
によるタップ穴の変形を起こさないようにすることも可
能となっている。更に、第3テーパ面17及び第4テー
パ面18を設けたことで、より削り取りによるタップ穴
の変形を起こさないようになっている。
【0048】また、本実施の形態の取り外し可能タング
付きインサートによれば、端末6の端面に平頭面20を
形成したことで、鋭利な端面でなくなるので、作業者の
体や衣類などに引っかかりにくくなり、その取り扱いを
容易とすることが可能となる。
【0049】また、本実施の形態の取り外し可能タング
付きインサートによれば、折り取り用ノッチ11の形状
を、交差線11cを有するV溝とすることで、タング4
にこれを折り取るための力を加えた場合、この力による
応力は、交差線11cに集中することが出来るので、こ
の交差線11cにおいて容易に折り取ることが可能とな
る。
【0050】また、本実施の形態の取り外し可能タング
付きインサートによれば、抜き取り用ノッチ10や折り
取り用ノッチ11の加工に、切削加工ではなく、型抜き
加工または潰し加工を採用することで、切削油が不要で
環境に対して与える害を大幅に減少させることが可能と
なる。
【0051】また、本実施の形態の取り外し可能タング
付きインサートによれば、第1コイルに絞り込み部3a
を形成して先細りとしたことで、前記被工作物のタップ
穴への取り付けに際しては、挿入がしやすくなるので、
取り付けを容易とすることが可能となる。また、タング
4の折り取りに際しては、タング4を有する絞り込み部
3aが、前記タップ穴の内壁面から離れてこれよりの干
渉を受けないので、容易に折り取りすることが可能とな
る。
【0052】また、本実施の形態の取り外し可能タング
付きインサートによれば、折り取り用ノッチ11の位置
を、絞り込みが開始する変曲点部分としたことで、タン
グ4を折り取った後に内周面側に向かってできる出っ張
りの大きさを、最小とすることができるので、一旦挿入
されたインサートは修正ができないので不具合となるこ
とを防ぐ。
【0053】また、本実施の形態の取り外し可能タング
付きインサートによれば、抜き取り用ノッチ10の形状
を、端末6側から見た場合、内周面の内側ねじ2から順
次径方向外側に向かって左回りに離れるように形成され
た第1抜き取り面10aと、該第1抜き取り面10aの
終端から内周面の内側ねじ2側に向かって戻るように形
成された第2抜き取り面10bとからなる切欠き形状と
したことで、この抜き取り用ノッチ10にマイナスドラ
イバ13のような工具を入れて取り外し可能タング付き
インサートを抜き取る場合に、左回ししたときのみ工具
の側面が第2抜き取り面10bに当たるようになってい
るので、工具を逆回しして前記タップ穴を傷つけるのを
防止することが可能となる。
【0054】次に、本発明の取り外し可能タング付きイ
ンサート(以下、インサートと称する)の第2の実施の
形態について、図面を参照しながら以下に説明する。こ
れらの図において、第1の実施の形態で説明したものと
同一構成要素には、同一符号を付し、その説明を省略す
る。図7から図9に示すように、本実施の形態のインサ
ートは、前記折り取り用ノッチ11が、インサートの内
周面である内側ねじ2側に形成されている点が、上記第
1の実施の形態のものと異なっている。
【0055】本実施の形態のインサートによれば、第1
の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。た
だし、タング4の折り取りの際に、第1の実施の形態で
は、絞り込み部3aにおいて、折り取り用ノッチ11の
第1折り取りノッチ面11aと第2折り取りノッチ面1
1bとの交差角度が開くように曲がって交差線11cに
亀裂が発生し、この亀裂が折り取り用ノッチ11の裏面
に向かって進行することで分断されるものであったが、
本実施の形態では、折り取り用ノッチ11の縁の端末6
側部分と交差線11cとの交点11eに応力が集中し、
この交点11eから破断が開始、進行される点が異なっ
ている。
【0056】なお、上記第1及び第2の実施の形態で、
抜き取り用ノッチ10は、端末6を対向視した場合に、
内周面の内側ねじ2から順次径方向外側に向かって左回
りに離れるように形成された第1抜き取り面10aと、
該第1抜き取り面10aの終端から内周面の内側ねじ2
側に向かって戻るように形成された第2抜き取り面10
bとからなる切欠きとしたが、図10〜図12に示すよ
うな形状のものを採用しても良い。
【0057】図10(a)は、螺旋状に巻かれる前の線
材であり、抜き取り用ノッチ10は、同図の視線におい
て、四角形状となっている。これを螺旋状に巻くことで
図10(b)のような概略台形形状の抜き取り用ノッチ
10となる。図11(a)も螺旋状に巻かれる前の線材
であり、抜き取り用ノッチ10は、同図の視線におい
て、アール形状となっている。これを螺旋状に巻くこと
で図11(b)のような半円形状の抜き取り用ノッチ1
0となる。図12(a)も螺旋状に巻かれる前の線材で
あり、抜き取り用ノッチ10は、同図の視線において、
台形形状となっている。これを螺旋状に巻くことで図1
2(b)のような概略平行四辺形形状の抜き取り用ノッ
チ10となる。
【0058】これらに示す抜き取り用ノッチ10の形状
は、実施例の一部であり、マイナスドライバーのような
一般的な工具あるいはあらかじめ用意した工具が係合で
きる形状であれば良く、その他の形状を採用しても良
い。また、上記第1及び第2の実施の形態で、抜き取り
用ノッチ10は2箇所設ける構成としたが、これに限ら
ず、必要に応じて1箇所、または3箇所以上設けても良
い。
【0059】また、上記第1の実施の形態で、折り取り
用ノッチ11は、交差線11cを挟む第1折り取りノッ
チ面11a及び第2折り取りノッチ面11bからなる形
状としたが、図13〜図15に示すような形状のものを
採用しても良い。図13は、図4よりも切り込みの深さ
を深くしたものであり、図14および図15は、図4に
比較して交差線11cが傾斜するように切り込みを形成
させたものである。
【0060】また、上記第2の実施の形態で、折り取り
用ノッチ11は、図9の視線において上下方向に交差線
11cが向く形状を採用したが、図16及び図17に示
すように、図9のものより傾斜した交差線11cを有す
るものを採用しても良い。また、上記第1及び第2の実
施の形態では、端末6に、第1テーパ面15及び第2テ
ーパ面16及び第3テーパ面17及び第4テーパ面18
の4面を形成するものとしたが、これに限らず、少なく
とも前記タップ穴を削るような接触をしないように第1
テーパ面15が確保されていれば良く、図18のように
第1テーパ面15のみ(図中の斜線の部分)としたり、
図19のように第1テーパ面15及び第2テーパ面16
のみ(図中の斜線の部分)を設けるものとしても良い。
【0061】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の取り外し可能タ
ング付きインサートによれば、一般的な工具が係合可能
な抜き取り用ノッチをあらかじめ設けることで、特殊な
工具を使用せずに短時間かつ容易に取り外すことが可能
となるとともに、取り外しに際してタップ穴を傷つけに
くい取り外し可能タング付きインサートの提供が可能と
なる。
【0062】また、請求項2記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、第1コイルの挿入方向裏面側
に、タングを折り取る際の切断開始部となる折り取り用
ノッチを設けることで、タングを折り取るための力の方
向に折り取り用ノッチが対向し、かつタングを折り取る
ための力が折り取り用ノッチにおいて線として集中でき
るので、容易に折り取りできるようにすることも可能と
なる。また、第1コイルの内周面側に、タングを折り取
る際の切断開始部となる折り取り用ノッチを設けた場合
には、タングを折り取るための力の方向に折り取り用ノ
ッチの縁の端末側部分が対向し、かつタングを折り取る
ための力がこの端末側部分に点として集中するので、容
易に折り取りできるようにすることも可能となる。
【0063】さらには、上記折り取り用ノッチを設けて
タングの折り取りを容易にしたことで、折り取り用ノッ
チをタングから離れた位置に設けても安定した折り取り
が得られるので、被工作物のタップ穴に真っ先に挿入さ
れる絞り込み部の外径をより小さくして、タップ穴に挿
入しやすくすることも可能となる。つまり、絞り込み部
を小さくした場合、通常では折り取り後に、この折り取
り部分がボルトの進入の妨げとなる恐れがあるが、折り
取り用ノッチを、ボルトの進入の妨げとならない部分ま
で絞り込み部を折り取れるようにタングから離して設け
ることが可能となるので、絞り込み部の外径を小さくす
ることが可能となるのである。これは、大きいサイズの
取り外し可能タング付きインサートにおいて特に有効で
ある。
【0064】また、請求項3記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、端末にテーパ面を設けたこと
で、被工作物から取り外す際に、端末が、テーパ面にお
いて被工作物のタップ穴の内壁面を削り取るように接触
することがないので、端末の端面の周縁がタップ穴に接
触することによる抵抗や、削り取りによるタップ穴の変
形を起こすことのないようにすることも可能となる。
【0065】また、請求項4記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、端末の端面に平頭面を形成し
たことで、鋭利な端面でなくなるので、作業者の体や衣
類などに引っかかりにくくして、その取り扱いを容易と
することが可能となる。
【0066】また、請求項5記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、折り取り用ノッチの形状を、
交差線を有するV溝とすることで、タングにこれを折り
取るための力を加えた場合、この力による応力は、交差
線に集中することが出来るので、この交差線において容
易に折り取ることが可能となる。
【0067】また、請求項6記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、抜き取り用ノッチや折り取り
用ノッチの加工に、切削加工ではなく、型抜き加工また
は潰し加工を採用することで、切削油が不要で環境に対
して与える害を大幅に減少させることが可能となる。
【0068】また、請求項7記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、第1コイルに絞り込み部を形
成して先細りとしたことで、被工作物のタップ穴への取
り付けに際しては、挿入がしやすくなるので、取り付け
を容易とすることが可能となる。また、タングの折り取
りに際しては、タングを有する絞り込み部が、タップ穴
の内壁面から離れてこれよりの干渉を受けないので、容
易に折り取りすることが可能となる。
【0069】また、請求項8記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、折り取り用ノッチの位置を、
絞り込みが開始する変曲点部分としたことで、タングを
折り取った後に内周面側に向かってできる出っ張りの大
きさを、最小とすることができるので、一旦挿入された
インサートは修正ができないので不具合となることを防
ぐ。
【0070】また、請求項9記載の取り外し可能タング
付きインサートによれば、抜き取り用ノッチの形状を、
端末側から見た場合、内周面から順次径方向外側に向か
って左回りに離れるように形成された第1抜き取り面
と、該第1抜き取り面の終端から内周面側に向かって戻
るように形成された第2抜き取り面とからなる切欠き形
状としたことで、この抜き取り用ノッチに工具を入れて
取り外し可能タング付きインサートを抜き取る場合に、
左回ししたときのみ工具の側面が第2抜き取り面に当た
るようになっているので、工具を逆回ししてタップ穴を
傷つけるのを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、取り外し可能タング付きインサートを端末側から見
た図である。
【図2】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、側面図である。
【図3】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、第1コイル側から見た図である。
【図4】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、図3のB−B線に沿った断面図である。
【図5】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、図1のA−A線から見た視図である。
【図6】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、図1と同じ視線から見た図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、取り外し可能タング付きインサートを第1コイル側
から見た図である。
【図8】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、側面図である。
【図9】 同取り外し可能タング付きインサートを示す
図であって、図7のC−C線に沿った断面図である。
【図10】 本発明の第1及び第2の実施の形態の取り
外し可能タング付きインサートの変形例を示す図であっ
て、(a)はワイヤを巻く前の抜き取り用ノッチの図で
あり、(b)はワイヤを巻いた後の抜き取り用ノッチの
図である。
【図11】 本発明の第1及び第2の実施の形態の取り
外し可能タング付きインサートの他の変形例を示す図で
あって、(a)はワイヤを巻く前の抜き取り用ノッチの
図であり、(b)はワイヤを巻いた後の抜き取り用ノッ
チの図である。
【図12】 本発明の第1及び第2の実施の形態の取り
外し可能タング付きインサートの他の変形例を示す図で
あって、(a)はワイヤを巻く前の抜き取り用ノッチの
図であり、(b)はワイヤを巻いた後の抜き取り用ノッ
チの図である。
【図13】 本発明の第1の実施の形態の取り外し可能
タング付きインサートの変形例を示す図であって、図3
のB−B線に沿った断面図である。
【図14】 本発明の第1の実施の形態の取り外し可能
タング付きインサートの他の変形例を示す図であって、
図3のB−B線に沿った断面図である。
【図15】 本発明の第1の実施の形態の取り外し可能
タング付きインサートの他の変形例を示す図であって、
図3のB−B線に沿った断面図である。
【図16】 本発明の第2の実施の形態の取り外し可能
タング付きインサートの変形例を示す図であって、図7
のC−C線に沿った断面図である。
【図17】 本発明の第2の実施の形態の取り外し可能
タング付きインサートの他の変形例を示す図であって、
図7のC−C線に沿った断面図である。
【図18】 本発明の第1及び第2の実施の形態の取り
外し可能タング付きインサートの変形例を示す図であっ
て、図1のA−A線から見た視図である。
【図19】 本発明の第1及び第2の実施の形態の取り
外し可能タング付きインサートの他の変形例を示す図で
あって、図1のA−A線から見た視図である。
【図20】 従来のタング付きインサートを示す図であ
って、端末側から見た図である。
【図21】 同タング付きインサートを示す図であっ
て、側面図である。
【図22】 同タング付きインサートを示す図であっ
て、第1コイル側から見た図である。
【図23】 同タング付きインサートを示す図であっ
て、図20と同じ視線から見た図である。
【符号の説明】
1・・・外側ねじ 2・・・内側ねじ 3a・・・絞り込み部 4・・・タング 3・・・第1コイル 6・・・端末 10・・・抜き取り用ノッチ 10a・・・第1抜き取り面 10b・・・第2抜き取り面 11・・・折り取り用ノッチ 11a・・・第1折り取りノッチ面 11b・・・第2折り取りノッチ面 11c・・・交差線 12・・・挿入方向裏面 15、16、17、18・・・第1テーパ面、第2テーパ
面、第3テーパ面、第4テーパ面(テーパ面) 20・・・平頭面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月3日(2000.2.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の取り外し可能タ
ング付きインサートは、上記課題を解決するために以下
の手段を採用した。すなわち、請求項1記載の取り外し
可能タング付きインサートは、ワイヤが螺旋状に巻かれ
て円筒形状を有し、その外周面と内周面にそれぞれ螺条
が形成され、挿入先端側となる第1コイルには、被工作
物への取り付けに際しての回転駆動力付与部となるタン
グが設けられた取り外し可能タング付きインサートにお
いて、前記第1コイルと反対側の端部である端末には、
前記被工作物からの抜き取りに際して工具が係合する部
分となる抜き取り用ノッチが複数箇所形成されているこ
とを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】これらに示す抜き取り用ノッチ10の形状
は、実施例の一部であり、マイナスドライバーのような
一般的な工具あるいはあらかじめ用意した工具が係合で
きる形状であれば良く、その他の形状を採用しても良
い。また、上記第1及び第2の実施の形態で、抜き取り
用ノッチ10は2箇所設ける構成としたが、これに限ら
ず、必要に応じて3箇所以上設けても良い。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤが螺旋状に巻かれて円筒形状を有
    し、その外周面と内周面にそれぞれ螺条が形成され、挿
    入先端側となる第1コイルには、被工作物への取り付け
    に際しての回転駆動力付与部となるタングが設けられた
    取り外し可能タング付きインサートにおいて、 前記第1コイルと反対側の端部である端末には、前記被
    工作物からの抜き取りに際して工具が係合する部分とな
    る抜き取り用ノッチが少なくとも1箇所以上形成されて
    いることを特徴とする取り外し可能タング付きインサー
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の取り外し可能タング付き
    インサートにおいて、 前記第1コイルには、前記タングを折り取る際の切断開
    始部となる折り取り用ノッチが、挿入方向裏面側または
    前記内周面側のいずれか一方、もしくは両方に形成され
    ていることを特徴とする取り外し可能タング付きインサ
    ート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の取り外し可能タ
    ング付きインサートにおいて、 前記端末の端面には、面取りであるテーパ面が少なくと
    も前記外周面側に形成されていることを特徴とする取り
    外し可能タング付きインサート。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の取り外し可能タング付き
    インサートにおいて、 前記端末の前記端面には、前記テーパ面に加えて、抜き
    取り時の進行方向に指向する平頭面が形成されているこ
    とを特徴とする取り外し可能タング付きインサート。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれかに記載の取り
    外し可能タング付きインサートにおいて、 前記折り取り用ノッチは、第1折り取りノッチ面と第2
    折り取りノッチ面とからなるV溝であり、両者の間に
    は、境界線である交差線が形成されていることを特徴と
    する取り外し可能タング付きインサート。
  6. 【請求項6】 請求項2から5のいずれかに記載の取り
    外し可能タング付きインサートにおいて、 前記抜き取り用ノッチまたは前記折り取り用ノッチのい
    ずれか一方もしくは両方が、型抜き加工または潰し加工
    で形成したものであることを特徴とする取り外し可能タ
    ング付きインサート。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の取り
    外し可能タング付きインサートにおいて、 前記第1コイルには、該第1コイル以外の箇所よりも小
    さい外径に絞り込まれた絞り込み部が形成されているこ
    とを特徴とする取り外し可能タング付きインサート。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の取り外し可能タング付き
    インサートにおいて、 前記折り取り用ノッチは、前記第1コイル側から見て、
    前記絞り込みが始まる変曲点部分に設けられていること
    を特徴とする取り外し可能タング付きインサート。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の取り
    外し可能タング付きインサートにおいて、 前記抜き取り用ノッチは、前記端末側から見て、前記内
    周面から順次径方向外側に向かって左回りに離れるよう
    に形成された第1抜き取り面と、該第1抜き取り面の終
    端から前記内周面側に向かって戻るように形成された第
    2抜き取り面とからなる切欠きであることを特徴とする
    タング付きインサート。
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