JP4332046B2 - 電線皮剥ぎ器の刃の加工方法 - Google Patents

Description

本発明は、電線皮剥ぎ器の刃の加工方法に関するものである。

従来、電線皮剥ぎ器の刃としては、図３（ｃ）に示す構造のものが広く使用されている。この構造の刃は、図３（ａ）に示すように、円柱状の鋼材１の先端の切り口ａに円錐状の穴ｂを空け、ついで図３（ｂ）に示すように、円錐状の穴空け部の上半分を切り欠き、さらに切り欠きの端面ｃ部を、図３（ｃ）に示すように、斜面ｄになるように削り取っていた。

したがって、（１）円錐状の穴空け工程、（２）円錐状の穴空け部の上半分の切り欠き工程、（３）切り欠きの端面部の切削工程の三つの工程が必要になり、加工コストが高いという問題点があった。
特開２００２−２２３５１２号公報

この発明は、背景技術で記述した問題点を解消するためになされたもので、安価なコストで、かつ加工が容易な電線皮剥ぎ器の刃の加工方法の提供を目的とするものである。

この発明の電線皮剥ぎ器の刃の加工方法は、円柱状の鋼材を、該鋼材の外径と等しいか又は若干大きい外径を有する円柱状の切削具によって、前記鋼材の先端部を傾斜して、円弧状に削り取ることにより、該鋼材の先端部に円弧状の刃先を形成することを特徴とするものである。

この発明は上述のように構成されているので、次のような効果を奏する。
（１）一工程で刃先を加工できるので、加工コストを低減できる。
（２）切削具の外径を円柱状の鋼材の外径と等しいか又は若干大きくしているので、先端部の全周に刃先を形成できる。
（３）円柱状の鋼材の先端部を傾斜して切削作業は、比較的安易な作業であるので、高度な技術を要しない。

安価なコストで、かつ加工が容易な電線皮剥ぎ器の刃の加工方法の提供という目的を、円柱状の切削具の外径を円柱状の鋼材の外径と等しいか又は若干大きくすることにより実現できた。

本発明の実施の一例を図面を参照しながら説明する。円柱状の鋼材１を、図２に示すように、鋼材１の外径Ｄと等しいか又は若干大きい外径ｄを有する円柱状の切削具２（図２では点線で図示している。）によって、鋼材１の先端部を傾斜して、円弧状に削り取ることにより、図１に示すように、鋼材１の先端部に円弧状の刃先３を形成する。

なお、切削具２の外径ｄが円柱状の鋼材１の外径Ｄよりも小さい場合には、削り取られた底部のみに刃先３が形成され、両側部に刃先３が形成されない部分ができ、また切削具２の外径ｄが円柱状の鋼材１の外径Ｄよりも大き過ぎる場合には、切削部の中窪みが浅くなり好ましくない。

棒状体にプラスチックなどの被覆が施された部材の被覆剥ぎ取り用の刃としても利用が可能である。

本発明の実施の一例を示す概略斜視図 加工状態の説明図 従来の加工例を示す説明図

符号の説明

１ 円柱状の鋼材
２ 円柱状の切削具
３ 刃先
ａ 切り口
ｂ 円錐状の穴
ｃ 切り欠きの端面
ｄ 斜面

Claims (1)

1. 円柱状の鋼材（１）を、該鋼材（１）の外径（Ｄ）と等しいか又は若干大きい外径（ｄ）を有する円柱状の切削具（２）によって、前記鋼材（１）の先端部を傾斜して、円弧状に削り取ることにより、該鋼材（１）の先端部に円弧状の刃先（３）を形成することを特徴とする電線皮剥ぎ器の刃の加工方法

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