JP3032991B2 - ロール状食品の連続製造方法および回転ドラム - Google Patents
ロール状食品の連続製造方法および回転ドラムInfo
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- A21—BAKING; EDIBLE DOUGHS
- A21B—BAKERS' OVENS; MACHINES OR EQUIPMENT FOR BAKING
- A21B1/00—Bakers' ovens
- A21B1/42—Bakers' ovens characterised by the baking surfaces moving during the baking
- A21B1/48—Bakers' ovens characterised by the baking surfaces moving during the baking with surfaces in the form of an endless band
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Baking, Grill, Roasting (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、加熱または冷却によ
りゲル化する食品材料を用いてロール状食品を連続的に
製造する方法およびこの連続製造方法の実施に使用する
回転ドラムに関するものである。
りゲル化する食品材料を用いてロール状食品を連続的に
製造する方法およびこの連続製造方法の実施に使用する
回転ドラムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、生卵を主原料とした流動性を有
する生材料を用いて、ロール状に巻き込んだ通称出し巻
き卵と呼ばれるロール状加熱食品を製造する場合、鍋に
よる半連続的な工程では、手間と時間がかかり、労働力
不足に対応できず、また生産性を上げることができない
ため、本発明者らは、出し巻き卵に代表されるようなロ
ール状加熱食品を連続的に製造する連続加熱調理成形装
置あるいは連続製造法を発明し、既に出願している（実
願平２−４０２６８５号、特願平３−１０４２１５
号）。
する生材料を用いて、ロール状に巻き込んだ通称出し巻
き卵と呼ばれるロール状加熱食品を製造する場合、鍋に
よる半連続的な工程では、手間と時間がかかり、労働力
不足に対応できず、また生産性を上げることができない
ため、本発明者らは、出し巻き卵に代表されるようなロ
ール状加熱食品を連続的に製造する連続加熱調理成形装
置あるいは連続製造法を発明し、既に出願している（実
願平２−４０２６８５号、特願平３−１０４２１５
号）。
【０００３】これは、加熱されつつ回転する焼成ドラム
の内周面に焦げ付き防止用の油膜を塗布し、油膜が塗布
された焼成ドラムの内周面上に生材料を落とし込んで展
延・焼成し、焼成によってゲル化した生材料を焼成ドラ
ムの内周面から剥離させてロール状に巻き、このロール
状の成形品を焼成ドラムの先端出口部から連続的に取り
出すようにされている。ロール状に成形するに際して
は、焼成ドラムの内周面に沿って迫り上がった焼成材料
の上端縁を、焼成ドラム内に設けた掻き取りスクレーパ
と巻き取り用ガイドローラによって剥離反転させ、この
剥離反転させた部分を芯として後続する焼成部分をロー
ル状に巻き込み、あるいは前記スクレーパ・ガイドロー
ラを用いずに、迫り上がった焼成材料の自重と回転モー
メントにより剥離反転・巻き込みを行わせるようにして
いる。ロール状の成形品の取り出しは、焼成ドラム自体
を入口側から出口側に向かって下り勾配で傾斜させる
か、あるいは出口に設置した取出装置による引張力を利
用するなどしている。
の内周面に焦げ付き防止用の油膜を塗布し、油膜が塗布
された焼成ドラムの内周面上に生材料を落とし込んで展
延・焼成し、焼成によってゲル化した生材料を焼成ドラ
ムの内周面から剥離させてロール状に巻き、このロール
状の成形品を焼成ドラムの先端出口部から連続的に取り
出すようにされている。ロール状に成形するに際して
は、焼成ドラムの内周面に沿って迫り上がった焼成材料
の上端縁を、焼成ドラム内に設けた掻き取りスクレーパ
と巻き取り用ガイドローラによって剥離反転させ、この
剥離反転させた部分を芯として後続する焼成部分をロー
ル状に巻き込み、あるいは前記スクレーパ・ガイドロー
ラを用いずに、迫り上がった焼成材料の自重と回転モー
メントにより剥離反転・巻き込みを行わせるようにして
いる。ロール状の成形品の取り出しは、焼成ドラム自体
を入口側から出口側に向かって下り勾配で傾斜させる
か、あるいは出口に設置した取出装置による引張力を利
用するなどしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような焼成ドラムにおいて、ドラムの傾斜でロール状成
形品を移動させた場合、稀にドラム外部（ロール状成形
品の移動方向）に向かってロール状成形品が滑り、製品
の太さにむらが生じることがある。また、外部からの引
張りを利用した場合、装置が大きくなるし、製品の物性
が弱い場合など途中で切れることがあり、不良品の発生
につながる場合が稀にある。この発明は、前述のような
問題点を解消すべくなされたもので、その目的は、回転
ドラムを傾斜させることなく、また装置のコンパクトさ
を保ちつつ、一定の太さの製品を安定して得ることので
きるロール状食品の連続製造方法およびその回転ドラム
を提供することにある。
ような焼成ドラムにおいて、ドラムの傾斜でロール状成
形品を移動させた場合、稀にドラム外部（ロール状成形
品の移動方向）に向かってロール状成形品が滑り、製品
の太さにむらが生じることがある。また、外部からの引
張りを利用した場合、装置が大きくなるし、製品の物性
が弱い場合など途中で切れることがあり、不良品の発生
につながる場合が稀にある。この発明は、前述のような
問題点を解消すべくなされたもので、その目的は、回転
ドラムを傾斜させることなく、また装置のコンパクトさ
を保ちつつ、一定の太さの製品を安定して得ることので
きるロール状食品の連続製造方法およびその回転ドラム
を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係るロール状
加熱食品の連続製造方法は、加熱または冷却されつつ回
転する横型回転ドラムの内周面に焦げ付き防止用の油膜
または水膜を塗布し、油膜または水膜が塗布された横型
回転ドラムの内周面上に食品材料を落とし込んで展延お
よび焼成または冷却し、焼成または冷却によってゲル化
した食品材料を横型回転ドラムの内周面から剥離させて
ロール状に巻き、このロール状の成形品を横型回転ドラ
ムの先端部から連続的に取り出す連続製造方法におい
て、前記横型回転ドラムの内周面の摩擦係数を、入口側
より出口側が大きくなるようにし、この横型回転ドラム
をほぼ水平状態にして前記工程を連続的に行うようにし
たものである。この発明に係る回転ドラムは、ドラム内
周面をドラム軸方向に複数に区分し、各区分の摩擦係数
を、材質を変えるか、あるいは表面処理状態を変えるこ
とにより出口側に向かって順次大きくなるように構成す
る。
加熱食品の連続製造方法は、加熱または冷却されつつ回
転する横型回転ドラムの内周面に焦げ付き防止用の油膜
または水膜を塗布し、油膜または水膜が塗布された横型
回転ドラムの内周面上に食品材料を落とし込んで展延お
よび焼成または冷却し、焼成または冷却によってゲル化
した食品材料を横型回転ドラムの内周面から剥離させて
ロール状に巻き、このロール状の成形品を横型回転ドラ
ムの先端部から連続的に取り出す連続製造方法におい
て、前記横型回転ドラムの内周面の摩擦係数を、入口側
より出口側が大きくなるようにし、この横型回転ドラム
をほぼ水平状態にして前記工程を連続的に行うようにし
たものである。この発明に係る回転ドラムは、ドラム内
周面をドラム軸方向に複数に区分し、各区分の摩擦係数
を、材質を変えるか、あるいは表面処理状態を変えるこ
とにより出口側に向かって順次大きくなるように構成す
る。
【０００６】
【作用】回転ドラムは、自重で回転し、完全凝固してい
ない材料を巻き込みながら段々大きくなる現象を利用し
たものであるが、本発明のようにドラム内面の処理状態
または材質を変えることにより摩擦係数を変えると、自
重で巻き込む高さを制御することができる。従って、出
口にいくにしたがって、ドラム内面の摩擦係数を大きく
することによって、出口側のロール状成形品がより高い
位置で回転する状態で平衡状態に入る。この状態では、
ドラムの回転による内部のロール状成形品は、通常のド
ラムでのロール状成形品に比べて出口方向（移動方向）
に向かって転がろうとすることになり、ロール状成形品
のドラム軸方向分力が大となる。この現象により、ドラ
ムを傾斜させることなくロール状成形品を外部に連続的
に取り出すことが可能となり、ロール状成形品の滑りも
なく、安定した製品の製造が可能となる。この取り出す
速度や製品の太さは、入口から出口に向かっての内部の
摩擦係数の勾配を変えることにより調節可能である。さ
らに、ドラムの傾斜を併用すること、場合によっては入
口側を下側にすることもあるが、いずれでも調節可能で
ある。
ない材料を巻き込みながら段々大きくなる現象を利用し
たものであるが、本発明のようにドラム内面の処理状態
または材質を変えることにより摩擦係数を変えると、自
重で巻き込む高さを制御することができる。従って、出
口にいくにしたがって、ドラム内面の摩擦係数を大きく
することによって、出口側のロール状成形品がより高い
位置で回転する状態で平衡状態に入る。この状態では、
ドラムの回転による内部のロール状成形品は、通常のド
ラムでのロール状成形品に比べて出口方向（移動方向）
に向かって転がろうとすることになり、ロール状成形品
のドラム軸方向分力が大となる。この現象により、ドラ
ムを傾斜させることなくロール状成形品を外部に連続的
に取り出すことが可能となり、ロール状成形品の滑りも
なく、安定した製品の製造が可能となる。この取り出す
速度や製品の太さは、入口から出口に向かっての内部の
摩擦係数の勾配を変えることにより調節可能である。さ
らに、ドラムの傾斜を併用すること、場合によっては入
口側を下側にすることもあるが、いずれでも調節可能で
ある。
【０００７】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。これは、出し巻き卵などのロール状の焼成
食品を焼成ドラムで連続製造する例である。図２に示す
ように、焼成ドラム１は、両端が開口した円筒状の横型
ドラムであり、その両端部に配設した軸受２により回転
自在にドラムフレーム３に支承され、図示しない駆動モ
ータと歯車伝動機構を介して回転駆動される。駆動モー
タは可変式であり、焼成ドラム１の回転速度を任意に設
定可能とされている。また、ドラムフレーム３は、例え
ば屈曲可能な支持脚３ａ、昇降可能な支持脚３ｂにより
支持されており、支持脚３ｂを昇降させることにより焼
成ドラム１の傾斜角度を任意に設定できるようにされて
いる。
て説明する。これは、出し巻き卵などのロール状の焼成
食品を焼成ドラムで連続製造する例である。図２に示す
ように、焼成ドラム１は、両端が開口した円筒状の横型
ドラムであり、その両端部に配設した軸受２により回転
自在にドラムフレーム３に支承され、図示しない駆動モ
ータと歯車伝動機構を介して回転駆動される。駆動モー
タは可変式であり、焼成ドラム１の回転速度を任意に設
定可能とされている。また、ドラムフレーム３は、例え
ば屈曲可能な支持脚３ａ、昇降可能な支持脚３ｂにより
支持されており、支持脚３ｂを昇降させることにより焼
成ドラム１の傾斜角度を任意に設定できるようにされて
いる。
【０００８】このような焼成ドラム１の下面には電熱式
の面状発熱体、電磁誘導加熱体等からなる加熱装置４が
設けられ、内部には材料供給装置５、油塗布ローラ６が
配設されている。材料供給装置５は、攪拌混合装置、供
給ポンプからの生材料Ａを供給ノズル５ａから焼成ドラ
ム１の内周面に落とし込む装置であり、焼成ドラム１の
図２における時計回り方向の回転に対して右側の内周面
に寄せて配設する。油塗布ローラ６は、生材料Ａの落と
し込みに先立って、焼成ドラム１の内周面に油を敷いて
焦げ付きを防止するものであり、図２の左側における上
部内側面に当接させる。この油塗布ローラ６は、モータ
により回転駆動させ、焼成ドラム１の内周面を転動させ
る。
の面状発熱体、電磁誘導加熱体等からなる加熱装置４が
設けられ、内部には材料供給装置５、油塗布ローラ６が
配設されている。材料供給装置５は、攪拌混合装置、供
給ポンプからの生材料Ａを供給ノズル５ａから焼成ドラ
ム１の内周面に落とし込む装置であり、焼成ドラム１の
図２における時計回り方向の回転に対して右側の内周面
に寄せて配設する。油塗布ローラ６は、生材料Ａの落と
し込みに先立って、焼成ドラム１の内周面に油を敷いて
焦げ付きを防止するものであり、図２の左側における上
部内側面に当接させる。この油塗布ローラ６は、モータ
により回転駆動させ、焼成ドラム１の内周面を転動させ
る。
【０００９】前述のような構成の焼成ドラム１において
本発明では、図１に示すように、焼成ドラム１をドラム
軸方向に４つに区分し、円筒状の各区画部材１Ａ、１
Ｂ、１Ｃ、１Ｄにそれぞれ次のような表面処理・加工を
施し、あるいは材質を変えた部材を用い、ドラム入口側
から出口側に向かって内周面１ａ〜１ｄの摩擦係数が順
次大となるようにした。 第１区分１ａ フッ素樹脂（テフロン）コート 第２区分１ｂ ホーニング研磨を施した鉄 第３区分１ｃ サンドブラスト処理した鉄 第４区分１ｄ １ｃｍ間隔の突出部ｅを有するシリコン
スポンジ ここで、第３区分１ｃ、第４区分１ｄのドラム軸方向長
さは、それぞれ第２区分１ｂ、第３区分１ｃの長さより
小さくし、シリコンスポンジの突出部ｅは出口側がドラ
ム回転方向に傾斜する線状突起とする。さらに、材料供
給装置５のノズル部分は第３区分１ｃ上まで延在させ、
第３区分１ｃまでシートを焼成し、第４区分１ｄでは成
形と取り出しが行われるようにした。以上のような構成
において、焼成ドラム１をほぼ水平にし、２０ｒｐｍの
回転数で回転させて焼成を行ったところ次のような工程
によりロール状成形品を製造することができた。
本発明では、図１に示すように、焼成ドラム１をドラム
軸方向に４つに区分し、円筒状の各区画部材１Ａ、１
Ｂ、１Ｃ、１Ｄにそれぞれ次のような表面処理・加工を
施し、あるいは材質を変えた部材を用い、ドラム入口側
から出口側に向かって内周面１ａ〜１ｄの摩擦係数が順
次大となるようにした。 第１区分１ａ フッ素樹脂（テフロン）コート 第２区分１ｂ ホーニング研磨を施した鉄 第３区分１ｃ サンドブラスト処理した鉄 第４区分１ｄ １ｃｍ間隔の突出部ｅを有するシリコン
スポンジ ここで、第３区分１ｃ、第４区分１ｄのドラム軸方向長
さは、それぞれ第２区分１ｂ、第３区分１ｃの長さより
小さくし、シリコンスポンジの突出部ｅは出口側がドラ
ム回転方向に傾斜する線状突起とする。さらに、材料供
給装置５のノズル部分は第３区分１ｃ上まで延在させ、
第３区分１ｃまでシートを焼成し、第４区分１ｄでは成
形と取り出しが行われるようにした。以上のような構成
において、焼成ドラム１をほぼ水平にし、２０ｒｐｍの
回転数で回転させて焼成を行ったところ次のような工程
によりロール状成形品を製造することができた。
【００１０】（１）先ず、焼成ドラム１を回転させつつ
加熱装置４で例えば１７０°Ｃ以上に加熱した後、油塗
布ローラ６により焦げ付き防止用の油が塗布された焼成
ドラム１の内周面に、鶏卵に少量の調味料を添加し攪拌
して得られた生材料Ａを材料供給装置５から落とし込
む。供給した生材料Ａは、その流動性と焼成ドラム１の
回転により薄く延ばされ、焼成される。 （２）ゲル化された生材料Ａは、焼成ドラム１の回転に
より焼成ドラム１の内周面に沿って時計回り方向に迫り
上げられ（図２参照）、ある高さ位置、具体的にはゲル
化された生材料Ａの上端縁部が自重により剥離作用を受
ける位置に達すると、剥離された生材料Ａの上端縁部は
続いて迫り上がってくるゲル化された生材料Ａにより反
転し、その表面に重合される。重合された部分はその自
重と芯を中心とする回転モーメントにより、迫り上がっ
てくる生材料を自動的に巻き込み、ロール状に成形され
る。 （３）このロール状の成形品Ａ１は、焼成ドラムの出口
にいくに従って、迫り上がり、ドラムが水平状態であっ
てもドラム軸方向分力により連続的に製品が出てきた。
ドラムを傾斜させることなく、また外部からの引っ張り
を利用していないため、出口方向へ向かっての滑りを全
く生じることがなく、一定の太さの製品を安定して得る
ことができた。
加熱装置４で例えば１７０°Ｃ以上に加熱した後、油塗
布ローラ６により焦げ付き防止用の油が塗布された焼成
ドラム１の内周面に、鶏卵に少量の調味料を添加し攪拌
して得られた生材料Ａを材料供給装置５から落とし込
む。供給した生材料Ａは、その流動性と焼成ドラム１の
回転により薄く延ばされ、焼成される。 （２）ゲル化された生材料Ａは、焼成ドラム１の回転に
より焼成ドラム１の内周面に沿って時計回り方向に迫り
上げられ（図２参照）、ある高さ位置、具体的にはゲル
化された生材料Ａの上端縁部が自重により剥離作用を受
ける位置に達すると、剥離された生材料Ａの上端縁部は
続いて迫り上がってくるゲル化された生材料Ａにより反
転し、その表面に重合される。重合された部分はその自
重と芯を中心とする回転モーメントにより、迫り上がっ
てくる生材料を自動的に巻き込み、ロール状に成形され
る。 （３）このロール状の成形品Ａ１は、焼成ドラムの出口
にいくに従って、迫り上がり、ドラムが水平状態であっ
てもドラム軸方向分力により連続的に製品が出てきた。
ドラムを傾斜させることなく、また外部からの引っ張り
を利用していないため、出口方向へ向かっての滑りを全
く生じることがなく、一定の太さの製品を安定して得る
ことができた。
【００１１】なお、以上は焼成食品について説明した
が、寒天ロールのようなロール状冷却食品にも本発明を
適用できる。この場合、横型回転ドラムを冷却ジャケッ
トを備えた冷却ドラムとし、焦げ付きを防止し、剥離を
容易にするための水膜を塗布した冷却ドラムの内周面
に、熱水で溶かした寒天を落とし込んで、展延・冷却・
巻き込みを行うようにする。また、ドラムは、焼成され
た生材料の上端縁部を自動的に重合させるタイプについ
て説明したが、これに限らず焼成ドラム内に設けた掻き
取りスクレーパと巻き取り用ガイドローラを用い、強制
的に剥離反転させるタイプを用いてもよい。さらに、ド
ラムのドラム形状も円筒状に限ることなく、釣鐘状、そ
の他の形状を使用できる。
が、寒天ロールのようなロール状冷却食品にも本発明を
適用できる。この場合、横型回転ドラムを冷却ジャケッ
トを備えた冷却ドラムとし、焦げ付きを防止し、剥離を
容易にするための水膜を塗布した冷却ドラムの内周面
に、熱水で溶かした寒天を落とし込んで、展延・冷却・
巻き込みを行うようにする。また、ドラムは、焼成され
た生材料の上端縁部を自動的に重合させるタイプについ
て説明したが、これに限らず焼成ドラム内に設けた掻き
取りスクレーパと巻き取り用ガイドローラを用い、強制
的に剥離反転させるタイプを用いてもよい。さらに、ド
ラムのドラム形状も円筒状に限ることなく、釣鐘状、そ
の他の形状を使用できる。
【００１２】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、回転ドラムの
内周面の摩擦係数を、入口側より出口側が大きくなるよ
うにして焼成または冷却するようにしたため、回転ドラ
ムを傾斜させることなく、また外部からの引っ張りを利
用することなく製品を取り出すことができ、装置のコン
パクトさを保ちつつ、中間製品の滑り現象を抑制して一
定の太さの製品を安定して得ることができる。
内周面の摩擦係数を、入口側より出口側が大きくなるよ
うにして焼成または冷却するようにしたため、回転ドラ
ムを傾斜させることなく、また外部からの引っ張りを利
用することなく製品を取り出すことができ、装置のコン
パクトさを保ちつつ、中間製品の滑り現象を抑制して一
定の太さの製品を安定して得ることができる。
【図１】この発明に係る焼成ドラムの一実施例を示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図２】（イ）はこの発明に係る連続製造方法を実施す
るための装置の一例を示す斜視図、（ロ）はその横断面
図である。
るための装置の一例を示す斜視図、（ロ）はその横断面
図である。
Ａ 食品材料（生材料） Ａ１ ロール状の成形品 １ 横型回転ドラム（焼成ドラム） １ａ 内周面（フッ素樹脂コート） １ｂ 内周面（ホーニング研磨の鉄） １ｃ 内周面（サンドブラスト処理の鉄） １ｄ 内周面（突起付きシリコンスポンジ） ２ 軸受 ３ ドラムフレーム ４ 加熱装置 ５ 材料供給装置 ６ 油塗布ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−57217（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−332509（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−56030（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A47J 37/00 - 37/07 A23L 1/32 - 1/322 A21B 5/00 A23G 3/00 - 3/32
Claims (2)
- 【請求項１】 加熱または冷却されつつ回転する横型回
転ドラムの内周面に焦げ付き防止用の油膜または水膜を
塗布し、油膜または水膜が塗布された横型回転ドラムの
内周面上に食品材料を落とし込んで展延および焼成また
は冷却し、焼成または冷却によってゲル化した食品材料
を横型回転ドラムの内周面から剥離させてロール状に巻
き、このロール状の成形品を横型回転ドラムの先端部か
ら連続的に取り出す連続製造方法において、 前記横型回転ドラムの内周面の摩擦係数を、入口側より
出口側が大きくなるようにし、この横型回転ドラムをほ
ぼ水平状態にして前記工程を連続的に行うことを特徴と
するロール状食品の連続製造方法。 - 【請求項２】 ドラムの内周面をドラム軸方向に複数に
区分し、各区分の摩擦係数を出口側に向かって順次大き
くしたことを特徴とする回転ドラム。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220477A JP3032991B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ロール状食品の連続製造方法および回転ドラム |
| DE69114681T DE69114681T2 (de) | 1990-12-28 | 1991-12-23 | Verfahren und Vorrichtung zum kontinuierlichen Hitze-Kochen und Formen von Nahrungsmitteln. |
| EP91311926A EP0493059B1 (en) | 1990-12-28 | 1991-12-23 | Continuously heat-cooking and shaping method for food and apparatus using the same |
| US07/813,396 US5240729A (en) | 1990-12-28 | 1991-12-27 | Continuously heat-cooking and shaping method for food |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220477A JP3032991B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ロール状食品の連続製造方法および回転ドラム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0556858A JPH0556858A (ja) | 1993-03-09 |
| JP3032991B2 true JP3032991B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=16751713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3220477A Expired - Fee Related JP3032991B2 (ja) | 1990-12-28 | 1991-08-30 | ロール状食品の連続製造方法および回転ドラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3032991B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220477A patent/JP3032991B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0556858A (ja) | 1993-03-09 |
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