JP3032889B2 - 合成繊維用紡糸油剤 - Google Patents

合成繊維用紡糸油剤

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JP3032889B2 JP4893999A JP4893999A JP3032889B2 JP 3032889 B2 JP3032889 B2 JP 3032889B2 JP 4893999 A JP4893999 A JP 4893999A JP 4893999 A JP4893999 A JP 4893999A JP 3032889 B2 JP3032889 B2 JP 3032889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維用紡糸油
剤に関する。更に詳しくは仮撚加工に供される熱可塑性
合成繊維に適した紡糸油剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、仮撚加工に供される繊維の紡
糸油剤としては、熱板でのタ−ル発生を極力抑える目的
でポリエーテル系潤滑剤をベースとした油剤が使用され
ているが、近年の加工速度の高速化に伴い、ますますタ
ールやスカムの少ない油剤が所望されている。これに対
して、油剤およびポリエステルのオリゴマーやポリマー
屑が熱板上へ脱落し熱劣化することを防ぐ目的から、ポ
リアルキレンオキサイド変性ポリシロキサンを少量配合
した油剤(特公昭63−57548号公報など)や特定
の熱分解挙動を示すパーフルオロ基含有化合物を含有す
る油剤(特公昭62−44072号公報)などが提案さ
れている。しかし前者は、最近実用化されてきた輻射熱
式高温ヒーターを用いた高速での仮撚加工においては、
ヒーター温度が400℃以上となるため、熱分解によっ
てシリカがヒーター内のガイドに固着し、毛羽や糸切れ
が多くなる問題が指摘されている。また後者は熱板上に
脱落した油剤が一定温度以上で分解して始めて効果を呈
するものであり、比較的多量のパーフルオロアルキル基
含有化合物を必要とするため、油剤コストが大幅に上昇
する上、パーフルオロ基含有化合物による糸道の汚染
や、分解に伴うガスの発生による機械の損耗などが懸念
され実用的でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の現状から、熱板
接触加熱方式および輻射熱式高温ヒーターによる非接触
加熱方式の何れのタイプの仮撚加工においてもタールや
スカムの発生しない油剤が強く求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題の解決を目的に鋭意検討した結果、特定の物理特性に
調整した油剤で処理した繊維が、熱板接触加熱式の仮撚
加工で著しくタール生成が抑制されるとともに、輻射熱
式高温ヒーターによる高速仮撚加工でも殆どスカム発生
が無いことを見い出し本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明の合成繊維用紡糸油剤の特
徴は、ポリエーテル系潤滑剤(A)と界面活性剤(B)
からなり、(B)が、パーフルオロアルキル基を有する
モノマーを必須構成単位とし、重縮合(B1−2)、重
付加(B1−3)及びパーフルオロアルキル基を有する
エポキシ化合物の開環重合(B1−4)から選ばれる重
合形式によって重合させて得られ100℃における表面
張力を22mN/m以下にするオリゴマーまたはポリマ
ーである界面活性剤(B1)からなる、100℃におけ
る表面張力(T:mN/m)と500℃における加熱残
渣率(Re:重量%)が式(1)〜(3)で規定される
点である。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3) また、ポリエーテル系潤滑剤(A)と界面活性剤(B)
からなり、(B)が、下記一般式(7)で表わされる化
合物(b1)および下記一般式(8)で表される化合物
(b2)を必須構成単位とし100℃における表面張力
を22mN/m以下にするビニル系オリゴマーまたはポ
リマーである界面活性剤(B1)からなる、100℃に
おける表面張力(T:mN/m)と500℃における加
熱残渣率(Re:重量%)が式(1)〜(3)で規定さ
れる点である。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3) 一般式
【化5】 Rf : 炭素数3〜18のパーフルオロアルキル基 A1 : 炭素数2〜4のアルキレン基 m : 0または1〜20の整数 n : 0または1の整数 R1 : 水素原子またはメチル基 R2 : 水素原子またはメチル基 X : −(CH2)q−、−SO2NR3−A2− 又は
−CONR4−A2− q : 0または1〜4の整数 A2 : 炭素数1〜8のアルキレン基 R3、R4: 水素原子または炭素数1〜8のアルキル基 Q : −O− 又は −NHCO− 一般式
【化6】 5 : 水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアシル基 A3 : 炭素数2〜4のアルキレン基 p : 1〜200の整数 Z : −OCO−、−O− 又は −NHCO− r : 0または1〜12の整数 R6 : 水素原子またはメチル基 R7 : 水素原子またはメチル基 また、ポリエーテル系潤滑剤(A)と界面活性剤(B)
からなり、(B)が、下記一般式(7)で表わされる化
合物(b1)および下記一般式(8)で表される化合物
(b2)を必須構成単位とし100℃における表面張力
を22mN/m以下にするビニル系オリゴマーまたはポ
リマーである界面活性剤(B1)からなる、100℃に
おける表面張力(T:mN/m)と500℃における加
熱残渣率(Re:重量%)が式(1)〜(3)で規定さ
れる点である。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3) 一般式
【化7】 Rf : 炭素数3〜18のパーフルオロアルキル基 A1 : 炭素数2〜4のアルキレン基 m : 0または1〜20の整数 n : 0または1の整数 R1 : 水素原子またはメチル基 R2 : 水素原子またはメチル基 X : −(CH2)q−、−SO2NR3−A2− 又は
−CONR4−A2− q : 0または1〜4の整数 A2 : 炭素数1〜8のアルキレン基 R3、R4: 水素原子または炭素数1〜8のアルキル基 Q : −OCO−、−O− 又は −NHCO− 一般式
【化8】 5 : 水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアシル基 A3 : 炭素数2〜4のアルキレン基 p : 1〜200の整数 Z : −O− 又は −NHCO− r : 0または1〜12の整数 R6 : 水素原子またはメチル基 R7 : 水素原子またはメチル基
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の合成繊維用紡糸油剤は、
1種以上のポリエーテル系潤滑剤(A)と1種以上の界
面活性剤(B)からなる。本発明においてポリエーテル
系潤滑剤(A)としては、分子内に1個以上のヒドロキ
シル基を有する化合物に炭素数2〜4のアルキレンオキ
シドを(共)重合した化合物およびそれらから誘導され
る1種以上の化合物があげられる。
【0007】分子内に1個以上のヒドロキシル基を有す
る化合物としては、脂肪族および芳香族のアルコール、
脂環式アルコール、フェノール類などがあげられる。脂
肪族のアルコールとしては、炭素数1〜30の天然又は
合成の直鎖または分岐、飽和または不飽和の1価アルコ
ール(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール、イソアミルアルコール、オクチルアルコー
ル、2−エチルヘキシルアルコール、デシルアルコー
ル、イソデシルアルコール、ラウリルアルコール、イソ
トリデシルアルコール、炭素数12,14の二級アルコ
ール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、イソ
セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステア
リルアルコール、オレイルアルコールなど)、2価アル
コール(エチレングルコール、プロピレングリコール、
ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコールなど)
および3〜8価またはそれ以上のアルコール(グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ソルビタン、ソルビトールなど)が挙げられる。芳香族
のアルコールとしてはベンジルアルコールなど、脂環式
アルコールとしてはシクロヘキサノールなどがあげられ
る。またフェノール類としてはアルキルフェノール(オ
クチルフェノール、ノニルフェノールなど)、ビスフェ
ノール類(ビスフェノールAなど)などがあげられる。
【0008】炭素数2〜4のアルキレンオキシドとして
は、エチレンオキシド(以下EOと略記)、1,2プロ
ピレンオキシド(以下POと略記)、1,2ブチレンオ
キシド(以下BOと略記)及びテトラヒドロフランなど
があげられる。
【0009】EOと他のアルキレンオキシドを共重合す
る場合、EOの含量は通常5〜90重量%、好ましくは
20〜80重量%である。付加様式はランダム付加、ブ
ロック付加のいずれでも良い。
【0010】前記のアルキレンオキシドの(共)重合物
から誘導される化合物としては、末端ヒドロキシル基を
炭素数1〜12のハロゲン化アルキルでアルコキシ化し
た化合物、炭素数1〜12のカルボン酸でアシル化した
化合物、また炭素数2〜18のジカルボン酸でステル化
した化合物、炭素数1〜12のジハロゲン化アルカンで
二量化した化合物、炭素数4〜20(NCOの炭素を除
く)の脂肪族、脂環式もしくは芳香族ジイソシアネート
でウレタン化した化合物などが挙げられる。
【0011】ポリエーテル系潤滑剤の重量平均分子量
(MW)は通常400〜20,000であり、好ましく
は1,000〜15,000である。ポリエーテル系潤
滑剤の流動点は40℃以下であり、好ましくは20℃以
下である。ポリエーテル系潤滑剤の粘度は100℃で通
常5〜1,000cstであり、好ましくは10〜30
0cstである。
【0012】ポリエーテル系潤滑剤の具体例としては、
例えば[ブタノール(EO/PO)ランダム付加物、E
O/PO=50/50重量%、MW=1,800]、
[ラウリルアルコール(PO)(EO)ブロック付加
物、EO/PO=40/60重量%、MW=1,40
0]、[ヘキシレングリコール(EO/PO)ランダム
付加物、EO/PO=40/60重量%、MW=4,0
00]、[[トリメチロールプロパン(PO)(EO)
ブロック付加物、EO/PO=20/80重量%、MW
=5,000]のジメチルエーテル]、[[ペンタエリ
スリトール(EO/PO)ランダム付加物、EO/PO
=50/50重量%、MW=3,000]のジカプリレ
ート]、[ジ[ブタノール(EO/PO)ランダム付加
物、EO/PO=50/50重量%、MW=800]メ
タン]、[[ブタノール(EO/PO)ランダム付加
物、EO/PO=50/50重量%、MW=800]2
モルとヘキサメチレンジイソシアネート1モルの反応生
成物]などがあげられるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0013】本発明において、ポリエーテル系潤滑剤
(A)の配合量は油剤の合計重量に対し通常50〜99
重量%であり、好ましくは60〜97重量%である。
【0014】本発明において、界面活性剤(B)の組成
に関しては特に限定はないが、100℃における表面張
力を22mN/m以下、好ましくは19mN/m以下に
する界面活性剤(B1)を1種以上含有するものが好ま
しい。かかる表面張力低下能に優れた界面活性剤(B
1)としては例えば分子内にフッソ原子やシリコン原子
を含有する化合物が適用できる。油剤の外観および上記
タール抑制効果の安定性向上の観点から、(A)のSP
値(溶解度パラメーター;Fedor法による)と(B
1)のSP値の差は2.5以内が好ましく、特に好まし
いのは1.5以内である。
【0015】本発明の油剤は、100℃における表面張
力(T:mN/m)と500℃における加熱残渣率(R
e:重量%)が式(1)〜(3)を満たす必要があり、
(4)〜(6)を満たすことが好ましく、特に下記の式
(4)、(5)および(9)を満たすことが好ましい。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3) Re≦3.8−0.20T (4) 10≦T≦19 (5) 0≦Re≦0.7 (6) 0≦Re≦0.2 (9)
【0016】100℃における表面張力(T:mN/
m)及び500℃における加熱残渣率(Re:重量%)
は以下の方法により測定することができる。 [100℃における表面張力の測定法]100℃におけ
る表面張力は、試料油剤を100±1℃に調温して内径
60mm、深さ15mmのガラス製シャーレに25g採
取し、これを自動表面張力計(協和界面科学製、Wil
helmy法)により測定する。 [500℃における加熱残渣率]重量既知(W1)の白
金皿に試料油剤を約10g採取し精秤する(W2)。こ
れを300℃のサンドバス(砂浴)で3時間加熱し、さ
らに500℃の電気炉で5時間加熱した後、(白金皿+
加熱残渣)の重量を精秤(W3)し、下記式より加熱残
渣率を算出する。 加熱残渣率[%]=[(W3−W1)/(W2−W
1)]×100
【0017】100℃での表面張力Tが22mN/mを
越えると、熱板接触加熱方式による仮撚加工時に、熱板
上のタール生成量が多くなる傾向があり、10mN/m
を下回ると、均一な油剤処理が困難になる。500℃の
加熱残渣率Reが1.0重量%を越えると、熱板接触加
熱方式による仮撚加工時に、熱板上のタール生成量が多
くなるとともに、輻射熱式高温ヒーターを用いた非接触
加熱方式による仮撚加工時に、ヒーター内のスカムの付
着量が多くなる傾向がある。また、加熱残渣率Reが上
記式(1)で規定された範囲を越えると、熱板接触加熱
方式による仮撚加工時に、熱板上のタール生成量が多く
なるとともに、輻射熱式高温ヒーターを用いた非接触加
熱方式による仮撚加工時に、ヒーター内のスカムの付着
量が多くなる傾向がある。
【0018】本発明の油剤において、25℃における表
面張力と100℃における表面張力の差が7mN/m以
上のものが好ましく、特に好ましいのは10mN/m以
上のものである。25℃における表面張力は、以下の方
法により測定することができる。 [25℃における表面張力の測定法]25℃における表
面張力は、試料油剤を25±1℃に調温して内径60m
m、深さ15mmのガラス製シャーレに25g採取し、
これを自動表面張力計(協和界面科学製、Wilhel
my法)により測定する。
【0019】本発明の油剤において、下記評価方法によ
る、220℃の傾斜金属板上での油剤拡展幅が、仮撚加
工時の熱板上のタール抑制の観点から、15mm以下の
ものが好ましく、さらに好ましくは10mm以下、特に
好ましくは5mm以下である。
【0020】[油剤拡展幅の評価方法]表面を金属クロ
ムでメッキ加工した金属板[表面粗さが ISO R
1302 およびJIS B 0601で規定される
中心線平均粗さ(Rs):1.6a、最大高さ(Rma
x):6.3S 、幅30mm、長さ300mmのも
の)を傾斜角度50度でセットし、表面温度を220℃
とし、金属板の上端より10mmの位置へ、試料油剤を
マイクロチューブポンプを用いて5mlを等速度で1時
間かけて滴下させる。滴下終了後、金属板の滴下位置よ
り100mmおよび200mm下方における油剤の拡展
幅(横への広がり)を測定し、その算術平均値を油剤拡
展幅とする。
【0021】本発明において、(B1)としては、高温
ヒーターでのスカム抑制の観点から、パーフルオロアル
キル基(以下Rf基)を有する化合物が好ましい。ま
た、Rf基は、該化合物において側鎖に結合しているこ
とが好ましい。(B1)がRf基を有する化合物である
場合、該化合物のフッソ含量は好ましくは3〜60重量
%であり、さらに好ましくは5〜40重量%、特に好ま
しくは7〜35重量%である。
【0022】Rf基としては、テロメリゼーション法ま
たは電解フッソ化法で合成される炭素数3〜20の直鎖
状のもの(パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオク
チル基、パーフルオロドデシル基、パーフルオロセチル
基)、オリゴメリゼーション法で得られる分岐状のもの
があげられる。このうち、テロメリゼーション法による
炭素数6〜14の直鎖状のものが好ましい。
【0023】(B1)がRf基を有する化合物である場
合、(A)との相溶性の観点から分子中にさらにポリオ
キシアルキレン鎖を1種以上有するものが好ましい。該
化合物中のポリオキシアルキレン鎖部分の重量割合は、
通常20〜95重量%、好ましくは30〜90重量%で
ある。
【0024】(B1)は、熱板でのタール抑制の観点か
ら、オリゴマーまたはポリマーが好ましく、重量平均分
子量(MW)は5000〜500000が好ましい。
【0025】該オリゴマーまたはポリマーがRf基を有
する場合は、Rf基を有するモノマーを必須構成単位と
して含有するものであり、当該モノマーをビニル付加重
合(B1−1)、重縮合(B1−2)、重付加(B1−
3)、開環重合(B1−4)などの重合形式によって得
ることができる。
【0026】ビニル付加重合によるオリゴマーまたはポ
リマー(B1−1)は、パーフルオロ基を有するビニル
系モノマー(b1)を必須とし、必要によりポリオキシ
アルキレン鎖を有するビニル系モノマー(b2)および
/またはその他のビニル系モノマー(b3)を(共)重
合することにより得られる。好ましくは(b1)及び
(b2)を必須とした共重合物である。
【0027】(b1)としては、例えば下記の一般式
(7)で表わされる化合物が挙げられる。 一般式
【0028】
【化3】
【0029】Rf: 炭素数3〜18のパーフルオロア
ルキル基 A1 : 炭素数2〜4のアルキレン基 m : 0または1〜20の整数 n : 0または1の整数 R1 : 水素原子またはメチル基 R2 : 水素原子またはメチル基 X : −(CH2)q−、−SO2NR3−A2− 又は
−CONR4−A2− q : 0または1〜4の整数 A2 : 炭素数1〜8のアルキレン基 R3、R4: 水素原子または炭素数1〜8のアルキル基 Q : −OCO−、−O− 又は −NHCO−
【0030】一般式(7)においてOA1はオキシエチ
レン、オキシプロピレンおよびオキシブチレンから選ば
れる一種以上であり、mが2以上の場合のOA1は同一
でも異なっていてもよく(OA1)部分はランダム付加
でもブロック付加でもよい。Qは−OCO−、nは0、
2は水素原子が好ましく、具体的にはアクリレートお
よびメタクリレートが好ましい。またXは、−(C
2)q−および−SO2NR3−A2−が好ましく、−
(CH2)q−でqが1〜4の整数であるものがさらに
好ましい。
【0031】(B1−1)における(b1)の使用比率
は通常5〜80モル%、好ましくは10〜70モル%、
さらに好ましくは15〜65モル%、特に好ましくは3
5〜65モル%である。
【0032】(b1)の具体例としては下記の化合物な
どがあげられる。 b1−1 C817CH2CH2OCOCH=CH2 b1−2 C817CH2CH2OCOC(CH3)=CH
2 b1−3 C817SO2N(C37)(CH22(OC
245OCOCH=CH2
【0033】(b2)としては下記一般式(8)で表わ
される化合物が挙げられる。 一般式
【0034】
【化4】
【0035】R5 : 水素原子または炭素数1〜12の
アルキル基もしくはアシル基 A3 : 炭素数2〜4のアルキレン基 p : 1〜200の整数 Z : −OCO−、−O− 又は −NHCO− r : 0または1〜12の整数 R6 : 水素原子またはメチル基 R7 : 水素原子またはメチル基
【0036】一般式(8)において、OA3はオキシエ
チレン、オキシプロピレンおよびオキシブチレンから選
ばれる一種以上であり、pが2以上の場合のOA3は同
一でも異なっていてもよいが、好ましいのはオキシエチ
レン基(EO)とオキシプロピレン基(PO)の組み合
わせで、重量比でEO/PO=8/2〜2/8が好まし
い。またこの場合EOとPOの付加様式はランダム付加
でもブロック付加でもよい。
【0037】pは好ましくは10〜180であり、特に
好ましくは15〜150である。
【0038】(b2)の重量平均分子量は300〜8,
000が好ましい。Zは−OCO−、R7は水素原子が
好ましく、具体的にはアクリレートおよびメタアクリレ
ートが好ましい。(b2)の使用割合は通常0〜60モ
ル%、好ましくは10〜50モル%である。
【0039】(B1−1)には必要により他のビニル系
モノマーを構成単位として用いることができる。他のビ
ニル系モノマー(b3)としては、アクリル酸エステル
(アルキル基の炭素数が1〜20のアルキルアクリレー
ト;例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、デシルアクリレートなど);メタクリル酸エステル
(アルキル基の炭素数が1〜20のアルキルメタクリレ
ート;例えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、デシルメタクリレートなど);シリコーン
含有アルコール類と(メタ)アクリル酸とのエステル
(シリコーン含有アルコール類としては、例えばシリコ
ーンジオール)、硫黄含有アルコール類と(メタ)アク
リル酸とのエステル(硫黄含有アルコール類としては、
例えばチオジグリコール、炭素数4〜16のアルキルチ
オエタノール)、エチレン性モノマー(エチレン、プロ
ピレンなど);酢酸ビニルなどが挙げられる。(b3)
の使用割合は通常、0〜80モル%、好ましくは10〜
70モル%、さらに好ましくは10〜50モル%であ
る。
【0040】(B1−1)は上記モノマーを通常のラジ
カル重合により合成することができ、重合方法として
は、溶液重合、塊状重合、懸濁重合などの方法を選択で
きる。重合開始剤としては、特に限定されないが、例え
ば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロ
ニトリルなどのアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイドなどの過酸化物系開
始剤;2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレ
ートなどの1分子内に2つ以上のパーオキシド基を有す
る多官能性重合開始剤;ジアリルパーオキシジカーボネ
ート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネートなどの
1分子内に1つ以上のパーオキシド基と1つ以上の重合
性不飽和基を有する多官能性重合開始剤などが挙げられ
る。溶液重合によって得る場合の溶剤としては、特に限
定されずトルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳
香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系
溶剤、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
メチルエチルケトンなどが挙げられる。重合温度は通常
70〜210℃、好ましくは75〜200℃である。重
合中の雰囲気は、窒素のような不活性ガスの存在下で行
うか、溶剤の蒸気雰囲気下で行い、実質的に無酸素状態
で行うことが好ましい。
【0041】(B1−1)の具体例としては下記のオリ
ゴマーが挙げられるが、もちろんこれらに限定されるも
のではない。 (1)C81724OHのアクリレート(50モル%) ポリプロピレングリコール(MW=1750)(EO)
30モル付加物のモノアクリレート(25モル%) メタクリル酸メチル(25モル%) の共重合オリゴマー(SP値=8.82、フッ素含量=
15重量%、MW=30,000) (2)C81724OHのアクリレート(40モル%) ブタノール(PO)20モル(EO)12モル付加物の
アクリレート(40モル%) メタクリル酸メチル(20モル%) の共重合オリゴマー(SP値=8.79,フッ素含量=
14重量%、MW=18,600) (3)C817SO2N(C37)C24OHの(EO)5
モル付加物のアクリレート(40モル%) メタノール(EO)15モル付加物のアクリレート(3
0モル%) メタクリル酸メチル(30モル%) の共重合オリゴマー(SP値=9.09、フッ素含量=
21重量%、MW=12,000) (4)C81724OHのアクリレート(50モル
%) ブタノール[(EO)20モル(PO)15モル]ラン
ダム付加物のアクリレート(30モル%) メタクリル酸メチル(20モル%) の共重合ポリマー(SP値=8.82、フッソ含量=1
8重量%、MW=150,000)
【0042】重縮合によるオリゴマーまたはポリマー
(B1−2)としては、分子内にエステル結合やアミド
結合を有するものが挙げられる。エステル結合を有する
ものは、Rf基を有する一価アルコールとモノ、ジもし
くはトリカルボン酸との重縮合;Rf基を有する一価カ
ルボン酸と一価もしくは多価アルコールとの重縮合;R
f基を有する一価アルコール及び必要により他の一価も
しくは多価アルコールとRf基を有するモノカルボン酸
及び必要により他のモノ、ジもしくはトリカルボン酸と
の重縮合により得られる。
【0043】Rf基を有する一価アルコールとしては炭
素数1〜18のものであり、具体的にはC25CH2
H、C49CH2CH2OH、C817CH2CH2OH、
817SO2N(C37)CH2CH2OH、及び前記R
f基含有一価アルコールのアルキレンオキシド(炭素数
2〜4)付加物(付加モル数;1〜20)が挙げられ
る。
【0044】その他の一価もしくは多価アルコールとし
ては、炭素数1〜18の直鎖または分岐の一価アルコー
ル(メタノール、エタノール、ブタノール、ラウリルア
ルコール、イソトリデシルアルコールなど)、炭素数2
〜20のアルキレングリコール(エチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリ
コール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオールなど)およびそれらのアルキレンオキシド付加
物;アルキレンエーテルグリコール類(ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、MW=200〜1000のポリエチレングリコー
ル、MW=200〜1000のポリプロピレングリコー
ル、MW=200〜1000のポリテトラメチレングリ
コールなど)、三価のアルコール(グリセリン、トリメ
チロールプロパンなど)四価のアルコール(ペンタエリ
スリトール、ソルビタンなど)、および6価以上のアル
コール(ソルビトールなど)、脂環式ジオール(1,4
−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノー
ルAなど)ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールSなど)など、およびこ
れらのアルキレンオキシド(EO、PO、BOなど)1
〜50モル付加物があげられる。2種以上のアルキレン
オキシドを付加する場合、付加様式はランダム付加でも
ブロック付加でもよい。
【0045】Rf基を有するモノカルボン酸としては炭
素数1〜18のものであり、具体的にはCF3COO
H、C37COOH、C715COOH、C817COO
H、等が挙げられる。
【0046】その他のモノ、ジもしくはトリカルボン酸
としては、炭素数1〜18のモノカルボン酸(酢酸、酪
酸、ラウリン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オ
レイン酸など);炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸
(マレイン酸、フマール酸、コハク酸、ドデセニルコハ
ク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、アゼライン
酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸など);
炭素数6〜20の脂環式ジカルボン酸(シクロヘキサン
ジカルボン酸、メチルメジック酸など);炭素数6〜2
0の芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、トルエンジカルボン酸、ナフタレンジカル
ボン酸など);及びこれらジカルボン酸の無水物や低級
アルキル(メチル、ブチルなど炭素数1〜4のもの)エ
ステル、および無水トリメリット酸などが挙げられる。
【0047】カルボン酸類とアルコール類との比率は水
酸基当量/カルボキシル基当量の比が、通常0.6〜
1.6、好ましくは0.7〜1.5、さらに好ましくは
0.8〜1.4となるような比率であればよい。反応は
通常、触媒の存在下150℃〜300℃、好ましくは1
70〜280℃程度の温度条件下で行われる。また反応
は、常圧下、減圧下、もしくは加圧下で行うことができ
る。
【0048】上記触媒としては、通常、ポリエステル化
に用いられる触媒、例えばスズ、チタン、アンチモン、
マンガン、ニッケル、亜鉛、鉛、鉄、マグネシウム、カ
ルシウム、ゲルマニウムなどの金属;およびこれら金属
含有化合物(ジブチルスズオキサイド、オルソジブチル
チタネート、テトラブチルチタネート、酢酸亜鉛、酢酸
鉛、酢酸コバルト、酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン
など)が挙げられる。
【0049】アミド結合を有するものは、Rf基を有す
るモノカルボン酸及び必要により他のモノ、ジもしくは
トリカルボン酸と一価もしくは多価アミンとの重縮合に
より得られる。
【0050】Rf基を有するモノカルボン酸及びその他
のモノ、ジもしくはトリカルボン酸は前記と同じものが
挙げられる。
【0051】一価もしくは多価アミンとしては、炭素数
1〜12の脂肪族アルキルアミン(エチルアミン、プロ
ピルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミンなど)、
炭素数2〜12のアルキレンジアミン(エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)、
ポリアルキレングリコール誘導ジアミン[ポリエチレン
グリコール(MW=400)のジアミノプロピルエーテ
ル、[ポリプロピレングリコール(MW=1,750)
(EO)30モル付加物のジアミノプロピルエーテルな
ど]があげられる。脂環式アミンとしては炭素数6〜2
0のものであり、具体的にはシクロヘキシルアミン、
1,3−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミ
ン、メンタンジアミン、4,4´−メチレンジシクロヘ
キサンジアミン(水添メチレンジアニリン)等が挙げら
れる。芳香族アミンとしては炭素数6〜20であり、具
体的にはフェニルアミン、1,2−,1,3−および
1,4−フェニレンジアミン、2,4´−および4,4
´−ジフェニルメタンジアミン、ジアミノジフェニルス
ルホン、ベンジジン、チオジアニリン、ビス(3,4−
ジアミノフェニル)スルホン、2,6−ジアミノピリジ
ン、m−アミノベンジルアミン、トリフェニルメタン−
4,4´,4”−トリアミン、ナフチレンジアミン等が
挙げられる。
【0052】カルボン酸類とアミン類との比率はアミノ
基当量/カルボキシル基当量の比が、通常0.6〜1.
6、好ましくは0.7〜1.5、さらに好ましくは0.
8〜1.4となるような比率であればよい。反応は通
常、触媒の存在下140℃〜250℃、好ましくは18
0〜230℃程度の温度条件下で行われる。また反応
は、常圧下、減圧下、もしくは加圧下で行うことができ
る。
【0053】(B1−2)の具体例としては下記のオリ
ゴマーなどが挙げられるが、もちろんこれらに限定され
るものではない。 (1)C817COOH(30モル%) アジピン酸(30モル%) トリメチロールプロパン(PO)10(EO)10モル
付加物(40モル%) のエステルオリゴマー(SP値=9.18、フッ素含量
=15重量%、MW=12,600) (2)無水トリメリット酸(24モル%) アジピン酸(12モル%) C817CH2CH2OH(29モル%) ヘキシレングリコール(PO)10(EO)12モル付
加物(35モル%) のエステルオリゴマー(SP値=9.11、フッ素含量
=15重量%、MW=10,500) (3)C817COOH(28モル%) アジピン酸(33モル%) トリメチロールプロパン(PO)10(EO)10モル
付加物(28モル%) オクチルアミン(11モル%) のエステルアミドオリゴマー(SP値=9.03、フッ
素含量=18重量%、MW=9,200)
【0054】重付加によるオリゴマーまたはポリマー
(B1−3)としては、ウレタン系のものが挙げられ、
Rf基を有する一価アルコール及び必要により他の一価
もしくは多価アルコールと一価もしくは多価イソシアネ
ートとの重付加により得られる。
【0055】Rf基を有する一価アルコール及びその他
の一価もしくは多価アルコールは前記と同じものが挙げ
られる。
【0056】一価もしくは多価イソシアネートとして
は、従来からポリウレタン製造に使用されているものが
使用でき、炭素数4〜20(NCOの炭素を除く)の芳
香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂環式イ
ソシアネートおよび 芳香脂肪族ポリイソシアネートが
挙げられる。芳香族イソシアネートの具体例としては、
フェニルイソシアネート、1,3−および/または1,
4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/ま
たは2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗
製TDI、2,4’−および/または4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MDI、
1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’,4”
−トリフェニルメタントリイソシアネート、m−および
p−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネートな
どが挙げられる。脂肪族イソシアネートの具体例として
は、エチルイソシアネート、エチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシ
アネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシア
ナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチ
ル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カー
ボネート、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシ
アナトヘキサノエートなどの脂肪族イソシアネートなど
が挙げられる。脂環式イソシアネートの具体例として
は、シクロヘキシルイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−
4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘ
キシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジ
イソシアネート(水添TDI)、ビス(2−イソシアナ
トエチル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキ
シレート、2,5−および/または2,6−ノルボルナ
ンジイソシアネートなどが挙げられる。芳香脂肪族イソ
シアネートの具体例としては、ベンジルイソシアネー
ト、m−および/またはp−キシリレンジイソシアネー
ト、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネートなどが挙げられる。
【0057】イソシアネート類とアルコール類との比率
は水酸基当量/イソシアネート基当量の比が、通常0.
6〜1.6、好ましくは0.7〜1.5、さらに好まし
くは0.8〜1.4となるような比率であればよい。反
応温度はポリウレタン化反応に通常採用される温度と同
じで良く、溶媒を使用する場合は通常20〜100℃、
無溶媒の場合は通常20〜220℃、好ましくは50〜
200℃である。反応を促進させるため、必要によりポ
リウレタン反応に通常使用される触媒[たとえばアミン
系触媒(トリエチルアミン,N−エチルモルホリン,ト
リエチレンジアミンなど)、錫系触媒(トリメチルチン
ラウレート,ジブチルチンジラウレートなど)]を使用
することができる。
【0058】(B1−3)の具体例としては下記のオリ
ゴマーなどが挙げられるが、もちろんこれらに限定され
るものではない。 (1)C817CH2CH2OH(27モル%) 4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネー
ト(27モル%) ブタノール(PO)20モル(EO)12モル付加物
(27モル%) ポリエチレングリコール(MW=600)(19モル
%) のウレタンオリゴマー(SP値=9.26、フッ素含量
=11重量%、MW=9,000) (2)C817CH2CH2OH(22モル%) 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)(44モル%) ヘキシレングリコール(PO)10モル(EO)12モ
ル付加物(34モル%) のウレタンオリゴマー(SP値=9.60、フッ素含量
=12重量%、MW=5,600)
【0059】Rf基を有するエポキシ化合物の開環重合
によるエーテルオリゴマーまたはポリマー(B1−4)
は、Rf基を有する一価もしくは多価アルコールにRf
基を有するエポキシ化合物または、Rf基を有するエポ
キシ化合物およびRf基を有しないエポキシ化合物を開
環付加重合させる:Rf基を有しない一価もしくは多価
アルコールにRf基を有するエポキシ化合物および必要
によりRf基を有しないエポキシ化合物を開環付加重合
させることにより得られる。
【0060】Rf基を有する一価もしくは多価アルコー
ル及びRf基を有しない一価もしくは多価アルコールは
前記と同じものが挙げられる。
【0061】Rf基を有するエポキシ化合物としては式
【0062】
【化5】
【0063】で示される化合物、例えばヘキサフルオロ
プロピレンオキシド、
【0064】
【化6】
【0065】が挙げられる。
【0066】Rf基を有しないエポキシ化合物としては
エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(P
O)、ブチレンオキシド(BO)が挙げられる。
【0067】アルコールへのエポキシ化合物の付加は、
通常の方法で行うことができ、無触媒でまたは触媒(ア
ルカリ触媒,アミン系触媒,酸性触媒)の存在下に常圧
または加圧下に1段階または多段階で行なわれる。2種
以上のエポキシドを付加する場合にその付加様式はラン
ダム付加でもブロック付加でもよい。またエポキシドの
付加モル数は5〜200モルが好ましい。
【0068】(B1−4)の具体例としては下記のオリ
ゴマーなどが挙げられるが、もちろんこれらに限定され
るものではない。 (1)ポリプロピレングリコール(MW=1,200)
(1.4モル%) EO(52.8モル%) PO(41.7モル%)
【0069】
【化7】
【0070】の開環重合物(SP値=8.62、フッ素
含量=16重量%、MW=6,000) (2)C817CH2CH2OH(1.5モル%) EO(44.8モル%) PO(49.2モル%)
【0071】
【化8】
【0072】の開環重合物(SP値=8.39、フッ素
含量=25重量%、MW=5,100)
【0073】本発明において(B1)の含量は特に限定
はないが、本発明の目的からは0.001〜0.1重量
%が好ましく、さらに好ましくは0.004〜0.08
重量%である。
【0074】本発明油剤において、その他の界面活性剤
(B2)としては、乳化剤(高級アルコールEO付加
物、高級脂肪酸EO付加物などのノニオン活性剤)、静
電気防止剤(アニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活
性剤など)が挙げられ、(B)の含量は油剤全体の合計
重量に対して20重量%以下が好ましく、さらに好まし
くは15重量%以下、特に好ましくは0.001〜12
重量%である。本発明の合成繊維用紡糸油剤には本発明
の目的から逸脱しないかぎり任意の成分が使用可能であ
る。任意の成分としては(A)以外の潤滑剤(例えば、
鉱物油、脂肪酸エステル油など)、極圧添加剤、防錆
剤、酸化防止剤、およびその他の機能添加剤などを含有
することができ、これらの種類について特に限定はな
い。任意の成分の含量は油剤の合計重量に対して、20
重量%以下が好ましい。
【0075】本発明の合成繊維用紡糸油剤は熱可塑性合
成繊維の溶融紡糸工程において、水溶液または水系エマ
ルションとして、紡出直後の糸条に給油される。水溶液
または水系エマルションの濃度は0.5〜20重量%の
範囲の任意の濃度の選択が可能である。好ましくは5.
0〜15.0重量%である。
【0076】水溶液の給油方法については特に限定はな
く、ノズルを介した計量給油、ローラー給油、およびこ
れらの組み合わせなどいずれでもよい。油剤の付着量は
繊維に対して純分で0.1〜1.5重量%、好ましくは
0.2〜0.6重量%である。
【0077】適用される繊維としてはポリエステル、ポ
リアミドおよびポリプロピレンなどの熱可塑性合成繊維
があげられ、特に仮撚加工に供されるポリエステル長繊
維やナイロン長繊維用の紡糸油剤として好適である。本
発明の紡糸油剤は上記熱可塑性繊維の紡糸工程において
給油処理され、その後、仮撚加工が行われるという方法
に用いられる。
【0078】
【実施例】以下、実施例等により本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。以下において、
部および%は特に断らない限りそれぞれ重量部および重
量%を示す。
【0079】下記のポリエーテル系潤滑剤(A)からな
るベースオイル(1)および界面活性剤(B)を用い
て、表1および表2に示す割合で本発明の油剤1〜14
および比較油剤1〜10を調合し、下記の評価を行っ
た。 100℃における表面張力 25℃における表面張力 500℃における加熱残渣率 220℃の傾斜金属板上での油剤拡展幅 220℃の傾斜金属板上でのタール発生の程度 加熱残渣の水洗除去性 これらの結果を表3、表4に示す。
【0080】 <ベースオイル(1)> ブタノール(EO/PO)ランダム付加物 60部 (EO/PO=50/50、重量平均分子量:1800) ラウリルアルコール(PO)(EO)ブロック付加物 20部 (EO/PO=40/60、重量平均分子量:1400) プロピレングリコール(EO/PO)ランダム付加物 10部 (EO/PO=50/50、重量平均分子量:6000) ラウリン酸EO10モル付加物 10部 ベースオイルの平均SP値(*)=9.20 * 平均SP値=Σ(各成分のSP値×重量比率)
【0081】<界面活性剤> (a)C81724OHのアクリレート(50モル
%) ポリプロピレングリコール(MW=1,750)(E
O)30モル付加物のモノアクリレート(25モル%) メタクリル酸メチル(25モル%) の共重合オリゴマー(SP値=8.82、フッ素含量=
15重量%、MW=30,000) (b)C81724OHのアクリレート(40モル
%) ブタノール(PO)20モル(EO)12モル付加物の
アクリレート(40モル%) メタクリル酸メチル(20モル%) の共重合オリゴマー(SP値=8.79、フッ素含量=
14重量%、MW=18,600) (c)C817SO2N(C37)C24OHの(EO)
5モル付加物のアクリレート(40モル%) メタノール(EO)15モル付加物のアクリレート(3
0モル%) メタクリル酸メチル(30モル%) の共重合オリゴマー(SP値=9.09、フッ素含量=
21重量%、MW=12,000)
【0082】(d)C817COOH(30モル%) アジピン酸(30モル%) トリメチロールプロパン(PO)10モル(EO)10
モル付加物(40モル%) のエステルオリゴマー(SP値=9.19、フッ素含量
=15重量%、MW=12,600) (e)C817CH2CH2OH(27モル%) 4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネー
ト(27モル%) ブタノール(PO)20モル(EO)12モル付加物
(27モル%) ポリエチレングリコール(MW=600)(19モル
%) のウレタンオリゴマー(SP値=9.26、フッ素含量
=11重量%、MW=9,000) (f)ポリプロピレングリコール(MW=1,200)
(1.4モル%) EO(52.8モル%) PO(41.7モル%)
【0083】
【化9】
【0084】の開環重合物(SP値=8.62、フッ素
含量=16重量%、MW=6,000) (g)C81724OHのアクリレート(50モル
%) ブタノール[(EO)20モル(PO)15モル]ラン
ダム付加物のアクリレート(30モル%) メタクリル酸メチル(20モル%) の共重合ポリマー(SP値=8.82、フッソ含量=1
8重量%、MW=150,000) (h)ブタノール(8.7モル%) EO(43.5モル%) PO(34.8モル%)
【0085】
【化10】
【0086】ランダム付加物(SP値=8.09、フッ
ソ含量=38重量%、MW=1,278) (i)パーフルオロオクチルスルホネートK (SP値=7.17、フッソ含量=60重量%、MW=
538) (j)N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−アミ
ノプロピルエタノール(EO)10モル付加物 (SP値=9.64、フッソ含量=32重量%、MW=
1,025) (k)N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−アミ
ノプロピルエタノール(EO)20モル付加物 (SP値=9.54、フッソ含量=22重量%、MW=
1,465)
【0087】(l)ポリアルキレングリコール変性ポリ
ジメチルシロキサン (SP値=9.06、MW=15,000) (m)炭素数14〜16アルカンスルホネートNa (SP値=8.70、MW=314) (n)イソステアリルアルコール(EO)5モル付加物
のホスフェートK (SP値=8.90、MW=872) (o)オクチルトリメチルアンモニウムオクチルホスフ
ェート (SP値=8.35、MW=382) (p)トリエチルメチルアンモニウムフタレート (SP値=8.45、MW=397)
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】〔評価方法〕 100℃における表面張力 25℃における表面張力 500℃における加熱残渣率 220℃の傾斜金属板上での油剤拡展幅 :上記に記載の通り 220℃の傾斜金属板上でのタール発生の程度 :前記油剤拡展幅の評価において、試料油剤の滴下を3
時間継続し、金属板上のタールの発生の程度を評価判定
する。 加熱残渣の水洗除去性 上記傾斜金属板上でのタール発生の程度を評価の後、金
属板を25℃の流水で5分間洗浄し、加熱残渣の除去の
程度を評価判定する。 判定基準 ◎:加熱残渣が完全に除去される ○:加熱残渣の3/4以上が除去される △:加熱残渣の1/2〜3/4が除去される ×:加熱残渣の1/2以上が除去されない
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】表3、表4より本発明の油剤が、100℃
における表面張力が低いこと、500#Cでの加熱残渣率
が低いこと、220℃の傾斜金属板上での油剤拡展幅が
狭く、タール発生が著しく抑制されること、さらに加熱
残渣が水洗除去されやすいことが明かである。
【0094】巻取り速度3,200m/分でポリエステ
ルを溶融紡糸し、230デニール/36フィラメントの
POYを巻き取った。この際、本発明の油剤1、2、1
3、14および比較油剤1、4、8、10の10%エマ
ルションを純分付着量が0.3%になるようにノズル給
油した。これらのPOYを用い、ポリウレタンディスク
による3軸外接フリクション方式、熱板温度220℃、
加工速度800m/分で延伸仮撚加工を行なった。加工
開始後1ケ月経過時点での熱板上のタールの発生状態お
よび糸切れ率を表5に示す
【0095】
【表5】
【0096】また、巻取り速度2,700m/分でポリ
エステルを溶融紡糸し、270デニール/36フィラメ
ントのPOYを巻き取った。この際、本発明の油剤1、
2、13、14および比較油剤1、4、8、10の10
%エマルションを純分付着量が0.3%になるようにノ
ズル給油した。これらのPOYを用い、ポリウレタンデ
ィスクによる3軸外接フリクション方式、輻射熱式高温
ヒーター温度(上段温度500℃、下段温度450℃)
加工速度1100m/分で延伸仮撚加工を行なった。加
工開始後3ケ月経過時点でのヒーター内のガイドに付着
しているスカムの程度および糸切れ率を表6に示す。
【0097】
【表6】
【0098】表5、表6より本発明の油剤が熱板接触加
熱式の仮撚加工においても、輻射熱式高温ヒーターによ
る仮撚加工においても優れた耐熱性を有し、長期間糸切
れが少ない安定した操業が可能であることが明らかであ
る。
【0099】
【発明の効果】本発明の合成繊維用紡糸油剤で生産され
たPOYは、従来から行なわれている熱板接触加熱式に
よる仮撚加工および輻射熱式高温ヒーターによる非接触
加熱方式の仮撚加工の何れにおいても、長期間安定な操
業が可能になり、ヒーター掃除周期が大幅に延長され
る。またヒーターの清掃も容易であり、DTY生産性お
よび作業性を大幅に改善することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−223373(JP,A) 特開 平11−61645(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 15/72

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテル系潤滑剤(A)と界面活性
    剤(B)からなり、(B)が、パーフルオロアルキル基
    を有するモノマーを必須構成単位とし、重縮合(B1−
    2)、重付加(B1−3)及びパーフルオロアルキル基
    を有するエポキシ化合物の開環重合(B1−4)から選
    ばれる重合形式によって重合させて得られ100℃にお
    ける表面張力を22mN/m以下にするオリゴマーまた
    はポリマーである界面活性剤(B1)からなる、100
    ℃における表面張力(T:mN/m)と500℃におけ
    る加熱残渣率(Re:重量%)が式(1)〜(3)で規
    定される合成繊維用紡糸油剤。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3)
  2. 【請求項2】 ポリエーテル系潤滑剤(A)と界面活性
    剤(B)からなり、(B)が、下記一般式(7)で表わ
    される化合物(b1)および下記一般式(8)で表され
    る化合物(b2)を必須構成単位とし100℃における
    表面張力を22mN/m以下にするビニル系オリゴマー
    またはポリマーである界面活性剤(B1)からなる、1
    00℃における表面張力(T:mN/m)と500℃に
    おける加熱残渣率(Re:重量%)が式(1)〜(3)
    で規定される合成繊維用紡糸油剤。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3) 一般式 【化1】 Rf : 炭素数3〜18のパーフルオロアルキル基 A1 : 炭素数2〜4のアルキレン基 m : 0または1〜20の整数 n : 0または1の整数 R1 : 水素原子またはメチル基 R2 : 水素原子またはメチル基 X : −(CH2)q−、−SO2NR3−A2− 又は
    −CONR4−A2− q : 0または1〜4の整数 A2 : 炭素数1〜8のアルキレン基 R3、R4: 水素原子または炭素数1〜8のアルキル基 Q : −O− 又は −NHCO− 一般式 【化2】 5 : 水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
    もしくはアシル基 A3 : 炭素数2〜4のアルキレン基 p : 1〜200の整数 Z : −OCO−、−O− 又は −NHCO− r : 0または1〜12の整数 R6 : 水素原子またはメチル基 R7 : 水素原子またはメチル基
  3. 【請求項3】 ポリエーテル系潤滑剤(A)と界面活性
    剤(B)からなり、(B)が、下記一般式(7)で表わ
    される化合物(b1)および下記一般式(8)で表され
    る化合物(b2)を必須構成単位とし100℃における
    表面張力を22mN/m以下にするビニル系オリゴマー
    またはポリマーである界面活性剤(B1)からなる、1
    00℃における表面張力(T:mN/m)と500℃に
    おける加熱残渣率(Re:重量%)が式(1)〜(3)
    で規定される合成繊維用紡糸油剤。 Re≦5.5−0.25T (1) 10≦T≦22 (2) 0≦Re≦1 (3) 一般式 【化3】 Rf : 炭素数3〜18のパーフルオロアルキル基 A1 : 炭素数2〜4のアルキレン基 m : 0または1〜20の整数 n : 0または1の整数 R1 : 水素原子またはメチル基 R2 : 水素原子またはメチル基 X : −(CH2)q−、−SO2NR3−A2− 又は
    −CONR4−A2− q : 0または1〜4の整数 A2 : 炭素数1〜8のアルキレン基 R3、R4: 水素原子または炭素数1〜8のアルキル基 Q : −OCO−、−O− 又は −NHCO− 一般式 【化4】 5 : 水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
    もしくはアシル基 A3 : 炭素数2〜4のアルキレン基 p : 1〜200の整数 Z : −O− 又は −NHCO− r : 0または1〜12の整数 R6 : 水素原子またはメチル基 R7 : 水素原子またはメチル基
  4. 【請求項4】 (A)のSP値と(B1)のSP値の差
    が2.5以内である請求項1〜3のいずれか記載の合成
    繊維用紡糸油剤。
  5. 【請求項5】 25℃の表面張力と100℃の表面張力
    の差が7mN/m以上である請求項1〜4のいずれか記
    載の合成繊維用紡糸油剤。
  6. 【請求項6】 傾斜角50度、温度220℃の傾斜金属
    板上での油剤拡展幅が10mm以下である請求項1〜5
    のいずれか記載の合成繊維用紡糸油剤。
  7. 【請求項7】 (B1)中のフッソ含量が5〜40重量
    %である請求項1〜6のいずれか記載の合成繊維用紡糸
    油剤。
  8. 【請求項8】 (B1)のポリオキシアルキレン鎖部分
    の重量割合が30〜90重量%である請求項2〜7のい
    ずれか記載の合成繊維用紡糸油剤。
  9. 【請求項9】 (B1)が側鎖にパーフルオロアルキル
    基を有する化合物である請求項1記載の合成繊維用紡糸
    油剤。
  10. 【請求項10】 (B1)が重量平均分子量5000〜
    500000のオリゴマーまたはポリマーである請求項
    1〜9のいずれか記載の合成繊維用紡糸油剤。
  11. 【請求項11】 一般式(8)において、pが2〜20
    0の整数であり、ポリオキシアルキレン鎖−(OA3
    p−がオキシエチレン基およびオキシプロピレン基から
    なる請求項2〜10のいずれか記載の合成繊維用紡糸油
    剤。
  12. 【請求項12】 (b2)の重量平均分子量が300〜
    8,000である請求項2〜11のいずれか記載の合成
    繊維用紡糸油剤。
  13. 【請求項13】 (B1)が構成単位として(b1)を
    10〜70モル%、(b2)を10〜50モル%含有す
    るものである請求項2〜12のいずれか記載の合成繊維
    用紡糸油剤。
  14. 【請求項14】 (B1)の含量が油剤全体の合計重量
    に対して、0.001〜0.1重量%である請求項1〜
    13のいずれか記載の合成繊維用紡糸油剤。
  15. 【請求項15】 (B)がさらに界面活性剤(B2)を
    含有する請求項1〜14のいずれか記載の合成繊維用油
    剤。
  16. 【請求項16】 POY−DTY用である請求項1〜1
    5のいずれか記載の合成繊維用紡糸油剤。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか記載の合成
    繊維用紡糸油剤を熱可塑性合成繊維に適用し、仮撚加工
    を行う熱可塑性合成繊維の処理方法。
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