JP3031988U - ディスクタイプの記録メディア収納ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決する課題】製造コスト、及び作業時間が低減で
き、汎用性に優れたディスクタイプの記録メディア収納
ボックスを提供する。 【課題を解決するための手段】ボックスから引き出し可
能な容器１の両側外面には縦手方向に沿って延びた側翼
部１４，１４´が突設され、ボックスは、縦方向に沿っ
て分割されてなる、２つのケース３，３´から構成さ
れ、各ケースには、前記側翼部が摺動可能に嵌め込まれ
る縦方向の嵌め溝３０と、両隣接の表面に於ける接合辺
に位置する複数の接合孔３７と、両ケースの隣接端に突
出のフック３２、及びフック３２にかける舌状片３３，
３３´並びに、凹溝３５、及び凹溝に差し込まれる突出
部３６とが形成されており、フックと舌状片との係合及
び凹溝と突出部との係合により、両ケースは一体とな
る。前記接合孔３７は挿入片５により閉塞可能となって
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はディスクタイプの記録メディア収納ボックスに関し、ＣＤ−ＲＯＭ やフロッピーディスク等のディスクタイプの記録メディアを受け収めるためのボ ックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通り、従来のディスクタイプの記録メディア収納ボックスは複数の並列 の受け板により、ＣＤ−ＲＯＭ、またはフロッピーディスクなど、ディスクタイ プの記録メディアを支えており、それらの受け板が集中、及び防塵という効果を 果たすために容器の中に収められている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来のボックスにおいては、既存容器と受け板が一対一のように組 み合わせられているので、いずれかの部分に破損が生じたら、他の部分にも影響 がおよび、使用できなくなっていた。更には、既成の容器が２つ以上のパーツに より形成される場合には、接着による接合方式の他、通常は超音波の溶接技術を 用いていたため、製造コスト、及び作業時間を低減するのが難しかった。従来の 収納ボックスが効果的な接合拡充の機能を具有していなかったのでユーザーが同 じ収納ボックスを用いても、すんなりと集約できず、あちこちに散らかってしま い整理するのに手間隙がかかっていた。

【０００４】 従って、本考案の目的は、前述の問題点の解決をはかりった、ディスクタイプ の記録メディア収納ボックスを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係わるディスクタイプの記録メディア収納ボックスは、上が口開し、 ディスクタイプの記録メディアを受け収める容器１と、この容器１を入れる中空 のボックス２とを具備し、容器１の両側外面には縦手方向に沿って延びた側翼部 １４が突設されており、前記ボックス２は口開け端２０を持って、容器１をその 中から縦方向に沿って押し込んだり、或いは引き出し、また、ボックス２は、縦 方向に沿って分割されてなる、個別の独立した同じ２つのケース３，３´から構 成され、各ケース３，３´には、前記側翼部１４が摺動可能に嵌め込まれる縦方 向の嵌め溝３０と、両隣接の表面に於ける接合辺に位置する複数の接合孔３７と 、両ケース３，３´の隣接端に突出のフック３２、及びフック３２にかける舌状 片３３並びに、凹溝３５、及び凹溝に差し込まれる突出部３６とが形成されてお り、フック３２と舌状片３３との係合及び凹溝３５と突出部３６との係合により 、両ケースは一体となって中空のボックスになり、また前記接合孔３７は挿入片 ５により閉塞可能となっていることを特徴とする。

【０００６】 上記構成のボックスは、以下のような効果を有する。

【０００７】 １．簡易かつ迅速な組み立て： 本考案のパーツは嵌め込み方式で接合されるので、どんな接着や超音波溶接 方式もいらず、簡易的で、且つ迅速な組み立てができるという利点を持っている 。

【０００８】 ２．コスト低減： 本考案のボックスが２つの同じケースから成るため、製造する場合に、異な るパーツの生産が必要なく、金型のコスト分が低減されマス・プロダクションも 簡単にできるようになる。

【０００９】 ３．破損した場合、パーツの取り替えが可能： 本考案の収納ボックスは、全てのパーツに嵌め込み方式を採用しているので 、いつでも破損した部分を取り外して、新しいものに取り替えることが可能であ る。

【００１０】 ４．充実した拡充性： 本考案の収納ボックスケースには、複数の接合ホールがあり、接合ホールを 貫通したピンもあるので、２つの同じボックスを並列、または重ねるように配置 してから接合ピンで結ぶ。こうすることで、容量を増やすばかりでなく、散らか したまま置かなくてはならない不便さをも解消する。ボックスを自由に組み合わ せることにより、ボックスの多様化を効果的に役立たせることができる。

【００１１】 ５．頑丈な構造で変形しにくい： 本考案の収納ボックスの内側には、縦方向と横方向を交差するように補強を 設けてあるので、思い圧力をうけてもケースは変形しにくく亀裂や損傷を生じに くい。

【００１２】

【実施例】

以下に、本考案の一実施の形態に係わるディスクタイプの記録メディア収納ボ ックスを添付図面を参照して説明する。

【００１３】 この収納ボックスは、図１並びに図２に示すように、上端がディスクタイプの 記録メディアを受けるために開口した細長い矩形のボック形式の容器１と、この 容器１を入れる中空ボックス２により構成されている。この容器１の底面には、 互いに、容器の長手方向に所定間隔を有して平行に配設された複数対のスリット が形成されており、これら各対のスリットに間隔板１０の底面に突設された係合 片が差し込み可能となっており、この結果、間隔板１０は互いに所定間隔を有し て容器１の内部に着脱可能に装着されることにより内部を任意に分割することが できる。勿論、容器１の互いに対向した側面にスリットを同様に形成し、同様の 係合片を間隔板１０の側面に形成すれば、容器内部（預かりスペース）の分割を より任意にすることが可能である。また、このような側面のスリットと底面のス リットとを同一平面に形成しておけば、間隔板１０の支持がより確実となる。

【００１４】 容器１の前壁１３の正面には、外側を向いてアーチ型をし、プラスチック素 材で形成されて、弾性変形可能な把手１２が装着されている。この把手１２の背 面には、いくつかの、この例では４つのフック１２０が突設されている。これら フックの先端は厚くなって係合部となっている。一方、前記前壁１３には、これ らフック１２０と対応して、係合スリット１３０が形成されている。この結果、 把手１２を湾曲方向に弾性変形させて、フック１２０を係合スリット１３０に嵌 め込み、弾性変形を解除することにより、把手１２は、確実に前壁に装着され得 る。そして、把手１２を取り替えは、把手を前記と同様に弾性変形させて、フッ ク１２０を係合スリット１３０から抜くことにより容易に行うことができる。

【００１５】 図４に示すように、容器１の両側の上端には、前方から後方にのびた水平翼部 １４が外方に突設されている。これに対応して、ボックス２の両側壁内面の、水 平に延びた突条の内面には嵌め溝３０が形成されている。この結果、前記水平翼 部１４を、ボックス２の嵌め溝３０中に嵌め込むことにより、容器１は、ボック ス２内で、これの長手方向に、即ち、前後方向に摺動可能となっている。この結 果、容器１をボックス２から引き出して、記録メディアの容器１への出し入れが 果たされ、また、押し込めて、収納が果たされる。

【００１６】 前記前壁１３には、錠体１５が取着されており、容器１をボックス２の中に入 れた後で、錠体１５をまわしてボックス２の凸塊３８をかけてしめることにより 、容器１はボックス２にロックされ、効果的な錠として役立つ。

【００１７】 前述した中空のボックス２は、口開け端２０をもって、容器１をその中に押し 込んだり、または引き出したりする。ボックス２は、縦方向に沿って分割される 個別の独立した２つの同じケース３，３´により構成されている。これらケース ３，３´の構造並びに寸法が同一であるために、一つの金型だけでマスプロダク ションが可能となる。

【００１８】 図５に示すように、ボックス２の組み立は、両方のケースを互いに嵌め込むだ けでできる。この嵌め込む手段を以下に説明するが、両ケース３，３´の構造が 全く同一であるため、片方の説明にとどめる。

【００１９】 一方のケース３の内側垂直壁には、前述した通り水平翼部１４が嵌め込まれて 、摺動可能な嵌め溝３０が形成されている。また、ケース３の内側には、縦方向 と横方向に交差させた複数の補強リブが形成されており、ケース３の耐圧強度を 増している。２つのケース３，３´の隣接端には突出のフック３２及びフック３ ２にかける舌状片３３が形成されている。これらフック３２の上面には、ケース ３の一端から内側ｉ向かって次第に上を向くように傾斜面３２０が形成されてい る。即ち、図５に２点鎖線で示すように、２つのケースを結合する場合には、ま ず、ケース３，３´のそれぞれの同じ一端（この図では下端）におけるフック３ ２と舌状片３３を接合させた予備状態にする。そして、もう一端（上端）を互い に引き寄せ合わせるように回動させると、舌状片３３が凹部３４に入り、フック ３２´の傾斜面３２０に沿って進み、この舌状片３３に形成された係合開口中に フック３２´が係合し、フック３２と舌状片３３とが結合される。

【００２０】 ケース３，３´の隣接端面に於いて、舌状片３３、及びフック３２が形成され ていない所には、それぞれ凹溝３５とこの凹溝３５に差し込まれる突出部３６と が形成されおり、ケース３，３´を互いに嵌め込んだときに、舌状片３３とフッ ク３２との接合の他、凹溝３５と突出部３６との接合も可能となっている。この 結果、ケース相互の接続がより確実になっている。

【００２１】 ケース３，３´の両隣接の平面における接合辺には、ケースの壁を貫通した、 複数の接合孔３７が形成されている。このために、ユーザーが４つの収納ボック スを持っている場合、図６に示すように、全てのボックスを、夫々組み合わせた 後に、接合ピン４を対応の位置における接合孔３７の中に夫々差し込むことによ り、これらボックスは一体化され、容量を拡充することができるとともに、散ら ばらずに配置できるというメリットもあわせもつ。

【００２２】 同様に図７、図８に示すように、異なった接合ピン４´を採用すれば、２つの ボックスを並列、または重畳のように組み立てることができる。この場合、接合 ピン４´が２つのボっクスの接合孔３７にしか挿入されないため、外観的には平 坦で整っているように見える。本考案では、挿入片５が用意されており、接合ピ ンを挿入しない接合孔に挿入することにより、見ためが整っているように見え、 これを保持することができる。

【００２３】 上記構成の本考案に係わる収納ボックスは、従来技術の問題点を解決して いるばかりでなく、さらなる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態に係わる記録メディア収
納ボックスの全体を示す分解斜視図である。

【図２】同ボックスの容器を示す斜視図である。

【図３】同ボックスのケース相互の接続部を示す斜視図
である。

【図４】図２のＡ−Ａラインに沿って切断したボックス
の断面図である。

【図５】ケース相互の組み合わせを説明するための図で
ある。

【図６】本考案のボックスの組み合わせの例を説明する
ための図である。

【図７】本考案のボックスの横方向の応用組み合わせ例
を説明するための図である。

【図８】本考案のボックスの高さ方向の応用組み合わせ
例を説明するための図である。

【符号の説明】

１ 容器 ２ 中空ボックス ３，３´ ケース ４，４´ 接合ピン ５ 挿入片 １０ 間隔板 １２ 把手 １４ 水平翼部 ３０ 嵌め溝 ３２´，３２´ フック ３３´，３３´ 舌状片 ３４ 凹部 ３５ 凹溝 ３６ 突出部 ３７ 接合孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクタイプの記録メディア収納ボッ
   クスにおいて、上が口開し、ディスクタイプの記録メデ
   ィアを受け収める容器１と、この容器１を入れる中空の
   ボックス２とを具備し、容器１の両側外面には縦手方向
   に沿って延びた側翼部１４が突設されており、前記ボッ
   クス２は口開け端２０を持って、容器１をその中から縦
   方向に沿って押し込んだり、或いは引き出し、また、ボ
   ックス２は、縦方向に沿って分割されてなる、個別の独
   立した同じ２つのケース３，３´から構成され、各ケー
   ス３，３´には、前記側翼部１４が摺動可能に嵌め込ま
   れる縦方向の嵌め溝３０と、両隣接の表面に於ける接合
   辺に位置する複数の接合孔３７と、両ケース３，３´の
   隣接端に突出のフック３２、及びフック３２にかける舌
   状片３３並びに、凹溝３５、及び凹溝に差し込まれる突
   出部３６とが形成されており、フック３２と舌状片３３
   との係合及び凹溝３５と突出部３６との係合により、両
   ケースは一体となって中空のボックスになり、また前記
   接合孔３７は挿入片５により閉塞可能となっていること
   を特徴としたディスクタイプの記録メディア収納ボック
   ス。
2. 【請求項２】 隣合うボックス２の互いに対応する接合
   孔３７に挿入されて、これらボックスを接合する接合ピ
   ン４，４´をさらに具備することを特徴とした請求項１
   のディスクタイプの記録メディア収納ボックス。