JP3663138B2 - テープ付きスナップファスナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテープ付きスナップファスナに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、以下のようなテープ付きスナップファスナを開発し、出願してきた。
【0003】
(1)特開平10−33210号
(2)特開平10−33211号
(3)特開2000−270906
(4)特願平11−170619号
(5)特願平11−260458号
(6)特願平11−236499号
(7)特願平11−368614号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のスナップファスナはすべて、雄部材を有する雄側テープと雌部材を有する雌側テープを組み合わせている。必ず両部材を必要とするので、雌雄部材それぞれに金型を製作して、それに基づき二種類のテープを製造し、それらを間違えないように分類、保管、箱詰め、配送、使用しなければならなかった。上記従来技術に紹介したような多種類のスナップファスナを扱う場合、それらの雌雄部材を間違えないように分類したり、保管したりするには多大の経費と労力を必要とした。
【0005】
そこで本発明においては、この問題を解決するために、雌雄2種類のテープを必要とせず、どちらか一種類で用が足りるようなスナップファスナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスナップファスナは、雌部材を所定間隔で取り付けた雌側テープと、つなぎ部材からなり、前記雌部材は、中央に係合孔を有するプレートであり、雌側テープに射出成形されており、前記つなぎ部材は、天板と、この天板から突出し、2つの雌部材の係合孔のそれぞれにはまる脚部を有し、前記脚部は、その先端がそれぞれ内方に向かって伸びていると共に、前記脚部の一方は、天板とともに外方へ伸びて膨出部を形成しており、前記脚部と前記膨出部を足した幅が前記係合孔の径とほぼ等しいことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の態様】
前記脚部は、その先端がそれぞれ内方に向かって伸びているので、係合強度を高めている。
【0008】
さらに前記脚部の一方を天板とともに外方へ伸ばして膨出部を形成させ、前記脚部と膨出部を足した幅を前記係合孔の径とほぼ等しいものとしているので、つなぎ部材は前記係合孔と密接して脱落のおそれがなくなる。
【0009】
雌部材をテープの長さ方向に長径、テープの幅方向に短径となるように取り付けたり、テープの長さ方向に短径、テープの幅方向に長径となるように取り付けたりすることで、テープを幅方向につないだり、長さ方向につなぐことができる。
【0010】
【実施例】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0011】
図1(a)は本発明で使用する1種類のテープ2本である。すなわち、所定間隔をあけて複数の雌部材10を設けた雌側テープ1のみを2本使用する。図1(b)は接合状態であり、雌部材10同士がつなぎ部材20によりつなぎ止められているのが分かる。
【0012】
雌部材10は、図2(a)(平面図),図2(b)(断面図)に示すように、中央に係合孔12を有するプレート14であり、合成樹脂からなる。全体の外観は刀の鍔状であって、この鍔はテープの長さ方向に長径、テープの幅方向に短径となっている。雌側テープ1に対して射出成形されて、このテープ1の上下に盛り上がる形で付着している。係合孔12に相当する位置のテープはあらかじめ孔あけされているので、係合孔は完全に貫通している。このプレート14にはテープ1を挟んで上下対称位置に6個の小さな穴16があけられている。この穴16は、射出成型をするときに、射出圧によりテープの位置がずれないように位置固定をする金型上のピンのような押さえ部材(図示せず)により形成されたものである。
【0013】
つなぎ部材20は、合成樹脂からなり、図3に側面図(a)と底面図(b)を示すように、僅かに湾曲しているがほぼ平たい長方形の天板と、その左右両端から下方に伸びている左右脚部24,26を有する。左右脚部24,26は、その先端24a,26aがそれぞれ内方に向かって伸びているので、全体としてはそれぞれL字型、逆L字型である。左右脚部24,26は対称ではなく、図3において、右脚部26は天板ともに外方へ伸びて膨出部28を形成している。その結果、図4に示すように、左脚部24の幅はL1であるのに対して、右脚部26は膨出部28を含めるとL1の約2倍の幅のL3である。
【0014】
図4に示すように、2本の雌側テープのそれぞれに位置する雌部材10は、つなぎ部材20によって連結される。即ち、つなぎ部材の左脚部24で一方の雌部材の係合孔12と、右脚部26でもう一方の係合孔12と係合するのである。その際、つなぎ部材の右脚部26と膨出部28を足した幅はL3であり、係合孔12の径とほぼ等しいので、係合孔はふさがる。それに対して、左脚部の方は係合孔12のほぼ半分の大きさであり、脚部がはまった後でもL2だけ隙間がある。そのため、つなぎ部材は図4において左側にL2だけ移動可能である。しかし、左脚部24の先端24aは内側に伸びているため、人為的に相当傾けない限り、L2程度の隙間では抜け出ることはできない。
【0015】
2本の雌側テープは、図1(b)に示すように、一部テープが重なった状態で、つなぎ止められる。係合するには、指でつなぎ部材の脚部を雌部材の係合孔に押し込むだけでよい。上から垂直に押し込んでスナップばめしてもよいし、脚部の先端を傾けながら押し込んでもよい。係合を解くには、左脚部24を指で傾けて係合孔12から外す。右脚部26と膨出部28は係合孔12と完全はまり合うため、いったんはめると容易には抜けない。そのため、係合を解いた後もつなぎ部材20の右脚部26と膨出部28は係合孔12とはまり続ける。このことは、つなぎ部材20において、係合を解く側を決定するとともに、つなぎ部材20を紛失する可能性を減少させる。なお、右脚部26と膨出部28も、係合孔12に緊密にはまっているだけであるから、力を入れて引っ張れば外れる。
【0016】
図5(a)(b)は本発明の別の使用形態(第2実施例)を示す。雌部材10そのもの及びつなぎ部材20は第1実施例と同じものを使用する。違うのはテープ2に対して雌部材を90°回転させて取り付けていることである。すなわち、この雌部材10はテープ2の長さ方向に短径、テープの幅方向に長径となっている。
【0017】
この雌部材10は図5(b)に示すように、つなぎ部材20によりテープの長さ方向に接合可能である。図5(a)では2本の雌側テープをつないでいるが、1本のテープにおいて適宜箇所の雌部材同士をつなぐこともできる。
【0018】
【発明の効果】
本発明のスナップファスナによれば、従来技術と異なり、雌雄2種類のテープを必要とせず、どちらか一種類(ここでは雌部材)で用が足りる。したがって、その分類や保管が容易となる。
【0019】
なお、本発明においては、雄部材の代わりにつなぎ部材が必要となるが、これはテープに射出成形するような工程を必要とせず、単体として大量生産が可能であるため、雄側テープを製作するのに比べたら生産コストははるかに安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明第1実施例で使用する雌側テープ2本である。(b)はその接合状態である。
【図2】 (a)は雌部材のの平面図,(b)は断面図である。
【図3】 (a)はつなぎ部材の側面図、(b)は底面図である。
【図4】 2つの雌部材をつなぎ部材でつないだ状態の断面図である。
【図5】 (a)は本発明第2実施例で使用する雌側テープ2本である。(b)はその接合状態である。
【符号の説明】
1,2 雌側テープ
10 雌部材
12 係合孔
14 プレート
20 つなぎ部材
22 天板
24,26 脚部
24a,26a 脚部先端
28 膨出部
Claims (3)
- 雌部材(10)を所定間隔で取り付けた雌側テープ(1;2)と、つなぎ部材(20)からなり、
前記雌部材(10)は、中央に係合孔(12)を有するプレート(14)であり、雌側テープ(1;2)に射出成形されており、
前記つなぎ部材(20)は、天板(22)と、この天板から突出し、2つの雌部材の係合孔のそれぞれにはまる脚部(24,26)を有し、
前記脚部(24,26)は、その先端(24a,26a)がそれぞれ内方に向かって伸びていると共に、前記脚部の一方(26)は、天板(22)とともに外方へ伸びて膨出部(28)を形成しており、前記脚部(26)と前記膨出部(28)を足した幅(L 3 )が前記係合孔(12)の径とほぼ等しいことを特徴とするスナップファスナ。 - 雌部材がテープ(1)の長さ方向に長径、テープの幅方向に短径となるように取り付けられている請求項1記載のスナップファスナ。
- 雌部材がテープ(2)の長さ方向に短径、テープの幅方向に長径となるように取り付けられている請求項1記載のスナップファスナ。
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