JPH0443076Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は着脱自在な隔壁を備えた家具に関する
ものである。

〈従来の技術〉 従来、間仕切り等において隔壁の上下両端部に
上げ下げ可能な連結ピンを設けて、これを相対す
る固定枠体に形成した穴に差し込んで固定するも
のがある。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし、前記した従来手段では、隔壁を取り外
す時は手で連結ピンを押し下げなければならない
ので面倒であり、特に上下寸法の長い隔壁では手
が届かず大変面倒な作業である。

そこで本考案は、このような連結ピンの押し下
げ操作をおこなうことなく、単に隔壁を手前に引
き出すだけで簡単に取り外すことのできるように
し、以つて前記した従来欠点を解消した家具を提
供することを主たる目的とするものである。

〈問題を解決する為の手段〉 上記の目的を達成する為に本考案は、平面長円
形又は長方形のケーシング１にこれの上面から弾
力的に突出された平面長円形又は長方形の雄体２
が出没自在に装備され、この雄体２の突出部分に
おける長さ方向に沿つた少なくとも一端に傾斜面
２ａが形成されている連結具Ａを設け、この連結
具Ａを家具Ｂにおける隔壁３の上下端面又はこれ
に相対する家具枠体の面に前記雄体２の長さ方向
を隔壁３の長さ方向と一致させ且つ前記傾斜面２
ａを奥方向に向けた状態で取り付け、この雄体２
に相対する家具枠体又は隔壁端面に雄体２ががた
つきなく嵌合する嵌合凹部４を設けたものであ
る。

〈作用〉 上記の構成において、隔壁３を取り外す時は、
隔壁３を手前に引くと連結具Ａの雄体２はこれの
傾斜面２ａが嵌合凹部４の縁部におされて押し下
げられ、これにより雄体２と嵌合凹部４との係合
が解除されて隔壁３を家具枠体から取り外すこと
ができる。また隔壁３を家具枠体に取り付けた状
態においては、連結具Ａのケーシング１並びに雄
体２が平面長円形又は長方形で形成されていてこ
れが嵌合凹部４にがたつきなく嵌合されているか
ら、回転を確実に阻止した状態で安定良く隔壁３
を維持することができる。

〈実施例〉 以下図面について本考案の実施例を説明する。

図に於いて符号Ａは本考案に使用される連結具
であつて、平面長円形のケーシング１にこれの上
面から出没自在とした平面長円形の板状雄体２が
常時スプリング５によつて上方に付勢された状態
で設けられている。而して該雄体２の突出部分に
おける長さ方向に沿つた少なくとも一端が傾斜面
２ａで形成されている。そしてこの連結具が家具
Ｂにおける隔壁３の上下端面に相対する家具枠体
の面、即ち家具天板６並びに底板７に雄体２のみ
突出した状態で埋め込まれている。この場合前記
雄体２の長さ方向が隔壁３の長さ方向と一致する
ようにし且つ傾斜面２ａが家具の奥方向に向けた
状態で取り付けられている。そして前記雄体２に
がたつきなく嵌合する嵌合凹部４が隔壁３の上下
端面に設けられている。

従つて、隔壁３を手前に引くと連結具Ａの雄体
２はこれの傾斜面２ａが嵌合凹部４の縁部におさ
れて押し下げられ、これにより雄体２と嵌合凹部
４との係合が解除されて隔壁３を家具枠体から簡
単に取り外すことができる。

尚、前記連結具Ａの雄体２の平面形状は長円形
に限られるものでなく、長方形でもよい。又この
連結具Ａは隔壁３の上下端面に埋め込むようにし
ても良い。この場合係合凹部４は家具の枠体に形
成される。

更に又、前記した連結具Ａは第４図乃至第７図
に示すように雄体２の長さ方向両端部分に傾斜面
２ａ，２ａを設けて構成することもできる。

〈考案の効果〉 本考案は上記のごとく構成されたものであるか
ら、隔壁３を単に手前に引くだけで隔壁３を家具
枠体から簡単容易に取り外すことができ、また隔
壁３を家具枠体に取り付けた状態においては、連
結具Ａのケーシング１並びに雄体２が平面長円形
又は長方形で形成されていてこれが嵌合凹部４に
がたつきなく嵌合されているから、回転を確実に
阻止した状態で安定良く隔壁３を維持することが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例をしめす１部切欠斜
視図、第２図は要部の拡大断面図、第３図は連結
具部分の斜視図、第４図は連結具の他の実施例を
示す斜視図、第５図は第４図で示した連結具の平
面図、第６図は同じく正面図、第７図は同じく側
面図である。 Ａは連結具、Ｂは家具、１は連結具のケーシン
グ、２は連結具の雄体、２ａは傾斜面、３は隔壁
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面長円形又は長方形のケーシング１にこれの
   上面から弾力的に突出された平面長円形又は長方
   形の雄体２が出没自在に装備され、この雄体２の
   突出部分における長さ方向に沿つた少なくとも一
   端に傾斜面２ａが形成されている連結具Ａを設
   け、この連結具Ａを家具Ｂにおける隔壁３の上下
   端面又はこれに相対する家具枠体の面に前記雄体
   ２の長さ方向を隔壁３の長さ方向と一致させ且つ
   前記傾斜面２ａを奥方向に向けた状態で取り付
   け、この雄体２に相対する家具枠体又は隔壁端面
   に雄体２ががたつきなく嵌合する嵌合凹部４を設
   けて成る着脱自在な隔壁を備えた家具。