JP3031860U - 炊飯用容器付弁当箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本考案は、弁当箱を構成するその一部が炊
飯用容器で構成され、手間をかけず、その炊飯用容器で
適量の精米を計量し、洗米し、その炊飯用容器ごと熱湯
中で煮沸し、炊飯したのち、炊きたての米飯を炊飯用容
器の形状を保ちながら、その炊飯用容器ごと装填するこ
とを特徴とする弁当箱を提供する。 【構 成】 本考案は、外蓋６と外器７と内蓋１と内器
４とその内器４に収納する米粒が通過できない程度の複
数個の貫通小孔８を有する耐熱性非膨張性材料によりな
る上型２と下型３を重ねて構成される炊飯用容器とおか
ず用トレイ５で構成される弁当箱である。また、炊飯用
容器のみを家庭用簡易炊飯器具としての使用も可能とな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、弁当箱を構成するその一部が炊飯用容器で構成され、その炊飯用容 器で精米を計量して、計量した精米を炊飯用容器に充填し、密閉し、精米を洗米 し、炊飯したのち、炊きたての米飯を炊飯用容器の形状を保ちながら、その炊飯 用容器ごと装填する弁当箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の弁当箱は、電気式もしくはガス式自動炊飯器で予め炊飯された米飯を杓 文字で詰めるか、手で直接に握り固めて作るかまたはおにぎり型などの型枠を使 用して作ったおにぎりを詰めるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本考案は、米飯を杓文字で詰めたり、手で直接に握り固めておにぎりを作ると か、おにぎり型などの型枠を使用したりといった手間をかけず、炊飯されたまま の形状で装填することのできる弁当箱を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、米の糊化膨張と炊飯用容器の制限容積との相互作用により、良好な 炊飯を形成する技術を活かし、米粒が通過できない程度の複数個の貫通小孔を有 する耐熱性非膨張性材料によりなる炊飯用容器に適量の精米を充填し、その炊飯 用容器を密閉した状態で洗米し、その炊飯用容器ごと熱湯中で煮沸し、炊きたて の米飯をその炊飯用容器ごと装填する点に特徴を有する。

【０００５】

【作 用】

洗米について、炊飯用容器は米粒を通さない程度の複数個の貫通小孔を有して いるので、炊飯用容器内部に水が当然に浸透する。炊飯用容器に精米を入れ、密 閉して水洗いするとき、水を入れたボウル等の中で炊飯用容器を軽く左右上下に 振動するだけで、炊飯用容器内部の微量の空気と水の流動作用を利用して、容易 に洗米することができる。

【０００６】 炊飯について、炊飯用容器に入れられ密閉された精米は、熱湯中で茹られるこ とによって、約１５分間程度で糊化し、膨張軟化されて、炊飯用容器の内容積に 一杯になる。炊飯用容器で制限されているため、それ以上の膨張を阻止される結 果、米粒間の隙間に存在する熱湯は米粒の膨張力によって多数個の貫通小孔から 炊飯用容器の外の熱湯中に押し出される。このとき、既に米飯の状態になってい るので、自動的に蒸らされていることとなり、自動炊飯器で炊飯することと同じ ように炊飯される。

【０００７】 そして、当然に炊きあげられた米飯は炊飯用容器の形状のままを保たれつつ、 弁当箱の所定の位置に炊飯用容器ごと装填される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の詳細を図示実施例について説明する。図１に示す本例は、厚み ２ｍｍのポリプロピレン（家庭用品品質表示法による表示 耐熱温度１４０℃、 耐冷温度−３０℃）によりなる上型２と下型３で構成される炊飯用容器と炊飯用 容器を収納する内蓋１と内器４とおかず用トレイ５と外蓋６と外器７から構成さ れている。また、炊飯用容器を構成する上型２と下型３には、直径約２ｍｍの米 粒が通過できない程度の複数個の貫通小孔８を有する。そして、上型２は計量器 としての機能を有する。

【０００９】 まず最初に、炊飯用容器の上型２で精米を計量し、上型２と下型３の間に適量 の精米を入れ、密閉する。これをたっぷりの水を入れたボウル等に入れ、炊飯用 容器を軽く上下左右に振動させながら、炊飯用容器内の精米を水のにごりがなく なるまでよくすすいで水洗いをする。

【００１０】 次に、水洗いした精米を炊飯用容器ごとたっぷりの水につけ吸水する。実施例 では、時間にして約３０分間。但し、時間がない場合、約３０℃の微温湯ですす ぎ、吸水も微温湯で行って時間不足を補ってもよい。

【００１１】 そして、吸水のあと、炊飯用容器ごとたっぷりの水を入れた鍋等の容器に入れ 約１５分程度熱湯中で煮沸し、炊飯する。

【００１２】 最後に、炊飯用容器で炊飯された炊きたての米飯を炊飯用容器ごと内器４に収 納し、外器７の所定の位置に装填する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によると、炊飯用容器に精米を上型２で計量して適量の精米を入れるだ けで、容易に炊飯でき、炊きたての米飯を炊飯用容器ごと外器７に装填すること ができるので、手間をかけずに炊飯された形状のまま、かつ、熱湯で加熱殺菌さ れた状態で装填される。

【００１４】 炊飯用容器の形状については、三角おにぎり型、ハート型、動物等のイメージ 型、文字型などにすることができるので、外器７の容量、形状を組み合わせるこ とにより、多種多彩の弁当箱ができる。

【００１５】 また、炊飯用容器のみを家庭用簡易炊飯器具としての使用も可能となり、この 場合は、少量の米の炊飯が可能となり、白米のみならず具を炊飯用容器に入れ、 だし汁で煮沸することで、たけのこご飯や栗ご飯などや赤飯も調理できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかる弁当箱の各部分の斜
視図

【図２】本考案の炊飯用容器の形状の別例の各部分の斜
視図

【符号の説明】

１は弁当箱の内蓋 ２は炊飯用容器の上型 ３は炊飯用容器の下型 ４は弁当箱の内器 ５はおかず用トレイ ６は弁当箱の外蓋 ７は弁当箱の外器 ８は貫通小孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弁当箱を構成するその一部が炊飯用容器
   で構成され、米粒が通過できない程度の複数個の貫通小
   孔を有する耐熱性非膨張性材料によりなる炊飯用容器に
   その炊飯用容器で計量した適量の精米を充填して、その
   炊飯用容器に密閉した状態で洗米し、その炊飯用容器ご
   と熱湯中で煮沸し、炊飯したのち、炊きたての米飯を炊
   飯用容器の形状を保ちながら、その炊飯用容器ごと装填
   することを特徴とする弁当箱。