JP3031794U - 肩もみ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 他人の手を煩わせることなく、かつ、軽便に
何処にでも持ち運ぶことができ、かつ、凝ったところを
揉みほぐしたり、押圧したり、マッサージしたり、或い
は軽く叩くことができ、コストの安い肩もみ具を提供す
る。 【解決手段】 左右２本の金属棒からなる支持棒２、２
において、該左右の支持棒２、２は前方斜め下方に球状
面を向けた半球状挟圧ヘッド３、３を各先端に設けて斜
め上方に後退する左右の後退部４、４に形成され、該左
右２本の後退部４、４の後端に該左右の後退部４、４を
左右に離間しかつ後退部４、４を水平回動自在に係合し
た係合部材５を設け、該係合部材５の直後から左右２本
の後退部４、４はそれぞれ外側に湾曲反転して半球状挟
圧ヘッド３、３の外側部と離間して通り越し前方に延び
る前腕部６、６に形成され、前腕部６、６の先端部７、
７は八の字状に先端が開きかつ先端にそれぞれ握り部
８、８を有することを特徴とする肩もみ具１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、後頭部、後部首筋、後部肩部或いは肩部を挟圧しまたマッサージす る用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、後頭部、後部首筋、後部肩部或いは肩部が凝った場合、他の人の力を借 りて肩たたきをしてもらうか、マッサージをしてもらったり、或いは、弾力性の 棒状体の一端に球状体を有する肩たたき具を握って肩をたたくか、数状の突起体 を床に敷いてその上に体を載せて圧するか、転動する突起体からなる道具を患部 に当てて前後に動かすか、大型の椅子式の背もたれ部に転動する突起体を上下に 転動させ或いは挟圧させ、また肩を叩かせるなどする。

【０００３】 しかし、他の人の力を借りるのは、他人の好意に甘えるか、あるいは、マッサ ージ師に依頼するものであり、他の人に結局は迷惑をかけるか、或いは処置費が かかる。肩たたき具はそれなりに簡便であるが、挟圧したりマッサージしたりす ることができず、突起体を転動させるものは、小型であるがその上に寝る必要が ある。大型の椅子式のものは自動化され優れているが高価であることと、設置場 所を簡単に移動できないので、その設置場所に行かねばならない、などの問題点 があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようてする問題点は、他人の手を煩わせることなく、かつ、軽 便に何処にでも持ち運ぶことができ、かつ、凝ったところを揉みほぐしたり、押 圧したり、マッサージしたり、或いは軽く叩くことができ、コストの安い肩もみ 具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する本考案の手段は、請求項１の考案では、左右２本の金属 棒からなる支持棒２、２において、該左右の支持棒２、２は前方斜め下方に球状 面を向けた半球状挟圧ヘッド３、３を各先端に設けて斜め上方に後退する左右の 後退部４、４に形成され、該左右２本の後退部４、４の後端に該左右の後退部４ 、４を左右に離間しかつ後退部４、４を水平回動自在に係合した係合部材５を設 け、該係合部材５の直後から左右２本の後退部４、４はそれぞれ外側に湾曲反転 して半球状挟圧ヘッド３、３の外側部と離間して通り越し前方に延びる前腕部６ 、６に形成され、前腕部６、６の先端部７、７は八の字状に先端が開きかつ先端 にそれぞれ握り部８、８を有することを特徴とする肩もみ具１である。

【０００６】 請求項２の考案では、係合部５は左右の後退部から張り出した金属板の軸穴を ボルトで係合して回転自在とした部材であることを特徴とする請求項１の手段に おける肩もみ具１である。

【０００７】 請求項３の考案では、係合部材５はゴムまたはプラスチック製弾性体からなる 弾性角状体１３で左右の支持棒２、２の後退部４、４を挿通する貫通孔１４、１ ４を有することを特徴とする請求項１に手段における肩もみ具１である。

【０００８】 本考案の作用について述べると、図５に示すように、肩もみ具１の握り部８を 手で握り、左右の支持棒２、２の間に首を入れ、半球状挟圧ヘッド３、３を肩あ るいは首の後部の凝った部分に押し当て載置するとき、後退部４、４は身体の後 方へ斜め上方に後退しているので、半球状挟圧ヘッド３、３を支持する後退部４ 、４は身体の後方部から斜め下に向いて矢印１５方向に力を作用させることとな る。このため、半球状挟圧ヘッド３、３は一種の指圧作用をして凝った箇所を押 圧することとなる。一方、このとき、この半球状挟圧ヘッド３、３が身体に当接 する点を支点にして後退部と首後部から前方に十分長く伸びた前腕部６、６の部 分がバランスすることとなる。このため握り部８、８を握る手には重さをそれほ ど感じることがない。従って、凝った部分をもみ続けても手や肩にかかる負担が 少ない。

【０００９】 請求項３の考案では、左右の後退部４、４を離間しかつ回転自在に係合する係 合部材５として、ゴムまたはプラスチック製弾性体からなる弾性角状体１３を採 用したので、後退部４、４を左右に広げるために回転するとき弾性的に曲がるの みであるので、後頭部の髪の毛が係合部材５に挟みこまれることがない。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の肩もみ具１の平面図であって、図２はその側面図である。図 ３は支持棒２、２を図１の状態から開いた状態を示し、このとき半球状挟圧ヘッ ド３、３も開いている状態を示す肩もみ具１の平面図である。図４は本考案の他 の実施の形態を示す図で、（ａ）は肩もみ具の平面図で、（ｂ）は係合部材を拡 大して示す拡大図である。図５は、使用状態を示す図である。

【００１１】 これらの図を参照して、実施の形態を以下に述べる。肩もみ具１は左右の金属 棒２、２からなる。勿論、金属棒は金属管からなることもできる。左右の支持棒 ２、２は前方斜め下方に球状面を向けた半球状挟圧ヘッド３、３を各先端に有す る。半球状挟圧ヘッド３、３は金属或いは木質又はプラスチックなどから形成す る。この半球状挟圧ヘッド３、３から金属棒２、２は斜め上方に後退して左右の 後退部４、４に形成されている。これらの左右２本の後退部４、４の後端には、 左右の後退部４、４を左右に約７〜８ｃｍ離間し、かつ、後退部４、４を水平回 動自在にして係合する係合部材５を設ける。この係合部材５は、一実施の形態で は、左右に後退部４、４からお互いが重なる様に延びる金属板からなる。金属板 には軸穴が設けてあり、ボルト・ネジで回転自在に軸支して係合する。

【００１２】 この係合部材５の直後から左右２本の後退部４、４はそれぞれ外側に湾曲反転 して後退部４、４の外側から離れて前方に金属支持棒２、２は延びる。半球状挟 圧ヘッド３、３を通り越しさらに前方に延びて前腕部６、６を形成している。こ の場合、後退部４と前腕部６間には補強のため補強棧９を設けると良い。前腕部 ６、６の先端部７、７は八の字状に先端が開き手で握るときに握り易くなってい る。そして，前腕部６、６の先端にはそれぞれ木製或いはプラスチック製などの 握り部８、８が取り付けられている。

【００１３】 他の実施の形態では、図４の（ｂ）に示すように、係合部材５はゴムまたはプ ラスチック製弾性体からなる弾性角状体１３に後退部４、４を挿通する貫通孔１ ４を左右に２個設けたものとする。図４の（ａ）はゴムまたはプラスチック製弾 性体からなる弾性角状体１３を係合部材５として肩もみ具１の全体図である。 図５に、本考案の肩もみ具１の使用状態を示す。手で左右の握り部８、８を握 り、図１の矢印１０、１０の方向に挟持・押圧ヘッド３、３を左右に開いて凝っ た箇所を挟持し、次いで図３の矢印１１、１１の様に握り部８、８を締めつける と、挟持・押圧ヘッド３、３が係合部材５を支点にして梃子の作用で矢印１２、 １２方向に回動して凝った箇所を押圧する。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の肩もみ具は簡端な構造で有りながら、力がバラ ンスがよく梃子の作用で作用し、肩や後頭部や首後部の凝った箇所を自身の動作 で容易に押圧し、マッサージすることができる。また、携帯に便利でどの様な場 所でも使用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の肩もみ具１の平面図である。

【図２】本考案の肩もみ具１の側面図である。

【図３】支持棒２、２を開いた状態を示す肩もみ具１の
平面図である。

【図４】本考案の他の実施の形態を示す図で、（ａ）は
肩もみ具の平面図で、（ｂ）は係合部材を拡大して示す
拡大図である。

【図５】本考案の肩もみ具の使用状態を示すずである。

【符号の説明】

１ 肩もみ具 ２ 金属支持棒 ３ 挟持・押圧ヘッド ４ 後退部 ５ 係合部材 ６ 前腕部 ７ 先端部 ８ 握り部 ９ 補強棧 １０ 矢印 １１ 矢印 １２ 矢印 １３ 弾性角状体 １４ 貫通孔 １５ 矢印

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右２本の金属棒からなる支持棒２、２
   において、該左右の支持棒２、２は前方斜め下方に球状
   面を向けた半球状挟圧ヘッド３、３を各先端に設けて斜
   め上方に後退する左右の後退部４、４に形成され、該左
   右２本の後退部４、４の後端に該左右の後退部４、４を
   左右に離間しかつ後退部４、４を水平回動自在に係合し
   た係合部材５を設け、該係合部材５の直後から左右２本
   の後退部４、４はそれぞれ外側に湾曲反転して半球状挟
   圧ヘッド３、３の外側部と離間して通り越し前方に延び
   る前腕部６、６に形成され、前腕部６、６の先端部７、
   ７は八の字状に先端が開きかつ先端にそれぞれ握り部
   ８、８を有することを特徴とする肩もみ具１。
2. 【請求項２】 係合部５は左右の後退部から張り出した
   金属板の軸穴をボルトで係合して回転自在とした部材で
   あることを特徴とする請求項１記載の肩もみ具１。
3. 【請求項３】 係合部材５はゴムまたはプラスチック製
   弾性体からなる弾性角状体１３で左右の支持棒２、２の
   後退部４、４を挿通する貫通孔１４、１４を有すること
   を特徴とする請求項１記載の肩もみ具１。