JP2544470Y2 - 指圧マッサージ器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、血行を良くして身体の
筋肉等の凝りをほぐしたり諸病を治療する指圧マッサー
ジ器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】指圧やマッサージは患部の血行を良くし
て筋肉の凝りをほぐしたり諸病を治療するものである
が、指圧やマッサージは強い力で長時間指圧マッサージ
する必要があるので、指や手が疲れるという不具合があ
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は上記事実に鑑
みなされたものであり、指や手を直接使わなくても血行
を良くして筋肉の凝りをほぐしたり諸病を治療すことが
できる指圧マッサージ器を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の考案は、第１
の長尺体と、この第１の長尺体に一端部が回動可能に枢
着される第２の長尺体と、この第２の長尺体に第２の長
尺体の回動方向と直交方向に突設される押圧指圧部材
と、前記第１の長尺体及び第２の長尺体の少なくとも一
方には第２の長尺体の回動方向に突設される挟持指圧部
材と、を有することを特徴としている。

【０００５】

【作用】本考案に係る指圧マッサージ器を用いて筋肉の
凝りをほぐしたり諸病を治療する場合は、第１の長尺体
と第２の長尺体とを回動させて梃子の原理を利用して挟
持指圧部材で患部を挟持して指圧、マッサージする。ま
た、指圧マッサージ器の上に身体を乗せて患部を押圧指
圧部材に押しつけることによっても患部を指圧、マッサ
ージすることができる。

【０００６】

【実施例】図１乃至図６には本考案に係る指圧マッサー
ジ器（１０）の一実施例が示されている。図１に示され
るように、第１の長尺体（１２）と第２の長尺体（１
４）は共に薄板材を長尺状に形成して成るものである。
図４に示されように、前記第１の長尺体（１２）の長手
方向の一端部（１６）には雄ネジ（２０）が突設され、
雄ネジ（２０）と同芯軸上には座金（２０Ａ）、（２０
Ｂ）、（２０Ｃ）が配設されている。また、第２の長尺
体（１４）の一端部（２２）には前記雄ネジ（２０）が
貫通する円孔（２４）が穿設されている。従って、雄ネ
ジ（２０）が前記円孔（２４）に挿入されると、第２の
長尺体（１４）は第１の長尺体（１２）に枢支される。
これにより第１の長尺体（１２）及び第２の長尺体（１
４）は、前記雄ネジ（２０）を中心として矢印Ａ方向
（図２参照）に３６０度回動可能となっている。前記第
２の長尺体（１４）の前記円孔（２４）よりも他端部
（２６）側には雄ネジ（３０）が突設され、雄ネジ（３
０）と同芯軸上には座金（３０Ａ）、（３０Ｂ）が配設
されている。前記雄ネジ（２０）には押圧指圧部材とし
ての第１指圧部材（３２）が、前記雄ネジ（３０）には
押圧指圧部材としての第２指圧部材（３４）がそれぞれ
取り付けられるようになっている。これら第１指圧部材
（３２）及び第２指圧部材（３４）は共に金属で形成さ
れた円筒形状の支持部（３６）と支持部（３６）に被覆
されるゴム等の可撓性材料から形成された指圧部（３
８）とから構成されている。これら指圧部（３８）は身
体に当接されることにより患部を指圧、マッサージする
ようになっている。また、支持部（３６）の他端面には
軸方向に向かってネジ孔（４０）が形成され、前記雄ネ
ジ（２０）、（３０）がそれぞれ螺入されるようになっ
ている。これにより、第１指圧部材（３２）は前記雄ネ
ジ（２０）に、第２指圧部材（３４）は前記雄ネジ（３
０）にそれぞれ取り付けられるようになっている。な
お、第１指圧部材（３２）を強く締め付けると雄ネジ
（２０）とネジ孔（４０）の螺合によって第１の長尺体
（１２）と支持部（３６）とが第２の長尺体（１４）を
強く挟持して、第１の長尺体（１２）と第２の長尺体
（１４）とは固定されるようになっている。

【０００７】図２に示されるように、前記第１の長尺体
（１２）の側面（４２）及び第２の長尺体（１４）の側
面（４４）には円孔（４５）（図５参照）が第１の長尺
体（１２）及び第２の長尺体（１４）の長手方向に沿っ
てそれぞれ複数穿設されている。これら円孔（４５）に
は雌ネジ部材（４６）が嵌入されている。第１の長尺体
（１２）の雌ネジ部材（４６）には挟持指圧部材として
の第３指圧部材（５０）が、第２の長尺体（１４）の雌
ネジ部材（４６）には挟持指圧部材としての第４指圧部
材（５２）がそれぞれ取り付けられるようになってい
る。図５に示されるようにこれら第３指圧部材（５
０）、第４指圧部材（５２）は芯部（５５）にゴム等の
可撓性材料を被覆して形成された指圧部（５６）と前記
芯部（５５）の一端部に突設される雄ネジ部（５７）と
から形成されている。この雄ネジ部（５７）が前記雌ネ
ジ部材（４６）に螺入されることにより、第３指圧部材
（５０）、第４指圧部材（５２）は第１の長尺体（１
２）、第２の長尺体（１４）に取り付けられるようにな
っている。また、第１の長尺体（１２）及び第２の長尺
体（１４）にはそれぞれ複数の雌ネジ部材（４６）が設
けられているので、指圧、マッサージする身体の部分の
形状、大きさに合わせて最適な位置にある雌ネジ部材
（４６）に第３指圧部材（５０）、第４指圧部材（５
２）を取り付けて指圧、マッサージを行うことができ
る。なお、図６に示されるように、第３指圧部材（５
０）、第４指圧部材（５２）にマグネット（６０）を内
蔵させるように形成してもよい。この点について少し詳
しく説明すると、前記芯部（５５）の他端面には凹部
（５５Ａ）が形成されており、この凹部（５５Ａ）には
マグネット（６０）が嵌入されている。このマグネット
（６０）に対応する指圧部（５６）には貫通孔（５６
Ａ）が形成されている。従って、マグネット（６０）を
内蔵した第３指圧部材（５０）、第４指圧部材（５２）
を使用して、指圧、マッサージするとマグネット（６
０）から発せられる磁気が患部を刺激してより効果的な
指圧、マッサージを行うことができる。

【０００８】なお、実施例では第２の長尺体（１４）に
雄ネジ（３０）を１個だけ突設して第２指圧部材（３
４）を１個だけ設けるようにしたがこれに限定されるも
のではなく、第２指圧部材（３４）を複数個設けるよう
にして一度に広い範囲に渡って指圧、マッサージを行な
えるようにしてもよい。また、実施例では第１の長尺体
（１２）には第３指圧部材（５０）を、第２の長尺体
（１４）には第４指圧部材（５２）をそれぞれ１個ずつ
設けるようにしたが、これに限定されるものではなく同
時に複数個設けるようにして一度に広い範囲に渡って指
圧、マッサージを行なえるようにしてもよい。

【０００９】次に、実施例の作用について説明する。図
３に示されるように例えば膝部を指圧する場合は、ま
ず、第１の長尺体（１２）と第２の長尺体（１４）の間
に膝部を配置する。そして、第１の長尺体（１２）の他
端部（２５）及び第２の長尺体（１４）の他端部（２
６）を把持して、第１の長尺体（１２）及び第２の長尺
体（１４）を互いに接近方向に回動させることにより第
３指圧部材（５０）及び第４指圧部材（５２）で膝部を
挟持して指圧する。しかも、使用者は第１の長尺体（１
２）の他端部（２５）及び第２の長尺体（１４）の他端
部（２６）を把持して、第１の長尺体（１２）及び第２
の長尺体（１４）を回動させるため梃子の原理により小
さい力で強い指圧力を膝部に与えることができる。ま
た、第３指圧部材（５０）と第４指圧部材（５２）で膝
部を挟持した状態で手を振動させると第３指圧部材（５
０）及び第４指圧部材（５２）を介して膝部をマッサー
ジすることもできる。また、第１の長尺体（１２）又は
第２の長尺体（１４）を回動させて、第１の長尺体（１
２）と第２の長尺体（１４）とを大きく開脚させて第３
指圧部材（５０）及び第４指圧部材（５２）を背中や横
腹等の患部に押しつけて指圧、マッサージしてもよい。
従って、本考案に係る指圧マッサージ器（１０）を使用
すれば指圧やマッサージを長時間行っても疲れることは
ない。なお、第１の長尺体（１２）及び第２の長尺体
（１４）の肉厚は薄く形成されているため、第３指圧部
材（５０）と第４指圧部材（５２）とが患部を挟持する
場合、第３指圧部材（５０）と第４指圧部材（５２）と
はほとんど段差ない状態で患部を挟持することができ
る。

【００１０】次に、背中を指圧する場合は図２に示され
るように第１の長尺体（１２）と第２の長尺体（１４）
とを開脚状態にして第１指圧部材（３２）を締め付け
て、第１の長尺体（１２）と第２の長尺体（１４）を開
脚状態で固定する。そして、指圧マッサージ器（１０）
を床に配置して仰向けに寝ることにより背中を第１指圧
部材（３２）及び第２指圧部材（３４）を介して指圧す
ることができる。この場合、第１の長尺体（１２）と第
２の長尺体（１４）は開脚状態で固定されているため、
指圧マッサージ器（１０）を床に置いた場合の安定感は
高く、指圧マッサージ器（１０）が傾いたりするような
ことはない。従って、使用者の意図する背中の部分を容
易に指圧することができる。腹部を指圧する場合はうつ
伏せの状態に寝て第１指圧部材（３２）及び第２指圧部
材（３４）を介して背中を指圧する要領で腹部を指圧す
ればよい。また、第１の長尺体（１２）、第２の長尺体
（１４）は回動可能であるため、第１の長尺体（１２）
と第２の長尺体（１４）を直線状にして、第１指圧部材
（３２）及び第２指圧部材（３４）を介して背中や腹部
を指圧、マッサージしてもよい。なお、図４に示される
ように第１指圧部材（３２）、第２指圧部材（３４）と
第２の長尺部材（１４）との間に調節座金（５４）を配
置すれば第１指圧部材（３２）及び第２指圧部材（３
４）の突出高さは高くなり、第１指圧部材（３２）及び
第２指圧部材（３４）の指圧力を大きくすることができ
る。また、第１の長尺体（１２）の他端部（２５）及び
第２の長尺体（１４）の他端部（２６）を患部に押し付
けることにより腹部、足部、腕部等を指圧することもで
きる。

【００１１】本願考案に係る指圧マッサージ器（１０）
は第１の長尺体（１２）、第２の長尺体（１４）、第１
指圧部材（３２）、第２指圧部材（３４）、第３指圧部
材（５０）及び第４指圧部材（５２）の部品毎に分解す
ることができるので、収納及び持ち運びに便利であり、
旅先等においても利用することができる。また、図１に
示されるように第１の長尺体（１２）と第２の長尺体
（１４）とを重合させて他端部（２５）（２６）を把持
して第１指圧部材（３２）、第２指圧部材（３４）で
肩、首及び背中等の患部を叩いて筋肉の凝りをほぐすよ
うにしてもよい。なお、第１指圧部材（３２）、第２指
圧部材（３４）の指圧部（３８）及び第３指圧部材（５
０）、第４指圧部材（５２）の指圧部（５６）の直径寸
法を変えることにより指圧力を変化させるようにしても
よい。また、第１指圧部材（３２）及び第２指圧部材
（３４）にも第３指圧部材（５０）、第４指圧部材（５
２）と同様にしてマグネット（６０）を内蔵させてもよ
い。

【００１２】

【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係る指圧マ
ッサージ器では、梃子の原理を利用して指圧やマッサー
ジすることができるので、長時間指圧やマッサージを行
っても疲労度が少なく、しかも指圧やマッサージを行う
身体の部分に応じた指圧、マッサージを行うことができ
るという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】指圧マッサージ器の全体斜視図である。

【図２】第１の長尺体と第２の長尺体を開いた状態の全
体斜視図である。

【図３】一使用状態を示す全体斜視図である。

【図４】指圧マッサージ器の断面図である。

【図５】第１の長尺体の一部拡大断面図である。

【図６】第３指圧部材及び第４指圧部材の他の実施例を
示す断面図である。

【符号の説明】

（１０） 指圧マッサージ器 （１２） 第１の長尺体 （１４） 第２の長尺体 （３２） 第１指圧部材 （３４） 第２指圧部材 （５０） 第３指圧部材 （５２） 第４指圧部材

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の長尺体と、この第１の長尺体に一
   端部が回動可能に枢着される第２の長尺体と、この第２
   の長尺体に第２の長尺体の回動方向と直交方向に突設さ
   れる押圧指圧部材と、前記第１の長尺体及び第２の長尺
   体の少なくとも一方には第２の長尺体の回動方向に突設
   される挟持指圧部材と、を有することを特徴とする指圧
   マッサージ器。