JP3030956B2 - 電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁不良検知方法 - Google Patents

電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁不良検知方法

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JP3030956B2 JP3209206A JP20920691A JP3030956B2 JP 3030956 B2 JP3030956 B2 JP 3030956B2 JP 3209206 A JP3209206 A JP 3209206A JP 20920691 A JP20920691 A JP 20920691A JP 3030956 B2 JP3030956 B2 JP 3030956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴキブリ等の侵入を防
止する電撃式防虫装置を備えた組み合せ家具の絶縁不良
検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種電撃式防虫装置付組み合せ
家具1は、図8に示すように水槽2を有する長尺の天板
3の下部に複数の下部収納キャビネット4,4−1,4
−2,4−3および加熱調理器5を横設してなる流し台
6と、側部収納キャビネット7,7′、複数の上部収納
キャビネット8,8′,8″および換気フード9を組み
合わせてなる組み合せ厨房家具の、下部収納キャビネッ
ト4,4−1,4−2,4−3、側部収納キャビネット
7,7′、上部収納キャビネット8,8′,8″の各開
口縁に、それぞれその開口を独立して囲むように相互に
絶縁された2種類のカーボンを配合した導電性樹脂によ
る閉ループ電極からなる電撃用の電極体10を配設して
あり、また、一つの下部収納キャビネット4−3には電
池よりなる電源部11を設けている。12は2本の電線
からなる母線であり、天板3と下部収納キャビネット
4,4−1,4−2,4−3間に形成される幕板部空間
13より側部収納キャビネット7,7′、上部収納キャ
ビネット8,8′,8″の上部に連続して引き回し配線
されている。そして母線12は一方が+極、もう一方が
−極となるように電源部11に接続され、各収納キャビ
ネットの電撃用の電極体10は、各々2本のリード線1
4によってそれぞれ内側ループ電極は母線12の+極
へ、もう一方の外側ループ電極は母線12の−極へ接続
された構成のものであった。
【0003】ところで電撃用の電極体10の+極と−極
の2種類の閉ループ電極間は、家具施工時に使用するね
じによる損傷や調理時の水付着等の理由から一部絶縁不
良が起こり、そのため電極体10の電極間電圧が低下し
防虫性能が満足できない、或いは電池が早く消耗すると
いった不都合発生の主要因となっていた。このようなこ
とから従来は図9に示すような方法で絶縁不良箇所の検
知が行われてきた。この方法は500V絶縁抵抗計(又
は抵抗レンジに設定したテスター)15を測定器として
使用し、抵抗計の測定値が1MΩ以下ならばその部分が
絶縁不良と判定する方法である。まず電源部11を下部
収納キャビネット4−3より取り出すと共に電源部11
と母線12との結線を外しこの装置全体の絶縁抵抗(A
〜A′間)を抵抗計15により測定する。ここで電源部
11を母線12から外すのは、絶縁抵抗測定時の抵抗計
の印加電圧で電源部11が故障するのを防ぐためであ
る。次にA〜A′間が絶縁不良であれば、B〜B′間と
C〜C′間で母線12を切断し、上部収納キャビネット
群I,側部キャビネット群II,下部収納キャビネット群
IIIのそれぞれにおいて絶縁抵抗を測定する。この時点
で例えば上部収納キャビネット群Iが絶縁不良と判明す
れば、その次は母線12のD〜D′間を切断して上部収
納キャビネット群Iの右側ブロックI′と左側ブロック
I″に分割し、それぞれのブロックごとに絶縁抵抗を測
定するといった具合に母線12を途中で順次切断し装置
をブロックごとに分割していきながら絶縁不良箇所を追
い詰めていく。そして、ある程度狭いブロックにまでた
どり着いたならば、最終的にそのブロック内の各収納キ
ャビネットの電撃用の電極体10と母線12とを接続し
ているリード線14をそれぞれ母線12から外し、各収
納キャビネットの電撃用電極体10の絶縁抵抗を測定す
ることにより、絶縁不良箇所が発生している収納キャビ
ネットの電撃用の電極体10を特定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の絶縁
不良検知方法では、母線を切断したり、収納キャビネッ
トの電撃用の電極体と母線を接続しているリード線の結
線を外したり、電源部を下部収納キャビネット4−3か
ら取り外したりといった作業が必要であり、その作業を
行うためには下部収納キャビネット4〜4−3では図1
0に示すように、扉16や、下部収納キャビネット4〜
4−3の庫内天板17の取外し或いは図11に示すよう
に庫内樹脂ボックス18付きであればこの庫内樹脂ボッ
クス18の取外し、また上部収納キャビネット8〜8″
では図12に示すように、上部収納キャビネット8〜
8″上面と天井19との間は隙間隠し用の面材すなわ
ち、天井フィラー20が上部収納キャビネット8〜8″
上面に設けた桟21にねじにて固定されている場合があ
り、この場合は天井フィラー20の取外しといった組み
合せ家具自体の解体という面倒な作業を行わねばなら
ず、不良箇所発見にかなりの時間を要していた。また、
絶縁不良の要因が水分の付着による場合は抵抗計の種
類、特に測定時の印加電圧の低いものでは抵抗値が安定
しないため、絶縁抵抗の可・不可が判別できなかった
り、組み合せ家具設置用に使用したねじや加熱機器等の
金属キャビネットとの接触による絶縁不良といった場合
には、前記の解体作業中にその要因が気づかぬうちに排
除され絶縁抵抗が正常値にもどってしまうが、解体修復
作業時に同様の現象が再発することも多い。これらの場
合は結局要因が曖昧なまま放置されてしまい、お客様に
商品に対する不信感や不安全感を抱かせることとなって
いた。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、短時間で、しかも電撃用の電極体の絶縁不良要因が
いかなるものであっても確実に絶縁不良箇所を発見でき
る電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁不良検知方法を
提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電撃式防虫装置
付組み合せ家具の絶縁不良検知方法は、組み合わされた
複数の収納キャビネットの開口部にそれぞれ独立して前
記開口部を囲む電撃用の電極体を設け、電源に接続さ
れ、かつ、各収納キャビネットに連続する母線を配線
し、前記母線に各電撃用の電極体をそれぞれリード線で
結線した構成を有し、前記電源により前記母線間に印加
されている基準電圧と、前記電極体間に印加されている
電極体間電圧とを各電極体ごとに比較して、前記電極体
間電圧が前記基準電圧よりも一定電圧以上低い時に、
の電極体が絶縁不良であると判定すると同時に、絶縁不
良であると判定した前記電極体の複数箇所の電圧と前記
基準電圧との電位差を比較することで、前記絶縁不良で
ある電極体の絶縁不良箇所を特定するものである。
【0007】
【作用】本発明の電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁
不良検知方法は、電源により母線間に印加されている基
準電圧と、電極体間に印加されている電極体間電圧とを
各電極体ごとに比較して、前記電極体間電圧が前記基準
電圧よりも一定電圧以上低い時に、その電極体が絶縁不
良であると判定するものであるため、母線を切断した
り、収納キャビネットの電撃用の電極体と母線を接続し
ているリード線の結線を外したり、電源部を下部収納キ
ャビネットから取り外したりといった組み合せ家具自体
の解体という面倒な作業を行う必要が無いため、不良箇
所発見が短時間で行える。更に、絶縁不良の要因がいか
なるものであっても、解体作業中にその要因が気づかぬ
うちに排除され結局要因が曖昧なまま放置されてしまう
こともなく、しかも、絶縁不良の要因が水分の付着によ
るものであっても電圧測定の場合は、抵抗測定の場合の
ように水の電気分解時の抵抗値の変化や測定器の種類・
特性の影響を受けず常に安定した測定値を得られるた
め、確実に絶縁不良を発見し要因の再発を防止できると
ともに、絶縁不良要因が発見できれば、容易に現場でそ
の要因を取り除く(水分の付着などの場合は拭き取るな
どして)ことができ、絶縁不良要因が判らず本来要因を
取り除けば良品となるものを、要因が曖昧なために不良
品として交換してしまうといった不都合を排除でき、お
客様に対し安心感や安全感を提供できるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1〜図
3を参照しながら説明する。
【0009】図1において、本実施例の電撃式防虫装置
付組み合せ家具22は、水槽23を有する長尺の天板2
4の下部に複数の下部収納キャビネット25,25−
1,25−2,25−3および加熱調理器26を横設し
てなる流し台27と、側部収納キャビネット28,2
8′、複数の上部収納キャビネット29,29′,2
9″および換気フード30を組み合わせてなる組み合せ
厨房家具の、下部収納キャビネット25,25−1,2
5−2,25−3、側部収納キャビネット28,2
8′、上部収納キャビネット29,29′,29″の各
開口縁に、それぞれその開口を独立して囲むように相互
に絶縁された2種類のカーボンを配合した導電性樹脂に
よる閉ループ電極からなる電撃用の電極体31を配設し
てあり、また、一つの下部収納キャビネット25−3に
は電池32(図2に図示)よりなる電源部33を設けて
いる。34は2本の電線からなる母線であり、天板24
と各下部収納キャビネット25,25−1,25−2,
25−3間に形成される幕板部空間35より側部収納キ
ャビネット28,28′、上部収納キャビネット29,
29′,29″の上部に連続して引き回し配線されてい
る。そして母線34は一方が+極、もう一方が−極とな
るように電源部33に接続され、各収納キャビネットの
電撃用の電極体31は、各々2本のリード線36によっ
てそれぞれ内側ループ電極は母線34の+極へ、もう一
方の外側ループ電極は母線34の−極へ接続された構成
である。
【0010】上記構成における電撃式防虫装置付組み合
せ家具22の電撃用の電極体31絶縁不良検知方法を図
2〜図5により説明する。絶縁された2種類の導電性樹
脂による閉ループ電極からなる電撃用の電極体31間
は、通常状態では電源部33より供給される電圧が母線
34を介し電極体31間に均一に印加されている。しか
し、絶縁不良が発生すると、この絶縁不良部を介し電極
体31の一方の電極(+極側)からもう一方の電極(−
極側)へ電流が流れることにより、電極体31間各部に
電極体31の持つ抵抗分による電圧降下が発生し、電極
体31間の各部電圧は母線34間電圧に対し低電圧とな
る。この方法は、絶縁不良時の電極体間電圧低下を利用
して絶縁不良の検知を行うものであり、測定器としてデ
ジタル表示式テスター37(測定は電圧レンジ)を使用
する。まず、ステップ38で電源部33より母線34間
に供給している電撃式防虫装置全体の基準電圧VAをテ
スターにて測定する(a〜a′間)。次に、ステップ3
9で下部収納キャビネット25,25−1,25−2,
25−3、側部収納キャビネット28,28′、上部収
納キャビネット29,29′,29″それぞれについて
隣接した位置(b〜b′間)での電極体31間の電極体
間電圧VBを測定する。そしてステップ40で、順次こ
の電極体間電圧VBと前記基準電圧VAとを比較し、電極
体間電圧VB<基準電圧VA−0.05Vとなったキャビ
ネットの電極体31間が絶縁不良であると判定する(ス
テップ41)。電極体間電圧VB≧基準電圧VA−0.0
5Vであれば、そのキャビネットの電極体31間は正規
の絶縁性が保たれていると判定し、ループ42によりス
テップ39に戻り、次のキャビネットの確認に移る。基
準電圧Vに対し−0.05Vの幅を持たせたのは、計測
器の測定誤差を考慮するためである。このループ42を
繰り返し行うことにより、装置全体の中から電極体31
間が絶縁不良を起こしているキャビネットを全て特定で
きる。
【0011】更に、この方法はステップ41で発見した
絶縁不良の電極体31間のどの部分が絶縁不良なのかも
検知できる。図4において、上記で説明したように絶縁
が正常な電極体31の各部の電極体31間電圧VB1,V
B2,VB3,VB4は、母線間電圧VAとほぼ同じ電圧が印
加されている。しかし、絶縁不良が発生した電極体3
1′では、図5にこの等価回路を示すが、例えば電極体
31′間のX点が絶縁不良であるとすると、この電極体
31′間には電極体31′の+側電極31′aから絶縁
不良箇所のショート抵抗分43を通って−側電極31′
bへ電流Iが流れるため、電極体31′の各部電極体間
電圧VB1′,VB2′(X点電圧),VB3′,VB4′は、
母線34間電圧VAに対して低電圧となると同時に、そ
れぞれの電圧値についてもVA>VB1′>VB4′>
B3′>VB2′(X点電圧)となり同じ電極体31′内
でも異なった電圧値となる。従って、絶縁不良が発生し
ている電極体においてその各部電極体間電圧を測定して
いけば、最も低電圧となった箇所が絶縁不良であると判
断できる。このことにより、絶縁不良の電極体31′間
のどの部分が絶縁不良なのかを検知する方法を具体的に
説明しているのが図3のステップ44以降である。つま
り、ステップ44で絶縁不良と判定した電極体31′間
の各部の電圧VB1′,VB2′,VB4′を順次測定し、ス
テップ45でステップ39にて既に測定した電極体3
1′間電圧VB3′と電圧VB1′,VB2′,VB4′とを比
較して、例えばVB2′<VB3′<VB4′<VB1′という
結果が得られたとすると(ステップ46)、VB2′部分
が絶縁不良であると判断する(ステップ47)。また、
ステップ45でVB3′=VB1′=VB2′=VB4′となれ
ば、その電極体31′表面が一様に絶縁不良であると判
断できる(ステップ48)。
【0012】上記方法において、電源33により母線3
4間に印加されている基準電圧VAと、電極体31間に
印加されている電極体31間電圧VBとを各電極体31
ごとに比較して、前記電極体31間電圧VBが前記基準
電圧VAよりも一定電圧以上低い時に、その電極体31
が絶縁不良であると判定するものであるため、母線34
を切断したり、収納キャビネットの電撃用の電極体31
と母線34を接続しているリード線36の結線を外した
り、電源部33を下部収納キャビネット25−3から取
り外したりといった組み合せ家具22自体の解体という
面倒な作業を行う必要が無いため、不良箇所発見が短時
間で行える。更に、絶縁不良の要因がいかなるものであ
っても、解体作業中にその要因が気づかぬうちに排除さ
れ結局要因が曖昧なまま放置されてしまうこともなく、
しかも、絶縁不良の要因が水分の付着によるものであっ
ても電圧測定の場合は、抵抗測定の場合のように水の電
気分解時の抵抗値の変化や測定器の種類・特性の影響を
受けず常に安定した測定値を得られるため、確実に絶縁
不良を発見し要因の再発を防止できるとともに、絶縁不
良要因が発見できれば、容易に現場でその要因を取り除
く(水分の付着などの場合は拭き取るなどして)ことが
でき、絶縁不良要因が判らず本来要因を取り除けば良品
となるものを、要因が曖昧なために不良品として交換し
てしまうといった不都合を排除でき、お客様に対し安心
感や安全感を提供できるものである。またこの方法で
は、ステップ44以降で説明したように、従来の抵抗測
定方法ではできなかった絶縁不良の電極体31′間の絶
縁不良箇所の検知も、電極体31′間の各部の電圧測定
にて正確な箇所特定が可能なため、検査精度を更に向上
させることができる。
【0013】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図6は他の実施例を示しており、この実施例での電
源部49は、電池50の他に、電池50と母線51との
間に直列に制限抵抗52を挿入しており、これは電極体
53間に絶縁不良が発生した時に電池50より流れる電
流量を制限するものである。従って絶縁不良検知を行う
時には、検知時の測定電圧の状態によりこの制限抵抗5
2をショートして測定を行うという絶縁不良検知方法で
ある。この具体的方法を図7のフローチャートに従って
説明する。まず、ステップ54で母線51間における装
置の基準電圧VAA(a〜a′間)を測定する。そしてス
テップ55でこの基準電圧VAAが安定した値を取らなけ
れば、ステップ56で制限抵抗52をショート用治具5
7でショートし、基準電圧VAA(a〜a′間)を再度測
定する。これは、もし電極体53がY点で水によって絶
縁不良を起こしていた場合、電極体53間に流れる電流
値は一定とはならない。従ってこの電流は当然電源部4
9内の電池50から制限抵抗52を通って供給されるた
め、制限抵抗52における電圧降下も一定値をとらず、
基準電圧VAAの電圧値自体が変動することとなり、正確
な検知が行えないためである。そして以降の検知ステッ
プは第一の実施例と同様、ステップ58でそれぞれのキ
ャビネットについて隣接した位置(d〜d′間)での電
極体53間の電極体間電圧VBBを測定し、ステップ59
で、順次この電極体間電圧VBBと前記基準電圧VAAとを
比較し、電極体間電圧VBB<基準電圧VAA−0.05V
となったキャビネットの電極体53間が絶縁不良である
と判定する(ステップ60)。電極体間電圧VBB≧基準
電圧VAA−0.05Vであれば、そのキャビネットの電
極体53間は正規の絶縁性が保たれていると判定し、ル
ープ61によりステップ58に戻り、次のキャビネット
の確認に移る。このループ61を繰り返し行うことによ
り、装置全体の中から電極体53間が絶縁不良を起こし
ているキャビネットを全て特定できるものである。もし
ステップ55で基準電圧VAAが安定した値であれば、制
限抵抗52をショートすることなく、その測定電圧を基
準電圧VAAとしてループ62により、ステップ58から
以降の検知を行う。この結果、電源部49が電池50と
母線51との間に直列に制限抵抗52を挿入した構成で
あっても、絶縁不良の要因に影響を受けないため、常に
より正確で精度の高い検知が実現できるという効果を奏
するものである。
【0014】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明によれば、電源により母線間に印加されてい
る基準電圧と、電極体間に印加されている電極体間電圧
とを各電極体ごとに比較して、前記電極体間電圧が前記
基準電圧よりも一定電圧以上低い時に、その電極体が絶
縁不良であると判定するものであるため、母線を切断し
たり、収納キャビネットの電撃用の電極体と母線を接続
しているリード線の結線を外したり、電源部を下部収納
キャビネットから取り外したりといった組み合せ家具自
体の解体という面倒な作業を行う必要が無く、不良箇所
発見が短時間で行える。更に、絶縁不良の要因がいかな
るものであっても、解体作業中にその要因が気づかぬう
ちに排除され結局要因が曖昧なまま放置されてしまうこ
ともなく、しかも、絶縁不良の要因が水分の付着による
ものでも電圧測定の場合は、抵抗測定の場合のように水
の電気分解時の抵抗値の変化や測定器の種類・特性の影
響を受けず常に安定した測定値を得られるため、確実に
絶縁不良を発見し要因の再発を防止できるとともに、絶
縁不良要因が発見できれば、容易に現場でその要因を取
り除く(水分の付着などの場合は拭き取るなどして)こ
とができ、絶縁不良要因が判らず本来要因を取り除けば
良品となるものを、要因が曖昧なために不良品として交
換してしまうといった不都合を排除でき、お客様に対し
安心感や安全感を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電撃式防虫装置付組み合せ
家具の結線を示す外観斜視図
【図2】同電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁不良検
知方法を説明する電撃式防虫装置の構成図
【図3】同絶縁不良検知方法を示すフローチャート
【図4】同電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁不良検
知方法の説明図
【図5】同絶縁不良検知方法説明図の絶縁不良電極体部
等価回路図
【図6】同他実施例の絶縁不良検知方法の説明図
【図7】同他実施例の絶縁不良検知方法を示すフローチ
ャート
【図8】従来の電撃式防虫装置付組み合せ家具の結線を
示す外観斜視図
【図9】従来の電撃式防虫装置付組み合せ家具の絶縁不
良検知方法を説明する電撃式防虫装置の構成図
【図10】従来の絶縁不良検知方法を説明するキャビネ
ット庫内天板分解図
【図11】従来の絶縁不良検知方法を説明する樹脂ボッ
クス分解図
【図12】従来の絶縁不良検知方法を説明する上部収納
キャビネット側面図
【符号の説明】
22 電撃式防虫装置付組み合せ家具 25,25−1,25−2,25−3 収納キャビネッ
ト 28,28′ 収納キャビネット 29,29′,29″ 収納キャビネット 31,53 電極体 32,50 電池 33,49 電源部 34,51 母線 36 リード線 38〜42,54〜60 絶縁検知方法 VA,VAA 基準電圧 VB,VBB 電極体間電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組み合わされた複数の収納キャビネットの
    開口部にそれぞれ独立して前記開口部を囲む電撃用の電
    極体を設け、電源に接続され、かつ、各収納キャビネッ
    トに連続する母線を配線し、前記母線に各電撃用の電極
    体をそれぞれリード線で結線した構成を有し、前記電源
    により前記母線間に印加されている基準電圧と、前記電
    極体間に印加されている電極体間電圧とを各電極体ごと
    に比較して、前記電極体間電圧が前記基準電圧よりも一
    定電圧以上低い時に、その電極体が絶縁不良であると判
    定すると同時に、絶縁不良であると判定した前記電極体
    の複数箇所の電圧と前記基準電圧との電位差を比較する
    ことで、前記絶縁不良である電極体の絶縁不良箇所を特
    定することを特徴とする電撃式防虫装置付組み合せ家具
    の絶縁不良検知方法。
  2. 【請求項2】前記電源は、電池等の直流電圧源と、この
    直流電圧源と前記母線との間に直列に挿入し、前記母線
    間または前記電極間に絶縁不良が発生した時に前記直流
    電圧源より流れる電流量を制限する制限抵抗とを備える
    とともに、前記制限抵抗を短絡した後、絶縁不良検知を
    行うことを特徴とする請求項1記載の電撃式防虫装置付
    組み合せ家具の絶縁不良検知方法。
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