JP3030872B2 - 複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用金型装置 - Google Patents
複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用金型装置Info
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- JP3030872B2 JP3030872B2 JP41642390A JP41642390A JP3030872B2 JP 3030872 B2 JP3030872 B2 JP 3030872B2 JP 41642390 A JP41642390 A JP 41642390A JP 41642390 A JP41642390 A JP 41642390A JP 3030872 B2 JP3030872 B2 JP 3030872B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の平行羽根を有す
る成形品、例えば筆記具やプリンタのインキジェットな
どに内設されている一時インキ溜め部材（以下、蛇腹と
いう）の射出成形用金型装置に関する。
る成形品、例えば筆記具やプリンタのインキジェットな
どに内設されている一時インキ溜め部材（以下、蛇腹と
いう）の射出成形用金型装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一例として筆記具に使用される蛇腹の成
形方法について述べる。従来筆記具のインキ流出量調整
のためインキ室とペン先間に配設する蛇腹を射出成形す
る場合、図５、図６に示すように、割金型１０Ａ，１０
Ｂのキャビティ部に夫々一定間隔（約０．３mm）で多数
の分割板１１Ａ，１１Ｂを平行に突設し、1対の分割金
型接合面中心孔１２にコアピン１３を挿通して、割金型
１０Ａ，１０Ｂ上部の湯口１４Ａ，１４Ｂよりコアピン
１３外周及び分割板１１Ａ，１１Ｂ間に樹脂を射出して
いた。
形方法について述べる。従来筆記具のインキ流出量調整
のためインキ室とペン先間に配設する蛇腹を射出成形す
る場合、図５、図６に示すように、割金型１０Ａ，１０
Ｂのキャビティ部に夫々一定間隔（約０．３mm）で多数
の分割板１１Ａ，１１Ｂを平行に突設し、1対の分割金
型接合面中心孔１２にコアピン１３を挿通して、割金型
１０Ａ，１０Ｂ上部の湯口１４Ａ，１４Ｂよりコアピン
１３外周及び分割板１１Ａ，１１Ｂ間に樹脂を射出して
いた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、図７に示す如く、樹脂通路より羽根外周部に流れる
ので最上部の分割板間に樹脂が流入し易く、その結果、
分割板２Ａ1が下方へ湾曲し、次の分割板間入口が狭く
なるので樹脂が奥迄流入されず、未充填の状態となる。
以下、同様の状態が起って成形品の各羽根間隙が不揃い
になり、羽根の厚みにバラツキを生じ、又各羽根間への
樹脂の流入量が下方に行くに従って少なくなり、成形品
がショ−トしてしまう。
は、図７に示す如く、樹脂通路より羽根外周部に流れる
ので最上部の分割板間に樹脂が流入し易く、その結果、
分割板２Ａ1が下方へ湾曲し、次の分割板間入口が狭く
なるので樹脂が奥迄流入されず、未充填の状態となる。
以下、同様の状態が起って成形品の各羽根間隙が不揃い
になり、羽根の厚みにバラツキを生じ、又各羽根間への
樹脂の流入量が下方に行くに従って少なくなり、成形品
がショ−トしてしまう。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とし、１対の割金型のキャビティ部に
夫々多数の分割板を平行に突設し、中心近傍に樹脂通路
を設け、その樹脂通路より各分割板間に樹脂を射出する
如くなした複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用
金型装置に於いて、キャビティ部の外周近傍部に各分割
板間に連通する樹脂流通路を形成したことを特徴とす
る。
決することを目的とし、１対の割金型のキャビティ部に
夫々多数の分割板を平行に突設し、中心近傍に樹脂通路
を設け、その樹脂通路より各分割板間に樹脂を射出する
如くなした複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用
金型装置に於いて、キャビティ部の外周近傍部に各分割
板間に連通する樹脂流通路を形成したことを特徴とす
る。
【０００５】
【実施例】図１、図２は本発明の第１実施例である。１
Ａ，１Ｂは左右の割金型で、キャビティ部に夫々多数の
分割板２Ａ，２Ｂを一定間隔で平行に突設し、各割金型
１Ａ，１Ｂの接合面中心に半円孔３ａ，３ｂを形成し、
両側外周部に各分割板２Ａ間、２Ｂ間に連通する縦溝４
ａ，４ｂを形成してある。
Ａ，１Ｂは左右の割金型で、キャビティ部に夫々多数の
分割板２Ａ，２Ｂを一定間隔で平行に突設し、各割金型
１Ａ，１Ｂの接合面中心に半円孔３ａ，３ｂを形成し、
両側外周部に各分割板２Ａ間、２Ｂ間に連通する縦溝４
ａ，４ｂを形成してある。
【０００６】閉型時半円孔３ａ，３ｂで形成される中心
孔３にコアピン４を嵌挿して、該コアピン４外周部に各
分割板２Ａ間、２Ｂ間に内方より連通する中心部樹脂通
路５を形成している。６ａ，６ｂは補強ピンで前記縦溝
４ａ，４ｂに挿入し、各分割板２Ａ間、２Ｂ間に外方よ
り連通する外周部樹脂通路７ａ，７ｂを形成している。
孔３にコアピン４を嵌挿して、該コアピン４外周部に各
分割板２Ａ間、２Ｂ間に内方より連通する中心部樹脂通
路５を形成している。６ａ，６ｂは補強ピンで前記縦溝
４ａ，４ｂに挿入し、各分割板２Ａ間、２Ｂ間に外方よ
り連通する外周部樹脂通路７ａ，７ｂを形成している。
【０００７】次に作用について説明する。閉型した割金
型１Ａ，１Ｂの上方湯口８ａ，８ｂより樹脂を流入す
る。樹脂は中心部樹脂通路５と外周部樹脂通路７ａ，７
ｂに分岐して流れ、各分割板２Ａ間、２Ｂ間に中心部と
外周部の両方から流入する。
型１Ａ，１Ｂの上方湯口８ａ，８ｂより樹脂を流入す
る。樹脂は中心部樹脂通路５と外周部樹脂通路７ａ，７
ｂに分岐して流れ、各分割板２Ａ間、２Ｂ間に中心部と
外周部の両方から流入する。
【０００８】図３、図４は本発明の第２実施例で、左右
の割金型１Ａ′，１Ｂ′のキャビティ部の分割板２
Ａ′，２Ｂ′の外周部近傍に縦溝４ａ′，４ｂ′を形成
してある。他の構造は第１実施例と同様である。
の割金型１Ａ′，１Ｂ′のキャビティ部の分割板２
Ａ′，２Ｂ′の外周部近傍に縦溝４ａ′，４ｂ′を形成
してある。他の構造は第１実施例と同様である。
【０００９】次に作用について説明する。閉型した割金
型１Ａ′，１Ｂ′の上方湯口８ａ′，８ｂ′より樹脂を
流入する。樹脂は中心の樹脂通路５′と縦溝４ａ′，４
ｂ′に分岐して流れ、各分割板２Ａ′間、２Ｂ′間に中
心部と外周部の両方から流入する。
型１Ａ′，１Ｂ′の上方湯口８ａ′，８ｂ′より樹脂を
流入する。樹脂は中心の樹脂通路５′と縦溝４ａ′，４
ｂ′に分岐して流れ、各分割板２Ａ′間、２Ｂ′間に中
心部と外周部の両方から流入する。
【００１０】なお、本発明ではキャビティ中心にコアピ
ンを突設したが必ずしも必要なものではない。
ンを突設したが必ずしも必要なものではない。
【００１１】
【発明の効果】本発明によると、１対の割金型のキャビ
ティ部に夫々多数の分割板を平行に突設し、中心近傍に
樹脂通路を設け、その樹脂通路より各分割板間に樹脂を
射出する如くなした複数の平行羽根を有する成形品の射
出成形用金型装置に於いて、キャビティ部の外周近傍部
に各分割板間に連通する樹脂流通路を形成してあるの
で、一定間隔で平行突設された各分割板間には中心部及
び外周部から樹脂が流入するので、射出圧力を従来より
下げられるので、分割板が倒れることがなく成形された
蛇腹の厚み、間隔が一定にすることができ、又、樹脂の
流入量を増やすことができるのでショ−トすることがな
い。
ティ部に夫々多数の分割板を平行に突設し、中心近傍に
樹脂通路を設け、その樹脂通路より各分割板間に樹脂を
射出する如くなした複数の平行羽根を有する成形品の射
出成形用金型装置に於いて、キャビティ部の外周近傍部
に各分割板間に連通する樹脂流通路を形成してあるの
で、一定間隔で平行突設された各分割板間には中心部及
び外周部から樹脂が流入するので、射出圧力を従来より
下げられるので、分割板が倒れることがなく成形された
蛇腹の厚み、間隔が一定にすることができ、又、樹脂の
流入量を増やすことができるのでショ−トすることがな
い。
【図１】本発明の第１実施例閉型時正断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ平断面図である。
【図３】本発明の第２実施例閉型時平断面図である。
【図４】図３のＢ−Ｂ平断面図である。
【図５】従来装置の閉型時正断面図である。
【図６】図５のＣ−Ｃ平断面図である。
【図７】従来装置の射出成形状態説明図である。
１Ａ 割金型 １Ｂ 割金型 １Ａ′ 割金型 １Ｂ′ 割金型 ２Ａ 分割板 ２Ｂ 分割板 ２Ａ′ 分割板 ２Ｂ′ 分割板 ３ 中心孔 ３ａ 半円孔 ３ｂ 半円孔 ４ コアピン ４ａ 縦溝 ４ｂ 縦溝 ４ａ′ 縦溝 ４ｂ′ 縦溝 ５ 中心部樹脂通路 ６ａ 補強ピン ６ｂ 補強ピン ７ａ 外周部樹脂通路 ７ｂ 外周部樹脂通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−214420（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−83962（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−232810（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−432232（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−90727（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−70899（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−126638（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−131499（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−79909（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/26 - 45/44
Claims (1)
- 【請求項１】１対の割金型のキャビティ部に夫々多数の
分割板を平行に突設し、中心近傍に樹脂通路を設け、そ
の樹脂通路より各分割板間に樹脂を射出する如くなした
複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用金型装置に
於いて、キャビティ部の外周近傍部に各分割板間に連通
する樹脂流通路を形成した複数の平行羽根を有する成形
品の射出成形用金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41642390A JP3030872B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41642390A JP3030872B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用金型装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0699463A JPH0699463A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3030872B2 true JP3030872B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=18524646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP41642390A Expired - Lifetime JP3030872B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 複数の平行羽根を有する成形品の射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3030872B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002293083A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具のコレクター及びコレクターの金型装置 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP41642390A patent/JP3030872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0699463A (ja) | 1994-04-12 |
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