JP3030534B2 - 錫系合金めっき浴の再生方法 - Google Patents
錫系合金めっき浴の再生方法Info
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- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D21/00—Processes for servicing or operating cells for electrolytic coating
- C25D21/16—Regeneration of process solutions
- C25D21/18—Regeneration of process solutions of electrolytes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に錫系合金めっき浴
と称されるめっき浴の再生方法に関する。
と称されるめっき浴の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】錫−鉛合金めっき浴等の錫イオンを必須
成分として含有するめっき浴によるめっきは電気部品端
子やプリント配線基板のはんだ付け性を向上させるのに
有効であるため需要が増大している。
成分として含有するめっき浴によるめっきは電気部品端
子やプリント配線基板のはんだ付け性を向上させるのに
有効であるため需要が増大している。
【0003】特に最近この用途のためのめっき浴として
アルカンスルホン酸又はアルカノールスルホン酸などを
用いた有機酸浴やほうふっ化水素酸などを用いたほうふ
っ化めっき浴に浴可溶性の錫塩または(および)鉛塩を
加え、さらに界面活性剤等の助剤を適宜添加したものが
多く利用されている。以下、これらの錫イオンを必須成
分として含有するめっき浴を錫系合金めっき浴と称す
る。しかしながらこのめっき浴は数ヶ月連続運転にて操
業されると、次第に浴中の第1錫イオンが、空気中の酸
素と化合したり、電極反応あるいは銅又は鉄イオンの触
媒作用によって第2錫イオンの水和酸化物や水酸化物を
形成する。このような酸化物及び水酸化物は浴中にわず
かしか溶解せず、実際には浴中の不溶性有機物を包含し
た形のスラッジとして徐々に浴中に沈澱する。このよう
なスラッジは操業上、電極反応における錫効率の低下、
コブ状物の析出、めっき浴からのスラッジ処理のための
連続濾過の必要性、更には浴更新頻度の増大等の問題を
発生させる。
アルカンスルホン酸又はアルカノールスルホン酸などを
用いた有機酸浴やほうふっ化水素酸などを用いたほうふ
っ化めっき浴に浴可溶性の錫塩または(および)鉛塩を
加え、さらに界面活性剤等の助剤を適宜添加したものが
多く利用されている。以下、これらの錫イオンを必須成
分として含有するめっき浴を錫系合金めっき浴と称す
る。しかしながらこのめっき浴は数ヶ月連続運転にて操
業されると、次第に浴中の第1錫イオンが、空気中の酸
素と化合したり、電極反応あるいは銅又は鉄イオンの触
媒作用によって第2錫イオンの水和酸化物や水酸化物を
形成する。このような酸化物及び水酸化物は浴中にわず
かしか溶解せず、実際には浴中の不溶性有機物を包含し
た形のスラッジとして徐々に浴中に沈澱する。このよう
なスラッジは操業上、電極反応における錫効率の低下、
コブ状物の析出、めっき浴からのスラッジ処理のための
連続濾過の必要性、更には浴更新頻度の増大等の問題を
発生させる。
【0004】このためスラッジ発生の抑制を目的として
有機酸などの高濃度化、めっき温浴の低下又は鉄及び銅
イオン濃度の低下あるいは連続濾過による沈澱物の除
去、さらには高分子凝集剤のみによるスラッジ除去等が
実施されてきたがこれらの方法の効果には限界がある。
有機酸などの高濃度化、めっき温浴の低下又は鉄及び銅
イオン濃度の低下あるいは連続濾過による沈澱物の除
去、さらには高分子凝集剤のみによるスラッジ除去等が
実施されてきたがこれらの方法の効果には限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑み、優れた錫系合金めっきを得るための電気めっ
き浴における、スラッジ除去によるめっき液を再生する
方法を提供することを目的とする。
点に鑑み、優れた錫系合金めっきを得るための電気めっ
き浴における、スラッジ除去によるめっき液を再生する
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は錫イ
オンを必須成分として含有する老化しためっき浴に水溶
性ポリマーからなる凝結剤及び高分子凝集剤をそれぞれ
添加攪拌してスラッジを沈降させ分離することを特徴と
する錫系合金めっき浴の再生方法である。
オンを必須成分として含有する老化しためっき浴に水溶
性ポリマーからなる凝結剤及び高分子凝集剤をそれぞれ
添加攪拌してスラッジを沈降させ分離することを特徴と
する錫系合金めっき浴の再生方法である。
【0007】以下、本発明について詳しく説明する。
【0008】本発明で対象とするめっき浴の典型例は錫
系合金有機酸のめっき浴であり、有機酸としては通常ア
ルカンスルホン酸、アルカノールスルホン酸又はフェノ
ールスルホン酸などが用いられる。浴組成の一例を挙げ
ると次のような組成がある。
系合金有機酸のめっき浴であり、有機酸としては通常ア
ルカンスルホン酸、アルカノールスルホン酸又はフェノ
ールスルホン酸などが用いられる。浴組成の一例を挙げ
ると次のような組成がある。
【0009】メタンスルホン酸第一錫、Sn2+として
30g/lメタンスルホン酸鉛、Pb として15g/
lメタンスルホン酸、遊離酸として140g/l
30g/lメタンスルホン酸鉛、Pb として15g/
lメタンスルホン酸、遊離酸として140g/l
【0010】有機酸以外のめっき浴の例は錫系合金ほう
ふっ化水素酸めっき浴であり、浴組成の一例を挙げると
次のような組成がある。ほうふっ化第一錫、Sn2+と
して 20g/lほうふっ化鉛、 Pb として 1
0g/lほうふっ化水素酸、遊離酸として150g/l
ふっ化水素酸めっき浴であり、浴組成の一例を挙げると
次のような組成がある。ほうふっ化第一錫、Sn2+と
して 20g/lほうふっ化鉛、 Pb として 1
0g/lほうふっ化水素酸、遊離酸として150g/l
【0011】これらの浴に光沢剤及び必要に応じて安定
剤等の添加剤が適宜加えられる。これらの浴でのスラッ
ジ発生の機構は一般に次のように考えられる。
剤等の添加剤が適宜加えられる。これらの浴でのスラッ
ジ発生の機構は一般に次のように考えられる。
【0012】 Sn2+ + 1/2O2 + 2H+ → Sn4+ + H2O (1)
【0013】この(1)が主反応でSn2+の空気酸化
及び陽極酸化が起こる。しかし、更に次のような反応も
考えられる。
及び陽極酸化が起こる。しかし、更に次のような反応も
考えられる。
【0014】 2Fe2+ + 1/2O2 + 2H+ → 2Fe3+ + H2O(2) 2Cu+ + 1/2O2 + 2H+ → 2Cu2+ + H2O (3) Sn2+ + 2Fe3+ → Sn4+ + 2Fe2+ (4) Sn2+ + 2Cu2+ → Sn4+ + 2Cu+ (5)
【0015】すなわち、上記(2)及び(3)式に示す
ようにFe2+およびCu+は浴中に溶解している酸素
により酸化されFe3+およびCu2+となる。このF
e3+およびCu2+が(4)及び(5)式に示すよう
に浴中において還元されてFe2+とCu+となる。こ
のときSn2+はSn4+へ酸化されて錫の水和酸化物
又は水酸化物のスラッジが発生するものと考えられる。
ようにFe2+およびCu+は浴中に溶解している酸素
により酸化されFe3+およびCu2+となる。このF
e3+およびCu2+が(4)及び(5)式に示すよう
に浴中において還元されてFe2+とCu+となる。こ
のときSn2+はSn4+へ酸化されて錫の水和酸化物
又は水酸化物のスラッジが発生するものと考えられる。
【0016】本発明ではこれらの錫系合金めっき浴が老
化しスラッジを発生し有機汚染及び無機汚染が極限に達
し、通常浴の建替をすべき段階において水溶性ポリマー
からなる凝結剤及び高分子凝集剤をそれぞれ添加するこ
とを特徴としている。
化しスラッジを発生し有機汚染及び無機汚染が極限に達
し、通常浴の建替をすべき段階において水溶性ポリマー
からなる凝結剤及び高分子凝集剤をそれぞれ添加するこ
とを特徴としている。
【0017】凝結剤として用いる水溶性ポリマーとして
はカルボキシメチルセルロース等も用いうるが、低分子
量でアニオン性の水溶性ポリマーが好ましく、具体例と
してはポリ(スチレンスルホン酸アルカリ金属塩)、ス
チレンスルホン酸とアクリル酸、メタクリル酸もしくは
無水マレイン酸との共重合物のアルカリ金属塩、ポリア
クリル酸、その水溶性アルカリ金属塩、ポリメタクリル
酸、その水溶性アルカリ金属塩、アルギン酸アルカリ金
属塩等がある。
はカルボキシメチルセルロース等も用いうるが、低分子
量でアニオン性の水溶性ポリマーが好ましく、具体例と
してはポリ(スチレンスルホン酸アルカリ金属塩)、ス
チレンスルホン酸とアクリル酸、メタクリル酸もしくは
無水マレイン酸との共重合物のアルカリ金属塩、ポリア
クリル酸、その水溶性アルカリ金属塩、ポリメタクリル
酸、その水溶性アルカリ金属塩、アルギン酸アルカリ金
属塩等がある。
【0018】これら水溶性ポリマーの分子量は通常1,
000から1,200,000の範囲である。より好ま
しい具体例としては、ポリアクリル酸ナトリウム(分子
量10,000〜300,000)、ポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム(分子量10,000〜1,200,
000)、無水マレイン酸−スチレン共重合体のスルホ
ン化物のナトリウム塩(分子量1,000〜10,00
0)、ポリスチレンスルホン化物(分子量1,000〜
100,000)、C5留分を主成分とするポリカルボ
ン酸のナトリウム塩(分子量5,000〜10,00
0)等がある。
000から1,200,000の範囲である。より好ま
しい具体例としては、ポリアクリル酸ナトリウム(分子
量10,000〜300,000)、ポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム(分子量10,000〜1,200,
000)、無水マレイン酸−スチレン共重合体のスルホ
ン化物のナトリウム塩(分子量1,000〜10,00
0)、ポリスチレンスルホン化物(分子量1,000〜
100,000)、C5留分を主成分とするポリカルボ
ン酸のナトリウム塩(分子量5,000〜10,00
0)等がある。
【0019】これら凝結剤としての水溶性ポリマーはそ
の一部又は全部を高分子凝集剤の添加に先立って添加す
ることが好ましく、通常水溶液の形で添加される。その
添加量は浴中のスラッジ形成性成分の量等に応じ適宜決
定しうるが、通常50から2,000ppm程度であ
る。
の一部又は全部を高分子凝集剤の添加に先立って添加す
ることが好ましく、通常水溶液の形で添加される。その
添加量は浴中のスラッジ形成性成分の量等に応じ適宜決
定しうるが、通常50から2,000ppm程度であ
る。
【0020】これらの水溶性ポリマーの添加、攪拌によ
り、スラッジ成分の表面電位の低下、親水層の破壊等を
通してその凝結を促すことができる。
り、スラッジ成分の表面電位の低下、親水層の破壊等を
通してその凝結を促すことができる。
【0021】高分子凝集剤としては適宜市販の高分子凝
集剤を用いうるが、特にアニオン性又は非イオン性の高
分子凝集剤が好ましい。具体例としては、アクリルアミ
ドとアクリル酸アルカリ金属塩もしくはメタクリル酸ア
ルカリ金属塩の共重合体またはポリアクリルアミドで分
子量が500万から1500万のものがある。より好ま
しい具体例としてはアクリルアミドとアクリル酸ナトリ
ウムの共重合体等がある。またアクリル酸ナトリウムと
異なるアニオン官能基を有するもので一般にはポリアク
リルアミドと総称されているものも好ましく用いられ
る。
集剤を用いうるが、特にアニオン性又は非イオン性の高
分子凝集剤が好ましい。具体例としては、アクリルアミ
ドとアクリル酸アルカリ金属塩もしくはメタクリル酸ア
ルカリ金属塩の共重合体またはポリアクリルアミドで分
子量が500万から1500万のものがある。より好ま
しい具体例としてはアクリルアミドとアクリル酸ナトリ
ウムの共重合体等がある。またアクリル酸ナトリウムと
異なるアニオン官能基を有するもので一般にはポリアク
リルアミドと総称されているものも好ましく用いられ
る。
【0022】これらの高分子凝集剤の添加量は常法に従
って適宜しうるが、通常1から100ppm程度である
高分子凝集剤の添加攪拌により凝結粒子間架橋吸着作用
でフロックが形成され急速に沈降する。沈降後は濾過等
の適宜の手段で固形分を分離する。濾過することなく単
に上澄液を再利用に供することも可能である。
って適宜しうるが、通常1から100ppm程度である
高分子凝集剤の添加攪拌により凝結粒子間架橋吸着作用
でフロックが形成され急速に沈降する。沈降後は濾過等
の適宜の手段で固形分を分離する。濾過することなく単
に上澄液を再利用に供することも可能である。
【0023】本発明方法により老化した錫系合金めっき
浴からのスラッジの除去が効率的に行うことができる。
凝結剤として用いる水溶性ポリマーは無機塩にみられる
ようにめっき浴中のイオン量を増加させたり水酸化ゲル
を生成することはなく、そのためスラッジ量は本質的に
増加させずにその分離と浴の再利用を行うことができ
る。また水溶性ポリマーは分散剤としての機能も有して
おり、再利用時のめっき浴の清澄性をより長期間保持す
るという効果も有している。
浴からのスラッジの除去が効率的に行うことができる。
凝結剤として用いる水溶性ポリマーは無機塩にみられる
ようにめっき浴中のイオン量を増加させたり水酸化ゲル
を生成することはなく、そのためスラッジ量は本質的に
増加させずにその分離と浴の再利用を行うことができ
る。また水溶性ポリマーは分散剤としての機能も有して
おり、再利用時のめっき浴の清澄性をより長期間保持す
るという効果も有している。
【0024】
実施例1:建浴後約9ヶ月経過した光沢はんだメタンス
ルホン酸浴(Sn/Pb=60/40)は褐色懸濁状態
で、めっき浴組成の分析値は以下のとおりである。
ルホン酸浴(Sn/Pb=60/40)は褐色懸濁状態
で、めっき浴組成の分析値は以下のとおりである。
【0025】 Sn2+ 25.0g/l Pb 13.1g/l 遊離酸 102.5g/l
【0026】この液に凝結剤としてポリスチレンスルホ
ン酸ナトリウム(分子量(5〜10)×10 4 )を36
0ppm添加攪拌して凝結せしめ、更にポリアクリルア
ミド系の高分子凝集剤(弱アニオン性)を200ppm
添加、攪拌してフロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱さ
せた。上澄液の分析値は以下のとおりである。
ン酸ナトリウム(分子量(5〜10)×10 4 )を36
0ppm添加攪拌して凝結せしめ、更にポリアクリルア
ミド系の高分子凝集剤(弱アニオン性)を200ppm
添加、攪拌してフロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱さ
せた。上澄液の分析値は以下のとおりである。
【0027】 Sn2+ 17.9g/l Pb 12.1g/l 遊離酸 93.3g/l
【0028】このSn2+、Pb及び遊離酸を規定量ま
で補正し光沢剤を補充した結果良好なハルセルが得られ
た。このフロックはSn4+の水和酸化物が主成分であ
るが、光沢剤の分解生成物やドライフィルムなども含ん
でいるため光沢剤の補充により容量を良好なハルセル補
正が行えたものである。ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウムの代わりに遊離のポリスチレンスルホン酸を用いた
場合も同様な結果が得られた。
で補正し光沢剤を補充した結果良好なハルセルが得られ
た。このフロックはSn4+の水和酸化物が主成分であ
るが、光沢剤の分解生成物やドライフィルムなども含ん
でいるため光沢剤の補充により容量を良好なハルセル補
正が行えたものである。ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウムの代わりに遊離のポリスチレンスルホン酸を用いた
場合も同様な結果が得られた。
【0029】尚、ハルセルテストは実施例1から6まで
すべて下記条件で行った。 電 流 2A 時 間 3分 温 度 23℃ 攪 拌 2m/分
すべて下記条件で行った。 電 流 2A 時 間 3分 温 度 23℃ 攪 拌 2m/分
【0030】実施例2:建浴後約6ヶ月経過した光沢は
んだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/40)は
褐色懸濁状態で、めっき浴組成の分析値は以下のとおり
である。
んだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/40)は
褐色懸濁状態で、めっき浴組成の分析値は以下のとおり
である。
【0031】 Sn2+ 15.6g/l Pb 11.5g/l 遊離酸 129.6g/l
【0032】この液に凝結剤とし実施例1で用いたと同
じポリスチレンスルホン酸ナトリウム(分子量1〜3×
104)を350ppm添加、攪拌して凝結せしめ、更
に実施例1で用いたと同じポリアクリルアミド系の高分
子凝集剤を10ppm添加、攪拌してフロックを形成せ
しめ懸濁物質を沈澱させた。上澄液の分析値は以下のと
おりである。
じポリスチレンスルホン酸ナトリウム(分子量1〜3×
104)を350ppm添加、攪拌して凝結せしめ、更
に実施例1で用いたと同じポリアクリルアミド系の高分
子凝集剤を10ppm添加、攪拌してフロックを形成せ
しめ懸濁物質を沈澱させた。上澄液の分析値は以下のと
おりである。
【0033】 Sn2+ 15.0g/l Pb 11.5g/l 遊離酸 127.2g/l
【0034】このSn2+、Pb及び遊離酸を規定量ま
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。
【0035】実施例3:建浴後約1年継続使用された光
沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/4
0)は褐色懸濁状態で、めっき浴組成の分析値は以下の
とおりである。
沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/4
0)は褐色懸濁状態で、めっき浴組成の分析値は以下の
とおりである。
【0036】 Sn2+ 24.8g/l Pb 13.5g/l 遊離酸 145.9g/l
【0037】この液に凝結剤として実施例1で用いたと
同じポリスチレンスルホン酸ナトリウムを1000pp
m添加、攪拌し、更に実施例1で用いたと同じポリアク
リルアミド系の高分子凝集剤を80ppm添加、攪拌し
てフロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱させた。この場
合凝結剤1000ppmを2回に分割し、最初600p
pm、高分子凝集剤添加後残りの400ppmを加えて
も十分効果を発揮することが認められた。上澄液の分析
値は以下のとおりである。
同じポリスチレンスルホン酸ナトリウムを1000pp
m添加、攪拌し、更に実施例1で用いたと同じポリアク
リルアミド系の高分子凝集剤を80ppm添加、攪拌し
てフロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱させた。この場
合凝結剤1000ppmを2回に分割し、最初600p
pm、高分子凝集剤添加後残りの400ppmを加えて
も十分効果を発揮することが認められた。上澄液の分析
値は以下のとおりである。
【0038】 Sn2+ 21.1g/l Pb 13.0g/l 遊離酸 138.0g/l
【0039】このSn2+、Pb及び遊離酸を規定量ま
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。
【0040】尚、めっき液の回収率は上澄み液をとる方
法で約70容量%であった。高分子凝集剤はスラッジ側
に吸収されるが、凝結剤は1,000ppmも添加する
と回収めっき液に無視できない量残留すると推定され
る。この水溶性ポリマーはめっきに対して有害な作用を
及ぼさないばかりか、無機塩の分散剤として本来使用さ
れているもので、めっき液に残留した場合発生する錫の
水和酸化物の粒成長を抑制しめっき液の濁りを抑制する
効果をも発揮する。
法で約70容量%であった。高分子凝集剤はスラッジ側
に吸収されるが、凝結剤は1,000ppmも添加する
と回収めっき液に無視できない量残留すると推定され
る。この水溶性ポリマーはめっきに対して有害な作用を
及ぼさないばかりか、無機塩の分散剤として本来使用さ
れているもので、めっき液に残留した場合発生する錫の
水和酸化物の粒成長を抑制しめっき液の濁りを抑制する
効果をも発揮する。
【0041】実施例4:建浴後約10ヶ月継続使用され
た半光沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=95
/5)は褐色懸濁状態で、めっき浴組成の分析値は以下
のとおりである。
た半光沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=95
/5)は褐色懸濁状態で、めっき浴組成の分析値は以下
のとおりである。
【0042】 Sn2+ 17.6g/l Pb 0.9g/l 遊離酸 139.0g/l
【0043】この液に凝結剤として実施例1で用いたと
同じポリスチレンスルホン酸ナトリウムを500ppm
添加攪拌し、更に実施例1で用いたと同じポリアクリル
アミド系の高分子凝集剤を40ppm添加、攪拌してフ
ロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱せしめた。この場
合、凝結剤500ppmを2回に分割し、最初400p
pm、高分子凝集剤添加後残りの100ppmを加えて
も十分効果を発揮することが認められた。上澄液の分析
値は以下のとおりである。
同じポリスチレンスルホン酸ナトリウムを500ppm
添加攪拌し、更に実施例1で用いたと同じポリアクリル
アミド系の高分子凝集剤を40ppm添加、攪拌してフ
ロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱せしめた。この場
合、凝結剤500ppmを2回に分割し、最初400p
pm、高分子凝集剤添加後残りの100ppmを加えて
も十分効果を発揮することが認められた。上澄液の分析
値は以下のとおりである。
【0044】 Sn2+ 16.2g/l Pb 0.9g/l 遊離酸 138.1g/l
【0045】このSn2+、Pb及び遊離酸を規定量ま
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。
【0046】実施例5:建浴後約9ヶ月継続使用された
光沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/4
0)は褐色懸濁状態で、めっき浴の組成の分析値は以下
のとおりである。
光沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/4
0)は褐色懸濁状態で、めっき浴の組成の分析値は以下
のとおりである。
【0047】 Sn2+ 25.2g/l Pb 11.5g/l 遊離酸 142.1g/l
【0048】この液に凝結剤としてポリアクリル酸ナト
リウム(分子量5,000〜100,000)を10p
pm添加、攪拌して凝結せしめ、更にポリアクリルアミ
ド系の高分子凝集剤(弱アニオン性)を80ppm添加
攪拌してフロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱させた。
一晩放置後の上澄み液は透明でその分析値は以下のとお
りである。
リウム(分子量5,000〜100,000)を10p
pm添加、攪拌して凝結せしめ、更にポリアクリルアミ
ド系の高分子凝集剤(弱アニオン性)を80ppm添加
攪拌してフロックを形成せしめ懸濁物質を沈澱させた。
一晩放置後の上澄み液は透明でその分析値は以下のとお
りである。
【0049】 Sn2+ 23.3g/l Pb 11.3g/l 遊離酸 139.2g/l
【0050】このSn2+、Pb及び遊離酸を規定量ま
で補正し光沢剤を補充した結果良好なハルセルが得られ
た。尚、めっき液の回収率は上澄み液をとる方法で約7
0容量%であった。
で補正し光沢剤を補充した結果良好なハルセルが得られ
た。尚、めっき液の回収率は上澄み液をとる方法で約7
0容量%であった。
【0051】実施例6:建浴後約12ヶ月継続使用され
た光沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/
40)は褐色懸濁状態でめっき浴の組成の分析値は以下
のとおりである。
た光沢はんだメタンスルホン酸浴(Sn/Pb=60/
40)は褐色懸濁状態でめっき浴の組成の分析値は以下
のとおりである。
【0052】 Sn2+ 17.3g/l Pb 7.3g/l 遊離酸 118.1g/l
【0053】この液に凝結剤として無水マレイン酸スチ
レン共重合体のスルホン酸ナトリウム(分子量7,00
0〜8,000)を800ppm添加・攪拌して凝結せ
しめ、更にポリアクリルアミド系の高分子凝集剤(弱ア
ニオン性)を60ppm添加攪拌してフロックを形成せ
しめ懸濁物質を沈澱させた。一晩放置後の上澄み液は透
明でその分析値は以下のとおりである。
レン共重合体のスルホン酸ナトリウム(分子量7,00
0〜8,000)を800ppm添加・攪拌して凝結せ
しめ、更にポリアクリルアミド系の高分子凝集剤(弱ア
ニオン性)を60ppm添加攪拌してフロックを形成せ
しめ懸濁物質を沈澱させた。一晩放置後の上澄み液は透
明でその分析値は以下のとおりである。
【0054】 Sn2+ 16.0g/l Pb 7.1g/l 遊離酸 109.4g/l
【0055】このSn2+、Pb及び遊離酸を規定量ま
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。尚、めっき液の回収率は上澄み液をとる方法で7
0容量%であった。
で補正した液はハルセルテストで光沢剤を適宜補充する
ことにより容易に問題ないハルセル外観を得ることがで
きた。尚、めっき液の回収率は上澄み液をとる方法で7
0容量%であった。
Claims (8)
- 【請求項1】 錫イオンを必須成分として含有する老化
しためっき浴に水溶性ポリマーからなる凝結剤及び高分
子凝集剤をそれぞれ添加、攪拌してスラッジを沈降させ
分離することを特徴とするめっき浴の再生方法。 - 【請求項2】 めっき浴が有機酸めっき浴である請求項
1記載の方法。 - 【請求項3】 有機酸めっき浴の有機酸がアルカンスル
ホン酸、アルカノールスルホン酸又はフェノールスルホ
ン酸である請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 めっき浴がほうふっ化めっき浴である請
求項1記載の方法。 - 【請求項5】 凝結剤がアニオン性で分子量が1,00
0から1,200,000の水溶性ポリマーである請求
項1〜4のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 凝結剤がポリ(スチレンスルホン酸アル
カリ金属塩)、スチレンスルホン酸とアクリル酸、メタ
クリル酸もしくは無水マレイン酸との共重合物のアルカ
リ金属塩、ポリアクリル酸、その水溶性アルカリ金属
塩、ポリメタクリル酸、その水溶性アルカリ金属塩及び
アルギン酸アルカリ金属塩よりなる群から選択した少な
くとも1種からなる水溶性ポリマーである請求項1〜5
のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項7】 高分子凝集剤がアニオン性又は非イオン
性の高分子凝集剤である請求項1〜6のいずれか1項記
載の方法。 - 【請求項8】 高分子凝集剤がアクリルアミドとアクリ
ル酸ナトリウムもしくはメタクリル酸ナトリウムの共重
合体またはポリアクリルアミドで分子量が500万から
1500万である請求項1〜7のいずれか1項記載の方
法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6248239A JP3030534B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 錫系合金めっき浴の再生方法 |
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JPH0874097A JPH0874097A (ja) | 1996-03-19 |
JP3030534B2 true JP3030534B2 (ja) | 2000-04-10 |
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JP5715411B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2015-05-07 | ローム・アンド・ハース電子材料株式会社 | めっき液中から不純物を除去する方法 |
US20140083322A1 (en) * | 2012-09-24 | 2014-03-27 | Rohm And Haas Electronic Materials Llc | Method of removing impurities from plating liquid |
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1994
- 1994-09-07 JP JP6248239A patent/JP3030534B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-09-01 US US08/522,972 patent/US5510014A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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US5510014A (en) | 1996-04-23 |
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