JP3030443U

JP3030443U - 面取り用部材

Info

Publication number: JP3030443U
Application number: JP1996004331U
Authority: JP
Inventors: 正野武
Original assignee: 正野武
Priority date: 1996-04-22
Filing date: 1996-04-22
Publication date: 1996-11-01
Anticipated expiration: 2002-04-22

Abstract

(57)【要約】【課題】固定が容易に行える面取り用部材を提供す
る。【解決手段】面木からなる面取り用部材１は、コンク
リートが流し込まれる型枠に固定され、コンクリートが
硬化して形成される建築物の基礎の面取り部を形成する
ものである。型枠の内壁面に固定される面取り用部材１
の固定面２に、表面が剥離紙６により覆われた両面粘着
テープ７を貼着し、この剥離紙６を剥がした際に、粘着
性を有した接着面８が露出するように構成する。型枠に
固定する際には、剥離紙６を剥がして接着面８を露出し
た後、この接着面８を型枠に押し付けて固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば、建築物の基礎を形成する際に使用される面取り用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

建築物の基礎を形成する際には、図３及び図４に示すように、複数枚のベニヤ板５１，・・・と、複数本の杭５２，・・・とによって型枠５３を作り、この型枠５３内にコンクリート５４を流し込み形成する。

【０００３】しかし、形成された基礎は、外周縁に角部が形成されてしまうので、この角部より破損しやすい。このため、基礎を形成する際に、あらかじめ、型枠５３内側の上部に三角柱状の面木５５を釘５６で打ち付け、図５に示すように、前記角部が面取りされ、外周縁に面取り部５７を有する基礎５８を形成していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記型枠５３に面木５５を固定する際には、片手で面木５５の位置決めを行いながら釘５６を打たなければならず苦労を要した。また、図４に示したように、釘５６を下側から斜め上に打ち付ける必要があり、打ち付け作業には熟練を要する。さらに、近年においては、前記型枠５３を薄手の鉄板によって作る場合があり、この場合には、前記打ち付け作業が困難となる。

【０００５】本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、固定が容易に行える面取り用部材を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、本考案の面取り用部材にあっては、原材料が流し込まれる型枠に固定され、前記原材料が硬化して形成される固形体の面取り部分を形成する面取り用部材において、前記型枠に接着される接着面を設けた。

【０００７】すなわち、面取り用部材は、その接着面が型枠に押圧されることにより、接着固定される。

【０００８】好ましくは、前記接着面は、両面粘着テープが貼着された三角柱状の面木の一側面である。

【０００９】つまり、前記面取り用部材は三角柱状の面木からなり、その一側面に両面粘着テープが貼着され、前記接着面が形成されている。このため、面取り用部材は、両面粘着テープによって型枠に接着固定される。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図にしたがって説明する。図１は、本実施の形態にかかる面取り用部材１を示すものであり、この面取り用部材１は、従来例と同様に、コンクリートが流し込まれる型枠に固定され、前記コンクリートが硬化して形成される建築物の基礎の面取り部を形成するものである。

【００１１】前記面取り用部材１は、三角柱状に形成された木製の面木からなり、その断面は直角三角形となるように形成されている。すなわち、この面取り用部材１は、前記型枠の内壁面に固定される固定面２、該固定面２に直交して連続する上面３、及び前記固定面２と前記上面３とを連設する面取り斜面４からなる長さ方向に延在した側面と、長さ方向の両端を形成する直角三角形の端面５（一方のみ図示）とを有している。

【００１２】前記固定面２には、表面が剥離紙６により覆われた両面粘着テープ７が貼着されており、図２に示すように、前記剥離紙６を剥がした際に、粘着性を有した接着面８が露出するように構成されている。

【００１３】以上の構成にかかる面取り用部材１を、前記型枠の内壁面に固定する際には、前記面取り部の長さに合わせて面取り用部材１を切断するとともに、両面粘着テープ７の剥離紙６を剥がして粘着性を有した接着面８を露出する。そして、この接着面８を前記内壁面に押し付け、面取り用部材１を固定する。

【００１４】このように、前記接着面８を内壁面に押圧するだけで固定することができるので、従来のように、片手で面木の位置決めを行いながら、釘を打ち込んで固定するといった手間が省ける。また、釘を斜めに打ち込むような高度な作業が不要なため、経験の少ない作業員でも固定作業が容易に行える。さらに、面取り用部材１や型枠を形成する壁面部材を傷つけることなく固定することができるので、面取り用部材や前記壁面部材を繰り返し再利用することが可能となる。加えて、型枠が鉄板によって作られている場合であっても、容易に固定作業を行うことができる。

【００１５】また、両面粘着テープ７により前記接着面８を形成したので、例えば、固定してしまった面取り用部材１の固定位置を変更しなければならない場合であっても、容易に変更することができる。さらに、前記面取り用部材１及び接着面８は、一般的に市販されている面木及び両面粘着テープ７を使用して形成されているので、面取り用部材１を安価にて提供することができる。加えて、前記接着面８は、剥離紙６によって覆われているので、運搬時などにおける取り扱いが便利である。

【００１６】なお、本実施の形態においては、面取り用部材１を木製の面木によって形成したが、合成樹脂によって押し出し成形し、これを冷却するとともに、ローラーなどにより前記固定面２に両面粘着テープ７を貼着した後、所定の長さに切断して形成しても良く、この場合、大量生産に適した面取り用部材１となる。

【００１７】また、本実施の形態の面取り用部材１は、三角柱状に形成されたもの示したが、例えば、前記型枠の壁面に固定される固定片と、該固定片に斜めに立設した前記面取り部を形成する面取り片とからなる断面Ｖ字状の面取り用部材であってもよい。

【００１８】さらに、本実施の形態では、前記接着面８を両面粘着テープ７によって形成したが、これに限定されることは無く、例えば、前記固定面２に凹部を形成し、この凹部に粘着剤を充填させて形成しても良い。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の面取り用部材にあっては、接着面を型枠に押圧するだけで固定することができるので、従来のように、片手で位置決めを行いながら、釘を打って固定するといった手間が省ける。また、釘による打ち付け作業が不要なため、経験の少ない作業員でも固定作業が行える。さらに、型枠が鉄板によって作られている場合であっても、容易に固定作業を行うことができる。

【００２０】また、前記接着面が両面粘着テープによって形成されていて、この両面粘着テープによって固定される場合には、固定してしまった面取り用部材の固定位置を容易に変更することができる。また、前記面取り用部材及び前記接着面は、一般的に市販されている面木及び両面粘着テープにより形成されているので、面取り用部材を安価にて提供することができる。

【００２１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形体を示す斜視図である。

【図２】同実施の形態の使用状態を示す斜視図である。

【図３】従来例を示す斜視図である。

【図４】図３のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図５】同実施例の従来例の基礎を示す断面図である。

【符号の説明】

１面取り用部材２固定面（側面）４面取り斜面７両面粘着テープ８接着面５３型枠５４コンクリート（原材料）５７面取り部５８基礎（固形体）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】原材料が流し込まれる型枠に固定され、
前記原材料が硬化して形成される固形体の面取り部分を
形成する面取り用部材において、前記型枠に接着される接着面を設けたことを特徴とする
面取り用部材。
【請求項２】前記接着面は、両面粘着テープが貼着さ
れた三角柱状の面木の一側面であることを特徴とする請
求項１記載の面取り用部材。