JP3030340U - ネ ジ - Google Patents

ネ ジ

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JP3030340U
JP3030340U JP1996004128U JP412896U JP3030340U JP 3030340 U JP3030340 U JP 3030340U JP 1996004128 U JP1996004128 U JP 1996004128U JP 412896 U JP412896 U JP 412896U JP 3030340 U JP3030340 U JP 3030340U
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JP
Japan
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screw
vinyl chloride
fastening
steel plate
protrusion
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JP1996004128U
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English (en)
Inventor
芳秋 片山
Original Assignee
八重洲無線株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニール鋼板をネジで締結する場合に、
締結した後で増し締めが必要であった。この増し締めを
不要にするネジを提供する。 【解決手段】 ネジ1の締結面に突起2を設けて固定部
材4に塩化ビニール鋼板3を締結するとき、ネジに締結
する力が加わると突起2が塩化ビニール部3bを切り裂
き、突起2が塩化ビニール鋼板3の鋼板部3aに当接し
て金属間締結となるので増し締めが不要となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
塩化ビニール鋼板などを締結するためのネジであって、締め付け後にネジのゆ るみが生じないネジの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属材料の鋼板をネジで締結するのに、ネジの締め付け力によって締め付けら れた部分が、全て適正な力で締め付けられているとは限らないので、様々な環境 条件下において締め付け力が低下してネジのゆるみを生じることが広く知られて いる。しかし、樹脂被膜の鋼板に比べればネジゆるみが少なく、適正な締め付け 力で締結すればよい。
【0003】 これに対して、樹脂材料で被膜された締結部材におけるネジの締結の場合は、 剛体の金属材料に比べて弾性力があるが、加圧によって圧縮固化し復元しえない などの問題があり、材料の質の違いから締結部品そのものも含めて相当数の考案 が成されているが、金属材料以上にネジのゆるみを生じやすいために明解な解決 方法が得られてない。特に近年、外装部品等に多く用いられている塩化ビニール 鋼板については樹脂特有な柔軟弾性の塩化ビニール部と、基材部分の鋼板からな っているために、構造的に締結強度を必要とするような用い方をせずに、可能な かぎり構造的な締結強度を回避するような限定された使用方法で設計されて使用 されていた。
【0004】 図4は塩化ビニール鋼板をネジで締結した状態を示す断面図である。図4(a )はナベネジ、バインドネジ等の締結面がフラットなネジで塩化ビニール鋼板を 締結した断面図であり、(b)はサラネジ、丸サラネジ等の締結面がフラットで ないネジで締結した断面図である。図中1はネジ、3は塩化ビニール鋼板で鋼板 部を3a、塩化ビニール部を3bとし、4は固定部材である。この締結状態は、 固定部材4に塩化ビニール鋼板3を締結してあるが、締結状態にするには締め付 けたとき塩化ビニールに生じる圧縮変形部分3cのように塩化ビニールが押圧さ れた状態で締結される。
【0005】 塩化ビニール鋼板3を締結する際には、締結面に塩化ビニール部3bが介在す るため構造的に鋼材を締結するような締結強度で締結すると締結部の塩化ビニー ル鋼板3の塩化ビニール3bを圧縮する締結力が働くために組立時の締め付けの みでは圧縮変形部分3c状態となり予張力が低下するので、一定時間経過毎の増 し締めが不可欠であった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
外装材料として有益な塩化ビニル鋼板を使用してネジで締結する際に、構造的 に締結強度が必要である場合には、組立時の締め付けのみでは、その時の締め付 け力によって時間経過とともに塩化ビニール部分がつぶされた状態で固化してし まい、塩化ビニール部分の圧縮変形を生ずる。金属材料同志の締結時の場合は初 期の締結時により締結部材(ネジ)と被締結部材に生じる材料の弾性域における 締め付け力、つまり締結部の予張力が得られるが、塩化ビニール鋼板の場合には 、締め付け力によって生ずる塩化ビニール部分の圧縮変形によって、締結部の予 張力の低下を招き、ネジの締め付け力が低下することになりネジのゆるみが発生 する。従って、金属材料同志の締結力と同様にネジのゆるみ状態を防止するため には、一定時間経過毎に増し締めを実施して適正な締め付け力を得る必要があっ た。
【0007】 本考案は、上記のような外装材料として有益な塩化ビニール鋼板を使用して締 結するための構造的な締結強度が必要とされる場合に、組立時の締め付けのみで 増し締めを必要としないで、締結部の適正な締め付け力を得ることが可能な構造 を有する締め付け座面を備えたネジを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
ネジの締結面に突起を設けた構造とし、この突起の構造はネジが塩化ビニール 鋼板を締結するとき、ネジに締結状態の回転力が加えられると前記ネジの締結面 の突起により塩化ビニール被膜面が破れて、ネジの締結面の突起が塩化ビニール 鋼板の基材である鋼板に当接することで締結する構造である。
【0009】
【考案の実施の形態】
図1は本考案のネジで塩化ビニール鋼板を締結した状態を示す断面図であり、 図について説明する。図中1はネジ、2は突起である。塩化ビニール鋼板3で3 aは鋼板部、3bは塩化ビニール部で、4は固定部材である。この締結はネジ1 を締め付けて突起2が塩化ビニール部3bに当たるが、更に締め付けることで塩 化ビニールが突起2による圧力でその部分が切り裂かれる。更にネジ1を締め付 けると塩化ビニール鋼板3の鋼板部3aに突起2が当たつて止まるがこの状態で 締結力がネジ1に加わると塩化ビニール鋼板3の鋼板部3aとネジ1の突起2と で締結される。この状態では塩化ビニール部3bの切り裂かれない他の部分には ネジ1の締結面とは単に接触する状態であっても余計な押圧は受けない。
【0010】 図2はネジに設けた突起を示した図である。この図2の突起2は連続した形状 としてあるが、ネジを締め付けたときに塩化ビニール鋼板3の塩化ビニール3b を切り裂く形状であり、かつ、突起2が鋼板部3aに当接したとき突起2と鋼板 部3aとの接触が安定して締結状態になればよいので、突起2が不連続的に切れ 切れであっても差し支えない。
【0011】 図3はネジ1の突起2の形状を示す一部分の断面図である。一般に塩化ビニー ル鋼板3の塩化ビニール部の厚さは0.15乃至0.20mm程度である。その ため突起2の長さは0.25から0.30mm程度であればよく、突起2の長さ は塩化ビニール部の厚さと同じかやや長ければよい。この突起2はネジの締結面 に対して垂直に形成し、かつ、30°程度に鋭角形成することでネジ2の締め付 け圧力で十分塩化ビニール鋼板3の塩化ビニール部3bを切り裂くことができる し、通常のネジの締結面に変わって締結状態になる力もこの突起2で十分持ちこ たえられる。
【0012】 図2及び図3の構造を備えたことで図1の固定部材4に塩化ビニール鋼板3を 締結しても、締結状態では塩化ビニール部3bはネジ1の締結面では押しつぶさ れないから圧縮変形は生じない、しかも、ネジ1の突起2と塩化ビニール鋼板3 の鋼板部3aとが圧接した金属材料間の締結であるので適正に締め付ければ弛む こともない。
【0024】
【考案の効果】
本考案の塩化ビニール鋼板を締結するネジの締結面に突起を設けたことで、塩 化ビニール鋼板を締結する力が加わると塩化ビニール被膜を破ってネジの突起が 塩化ビニール鋼板の基材である鋼板に当接して金属材による締結となるのでネジ の締め付け力の管理方法が一般の鋼板の締結と同じになり、従来塩化ビニール鋼 板の締結時に塩化ビニール被膜が圧縮変形することで一定時間経過毎に行われて いた増し締めが不要となり作業効率が上がる。またこのネジの製作においてもコ ストも変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のネジを用いて塩化ビニール鋼板を締結
した状態を示す断面図である。
【図2】本考案のネジに設けた突起を示す図である。
【図3】本考案のネジの突起の形状を示す1部分の断面
図である。
【図4】従来技術の塩化ビニール鋼板をネジで締結した
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ネジ 2 突起 3 塩化ビニール鋼板 3a 塩化ビニール部 3b 鋼板部 4 固定部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニール鋼板を締結するネジにおい
    て、 ネジの締結面に突起を設け、該ネジで塩化ビニール鋼板
    を締結するとき、ネジに締結可能な回転力が加わえられ
    ると、前記突起が塩化ビニールの被膜面を破ってネジの
    締結面の突起が塩化ビニール鋼板の基材である鋼板に当
    接して締結する突起構造を備えたことを特徴とするネ
    ジ。
JP1996004128U 1996-04-18 1996-04-18 ネ ジ Expired - Lifetime JP3030340U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003036A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社ユニテ ネジ装置及びネジ装置用の座金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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