JP2580474B2 - ガスケット用コルクシ―ト - Google Patents

ガスケット用コルクシ―ト

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JP2580474B2
JP2580474B2 JP5218533A JP21853393A JP2580474B2 JP 2580474 B2 JP2580474 B2 JP 2580474B2 JP 5218533 A JP5218533 A JP 5218533A JP 21853393 A JP21853393 A JP 21853393A JP 2580474 B2 JP2580474 B2 JP 2580474B2
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JP
Japan
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gasket
cork
sheet
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cork sheet
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信夫 守能
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Dainaga Cork Co Ltd
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Dainaga Cork Co Ltd
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、配線ボックス
に当該配線ボックスに対するカバーをボルトの締結等に
よって接合する場合とか、或いは、二本のパイプ部材
を、その各々に設けたフランジ部をボルトにて締結する
ことによって接合する場合等のように、二つの部材を、
ボルト等の締結にて接合する場合において、その二つの
部材の間にシールのために介挿するガスケット用コルク
シートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のガスケットには、ゴム
シート又はコルクシートを使用しているが、前者のゴム
シートは、これを挟んだ状態の二つの部材をボルトにて
互いに締め付けたときに、当該ゴムシートの外周部及び
内周部が前記二つの接合面からはみ出すばかりか、へた
りを生じてその弾力性が低下して、耐久性が低いと言う
問題があった。
【0003】これに対して、後者のコルクシートの場合
には、コルクにおける特有の多孔質のために、外周部及
び内周部にはみ出すことがないばかりか、長い間にわた
って適度の弾力性を有して耐久性が高い等の利点があ
る。ところで、従来、このガスケット用コルクシート
は、適宜粒度のコルク粉末に、ニトリルゴム又はクロロ
プレンゴムを加えて練り合わせたのち、シート状に延ば
したものに構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来にお
けるガスケット用コルクシートは、適宜粒度のコルク粉
末を、ニトリルゴム又はクロロプレンゴムにて固めたも
のであるために、これを二つの部材間に挿入した状態
で、この二つの部材をボルト等によって締め付けたとき
において、当該ガスケット用コルクシートが、二つの部
材の両方に対して可成り強固にひっ付くことになるか
ら、前記二つの部材を分離することがきわめて困難にな
るばかりか、前記二つの部材を分離したときに、前記ガ
スケット用コルクシートが破れることになるから、二つ
の部材を分離するつど、ガスケット用コルクシートを、
新品と取り替えるようにしなければならないと言う問題
があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解消し、一方の
部材に対して接着した状態で、他方の部材からは簡単に
分離できるようにした形態のガスケット用コルクシート
を提供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るために本発明は、「3.0mmの網目を通過する粒度
のコルク粉末を、重量比で80〜97パーセントのシリ
コーンゴムにて、適宜厚さのシート状に固め、このシー
トにおける表裏両面のうち少なくとも一方の片面のみに
シランを塗布する。」と言う構成にした。
【0007】
【作 用】このように、ガスケット用コルクシート
を、3.0mmの網目を通過する粒度のコルク粉末を、
重量比で80〜97パーセントのシリコーンゴムにて固
めたものに構成することにより、このガスケット用コル
クシートを二つの部材間に挿入して、両部材をボルトに
て互いに締め付けた場合に、シリコーンゴムは、相手部
材にひっ付き難い性質を有することに加えて、弾力性の
へたりが前記従来におけるニトリルゴム又はクロロプレ
ンゴムより遙かに小さいので、当該ガスケット用コルク
シートが、二つの部材に対してひっ付くことを確実に防
止できるのである。
【0008】この場合において、最も好ましいのは、コ
ルク粉末の粒度を、1.5mmの網目を通過し0.5m
mの網目を通過しないものにする一方、シリコーンゴム
を重量比で90パーセントしたときであるが、シリコー
ンゴムを重量比で80〜97パーセントにした場合にお
いて、コルク粉末の粒度を、3.0mmの網目を通過し
ないものにしたときには、ガスケット用コルクシートが
両部材に対してひっ付くと言う現象が発生するのであっ
た。
【0009】また、コルク粉末の粒度を3.0mmの網
目を通過するものにした場合において、シリコーンゴム
が重量比で97パーセントを越えている場合には、コル
ク粉末における特有の弾力性がシリコーンゴムによって
損なわれることにより、二つの部材をボルト等に締め付
けたときに、前記従来におけるガスケット用コルクシー
トと同様にはみ出しが発生するのであり、更にまた、コ
ルク粉末の粒度を3.0mmの網目を通過するものにし
た場合において、シリコーンゴムが重量比で80パーセ
ント未満であるときには、ガスケット用コルクシートが
両部材に対してひっ付くと言う現象が発生するのであっ
た。
【0010】しかも、前記ガスケット用コルクシートに
おける表裏両面のうち少なくとも一方の片面のみに、シ
ランを塗布したことにより、このガスケット用コルクシ
ートを、二つの部材の間に挟んで両部材をボルト等によ
って締め付けたときに、当該ガスケット用コルクシート
が、一方の部材に対して前記シランを介して接着するこ
とになるから、両部材を分離したとき、その間に介挿し
たガスケット用コルクシートが脱落することを防止でき
るのである。
【0011】
【発明の効果】従って、本発明によると、二つの部材に
介挿したガスケット用コルクシートが、当該コルクシー
トを一方の部材に対して接着した状態で、他方の部材に
対して強固にひっ付くことを確実に防止できるから、前
記二つの部材を分離することが容易にできると共に、こ
の分離に際して、ガスケット用コルクシートを損傷する
ことを防止できるのである。
【0012】しかも、両部材を分離したとき、その間に
介挿したガスケット用コルクシートが脱落することを防
止できるから、前記両部材の分離作業を更に容易するこ
とができる効果を有する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1及び図2において符号1は、ガスケット用コルクシー
トを示し、このガスケット用コルクシート1は、1.5
mmの網目を通過し0.5mmの網目を通過しないコル
ク粉末2を、これに重量比で90パーセントのシリコー
ンゴム3を加えて練り合わせて、適宜厚さの板状ブロッ
ク体にしたのち、この板状ブロック体を、一対の金型に
て挟んだ状態で約170℃の温度に約25分にわたって
加熱すると言う加流処理を施したのち、この板状ブロッ
ク体を、厚さT=1.5mmにスライスしたものであ
る。
【0014】そして、このガスケット用コルクシート1
から長さ寸法Lが30mmで幅寸法Wが30mmに裁断
したシート片1′を、図3に示すように、二つの部材
4,5の間に介挿したのち、この二つの部材4,5をボ
ルト6の締結にて、前記シート片1′における厚さTが
1.5mmから1.0mmになるまで締め付け、この締
め付け状態で、100℃に保持した恒温槽内に24時間
にわたって入れたのち、ボルト6を外して、両部材4,
5を、矢印Aで示すように、互いに引き離すときの荷重
を測定する実験を、前記シート片1′における表裏両面
に、シランを塗布しない場合と、シランを塗布した場合
とについて行った結果は、「表1」の通りであった。
【0015】
【表1】
【0016】すなわち、本発明によると、ガスケット用
コルクシートを、二つの部材の間に介挿して、この二つ
の部材をボルト等にて締め付けた場合において、前記ガ
スケット用コルクシートに対してひっ付くことを確実に
防止できるのである。ところで、コルク粉末をシリコー
ンゴムでシートに固めるに際して、実験によると、シリ
コーンゴムを重量比で80〜97パーセントにした場合
において、コルク粉末の粒度を、3.0mmの網目を通
過しないものにしたときには、前記両部材4,5の引き
離し荷重が、従来のコルクシートと略同じ程度までアッ
プするのであり、また、コルク粉末の粒度を3.0mm
の網目を通過するものにした場合において、シリコーン
ゴムが重量比で97パーセントを越えている場合には、
コルク粉末における特有の弾力性がシリコーンゴムによ
って損なわれることにより、二つの部材4,5をボルト
6にて締め付けたときに、その周囲からのはみ出しが発
生するのであり、更にまた、コルク粉末の粒度を3.0
mmの網目を通過するものにした場合において、シリコ
ーンゴムが重量比で80パーセント未満であるときに
は、前記両部材4,5の引き離し荷重が、従来のコルク
シートと略同じ程度までアップするのであった。
【0017】一方、本発明のシートの場合、その表裏両
面にシランを塗布したときには、両部材4,5に各々に
対して可成り強固にひっ付くことになるから、このシラ
ンの塗布を、表裏両面のうちいずれか一方の片面に対し
てのみ施すことにより、当該シート片1′を、一方の部
材に対してひっ付くことなく、他方の部材に対してのみ
強固にひっ付けることができるのである。
【0018】なお、本発明におけるガスケット用コルク
シートは、頭記した用途に限らず、その他の密封容器及
び機械機器におけるシールのためのガスケットに使用で
きることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスケット用コルクシートの斜視図である。
【図2】図1のII−II視拡大断面図である。
【図3】ガスケット用コルクシートを二つの部材で挟ん
で締め付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスケット用コルクシート 2 コルク粉末 3 シリコーンゴム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3.0mmの網目を通過する粒度のコルク
    粉末を、重量比で80〜97パーセントのシリコーンゴ
    ムにて、適宜厚さのシート状に固め、このシートにおけ
    る表裏両面のうち少なくとも一方の片面のみにシランを
    塗布したことを特徴とするガスケット用コルクシート。
JP5218533A 1993-09-02 1993-09-02 ガスケット用コルクシ―ト Expired - Lifetime JP2580474B2 (ja)

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JPH07110071A JPH07110071A (ja) 1995-04-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102494135A (zh) * 2011-12-15 2012-06-13 上海市电力公司 一种油浸式电力变压器用软木橡胶混合密封圈

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1274633A (en) * 1985-06-13 1990-09-25 Melvin Richard Toub Composite materials prepared from cork and silicone rubber

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CN102494135A (zh) * 2011-12-15 2012-06-13 上海市电力公司 一种油浸式电力变压器用软木橡胶混合密封圈

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