JP3030170U - ジョイスティックコントローラ - Google Patents
ジョイスティックコントローラInfo
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- JP3030170U JP3030170U JP1996003065U JP306596U JP3030170U JP 3030170 U JP3030170 U JP 3030170U JP 1996003065 U JP1996003065 U JP 1996003065U JP 306596 U JP306596 U JP 306596U JP 3030170 U JP3030170 U JP 3030170U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- pipe
- shaped body
- joystick controller
- operation shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 操作軸6を傾倒操作してそれに応じた出力を
得るようにしたジョイスティックコントローラ1におい
て、操作軸6の過大な操作による変形や折損等の事故を
防止する。 【解決手段】 操作軸6の中間部に弾性体(例えばコイ
ルバネ)14を介挿し、操作軸6がその操作範囲の限界
点であるストッパ部13に当たった時に弾性体14が屈
曲することにより衝撃が緩和される構造とする。
得るようにしたジョイスティックコントローラ1におい
て、操作軸6の過大な操作による変形や折損等の事故を
防止する。 【解決手段】 操作軸6の中間部に弾性体(例えばコイ
ルバネ)14を介挿し、操作軸6がその操作範囲の限界
点であるストッパ部13に当たった時に弾性体14が屈
曲することにより衝撃が緩和される構造とする。
Description
【0001】
本考案は、操作軸を操作してそれに応じた出力が得られるジョイスティックコ ントローラに関し、特にその操作軸の破損を防止するための構造に係るものであ る。
【0002】
先ず、図1において従来のジョイスティックコントローラの構成例を示す。 図において1はジョイスティックコントローラを全体として示し、2はその筐 体で、この筐体2の中央部には上部保持部材3と下部保持部材4に挟まれるよう にして球状体(ボール)5が転動自在に保持されており、この球状体5に操作部 材としての操作軸6が貫通して取り付けられている。
【0003】 また筐体2には球状体5を中心として半円弧状の第1の揺動板7がその両端部 に連結された軸8,9を介して揺動(回動)自在に軸支されており、一方の軸9 は筐体2の外側面に取り付けられた第1の回転型ポテンショメータ10の回転軸 に連結されている。また筐体2には上記第1の揺動板7と直交して、この第1の 揺動板7と同じ形状を有する第2の揺動板11が揺動自在に軸支されており、そ の一端は筐体2の外側面に上記第1の回転型ポテンショメータ10と直交する向 きに取り付けられた第2の回転型ポテンショメータ(図には表われていない)の 回転軸に連結されている。これら第1の揺動板7と第2の揺動板11には夫々中 央部に長手方向に溝孔7aと11aが形成されており、この溝孔7aと11aと を連通して操作軸6の下端部6aが挿通係合されている。
【0004】 そしてこのように構成されるジョイスティックコントローラにおいて、操作軸 6の上端部に取り付けられた把手12を持って操作軸6を前後左右任意の方向に 傾倒させることにより、その方向及び角度に応じて第1及び第2の揺動板7及び 11が揺動し、これに伴って第1及び第2の回転型ポテンショメータが作動して 夫々の電気抵抗値が可変され、即ち操作軸6の前後左右の傾倒操作がXY方向の 電気抵抗出力に変換されることになる。
【0005】
以上の如く構成される従来のジョイスティックコントローラにおいては、操作 軸6は所定の角度傾倒されるとその操作範囲の限界点であるストッパ部13(こ の例では上部保持部材3の開口傾斜面)に当たり、それ以上の傾倒操作を規制さ れるが、この時に操作軸6を荒っぽい操作でストッパ部13に強く押し当てたり 、誤って操作軸6をストッパ部13に強くぶつけたりした場合、その衝撃で操作 軸6が曲がって変形したり、折損したりする事故が多く発生していた。
【0006】 本考案はこのような事故を防止することを目的としてなされたものである。
【0007】
上記の目的を達成するために本考案は、操作軸を傾倒操作してそれに応じた出 力が得られるジョイスティックコントローラにおいて、操作軸の中間部に弾性体 を介挿し、操作軸がその操作範囲の限界点であるストッパ部に当たった時に弾性 体が屈曲することにより衝撃が緩和される構造としたものである。
【0008】 このように操作軸がストッパ部に当たった時の衝撃が緩和されることにより、 操作軸の変形や折損等の事故を防止することができる。
【0009】
以下、図2〜図7を参照して本考案の実施の形態について説明する。 尚、ここで前述した図1の従来例と対応する部分には同一符号を付しその説明 は省略する。
【0010】 図2〜図4は本考案の代表的な実施形態である第1の実施例を示している。
【0011】 本例のジョイスティックコントローラ1は、図2で明らかな如く、操作軸6の 中間部に弾性体としてコイルバネ14を介挿した構造となっている。
【0012】 即ち本例においては、操作軸6を上側軸部6Aと下側軸部6Bとに分割し、そ の間にコイルバネ14を取り付けて両者を連結してある。このコイルバネ14に は硬めのコイルバネが用いられており、その上下端の座巻部を夫々上側軸部6A と下側軸部6Bの対向端面に設けられた嵌合凸部6A1 と6B1 に嵌め付けて固 定してある。
【0013】 尚、このコイルバネ14の固定手段としては、他にも例えば上側軸部6Aと下 側軸部6Bに夫々穴部を形成し、この穴部にコイルバネ14の上下端部を引掛け て固定するようにしてもよい。
【0014】 さらに本例のジョイスティックコントローラ1において操作軸6には、コイル バネ14の周囲を覆うようにパイプ状体15が取り付けられている。
【0015】 このパイプ状体15は、コイルバネ14の取り付け部分を充分にカバーする長 さを有すると共に操作軸6の太さよりも大きい内周径を有し、図3に示す如く操 作軸6の下側軸部6Bにスペーサ16を介して螺子17によって固定されている 。
【0016】 螺子17が貫通するパイプ状体15の穴18は上下方向に長い長穴となってお り、これによって操作軸6に対するパイプ状体15の取り付け位置を上下に移動 可能な構造となされている。
【0017】 以上の如く構成される本例のジョイスティックコントローラ1は、前述した図 1の従来例と同様に把手12を持って操作軸6を傾倒させて操作を行なうもので あるが、通常の操作においてはコイルバネ14は屈曲することがなく、従って操 作軸6は普通に傾倒操作される。
【0018】 そして操作軸6が過大に傾倒操作されてその操作範囲の限界点であるストッパ 部13に当たると、図4に示す如くコイルバネ14が屈曲して操作軸6の上側軸 部6Aが下側軸部6Bに対し傾く状態となり、これによって操作軸6がストッパ 部13に当たった際の衝撃が緩和されることになる。
【0019】 従って、荒っぽい操作や誤った操作によって操作軸6をストッパ部13に強く 当てた場合にも、操作軸6には変形や折損等が生じることはない。
【0020】 さらに本例のジョイスティックコントローラ1においては、図4に示すように コイルバネ14が屈曲した状態で下側軸部6Bに対して傾いた上側軸部6Aがパ イプ状体15の上端開口部の内縁に当たり、その当たり感によって操作者に、操 作軸6がストッパ部13に当たったこと即ち操作軸6の操作範囲の限界を確実に 感知せしめることができる。
【0021】 尚、本例の構造に加えて、本出願人が先に「特願平5−336811号」で提 案したジョイスティックコントローラのように、操作軸6がストッパ部13に当 たった時に警報を発する機能を備えることにより、操作範囲の限界をより確実に 操作者に伝えることができる。
【0022】 さらに本例のジョイスティックコントローラ1では、操作軸6に対するパイプ 状体15の取り付け位置を上下に移動可能としたことにより、操作軸6の上側軸 部6Aがパイプ状体15に当たる角度θを調整することができる。
【0023】 本例ではこの角度θを、操作軸6の操作性に悪影響がなく、かつ確実な衝撃緩 和効果が得られる角度に設定してある。
【0024】 この角度θは5°〜10°が適当である。 即ち本考案者は、本例のジョイスティックコントローラを実際に試作して幾度 も操作実験を繰り返した結果、上記角度θを5°未満に設定した場合にはコイル バネ14の屈曲度が小さすぎて衝撃を充分に緩和できず、一方上記角度θが10 °を越えると、上側軸部6Aが下側軸部6Bに対し大きく傾きすぎて操作性が悪 化してしまうことが判明した。
【0025】 従って、操作軸6の操作性に悪影響がなく、かつ確実な衝撃緩和効果が得られ る角度θとしては、5°〜10°が最適であることが確認された。
【0026】 図5は本考案の第2の実施例である。 ここでは操作軸6に対するパイプ状体15の取り付け構造の他例を示している 。
【0027】 即ち本例におけるパイプ状体15は、下端部がテーパ形状に形成されており、 その外周面には螺子溝19が刻設されている。さらにこの螺子溝19の形成部分 を含むパイプ状体15の下部には複数のスリット20が形成されている。
【0028】 そしてこのパイプ状体15の螺子溝19にはロックナット21が螺着されてお り、このロックナット21を締め付けることによってパイプ状体15を操作軸6 の下側軸部6Bに固定する構造となされている。
【0029】 本例の構造においても、前述した第1の実施例と全く同様の効果を得ることが できる。
【0030】 さらに図6及び図7は本考案の第3及び第4の実施例を示している。
【0031】 図6の例は、パイプ状体15の上端開口部の内面をテーパ状に削って開口を広 げたものである。 図7の例は、パイプ状体15の上端開口部の内面を凹段状に削って開口を広げ たものである。
【0032】 そしてこれらの例においては、パイプ状体15の開口を広くしたことにより、 操作軸6の上側軸部6Aがパイプ状体15に当たる角度を大きくとることができ る。
【0033】 また特に図6の例では、操作軸6の上側軸部6Aがパイプ状体15の上端開口 部のテーパ状の内面に広い面積で当たる状態となるので、操作軸6及びパイプ状 体15のダメージは比較的少なく、このため耐久性の面で優れた効果を有する。
【0034】 以上、本考案の実施の形態として各種の実施例を示したが、本考案はこれらの 実施例に限定されるものではない。
【0035】 例えば、実施例においては操作軸6の中間部に介挿される弾性体としてコイル バネ14を示したが、これはコイルバネに限ることなくゴム材等であってもよい (要は操作軸6がストッパ部13に当たった時に屈曲されるものであればどのよ うなものでもよい)。
【0036】 また実施例ではパイプ状体15を操作軸6の下側軸部6Bに取り付けてあるが 、これとは逆に操作軸6の上側軸部6Aにパイプ状体15を取り付けた構造とし てもよい。
【0037】 さらにその他の各部分においても実施例に示した構成に限ることなく、種々の 変化変更が可能である。
【0038】
以上に説明した如く本考案のジョイスティックコントローラは、操作軸がスト ッパ部に当たった時に弾性体が屈曲することにより衝撃が緩和されるので、荒っ ぽい操作や誤った操作による操作軸の変形や折損等の事故を効果的に防止するこ とができる。
【0039】 また本考案のジョイスティックコントローラでは、操作軸がストッパ部に当た って弾性体が屈曲した状態で操作軸がパイプ状体に当たることにより、操作者に 操作範囲の限界を確実に感知せしめることができ、即ち操作者に注意を促すこと ができるので、より効果的である。
【0040】 さらに本考案のジョイスティックコントローラは、操作軸に対するパイプ状体 の取り付け位置を移動可能としたことにより、操作軸がパイプ状体に当たる角度 を任意に調整することができる。そしてこの角度を、操作軸の操作性に悪影響が なく、かつ確実な衝撃緩和効果が得られる角度(例えば5°〜10°)に設定す ることができる。
【図1】従来例のジョイスティックコントローラを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本考案によるジョイスティックコントローラの
第1の実施例を示す縦断面図である。
第1の実施例を示す縦断面図である。
【図3】同、要部の拡大図で、Aは縦断面図、Bは側面
図である。
図である。
【図4】同、要部の動作の説明図である。
【図5】同、第2の実施例を示す要部の拡大図で、Aは
縦断面図、Bは側面図である。
縦断面図、Bは側面図である。
【図6】同、第3の実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
【図7】同、第4の実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
1 ジョイスティックコントローラ、6 操作軸、6A
上側軸部、6B 下側軸部、13 ストッパ部、14
コイルバネ(弾性体)、15 パイプ状体
上側軸部、6B 下側軸部、13 ストッパ部、14
コイルバネ(弾性体)、15 パイプ状体
Claims (5)
- 【請求項1】 操作軸を傾倒操作してそれに応じた出力
が得られるジョイスティックコントローラにおいて、 上記操作軸の中間部に弾性体を介挿し、上記操作軸がそ
の操作範囲の限界点であるストッパ部に当たった時に上
記弾性体が屈曲することにより衝撃が緩和される構造と
したことを特徴とするジョイスティックコントローラ。 - 【請求項2】 上記弾性体の周囲を覆うように上記操作
軸にパイプ状体を取り付け、上記操作軸が上記ストッパ
部に当たって上記弾性体が屈曲した状態で上記操作軸が
上記パイプ状体の開口部内縁に当たることにより、操作
者に操作範囲の限界を感知せしめる構造としたことを特
徴とする請求項1に記載のジョイスティックコントロー
ラ。 - 【請求項3】 上記操作軸に対する上記パイプ状体の取
り付け位置を移動可能とし、上記操作軸が上記パイプ状
体に当たる角度を調整可能な構造としたことを特徴とす
る請求項2に記載のジョイスティックコントローラ。 - 【請求項4】 上記操作軸が上記パイプ状体に当たる角
度を、上記操作軸の操作性に悪影響がなく、かつ確実な
衝撃緩和効果が得られる角度に設定したことを特徴とす
る請求項2または3に記載のジョイスティックコントロ
ーラ。 - 【請求項5】 上記操作軸が上記パイプ状体に当たる角
度は、5°〜10°であることを特徴とする請求項4に
記載のジョイスティックコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996003065U JP3030170U (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | ジョイスティックコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996003065U JP3030170U (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | ジョイスティックコントローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3030170U true JP3030170U (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=43165173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996003065U Expired - Lifetime JP3030170U (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | ジョイスティックコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030170U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3514938B2 (ja) | 1997-02-24 | 2004-04-05 | ホシデン株式会社 | ジョイスティック装置 |
JP2013052078A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Olympus Corp | 内視鏡装置 |
WO2018016600A1 (ja) * | 2016-07-21 | 2018-01-25 | 川崎重工業株式会社 | 操作装置 |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP1996003065U patent/JP3030170U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3514938B2 (ja) | 1997-02-24 | 2004-04-05 | ホシデン株式会社 | ジョイスティック装置 |
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WO2018016600A1 (ja) * | 2016-07-21 | 2018-01-25 | 川崎重工業株式会社 | 操作装置 |
CN109451754A (zh) * | 2016-07-21 | 2019-03-08 | 川崎重工业株式会社 | 操作装置 |
US11061427B2 (en) | 2016-07-21 | 2021-07-13 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Operating device |
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