JP3030119U - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最後のパチンコ玉でアタッカーが開いたよう
なときにも、打ち込むべき玉の確保に慌てなくても良い
ようにする。 【解決手段】 デジタル２が揃って大当たりとなり、ア
タッカー４が開口した状態で前借りスイッチ６が操作さ
れると所定数のパチンコ玉を上皿５に払い出し、且つ、
例えば大当たりとしてアタッカー４が１６回開閉するパ
チンコ遊技機１０においては、本来はパチンコ玉が１０
個入るか３０秒が経過すると閉じるように設けられてい
るアタッカー４を、例えぱ１回目だけは１５秒で閉じた
り、５個入賞すると閉じるようにアタッカー４を制御し
たり、アタッカー４の開閉回数を１５回または１４回な
どに制限したり、アタッカー４が開いている時間を最初
から最後まで全て２５秒に短縮するなどして、前借りス
イッチ６を操作しなかったときより出玉が少なくなる制
限制御を制御器７によって行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ遊技機に関するものであり、特に詳しくは大当たりや小当 たりなど特定の条件が成立したときに開口し、入賞確率を高めて多くのパチンコ 玉を払い出す役物としてのアタッカーを備えたパチンコ遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

大入賞口とも呼ばれているアタッカーを備えたパチンコ遊技機は、大当たりや 小当たりなど特定の条件が成立してアタッカーが開くと、入賞確率が高まって出 玉の数が極めて多くなるので人気機種となっている。

【０００３】 一方、ＣＲ機と呼ばれるプリペイドカード専用のパチンコ遊技機は、大当たり が出る確率が一般機より高く設定されているので、ＣＲ機を選ぶ遊技客が増加し ている。

【０００４】 そして、アタッカーは良く知られているように、一般に所定の時間、例えばセ ブン機の場合は最大３０秒だけ開いて自動的に閉じるので、最後のパチンコ玉で 大当たりとなってアタッカーが開いたようなときには、打ち込むべき玉がなく折 角のチャンスをみすみす逃すことになるが、プリペイドカードをカード挿入口に 挿入して遊技しておれば、最後の１個でアタッカーが開いたようなときにも、す ぐに玉を借りてチャンスを生かすことができる。

【０００５】 しかし、プリペイドカードの残高がたまたまゼロになっている状態で、最後の パチンコ玉でアタッカーが開いたようなときには、カード販売機が一般にパチン コ遊技機から離れて設置されているので、大慌てでプリペイドカードの購入に走 ったり、禁止された行為であるが隣の遊技客から玉を借りるなどしている。

【０００６】 このような事態は、残高がゼロになったプリペイドカードに代えて、新しく購 入したプリペイドカードをカード挿入口に挿入して遊技しておれば回避できるが 、プリペイドカードは最低でも１０００円と決して安くはないので、調子が悪く 遊技を止めようか続けようか迷っているときなどは、プリペイドカードの購入を ためらう遊技客は少なからずいるので、度々見掛ける光景となっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、最後のパチンコ玉でアタッカーが開いたようなときにも、プリペ イドカードの購入に走ったり、隣の遊技客から玉を借りるなどしなくても遊技が 継続できるパチンコ遊技機の開発が期待されていた。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来技術の課題を解決するため、アタッカーを備えたパチンコ遊 技機において、大当たりや小当たりなど特定の条件が成立して前記アタッカーが 開口したときに、所定の個数のパチンコ玉を入賞とは無関係に払い出すことがで きる前借りスイッチを備えるようにしたパチンコ遊技機を提供するものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案の実施形態を説明する。 本考案になるパチンコ遊技機１０は、少なくとも図１に示すようにパチンコ玉 を弾くための発射装置１、大当たり・中当たり・小当たり・外れを決定する役物 としてのデジタル２、このデジタルを作動させるスタートチャッカー３、デジタ ル２の揃い具合によって所定の要領で開閉する大入賞口としてのアタッカー４、 上皿５、前借りスイッチ６、制御器７とを備えている。

【００１０】 横並びに列設するパチンコ遊技機１０の間に設置する台間玉貸し機２０は、プ リペイドカード２１によって玉貸しするものであり、カード挿入口２２にプリペ イドカード２１を挿入して玉貸しスイッチ２３が操作されると、カード残高を確 認し、残高があれば所定の金額を引き落とした上で図示しない玉貯溜部から何れ か一方（通常は右隣）に位置するパチンコ遊技機１０の、例えば上皿５に所定の 個数のパチンコ玉が自動供給できるように構成する。

【００１１】 パチンコ遊技機１０に内蔵した制御器７は、デジタル２が揃って大当たりした り、中当たり・小当たりなど特定の条件が成立してアタッカー４が開口したとき に、前面に設置された前借りスイッチ６が操作されると、図示しない賞球払い出 し機構を作動して所定の個数、例えば入賞１回または２回分のパチンコ玉を賞球 払い出し口５ａより上皿５に払い出すことができるように構成する。

【００１２】 また、制御器７は、特定条件成立時に前借りスイッチ６が操作されて所定の個 数のパチンコ玉を払い出したときには、適宜の出玉制限が加えられるように構成 する。

【００１３】 例えば、デジタル２が７・７・７と揃うと、大当たりとしてアタッカー４が１ ６回開閉するパチンコ遊技機１０において、大当たりになったときに前借りスイ ッチ６が操作されると、入賞とは無関係にパチンコ玉が賞球払い出し口５ａより 上皿５に払い出されるが、本来はパチンコ玉が１０個入るか３０秒が経過すると 閉じるように設けているアタッカー４を、例えば１回目だけは１５秒で閉じたり 、５個入賞すると閉じるようにアタッカー４を制御する。あるいは、アタッカー ４の開閉回数を１５回または１４回などに制限する。あるいは、アタッカー４が 開いている時間を最初から最後まで全て２５秒に短縮するなどして、前借りスイ ッチ６を操作しなかったときより出玉が少なくなるような制限制御を行う。

【００１４】 また、制御器７は、特定条件成立時に前借りスイッチ６が操作されて、所定の 個数のパチンコ玉を入賞とは無関係に払い出したときには、所定時間、例えば２ 分以内に残高のあるプリペイドカード２１がカード挿入口２２に提示されたとき には、提示された新しいプリペイドカード２１から玉貸し１回分の金額を引き落 とした上で正規の払い出し状態、すなわちアタッカー４が開閉を１６回繰り返す 間遊技が継続できるが、所定時間、この場合は２分以内に残高のあるプリペイド カード２１がカード挿入口２２に提示されないときには、その時点で前記特定条 件の成立を解消してアタッカー４を閉じる制御を行うように構成しても良い。

【００１５】 なお、残高のあるプリペイドカード２１がカード挿入口２２に提示されたとき には、カードによる正規の貸し出し個数と、前借りスイッチ６を操作して先に払 い出した個数との差を追加して払い出すように構成しても良いし、追加払い出し はせず、差はプリペイドカード２１を用意していなかったことに対するペナルテ ィとして没収し、プリペイドカード２１から所要の金額だけを引き落とすように 構成しても良い。

【００１６】 上記構成になる本考案のパチンコ遊技機においては、プリペイドカード２１の 残高がゼロになった状態で最後のパチンコ玉で大当たりし、アタッカー４が開口 した場合でも、前借りスイッチ６を操作することによってパチンコ玉がすぐに借 りられるので、カードの購入に走ったり、隣の遊技客からパチンコ玉を借りるな どする必要がなくなる。

【００１７】 なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではないので、実用新案登録請 求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。

【００１８】 例えば、アタッカー４が開口するための特定条件の成立は、デジタル２以外の 役物で判定するようにしても良いし、アタッカー４の形態も羽根型・チューリッ プ型・箱型など適宜のものが採用できる。

【００１９】 また、現金によって玉貸しをするパチンコ遊技機、現金とプリペイドカード２ １の両方で玉貸しをするパチンコ遊技機であっても良い。

【００２０】 また、プリペイドカード２１や現金（以下、プリペイドカードなどと云う）の 提示を求めることなく出玉制限を加える制御と、プリペイドカード２１などの提 出を求め、提示があると正規の払い出し状態に復帰し、提示されないと特定条件 の成立を解消してアタッカー４を閉じる制御とが、遊技客によって選択できるよ うに選択スイッチを設けることもできる。

【００２１】 この場合、前借りスイッチ６と選択スイッチとを併設しても良いし、前借りス イッチ６の機能を併有する選択スイッチのみを設置するようにしても良い。

【００２２】 また、所定時間内でプリペイドカード２１などの提出を求める制御を行う場合 には、時間切れになる危険を知らせるための適宜の手段、例えば残り時間をディ スプレイで示したり、音声で注意を喚起するように構成することもできる。

【００２３】 さらに、前借りのパチンコ玉は台間玉貸し機２０から払い出すように構成する こともできる。

【００２４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のパチンコ遊技機においては、例えばプリペイド カードの残高がゼロになった状態で遊技を継続していて最後のパチンコ玉で大当 たりし、アタッカーが開口した場合でも、前借りスイッチを操作することによっ てパチンコ玉がすぐに借りられるので、カードの購入に走ったり、隣の遊技客か らパチンコ玉を借りるなどする必要がなくなる。

【００２５】 このため、遊技客はプリペイドカードの残高がゼロになるなど、パチンコ玉の 追加借り出しができなくなった場合でも、そのとき持っているパチンコ玉で最後 まで安心して遊技を継続することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態を示す説明図。

【符号の説明】

１ 発射装置 ２ デジタル ３ スタートチャッカー ４ アタッカー ５ 上皿 ６ 前借りスイッチ ７ 制御器 １０ パチンコ遊技機 ２０ 台間玉貸し機 ２１ プリペイドカード ２２ カード挿入口 ２３ 玉貸しスイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アタッカーを備えたパチンコ遊技機にお
   いて、大当たりや小当たりなど特定の条件が成立して前
   記アタッカーが開口したときに、所定の個数のパチンコ
   玉を入賞とは無関係に払い出すことができる前借りスイ
   ッチを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。