JP2004135857A - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004135857A JP2004135857A JP2002302992A JP2002302992A JP2004135857A JP 2004135857 A JP2004135857 A JP 2004135857A JP 2002302992 A JP2002302992 A JP 2002302992A JP 2002302992 A JP2002302992 A JP 2002302992A JP 2004135857 A JP2004135857 A JP 2004135857A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage
- game
- symbol
- payout
- lottery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
Abstract
【課題】遊技の結果として払い出すべき賞品の遊技者に対するハイリスク・ハイリターンの解消を図る。
【解決手段】抽選手段22で貯蔵遊技が引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、遊技の結果として払い出すべきメダルの個数の一部をRAMに貯蔵し、残りの個数を皿13に払い出して遊技者の側に払い出すとともに、メッセージ表示器11が貯蔵量を表示する一方、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、それまでの貯蔵量としてRAMに記憶されている貯蔵量の範囲のメダルが一度に払い出される。遊技機の前面に選択操作機構9を設け、遊技者が選択操作機構9を操作することで、制御装置20が貯蔵払出遊技と通常払出遊技とを選択的に実行すれば、2種類の遊技が行える。
【選択図】 図1
【解決手段】抽選手段22で貯蔵遊技が引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、遊技の結果として払い出すべきメダルの個数の一部をRAMに貯蔵し、残りの個数を皿13に払い出して遊技者の側に払い出すとともに、メッセージ表示器11が貯蔵量を表示する一方、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、それまでの貯蔵量としてRAMに記憶されている貯蔵量の範囲のメダルが一度に払い出される。遊技機の前面に選択操作機構9を設け、遊技者が選択操作機構9を操作することで、制御装置20が貯蔵払出遊技と通常払出遊技とを選択的に実行すれば、2種類の遊技が行える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機やスロットマシンのような遊技の結果として賞品を払い出す遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンは遊技者による遊技開始操作で制御装置が抽選を実行し、例えばビッグボーナスのような当たりが抽選されていても、遊技者による図柄停止操作で外れた場合には、上記抽選されているビッグボーナスを実行せずにフラグとして制御装置に貯蔵し、その後の遊技者による図柄停止操作で当たった場合に貯蔵しておいたビッグボーナスを実行している。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−210413号公報(第1頁、要約、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例はビッグボーナスのような当たりを抽選結果として引き当てた遊技者がそのまま当該抽選された当たりの実効を受けないまま遊技を止めた場合、遊技者にとってはハイリスク・ハイリターンな遊技となるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は遊技の結果として払い出すべき賞品の一部を貯蔵しておき、貯蔵した賞品を貯蔵払出で払い出すことで、ハイリスク・ハイリターンを解消して遊技性を向上することができる遊技機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、遊技の結果として賞品を払い出す遊技機において、払い出すべき賞品の一部を貯蔵するとともに残りを払い出す貯蔵手段と、貯蔵払出で貯蔵した賞品を払い出す貯蔵払出手段とを備えたことによって、遊技の結果として払い出すべき賞品の一部を貯蔵しておき、貯蔵した賞品を貯蔵払出で払い出すので、ハイリスク・ハイリターンを解消して遊技性を向上することができる。また、本発明にあっては、払い出すべき賞品の一部を貯蔵するとともに残りを払い出す貯蔵払出と払い出すべき賞品の全部を払い出す通常払出とを選択操作する選択操作機構を備えれば、貯蔵払出遊技と通常払出遊技とを人為操作で使い分けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1および図2は第1実施形態であって、図1は遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンを模式的に示し、図2は図柄と通常遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の貯蔵個数12との関係を規定した賞品払出知識30を示す。
【0008】
図1を参照し、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンについて説明する。遊技媒体としてのメダルがメダル投入口1から遊技機枠3の内部に投入された状態において、遊技者が遊技開始操作機構4を操作すると、制御装置20が抽選を実行して遊技主体たる図柄表示器6を駆動し、図柄表示器6が図柄変動を開始した状態において、遊技者が図柄停止操作機構7を操作する点は従来例と同様に公知である。
【0009】
これに対し、次の点が新規である。制御装置20が遊技者による遊技開始操作に伴う抽選で当たりを引き当てている場合には、遊技者による図柄停止操作で外れたとしても、上記引き当てられた抽選で払い出すべき賞品たるメダルの個数の一部をRAMのようなメモリに貯蔵量として記憶する点、RAMに記憶された貯蔵量は遊技者による遊技開始操作に伴う抽選で特別遊技の結果としての貯蔵払出が引き当てられた場合に遊技者側に払い出される点などである。制御装置20はマイクロコンピュータがプログラムで動作することによって具現化される遊技開始検出手段21、抽選手段22、図柄駆動手段23、通常払出手段24、貯蔵手段25、貯蔵払出手段26、抽選知識27、貯蔵払出知識28、カウンタ29、賞品払出知識30を備える。
【0010】
第1実施形態の動作について説明する。遊技者がメダルをメダル投入口1に投入し、取込通路のメダル検出器2がメダルを検出してメダル検出信号を制御装置20に出力し、制御装置20が遊技許可状態となる。その状態において、遊技者が遊技開始操作機構4を操作し、遊技開始操作機構4の遊技開始スイッチ5が遊技開始信号を制御装置20に出力すると、遊技開始検出手段21がステップ101での判定をYESとして遊技の開始を抽選手段22および図柄駆動手段23に出力し、ステップ102で抽選手段22が抽選を実行し、図柄駆動手段23が図柄表示器6を駆動する。抽選処理では遊技開始検出手段21からの出力たる遊技開始信号の入力タイミングでカウンタ29のカウンタ値を乱数値として取得し、取得した乱数値を抽選知識27に照合し、乱数値に対応する抽選結果を抽選知識27から抽出してRAMのようなメモリに記憶する。そして、図柄表示器6の駆動による図柄変動中において、遊技者が図柄停止操作機構7を操作し、図柄停止操作機構7の図柄停止スイッチ8が図柄停止信号を制御装置20に出力すると、図柄駆動手段23が図柄停止信号に対応する図柄表示器6の図柄変動を停止する。
【0011】
この図柄停止に際し、抽選結果として通常の当たりが引き当てられている場合において(ステップ103がNO)、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定時間の範囲内であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄に揃った通常の当たりとなった後に、通常払出手段24がステップ107で揃った通常の当たり図柄に対応する賞品払出個数を含む払出信号を図外のメダル払出機構に出力し、遊技機枠3の内部に設けられたメダル払出機構が通常の当たり図柄に対応する賞品払出個数の賞品たるメダルを皿13に払い出す。これに対し、抽選結果として通常の当たりが引き当てられている場合でも、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定時間の範囲外であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映することなく図柄停止信号に対応するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなり、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する。
【0012】
また、図柄停止に際し、抽選結果として貯蔵の当たりが引き当てられている場合において(ステップ103がYES)、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲内であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が貯蔵の当たり図柄に揃った貯蔵の当たりとなった後に、貯蔵手段25がステップ104で揃った貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の一部をRAMに記憶するとともに当該記憶した数値に対応する信号をメッセージ表示器11に出力し、さらに揃った貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の残り(払い出すべき賞品払出個数からRAMに記憶した一部を減算した個数)を含む払出信号をメダル払出機構に出力する。これによって、メッセージ表示器11が貯蔵量たる貯蔵個数12を表す数値を表示し、メダル払出機構が貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の上記一部を減算した残りの個数のメダルを皿13に払い出す。これに対し、抽選結果として貯蔵の当たりが引き当てられている場合でも、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲外であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映することなく図柄停止信号に対応するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなり、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する一方、貯蔵手段25が揃った貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の一部をRAMに記憶するとともに当該記憶した数値に対応する信号をメッセージ表示器11に出力し、メッセージ表示器11が貯蔵個数12を表す数値を表示する。
【0013】
また、図柄停止に際し、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられている場合において、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲内であれば(ステップ105がYES)、図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が貯蔵払出の当たり図柄に揃った貯蔵の当たりとなった後に、貯蔵手段25がステップ106でそれまでにRAMに記憶された貯蔵量の範囲の賞品払出個数を含む払出信号をメダル払出機構に出力し、メダル払出機構が貯蔵量の範囲の賞品払出個数のメダルを皿13に払い出す一方、貯蔵手段25が貯蔵量の範囲の賞品払出個数に相当する数値を貯蔵量から減算した数値にする信号をメッセージ表示器11に出力し、メッセージ表示器11が貯蔵個数12を減算した数値を表示する。これに対し、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられている場合でも、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲外であれば(ステップ105がNO)、図柄駆動手段23が抽選結果を反映することなく図柄停止信号に対応するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなり、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する一方、貯蔵手段25が揃った貯蔵払出の当たり図柄に対応する賞品払出個数の一部をRAMに記憶するとともに当該記憶した数値に対応する信号をメッセージ表示器11に出力する。RAMに記憶される貯蔵量は貯蔵手段25による貯蔵動作ごとに賞品払出個数の一部が加算記憶され、メッセージ表示器11に表示される数値が変更表示される。
【0014】
貯蔵量の範囲の賞品払出個数のメダルを払い出す場合、それまでに貯蔵した貯蔵量の全部を一度に払い出す一括払出と複数に分けて払い出す分割払出と、抽選された払出数を一度に払い出す一括払出と複数に分けて払い出す分割払出とがある。例えば、この貯蔵量の払出量を決める抽選は前記遊技開始に伴う抽選知識27を用いた抽選でもよいが、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられたタイミングで貯蔵払出知識28を用いた抽選でもよい。この貯蔵払出知識28は乱数値と払出方法(一括払出・分割払出)と払出数(全部払出・一部払出)とを規定するデータである。貯蔵払出知識28を用いる場合には、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられたタイミングでカウンタ29のカウンタ値を乱数値として取得し、取得した乱数値を貯蔵払出知識28に照合し、乱数値に対応する抽選結果たる払出方法である一括払出か分割払出かと払出数である全部払出か一部払出かとをRAMのようなメモリに記憶する。例えば、それまでの貯蔵量としてRAMに1000個が記憶されている場合において、抽選で一括全部払出を引き当てると、メダル払出機構が皿13に1000個のメダルを一度に払い出し、抽選で一括50%払出を引き当てると、メダル払出機構が皿13に500個のメダルを一度に払い出し、抽選で一括20%払出を引き当てると、メダル払出機構が皿13に200個のメダルを一度に払い出す。
【0015】
また、それまでの貯蔵量としてRAMに例えば1000個が記憶されている場合において、分割全部払出または分割一部払出を引き当てると、その回の賞品としてメダル払出機構が皿13に例えば図2に示す賞品払出知識30に規定されている貯蔵遊技中の払出個数だけ一度に払い出すとともに、それ以降の遊技に対するステップ102の抽選でそれまでの通常遊技中に使用する抽選知識27に代えて発生する確率を高くした高確率抽選知識を用いる。高確率抽選知識は例えば図2に示す特別役A−Zの発生する確率を高くしたデータである。高確率抽選知識を使用する貯蔵量払出遊技は、分割全部払出の場合は1000個から上記払出個数がメダル払出機構による払出動作ごとに減算されて当該払出個数未満になるまで継続され、分割50%払出の場合は500個から上記払出個数がメダル払出機構による払出動作ごとに減算されて当該払出個数未満になるまで継続され、分割20%払出の場合は200個から上記払出個数がメダル払出機構による払出動作ごとに減算されて当該払出個数未満になるまで継続される。
【0016】
さらに、図柄停止に際し、抽選結果として外れが引き当てられている場合には図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなる。これら外れの場合も、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する。
【0017】
図2を参照し、図柄と通常遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の貯蔵個数12との関係について説明する。この関係は制御装置20のROMのようなメモリに賞品払出知識30として設定されている。「特別役A;例えば、チェリー図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「2」個、貯蔵遊技中の払出個数が「1」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役B;例えば、ベル図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「10」個、貯蔵遊技中の払出個数が「9」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役C;例えば、プラム図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「15」個、貯蔵遊技中の払出個数が「14」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役Y;例えば、オレンジ図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「15」個、貯蔵遊技中の払出個数が「14」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役Z;例えば、イルカ図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「15」個、貯蔵遊技中の払出個数が「14」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。
【0018】
要するに、第1実施形態は抽選手段22で貯蔵遊技が引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、抽選手段22による内部抽選された当たりに対応する賞品たるメダルの個数の一部をRAMに貯蔵し、残りの個数を皿13に払い出して遊技者の側に払い出す。そして、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、それまでの貯蔵量としてRAMに記憶されている貯蔵量の範囲のメダルが一度に払い出される場合と、当たりの発生する確率が高いけれどもRAMに記憶されている貯蔵量の範囲の球が分割で払い出される場合とがある。また、制御装置20での内部抽選を実行する抽選手段22で貯蔵遊技が引き当てられている状態において、遊技者による図柄停止操作で外れた場合でも、メッセージ表示器11で表示された数値が加算変更されるので、メダルが皿13に払い出されなくとも、遊技者が当該メッセージ表示器11の表示を見ることで貯蔵遊技での外れであるかまたは貯蔵払出での外れであるかのいずれかであることを把握することができ、遊技者に「どきどき」感を与えることができる。
【0019】
また、メッセージ表示器11に数値を表示するタイミングは図柄停止操作ごとで外れが決まった時期でもよいが、全ての図柄停止操作の終了した後の方が遊技性の観点から実効がある。また、図1に示すように、選択操作機構9を遊技機枠3に設け、遊技者が選択操作機構9をオン操作し、選択操作機構9の選択スイッチ10が制御装置20に選択信号(オン信号)を出力した場合は制御装置20が貯蔵・貯蔵払出遊技を実行し、遊技者が選択操作機構9をオフ操作し、選択操作機構9の選択スイッチ10が制御装置20に非選択信号(オフ信号)を出力している場合は制御装置20が貯蔵・貯蔵払出遊技を実行せずに通常の遊技だけを実行するようにすれば、貯蔵抽選ありきの遊技と、通常の遊技だけの遊技との2種類の遊技を遊技者が選択することができる。また、遊技店の島と呼ばれるような遊技機設置設備に取り付けられた複数の遊技機どうしを相互通信させ、複数の遊技機における貯蔵量をいずれか1台の遊技機で貯蔵払出が実行される場合に払い出すようにしてもよい。また、スロットマシンとしては遊技媒体としてパチンコ機に使用する球または類似する球を使用するスロットマシンでも同様に適用することができる。
【0020】
図3は第2実施形態に係るパチンコ機を模式的に示す。図3において、図1と異なる点は次のとおりである。遊技者が皿13に球を入れた状態においてハンドルグリップと呼ばれるような球発射操作機構14Aを操作し、球発射操作機構14Aの可変抵抗器のような出力体から操作量信号が制御装置20に出力され、制御装置20が遊技機枠3の内部に設けられた球発射機構14Bを駆動し、球発射機構14Bが遊技主体たる遊技盤15の遊技領域に球を1個ずつ発射し、当該球が始動入賞部品16Aに入賞すると、始動入賞球検出器16Bが始動入賞信号を制御装置20に出力し、制御装置20における始動入賞検出手段31が始動入賞信号を検出すると、制御装置20における抽選手段22が抽選処理を実行する点、図柄駆動手段23が上記始動入賞に伴う図柄表示器6による図柄変動が開始した後に、抽選結果を反映するように図柄変動を停止する点、図柄変動が当たり図柄で揃う当たりが発生すると、可変駆動手段32が開閉駆動源17を駆動し、開閉駆動源17が可変入賞部品18の開閉体19を開閉し、開閉体19の開放中において、可変入賞部品18に球が入賞すると、図外の球払出機構が賞球としても球を払い出す点である。よって、上記抽選の結果、通常の当たりが引き当てられた場合は、可変入賞部品18への入賞として制御装置20に設定された賞球数の全部に対応する球が皿13に払い出される。これに対し、抽選の結果、貯蔵の当たりが引き当てられた場合は、制御装置20に設定された賞球数における一部の球の個数に相当する数値がRAMに記憶され、当該設定された賞球数からRAMに記憶された一部の個数が減算された個数に対応する球が皿13に払い出される。そして、抽選の結果、貯蔵払出の当たりが引き当てられた場合は、RAMに記憶されている貯蔵量の範囲の球が一度に払い出される場合と、当たりの発生する確率が高いけれどもRAMに記憶されている貯蔵量の範囲の球が分割で払い出される場合とがある。
【0021】
第1・第2実施形態では貯蔵手段25が貯蔵する貯蔵量はRAMに記憶したデータとしたが、遊技機の内部に貯蔵室を設け、この貯蔵室に貯蔵手段25でRAMに記憶すべき貯蔵量に相当する個数の球またはメダルなどの遊技媒体を貯蔵し、この貯蔵室に貯蔵された遊技媒体を貯蔵払出手段26で皿13に払い出すようにしてもよい。第2実施形態では可変入賞での賞品に対する貯蔵を実行したが、可変入賞部品18以外に遊技盤15に設けられる図外の入賞部品への入賞に対する賞品の一部を貯蔵し、始動入賞とは異なる入賞部品への入賞に伴う抽選を行い、当該抽選結果として貯蔵払出が引き当てられた場合に貯蔵量の範囲で賞品を払い出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のスロットマシンを示す模式図。
【図2】同実施形態の賞品払出知識を示す図表。
【図3】第2実施形態のパチンコ機を示す模式図。
【符号の説明】
9 選択操作機構
25 貯蔵手段
26 貯蔵払出手段
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機やスロットマシンのような遊技の結果として賞品を払い出す遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンは遊技者による遊技開始操作で制御装置が抽選を実行し、例えばビッグボーナスのような当たりが抽選されていても、遊技者による図柄停止操作で外れた場合には、上記抽選されているビッグボーナスを実行せずにフラグとして制御装置に貯蔵し、その後の遊技者による図柄停止操作で当たった場合に貯蔵しておいたビッグボーナスを実行している。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−210413号公報(第1頁、要約、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例はビッグボーナスのような当たりを抽選結果として引き当てた遊技者がそのまま当該抽選された当たりの実効を受けないまま遊技を止めた場合、遊技者にとってはハイリスク・ハイリターンな遊技となるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は遊技の結果として払い出すべき賞品の一部を貯蔵しておき、貯蔵した賞品を貯蔵払出で払い出すことで、ハイリスク・ハイリターンを解消して遊技性を向上することができる遊技機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、遊技の結果として賞品を払い出す遊技機において、払い出すべき賞品の一部を貯蔵するとともに残りを払い出す貯蔵手段と、貯蔵払出で貯蔵した賞品を払い出す貯蔵払出手段とを備えたことによって、遊技の結果として払い出すべき賞品の一部を貯蔵しておき、貯蔵した賞品を貯蔵払出で払い出すので、ハイリスク・ハイリターンを解消して遊技性を向上することができる。また、本発明にあっては、払い出すべき賞品の一部を貯蔵するとともに残りを払い出す貯蔵払出と払い出すべき賞品の全部を払い出す通常払出とを選択操作する選択操作機構を備えれば、貯蔵払出遊技と通常払出遊技とを人為操作で使い分けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1および図2は第1実施形態であって、図1は遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンを模式的に示し、図2は図柄と通常遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の貯蔵個数12との関係を規定した賞品払出知識30を示す。
【0008】
図1を参照し、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンについて説明する。遊技媒体としてのメダルがメダル投入口1から遊技機枠3の内部に投入された状態において、遊技者が遊技開始操作機構4を操作すると、制御装置20が抽選を実行して遊技主体たる図柄表示器6を駆動し、図柄表示器6が図柄変動を開始した状態において、遊技者が図柄停止操作機構7を操作する点は従来例と同様に公知である。
【0009】
これに対し、次の点が新規である。制御装置20が遊技者による遊技開始操作に伴う抽選で当たりを引き当てている場合には、遊技者による図柄停止操作で外れたとしても、上記引き当てられた抽選で払い出すべき賞品たるメダルの個数の一部をRAMのようなメモリに貯蔵量として記憶する点、RAMに記憶された貯蔵量は遊技者による遊技開始操作に伴う抽選で特別遊技の結果としての貯蔵払出が引き当てられた場合に遊技者側に払い出される点などである。制御装置20はマイクロコンピュータがプログラムで動作することによって具現化される遊技開始検出手段21、抽選手段22、図柄駆動手段23、通常払出手段24、貯蔵手段25、貯蔵払出手段26、抽選知識27、貯蔵払出知識28、カウンタ29、賞品払出知識30を備える。
【0010】
第1実施形態の動作について説明する。遊技者がメダルをメダル投入口1に投入し、取込通路のメダル検出器2がメダルを検出してメダル検出信号を制御装置20に出力し、制御装置20が遊技許可状態となる。その状態において、遊技者が遊技開始操作機構4を操作し、遊技開始操作機構4の遊技開始スイッチ5が遊技開始信号を制御装置20に出力すると、遊技開始検出手段21がステップ101での判定をYESとして遊技の開始を抽選手段22および図柄駆動手段23に出力し、ステップ102で抽選手段22が抽選を実行し、図柄駆動手段23が図柄表示器6を駆動する。抽選処理では遊技開始検出手段21からの出力たる遊技開始信号の入力タイミングでカウンタ29のカウンタ値を乱数値として取得し、取得した乱数値を抽選知識27に照合し、乱数値に対応する抽選結果を抽選知識27から抽出してRAMのようなメモリに記憶する。そして、図柄表示器6の駆動による図柄変動中において、遊技者が図柄停止操作機構7を操作し、図柄停止操作機構7の図柄停止スイッチ8が図柄停止信号を制御装置20に出力すると、図柄駆動手段23が図柄停止信号に対応する図柄表示器6の図柄変動を停止する。
【0011】
この図柄停止に際し、抽選結果として通常の当たりが引き当てられている場合において(ステップ103がNO)、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定時間の範囲内であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄に揃った通常の当たりとなった後に、通常払出手段24がステップ107で揃った通常の当たり図柄に対応する賞品払出個数を含む払出信号を図外のメダル払出機構に出力し、遊技機枠3の内部に設けられたメダル払出機構が通常の当たり図柄に対応する賞品払出個数の賞品たるメダルを皿13に払い出す。これに対し、抽選結果として通常の当たりが引き当てられている場合でも、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定時間の範囲外であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映することなく図柄停止信号に対応するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなり、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する。
【0012】
また、図柄停止に際し、抽選結果として貯蔵の当たりが引き当てられている場合において(ステップ103がYES)、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲内であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が貯蔵の当たり図柄に揃った貯蔵の当たりとなった後に、貯蔵手段25がステップ104で揃った貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の一部をRAMに記憶するとともに当該記憶した数値に対応する信号をメッセージ表示器11に出力し、さらに揃った貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の残り(払い出すべき賞品払出個数からRAMに記憶した一部を減算した個数)を含む払出信号をメダル払出機構に出力する。これによって、メッセージ表示器11が貯蔵量たる貯蔵個数12を表す数値を表示し、メダル払出機構が貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の上記一部を減算した残りの個数のメダルを皿13に払い出す。これに対し、抽選結果として貯蔵の当たりが引き当てられている場合でも、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲外であれば、図柄駆動手段23が抽選結果を反映することなく図柄停止信号に対応するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなり、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する一方、貯蔵手段25が揃った貯蔵の当たり図柄に対応する賞品払出個数の一部をRAMに記憶するとともに当該記憶した数値に対応する信号をメッセージ表示器11に出力し、メッセージ表示器11が貯蔵個数12を表す数値を表示する。
【0013】
また、図柄停止に際し、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられている場合において、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲内であれば(ステップ105がYES)、図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が貯蔵払出の当たり図柄に揃った貯蔵の当たりとなった後に、貯蔵手段25がステップ106でそれまでにRAMに記憶された貯蔵量の範囲の賞品払出個数を含む払出信号をメダル払出機構に出力し、メダル払出機構が貯蔵量の範囲の賞品払出個数のメダルを皿13に払い出す一方、貯蔵手段25が貯蔵量の範囲の賞品払出個数に相当する数値を貯蔵量から減算した数値にする信号をメッセージ表示器11に出力し、メッセージ表示器11が貯蔵個数12を減算した数値を表示する。これに対し、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられている場合でも、図柄停止信号が図柄駆動手段23に入力されたタイミングから所定範囲外であれば(ステップ105がNO)、図柄駆動手段23が抽選結果を反映することなく図柄停止信号に対応するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなり、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する一方、貯蔵手段25が揃った貯蔵払出の当たり図柄に対応する賞品払出個数の一部をRAMに記憶するとともに当該記憶した数値に対応する信号をメッセージ表示器11に出力する。RAMに記憶される貯蔵量は貯蔵手段25による貯蔵動作ごとに賞品払出個数の一部が加算記憶され、メッセージ表示器11に表示される数値が変更表示される。
【0014】
貯蔵量の範囲の賞品払出個数のメダルを払い出す場合、それまでに貯蔵した貯蔵量の全部を一度に払い出す一括払出と複数に分けて払い出す分割払出と、抽選された払出数を一度に払い出す一括払出と複数に分けて払い出す分割払出とがある。例えば、この貯蔵量の払出量を決める抽選は前記遊技開始に伴う抽選知識27を用いた抽選でもよいが、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられたタイミングで貯蔵払出知識28を用いた抽選でもよい。この貯蔵払出知識28は乱数値と払出方法(一括払出・分割払出)と払出数(全部払出・一部払出)とを規定するデータである。貯蔵払出知識28を用いる場合には、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられたタイミングでカウンタ29のカウンタ値を乱数値として取得し、取得した乱数値を貯蔵払出知識28に照合し、乱数値に対応する抽選結果たる払出方法である一括払出か分割払出かと払出数である全部払出か一部払出かとをRAMのようなメモリに記憶する。例えば、それまでの貯蔵量としてRAMに1000個が記憶されている場合において、抽選で一括全部払出を引き当てると、メダル払出機構が皿13に1000個のメダルを一度に払い出し、抽選で一括50%払出を引き当てると、メダル払出機構が皿13に500個のメダルを一度に払い出し、抽選で一括20%払出を引き当てると、メダル払出機構が皿13に200個のメダルを一度に払い出す。
【0015】
また、それまでの貯蔵量としてRAMに例えば1000個が記憶されている場合において、分割全部払出または分割一部払出を引き当てると、その回の賞品としてメダル払出機構が皿13に例えば図2に示す賞品払出知識30に規定されている貯蔵遊技中の払出個数だけ一度に払い出すとともに、それ以降の遊技に対するステップ102の抽選でそれまでの通常遊技中に使用する抽選知識27に代えて発生する確率を高くした高確率抽選知識を用いる。高確率抽選知識は例えば図2に示す特別役A−Zの発生する確率を高くしたデータである。高確率抽選知識を使用する貯蔵量払出遊技は、分割全部払出の場合は1000個から上記払出個数がメダル払出機構による払出動作ごとに減算されて当該払出個数未満になるまで継続され、分割50%払出の場合は500個から上記払出個数がメダル払出機構による払出動作ごとに減算されて当該払出個数未満になるまで継続され、分割20%払出の場合は200個から上記払出個数がメダル払出機構による払出動作ごとに減算されて当該払出個数未満になるまで継続される。
【0016】
さらに、図柄停止に際し、抽選結果として外れが引き当てられている場合には図柄駆動手段23が抽選結果を反映するように図柄表示器6に図柄停止信号を出力し、図柄表示器6の図柄変動を停止した確定図柄が通常の当たり図柄以外の外れとなる。これら外れの場合も、制御装置20がメダル払出機構を駆動することなく、1回の遊技を終了する。
【0017】
図2を参照し、図柄と通常遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の払出個数と貯蔵遊技中の貯蔵個数12との関係について説明する。この関係は制御装置20のROMのようなメモリに賞品払出知識30として設定されている。「特別役A;例えば、チェリー図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「2」個、貯蔵遊技中の払出個数が「1」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役B;例えば、ベル図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「10」個、貯蔵遊技中の払出個数が「9」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役C;例えば、プラム図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「15」個、貯蔵遊技中の払出個数が「14」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役Y;例えば、オレンジ図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「15」個、貯蔵遊技中の払出個数が「14」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。「特別役Z;例えば、イルカ図柄」の場合、通常遊技中の払出個数が「15」個、貯蔵遊技中の払出個数が「14」個、貯蔵遊技中の貯蔵個数12が「1」個と設定されている。
【0018】
要するに、第1実施形態は抽選手段22で貯蔵遊技が引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、抽選手段22による内部抽選された当たりに対応する賞品たるメダルの個数の一部をRAMに貯蔵し、残りの個数を皿13に払い出して遊技者の側に払い出す。そして、抽選結果として貯蔵払出の当たりが引き当てられ、遊技者による図柄停止操作で当たりとなると、それまでの貯蔵量としてRAMに記憶されている貯蔵量の範囲のメダルが一度に払い出される場合と、当たりの発生する確率が高いけれどもRAMに記憶されている貯蔵量の範囲の球が分割で払い出される場合とがある。また、制御装置20での内部抽選を実行する抽選手段22で貯蔵遊技が引き当てられている状態において、遊技者による図柄停止操作で外れた場合でも、メッセージ表示器11で表示された数値が加算変更されるので、メダルが皿13に払い出されなくとも、遊技者が当該メッセージ表示器11の表示を見ることで貯蔵遊技での外れであるかまたは貯蔵払出での外れであるかのいずれかであることを把握することができ、遊技者に「どきどき」感を与えることができる。
【0019】
また、メッセージ表示器11に数値を表示するタイミングは図柄停止操作ごとで外れが決まった時期でもよいが、全ての図柄停止操作の終了した後の方が遊技性の観点から実効がある。また、図1に示すように、選択操作機構9を遊技機枠3に設け、遊技者が選択操作機構9をオン操作し、選択操作機構9の選択スイッチ10が制御装置20に選択信号(オン信号)を出力した場合は制御装置20が貯蔵・貯蔵払出遊技を実行し、遊技者が選択操作機構9をオフ操作し、選択操作機構9の選択スイッチ10が制御装置20に非選択信号(オフ信号)を出力している場合は制御装置20が貯蔵・貯蔵払出遊技を実行せずに通常の遊技だけを実行するようにすれば、貯蔵抽選ありきの遊技と、通常の遊技だけの遊技との2種類の遊技を遊技者が選択することができる。また、遊技店の島と呼ばれるような遊技機設置設備に取り付けられた複数の遊技機どうしを相互通信させ、複数の遊技機における貯蔵量をいずれか1台の遊技機で貯蔵払出が実行される場合に払い出すようにしてもよい。また、スロットマシンとしては遊技媒体としてパチンコ機に使用する球または類似する球を使用するスロットマシンでも同様に適用することができる。
【0020】
図3は第2実施形態に係るパチンコ機を模式的に示す。図3において、図1と異なる点は次のとおりである。遊技者が皿13に球を入れた状態においてハンドルグリップと呼ばれるような球発射操作機構14Aを操作し、球発射操作機構14Aの可変抵抗器のような出力体から操作量信号が制御装置20に出力され、制御装置20が遊技機枠3の内部に設けられた球発射機構14Bを駆動し、球発射機構14Bが遊技主体たる遊技盤15の遊技領域に球を1個ずつ発射し、当該球が始動入賞部品16Aに入賞すると、始動入賞球検出器16Bが始動入賞信号を制御装置20に出力し、制御装置20における始動入賞検出手段31が始動入賞信号を検出すると、制御装置20における抽選手段22が抽選処理を実行する点、図柄駆動手段23が上記始動入賞に伴う図柄表示器6による図柄変動が開始した後に、抽選結果を反映するように図柄変動を停止する点、図柄変動が当たり図柄で揃う当たりが発生すると、可変駆動手段32が開閉駆動源17を駆動し、開閉駆動源17が可変入賞部品18の開閉体19を開閉し、開閉体19の開放中において、可変入賞部品18に球が入賞すると、図外の球払出機構が賞球としても球を払い出す点である。よって、上記抽選の結果、通常の当たりが引き当てられた場合は、可変入賞部品18への入賞として制御装置20に設定された賞球数の全部に対応する球が皿13に払い出される。これに対し、抽選の結果、貯蔵の当たりが引き当てられた場合は、制御装置20に設定された賞球数における一部の球の個数に相当する数値がRAMに記憶され、当該設定された賞球数からRAMに記憶された一部の個数が減算された個数に対応する球が皿13に払い出される。そして、抽選の結果、貯蔵払出の当たりが引き当てられた場合は、RAMに記憶されている貯蔵量の範囲の球が一度に払い出される場合と、当たりの発生する確率が高いけれどもRAMに記憶されている貯蔵量の範囲の球が分割で払い出される場合とがある。
【0021】
第1・第2実施形態では貯蔵手段25が貯蔵する貯蔵量はRAMに記憶したデータとしたが、遊技機の内部に貯蔵室を設け、この貯蔵室に貯蔵手段25でRAMに記憶すべき貯蔵量に相当する個数の球またはメダルなどの遊技媒体を貯蔵し、この貯蔵室に貯蔵された遊技媒体を貯蔵払出手段26で皿13に払い出すようにしてもよい。第2実施形態では可変入賞での賞品に対する貯蔵を実行したが、可変入賞部品18以外に遊技盤15に設けられる図外の入賞部品への入賞に対する賞品の一部を貯蔵し、始動入賞とは異なる入賞部品への入賞に伴う抽選を行い、当該抽選結果として貯蔵払出が引き当てられた場合に貯蔵量の範囲で賞品を払い出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のスロットマシンを示す模式図。
【図2】同実施形態の賞品払出知識を示す図表。
【図3】第2実施形態のパチンコ機を示す模式図。
【符号の説明】
9 選択操作機構
25 貯蔵手段
26 貯蔵払出手段
Claims (2)
- 遊技の結果として賞品を払い出す遊技機において、払い出すべき賞品の一部を貯蔵するとともに残りを払い出す貯蔵手段と、貯蔵払出で貯蔵した賞品を払い出す貯蔵払出手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
- 払い出すべき賞品の一部を貯蔵するとともに残りを払い出す貯蔵払出と払い出すべき賞品の全部を払い出す通常払出とを選択操作する選択操作機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002302992A JP2004135857A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002302992A JP2004135857A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004135857A true JP2004135857A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32450905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002302992A Withdrawn JP2004135857A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004135857A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006087719A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Heiwa Corp | パチンコ機 |
JP2007044332A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Olympia:Kk | 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2009045242A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Olympia:Kk | 遊技機、プログラム及び記録媒体 |
-
2002
- 2002-10-17 JP JP2002302992A patent/JP2004135857A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006087719A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Heiwa Corp | パチンコ機 |
JP2007044332A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Olympia:Kk | 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2009045242A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Olympia:Kk | 遊技機、プログラム及び記録媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6634941B2 (en) | Gaming machine with secondary game including a special symbol | |
JP4170321B2 (ja) | スロットマシン | |
WO2004054666A2 (en) | Gaming device having skill and dexterity element | |
JP2007014449A (ja) | スロットマシン | |
JP2023138727A (ja) | 遊技機 | |
JP3823013B2 (ja) | 遊技装置 | |
JP4694194B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2007050229A (ja) | スロットマシン | |
JP2005224494A (ja) | 遊技機 | |
AU2006203173A1 (en) | Gaming machine | |
JP2006212276A (ja) | 遊技機、プログラム及び記憶媒体 | |
JP2003339945A (ja) | 遊技機 | |
JP2004135857A (ja) | 遊技機 | |
JP2005218485A (ja) | 遊技機 | |
JP4579664B2 (ja) | 遊技装置 | |
JP5376432B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7177357B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7248909B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7240002B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2006020779A (ja) | 遊技機 | |
JP7352811B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7448942B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2002253747A (ja) | 遊技機 | |
JP7440919B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008284087A (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061213 |