JP3029724B2 - 自動車のフロントドア構造 - Google Patents

自動車のフロントドア構造

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JP3029724B2 JP03356947A JP35694791A JP3029724B2 JP 3029724 B2 JP3029724 B2 JP 3029724B2 JP 03356947 A JP03356947 A JP 03356947A JP 35694791 A JP35694791 A JP 35694791A JP 3029724 B2 JP3029724 B2 JP 3029724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のフロントドア構
造、特にワンボックス車のように車体前端面からフロン
トドアまでの距離の短い自動車において効果的なフロン
トドア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ドア側方からの衝突に対してドア
を補強し乗員を保護する目的で インパクトビームと呼
ばれる強度材をドアの内部に前後方向に配設したものが
実用化されている(実開昭52−112025号公報参
照)。このようなインパクトビームを設けたドアは側方
荷重に対して強度が大きくなるだけでなく、正面衝突時
の前方荷重に対しても強度が大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロン
トドアの内部にインパクトビームを設けると、正面衝突
時の衝撃力がインパクトビームを介してドア後端側のド
アロック装置の取付部に作用するため、ドアロック装置
の取付部が大きく変形して正面衝突後にフロントドアが
開かなくなるおそれがあった。また、正面衝突時に前方
からフロントドアの座屈荷重以上の衝撃が加わると、通
常の場合フロントドアはその中央部付近で折れ曲がるこ
とになる。フロントドアの中央部付近にはドアロック装
置を室内側から解除するためのインサイドハンドルが取
り付けられており、ドアロック装置とインサイドハンド
ルとはリンクを介して連結されている。このリンクがフ
ロントドアの変形に伴って内側へ折れ曲がると、リンク
が引っ張られる恰好となり、ドアロック装置が正面衝突
時に開いてしまうおそれがあった。特に、ワンボックス
車のように車体前端面からフロントドアまでの距離の短
い自動車においては、正面衝突時にフロントドアにかか
る前方荷重が一般乗用車に比べて大きいため、上記の問
題が発生しやすい。そこで、本発明の目的は、正面衝突
時におけるドアロック装置の取付部の変形を少なくする
とともに、フロントドアの不意の開放を防止できる自動
車のフロントドア構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、外板と内板とで構成され
るフロントドアの内部に、側方荷重に耐えるインパクト
ビームを前後方向に配設した自動車のフロントドア構造
において、上記インパクトビームは、座屈強度の高い部
材と低い部材とを、座屈強度の低い部材が車体前方側に
なるように接合してなり、上記座屈強度の高い部材と低
い部材との接合部は、ドアロック解除操作用インサイド
ハンドルより車体前方側に位置しており、上記座屈強度
の低い部材は、正面衝突時の所定以上の入力によって座
屈し、その衝撃エネルギーを吸収することを特徴とする
自動車のフロントドア構造を提供する。また、請求項2
に記載の発明は、外板と内板とで構成されるフロントド
アの内部に、側方荷重に耐えるインパクトビームを前後
方向に配設した自動車のフロントドア構造において、上
記インパクトビームは丸パイプ断面部材で構成され、上
記インパクトビームのドアロック解除操作用インサイド
ハンドルより車体前方位置に、横長断面の潰し部を形成
したことを特徴とする自動車のフロントドア構造を提供
する。
【0005】請求項1に記載の発明において、正面衝突
による衝撃がフロントドアの前端部に加わると、そのま
まインパクトビームに伝えられる。インパクトビームの
前部には他の部位より座屈強度が低い部材が設けられ
いるので、座屈強度の高い部材と低い部材との接合部が
断点となりフロントドアは内側あるいは外側へ変形する
ことになる。この断点はインサイドハンドルより前方側
にあるため、インサイドハンドルとドアロック装置とを
連結しているリンクには引張力が作用しない。そのた
め、フロントドアが開くおそれがない。また、インパク
トビームが座屈強度が低い部材の部分で座屈することに
より、衝撃エネルギーが吸収され、ドアロック装置の取
付部の変形が少なくなり、正面衝突後にフロントドアが
開かなくなるおそれがない。請求項2に記載の発明の場
合、潰し部の座屈強度が低いので、この部分が断点とな
ってフロントドアが変形する可能性があるが、この断点
はインサイドハンドルより前方側にあるため、リンクに
引張力が作用せず、フロントドアが開くおそれがない。
特に、潰し部が横長断面であるため、正面衝突時のイン
パクトビームの折れ曲がり方向が上下方向となり、フロ
ントドアの車室内側あるいは車外側への変形量が少なく
なる。そのため、インサイドハンドルに連結されたリン
クに対する影響も少なくなり、フロントドアの開きを確
実に防止できる。また、潰し部の側面衝突に対する強度
は他の丸パイプ部分に比べて低下しないので、側面衝突
に対する剛性が高い。
【0006】
【実施例】図1〜図5は本発明をワンボックス車のフロ
ントドアに適用した一例を示す。フロントドア1には、
図2,図3に示すように外板2と内板3とで構成されて
おり、その後部下端にはホイールアーチ部1aが設けら
れている。フロントドア1の内部には、側方荷重に耐え
るインパクトビーム4が前後方向に配設されている。イ
ンパクトビーム4は、図4のように鋼管よりなるビーム
本体5と、その前後端部に溶接固定された取付ブラケッ
ト6,7とで構成され、取付ブラケット6,7はそれぞ
れフロントドア1の内板3の前後端部にスポット溶接等
により固定されている。前側の取付ブラケット6は後方
へ延長されており、この延長部6aは図5に示すように
ハット型断面を有している。ビーム本体5の前端部は延
長部6aの後端に接合されており、延長部6aはビーム
本体5より座屈強度が低く設定されている。なお、ビー
ム本体5と延長部6aとの接合部は後述するインサイド
ハンドル11より前側に位置している。フロントドア1
の後端部内側にはドアロック装置10が設けられてお
り、このドアロック装置10を室内側から解除操作する
ためのインサイドハンドル11が内板3に取り付けられ
ている。インサイドハンドル11とドアロック装置10
とはリンク12を介して連結されている。なお、13は
室外側からドアロック装置10を解除操作するためのア
ウトサイドハンドルである。
【0007】上記構成のワンボックス車の作用について
説明する。上記ワンボックス車が正面衝突を起こすと、
その衝撃力は前端面に近いフロントドア1にも作用す
る。この衝撃力によりフロントドア1の最も強度の低い
部分、つまり図2の一点鎖線で示すホイールアーチ部1
aとビーム本体5および延長部6aの接合部とを結ぶ線
(断点)Lで折れ曲がる。この断点Lはインサイドハン
ドル11より前側にあるので、リンク12には引張力が
作用せず、ドアロック装置10が正面衝突時の衝撃で解
除されてフロントドア1が開くという問題がない。な
お、同様の理由によりアウトサイドハンドル13の変形
に基づくフロントドア1の開放も防止される。また、正
面衝突時にフロントドア1が折れ曲がらない場合でも、
その前方荷重はインパクトビーム4を介してその後端部
近傍に設けられたドアロック装置10にも伝えられる。
ところが、上記のようにインパクトビーム4は延長部6
a部分で座屈しやすいので、延長部6aで衝撃エネルギ
ーが吸収され、ドアロック装置10の取付部の変形が少
なくなり、正面衝突後にフロントドア1が開かなくなる
恐れがない。
【0008】なお、本発明のようにインパクトビーム4
の途中に座屈荷重の小さい部分6aを設けると、側方衝
突に対する強度も低くなるが、この部分6aの側方荷重
に対する強度は予め決められた強度以上に設定されてい
ることは勿論である。ただ、ワンボックス車の場合、ホ
イールアーチ部1aの下側には車輪や他の構造体が配置
されているので、側方衝突の際のフロントドア1の変形
はこれら別部品によってある程度阻止されるため、イン
パクトビーム4に部分的に強度の低い部位を設けても全
く障害とならない。
【0009】上記実施例では前方側の取付ブラケット6
を後方へ延長し、この延長部6aとビーム本体5aとの
接合部を断点とするように構成したが、これに限るもの
ではない。図6,図7はインパクトビームの他の実施例
を示し、丸パイプ状のビーム本体20の中央部よりやや
前方側に断面が横長な楕円形部(潰し部)20aを部分
的に設けたものである。ビーム本体20の前後端部には
取付ブラケット21,22が夫々固定されており、これ
らブラケット21,22をフロントドアに固定した状態
において、上記楕円形部20aはインサイドハンドル取
付部より前方側に位置している。この場合には、正面衝
突時の衝撃により楕円形部20aが他の部分より座屈し
やすいので、インサイドハンドルのリンクが引っ張られ
ることがない。特に、この実施例では楕円形部20aが
横長であるため、座屈方向が上下方向となり、リンクに
対する影響が少なくなるとともに、楕円形部20aの
面衝突に対する強度は他の部分と遜色がないという特徴
がある。
【0010】なお、インパクトビームとしては上記実施
例のようなパイプ材に限らず、波板のような板材を用い
てもよいことは勿論である。
【0011】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、インパクトビームを座屈強度の
高い部材と低い部材とで構成し、その接合部をインサイ
ドハンドルより車体前方側に位置させたので、正面衝突
時にインサイドハンドルより前側を断点としてフロント
ドアを変形させることができ、インサイドハンドルのリ
ンクが引っ張られてフロントドアが不意に開くという不
具合を解消できる。また、インパクトビームの座屈強度
の低い部材が座屈することにより、衝撃エネルギーを吸
収するので、ドアロック装置の取付部の変形を少なくで
き、正面衝突後にフロントドアが開かなくなるという不
具合を解消できる。また、請求項2に記載の発明によれ
ば、丸パイプよりなるインパクトビームに部分的に座屈
強度の低い潰し部を設けたので、正面衝突時に潰し部が
断点となってフロントドアが変形しても、潰し部はイン
サイドハンドルより前方側にあるため、フロントドアが
開くおそれがない。特に、潰し部は横長断面であるた
め、インパクトビームの座屈方向が上下方向となり、フ
ロントドアの車室内側あるいは車外側への変形量が少な
くなる。そのため、リンクに対する影響が少なくなり、
フロントドアの開きを防止できる。また、潰し部は横長
断面であるため、側面衝突に対する強度は他の丸パイプ
部分に比べて低下せず、側面衝突に対する剛性が高いと
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインパクトビームを備えた自動
車の側面図である。
【図2】フロントドアの拡大図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】インパクトビームの側面図である。
【図5】図4のV−V線拡大断面図である。
【図6】インパクトビームの他の実施例の側面図であ
る。
【図7】図6のVII −VII 線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フロントドア 2 外板 3 内板 4 インパクトビーム 5 ビーム本体 6,7 取付ブラケット 6a 延長部 10 ドアロック装置 11 インサイドハンドル 12 リンク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外板と内板とで構成されるフロントドアの
    内部に、側方荷重に耐えるインパクトビームを前後方向
    に配設した自動車のフロントドア構造において、上記イ
    ンパクトビームは、座屈強度の高い部材と低い部材と
    を、座屈強度の低い部材が車体前方側になるように接合
    してなり、 上記座屈強度の高い部材と低い部材との接合部は、ドア
    ロック解除操作用インサイドハンドルより車体前方側に
    位置しており、 上記座屈強度の低い部材は、正面衝突時の所定以上の入
    力によって座屈し、その衝撃エネルギーを吸収すること
    を特徴とする自動車のフロントドア構造。
  2. 【請求項2】外板と内板とで構成されるフロントドアの
    内部に、側方荷重に耐えるインパクトビームを前後方向
    に配設した自動車のフロントドア構造において、上記イ
    ンパクトビームは丸パイプ断面部材で構成され、 上記インパクトビームのドアロック解除操作用インサイ
    ドハンドルより車体前方位置に、横長断面の潰し部を形
    成したことを特徴とする自動車のフロントドア構造。
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JP3947278B2 (ja) * 1997-09-10 2007-07-18 富士重工業株式会社 車両のドアロック解除機構
KR100440292B1 (ko) * 2001-08-30 2004-07-15 현대자동차주식회사 자동차의 리어도어구조

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