JP3029560U - ビニルハウスのシート押えバンドの固定具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 簡単にバンドの緊張状態を調整でき、しか
も、長時間使用してもゆるまないビニルハウスのシート
押えバンドの固定具を提供する。 【解決手段】 固定具１の本体２を横架材に係止させる
ため本体３に一体に形成した略Ｊ字状のフック部３と、
固定具１の本体２に設けられる第１のバンド挿通孔４
と、フック部３と第１のバンド挿通孔４との間に設けら
れた第２のバンド挿通孔５と、第２のバンド挿通孔５内
に揺動自在に軸支される揺動部材７と、揺動部材７の一
方の端部に設けられているバンドの当接部８と、揺動部
材７の他方の端部に設けられているバンドの押え部９と
からなり、揺動部材７は断面への字状に屈曲して形成さ
れ、シート押えバンドが緊張状態にある時、第１のバン
ド挿通孔４を挿通したバンドが揺動部材７の当接部８を
固定具１の本体２側に押圧すると同時に第２のバンド挿
通孔５を挿通するバンドを揺動部材７の押え部９と第２
のバンド挿通孔５の側壁５ａとで挟持してバンドを固定
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ビニルハウスの外側に掛け渡されているバンドの固定具に係り、特 に、バンドの緊張状態を容易に調整でき、且つ、確実に固定可能なビニルハウス のシート押えバンドの固定具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より温室用のビニルハウスにおいては、フレームとフレームの中間部分を テープ状のバンドで押えて、ビニルシートが風であおられて破損しないようにし ていた。 このため、例えば、実公昭６２−１７６０２号公報「帯状紐の長さ調整固定具 」のような固定具が提案されているが、前記したものは、ゆるみやすく、特に、 風が吹き、バンドが風と共に動いた時、ゆるみやすいという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 簡単な構成でバンドの緊張状態を調整でき、しかも、バンドのゆるみを防止した 新規なビニルハウスのシート押えバンドの固定具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案に係るビニルハウスのシート押えバンドの固 定具は、ビニルハウスに設けられた横架材に係止させて、ビニルハウスに張設し たシートを固定するバンドの固定具において、前記固定具の本体を前記横架材に 係止させるため前記本体に一体に形成した略Ｊ字状のフック部と、前記固定具の 本体に設けられる第１のバンド挿通孔と、前記フック部と前記第１のバンド挿通 孔との間に設けられた第２のバンド挿通孔と、前記第２のバンド挿通孔内に揺動 自在に軸支される揺動部材と、前記揺動部材の一方の端部に設けられ、前記本体 に対し前記フック部と反対側に突出して設けられたバンドの当接部と、前記揺動 部材の他方の端部に設けられているバンドの押え部とからなり、前記揺動部材は 断面への字状に屈曲して形成され、前記シート押えバンドが緊張状態にある時、 前記第１のバンド挿通孔を挿通したバンドが前記揺動部材の当接部を固定具の本 体側に押圧すると同時に前記第２のバンド挿通孔を挿通するバンドを前記揺動部 材の押え部と第２のバンド挿通孔の側壁とで挟みバンドを固定することを特徴と する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案のビニルハウスのシート押えバンドの固定具の実施の形態について、図 １乃至図４を用いて説明する。 図１は本考案の固定具の斜視図、図２はバンドの張りを調整している状態を示 す断面図、図３はバンドが緊張状態でバンドが固定されている状態を示す図、図 ４は本考案のバンドの固定具をビニルハウスのシート押え用として用いた状態を 示す図である。

【０００６】 図において、１は本考案のプラスチックで成型した固定具を示しており、固定 具１は、本体２と、ビニルハウス２０の下端部に設けられた横架材２１に固定具 １を係止させるため、本体２と一体に形成した略Ｊ字状に形成したフック部３と で構成している。 又、本体１には、ビニルハウスのシート２２を押えるバンド２３を挿通させる 四角形の第１のバンド挿通孔４と、フック部３と第１のバンド挿通孔４との間に 設けられた第２のバンド挿通孔５と、第２のバンド挿通孔５内に揺動自在に軸６ で軸支される揺動部材７とが設けられ、揺動部材７は揺動部材７の一方の端部に 設けられているバンド当接部８と、他方の端部に設けられているバンドの押え部 ９とからなり、揺動部材７は断面への字状に形成されている。 そして、揺動部材７はへの字状に屈曲した屈曲部７ａで軸支されるから、バン ド当接部８と押え部９とは軸６を軸として回動する。 又、押え部９は第２のバンド挿通孔５内に入り込むようになっており、バンド 当接部８は本体１に対しフック部３と反対側に突出して回動するようになってい る。

【０００７】 このように構成した本考案の固定具１をビニルハウス２０のシート２２のバン ド固定用として用いるには、バンド２３をはじめ第１のバンド挿通孔４を挿通さ せ、揺動部材７のバンド当接部８を介して、第２のバンド挿通孔５内に通す。 この時、バンド２３は第２のバンド挿通孔５と揺動部材７の押え部９との間を 通すようにする。そして、フック部３を横架材２１に取り付ける。

【０００８】 この状態で、バンド２３の長さ調整するには、図２に示すように、一方を固定 したバンド２３の他方の端部２３ａをもち、バンド２３を矢印Ａ方向に引くと、 バンド２３が揺動部材７の押え部９に矢印Ａ方向の力を加えるから、揺動部材７ が時計方向に回動し、この状態ではバンド２３は固定されないからバンド２３の 緊張状態を調節することができる。 この状態でバンド２３の矢印Ａ方向の力を抜くと、バンド２３は常に矢印Ｂ方 向に力が加わっているから、バンド２３がバンド当接部８を反時計方向に回動さ せ、やがて、バンド当接部８が本体１の側面に当接し、止まる。 同時に、バンド２３は第２の挿通孔５の側壁５ａと揺動部材７の押え部９とで バンド２３を挟むから、バンド２３は図３に示すように固定具１に確実に固定さ れる。この状態では、シート２２が風でゆれ動きバンド２３が弛んでもバンド２ ３の固定が解除されることはない。 なお、バンド２３を固定後、再度調整するには、バンド当接部８を本体２より 離す方向（時計回りの方向）に引けば、押え部９が時計方向に回動するから、バ ンド２３の固定が解除される。 又、図４の２５，２５ａはビニルハウス２０のフレームである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案に係るビニルハウスのシート押えバンドの固定具は、上述のように構成 したので、バンドの長さの調整を簡単に行うことが可能であり、しかも、長時間 に渡りバンドがゆるむことなく、確実に固定される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の固定具を示す斜視図である。

【図２】バンドを調整している時の固定具の状態を示す
断面図である。

【図３】バンドを固定している状態を示す断面図であ
る。

【図４】ビニルハウスに本考案の固定具を用いた図であ
る。

【符号の説明】

１ 固定具 ２ 本体 ３ フック部 ４ 第１のバンド挿通孔 ５ 第２のバンド挿通孔 ６ 軸 ７ 揺動部材 ８ バンド当接部 ９ 押え部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビニルハウスに設けられた横架材に係止
   させて、ビニルハウスに張設したシートを固定するバン
   ドの固定具において、前記固定具の本体を前記横架材に
   係止させるため前記本体に一体に形成した略Ｊ字状のフ
   ック部と、前記固定具の本体に設けられる第１のバンド
   挿通孔と、前記フック部と前記第１のバンド挿通孔との
   間に設けられた第２のバンド挿通孔と、前記第２のバン
   ド挿通孔内に揺動自在に軸支される揺動部材と、前記揺
   動部材の一方の端部に設けられ、前記本体に対し前記フ
   ック部と反対側に突出して設けられたバンドの当接部
   と、前記揺動部材の他方の端部に設けられているバンド
   の押え部とからなり、前記揺動部材は断面への字状に屈
   曲して形成され、前記シート押えバンドが緊張状態にあ
   る時、前記第１のバンド挿通孔を挿通したバンドが前記
   揺動部材の当接部を固定具の本体側に押圧すると同時に
   前記第２のバンド挿通孔を挿通するバンドを前記揺動部
   材の押え部と第２のバンド挿通孔の側壁とで挟みバンド
   を固定することを特徴とするビニルハウスのシート押え
   バンドの固定具。