JP3029167U - 自動車用液晶テレビ取付用ボックス体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のダッシュボードの物入れ用のスペー
スを利用して自動車用液晶テレビを収納するボックス体
を提供すること。すること。 【構成】 前面に開口部１２を有すると共に上面に取外
し自在の蓋体１３を設けてなる箱型のボックス体１１の
内側両側に取付体１４を設け、この取付体１４の端部に
設けた取付部１５を自動車のダッシュボードの物入れス
ペースにねじ止めして前記ボックス体１１を固定し、液
晶テレビ９を進退自在に収納してなるテレビ枠７にＬ字
型取付金具１６をねじ止めし、この液晶テレビ９に止着
してなるＬ字型取付金具１６をボックス体１１の両側部
にねじ止めしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用液晶テレビ取付用ボックス体の構造に関し、更に詳細にはダ ッシュボードの物入れ用のスペースを利用して自動車用液晶テレビを取付用のボ ックス体に収納する構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、人工衛星を利用したカーナビゲーション、すなわち所望の目的地までの 案内地図表示等の利便性の認識が深まり、そのディスプレイとしての液晶テレビ を自動車に搭載することが普及しつつある。又、同時にテレビ番組を自動車内に おいて楽しむ風潮も普及しつつある。 しかしながら、新車の段階で前記液晶テレビを当初から自動車に搭載すること は容易であるが、既存の自動車に搭載する場合には、ダッシュボードの物入れ用 のスペース等を利用して自動車用液晶テレビを収納するのが一般的であった。

【０００３】 従来のダッシュボードの物入れ用のスペースを利用して自動車用液晶テレビを 収納するボックス体の構造は、図６に示すように横長な矩形の箱型のボックス体 １の内側両側面に液晶テレビ取り付け用の金具２、２を設けると共にこの金具２ 、２の端部に取付孔５、５を有する取付部４、４を設けてダッシュボードの物入 れ用のスペースにねじ等で止着されている。 前記金具２、２には、液晶テレビ９のテレビ枠７に設けた取付孔８、８にねじ で止着するための取付孔３、３が設けられている。

【０００４】 自動車用液晶テレビ９は、テレビ枠７内に既知の進退装置及び表示装置で進退 及び表示自在に収納されており、この液晶テレビ９を収納してなるテレビ枠７を 、予め、ダッシュボードの物入れ用のスペースにねじ等で止着された前記ボック ス体１の開口部６からボックス体１内に収納した後、金具２、２の取付孔３、３ とテレビ枠７の取付孔８、８を合致させてねじ等で止着して取り付けていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、この種の自動車用液晶テレビを取り付けるためのボックス体は、ダッ シュボードの既設の物入れ用のスペースを改造して利用し、そこに取り付けられ るものであるため、取り付け工程及び取り付け作業において種々の問題点が存し た。

【０００６】 先ず、従来の液晶テレビ９を収納するボックス体１は、横長な矩形の箱型状に 形成され、予めダッシュボードに取り付けられているため、テレビ９を取り付け るに際して、ダッシュボード奥から電源、アンテナ、アース、イルミネーション 等の配線を引出してテレビ９に配線し、次いで、テレビ９をボックス体１に取り 付けるのであるが、その際、テレビ９をテレビ枠７と共にボックス体１内に押込 むため、この配線の束がボックス体１内に巧く収らない問題点が存した。特にボ ックス体１の後部スペースが狭いため、この配線の束が巧く収まらないとテレビ ９をボックス体１に取り付けることができない問題点が存した。

【０００７】 又、この液晶テレビ９を進退及び表示自在に収納してなるテレビ枠７を、予め 、ダッシュボードの物入れ用のスペースにねじ等で止着された前記ボックス体１ の開口部６からボックス体１内に差し込んで収納した後、金具２、２の取付孔３ 、３とテレビ枠７の取付孔８、８を合致させてねじ等で止着して取り付けていた が、この取付孔３、３と取付孔８、８とを巧く合致させることが困難であり、取 付作業に難渋を極める等の問題点が存した。

【０００８】 更に、液晶テレビ９を進退及び表示自在に収納してなるテレビ枠７を、ボック ス体１内に取り付けるための金具２、２の取付孔３、３は、通常１〜２ヵ所に設 けられており、しかも取付孔３、３の設置位置は、予め所定の位置に限定されて いるため、その設置位置に該当する箇所に取付孔８を有する液晶テレビしか利用 できない問題点が存した。 このため、従来は、ボックス体１に取り付けることのできる液晶テレビの機種 が限定され、顧客の広い要望を満足させることができなかった。

【０００９】 また、自動車のダッシュボードの物入れスペースとボックス体１との大きさが 自動車の車種により合致しない場合が多く、そうした場合、物入れスペースとボ ックス体１との間に隙間が生じ、この隙間を効果的に塞ぐことが外見上重要なこ とであったが、従来は単に板体等を設けていたに過ぎなかった。 しかしながら、自動車のダッシュボードは傾斜面を有しており、この傾斜面に 合せて板体等の取り付け位置を適宜調整することは極めて困難であった。

【００１０】 本考案の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、自動 車用液晶テレビを取り付けるためのボックス体は、その上面に蓋体を設けて取外 し自在とし、液晶テレビをボックス体内に止着するＬ字型取付金具をボックス体 に設置自在とし、自動車のダッシュボードの物入れスペースとボックス体との間 の隙間を耳体を設けて効果的に閉塞し、取り付け工程及び取り付け作業を容易に し、しかも多種類の液晶テレビを適宜取り付けることのできる自動車用液晶テレ ビ取付用ボックス体を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案における自動車用液晶テレビ取付用ボックス体は、前面に開口部を有す ると共に上面に取外し自在の蓋体を設けてなる箱型のボックス体の内側両側に取 付体を設け、この取付体の端部に設けた取付部を自動車のダッシュボードの物入 れスペースにねじ止めして前記ボックス体を固定し、液晶テレビを進退及び表示 自在に収納してなるテレビ枠にＬ字型取付金具をねじ止めし、この液晶テレビに 止着してなるＬ字型取付金具をボックス体の両側部にねじ止めしたことを特徴と する。

【００１２】 また、本考案における自動車用液晶テレビ取付用ボックス体は、前記Ｌ字型取 付金具の側面部に取付孔を上下に間隔を空けて２個並列に配し、この上下の取付 孔の中間部に更に横方向に４個の取付孔を並列に配して液晶テレビを収納してな るテレビ枠にねじ止め自在としたことを特徴とする。

【００１３】 更に、本考案における自動車用液晶テレビ取付用ボックス体は、前記Ｌ字型取 付金具の底面部に楕円形の取付孔を左右に間隔を空けて２個配し、液晶テレビの 止着位置を調整自在にボックス体に止着したことを特徴とする。

【００１４】 更にまた、本考案における自動車用液晶テレビ取付用ボックス体は、前記ボッ クス体の左右何れかの外側部に耳体を設けたことを特徴とする。

【００１５】

【実施の形態】

以下、本考案における自動車用液晶テレビ取付用ボックス体を、図に示される 実施例について更に詳細に説明する。図１、図２、図３、図４及び図５には、本 考案の一実施例に係る自動車用液晶テレビ取付用ボックス体１１の構造が示され ている。 この実施例のボックス体１１の構造では、前面に開口部１２を有すると共に上 面に取外し自在の蓋体１３を設けてなる箱型のボックス体１１の内側両側に取付 体１４を設け、この取付体１４の端部に設けた取付部１５を自動車のダッシュボ ードの物入れスペースにねじ止めして、前記ボックス体１１は固定されている。

【００１６】 前記ボックス体１１の上面の蓋体１３の下面複数箇所には、嵌合突部２０が設 けられており、この嵌合突部２０はボックス体１１の外枠２１の上面に設けられ た嵌合穴２２に嵌着自在とされている。 液晶テレビ９は、既知の進退装置及び表示装置で不使用時にはテレビ枠７及び ボックス体１１内に収納されており、使用に際しては、前面に設けられたプッシ ュボタンを操作することにより、テレビ枠７及びボックス体１１内から外部に進 出すると同時に立上がって、ディスプレイとして機能する構成とされている。 前記液晶テレビ９は、その外側に設けられたテレビ枠７に前記Ｌ字型取付金具 １６をねじ止めし、この液晶テレビ９に止着してなるＬ字型取付金具１６をボッ クス体１１の両側部に設けた取付部１７にねじ止めして、ボックス体１１内に収 納される。

【００１７】 前記Ｌ字型取付金具１６の側面部には、取付孔１８が上下に間隔を空けて２個 横方向に並列に配されており、この上下の取付孔１８の中間部には、更に横方向 に４個の取付孔１８が並列に配されて、液晶テレビ９を収納してなるテレビ枠７ にねじ止め自在とされている。 このように複数個の取付孔１８を位置を変えて設けてあることにより、テレビ 枠７に設けられた取付孔８に自在に対応することができ、取付孔８の設置位置の 異なるテレビの機種に自在に対応することができ、殆どのメーカーの機種を設置 することができるものである。

【００１８】 前記Ｌ字型取付金具１６の底面部には、楕円形の取付孔１９が左右に間隔を空 けて２個配されており、ボックス体１１の取付部１７にねじ止めするに際して、 止着位置をスライドして調整することができ、機種の異なる液晶テレビ９の前後 幅に対応して調整自在にボックス体１１に止着することができる。

【００１９】 図１に示されるように、本考案のボックス体１１の左右何れかの外側部、すな わち外枠２１には、耳体２３が設けられており、この耳体２３は自動車のダッシ ュボードの物入れスペースとボックス体１１との大きさが合致しない場合に、そ の隙間を塞ぐ役割を有しており、この耳体２３はボックス体１１の左右何れの側 面にも取り付け可能である。

【００２０】 また、前記耳体２３は自動車のダッシュボードの傾斜面の隙間を塞ぐ役割をも 有しているため、その取付位置は前記傾斜面に合せて調整自在とされている。 すなわち、この耳体２３を外枠２１にねじ止めに際して、耳体２３を木製とす ることにより、その取り付け位置を適宜調整することができ、完全にダッシュボ ードの傾斜面に合致させることができる。 この耳体２３は、図２に示されるように取付体１４に設けた２個の差込孔２４ からドライバーを差し込んでボックス体１１の外枠２１に容易にねじ止めするこ とができる。

【００２１】 本考案は上記のように構成されているため、液晶テレビ９を取り付けるに際し て、先ず、ボックス体１１から蓋体１３を取り外し、自動車のダッシュボードの 物入れにボックス体１１を差し込んで、取付体１４に設けた取付部１５をダッシ ュボードにねじ止めして、ボックス体１１を設置する。

【００２２】 次いで、ダッシュボード奥から電源、アンテナ、アース、イルミネーション等 の配線を引出して液晶テレビ９に配線する。この各種の配線の引出し作業はボッ クス体１１の上面に蓋がないため、容易かつ能率的に行うことができる。 そして、Ｌ字型取付金具１６をテレビ枠７の両側部にねじ止めするが、この作 業においても、Ｌ字型取付金具１６には、位置を異ならして複数の取付孔１８が 設けられているため、テレビ枠７に設けられた取付孔８と容易に合致させること ができ、作業の能率化が図れる。

【００２３】 Ｌ字型取付金具１６を取り付けた液晶テレビ９は、ボックス体１１内に収納さ れ、Ｌ字型取付金具１６を取付部１７にねじ止めして、液晶テレビ９はボックス １１内に固定される。この取付部１７にねじ止めするに際して、Ｌ字型取付金具 １６の取付孔１９は楕円形状に形成されているため、液晶テレビ９の機種に応じ て止着位置を適宜前後にスライドして調整することができ、液晶テレビ９の機種 毎に異なる前後幅に対応して調整自在にボックス体１１に止着することができる 。

【００２４】 従って、従来のように液晶テレビ９を各種配線と共にボックス体１内に無理に 押込む必要がなく、しかも上部の天井部分が蓋体として取り外されているため、 配線の束はボックス体１内に巧く収めることができるものである。 そして、画面調整等を施された液晶テレビ９は、ボックス体１１に取り付けら れ、最後に蓋体１４をボックス体１１に嵌着して取付作業は完了する。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案における自動車用液晶テレビ取付用ボックス体に よると、ボックス体上面の蓋体が取外し自在とされているため、液晶テレビをボ ックス体内に取り付ける作業が極めて簡単かつ容易に行えるものである。 また、液晶テレビをボックス体内に止着するＬ字型取付金具が、ボックス体に その設置位置が調整自在とされているため、取り付け工程及び取り付け作業を容 易に行うことができ、しかもメーカーの異なる多種類の液晶テレビを自在に取り 付けることができものである。

【００２６】 更に、本考案のボックス体の左右何れかの外側部には、耳体が設けられており 、この耳体は自動車のダッシュボードの物入れスペースとボックス体との大きさ が合致しない場合に、その隙間を塞ぐ役割を有しており、この耳体は左右何れの 側面にも取付可能である。 また、前記耳体は自動車のダッシュボードの傾斜面を塞ぐ役割をも有している ため、その取付位置は調整自在とされているため、ボックス体取り付け後の外見 上の美観を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る自動車用液晶テレビ取
付用ボックス体及び液晶テレビを示す斜視図である。

【図２】図１に示される実施例の自動車用液晶テレビ取
付用ボックス体の蓋体を取り外した状態を示す斜視図で
ある。

【図３】本考案のＬ字型取付金具を拡大して示す斜視図
である。

【図４】本考案のＬ字型取付金具を拡大して示す平面図
である。

【図５】本考案の蓋体を示す斜視図である。

【図６】従来の自動車用液晶テレビ取付用ボックス体及
び液晶テレビを示す斜視図である。

【符号の説明】

７ テレビ枠 ９ 液晶テレビ １１ ボックス体 １２ 開口部 １３ 蓋体 １４ 取付体 １５ 取付部 １６ Ｌ字型取付金具 １７ 取付部 １８ 取付孔 １９ 取付孔 ２０ 嵌合突部 ２１ 外枠 ２２ 嵌合穴 ２３ 耳体 ２４ 差込孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面に開口部を有すると共に上面に取外
   し自在の蓋体を設けてなる箱型のボックス体の内側両側
   に取付体を設け、この取付体の端部に設けた取付部を自
   動車のダッシュボードの物入れスペースにねじ止めして
   前記ボックス体を固定し、液晶テレビを進退及び表示自
   在に収納してなるテレビ枠にＬ字型取付金具をねじ止め
   し、この液晶テレビに止着してなるＬ字型取付金具をボ
   ックス体の両側部にねじ止めしたことを特徴とする自動
   車用液晶テレビ取付用ボックス体。
2. 【請求項２】 前記Ｌ字型取付金具の側面部に取付孔を
   上下に間隔を空けて２個並列に配し、この上下の取付孔
   の中間部に更に横方向に４個の取付孔を並列に配して液
   晶テレビを収納してなるテレビ枠にねじ止め自在とした
   ことを特徴とする請求項１に記載の自動車用液晶テレビ
   取付用ボックス体。
3. 【請求項３】 前記Ｌ字型取付金具の底面部に楕円形の
   取付孔を左右に間隔を空けて２個配し、液晶テレビの止
   着位置を調整自在にボックス体に止着したことを特徴と
   する請求項１又は２に記載の自動車用液晶テレビ取付用
   ボックス体。
4. 【請求項４】 前記ボックス体の左右何れかの外側部に
   耳体を設けたことを特徴とする請求項１に記載の自動車
   用液晶テレビ取付用ボックス体。