JP3028699B2 - 角形鋼管の成形方法 - Google Patents

角形鋼管の成形方法

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JP3028699B2 JP5071002A JP7100293A JP3028699B2 JP 3028699 B2 JP3028699 B2 JP 3028699B2 JP 5071002 A JP5071002 A JP 5071002A JP 7100293 A JP7100293 A JP 7100293A JP 3028699 B2 JP3028699 B2 JP 3028699B2
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眞二 小島
健策 河野
明宏 森平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は角形鋼管の成形方法に係
り、シーム溶接された丸形鋼管を用い角形鋼管を成形す
るに当って、成形された角管各辺の平坦度を改善し、角
管全体の寸法精度を向上することのできる方法を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】角形鋼管は建築物などにおける利用上に
おいて丸鋼管に求められない有利性が存することから近
年その需要が次第に増加しつつある。然して斯かる角形
鋼管を得る手法としては鋼板を屈曲成形、シーム溶接し
て丸形鋼管となし、この丸形鋼管の周面を4ロール方式
によって押圧成形して角形鋼管とすることが行われてい
る。
【0003】即ちこのような角形鋼管の成形に関しては
従来一般的に例えば特開昭56−36319や特開昭6
1−115614のようにコーナ部の成形に留意した方
法が検討されていたが、特開昭58−35016号公報
においてはプレスによってコーナ部を曲げ加工すると共
に凸形のロールを組合わせて押圧成形し、各辺における
平坦度を高めることが発表されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開昭58−
35016のような方法によるときは凸形ロールの組合
わせによる押圧成形でそれなりに平坦度を各辺に得るこ
とができるとしても、なお相当のばらつきが残り、適切
な平坦度を得ることができない。
【0005】特に角形鋼管の辺長に対し管厚が極度に大
きいなどのような場合においては平坦度が著しく悪化
し、切口断面形状が劣化すると共に利用上においても種
々の不都合を来し、規格外れとなる可能性が高いなどの
不利を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解決することについて検討を重
ねた結果、シーム溶接された素管を角形成形するに当っ
て中間に膨らみをもった太鼓形ロールを用いて各辺を押
圧成形し、しかも前記シーム溶接部の存する辺に対する
ロールの膨らみ度合を他の辺の成形ロールより大とする
ことによって均斉な平坦度を得しめるようにしたもので
あって、以下の如くである。
【0007】シーム溶接された丸鋼管を4ロール方式に
よって角形鋼管に成形するに当って、シーム溶接部の存
する辺を成形するためのロール膨み度合をシーム溶接部
の存しない辺を成形するロールの膨み度合より大きくし
た太鼓形ロールで押圧成形する段階を有することを特徴
とする角形鋼管の成形方法。
【0008】
【作用】シーム溶接の存する辺を成形するためのロール
膨み度合をシーム溶接部の存しない辺を成形するロール
の膨らみ度合いより大きくすることにより、シーム溶接
部の存する辺に対する押圧成形が、他の辺よりも大きく
行われ、このシーム溶接部の存する辺における押圧成形
を充分に行い該辺の平坦度を高める。
【0009】前記シーム溶接部を有する辺を成形するた
めのロール膨らみ度合については成形すべき鋼管の辺長
に対する管厚の程度〔管厚/辺長(%)〕によって異
る。即ち一般的にシーム溶接部の存しない辺においては
ロール膨み量/辺長と、この管厚/辺長の関係を検討し
た結果は、次の表1程度が平坦な辺を得るレベルと認め
られるが、このレベルの1.1〜1.4倍、特に1.15〜1.
3倍程度超えた膨み量とする。
【0010】
【表1】
【0011】即ち具体的に本発明においてシーム溶接部
を有する辺を成形するロールの膨らみ量を表1と同様に
管厚/辺長との関係で示すと次の表2の如くであり、そ
れによって平坦度を適切に得しめる。
【0012】
【表2】
【0013】なお前記のような本発明の実施に当って角
形鋼管の角部における図1に示すようなS量と管厚tと
の関係を、S量が2.1t〜2.4tの範囲となるように選
ぶことにより、平坦度を適切に得しめることができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すもので、1は
鋼管、2は角鋼管圧延スタンド群である。このスタンド
群2は6スタンドから構成され、前段の2スタンド(N
o.1〜No.2) が鋼管を丸形のまま拘束して圧延する圧延
スタンド、後段の4スタンド(No.3〜No.6) が角形圧延
用のスタンドとなっている。なお、通常角鋼管圧延工程
のスタンド数は4〜6程度であるが、これに限定される
ものではない。
【0015】電縫溶接工程から上記角鋼管圧延工程に導
入された鋼管1は、角鋼管圧延スタンド群2の前段のN
o.1,No.2スタンドで丸形のまま拘束されて圧延されつ
つ送られ、後段のNo.3〜No.6スタンドで漸次角形に圧延
される。そして、最終段のNo.6スタンドにおいて、ロー
ルは中央が膨らんでいる太鼓型とし、特にシーム溶接部
の存する辺を成形するためのロール膨らみ度合をシーム
溶接部の存しない辺を成形するロールの膨らみ度合より
大きくした太鼓型ロールが組み込まれている。なお、太
鼓型ロールは最終のNo.6スタンドに組み込んであるが、
これに限定されるものではなく、No.5スタンドとするな
り、圧延スタンド数を増やして最終前の適宜の圧延スタ
ンドに組み込むようにしてもよい。
【0016】上記したような本発明によるものの具体的
な実施例について説明すると、辺長が450mmで、管厚
が9.0mmの角形鋼管を4本の太鼓形ロールを2本宛対向
させた状態で押圧成形し目的の角形鋼管とするに当って
(この場合の管厚/辺長=2%)、シーム溶接部が存し
ない各辺においては前記太鼓形ロールのロール膨み量/
辺長を1.3%とされたものを採用したのに対し、シーム
溶接部が存する辺に対する太鼓形ロールのロール膨み量
/辺長を1.7%とされたものを用いて押圧成形した。
【0017】なおこの場合において、前記図1に示すよ
うなコーナ部S量を20mmとして実施したが、このよう
にして押圧成形した角形鋼管について各辺の凹凸を測定
した結果は、シーム溶接部の存する辺は0.0〜0.6mm
で、またシーム溶接部の存しない辺は0.0〜0.3mmであ
り、平坦度の好ましい製品であることが確認された。
【0018】これに対し、従来法に従い、前記したとこ
ろと同じ角形鋼管を、4本の太鼓形ロールが何れも、ロ
ール膨み量/辺長を1.3%の同じロールによって押圧成
形した場合においてはシーム溶接部の存する辺の凹凸は
1.4〜2.5mmで、その他のシーム溶接部の存しない辺は
0.6〜2.0mmであり、本発明によるものに比し平坦度に
おいて相当に劣ったものであった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
各辺の平坦度を適切に向上せしめ角形鋼管長手方向の平
坦度および辺長の変化を充分に小となし、又切口断面形
状を改善するなどの効果を有しており、工業的に効果の
大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による角形鋼管の成形過程を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 鋼管 2 角鋼管圧延スタンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 幸夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−224023(JP,A) 特開 平4−224022(JP,A) 特開 昭63−230222(JP,A) 特開 昭48−38269(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 37/15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーム溶接された丸鋼管を4ロール方式
    の圧延機群によって角形鋼管に成形するに当って、シー
    ム溶接部の存する辺を成形するためのロール膨み度合を
    シーム溶接部の存しない辺を成形するロールの膨み度合
    より大きくした太鼓型ロールが組み込まれた少なくとも
    最終段階の圧延機で成形することを特徴とする角形鋼管
    の成形方法。
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