JP3028500B2 - 近接スイッチとその製造方法 - Google Patents

近接スイッチとその製造方法

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JP3028500B2
JP3028500B2 JP01184116A JP18411689A JP3028500B2 JP 3028500 B2 JP3028500 B2 JP 3028500B2 JP 01184116 A JP01184116 A JP 01184116A JP 18411689 A JP18411689 A JP 18411689A JP 3028500 B2 JP3028500 B2 JP 3028500B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、検出面に接近する検出体を、電場、磁場
等の変化によって無接触で検出する近接スイッチとその
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
この種の近接スイッチの典型的なものに、検出体の接
近を発振状態の変化によって検出する高周波発振形近接
スイッチがあるので、以下においては主としてこれを例
に説明する。
第9図は、従来のこの種の近接スイッチの一例を示す
ものであり、この近接スイッチ2は、ケース4内に検出
コイル、発振回路等を内蔵しており、検出コイルの前面
側が、検出体の検出を行う検出面6となっている。ケー
ス4には、この検出面6の領域を表すマーク4aが記され
ている。
また通常は、ケース4の前面(図示例の場合)、側面
あるいは検出面側に、当該近接スイッチ2が検出状態に
なると点灯する動作表示灯8が設けられている。
動作表示灯8が設けられているのは、当該近接スイッ
チ2が検出状態になったことをこの動作表示灯8によっ
てその場で視認(目視によって確認すること。以下同
じ)することができるので、当該近接スイッチ2を相手
機器に取り付けた後で検出体の検出位置の調整作業を行
う場合等に有益だからである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のような近接スイッチ2においては、
その調整作業を暗い場所で行う場合、その検出面6を表
示するマーク4aが見えにくくなるので、検出面6の視認
がしずらく、そのため調整作業が難しくなるという問題
があった。
また、調整時等において、検出体が金属板のように不
透明のもので、しかもそれを例えば矢印Aのように動作
表示灯8の方向から検出面6の上方に接近させる場合、
動作表示灯8が検出体の陰になってその点灯状態が検出
面6の上方から見えなくなるため、このことからも調整
作業がしにくく、それを避けるためには動作表示灯8以
外の方向から検出体が接近するように近接スイッチ2を
取り付けなければならず、そのため当該近接スイッチ2
の取り付け方向が制限されるという問題もあった。
そこでこの発明は、動作表示手段を有していて、しか
も不透明の検出体がどの方向から接近して来てもその動
作表示を視認することができ、かつ暗い場所においても
検出面の視認が容易である近接スイッチを提供すること
を主たる目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明の近接スイッチ
は、外装体の内部に収納されていて検出体の検出動作に
応じて発光する1以上の発光素子と、前記検出面の周囲
を取り囲むように外装体の表面に露出したリング状の露
出部およびそれにつながっていて外装体の検出面に交わ
る側面に露出した1以上の側面露出部を有していて前記
発光素子からの光を導いてそれをこれらの露出部から外
部へ放出する導光部材とを備えており、かつ前記導光部
材が、前記検出面を覆う板状部を有していてその周縁部
に前記リング状の露出部および側面露出部が設けられて
おり、この板状部の表側中心部を、頂角がほぼ90度の円
錐状に窪ませてそこに反射面を形成しており、かつ前記
リング状の露出部の裏面側を、前記板状部の表面に対し
てほぼ45度の角度を持つように傾斜させてそこに反射面
を形成しており、更に前記板状部の中心部の反射面の奥
に前記発光素子を設けており、それによってこの発光素
子からの光を、中心部の反射面で横に反射させて板状部
内を通して側方へ導いて前記側面露出部から側面側へ放
出させると共に、前記リング状の露出部の裏面側の反射
面で上方に反射させて当該露出部から正面側へ放出させ
るようにしていることを特徴としている。
〔作用〕
上記近接スイッチにおいては、発光素子と導光部材と
で動作表示手段が構成されており、検出体の検出動作時
には、導光部材のリング状の露出部が光る。即ち、検出
面の領域を表すように動作表示が行われる。しかも側面
露出部も光る。
従って、暗い場所においても検出面を容易に視認する
ことができる。
また、検出体がどの方向から接近して来ても、導光部
材の露出部(光る部分)の全てが一斉に検出体の陰にな
ることはないので、検出体が不透明であっても常にその
動作表示を視認することができる。
〔実施例〕
第1図は、この発明に至る前の参考例としての近接ス
イッチの一例を示す斜視図である。第2図は、第1図の
線I−Iに沿う断面図である。第3図は、第1図の近接
スイッチの電気回路の一例を示すブロック図である。
この近接スイッチ10は、外装体の一例として不透明で
絶縁物製のケース4を有しており、その中に、例えば第
3図に示すような発振回路24、発振状態検出回路26およ
び出力回路28を実装したプリント基板16が収納されてい
る。
このプリント基板16の上面側には、この実施例では円
筒状の筒状部12aを有する透明の導光部材12が設けられ
ており、その内側に、コア(ポットコア)20a、ボビン2
0bおよびコイル20cを有する検出コイル20が収められて
いる。この検出コイル20は、第3図に示す発振回路24に
接続されており、その前面側が前述した検出面6になっ
ている。
プリント基板16の上面側であって導光部材12の筒状部
12aの下端面部の凹部内に位置する所に、例えばLEDチッ
プのような発光素子18がこの例では複数個設けられてい
る。この発光素子12の数や配置は、導光部材12の後述す
るリング状の露出部12bや側面露出部12cをできるだけ均
一に光らせることができるものにするのが好ましく、例
えば4個を、各側面露出部12cに対応するように十字状
に設けても良い。各発光素子18は、第3図に示す出力回
路28にそれぞれ接続されており、検出体の検出動作に応
じて一斉に発光する。
前記導光部材12は、その筒状部12aにつながってい
て、検出面6の領域を表すように、即ちこの例では検出
面6の周囲を取り囲むようにケース4の表面に露出した
リング状の露出部12bと、更にこの例ではそれにつなが
っていてケース4の検出面6に交わる4側面にそれぞれ
露出した4個の側面露出部12cとを有している。
プリント基板16には、より具体的にはそれに実装され
た出力回路28には、例えば出力および電源供給用等のリ
ード線14が接続されていてケース4外に引き出されてい
る。
ケース4内には、内部構造物の固定および防水・防湿
等のために、例えばエポキシ樹脂のような樹脂22が充填
されている。
なお、前記導光部材12の筒状部12aと発光素子18との
間に透明の樹脂22が入っても特に支障はないが、それを
防止するために筒状部12aの下端部を広げる等してそこ
に穴を設け、これを各発光素子18上に被せるようにして
も良い。
上記近接スイッチ10においては、発光素子18と導光部
材12とで動作表示手段が構成されており、検出体の検出
動作に応じて各発光素子18が発光する。
そして各発光素子18から発せられた光19は、導光部材
12の筒状部12aの内部を通して前面側へと導かれ、その
大部分は直接あるいは散乱等によって、第2図中に矢印
Bで示すようにリング状の露出部12bから正面側へ放出
され、かつ一部分は散乱等によって矢印Cで示すように
各側面露出部12cから側面側へ放出される。即ち、検出
面6の領域を表すリング状の露出部12bおよび各側面露
出部12cが光ることになる。
この場合、リング状の露出部12b内に光の拡散材を混
入させておいても良く、そのようにすれば少ない数の発
光素子18でリング状の露出部12bおよび各側面露出部12c
をより均一に光らせることができる。
このリング状の露出部12bが光るということは、検出
面6の領域を表すように動作表示が行われるということ
であり、従って、検出体がどの方向から接近して来て
も、従来例の近接スイッチ2のように動作表示灯8が一
点にあるのと違って、光っているリング状の露出部12b
の全てが一斉に検出体の陰になることはないので、検出
体が不透明であっても常にその動作表示を視認すること
ができる。従って、従来例の近接スイッチ2と違って、
この近接スイッチ10の取り付け方向がこのような理由か
ら制限されることはない。
また、検出面6の領域を表すようにリング状の露出部
12bが光るので、暗い場所で検出体との関係位置の調整
作業等を行う場合でも検出面6を容易に視認することが
できる。従って、調整作業が容易になる。
また、上記側面露出部12cを設けていて、上記リング
状の露出部12bだけでなくこの側面露出部12cも光るの
で、当該近接スイッチ10の検出面6側からだけでなく、
この側面露出部12cが設けられた四側面側からも動作表
示を視認することができ、従って当該近接スイッチ10の
調整作業や保守管理等がより容易になると共に、当該近
接スイッチ10の取り付け方向に対する自由度もより大き
くなる。しかも、リング状の露出部12bの発光と側面露
出部12cの発光とに共通の発光素子18を用いているの
で、発光素子の数も少なくて済む。
なお、導光部材12の上記リング状の露出部12bは、必
ずしも第1図に示すように連続している必要はなく、断
続的にリング状であっても良い。
また、導光部材12には、上記リング状の露出部12bの
代わりに、第4図に示す近接スイッチ30のように、検出
面6を覆う面状の露出部12dを設け、内部の発光素子18
からの光19をこの面状の露出部12dの全域から外部へ放
出させてこの面状の露出部12d全体が光るようにしても
良い。
その場合、この面状の露出部12d内に光の拡散材を混
入させておいても良く、そのようにすれば少ない数の発
光素子18で全体をより均一に光らせることができる。
第5図は、この発明の一実施例に係る近接スイッチを
示す平面図である。第6図は、第5図の線II−IIに沿う
断面図である。第7図は、第6図中の導光部材を取り出
して示すものであり、(A)はその平面図、(B)はそ
の側面図、(C)はその下面図である。
上記各例の近接スイッチとの相違点を主に説明する
と、この近接スイッチ40においては、導光部材12が、前
述したような筒状部12aにつながる板状部12eを有してお
り、この板状部12eの周縁部に前記リング状の露出部12b
および側面露出部12cが設けられている。
そして、この板状部12eの表側中心部を頂角が90度の
円錐状に窪ませてそこに反射面12gを形成している。こ
の反射面12gの裏側には、その部分の厚さを補う等の目
的で円柱状の突起12fが形成されており、そこに検出コ
イル20の穴を有するコア20aが嵌め込まれている。
また、リング状の露出部12bの裏面側であって側面露
出部12cにつながっている所を除く部分を45度に傾斜さ
せてそこに反射面12hを形成している。
そして、プリント基板16上であって前記中心の反射面
12gの奥に位置する所に、LEDから成る発光素子18がこの
実施例では1個取り付けられている。
従ってこの近接スイッチ40においては、発光素子18か
らの光19は、中心部の反射面12gで矢印Dのように横に
反射されて板状部12e内を通して側方へ導かれ、その大
部分は周縁部の反射面12hで再び反射されて矢印Bで示
すようにリング状の露出部12bから正面側へ放出され、
かつ一部分は側面露出部12cをそのまま直進して矢印C
で示すように各側面露出部12cから側面側へ放出され
る。
このようにすれば、前述した近接スイッチ10と違っ
て、中心部の発光素子18でリング状の露出部12bおよび
各側面露出部12cを均一に光らせることができる。従っ
て発光素子18の数が少なくて済む。
しかも、反射面12gおよび12hを利用しているので、発
光素子18からの光19を効率良くリング状の露出部12bお
よび各側面露出部12cから放出させることができるの
で、これらの露出部をより明るく光らせることができ
る。
また、この各反射面12gおよび12hに、第5図中にハッ
チングを付し、あるいは第7図中に碁盤目状のハッチン
グを付して示すように、例えば真空蒸着やスパッタリン
グ等によって例えばアルミニウムのような金属膜42を付
着させても良く、そのようにすれば、各反射面12gおよ
び12hでの反射率が大幅に向上するので、リング状の露
出部12bおよび側面露出部12cをより一層明るく光らせる
ことができる。
なお、この実施例では、反射面12gの周りに小円部12i
を設けており、発光素子18からの光19の一部はそこを通
り抜けるのでその部分もリング状に光るが、このように
することは必須ではない。
また、導光部材12の板状部12eの表側に浅いドーナツ
状の窪みを設けてそこにドーナツ状の不透明の遮光板41
を張り付けており、それによって板状部12e内で散乱し
た光が表に洩れないようにして美観を良くしているが、
このようにすることも必須ではない。
また、導光部材12の各反射面12gおよび12hに上記のよ
うに金属膜42を付着させる場合は、それと共に、導光部
材12の筒状部12a等の表面にも同じ金属膜42を付着させ
ておき、そしてこの筒状部12a等の表面の金属膜42をプ
リント基板16上のアース部に電気的に接続しておいても
良い。
これを主として第7図を参照して詳述すると、この導
光部材12は、前述したような筒状部12a、板状部12e、露
出部12bおよび12c等の他に、筒状部12aから側方に延び
ていてプリント基板16やリード線14の保持等を行うため
の保持部12l、それから下方に延びた脚部12m、その上部
に設けられた突起12n、筒状部12aから下方に延びていて
プリント基板16の保持等を行うための脚部12j、位置決
め突起12k等を有している。
そして、前述した反射面12gおよび12hに、第7図中に
碁盤目状のハッチングを付して示すように、光の反射率
を良くするために金属膜42を付着させているが、この実
施例ではそれと同じ付着工程で、筒状部12aや保持部12l
等の表面(この例では表側および裏側の両表面)に、第
7図中に通常のハッチングを付して示すように、同じ金
属膜42を付着させている。
この筒状部12a等に付着された金属膜42とプリント基
板16上のアース部との電気的接続は、例えば脚部12j、1
2m等とプリント基板16上のアース部との間に導電性接着
剤を付与する等によって簡単に行うことができる。
但し、リング状の露出部12bおよび側面露出部12cの表
面には光を導出する必要があるため金属膜42を付着させ
ていない。板状部12eの表裏両表面にも、検出感度が低
下するのを防ぐ等の観点から金属膜42を付着させていな
い。また、外装体である樹脂44の表面に近い反射面12h
の金属膜42が内部回路のアース部に接続されているのが
動作の安定性等の点で好ましくない場合は、図示例のよ
うに筒状部12aの上部周囲に金属膜42を付着させない分
離帯48を設けても良い。この分離帯48の幅は、絶縁距離
が取れれば良いのであまり大きくする必要はない。
反射面12gおよび12hの表面だけに金属膜42を蒸着等に
よって付着させようとすると、それ以外の場所を覆わな
ければならないためマスキングが面倒であるが、上記の
ように広く付着させるようにすると、マスキングは必要
最小限の個所で良くなるので、マスキングが簡単にな
る。しかもそのとき同時に付着させた金属膜42を次のよ
うに静電シールドに利用することができる。
即ち、外部からノイズが混入して誤動作するのを防止
する等の観点から、従来の近接スイッチでは、特に検出
コイルの側面周囲をシールドリングで覆ってこれを内部
回路のアース部に接続して静電シールドする場合があっ
たが、この実施例のようにすると、検出コイル20を収納
した筒状部12aに付着させた金属膜42が静電シールドの
働きをするので、静電シールドを行う場合に従来必要だ
ったシールドリングが不要になり、部品点数および組立
工数を削減することができる。
また、筒状部12a以外の部分にもこの実施例のように
金属膜42を付着させておくと、当該金属膜42が(勿論筒
状部12aに付着させた金属膜42も)プリント基板16およ
びそこに実装した電気回路(第3図参照)に対する静電
シールドとしてもある程度作用するので、別の部品を要
することなくシールド効果を向上させることができる。
なお、反射面12gおよび12h以外の部分には、少なくと
もその片側表面に金属膜42を付着させればシールド効果
が得られるので、両面に付着させるか片面に付着させる
かは任意であり、要はマスキングが簡単な方にすれば良
い。
再び第5図および第6図を参照して、この実施例の近
接スイッチ40では、導光部材12のリング状の露出部12b
および各側面露出部12cを露出させた状態で、導光部材1
2、検出コイル20、電子部品を搭載したプリント基板16
等から成る内部構造物およびそれに接続されたリード線
の端部が、不透明かつ電気絶縁性の樹脂44内に一体的に
インサート成形されており、この樹脂44がケースに代わ
る外装体および内部充填樹脂を兼ねている。
但し、導光部材12の突起12fと発光素子18との間の隙
間52には、発光素子18からの光19を通すため、樹脂44を
入り込ませていない。そのようにする手段は後述する。
なお、第5図中の44aは取り付けねじ穴であり、15はゴ
ムブッシュである。
上記のようにすると、例えば第2図等に示した近接ス
イッチ10のようにケース内に内部構造物を入れて樹脂を
充填したものに比べて、ケースが不要になるのでそのぶ
ん部品点数を削減することができると共に、ケースの肉
厚ぶん小型化を図ることができる。
また、外装体と内部充填材とが一体であるため、ケー
ス内に樹脂を充填したものに比べて耐水・耐湿性が向上
する。
また、ケース内にエポキシ等の樹脂を充填する場合
は、その混合、脱泡、真空充填等を行わなければならな
いため工程が複雑で時間もかかり、これが組立コストを
高める原因になるが、上記のように一体成形を採用する
と、組立が簡単になり組立コストも安くなる。
このような近接スイッチ40の製造方法の例を第8図を
参照して説明する。
まず、前述したような導光部材12を内部骨格として用
いて内部構造物を仮組する。即ち、導光部材12の筒状部
12a内に検出コイル20を収納し、その裏面側に、発光素
子18および電気回路構成部品を取り付けかつリード線14
を接続したプリント基板16を被せて、それを導光部材12
の脚部12j、12m、位置決め突起12k等を利用して位置決
めおよび保持する。
このプリント基板16には、導光部材12の筒状部12a内
側にも後から注入する樹脂が充分に入り込むように、穴
16aを適当に設けておくのが好ましい。
また、導光部材12の突起12fと発光素子18との間に前
述したように隙間50が存在していて、そこに不透明の注
入樹脂が流入する恐れがある場合は、この隙間50に透明
の例えばエポキシ樹脂系の接着剤52を予め充填しておく
のが好ましい。
そして、上型46aおよび下型46bから成る金型46であっ
てその内部に、第5図等に示した樹脂44の外形に対応し
た形状のキャビティ46cを有するものを用意して、上記
のように仮組された内部構造物およびリード線14の端部
をこのキャビティ46c内に入れ、そして導光部材12を用
いて、より具体的にはその脚部12j、12m、保持部12l、
突起12n等を用いて、キャビティ46c内での位置決めを行
う。
その場合、導光部材12の板状部12e周りの表面には樹
脂を注入しないので、キャビティ46cの壁面にぴったり
と当接するようにしている。
そしてその状態で、前述した樹脂44になるべき不透明
かつ電気絶縁性の樹脂をキャビティ46c内に注入してイ
ンサート成形を行う。それによって前述した近接スイッ
チ40が得られる。
この場合、注入樹脂には、低圧で射出成形が可能で
あり、流動性が良く、成形収縮率が小さく、他の
樹脂との密着性が良く、かつ熱可塑性で生産性が良いも
のを用いるのが好ましい。具体的には、液晶ポリマー、
ポリアリレート、PBT等を用いるのが好ましい。
また、導光部材12も、この注入樹脂と同じか同系で透
明の樹脂で形成しても良く、そのようにすれば導光部材
12と注入樹脂との密着性が一層良くなる。
上記のような製造方法によれば、樹脂注入前に予め、
内部構造物を仮組した状態で、それを近接スイッチとし
て完成品に近い状態で動作させてその動作試験を行うこ
とができる。従って、動作試験に合格したものだけを次
の樹脂注入工程へ進めることができるので、完成品の不
良率が大幅に減る。
また、樹脂注入時に、内部構造物を構成する部品相互
間の位置がずれないようにするためには、通常だと接着
剤等を用いて仮留めしておかなければならないが、上記
のように導光部材12を内部骨格として用いることによっ
てそれが不要になる。
また、内部構造物全体の金型46内における位置決め
も、通常だと適当な位置決め部材を用いなければならな
いが、上記のように導光部材12自体を位置決めに用いる
ことによってそれが不要になる。
従ってこれらの点から、上記のような近接スイッチ40
の組立コストを一層下げることができる。
なお、いずれの例においても、導光部材12の筒状部12
aの表面に金属膜42を付着させない場合は、即ちそこに
シールド機能を持たせない場合は、この筒状部12aの代
わりに適当な脚部を設けても良い。
また、上記各例はいずれも、全体の形状が平たい角形
の近接スイッチの場合を例示したが、必ずしもそれに限
られるものではなく、用途等に応じて全体の形状を他の
形状、例えば角柱形や円柱形等としても良い。
また、内部に収納する電気回路も、必ずしも第3図に
示したものに限られるものではなく、例えばその一部を
分離して外部に設けても良く、更には検出コイル20、導
光部材12および発光素子18だけを残して検出ヘッドとし
ても良い。
また、この発明は、上記各例のような高周波発振形近
接スイッチの他に、検出体の接近を静電容量の変化によ
って検出する静電容量形近接スイッチ、検出体の接近を
磁束の変化によって検出する磁気形近接スイッチ等にも
勿論適用することができる。
〔発明の効果〕
この発明は、上記のとおり構成されているので、次の
ような効果を奏する。
請求項1記載の発明は、上記のような発光素子と、リ
ング状の露出部および側面露出部を有する導光部材とを
備えており、しかもこの導光部材は上記のような反射面
を有しているので、次のような効果を奏する。
上記発光素子と導光部材とで動作表示手段が構成さ
れていて、検出面の周囲を取り囲むリング状の露出部が
光って検出面の領域を表示するように動作表示が行われ
るので、暗い場所においても、この光るリング状の露出
部によって検出面を容易に視認することができる。従っ
て、当該近接スイッチの取り付け作業や調整作業等が容
易になる。
検出体がどの方向から接近して来ても、従来の点状
の動作表示灯の場合と違って、光るリング状の露出部の
全てが一斉に検出体の陰になることはないので、検出体
が不透明であっても、この光るリング状の露出部によっ
て常にその動作表示を視認することができる。従って、
従来例のように動作表示灯以外の方向から検出体が接近
するように近接スイッチを取り付ける必要はなく、当該
近接スイッチの取り付け方向に対する自由度が大きくな
る。
上記リング状の露出部だけでなく側面露出部も光る
ので、検出面側からだけでなく、この側面露出部が設け
られた側面側からも動作表示を視認することができ、従
って当該近接スイッチの調整作業や保守管理等がより容
易になると共に、当該近接スイッチの取り付け方向に対
する自由度もより大きくなる。しかも、リング状の露出
部の発光と側面露出部の発光とに共通の発光素子を用い
ているので、発光素子の数も少なくて済む。
中心部の発光素子でリング状の露出部および側面露
出部の両方を均一に光らせることができるので、発光素
子の数が更に少なくて済む。典型的には1個で済む。し
かも反射面を利用しているので、小さい出力の発光素子
でこれらのリング状露出部および側面露出部の両方をよ
り明るく光らせることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1の構成に加えて、前
記各反射面の表面側に金属膜を付着させていることを構
成要件としているので、上記〜に示した効果に加え
て、更に次のような効果を奏する。
各反射面の表面側に金属膜を付着させていてそこで
の反射率が大幅に向上するので、小さい出力の発光素子
で上記リング状の露出部および側面露出部をより一層明
るく光らせることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2の構成に加えて、前
記導光部材が前記板状部につながる筒状部を有していて
この筒状部内に検出コイルが設けられており、かつこの
筒状部の表面にも前記各反射面に付着させたのと同種の
金属膜が付着されており、そしてこの金属膜が内部の電
気回路のアース部に電気的に接続されていることを構成
要件としているので、上記〜に示した効果に加え
て、更に次のような効果を奏する。
導光部材の検出コイルを収納した筒状部等の表面に
も同じ金属膜を付着させてこれを内部の電気回路のアー
ス部に接続しているので、この金属膜が静電シールドの
働きをし、その結果、静電シールドを行う場合に従来必
要だったシールドリングが不要になり、部品点数および
組立工数を削減することができる。しかも、反射面だけ
に金属膜を付着させる場合に比べてマスキングが簡単に
なる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの構
成に加えて、前記導光部材の前記各露出部を露出させた
状態で、当該近接スイッチの内部構造物およびそれに接
続されたリード線の端部が、不透明かつ電気絶縁性の樹
脂内に一体的にインサート成形されていて、この樹脂が
ケースに代わる外装体および内部充填樹脂を兼ねている
ことを構成要件としているので、少なくとも上記〜
に示した効果に加えて、更に次のような効果を奏する。
当該近接スイッチの内部構造物およびそれに接続さ
れたリード線の端部を不透明かつ電気絶縁性の樹脂内に
一体的にインサート成形していて、この樹脂がケースに
代わる外装体および内部充填樹脂を兼ねているので、ケ
ースが不要になり、そのぶん部品点数の削減および小型
化を図ることができる。また、外装体と内部充填材が一
体であるため、ケース内に樹脂を充填したものに比べて
耐水・耐湿性が向上する。また、一体成形を採用したの
で、組立が容易になり組立コストも安くなる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の近接スイッチ
を製造するに当たり、前記導光部材を内部骨格として用
いて前記内部構造物を仮組し、そしてこの内部構造物お
よびそれに接続されたリード線の端部を金型内に入れて
その導光部材を用いて当該内部構造物の金型内での位置
決めを行った状態で、この金型内に不透明かつ電気絶縁
性の樹脂を注入してインサート成形を行うことを特徴と
しているので、次のような効果を奏する。
導光部材を用いて内部構造物の仮組および金型内で
の位置決めを行った状態でインサート成形を行うので、
内部構造物を構成する部品相互間の位置ずれ防止用の仮
留め作業が不要になり、かつ金型内での位置決め部材が
不要になるので、近接スイッチの組立コストを一層下げ
ることができる。しかも、樹脂注入前に予め、内部構造
物を仮組した状態で、それを近接スイッチとして完成品
に近い状態で動作させてその動作試験を行うことができ
るので、動作試験に合格したものだけを次の樹脂注入工
程へ進めることができ、それによって完成品の不良率を
大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に至る前の参考例としての近接スイ
ッチの一例を示す斜視図である。第2図は、第1図の線
I−Iに沿う断面図である。第3図は、第1図の近接ス
イッチの電気回路の一例を示すブロック図である。第4
図は、この発明に至る前の参考例としての近接スイッチ
の他の例を示す斜視図である。第5図は、この発明の一
実施例に係る近接スイッチを示す平面図である。第6図
は、第5図の線II−IIに沿う断面図である。第7図は、
第6図中の導光部材を取り出して示すものであり、
(A)はその平面図、(B)はその側面図、(C)はそ
の下面図である。第8図は、この発明に係る製造方法を
説明するための断面図である。第9図は、従来の近接ス
イッチの一例を示す斜視図である。 4……ケース(外装体)、6……検出面、40……実施例
に係る近接スイッチ、12……導光部材、12a……筒状
部、12b……リング状の露出部、12c……側面露出部、12
d……面状の露出部、12e……板状部、12g,12h……反射
面、16……プリント基板、18……発光素子、20……検出
コイル、42……金属膜、44……樹脂、46……金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−105782(JP,A) 特開 昭62−12017(JP,A) 実開 昭60−160444(JP,U) 実開 昭60−174156(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出面に接近する検出体を無接触で検出す
    る近接スイッチにおいて、外装体の内部に収納されてい
    て検出体の検出動作に応じて発光する1以上の発光素子
    と、前記検出面の周囲を取り囲むように外装体の表面に
    露出したリング状の露出部およびそれにつながっていて
    外装体の検出面に交わる側面に露出した1以上の側面露
    出部を有していて前記発光素子からの光を導いてそれを
    これらの露出部から外部へ放出する導光部材とを備えて
    おり、かつ前記導光部材が、前記検出面を覆う板状部を
    有していてその周縁部に前記リング状の露出部および側
    面露出部が設けられており、この板状部の表側中心部
    を、頂角がほぼ90度の円錐状に窪ませてそこに反射面を
    形成しており、かつ前記リング状の露出部の裏面側を、
    前記板状部の表面に対してほぼ45度の角度を持つように
    傾斜させてそこに反射面を形成しており、更に前記板状
    部の中心部の反射面の奥に前記発光素子を設けており、
    それによってこの発光素子からの光を、中心部の反射面
    で横に反射させて板状部内を通して側方へ導いて前記側
    面露出部から側面側へ放出させると共に、前記リング状
    の露出部の裏面側の反射面で上方に反射させて当該露出
    部から正面側へ放出させるようにしていることを特徴と
    する近接スイッチ。
  2. 【請求項2】前記各反射面の表面側に金属膜を付着させ
    ている請求項1記載の近接スイッチ。
  3. 【請求項3】前記導光部材が前記板状部につながる筒状
    部を有していてこの筒状部内に検出コイルが設けられて
    おり、かつこの筒状部の表面にも前記各反射面に付着さ
    せたのと同種の金属膜が付着されており、そしてこの金
    属膜が内部の電気回路のアース部に電気的に接続されて
    いる請求項2記載の近接スイッチ。
  4. 【請求項4】前記導光部材の前記各露出部を露出させた
    状態で、当該近接スイッチの内部構造物およびそれに接
    続されたリード線の端部が、不透明かつ電気絶縁性の樹
    脂内に一体的にインサート成形されていて、この樹脂が
    ケースに代わる外装体および内部充填樹脂を兼ねている
    請求項1ないし3のいずれかに記載の近接スイッチ。
  5. 【請求項5】前記導光部材を内部骨格として用いて前記
    内部構造物を仮組し、そしてこの内部構造物およびそれ
    に接続されたリード線の端部を金型内に入れてその導光
    部材を用いて当該内部構造物の金型内での位置決めを行
    った状態で、この金型内に不透明かつ電気絶縁性の樹脂
    を注入してインサート成形を行うことを特徴とする請求
    項4記載の近接スイッチの製造方法。
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