JP3028405B2 - ポジショナ - Google Patents
ポジショナInfo
- Publication number
- JP3028405B2 JP3028405B2 JP7231150A JP23115095A JP3028405B2 JP 3028405 B2 JP3028405 B2 JP 3028405B2 JP 7231150 A JP7231150 A JP 7231150A JP 23115095 A JP23115095 A JP 23115095A JP 3028405 B2 JP3028405 B2 JP 3028405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passage
- stop valve
- nozzle
- valve
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fluid-Driven Valves (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種プロセスにお
いて、空気作動型の調節弁を開閉制御するポジショナに
関する。
いて、空気作動型の調節弁を開閉制御するポジショナに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気作動型の調節弁を開閉制
御するために、ポジショナが広く使用されている。この
種のポジショナは、通常入力信号(変位信号)を、電空
変換器によってフラッパの揺動変位に変換し、これをノ
ズル・フラッパ機構によって空気圧信号(ノズル背圧)
に変換して増幅した後、調節弁の駆動装置に駆動圧力と
して供給し、調節弁を駆動制御するように構成されてい
る。また、この種のポジショナは調節弁の実動作量をフ
ィードバック機構によって前記フラッパにフィードバッ
クすることにより、入力信号による力と平衡させるよう
にしている。
御するために、ポジショナが広く使用されている。この
種のポジショナは、通常入力信号(変位信号)を、電空
変換器によってフラッパの揺動変位に変換し、これをノ
ズル・フラッパ機構によって空気圧信号(ノズル背圧)
に変換して増幅した後、調節弁の駆動装置に駆動圧力と
して供給し、調節弁を駆動制御するように構成されてい
る。また、この種のポジショナは調節弁の実動作量をフ
ィードバック機構によって前記フラッパにフィードバッ
クすることにより、入力信号による力と平衡させるよう
にしている。
【0003】図7はこのようなポジショナの従来例を示
すブロック図である。同図において、1は調節弁、2は
ポジショナである。ポジショナ2は、上位のコントロー
ラ3から電気信号で送られてくる入力信号を空気圧信号
(ノズル背圧)PN に変換する電気/空気変換部(電空
変換器)4、ノズル背圧PN を増幅して空気圧信号PO
として調節弁1の駆動装置6に出力するパイロットリレ
ー5、調節弁1の動作モードをオート(自動)とマニュ
アル(手動)に切り替える動作モード切替スイッチ7
(以下、切替スイッチと称する)等を備えている。
すブロック図である。同図において、1は調節弁、2は
ポジショナである。ポジショナ2は、上位のコントロー
ラ3から電気信号で送られてくる入力信号を空気圧信号
(ノズル背圧)PN に変換する電気/空気変換部(電空
変換器)4、ノズル背圧PN を増幅して空気圧信号PO
として調節弁1の駆動装置6に出力するパイロットリレ
ー5、調節弁1の動作モードをオート(自動)とマニュ
アル(手動)に切り替える動作モード切替スイッチ7
(以下、切替スイッチと称する)等を備えている。
【0004】図8は切替スイッチ7の断面図である。こ
の切替スイッチ7は、前記電空変換器4等を収納するハ
ウジング8の肉厚内に形成されたスイッチ収納部9内に
Oリング10を介してねじ込まれるねじ体からなり、そ
の前端部外周面にテーパ状の着座面11が形成されてい
る。また、ハウジング8の内部には、空気通路16を形
成する3つの通路、すなわち空気供給通路12、ノズル
通路14および背圧通路15が形成されている。空気供
給通路12は、一端がパイロットリレー5を介して空気
供給源に接続され、他端が前記スイッチ収納部9に接続
されている。ノズル通路14は、一端がノズルフラッパ
機構のノズル13に接続され、他端が前記スイッチ収納
部9に接続されている。背圧通路15は、一端がパイロ
ットリレー5の背圧室に接続され、他端が前記スイッチ
収納部9に接続されている。スイッチ収納部9と空気供
給通路12との接続部には、着座部17が前記切替スイ
ッチ7の着座部11に対応して設けられている。なお、
18は流量を制限する固定絞りである。
の切替スイッチ7は、前記電空変換器4等を収納するハ
ウジング8の肉厚内に形成されたスイッチ収納部9内に
Oリング10を介してねじ込まれるねじ体からなり、そ
の前端部外周面にテーパ状の着座面11が形成されてい
る。また、ハウジング8の内部には、空気通路16を形
成する3つの通路、すなわち空気供給通路12、ノズル
通路14および背圧通路15が形成されている。空気供
給通路12は、一端がパイロットリレー5を介して空気
供給源に接続され、他端が前記スイッチ収納部9に接続
されている。ノズル通路14は、一端がノズルフラッパ
機構のノズル13に接続され、他端が前記スイッチ収納
部9に接続されている。背圧通路15は、一端がパイロ
ットリレー5の背圧室に接続され、他端が前記スイッチ
収納部9に接続されている。スイッチ収納部9と空気供
給通路12との接続部には、着座部17が前記切替スイ
ッチ7の着座部11に対応して設けられている。なお、
18は流量を制限する固定絞りである。
【0005】このような切替スイッチ7を備えたポジシ
ョナ2において、調節弁1を自動制御する際には、切替
スイッチ7をオートモードに切り換える。図8はこの状
態を示す。この状態において、切替スイッチ7は着座面
11と着座部17が離間した弁開状態に保持されてお
り、ノズル通路14と背圧通路15を共に空気供給通路
12に接続している。したがって、空気供給源からの供
給空気圧PSUP は、ノズル通路14を通ってノズル13
に供給され、そのノズル背圧PN が背圧通路15を通っ
てパイロットリレー5の背圧室に供給され、このノズル
背圧PN をパイロットリレー5によって増幅し、空気圧
信号PO として出力することにより調節弁1を自動制御
する。一方、メインテナンスや零調整等のために調節弁
1をマニュアルモードに切り替える場合は、切替スイッ
チ7を前進方向に回転させ、着座面11を着座部17に
当接して弁閉状態にするとともに、図示しない減圧弁を
操作して供給空気圧PSUP の変更で調節弁1の開度を調
節する。
ョナ2において、調節弁1を自動制御する際には、切替
スイッチ7をオートモードに切り換える。図8はこの状
態を示す。この状態において、切替スイッチ7は着座面
11と着座部17が離間した弁開状態に保持されてお
り、ノズル通路14と背圧通路15を共に空気供給通路
12に接続している。したがって、空気供給源からの供
給空気圧PSUP は、ノズル通路14を通ってノズル13
に供給され、そのノズル背圧PN が背圧通路15を通っ
てパイロットリレー5の背圧室に供給され、このノズル
背圧PN をパイロットリレー5によって増幅し、空気圧
信号PO として出力することにより調節弁1を自動制御
する。一方、メインテナンスや零調整等のために調節弁
1をマニュアルモードに切り替える場合は、切替スイッ
チ7を前進方向に回転させ、着座面11を着座部17に
当接して弁閉状態にするとともに、図示しない減圧弁を
操作して供給空気圧PSUP の変更で調節弁1の開度を調
節する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のポジシ
ョナ2においては、切替スイッチ7によって調節弁1の
動作モードをオートとマニュアルの2モードに切り替え
ていた。このような切替スイッチ7においては、マニュ
アルモードに切り替えた際、供給空気圧PSUP が供給さ
れていると、この供給空気圧PSUP が背圧室にノズル背
圧として供給されてしまうため、減圧弁を操作して供給
空気圧PSUP の供給を一時停止し出力空気圧PO を零に
する必要がある。しかしながら、減圧弁は、通常操作さ
れないように厳重にロックされているので、そのロック
状態を解除し減圧弁を閉じた後調節弁1を手動操作する
必要がある。また、手動操作後オートモードに戻すには
減圧弁を再度開いてロックする必要がある。そのため、
これらの一連の操作が面倒であった。また、ノズル13
を掃除したり交換したりする場合は、調節弁1の自動制
御を一時中断して行なわなければならず、その場合も減
圧弁を閉止し、供給空気圧の供給を一時停止する必要が
ある。さらに、流量制限用の固定絞り18を空気供給通
路12内に組み込んでいるので、その掃除や交換等のメ
インテナンスも面倒であった。
ョナ2においては、切替スイッチ7によって調節弁1の
動作モードをオートとマニュアルの2モードに切り替え
ていた。このような切替スイッチ7においては、マニュ
アルモードに切り替えた際、供給空気圧PSUP が供給さ
れていると、この供給空気圧PSUP が背圧室にノズル背
圧として供給されてしまうため、減圧弁を操作して供給
空気圧PSUP の供給を一時停止し出力空気圧PO を零に
する必要がある。しかしながら、減圧弁は、通常操作さ
れないように厳重にロックされているので、そのロック
状態を解除し減圧弁を閉じた後調節弁1を手動操作する
必要がある。また、手動操作後オートモードに戻すには
減圧弁を再度開いてロックする必要がある。そのため、
これらの一連の操作が面倒であった。また、ノズル13
を掃除したり交換したりする場合は、調節弁1の自動制
御を一時中断して行なわなければならず、その場合も減
圧弁を閉止し、供給空気圧の供給を一時停止する必要が
ある。さらに、流量制限用の固定絞り18を空気供給通
路12内に組み込んでいるので、その掃除や交換等のメ
インテナンスも面倒であった。
【0007】したがって、本発明は上記した従来の問題
点を解決すべくなされたもので、その目的とするところ
は、1つの切替スイッチで4つのモードに切り替えるこ
とができ、まったマニュアル操作時において減圧弁を操
作して供給空気圧の供給を一時停止させる必要がなく、
零調整、スパン調整、ノズル、固定絞りの掃除や交換等
のメインテナンスを容易に行うことができるようにした
ポジショナを提供することにある。
点を解決すべくなされたもので、その目的とするところ
は、1つの切替スイッチで4つのモードに切り替えるこ
とができ、まったマニュアル操作時において減圧弁を操
作して供給空気圧の供給を一時停止させる必要がなく、
零調整、スパン調整、ノズル、固定絞りの掃除や交換等
のメインテナンスを容易に行うことができるようにした
ポジショナを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ヨーク、励磁コイル、ノズルフラッパ機構等
からなり電気信号を空気圧信号に変換する電空変換器
と、この電空変換器からの空気圧信号を増幅するパイロ
ットリレーと、このパイロットリレーと前記電空変換器
を接続する空気通路中に設けられた動作モード切替スイ
ッチとを備えたポジショナにおいて、前記動作モード切
替スイッチをハウジング内に形成されたスイッチ収納部
内にシール部材を介して進退可能に組み込まれた通路孔
および連通孔を有する第1のストップバルブと、この第
1のストップバルブ内にシール部材を介して進退可能に
組み込まれ弁開時に前記通路孔と連通孔を互いに連通さ
せる第2のストップバルブとで構成し、第1のストップ
バルブの外周面とスイッチ収納部の内周面との間に前記
連通孔と連通する第1の環状通路と、この第1の環状通
路と前記第1のストップバルブの弁開時において連通す
る第2の環状通路を形成し、前記空気通路を、一端が前
記パイロットリレーの空気供給室に連通し他端が前記第
1のストップバルブの通路孔に連通する空気供給通路
と、一端が前記パイロットリレーの背圧室に連通し他端
が前記第1の環状通路に連通する背圧通路と、一端がノ
ズルフラッパ機構のノズルに連通し他端が前記第2の環
状通路に連通するノズル通路とで構成したことを特徴と
する。また、本発明は、第1のストップバルブの通路孔
内に固定絞りを配置したことを特徴とする。
本発明は、ヨーク、励磁コイル、ノズルフラッパ機構等
からなり電気信号を空気圧信号に変換する電空変換器
と、この電空変換器からの空気圧信号を増幅するパイロ
ットリレーと、このパイロットリレーと前記電空変換器
を接続する空気通路中に設けられた動作モード切替スイ
ッチとを備えたポジショナにおいて、前記動作モード切
替スイッチをハウジング内に形成されたスイッチ収納部
内にシール部材を介して進退可能に組み込まれた通路孔
および連通孔を有する第1のストップバルブと、この第
1のストップバルブ内にシール部材を介して進退可能に
組み込まれ弁開時に前記通路孔と連通孔を互いに連通さ
せる第2のストップバルブとで構成し、第1のストップ
バルブの外周面とスイッチ収納部の内周面との間に前記
連通孔と連通する第1の環状通路と、この第1の環状通
路と前記第1のストップバルブの弁開時において連通す
る第2の環状通路を形成し、前記空気通路を、一端が前
記パイロットリレーの空気供給室に連通し他端が前記第
1のストップバルブの通路孔に連通する空気供給通路
と、一端が前記パイロットリレーの背圧室に連通し他端
が前記第1の環状通路に連通する背圧通路と、一端がノ
ズルフラッパ機構のノズルに連通し他端が前記第2の環
状通路に連通するノズル通路とで構成したことを特徴と
する。また、本発明は、第1のストップバルブの通路孔
内に固定絞りを配置したことを特徴とする。
【0009】本発明において、第1のストップバルブと
第2のストップバルブを個々独立に閉止したり開いたり
することにより、切替スイッチはポジショナを4つの動
作モードに切り替える。すなわち、第1のストップバ
ルブと第2のストップバルブがともに開いたモード(オ
ートモード)と、第1のストップバルブが閉止し、第
2のストップバルブが開いたモード(マニュアルモー
ド)と、第1のストップバルブが開き、第2のストッ
プバルブが閉止したモード(フェイルモード)および
第1のストップバルブと第2のストップバルブがともに
閉止したモード(ホールドモード)に切り替える。の
オートモードにおいては、空気供給通路が通路孔−連通
孔−第1環状通路を介して第2環状通路に連通し供給空
気をノズルに供給する。また、ノズル背圧は背圧通路−
第2環状通路−第1環状通路−背圧通路を通りパイロッ
トリレーの背圧室に供給される。のマニュアルモード
においては、空気供給通路が通路孔−連通孔−第1環状
通路を介して背圧通路に連通し、第1環状通路と第2環
状通路の連通が遮断される。したがって、この状態にお
いては、供給空気圧はノズルに供給されず、背圧室にの
み供給される。のフェイルモードにおいては、通路孔
と連通孔の連通が遮断され、第1環状通路と第2環状通
路が連通する。この状態においては、背圧室がノズルを
介して大気と連通するため、ノズル背圧PN は零とな
る。のホールドモードにおいては、通路孔と連通孔の
連通が遮断され、第1環状通路と第2環状通路の連通が
遮断される。したがって、この状態においてはホールド
モードに切り替える直前のノズル背圧PN が保持され
る。固定絞りは、第1のストップバルブの通路孔内に配
置されているので、スイッチ収納部から第1のストップ
バルブを取り出すと、容易に交換できる。
第2のストップバルブを個々独立に閉止したり開いたり
することにより、切替スイッチはポジショナを4つの動
作モードに切り替える。すなわち、第1のストップバ
ルブと第2のストップバルブがともに開いたモード(オ
ートモード)と、第1のストップバルブが閉止し、第
2のストップバルブが開いたモード(マニュアルモー
ド)と、第1のストップバルブが開き、第2のストッ
プバルブが閉止したモード(フェイルモード)および
第1のストップバルブと第2のストップバルブがともに
閉止したモード(ホールドモード)に切り替える。の
オートモードにおいては、空気供給通路が通路孔−連通
孔−第1環状通路を介して第2環状通路に連通し供給空
気をノズルに供給する。また、ノズル背圧は背圧通路−
第2環状通路−第1環状通路−背圧通路を通りパイロッ
トリレーの背圧室に供給される。のマニュアルモード
においては、空気供給通路が通路孔−連通孔−第1環状
通路を介して背圧通路に連通し、第1環状通路と第2環
状通路の連通が遮断される。したがって、この状態にお
いては、供給空気圧はノズルに供給されず、背圧室にの
み供給される。のフェイルモードにおいては、通路孔
と連通孔の連通が遮断され、第1環状通路と第2環状通
路が連通する。この状態においては、背圧室がノズルを
介して大気と連通するため、ノズル背圧PN は零とな
る。のホールドモードにおいては、通路孔と連通孔の
連通が遮断され、第1環状通路と第2環状通路の連通が
遮断される。したがって、この状態においてはホールド
モードに切り替える直前のノズル背圧PN が保持され
る。固定絞りは、第1のストップバルブの通路孔内に配
置されているので、スイッチ収納部から第1のストップ
バルブを取り出すと、容易に交換できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るポジシ
ョナの実施の形態を示す断面図、図2は切替スイッチの
断面図である。なお、図中、図7および図8と同一構成
部材等に付いては同一符号をもって示し、その説明を省
略する。これらの図において、ポジショナ2は、耐圧防
爆構造からなるハウジング8を備えている。ハウジング
8の内部には、電気的入力信号IO を空気圧信号(ノズ
ル背圧PN )に変換する電空変換器4、調節弁1の実作
動量をフィードバックするフィードバック機構21、制
御部22等が収納され、外部には電空変換器4による空
気圧信号を増幅して調節弁1の駆動装置6に出力空気圧
PO として出力するパイロットリレー5が配設され、さ
らに肉厚内には調節弁1の動作モードを後述する4つの
モード(オートモード、マニュアルモード、フェイルモ
ード、ホールドモード)に切り替える切替スイッチ7等
が組み込まれている。フィードバック機構21のレバー
21aは、ハウジング8の外部に揺動自在に突出し、調
節弁1の弁軸32に連結されている。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るポジシ
ョナの実施の形態を示す断面図、図2は切替スイッチの
断面図である。なお、図中、図7および図8と同一構成
部材等に付いては同一符号をもって示し、その説明を省
略する。これらの図において、ポジショナ2は、耐圧防
爆構造からなるハウジング8を備えている。ハウジング
8の内部には、電気的入力信号IO を空気圧信号(ノズ
ル背圧PN )に変換する電空変換器4、調節弁1の実作
動量をフィードバックするフィードバック機構21、制
御部22等が収納され、外部には電空変換器4による空
気圧信号を増幅して調節弁1の駆動装置6に出力空気圧
PO として出力するパイロットリレー5が配設され、さ
らに肉厚内には調節弁1の動作モードを後述する4つの
モード(オートモード、マニュアルモード、フェイルモ
ード、ホールドモード)に切り替える切替スイッチ7等
が組み込まれている。フィードバック機構21のレバー
21aは、ハウジング8の外部に揺動自在に突出し、調
節弁1の弁軸32に連結されている。
【0011】前記電空変換器4は、ヨーク23、励磁コ
イル24等からなるマグネットユニット25と、ノズル
13およびフラッパ26等からなるノズルフラッパ機構
27とで構成されている。前記ノズル13は、空気供給
通路12を介して図示しない空気供給源に接続されてお
り、一定の供給空気圧Psup (通常1.4Kgf/cm
2 )が供給される。この空気供給通路12の途中には前
記パイロットリレー5、前記切替スイッチ7、減圧弁2
8、供給空気用圧力計29等が設けられている。入力信
号I0 (例えば4〜20mA)によって励磁コイル23
を励磁しフラッパ26をその支点部31を中心として揺
動させると、ノズル13とフラッパ26の間隙(ノズル
ギャップ)が変化し、ノズル13の背圧PN を変化させ
る。このノズル背圧PN は、後述するパイロットリレー
5によって増幅され、出力空気圧PO として駆動装置6
に出力されると、駆動装置6が駆動して弁軸32を上下
方向に変位させ、これによって調節弁1の弁開度が自動
的に調節される。また、弁軸32の動きは、前記フィー
ドバック機構21が受けて電空変換器4にフィードバッ
クすることにより、フラッパ26の動きを安定化させ
る。
イル24等からなるマグネットユニット25と、ノズル
13およびフラッパ26等からなるノズルフラッパ機構
27とで構成されている。前記ノズル13は、空気供給
通路12を介して図示しない空気供給源に接続されてお
り、一定の供給空気圧Psup (通常1.4Kgf/cm
2 )が供給される。この空気供給通路12の途中には前
記パイロットリレー5、前記切替スイッチ7、減圧弁2
8、供給空気用圧力計29等が設けられている。入力信
号I0 (例えば4〜20mA)によって励磁コイル23
を励磁しフラッパ26をその支点部31を中心として揺
動させると、ノズル13とフラッパ26の間隙(ノズル
ギャップ)が変化し、ノズル13の背圧PN を変化させ
る。このノズル背圧PN は、後述するパイロットリレー
5によって増幅され、出力空気圧PO として駆動装置6
に出力されると、駆動装置6が駆動して弁軸32を上下
方向に変位させ、これによって調節弁1の弁開度が自動
的に調節される。また、弁軸32の動きは、前記フィー
ドバック機構21が受けて電空変換器4にフィードバッ
クすることにより、フラッパ26の動きを安定化させ
る。
【0012】前記パイロットリレー5は、内部が2つの
隔壁35,36と2枚のダイヤフラム37,38によっ
て5つの室、すなわち空気供給室39、出力室40、大
気開放室41、バイアス室42および背圧室43に仕切
られたケース44と、ポペット弁45およびピストン弁
46等で構成されている。空気供給室39は、前記空気
供給通路12を介して空気供給源に接続されるととも
に、前記ノズル13に接続されている。出力室40は、
前記隔壁35に設けられた連通孔48によって前記空気
供給室39と連通するとともに、前記ピストン弁46内
に設けられた排気通路50により前記大気開放室41に
連通可能とされ、また配管51によって前記駆動装置6
に接続されている。前記大気開放室41は、ベント孔5
2を介してケース44の外部と連通している。前記バイ
アス室42には前記供給空気圧PSUP が通路53を介し
て供給され、背圧室43にはノズル背圧PN が背圧通路
15を介して供給される。ポペット弁45は、前記連通
孔48を進退自在に貫通し、連通孔48と前記ピストン
弁46の排気通路50を開閉制御するもので、図示しな
いばねによって閉方向、すなわち前記連通孔48および
排気通路50を閉鎖する方向に付勢されている。ピスト
ン弁46は、2つのダイヤフラム37,38によって保
持され、下端部が前記隔壁36に設けられた貫通孔49
にOリングを介して摺動自在に挿入されている。
隔壁35,36と2枚のダイヤフラム37,38によっ
て5つの室、すなわち空気供給室39、出力室40、大
気開放室41、バイアス室42および背圧室43に仕切
られたケース44と、ポペット弁45およびピストン弁
46等で構成されている。空気供給室39は、前記空気
供給通路12を介して空気供給源に接続されるととも
に、前記ノズル13に接続されている。出力室40は、
前記隔壁35に設けられた連通孔48によって前記空気
供給室39と連通するとともに、前記ピストン弁46内
に設けられた排気通路50により前記大気開放室41に
連通可能とされ、また配管51によって前記駆動装置6
に接続されている。前記大気開放室41は、ベント孔5
2を介してケース44の外部と連通している。前記バイ
アス室42には前記供給空気圧PSUP が通路53を介し
て供給され、背圧室43にはノズル背圧PN が背圧通路
15を介して供給される。ポペット弁45は、前記連通
孔48を進退自在に貫通し、連通孔48と前記ピストン
弁46の排気通路50を開閉制御するもので、図示しな
いばねによって閉方向、すなわち前記連通孔48および
排気通路50を閉鎖する方向に付勢されている。ピスト
ン弁46は、2つのダイヤフラム37,38によって保
持され、下端部が前記隔壁36に設けられた貫通孔49
にOリングを介して摺動自在に挿入されている。
【0013】このようなパイロットリレー5において、
入力増加に伴い出力が増加する正作動型として使用する
場合、背圧通路15を通って背圧室43に流入するノズ
ル背圧PN が増加すると、ダイヤフラム37が下方へ変
位する。このため、ピストン弁46が下降し、これによ
りポペット弁45も下降する。この結果、ポペット弁4
5の下側弁体45aが隔壁35から離間して連通孔48
を開き空気供給室39と出力室40を連通させる。この
ため、空気供給通路12から空気供給室39に供給され
る供給空気圧PSUP は連通孔48を通って出力室40に
流入し、出力室40内の圧力を増大させる。そして、こ
の出力室40内の圧力は、配管51を通り出力空気圧P
O として駆動装置6へ供給される。一方、この状態から
ノズル背圧PN が減少すると、出力空気圧PO とバイア
ス室42内の圧力(バイアス圧)によってピストン弁4
6が上昇復帰し、ポペット弁45が図示しないばねの弾
撥力によって上昇復帰する。この時、ポペット弁45の
上側弁体45bがピストン弁46の下面から離間して排
気通路50を開き、圧力室40と排気通路50を連通さ
せる。このため、出力室40内の圧力は、排気通路50
−大気開放室41−ベント孔52を経てケース44の外
部へ排出される。なお、上記した電空変換器4、パイロ
ットリレー5、フィードバック機構21は、特公平3−
41682号公報、特公平4−81642号公報等に開
示されているように従来から周知である。
入力増加に伴い出力が増加する正作動型として使用する
場合、背圧通路15を通って背圧室43に流入するノズ
ル背圧PN が増加すると、ダイヤフラム37が下方へ変
位する。このため、ピストン弁46が下降し、これによ
りポペット弁45も下降する。この結果、ポペット弁4
5の下側弁体45aが隔壁35から離間して連通孔48
を開き空気供給室39と出力室40を連通させる。この
ため、空気供給通路12から空気供給室39に供給され
る供給空気圧PSUP は連通孔48を通って出力室40に
流入し、出力室40内の圧力を増大させる。そして、こ
の出力室40内の圧力は、配管51を通り出力空気圧P
O として駆動装置6へ供給される。一方、この状態から
ノズル背圧PN が減少すると、出力空気圧PO とバイア
ス室42内の圧力(バイアス圧)によってピストン弁4
6が上昇復帰し、ポペット弁45が図示しないばねの弾
撥力によって上昇復帰する。この時、ポペット弁45の
上側弁体45bがピストン弁46の下面から離間して排
気通路50を開き、圧力室40と排気通路50を連通さ
せる。このため、出力室40内の圧力は、排気通路50
−大気開放室41−ベント孔52を経てケース44の外
部へ排出される。なお、上記した電空変換器4、パイロ
ットリレー5、フィードバック機構21は、特公平3−
41682号公報、特公平4−81642号公報等に開
示されているように従来から周知である。
【0014】図2において、調節弁1の動作モードを切
り替える前記切替スイッチ7は、前記ハウジング8内に
形成されたスイッチ収納部9内にシール部材としての2
個のOリング60a,60bを介して進退可能に組み込
まれた第1のストップバルブ61と、この第1のストッ
プバルブ61内にOリング60cを介して進退可能に組
み込まれた第2のストップバルブ63とで構成されてい
る。
り替える前記切替スイッチ7は、前記ハウジング8内に
形成されたスイッチ収納部9内にシール部材としての2
個のOリング60a,60bを介して進退可能に組み込
まれた第1のストップバルブ61と、この第1のストッ
プバルブ61内にOリング60cを介して進退可能に組
み込まれた第2のストップバルブ63とで構成されてい
る。
【0015】スイッチ収納部9は奥側に向かって小径化
する異径孔とされることにより、孔径がd1 ,d2 ,d
3 ,d4(d1 < d2 <d3 <d4 )の4つの孔部9
a,9b,9c,9dを有している。最奥の孔部9aに
は、一端が前記パイロットリレー5の空気供給室39を
介して空気供給源に接続される空気供給通路12の他端
が接続されている。奥から二番目の孔部9bには、一端
が前記ノズル13に連通するノズル通路14の他端が連
通している。奥から三番目の孔部9cには、一端が前記
パイロットリレー5の背圧室43に連通する前記背圧通
路15の他端が連通するとともに、この背圧通路15よ
り手前側に位置して雌ねじ65が形成されている。ま
た、孔部9bと孔部9cとの境部に設けられた段差部
は、前記第1のストップバルブ61の着座部66を形成
している。
する異径孔とされることにより、孔径がd1 ,d2 ,d
3 ,d4(d1 < d2 <d3 <d4 )の4つの孔部9
a,9b,9c,9dを有している。最奥の孔部9aに
は、一端が前記パイロットリレー5の空気供給室39を
介して空気供給源に接続される空気供給通路12の他端
が接続されている。奥から二番目の孔部9bには、一端
が前記ノズル13に連通するノズル通路14の他端が連
通している。奥から三番目の孔部9cには、一端が前記
パイロットリレー5の背圧室43に連通する前記背圧通
路15の他端が連通するとともに、この背圧通路15よ
り手前側に位置して雌ねじ65が形成されている。ま
た、孔部9bと孔部9cとの境部に設けられた段差部
は、前記第1のストップバルブ61の着座部66を形成
している。
【0016】前記第1のストップバルブ61は、両端が
開放する異径の筒状体に形成されることにより前端側が
小径筒部61a、後端側が大径筒部61bとされる。小
径筒部61aと大径筒部61bの接続部には、テーパ状
の着座面67が前記着座部66に対応して形成されてい
る。小径筒部61aは、Oリング60aを介して前記孔
部9a内に臨み、内部には前記空気供給通路12に連通
する通路孔68を形成している。また、この通路孔68
には固定絞り18が嵌着されている。前記Oリング60
aは、小径筒部61aの外周面前端部寄りに形成された
環状溝70に装着されている。前記大径筒部61bの外
周面には、前記雌ねじ65に螺合する雄ねじ部73が形
成される一方、内周面には前記第2のストップバルブ6
3の外周面に形成された雄ねじ部74が螺合する雌ねじ
部75が設けられている。また、大径筒部61bには、
大径筒部61bの内外を連通させる連通孔76が前記雄
ねじ部73および雌ねじ75より前方に位置して径方向
に形成されている。さらに、大径筒部61bの外周面で
前記雄ねじ部73より後方側には環状溝77が形成され
ており、この環状溝77には前記Oリング60bが装着
されている。大径筒部61bの孔78は前記通路孔68
より大きな孔径を有し、この通路孔68との接続部が前
記第2のストップバルブ63の着座部82とされる。第
1のストップバルブ61の後端面には、第1のストップ
バルブ61を回転させる際、ドライバ等が係入される直
径方向の溝83が形成されている。前記雄ねじ部73よ
り前方側における大径筒部61bの外周面と前記孔部9
cとの隙間は、第1の環状通路84を形成し、前記背圧
通路15および連通孔76と連通している。一方、前記
小径筒部61aと前記孔部9bとの隙間は、第2の環状
通路85を形成し、前記ノズル通路14と連通してい
る。
開放する異径の筒状体に形成されることにより前端側が
小径筒部61a、後端側が大径筒部61bとされる。小
径筒部61aと大径筒部61bの接続部には、テーパ状
の着座面67が前記着座部66に対応して形成されてい
る。小径筒部61aは、Oリング60aを介して前記孔
部9a内に臨み、内部には前記空気供給通路12に連通
する通路孔68を形成している。また、この通路孔68
には固定絞り18が嵌着されている。前記Oリング60
aは、小径筒部61aの外周面前端部寄りに形成された
環状溝70に装着されている。前記大径筒部61bの外
周面には、前記雌ねじ65に螺合する雄ねじ部73が形
成される一方、内周面には前記第2のストップバルブ6
3の外周面に形成された雄ねじ部74が螺合する雌ねじ
部75が設けられている。また、大径筒部61bには、
大径筒部61bの内外を連通させる連通孔76が前記雄
ねじ部73および雌ねじ75より前方に位置して径方向
に形成されている。さらに、大径筒部61bの外周面で
前記雄ねじ部73より後方側には環状溝77が形成され
ており、この環状溝77には前記Oリング60bが装着
されている。大径筒部61bの孔78は前記通路孔68
より大きな孔径を有し、この通路孔68との接続部が前
記第2のストップバルブ63の着座部82とされる。第
1のストップバルブ61の後端面には、第1のストップ
バルブ61を回転させる際、ドライバ等が係入される直
径方向の溝83が形成されている。前記雄ねじ部73よ
り前方側における大径筒部61bの外周面と前記孔部9
cとの隙間は、第1の環状通路84を形成し、前記背圧
通路15および連通孔76と連通している。一方、前記
小径筒部61aと前記孔部9bとの隙間は、第2の環状
通路85を形成し、前記ノズル通路14と連通してい
る。
【0017】前記第2のストップバルブ63は、中実の
ねじ体に形成されることにより、外周面に前記雄ねじ部
74を有し、前端部には弁閉時に前記着座部82に着座
するテーパ状の着座面81が形成されている。また、外
周面で前記雄ねじ部74より後方側には前記Oリング6
0cが装着される環状溝86が形成され、さらに後端面
には、第2のストップバルブ63を回転させる際にドラ
イバ等が差し込まれる回転操作部としての溝87が設け
られている。なお、90は供給空気圧Psup またはノズ
ル背圧PN の流れを示す。
ねじ体に形成されることにより、外周面に前記雄ねじ部
74を有し、前端部には弁閉時に前記着座部82に着座
するテーパ状の着座面81が形成されている。また、外
周面で前記雄ねじ部74より後方側には前記Oリング6
0cが装着される環状溝86が形成され、さらに後端面
には、第2のストップバルブ63を回転させる際にドラ
イバ等が差し込まれる回転操作部としての溝87が設け
られている。なお、90は供給空気圧Psup またはノズ
ル背圧PN の流れを示す。
【0018】次に、上記構造からなる切替スイッチ7に
よる動作モードの切り替えを図3〜図6に基づいて説明
する。図3はオートモード時の状態を示す図である。こ
のオートモード時において、第1、第2のストップバル
ブ61,63は共に弁開状態に保持される。この状態に
おいては、着座面67が着座部66から離間し、着座面
81が着座部82から離間している。このため、空気供
給通路12は、通路孔68−連通孔76−第1環状通路
84−第2環状通路85を経てノズル通路14と背圧通
路15に連通している。したがって、図示しない空気供
給源よりパイロットリレー5を介して供給される一定の
供給空気圧Psup は、ノズル13に供給され、そのノズ
ル背圧PN を上記したパイロットリレー5によって増幅
し、その出力空気圧PO を駆動装置6に出力することに
より調節弁1の弁開度を自動調整する。
よる動作モードの切り替えを図3〜図6に基づいて説明
する。図3はオートモード時の状態を示す図である。こ
のオートモード時において、第1、第2のストップバル
ブ61,63は共に弁開状態に保持される。この状態に
おいては、着座面67が着座部66から離間し、着座面
81が着座部82から離間している。このため、空気供
給通路12は、通路孔68−連通孔76−第1環状通路
84−第2環状通路85を経てノズル通路14と背圧通
路15に連通している。したがって、図示しない空気供
給源よりパイロットリレー5を介して供給される一定の
供給空気圧Psup は、ノズル13に供給され、そのノズ
ル背圧PN を上記したパイロットリレー5によって増幅
し、その出力空気圧PO を駆動装置6に出力することに
より調節弁1の弁開度を自動調整する。
【0019】図4はオートモードからマニュアルモード
に切り替えた状態を示す図である。この状態において
は、第1のストップバルブ61が閉止し、第2のストッ
プバルブ63が開いている。第1のストップバルブ61
を閉止するには、ドライバの先端部を溝83に差し込ん
で第1のストップバルブ61を前進方向に回転させ、着
座面67を着座部66に当接させればよい。このマニュ
アルモードにおいては、空気供給通路12が通路孔68
−連通孔76−第1環状通路84を介して背圧通路15
と連通し、第1環状通路84と第2環状通路85の連通
が遮断される。したがって、供給空気圧PSUP はノズル
13に供給されず、ノズル背圧PN は供給空気圧PSUP
と等しくなる。この場合、パイロットリレー5からは一
定の出力空気圧PO (=PSUP )が駆動装置6に出力さ
れるので、減圧弁を操作し、PSUPを調節することで調
節弁1の弁開度を調節できる。
に切り替えた状態を示す図である。この状態において
は、第1のストップバルブ61が閉止し、第2のストッ
プバルブ63が開いている。第1のストップバルブ61
を閉止するには、ドライバの先端部を溝83に差し込ん
で第1のストップバルブ61を前進方向に回転させ、着
座面67を着座部66に当接させればよい。このマニュ
アルモードにおいては、空気供給通路12が通路孔68
−連通孔76−第1環状通路84を介して背圧通路15
と連通し、第1環状通路84と第2環状通路85の連通
が遮断される。したがって、供給空気圧PSUP はノズル
13に供給されず、ノズル背圧PN は供給空気圧PSUP
と等しくなる。この場合、パイロットリレー5からは一
定の出力空気圧PO (=PSUP )が駆動装置6に出力さ
れるので、減圧弁を操作し、PSUPを調節することで調
節弁1の弁開度を調節できる。
【0020】図5はオートモードからフェイルモードに
切り替えた状態を示す図である。この状態においては、
第1のストップバルブ61が開き、第2のストップバル
ブ63が閉止している。第2のストップバルブ63を閉
止するには、ドライバの先端部を溝87に差し込んで第
2のストップバルブ63を前進方向に回転させ、着座面
81を着座部82に当接させればよい。このフェイルモ
ードにおいては、通路孔68と連通孔76の連通が遮断
され、第2のストップバルブ63を閉止する直前のノズ
ル背圧PN がノズル13を通って外部に排気される。そ
のため、ノズル背圧PN は零となる。この状態におい
て、供給空気圧PSUP は消費されることがないので、減
圧弁28を閉じて供給空気圧PSUP の供給を一時停止さ
せる必要がなく、出力空気圧PO を零とすることができ
る。
切り替えた状態を示す図である。この状態においては、
第1のストップバルブ61が開き、第2のストップバル
ブ63が閉止している。第2のストップバルブ63を閉
止するには、ドライバの先端部を溝87に差し込んで第
2のストップバルブ63を前進方向に回転させ、着座面
81を着座部82に当接させればよい。このフェイルモ
ードにおいては、通路孔68と連通孔76の連通が遮断
され、第2のストップバルブ63を閉止する直前のノズ
ル背圧PN がノズル13を通って外部に排気される。そ
のため、ノズル背圧PN は零となる。この状態におい
て、供給空気圧PSUP は消費されることがないので、減
圧弁28を閉じて供給空気圧PSUP の供給を一時停止さ
せる必要がなく、出力空気圧PO を零とすることができ
る。
【0021】図6はオートモードからホールドモードに
切り替えた状態を示す図である。この状態においては、
第1のストップバルブ61と第2のストップバルブ63
が共に閉止しており、通路孔68と連通孔76の連通を
遮断するとともに、第1環状通路84と第2環状通路8
5の連通を遮断している。したがって、閉止直前のノズ
ル背圧PN が保持され、このノズル背圧PN に比例した
出力空気圧PO によって調節弁1の開度を維持する。し
たがって、ノズル13の掃除、交換等のメインテナンス
をポジショナ2が調節弁1の制御を維持した状態のまま
で行うことができる。
切り替えた状態を示す図である。この状態においては、
第1のストップバルブ61と第2のストップバルブ63
が共に閉止しており、通路孔68と連通孔76の連通を
遮断するとともに、第1環状通路84と第2環状通路8
5の連通を遮断している。したがって、閉止直前のノズ
ル背圧PN が保持され、このノズル背圧PN に比例した
出力空気圧PO によって調節弁1の開度を維持する。し
たがって、ノズル13の掃除、交換等のメインテナンス
をポジショナ2が調節弁1の制御を維持した状態のまま
で行うことができる。
【0022】また、ノズル13用の固定絞り18を第1
のストップバルブ61内に組み込んでいるので、第1の
ストップバルブ61をスイッチ収納部9から抜き出す
と、固定絞り18の掃除、交換等のメインテナンスを容
易に行うことができる。
のストップバルブ61内に組み込んでいるので、第1の
ストップバルブ61をスイッチ収納部9から抜き出す
と、固定絞り18の掃除、交換等のメインテナンスを容
易に行うことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るポジシ
ョナは、ヨーク、励磁コイル、ノズルフラッパ機構等か
らなり電気信号を空気圧信号に変換する電空変換器と、
この電空変換器からの空気圧信号を増幅するパイロット
リレーと、このパイロットリレーと前記電空変換器を接
続する空気通路中に設けられた動作モード切替スイッチ
とを備えたポジショナにおいて、前記動作モード切替ス
イッチをハウジング内に形成されたスイッチ収納部内に
シール部材を介して進退可能に組み込まれた通路孔およ
び連通孔を有する第1のストップバルブと、この第1の
ストップバルブ内にシール部材を介して進退可能に組み
込まれ弁開時に前記通路孔と連通孔を互いに連通させる
第2のストップバルブとで構成し、第1のストップバル
ブの外周面とスイッチ収納部の内周面との間に前記連通
孔と連通する第1の環状通路と、この第1の環状通路と
前記第1のストップバルブの弁開時において連通する第
2の環状通路を形成し、前記空気通路を、一端が前記パ
イロットリレーの空気供給室に連通し他端が前記第1の
ストップバルブの通路孔に連通する空気供給通路と、一
端が前記パイロットリレーの背圧室に連通し他端が前記
第1の環状通路に連通する背圧通路と、一端がノズルフ
ラッパ機構のノズルに連通し他端が前記第2の環状通路
に連通するノズル通路とで構成したので、2つのストッ
プバルブの弁開、弁閉状態の組み合わせによってポジシ
ョナを4つの動作モードに切り替えることができる。す
なわち、第1のストップバルブと第2のストップバルブ
をともに開くと、オートモードとなり、調節弁を自動制
御することができる。また、第1のストップバルブを閉
止し、第2のストップバルブを開くとマニュアルモード
となり、ノズル背圧が供給空気圧と等しくなるので、減
圧弁を操作し供給空気圧を調節することで調節弁の弁開
度を調節できる。また、第1のストップバルブを開き、
第2のストップバルブが閉止すると、フェイルモードと
なり、この状態においてはノズル背圧が零になるので、
減圧弁を閉止することなく出力空気圧を零とすることが
できる。また、第1、第2のストップバルブをともに閉
止すると、ホールドモードとなり、この状態においては
ノズル背圧が保持されるので、調節弁の開度を維持した
ままノズルの掃除、交換等を行うことができる。また、
本発明は固定絞りを第1のストップバルブの通路孔内に
配置しているので、スイッチ収納部から切替バルブを取
り出すことができるから、固定絞りの掃除や交換を容易
に行うことができる。
ョナは、ヨーク、励磁コイル、ノズルフラッパ機構等か
らなり電気信号を空気圧信号に変換する電空変換器と、
この電空変換器からの空気圧信号を増幅するパイロット
リレーと、このパイロットリレーと前記電空変換器を接
続する空気通路中に設けられた動作モード切替スイッチ
とを備えたポジショナにおいて、前記動作モード切替ス
イッチをハウジング内に形成されたスイッチ収納部内に
シール部材を介して進退可能に組み込まれた通路孔およ
び連通孔を有する第1のストップバルブと、この第1の
ストップバルブ内にシール部材を介して進退可能に組み
込まれ弁開時に前記通路孔と連通孔を互いに連通させる
第2のストップバルブとで構成し、第1のストップバル
ブの外周面とスイッチ収納部の内周面との間に前記連通
孔と連通する第1の環状通路と、この第1の環状通路と
前記第1のストップバルブの弁開時において連通する第
2の環状通路を形成し、前記空気通路を、一端が前記パ
イロットリレーの空気供給室に連通し他端が前記第1の
ストップバルブの通路孔に連通する空気供給通路と、一
端が前記パイロットリレーの背圧室に連通し他端が前記
第1の環状通路に連通する背圧通路と、一端がノズルフ
ラッパ機構のノズルに連通し他端が前記第2の環状通路
に連通するノズル通路とで構成したので、2つのストッ
プバルブの弁開、弁閉状態の組み合わせによってポジシ
ョナを4つの動作モードに切り替えることができる。す
なわち、第1のストップバルブと第2のストップバルブ
をともに開くと、オートモードとなり、調節弁を自動制
御することができる。また、第1のストップバルブを閉
止し、第2のストップバルブを開くとマニュアルモード
となり、ノズル背圧が供給空気圧と等しくなるので、減
圧弁を操作し供給空気圧を調節することで調節弁の弁開
度を調節できる。また、第1のストップバルブを開き、
第2のストップバルブが閉止すると、フェイルモードと
なり、この状態においてはノズル背圧が零になるので、
減圧弁を閉止することなく出力空気圧を零とすることが
できる。また、第1、第2のストップバルブをともに閉
止すると、ホールドモードとなり、この状態においては
ノズル背圧が保持されるので、調節弁の開度を維持した
ままノズルの掃除、交換等を行うことができる。また、
本発明は固定絞りを第1のストップバルブの通路孔内に
配置しているので、スイッチ収納部から切替バルブを取
り出すことができるから、固定絞りの掃除や交換を容易
に行うことができる。
【図1】 本発明に係るポジショナの一実施の形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】 動作モード切替スイッチの断面図である。
【図3】 切替スイッチのオートモード状態を示す図で
ある。
ある。
【図4】 切替スイッチのマニュアルモード状態を示す
図である。
図である。
【図5】 切替スイッチのフェイルモード状態を示す図
である。
である。
【図6】 切替スイッチのホールドモード状態を示す図
である。
である。
【図7】 従来のポジショナを示すブロック図である。
【図8】 従来の動作モード切替スイッチの断面図であ
る。
る。
1…調節弁、2…ポジショナ、4…電空変換器、5…パ
イロットリレー、6…駆動装置、7…動作モード切替ス
イッチ、8…ハウジング、9…スイッチ収納部、12…
空気供給通路、13…ノズル、14…ノズル通路、15
…背圧通路、16…空気通路、18…固定絞り、26…
フラッパ、27…ノズルフラッパ機構、61…第1のス
トップバルブ、63…第2のストップバルブ、66…着
座部、67…着座面、68…通路孔、76…連通孔、8
1…着座面、82…着座部、84…第1の環状通路、8
5…第2の環状通路。
イロットリレー、6…駆動装置、7…動作モード切替ス
イッチ、8…ハウジング、9…スイッチ収納部、12…
空気供給通路、13…ノズル、14…ノズル通路、15
…背圧通路、16…空気通路、18…固定絞り、26…
フラッパ、27…ノズルフラッパ機構、61…第1のス
トップバルブ、63…第2のストップバルブ、66…着
座部、67…着座面、68…通路孔、76…連通孔、8
1…着座面、82…着座部、84…第1の環状通路、8
5…第2の環状通路。
Claims (2)
- 【請求項1】 ヨーク、励磁コイル、ノズルフラッパ機
構等からなり電気信号を空気圧信号に変換する電空変換
器と、この電空変換器からの空気圧信号を増幅するパイ
ロットリレーと、このパイロットリレーと前記電空変換
器を接続する空気通路中に設けられた動作モード切替ス
イッチとを備えたポジショナにおいて、前記動作モード
切替スイッチを、ハウジング内に形成されたスイッチ収
納部内にシール部材を介して進退可能に組み込まれた通
路孔および連通孔を有する第1のストップバルブと、こ
の第1のストップバルブ内にシール部材を介して進退可
能に組み込まれ弁開時に前記通路孔と連通孔を互いに連
通させる第2のストップバルブとで構成し、第1のスト
ップバルブの外周面とスイッチ収納部の内周面との間に
前記連通孔と連通する第1の環状通路と、この第1の環
状通路と前記第1のストップバルブの弁開時において連
通する第2の環状通路を形成し、前記空気通路を、一端
が前記パイロットリレーの空気供給室に連通し他端が前
記第1のストップバルブの通路孔に連通する空気供給通
路と、一端が前記パイロットリレーの背圧室に連通し他
端が前記第1の環状通路に連通する背圧通路と、一端が
ノズルフラッパ機構のノズルに連通し他端が前記第2の
環状通路に連通するノズル通路とで構成したことを特徴
とするポジショナ。 - 【請求項2】 請求項1記載のポジショナにおいて、第
1のストップバルブの通路孔内に固定絞りを配置したこ
とを特徴とするポジショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7231150A JP3028405B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | ポジショナ |
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JP7231150A JP3028405B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | ポジショナ |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101038128B1 (ko) * | 2008-11-26 | 2011-05-31 | 복명순 | 가변형 레귤레이터 및 가변형 레귤레이터를 구비하는 인젝터 시험장치 |
JP5303303B2 (ja) * | 2009-02-13 | 2013-10-02 | アズビル株式会社 | 流路切替スイッチおよびポジショナ |
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-
1995
- 1995-09-08 JP JP7231150A patent/JP3028405B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6176091B1 (en) | 1998-10-01 | 2001-01-23 | Nkk Corporation | Method and apparatus for preventing snow from melting and for packing snow in artificial ski facility |
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