JP3391655B2 - 調節弁 - Google Patents

調節弁

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JP3391655B2
JP3391655B2 JP10893397A JP10893397A JP3391655B2 JP 3391655 B2 JP3391655 B2 JP 3391655B2 JP 10893397 A JP10893397 A JP 10893397A JP 10893397 A JP10893397 A JP 10893397A JP 3391655 B2 JP3391655 B2 JP 3391655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電空ポジショナか
らの空気圧信号によって駆動され弁を開閉制御する調節
弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロセス制御に用いられるこの
種の調節弁は、電空ポジショナによって駆動される操作
器を備えている。電空ポジショナは、入力電気信号(例
えば4mA〜20mA)を空気圧に変換する電空変換部
を有し、その変換した空気圧によって操作器を動作させ
ることにより調節弁の弁開度を制御する。また、電空ポ
ジショナは、制御部から送られてくる設定開度信号とフ
ィードバック機構から得られる弁の実開度の差が零にな
るように弁開度を調整する(特開平4−185901号
公報等)。
【0003】このような調節弁において、フィードバッ
ク機構からの弁開度を電空ポジショナが正確に把握する
ためには、フィードバック機構と直接連結している角度
センサによって実際の弁の動作範囲(角度)を予め検出
し、制御部に記憶させる必要がある。すなわち、調節弁
の弁開度を制御する際の基準となる最小開度位置LRV
(ゼロ点位置)と最大開度位置URV(スパン点位置)
を予め設定しておくこと(ゼロ、スパン調整)が必要で
ある。
【0004】そのため、従来は、この設定を実際に空気
を供給して行っていた。具体的には、バルブステムの動
きをダイアルゲージやポテンショメータなどの測定器で
読取り公称ストローク(定格ストローク)に合わせる。
次に、調節弁をマニュアル状態に切り替えて減圧弁を操
作し、バルブステムを所定の位置に合わせる。この位置
としては、例えば、フィードバック機構のフィードバッ
クレバーが水平になる位置を選択する。この位置は通常
調節弁の弁開度が50%になる位置として選択されるも
のであり、また後の演算を容易にするために有利な位置
でもある。この位置からバルブステムを最小開度位置に
移動させて弁を全閉状態にする。このときのフィードバ
ックレバーの回動角度を角度センサによって検出する。
また、角度センサの中心からバルブステムまでの水平距
離を求め、演算によって水平位置からの最小開度位置L
RVを求め、制御部に記憶する(ゼロ調整)。次に、バ
ルブステムを最大開度位置に移動させて弁を100%
F.S(フルスケール)の状態にする。このときのフィ
ードバックレバーの水平位置からの回動角度を角度セン
サによって検出し、演算によって最大開度位置URVを
求め、制御部に記憶する(スパン調整)。なお、角度セ
ンサは、中心がフィードバックレバーの回動中心と一致
するように設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の調節弁においては、実際に空気を供給してバルブステ
ムを動作させ、そのときのストロークをダイアルゲージ
等の測定器によって計測することによりゼロ、スパン調
整を行っていた。そのため、バルブステムを公称ストロ
ークに合わせたり、測定器をセットする作業が必要で、
調整に時間がかかるという問題があった。また、ポジシ
ョナを駆動するための空気に加えてゼロ、スパン調整の
ための空気を必要とするため、空気の消費量が多くなる
という問題もあった。
【0006】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、ダイア
ルゲージ等の測定器を必要とせず、またバルブステムを
公称ストロークに合わせる作業が不要で、ゼロ、スパン
調整を容易にしかも短時間に行うことができるようにし
た調節弁を提供することにある。また、本発明は空気の
供給によってバルブステムを動作させる必要がなく、空
気の消費量を削減することができる調節弁を提供するこ
とにある。
【0007】上記目的を達成するために第1の発明(請
求項1に係る発明)は、ポジショナからの空気圧によっ
て操作する操作器を備え、弁の実開度がフィードバック
機構によって前記ポジショナに伝達されることにより弁
の実開度が設定開度と一致するように制御される調節弁
において、前記ポジショナのフィードバック機構に設け
られ弁開度を制御する際の基準となる最小開度位置と
大開度位置を設定する弁開度設定機構を備え、この弁開
度設定機構を、扇形の開口部を有するフィードバックレ
バーと、前記開口部内に移動可能に挿入され通常動作時
においては開口部の一側縁に固定されるフィードバック
ピンとで構成したことを特徴とする。したがって、空気
を供給してバルブステムを動かさなくてもゼロ調整とス
パン調整を行うことができる。また、弁開度設定機構
は、フィードバック機構を兼用し、フィードバック機構
を替えるだけで各種調節弁に対応できる。
【0008】第2の発明(請求項2に係る発明)は、
ジショナからの空気圧によって動作する操作器を備え、
弁の実開度がフィードバック機構によって前記ポジショ
ナに伝達されることにより弁の実開度が設定開度と一致
するように制御される調節弁において、操作器の駆動軸
とバルブステムとの連結部に設けられ弁開度を制御する
際の基準となる最小開度位置と最大開度位置を設定する
弁開度設定機構を備え、この弁開度設定機構を、バルブ
ステムの軸線方向に移動調整可能な2つのブロックと、
これらのブロックにそれぞれ設けられた第1、第2の連
結ピンで構成し、ゼロ調整時と通常動作時に前記第1の
連結ピンにフィードバックレバーを連結し、スパン調整
時に前記第2の連結ピンに前記フィードバックレバーを
連結することを特徴とする。したがって、バルブステム
のストロークが異なるものでも対応できる。
【0009】第3の発明(請求項3に係る発明)は、
ジショナからの空気圧によって動作する操作器を備え、
弁の実開度がフィードバック機構によって前記ポジショ
ナに伝達されることにより弁の実開度が設定開度と一致
するように制御される調節弁において、操作器の駆動軸
とバルブステムとの連結部に設けられ弁開度を制御する
際の基準となる最小開度位置と最大開度位置を設定する
弁開度設定機構を備え、この弁開度設定機構を、回動レ
バーと、この回動レバーを弁の最小開度位置と最大開度
位置に係止するストッパとで構成し、前記回動レバーに
フィードバックレバーをフィードバックピンを介して連
結したことを特徴とする。したがって、調整時にフィー
ドバックピンを抜かなくてよい。
【0010】第4の発明(請求項4に係る発明)は、
ジショナからの空気圧によって動作する操作器を備え、
弁の実開度がフィードバック機構によって前記ポジショ
ナに伝達されることにより弁の実開度が設定開度と一致
するように制御される調節弁において、操作器の駆動軸
とバルブステムとの連結部に設けられ弁開度を制御する
際の基準となる最小開度位置と最大開度位置を設定する
弁開度設定機構を備え、この弁開度設定機構を、最小開
度位置を設定するための第1の取付孔と、最大開度位置
を設定するための第2の取付孔とで構成し、ゼロ調整時
と通常動作時に前記第1の取付孔にフィードバックピン
を介してフィードバックレバーを連結し、スパン調整時
に前記第2の取付孔に前記フィードバックレバーをフィ
ードバックピンを介して連結することを特徴とする。
たがって、構造が簡単である。
【0011】第5の発明(請求項5に係る発明)は、
ジショナからの空気圧によって動作する操作器を備え、
弁の実開度がフィードバック機構によって前記ポジショ
ナに伝達されることにより弁の実開度が設定開度と一致
するように制御される調節弁において、操作器の駆動軸
とバルブステムとの連結部に設けられ弁開度を制御する
際の基準となる最小開度位置と最大開度位置を設定する
弁開度設定機構を備え、この弁開度設定機構を、最小開
度位置を設定する進退可能な第1のピンと、最大開度位
置を設定する進退可能な第2のピンとで構成し、ゼロ調
整時と通常動作時に前記第1のピンを前記第2のピンよ
り前方に突出させてフィードバックレバーを連結し、ス
パン調整時に前記第2のピンを前記第1のピンより前方
に突出させて前記フィードバックレバーを連結すること
を特徴とする。したがって、構造が簡単で、第1のピン
がフィードバック機構のフィードバックピンを兼用す
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る調
節弁の一実施の形態を示す断面図、図2は弁開度設定機
構を示し、(a)はゼロ調整時、(b)はスパン調整
時、(c)は通常動作時の状態を示す図である。本実施
の形態においては、正作動型(空気圧の供給によってバ
ルブステムを下降させて弁を閉じる型式)で、操作器4
によるバルブステム11の駆動形式としてダイアフラム
22を用いた調節弁1に適用した例を示している。
【0016】前記調節弁1は、配管の途中にフランジ接
続される弁体2と、この弁体2の上部にヨーク3を介し
て設置された前記操作器4を備え、また前記ヨーク3に
は操作器4を駆動する従来周知の電空ポジショナ5が取
付けられている。
【0017】前記弁体2は、内部が仕切壁6によって仕
切られた本体7と、この本体7の上面開口部にガイドリ
ング8を介して固定された上蓋9と、この上蓋9および
前記ガイドリング8を摺動自在に貫通して設けられ内端
にプラグ10が一体的に設けられたバルブステム(弁
軸)11と、前記プラグ10に対応して前記仕切壁6に
設けられたシートリング12等を備えている。前記バル
ブステム11は、グランドパッキン13を介して前記上
蓋9を貫通し、外端が前記操作器4の駆動軸14にコネ
クタ(連結部)15を介して連結されるとともに、前記
ポジショナ5のフィードバック機構16に連結されてい
る。
【0018】前記操作器4は、上下に分割して形成され
一体的に結合された上ケース20aと下ケース20bと
で構成される圧力容器20を備え、この圧力容器20を
前記ヨーク3上に複数個のボルト21によって固定し、
内部をダイアフラム22によって上下2つの室23a,
23bに画成している。上方の室23aは、前記ポジシ
ョナ5から制御信号となる出力空気圧Pout (1.4〜
2.8Kg/cm2 )が配管25を経て上ケース20a
に設けた空気圧供給口26より供給されることで空気圧
室を形成している。一方、下方の室23bは大気に開放
されており、前記出力空気圧Pout と対向しダイアフラ
ム22を上方に付勢する複数個の圧縮コイルばね27を
収納することによりスプリング室を形成している。
【0019】前記ダイアフラム22は、外周縁部が上ケ
ース20aと下ケース20bとの接合面によって挾持さ
れ、上面中央部には板状のダイアフラムプレート28が
設けられている。一方、下面側には、ダイアフラムプレ
ート29と、前記駆動軸14の下降限を設定する断面形
状がコ字状の下限ストッパ30が設けられている。
【0020】前記駆動軸14は、前記下ケース20bに
設けたスリーブ31を摺動自在に貫通し、上端部が前記
下限ストッパ30、ダイアフラムプレート29、ダイア
フラム22およびダイアフラムプレート28を貫通し、
ナット32によってダイアフラムプレート28に固定さ
れることにより、これらを一体的に共締め固定してい
る。一方、下ケース2bの下方に突出する駆動軸14の
下端部は、前記コネクタ15を介して前記バルブステム
11に連結されている。
【0021】前記ポジショナ5は、制御部からの入力電
気信号をノズル・フラッパ機構によって空気圧信号に変
換する図示を省略した電空変換部を備え、ノズル・フラ
ッパ機構のノズル背圧をパイロットリレーによって増幅
して空気圧とし、この空気圧を前記操作器4に出力空気
圧Pout として出力するように構成されている。また、
このようにして得られた出力空気圧Pout によって動作
される調節弁1側でのバルブステム11の変位を、前記
フィードバック機構16によって電空変換部側にフィー
ドバックするようにしている。フィードバック機構16
は、通常ポジショナ5の筐体から突出する上下方向に回
動自在なフィードバックレバー43と、このフィードバ
ックレバー43と前記コネクタ15を連結するフィード
バックピン44等で構成されている。このフィードバッ
クピン44は、コネクタ15に突設され、前記フィード
バックレバー43の開口部45に挿入されている。
【0022】前記コネクタ15には、前記ヨーク3に取
付けられた開度表示板46に対応して指針47が取付け
られている。
【0023】ここで、上記した調節弁1および電空ポジ
ショナ5は従来周知のものであるが、本発明においては
ゼロ、スパン調整を容易にするためにさらに調節弁1に
弁開度設定機構50を設けている。この弁開度設定機構
50は、前記フィードバックレバー43とフィードバッ
クピン44とで構成されることにより通常動作時はポジ
ショナのフィードバック機構16として用いられる。た
だし、フィードバックレバー43の開口部45は、従来
矩形であったものが図2に示すように中心角がθの扇形
に形成され、内部に前記フィードバックピン44がバル
ブステム11の軸線方向に対して移動自在に挿入され、
通常動作時において図2(c)に示すようにばね等の適
宜な固定部材52によって開口部45の下縁に固定され
ている点で、従来のフィードバックレバーと異なってい
る。なお、開口部45の中心角θは、フィードバックピ
ン44の最大ストロークが弁の公称ストロークに相当す
る角度に設定されている。
【0024】このような構成からなる調節弁1におい
て、図1は駆動軸14が上限位置にあって弁を全開状態
に保持している状態を示す。この状態から空気圧室23
aに所要の出力空気圧Pout を空気圧供給口26より導
入すると、空気圧室23a内の圧力が上昇するため、ダ
イアフラム22は圧縮コイルばね27に抗して下降し、
これによりバルブステム11が駆動軸14と一体に下降
して弁を出力空気圧Pout に応じて閉じ流量を制御する
とともに、弁の開度を開度表示板46と指針47によっ
て表示する。また、出力空気圧Pout によって動作する
調節弁1の実作動量(実開度)は、フィードバック機構
16を介して電空ポジショナ5にフィードバックされ、
電空ポジショナ5に入力される入力信号に応じた設定開
度と一致するように制御される。なお、バルブステム1
1が最大ストローク下降すると、下限ストッパ30は下
ケース23bの内面に当接し、プラグ10はシートリン
グ12に着座して弁を全閉状態に保持する。
【0025】ここで、本発明においては、弁開度設定機
構50を備えているので、ゼロ調整およびスパン調整を
容易に行うことができる。すなわち、ゼロ調整時におい
ては、弁開度を最小開度(全閉状態)にしてフィードバ
ックピン44を図2(a)に示すように開口部45の下
縁に当接し、この位置を求め最小開度位置LRV(基準
位置)として記憶する。
【0026】次に、スパン調整時においては、弁自体は
ゼロ調整時のままの状態に保持してフィードバックレバ
ー43を図2(b)に示すように下方に回動させてフィ
ードバックピン44を開口部45の上縁に当接させる。
このフィードバックレバー43の基準位置からの回動角
度は−θで、これを+θとして記憶する。
【0027】ゼロ、スパン調整を行った後は、フィード
バックレバー43を回動させて図2(c)に示すように
フィードバックピン44を開口部45の下縁に当接さ
せ、固定部材52によってフィードバックレバー43に
固定することにより、フィードバック機構として使用す
る。
【0028】このような弁開度設定機構50において
は、空気圧を操作器4に供給してバルブステム11を動
作させる必要がなく、またダイアルゲージ等の測定器で
バルブステム11のストロークを計測する必要もなく、
最小開度位置LRVと最大開度位置URVを短時間で設
定することができ、ゼロ、スパン調整が容易である。ま
た、弁開度設定機構50はフィードバック機構16を兼
用しているので、構造も簡単で部品点数が増加すること
もない。
【0029】図3は弁開度設定機構の他の実施の形態を
示す斜視図である。本実施の形態においては、弁開度設
定機構60をバルブステム11と駆動軸14の連結部に
設けている。弁開度設定機構60は、2つのブロック6
1,62と、これらのブロック61,62にそれぞれ突
設された第1、第2の連結ピン63,64とからなり、
ブロック61と62がバルブステム11の軸線方向に移
動調整可能に連結されている。また、これらのブロック
61,62は、前記バルブステム11と駆動軸14に取
付けられることにより、上記したコネクタ15として機
能する。また、前記第1の連結ピン63は、通常動作時
においてフィードバックレバー43の長孔65に摺動自
在に挿入されることによりフィードバックピンとして機
能する。第1、第2の連結ピン63,64間の距離X
は、バルブステム11の公称ストロークに対応し、ブロ
ック61,62を接近離間させることで自由に可変する
ことができる。なお、フィードバックレバー43は、従
来タイプのもので、長孔65がピン63の径より若干大
きな幅を有する矩形孔に形成されている。
【0030】このような構成において、ゼロ調整時には
第1の連結ピン63をフィードバックレバー43の長孔
65に差込んでフィードバックレバー43を水平に保持
する。この状態よりバルブステム11を下降させて弁開
度を最小開度(全閉状態)とし、このときの第1の連結
ピン63の位置を最小開度位置LRVとする。この最小
開度位置LRVにおける水平位置からの角度(α)を電
空ポジショナ5に設けた角度センサによって求める。さ
らに角度センサの中心からバルブステム11までの水平
距離Lを求め、演算処理することにより水平位置からの
最小開度位置LRV(X)を求める(X=L・tan
α)。
【0031】次に、スパン調整時には弁自体をゼロ調整
時のままの状態にして第1の連結ピン63を長孔65か
ら抜き、フィードバックレバー43を上方へ回動させて
第2の連結ピン64を長孔65に挿入し、このときの第
2の連結ピン64の位置を最大開度位置URVとする。
この最大開度位置URVにおける水平位置からの角度を
角度センサによって求め、上記したと同様に演算処理す
ることにより水平位置からの最大開度位置URV(X)
を求める。
【0032】このような構成においては、バルブステム
11と駆動軸14の連結部を有効に利用することがで
き、また連結ピン63,64間の距離Xを可変すること
ができるので、バルブステム11のストロークが異なる
調節弁にも適用することができる。
【0033】図4は弁開度設定機構のさらに他の実施の
形態を示し、(a)はゼロ調整時および通常動作時にお
ける正面図、(b)は側面図、(c)はスパン調整時に
おける正面図、(d)は側面図である。本実施の形態に
おいては、上記した実施の形態と同様に弁開度設定機構
70をバルブステム11と駆動軸14の連結部に設けて
いる。この弁開度設定機構70は、コネクタ15の前面
にねじ71によって取付けられた回動レバー72と、こ
の回動レバー72を弁の最小開度位置と最大開度位置に
係止する第1,第2のストッパ73,74とで構成し、
前記回動レバー72にフィードバックピン44を突設
し、このピン44をフィードバックレバー43の長孔6
3に摺動自在に係入している。
【0034】このような構成において、ゼロ調整時には
回動レバー72を(a)図に示すように第1のストッパ
73に当接させて弁開度を最小開度(全閉状態)とし、
このときのフィードバックピン44の位置を最小開度位
置LRVとする。一方、スパン調整時には弁自体はその
ままの状態にして回動レバー72を(c)図に示すよう
に時計方向に回動させて第2のストッパ74に当接して
100%F.Sの状態にし、このときのフィードバック
ピン44の位置を最大開度位置URVとする。なお、最
小開度位置LRVと最大開度位置URVは、図3に示し
た実施の形態と同様にフィードバックレバー43の回動
角度を角度センサによって検出するとともに、角度セン
サの中心からバルブステム11までの水平距離を測定す
れば、演算によって容易に求めることができる。
【0035】このような弁開度設定機構70において
は、バルブステム11と駆動軸14を連結するコネクタ
15を有効に利用することができ、またゼロ、スパン調
整時にフィードバックピン44を長孔63から抜かない
でよいので、調整作業が容易である。
【0036】図5は弁開度設定機構のさらに他の実施の
形態を示し、(a)はゼロ調整時および通常動作時にお
ける正面図、(b)は一部を破断した側面図、(c)は
スパン調整時における正面図、(d)は一部を破断した
側面図である。本実施の形態においては、弁開度設定機
構80を、コネクタ15に設けた最小開度位置LRVを
設定するための第1の取付孔81と、最大開度位置UR
Vを設定するための第2の取付孔82とで構成し、ゼロ
調整時と通常動作時に前記第1の取付孔81にフィード
バックピン44を取付け、スパン調整時には第1の取付
孔81から外して前記第2の取付孔82に取付けるよう
にしている。第1、第2の取付孔81,82の間隔は、
弁の公称ストロークと等しく設定されている。最小開度
位置LRVと最大開度位置URVの求め方は、上記した
実施の形態と同じである。なお、第1、第2の取付孔8
1,82はねじ孔からなり、フィードバックピン44が
ねじ込まれ、ナット83によって固定される。
【0037】このような構成においては、ねじ孔からな
る第1、第2の取付孔81,82をコネクタ15に形成
するだけでよいので、構造が簡単である。
【0038】図6は弁開度設定機構のさらに他の実施の
形態を示し、(a)はゼロ調整時および通常動作時にお
ける正面図、(b)は一部を破断した側面図、(c)は
スパン調整時における正面図、(d)は一部を破断した
側面図である。本実施の形態においては、弁開度設定機
構90を、最小開度位置を設定する進退可能な第1のピ
ン91と、最大開度位置を設定する進退可能な第2のピ
ン92とで構成し、これらのピン91,92をコネクタ
15の前面にバルブステム11の軸線方向に離間して形
成したねじ孔93,94にそれぞれねじ込んでいる。ね
じ孔93,94の間隔は、弁の公称ストロークと等しく
設定されている。また、これらのピン91,92のコネ
クタ15からの突出寸法は異なり、通常動作時において
(b)図に示すように第1のピン91が第2のピン92
より前方に突出されてフィードバックレバー43の長孔
63に挿通されることによりフィードバックピンとして
機能する。また、ゼロ調整時も通常動作時と同様に第1
のピン91にフィードバックレバー43が連結される。
一方、スパン調整時においては、(d)図に示すように
第2のピン92が第1のピン91より前方に突出して前
記フィードバックレバー43に連結される。なお、最小
開度位置LRVと最大開度位置URVの求め方は、図3
に示した実施の形態と全く同じである。
【0039】このような構成においても構造が簡単で、
第1のピン91をフィードバック機構のフィードバック
ピンとして用いることができる。
【0040】なお、上記した実施の形態においては、ダ
イアフラム22を用いた駆動型式の操作器4を備えた正
作動型の調節弁1に適用した例を示したが、本発明はこ
れに何等特定されるものではなく、出力空気圧Pout の
供給によってバルブステム11を上昇させて弁を開く逆
作動型の調節弁にも適用することができる。その場合
は、最小開度位置と最大開度位置の位置関係が逆になる
だけである。また調節弁1としては、プラグ型に限ら
ず、ケージ型等の種々の型式の弁であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る調節弁
によれば、弁開度設定機構を備えているので、ゼロ調整
時に弁を締切状態にして最小開度位置を求め、スパン調
整時に弁自体は締切状態にしたままでフィードバックレ
バーを回動させ最大開度位置を求めればよい。したがっ
て、空気を供給して弁を動作させる必要がなく、空気の
消費量を少なくすることができ、また測定器を用いる必
要がないのでゼロ、スパン調整を容易にかつ短時間に行
うことができる。さらに、弁解度設定機構がフィードバ
ック機構を兼用するので、構造が簡単で部品点数を少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る調節弁の一実施の形態を示す断
面図である。
【図2】 弁開度設定機構を示し、(a)はゼロ調整
時、(b)はスパン調整時、(c)は通常動作時の状態
を示す図である。
【図3】 弁開度設定機構の他の実施の形態を示す斜視
図である。
【図4】 弁開度設定機構のさらに他の実施の形態を示
し、(a)はゼロ調整時および通常動作時における正面
図、(b)は側面図、(c)はスパン調整時における正
面図、(d)は側面図である。
【図5】 弁開度設定機構のさらに他の実施の形態を示
し、(a)はゼロ調整時および通常動作時における正面
図、(b)は一部を破断した側面図、(c)はスパン調
整時における正面図、(d)は一部を破断した側面図で
ある。
【図6】 弁開度設定機構のさらに他の実施の形態を示
し、(a)はゼロ調整時および通常動作時における正面
図、(b)は一部を破断した側面図、(c)はスパン調
整時における正面図、(d)は一部を破断した側面図で
ある。
【符号の説明】
1…調節弁、4…操作器、5…ポジショナ、7…弁本
体、10…プラグ、11…バルブステム、14…駆動
軸、15…コネクタ、16…フィードバック機構、20
…圧力容器、22…ダイアフラム、43…フィードバッ
クレバー、44…フィードバックピン、45…開口部、
50,60…弁開度設定機構、61,62…ブロック、
63…第1の連結ピン、64…第2の連結ピン、70…
弁開度設定機構、72…回動レバー、73,74…スト
ッパ、80…弁開度設定機構、81…第1の取付孔、8
2…第2の取付孔、90…弁開度設定機構、91…第1
のピン、92…第2のピン。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−4708(JP,A) 特開 平9−101821(JP,A) 特開 平6−10901(JP,A) 実開 平2−135781(JP,U) 実開 平2−93502(JP,U) 実開 平6−54978(JP,U) 実開 昭61−32686(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 9/00 F16K 35/00 F16K 37/00 G05D 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポジショナからの空気圧によって動作す
    る操作器を備え、弁の実開度がフィードバック機構によ
    って前記ポジショナに伝達されることにより弁の実開度
    が設定開度と一致するように制御される調節弁におい
    て、前記ポジショナのフィードバック機構に設けられ 弁開度
    を制御する際の基準となる最小開度位置と最大開度位置
    を設定する弁開度設定機構を備え、この弁開度設定機構
    を、扇形の開口部を有するフィードバックレバーと、前
    記開口部内に移動可能に挿入され通常動作時においては
    開口部の一側縁に固定されるフィードバックピンとで構
    成したことを特徴とする調節弁。
  2. 【請求項2】 ポジショナからの空気圧によって動作す
    る操作器を備え、弁の実開度がフィードバック機構によ
    って前記ポジショナに伝達されることにより弁の実開度
    が設定開度と一致するように制御される調節弁におい
    て、 操作器の駆動軸とバルブステムとの連結部に設けられ弁
    開度を制御する際の基準となる最小開度位置と最大開度
    位置を設定する弁開度設定機構を備え、この弁開度設定
    機構を、バルブステムの軸線方向に移動調整可能な2つ
    のブロックと、これらのブロックにそれぞれ設けられた
    第1、第2の連結ピンで構成し、ゼロ調整時と通常動作
    時に前記第1の連結ピンにフィードバックレバーを連結
    し、スパン調整時に前記第2の連結ピンに前記フィード
    バックレバーを連結する ことを特徴とする調節弁。
  3. 【請求項3】 ポジショナからの空気圧によって動作す
    る操作器を備え、弁の実開度がフィードバック機構によ
    って前記ポジショナに伝達されることにより弁の実開度
    が設定開度と一致するように制御される調節弁におい
    て、 操作器の駆動軸とバルブステムとの連結部に設けられ弁
    開度を制御する際の基準となる最小開度位置と最大開度
    位置を設定する弁開度設定機構を備え、この弁開度設定
    機構を、回動レバーと、この回動レバーを弁の最小開度
    位置と最大開度位置に係止するストッパとで構成し、前
    記回動レバーにフィードバックレバーをフィードバック
    ピンを介して連結した ことを特徴とする調節弁。
  4. 【請求項4】 ポジショナからの空気圧によって動作す
    る操作器を備え、弁の実開度がフィードバック機構によ
    って前記ポジショナに伝達されることにより 弁の実開度
    が設定開度と一致するように制御される調節弁におい
    て、 操作器の駆動軸とバルブステムとの連結部に設けられ弁
    開度を制御する際の基準となる最小開度位置と最大開度
    位置を設定する弁開度設定機構を備え、この弁開度設定
    機構を、最小開度位置を設定するための第1の取付孔
    と、最大開度位置を設定するための第2の取付孔とで構
    成し、ゼロ調整時と通常動作時に前記第1の取付孔にフ
    ィードバックピンを介してフィードバックレバーを連結
    し、スパン調整時に前記第2の取付孔に前記フィードバ
    ックレバーをフィードバックピンを介して連結する こと
    を特徴とする調節弁。
  5. 【請求項5】 ポジショナからの空気圧によって動作す
    る操作器を備え、弁の実開度がフィードバック機構によ
    って前記ポジショナに伝達されることにより弁の実開度
    が設定開度と一致するように制御される調節弁におい
    て、 操作器の駆動軸とバルブステムとの連結部に設けられ弁
    開度を制御する際の基準となる最小開度位置と最大開度
    位置を設定する弁開度設定機構を備え、この弁開度設定
    機構を、最小開度位置を設定する進退可能な第1のピン
    と、最大開度位置を設定する進退可能な第2のピンとで
    構成し、ゼロ調整時と通常動作時に前記第1のピンを前
    記第2のピンより前方に突出させてフィードバックレバ
    ーを連結し、スパン調整時に前記第2のピンを前記第1
    のピンより前方に突出させて前記フィードバックレバー
    を連結する ことを特徴とする調節弁。
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