JP3028144B2 - 電動機 - Google Patents
電動機Info
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Induction Machinery (AREA)
Description
接巻き付ける構造の電動機に関する。
は、一般に鉄心に多数の歯部を形成してスロットと称さ
れる開口部を形成し、この開口部に巻線を挿入して装着
している。
軸方向端面に巻線端が大きく突出して軸方向の寸法が大
きくなる。しかも、この様な巻線端(コイルエンド)
は、鉄心に有効な磁束を発生するものではなく、抵抗損
となり、発熱するだけの無駄な巻線となっていた。そこ
で、継鉄部に巻線を巻き付ける、すなわちトロイダル状
の巻線が施される電動機が試みられ、巻線の無駄を少な
くし軸方向の寸法を小さくすることで大きな効果を得て
いる。
幾つかの問題がある。
は、継鉄部を分割しなければ容易に巻線を施すことがで
きず、この分割によって製造上および特性上好ましくな
い現象が現れた。例えば、分割された鉄心を接合する手
間や接合部分における磁束分布の乱れなどがあり、高効
率や低騒音が求められる電動機として利用される場合
は、十分な真円度を得ることや振動の遮断などの工夫が
必要であった。この様な問題は、回転数を制御するため
にサイリスタなどの素子で電源電電流制御すると電源電
流の波形が正弦波でなくなることから発生する高調波に
同調して極めて大きな振動や騒音が発生することで確認
されている。
おり、高効率や低騒音とするには、鉄心の精度が良好で
なければならず、特に回転子に対向する固定子鉄心の真
円度が高精度に製作されることが必要であった。すなわ
ち、回転子は、外周を切削して容易に整形でき、その場
合、軸に対して極めて精度よく真円度が得られる。しか
し、固定子鉄心は、内周を切削することが困難であり、
巻線を装着する際、変形することも考えられる。
弱な場合、巻線の装着や巻装によって著しく鉄心が変形
することが考えられる。例えば、図1に示されるように
E字状に形成される歯部を備えた電動機の場合、巻線を
巻装することによって巻線が締付けられる力で巻線が膨
脹して歯部を押す圧力となり、歯部を変形させるように
作用する。この様な歯部を変形させる作用は、前述の通
り電動機の特性上好ましくなく、固定子鉄心の内径側に
形成される歯部の真円度を狂わせ、回転子との間に形成
される空隙を一様にすることができず、この空隙が磁気
抵抗に比例することから、回転磁界における磁気ムラを
生じることになり、振動や騒音を発生する原因となっ
た。
子鉄心と回転子との間に形成される空隙を予め大きく設
定しておき、狂いによって両者が接触しないように構成
しなければならなかった。しかし、その様に設計すると
電動機の運転効率が低下し、省エネに反する結果とな
り、好まれないものとなった。
たものであり、外周にリング状の継鉄部を形成し、この
継鉄部の内周側に軸向きに突出する複数の補極と、この
複数の補極の間に形成される主極とからなり、この主極
を前記継鉄部から軸向きに突設する第1巻線部と、この
第1巻線部の内径側にE字状に形成される歯部とから構
成し、第1巻線部に第1巻線を施し、歯部の前記補極に
隣接する極子に補極を介して隣接する極子に掛けて第2
巻線を施す歯部が変形し易い電動機において、固定子鉄
心の機械的強度及び巻線同士の絶縁性を向上させること
ができる電動機を提供する。
外周にリング状の継鉄部を形成し、この継鉄部の内周側
に軸向きに突出する複数の補極と、この複数の補極の間
に形成された主極とからなり、この主極を前記継鉄部か
ら軸向きに突設する第1巻線部と、この第1巻線部の内
径側にE字状に軸心に向かって突出される3個の極子か
らなる歯部とから電動機の固定子鉄心を構成し、回転子
と相対向する固定子鉄心の内周面以外の内周面、上面、
及び、下面を樹脂によってプレモールドして覆ったもの
である。請求項2に係る発明は、請求項1のものにおい
て、前記3個の極子の基部の上面及び下面に円弧状の中
隔壁をプレモールドとともに一体に突設したものであ
る。請求項3に係る発明は、請求項1のものにおいて、
前記3個の極子の内径側先端部の上面及び下面に円弧状
の主極用内隔壁をプレモールドと共に一体に突設し、前
記補極の内径側先端部の上面及び下面に補極用内隔壁を
プレモールドと共に一体に突設したものである。請求項
4に係る発明は、請求項3のものにおいて、前記主極用
内隔壁の外壁をスロープ状に形成し、前記補極用内隔壁
の外壁をスロープ状に形成したものである。請求項5に
係る発明は、請求項1のものにおいて、前記継鉄部の上
面及び下面の全周に外隔壁をプレモールドと共に一体に
突設したものである。請求項6に係る発明は、請求項5
のものにおいて、前記外隔壁に巻線端部固定 部を設けた
ものである。
鉄心の外周面、上面、下面等を樹脂によってプレモール
ドしているため、巻線同士の絶縁を確実にすることがで
きると共に、機械的強度を向上させることができる。請
求項2の電動機であると、3個の極子の基部の上面及び
下面に円弧状の中隔壁をプレモールドとともに一体に突
設しているため、第1巻線と第2巻線とが、この中隔壁
によって隔てられ、絶縁が完全になる。また、第1巻線
はこの中隔壁によって固定子鉄心の軸向き側に倒れるの
が防止される。請求項3の電動機であると、3個の極子
の内径側先端部の上面及び下面に円弧状の内隔壁をプレ
モールドとともに一体に突設し、補極の内径側先端部の
上面及び下面に補極用内隔壁をプレモールドとともに一
体に突設しているため、第2巻線はこの内隔壁によって
固定子鉄心の軸向き側に倒れるのが防止される。請求項
4の電動機であると、主極用内隔壁と補極用内外壁をス
ロープ状に形成しているため、巻線機によって第2巻線
を巻いた場合に、このスロープにより第2巻線が所定の
位置に納まる。請求項5の電動機であると、第1巻線が
継鉄部の外側にはみ出ることがない。請求項6の電動機
であると、第1巻線及び第2巻線を巻いた場合には、こ
れら巻線の端部を巻線端部固定部に固定することができ
る。
明する。
図2は、固定子鉄心10の斜視図である。
は、帯状鋼板をプレスによって打抜き必要量積層される
ものであり、外周側にリング状の継鉄部1を形成し、継
鉄部1の内周側に、回転子12の軸心14へ向かって突
出する主極を構成する第1巻線部2が6個均等に配設け
られている。
子3a、3b、3cからなる歯部3が形成されており、
この極子3a、3b、3cは、固定子鉄心10の体積を
必要最小にするため、磁路として最小限必要な幅に形成
されている。さらに、E字状に形成され極子3a、3
b、3cから成る歯部3は、第1巻線部2の内径側に形
成されているため、第1巻線部2と同じく6個均等に配
設されている。この歯部3と隣設する歯部3との間に
は、継鉄部1から内径側に軸心10に向けて突出する補
極4が歯部3と同じく6個均等に配設されている。
び補極4の内径側は、僅かな隙間を介して隣設される回
転子12の外周面に対向するように一連の円弧状に形成
されている。回転子12は、図示されない軸によって回
転するように支持されており、鉄心10にアルミニウム
のダイカスで二次導体が形成されるカゴ型回転子12を
形成している。
8が軸方向に設けられている。この溝8は、固定子鉄心
10を構成する鉄心板を積層する場合に溶接するために
設けられたものである。
ており、補極4を介して備えられる極子3cと極子3a
との間に第2巻線7が巻装されている。第1巻線6及び
第2巻線7は、共に固定子鉄心10の積層方向の両端面
を介して巻装されると共に必要量の巻装の後、隣設する
第1巻線部2あるいは歯部3に連続的に巻装されてい
る。そして、連続的に6個の第1巻線6及び第2巻線7
がそれぞれ所定の位置に巻装されると巻線の端末が引き
出されて、それぞれ図示されない電源およびコンデンサ
に接続されるよう構成されている。
する場合、固定子鉄心10の巻線が接触する部分に予め
絶縁層を形成しておくことと固定子鉄心10の機械的強
度を向上させるためにプレモ―ルドと称される樹脂など
の注入成型される。
の詳細について、図3から図10に基づいて説明する。
可塑性樹脂であって、高温、高圧においては、液体のよ
うになっているため、金型に容易に注入することがで
き、固定子鉄心10のすみずみまでこの樹脂がいきわた
る。また、この熱可塑性樹脂であると、硬化開始温度
(約180℃)〜常温(約40℃)までに熱可塑性樹脂
の温度が下がると、この樹脂は収縮する。
脂層16が形成される個所は、図3のプレモールドされ
た固定子鉄心10の平面図に示すように、固定子鉄心1
0の上面、下面、継鉄部1の外周部の溝8及び第1巻線
部2の外壁及び極子3a,3b,3cからなる歯部3の
外周部がプレモールドされて樹脂層16が形成される。
これにより、固定子鉄心10を樹脂によってプレモール
ドすると、熱可塑性樹脂であるため、前記したように硬
化開始温度から常温に至る間に収縮し固定子鉄心10を
締め付ける。そのため、この締め付けによって固定子鉄
心10の機械的強度が向上する。そして、回転子12と
相対向する歯部3の内周面すなわち、固定子鉄心10の
内周面は、プレモールドによって樹脂層は形成されてい
ない。プレモールドによる樹脂層16の厚さは、0.4
mm〜0.7mmの厚さである。
4が突出し固定子鉄心10のブラケット54を取付ける
面を示し、固定子鉄心10の下面とは、軸心14が突出
し固定子鉄心10のハウジングモールドによって覆われ
る面を示す。
面及び下面に関しては、単に樹脂で覆って樹脂層を形成
して機械的強度を向上させるだけでなく、次のような特
徴がある。
0は、継鉄部1の外周面の上面及び下面から、プレモー
ルドによって他の樹脂層16の部分と共に一体に突設さ
れたものである。この外隔壁50によって、第1巻線6
及び第2巻線7を固定子鉄心10に巻いた場合に、他の
部分に接触することがなく巻線を保護がすることができ
る。また、外隔壁50の高さを第1巻線6及び第2巻線
7のコイルエンドより高くすると、固定子鉄心10を積
み上げることができるため、巻き線作業をやり易い。
れた巻線端部固定用の固定片である(図4参照)。この
固定片58は、外隔壁50の上面から突設され、その中
央部に巻線端部を挟持しておくための凹部60が設けら
れている。この固定片58に巻線の端部を固定しておく
と、固定子巻線の端部処理の機械化を図ることができ
る。すなわち、固定子鉄心10に巻線を置いた場合に、
そのまま放置すると、巻線が緩むことがあるが、この固
定片58に巻線の端部を固定しておくと、巻線が緩んだ
りすることがない。
すように凹部60を設けて巻線端部を固定したが、これ
に代えて、外隔壁50に巻線端部を挟持しておくための
凹部を直接設けたり、2つの固定片をずらした位置に突
設し、このずらした位置の間に巻線端部を挟持させる構
造でもよい。
設された中隔壁66である。この中隔壁66は、E字状
に形成された極子3a,3b,3cからなる歯部3の基
部の下面に沿って突設された円弧状の6つの隔壁であ
る。この中隔壁66の役割は、第1巻線6と第2巻線7
との絶縁を施すものであり、この中隔壁66によって、
第1巻線6と第2巻線7とが接触することがない。特に
この中隔壁66は円弧状に形成されているため、固定子
鉄心10の下面から突設された状態であっても、その強
度は充分あり、第1巻線6が内周側に倒れるのを防止す
る。
壁である。中隔壁66は、E字状に形成された極子3
a,3b,3cからなる歯部3の基部の上面に沿って設
けられた円弧状の第1巻線6と第2巻線7との隔壁であ
る。中隔壁52は、中隔壁66より高く突設されてお
り、電動機を組立てた場合に、ブラケット54の部分ま
でその上端は至る。鋼板よりなるブラケット54の外周
部より突出した爪部56をこの中隔壁52に食い込ませ
ることによって、ブラケット54を固定子鉄心10に固
定する。この場合に、熱可塑性樹脂よりなるプレモール
ドは、電動機全体を覆うハウジングモールドの樹脂より
も柔らかいため、容易にブラケット54の爪部56を食
い込ませることができる。すなわち、ブラケット54の
爪部56を食い込ませる場合には、中隔壁52の上端部
のみ超音波等によって加熱して柔らかくし、この中隔壁
52が柔かい間に爪部56を取付ける。
部に円弧状に突設された主極用内隔壁である。この主極
用内隔壁68は、第2巻線7が内周側に倒れるのを防止
するためのものである。さらに、図面に示すように、ス
ロープ状に形成されているため、第2巻線7が所定の位
置に収まるようになる。
極用内隔壁である。この補極用内隔壁70も、第2巻線
7が内周側に倒れるのを防止するためのものである。そ
して、この補極用内隔壁70も内側に行くほどスロープ
になるように形成され、第2巻線7が所定の位置に収ま
るように形成されている。
形成されたブッシングである(図9及び図10参照)。
このブッシング72は、継鉄部1の外周から突設された
ブッシング本体74とこの本体74に回動自在に設けら
れた蓋体76とよりなる。そして、本体74の基部に、
第1巻線6及び第2巻線7の端部を挿入するための挿入
部78が設けられている。このブッシング72を組立て
る場合には、第1巻線6及び第2巻線7の端部とリード
クミのリード線80の先端とをそれぞれハンダ付けした
後に、このハンダ付けした部分82を挿入部78に差し
込み、蓋体76を被せる(図10参照)。
を外部から取り付ける必要がないため、その組立て工程
を簡略化することができると共に、コストダウンを図る
ことができる。なお、このブッシングを一体成形する場
合に、リレ 保持部と接続絶縁部を一体成形品で作るこ
とにより、さらにコストダウンを図ることができ、作業
能率を向上させることができる。
であると、このプレモールドをすることにより、固定子
鉄心10の機械的強度が向上し、さらに、第1巻線6及
び第2巻線7の絶縁をすることもできる。
プレモールドをすることにより、固定子鉄心の機械的強
度が向上し、各巻線ごとの絶縁も確実になる。
図である。
拡大斜視図である。
拡大断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】外周にリング状の継鉄部を形成し、 この継鉄部の内周側に軸向きに突出する複数の補極と、 この複数の補極の間に形成された主極とからなり、 この主極を前記継鉄部から軸向きに突設する第1巻線部
と、 この第1巻線部の内径側にE字状に軸心に向かって突出
される3個の極子からなる歯部とから電動機の固定子鉄
心を構成し、 回転子と相対向する固定子鉄心の内周面以外の内周面、
上面、及び、下面を樹脂によってプレモールドして覆っ
た ことを特徴とする電動機。 - 【請求項2】前記3個の極子の基部の上面及び下面に円
弧状の中隔壁をプレモールドとともに一体に突設したこ
とを特徴とする請求項1記載の電動機。 - 【請求項3】前記3個の極子の内径側先端部の上面及び
下面に円弧状の主極用内隔壁をプレモールドと共に一体
に突設し、 前記補極の内径側先端部の上面及び下面に補極用内隔壁
をプレモールドと共に一体に突設したことを特徴とする
請求項1記載の電動機。 - 【請求項4】前記主極用内隔壁の外壁をスロープ状に形
成し、 前記補極用内隔壁の外壁をスロープ状に形成したことを
特徴とする請求項3記載の電動機。 - 【請求項5】前記継鉄部の上面及び下面の全周に外隔壁
をプレモールドと共に一体に突設したことを特徴とする
請求項1記載の電動機。 - 【請求項6】前記外隔壁に巻線端部固定部を設けたこと
を特徴とする請求項5記載の電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3147554A JP3028144B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3147554A JP3028144B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04372555A JPH04372555A (ja) | 1992-12-25 |
JP3028144B2 true JP3028144B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=15432962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3147554A Expired - Fee Related JP3028144B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028144B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP3147554A patent/JP3028144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH04372555A (ja) | 1992-12-25 |
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