JP3027986B2 - 用紙等の大きさの判別装置およびマルチビームフォトセンサ - Google Patents

用紙等の大きさの判別装置およびマルチビームフォトセンサ

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JP3027986B2
JP3027986B2 JP2417341A JP41734190A JP3027986B2 JP 3027986 B2 JP3027986 B2 JP 3027986B2 JP 2417341 A JP2417341 A JP 2417341A JP 41734190 A JP41734190 A JP 41734190A JP 3027986 B2 JP3027986 B2 JP 3027986B2
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grating
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佳央 高松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,複写機で用いられる
原稿サイズ判別装置で代表される,用紙等の大きさの判
別装置,およびマルチビームフォトセンサに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】複写機に設けられる従来の原
稿サイズ判別装置には,光電センサを用いてプレスキャ
ンするタイプと,複写機の上蓋に近接スイッチ等を内蔵
するタイプとがある。
【0003】光電センサを用いてプレスキャンするタイ
プは,複写機の内部に可動アームが設けられ,このアー
ムに多数の反射形光電センサが取付けられている。複写
動作の前に可動アームが移動して光電センサによってガ
ラス板上の原稿が走査され(プレスキャン),このとき
の光電センサの出力信号に基づいて原稿のサイズが判別
される。
【0004】このタイプのものは多種類の原稿サイズの
判別が可能であるという利点をもつが,可動部があるた
めに装置全体が大きくなりその機構も複雑となる,プレ
スキャンが必要であるためにその時間がロスタイムとな
り,迅速な複写ができないという問題点がある。
【0005】複写機の上蓋に複数の近接スイッチ(たと
えばフォトマイクロ・センサ等)が内蔵されているタイ
プのものは,ガラス板の上に原稿が置かれ上蓋が閉じら
れると,各近接スイッチがその近接スイッチの取付場所
における原稿の有無を検出し,複数の近接スイッチの検
出信号に基づいて原稿サイズを判定する。
【0006】このタイプのものはプレスキャン・タイプ
に比べて省スペース化を図ることができるという利点を
もっている。しかしながら,センサが上蓋に配置されて
いるために上蓋なしでは原稿サイズを判別できない,自
動給紙(ADF=Auto DriveFeed )機能をもった複写
機には適用できない,センサにわずかの凹凸でもあれば
それによる押圧跡が原稿に残る,原稿サイズよりもコピ
ー用紙サイズの方が大きい場合には原稿によって隠れな
いセンサの影がコピー用紙に写ってしまう等の問題点が
ある。
【0007】この問題を解決するために出願人はマルチ
ビーム光源を用いた用紙等の判別装置を提案した(特願
平1−313419号)。
【0008】この判別装置の概略図が図6に示されてい
る。
【0009】図6を参照して,発光ダイオード11からの
出射光はコリメート・レンズ12によってコリメート光と
され,複合グレーティング1により複数のたとえば4つ
の光ビームに分割されて,適当な面積のビーム・スポッ
トP1 〜P4 をもってガラス板30または原稿31に照射さ
れる。
【0010】これにより判別すべき用紙の大きさに応じ
てそれぞれ異なる場所に光ビームが投射される。
【0011】複合グレーティング1は回折方向の異なる
等しい面積の複数のグレーティング素子が平面状に配列
して構成されている。
【0012】原稿31に照射された光は,図8に示すよう
に,原稿31によって拡散的に反射され,原稿31上のスポ
ットの輝度はどの方向からみてもほぼ一定となる。
【0013】これに対して,ガラス板30の表面および裏
面における反射は鏡面反射に近く,図9に示すように,
入射角αと等しい反射角αをもつ反射光(正反射光)の
成分が大きくなる。
【0014】フォトダイオードPD1 〜PD4 は,結像
レンズ25を介してガラス面30からの正反射光を受光しな
い位置に配置される。これにより,4個のフォトダイオ
ードPD1 〜PD4 は原稿31からの拡散光を検出でき
る。
【0015】フォトダイオードPD1 〜PD4 からの受
光信号をレベル弁別して拡散光の有無を検出し,検出さ
れた拡散光の有無の組合せにより原稿31の大きさが判別
される。
【0016】図10は結像レンズの光軸と結像レンズ25の
光軸に対する光の入射角(軸外角度)との関係を示して
いる。図11は軸外角度と結像レンズ25に入射する光の透
過光量との関係を示すグラフである。図11に示すグラフ
においては結像レンズ25に垂直に光が入射したとき(軸
外角度が0)の透過光量を基準としている。
【0017】図11から分かるように軸外角度が大きいほ
ど結像レンズ25の透過光量は少なくなる。
【0018】したがって,上述の結像レンズ25への反射
光ビームの軸外角度も大きいほど結像レンズの透過光量
は少なくなり,軸外角度が大きい反射光ビームを受光す
るフォトダイオードPD1 ほど入射光量が少なくなる。
【0019】また,フォトダイオードPD1 〜PD4
原稿によって散乱されて広がる拡散光を検出するので,
ビーム・スポットP1 〜P4 とフォトダイオードPD1
〜PD4 との間の距離が長くなるほどフォトダイオード
PD1 〜PD4 への入射光量は少なくなる。
【0020】この結果,図7に示すように,結像レンズ
25に対する入射角が大きな反射光を検出するフォトダイ
オードほど,そしてビーム・スポットまでの距離が長い
フォトダイオードほどそれへの入射光量は小さくなる。
【0021】このようにそれぞれのフォトダイオードP
1 〜PD4 間において拡散光の入射光量に格差が生じ
るため,レベル弁別を行なうためのしきい値レベルを各
受光素子ごとに変える必要がある。したがって同一のレ
ベル弁別処理回路を各受光素子において共通に用いるこ
とはできない。
【0022】
【発明の概要】この発明は上記の判別装置において,各
受光素子に入射する反射光ビームの量を実質的に等しく
することを目的とする。
【0023】この発明はまた,一つの光ビームを複数の
グレーティングによって異なる方向に偏向させて投射す
るマルチビームフォトセンサにおいて,物体から反射し
てくる複数の入射光をそれぞれ受光する受光素子に入射
する光量を実質的に等しくすることを目的とする。
【0024】この発明はさらに一般的に,マルチビーム
フォトセンサにおいて,複数の受光素子に入射する反射
光ビームの量を実質的に等しくすることを目的とする。
【0025】第1の発明による用紙等の大きさ判別装置
は,コリメート光を出射する発光手段,上記発光手段か
らのコリメート光を異なる方向に回折し,判別すべき用
紙の大きさに応じてそれぞれ異なる場所に投射する複数
のグレーティング領域から構成された複合グレーティン
グ素子,上記複数の光ビームに関する判別すべき用紙か
らの複数の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数
の受光素子,および上記複数の反射光ビームを対応する
上記受光素子に導く結像光学系を備え,光ビームの投射
場所とその反射光ビームを受光する上記受光素子との間
の距離が長いほど,または上記結像光学系の光軸に対す
る反射光ビームの入射角が大きいほど上記投射場所に投
射するための上記グレーティング領域の面積が大きくな
るように定められていることを特徴とする。
【0026】複数のグレーティング領域から構成される
グレーティング素子によって発光手段から射出される光
ビームが複数の光ビームに分割され,判別すべき用紙の
大きさに応じてそれぞれ異なる場所に照射される。
【0027】グレーティング素子は,光ビームの投射場
所と対応する反射光ビームを受光する受光素子との距離
が長いほど,または結像光学系の光軸に対する反射光ビ
ームの入射角が大きいほど,対応する投射場所に投射す
るためのグレーティング領域の面積が大きくなるように
定められているので,光ビームの投射場所と対応する反
射光ビームを受光する受光素子との距離が長いほど,ま
たは結像光学系の光軸に対する反射光ビームの入射角が
大きいほど光ビームの投射場所に生じるビーム・スポッ
トの大きさは大きくなり,その反射光量も多くなる。
【0028】反射光ビームの量は受光素子までの距離お
よび軸外角度の大きさに対応して減少するので,用紙か
らの反射光を受光する受光素子の受光量はそれぞれほぼ
等しくなる。
【0029】投射光はそれぞれ異なる場所に投射される
ので,置かれた用紙の大きさに応じて反射光を受光する
受光素子と受光しない受光素子との組合せが変わる。し
たがって,受光素子の出力信号の組合せに応じて置かれ
た用紙の大きさを判別することができる。
【0030】複合グレーティング素子におけるグレーテ
ィング領域の大きさを変えることにより上述のように複
数の受光素子の受光量をほぼ等しくすることができる
が,より厳密に受光量制御を行なうために,受光素子の
前方に入射光量を調整するための絞りが配置される。
【0031】さらにグレーティング素子におけるグレー
ティングの高さを領域ごとに変えることによりグレーテ
ィング素子の回折効率をグレーティング領域ごとに調整
するようにしてもよい。
【0032】第1の発明によるマルチビームフォトセン
サは,コリメート光を出射する発光手段,上記発光手段
からのコリメート光を異なる方向に回折し,検出領域内
のそれぞれ異なる場所に投射する複数のグレーティング
領域から構成された複合グレーティング素子,上記複数
の光ビームに関する検出領域内の物体からの複数の反射
光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光素子,お
よび上記複数の反射光ビームを対応する上記受光素子に
導く結像光学系を備え,光ビームの投射場所とその反射
光ビームを受光する上記受光素子との間の距離が長いほ
ど,または上記結像光学系の光軸に対する反射光ビーム
の入射角が大きいほど上記投射場所に投射するための上
記グレーティング領域の面積が大きくなるように定めら
れていることを特徴とする。
【0033】この発明によると,発光手段からの光ビー
ムをグレーティング素子を用いて複数の光ビームに分割
し,検出領域内のそれぞれ異なる場所に投射し,その反
射光を受光し,その受光の有無の組合せにより検出領域
内の物体の存在の有無,その大きさ等を判別または認識
する装置において,光ビームの投射場所とその反射光ビ
ームを受光する受光素子との距離が長いほど,または結
像光学系の光軸に対する反射光ビームの入射角が大きい
ほどその投射場所に投射するためのグレーティング領域
の面積を大きくしているので,光ビームの投射場所とそ
の反射光ビームを受光する受光素子との距離が長いほ
ど,または結像光学系の光軸に対する反射光ビームの入
射角が大きいほど反射光ビームの光量は多くなる。
【0034】このため,光ビームの投射場所とその反射
光ビームを受光する受光素子との距離が異なっていて
も,または結像光学系の光軸に対する反射光ビームの入
射角が異なっていても複数の受光素子の入射光量を相互
にほぼ等しくすることができる。
【0035】第2の発明による用紙等の大きさの判別装
置は,複数の光ビームを判定すべき用紙の大きさに応じ
てそれぞれ異なる場所に投射するマルチビーム光源,上
記複数の光ビームに関する判別すべき用紙からの複数の
反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光素
子,上記複数の反射光ビームを対応する上記受光素子に
導く結像光学系,および上記受光素子前方にそれぞれ配
置され,上記複数の受光素子の受光量をそれぞれ等しく
するため上記複数の受光素子への反射光ビームの入射光
量を制限する複数の絞りを備えていることを特徴とす
る。
【0036】第2の発明によるマルチビームフォトセン
サは,複数の光ビームを検出領域内のそれぞれ異なる場
所に投射するマルチビーム光源,上記複数の光ビームに
関する検出領域内の物体からの複数の反射光ビームをそ
れぞれ受光するための複数の受光素子,上記複数の反射
光ビームを対応する上記受光素子に導く結像光学系,お
よび上記受光素子前方にそれぞれ配置され,上記複数の
受光素子の受光量をそれぞれ等しくするため上記複数の
受光素子への反射光ビームの入射光量を制限する複数の
絞りを備えていることを特徴とする。
【0037】受光素子の前方に絞りを配置し,その開口
の大きさを調整することにより,受光素子への反射光ビ
ームの入射光量をほぼ等しくすることが可能となる。
【0038】第3の発明による用紙等の大きさの判別装
置は,コリメート光を出射する発光手段,上記発光手段
からのコリメート光を異なる方向に回折し,判別すべき
用紙の大きさに応じてそれぞれ異なる場所に投射する複
数のグレーティング領域から構成された複合グレーティ
ング素子,上記複数の光ビームに関する判別すべき用紙
からの複数の反射光ビームをそれぞれ受光するための複
数の受光素子,および上記複数の反射光ビームを対応す
る上記受光素子に導く結像光学系を備え,回折効率を調
整するために上記グレーティング素子におけるグレーテ
ィングの高さがその領域ごとに異なっていることを特徴
とする。
【0039】第3の発明によるマルチビームフォトセン
サは,コリメート光を出射する発光手段,上記発光手段
からのコリメート光を異なる方向に回折し,検出領域内
のそれぞれ異なる場所に投射する複数のグレーティング
領域から構成された複合グレーティング素子,上記複数
の光ビームに関する検出領域内の物体からの複数の反射
光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光素子,お
よび上記複数の反射光ビームを対応する上記受光素子に
導く結像光学系を備え,回折効率を調整するために上記
グレーティング素子におけるグレーティングの高さがそ
の領域ごとに異なっていることを特徴とする。
【0040】グレーティング素子においてグレーティン
グ領域ごとにその高さを異ならせるとその回折効率も変
るので,このことにより受光素子への入射光量を調整す
ることができる。
【0041】
【実施例】この発明を原稿サイズ判別装置に適用した実
施例について説明する。
【0042】図1は,原稿サイズ判別装置の構成例を示
す斜視図である。
【0043】透明なガラス板30の下方に投光器10および
受光装置20が配置されている。ガラス板30上の所定位置
に,種々のサイズの原稿が置かれる。投光器10はガラス
板30上の原稿が置かれる場所内の異なる位置P1 ,P
2 ,P3 ,P4 に向って複数(この実施例では4個)の
光ビームを投射する。受光装置20は,そのガラス板また
は原稿からの反射光を受光することによって,原稿サイ
ズを判別する,または判別のための検出信号を出力す
る。
【0044】投光器10は発光ダイオード11と,発光ダイ
オード11からの広がる光をコリメートするコリメート・
レンズ12と複合グレーティング素子13とから構成されて
いる。
【0045】複合グレーティング素子13はコリメート光
を回折により4つの光に分割するためのものである。
【0046】図3(A) に複合グレーティング素子13の平
面図が,図3(B) に複合グレーティング素子13の側面図
がそれぞれ示されている。
【0047】複合グレーティング素子13は4つのグレー
ティング領域13a〜13dから構成される。
【0048】これらのグレーティング領域13a〜13d
は,異なる位置P1 〜P4 に回折光を投射できるよう
に,それぞれグレーティングの方向が各位置P1 〜P4
に応じて定められている。
【0049】またグレーティング領域13a〜13dは,そ
れによって形成されるビーム・スポットP1 〜P4 とそ
の反射光ビームを対応して受光するフォトダイオード21
〜24との距離が長いほど,また結像レンズ25の光軸に対
するビーム・スポットP1 〜P4 からの反射光ビームの
入射角が大きいほどその面積が大きく形成されている。
【0050】この実施例においては,フォトダイオード
とビーム・スポットとの間の距離が最も長く,反射光ビ
ームの軸外角度がもっとも大きくなるビーム・スポット
はP1 である。このためビーム・スポットP1 に投射す
るためのグレーティング領域13dの面積が最も大きくな
っている。そして他のビーム・スポットP2 〜P4 に対
応してグレーティング領域13dに隣接するグレーティン
グ領域13c,13b,13aと順にその面積が小さくなって
いる。
【0051】複合グレーティング素子13は,たとえば4
個のグレーティングを別個に作製したあと貼り合わせる
ことにより作製することができる。または,スタンパを
用いて4個のグレーティング領域を一挙に形成してもよ
い。
【0052】受光装置20の拡大図が図4に示されてい
る。受光装置20は4つの受光器21〜24と結像レンズ25と
から構成されている。
【0053】受光器21〜24の内部にはフォトダイオード
PD1 〜PD4 が収められている。受光器21〜24の上面
には開口21a〜24aがそれぞれ形成されている。これら
の開口21a〜24aの大きさはフォトダイオードPD1
PD4 に入射する光量が等しくなるように,対応するビ
ーム・スポットP1 〜P4 からの反射光量に応じて設定
されている。
【0054】上述したように,発光ダイオード11から出
射された広がる光は複合グレーティング素子13によって
4つの光ビームに分割され,かつコリメートされて,適
当な面積のビーム・スポットP1 〜P4 をもってガラス
板30または原稿31に照射される。
【0055】複合グレーティング素子13のグレーティン
グ領域13a〜13dにより生じるビーム・スポットP1
4 は,グレーティング領域13a〜13dの大きさに対応
し,もっとも大きな面積をもつグレーティング領域13d
により投射されるビーム・スポットP1 の大きさがもっ
とも大きくなっている。
【0056】ビーム・スポットP1 〜P4 の拡散発射光
がそれぞれ結像レンズ25によって結像され,受光装置20
のフォトダイオードPD1 〜PD4 によってそれぞれ受
光される。
【0057】反射光ビームの光量が一定であれば,上述
のようにビーム・スポットP1 〜P4 とフォトダイオー
ドPD1 〜PD4 との間の距離が長いほどフォトダイオ
ードPD1 〜PD4 の受光量が少なくなり,結像レンズ
27の反射ビーム光の軸外角度が大きくなるほどフォトダ
イオードPD1 〜PD4 の受光量が少なくなる。この発
明ではビーム・スポットP1 〜P4 とフォトダイオード
PD1 〜PD4 との間の距離および軸外角度の大きさに
対応して,グレーティング領域12a〜12dの大きさが定
められ,これによってビーム・スポットの大きさが定め
られているのでフォトダイオードPD1 〜PD4 の受光
量はほぼ等しくなる。
【0058】フォトダイオードPD1 〜PD4 の受光量
は,グレーティング素子13のグレーティング領域12a〜
12dの大きさによって必ずしも充分には調整できない場
合がある。
【0059】そこで,グレーティング領域12a〜12dの
面積による受光量の調整誤差を,受光器21〜24の開口21
a〜24aの大きさを変えることにより修正している。こ
れにより,最終的にすべてのフォトダイオードPD1
PD4 の受光量を等しくすることが可能となる。
【0060】さらに複合グレーティング素子13において
グレーティングの高さをグレーティング領域13a〜13d
ごとに異ならせてもよい。グレーティング素子の回折効
率はグレーティングの高さに依存するのでグレーティン
グ領域ごとに回折効率が変わり,グレーティングの高さ
を調整することによりフォトダイオードへの入射光量が
一定となるように調整することができる。
【0061】この実施例は4つの光ビーム・スポットP
1 〜P4 からの拡散反射ビーム光を用いて,B5,B5
R,A4,A4R,F4,B4およびA3の7種類の原
稿サイズを判別するものである。F4はA4と幅が同じ
で長さがA4よりも長いサイズである。B5RとA4R
は他のA5〜A3とは縦と横の配置が逆のものである。
原稿台40上において,これらの各サイズの原稿を置く位
置はあらかじめ定められているので,原稿位置との関係
で各ビーム・スポットP1 〜P4 が図5に示すような位
置に形成されるように投光器10が調整される。
【0062】原稿サイズに応じて4つの光ビーム・スポ
ットP1 〜P4 からの拡散反射ビーム光のうちフォトダ
イオードPD1 〜PD4 によって受光されるものと受光
されないものがあるのでこれにより複数種類の原稿サイ
ズを判別することができる。すなわち,フォトダイオー
ドPD1 〜PD4 の受光信号を適当なしきい値でレベル
弁別することにより得られる2値信号の組合せに基づい
て原稿サイズの判別ができる。
【0063】ビーム・スポットP1 〜P4 の位置の変更
またはビーム・スポットの数を増加させることにより多
くの種類の大きさの判別が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による用紙等の大きさ判別装
置の斜視図である。
【図2】フォトダイオードの入射光レベルを表わすグラ
フである。
【図3】複合グレーティング素子の一例を示すもので,
(A) は平面図,(B) は側面図である。
【図4】図1に示す用紙等の大きさ判別装置の受光レン
ズと各受光器を示すもので拡大図である。
【図5】ビーム・スポット位置と各種原稿サイズとの関
係を示す図である。
【図6】先願発明の用紙等の大きさ判別装置の光学系を
示すものである。
【図7】先願発明のフォトダイオードの入射光レベルを
表わすグラフである。
【図8】原稿面からの拡散反射の様子を示す図である。
【図9】ガラス板からの正反射の様子を示す図である。
【図10】レンズに入射する光の軸外角度と光軸との関
係を示している。
【図11】レンズの軸外角度と透過光量との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 投光器 11 発光ダイオード 12 コリメート・レンズ 13 複合グレーティング素子 13a〜13d グレーティング領域 20 受光装置 21〜24 受光器 25 結像レンズ PD1 〜PD4 フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−39701(JP,A) 特開 平1−318905(JP,A) 特開 平4−70503(JP,A) 特開 平4−178601(JP,A) 特開 平1−320430(JP,A) 特開 昭62−6105(JP,A) 実開 平2−51315(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G02B 5/18 G02B 27/42 G03B 27/62 - 27/64 G03G 15/04 - 15/04 102

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コリメート光を出射する発光手段, 上記発光手段からのコリメート光を異なる方向に回折
    し,判別すべき用紙の大きさに応じてそれぞれ異なる場
    所に投射する複数のグレーティング領域から構成された
    複合グレーティング素子, 上記複数の光ビームに関する判別すべき用紙からの複数
    の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光素
    子,および上記複数の反射光ビームを対応する上記受光
    素子に導く結像光学系を備え, 光ビームの投射場所とその反射光ビームを受光する上記
    受光素子との間の距離が長いほど,または上記結像光学
    系の光軸に対する反射光ビームの入射角が大きいほど上
    記投射場所に投射するための上記グレーティング領域の
    面積が大きくなるように定められていることを特徴とす
    る用紙等の大きさの判別装置。
  2. 【請求項2】 コリメート光を出射する発光手段, 上記発光手段からのコリメート光を異なる方向に回折
    し,検出領域内のそれぞれ異なる場所に投射する複数の
    グレーティング領域から構成された複合グレーティング
    素子, 上記複数の光ビームに関する検出領域内の物体からの複
    数の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光
    素子,および上記複数の反射光ビームを対応する上記受
    光素子に導く結像光学系を備え, 光ビームの投射場所とその反射光ビームを受光する上記
    受光素子との間の距離が長いほど,または上記結像光学
    系の光軸に対する反射光ビームの入射角が大きいほど上
    記投射場所に投射するための上記グレーティング領域の
    面積が大きくなるように定められていることを特徴とす
    るマルチビームフォトセンサ。
  3. 【請求項3】 複数の光ビームを判定すべき用紙の大き
    さに応じてそれぞれ異なる場所に投射するマルチビーム
    光源, 上記複数の光ビームに関する判別すべき用紙からの複数
    の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光素
    子, 上記複数の反射光ビームを対応する上記受光素子に導く
    結像光学系,および上記受光素子前方にそれぞれ配置さ
    れ,上記複数の受光素子の受光量をそれぞれ等しくする
    ため上記複数の受光素子への反射光ビームの入射光量を
    制限する複数の絞り, を備えた用紙等の大きさの判別装置。
  4. 【請求項4】 複数の光ビームを検出領域内のそれぞれ
    異なる場所に投射するマルチビーム光源, 上記複数の光ビームに関する検出領域内の物体からの複
    数の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光
    素子,上記複数の反射光ビームを対応する上記受光素子
    に導く結像光学系,および上記受光素子前方にそれぞれ
    配置され,上記複数の受光素子の受光量をそれぞれ等し
    くするため上記複数の受光素子への反射光ビームの入射
    光量を制限する複数の絞り, を備えたマルチビームフォトセンサ。
  5. 【請求項5】 コリメート光を出射する発光手段, 上記発光手段からのコリメート光を異なる方向に回折
    し,判別すべき用紙の大きさに応じてそれぞれ異なる場
    所に投射する複数のグレーティング領域から構成された
    複合グレーティング素子, 上記複数の光ビームに関する判別すべき用紙からの複数
    の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光素
    子,および上記複数の反射光ビームを対応する上記受光
    素子に導く結像光学系を備え, 回折効率を調整するために上記グレーティング素子にお
    けるグレーティングの高さがその領域ごとに異なってい
    ることを特徴とする用紙等の大きさの判別装置。
  6. 【請求項6】 コリメート光を出射する発光手段, 上記発光手段からのコリメート光を異なる方向に回折
    し,検出領域内のそれぞれ異なる場所に投射する複数の
    グレーティング領域から構成された複合グレーティング
    素子, 上記複数の光ビームに関する検出領域内の物体からの複
    数の反射光ビームをそれぞれ受光するための複数の受光
    素子,および上記複数の反射光ビームを対応する上記受
    光素子に導く結像光学系を備え, 回折効率を調整するために上記グレーティング素子にお
    けるグレーティングの高さがその領域ごとに異なってい
    ることを特徴とするマルチビームフォトセンサ。
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