JP3807469B2 - 原稿画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像読み取り装置に関し、特に、複写機、ファクシミリ装置、あるいはスキャナー等の原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿画像読み取り装置は、複写機、ファクシミリ装置、あるいはスキャナー等において、原稿画像の読み取りを行う場合、光走査を行って原稿画像の読み取りの範囲や、被複写紙の種類や、サイズ等を決める為に、原稿検知センサーを用いたり、スキャナーを一度走査させて、原稿サイズを読みとるプレスキャンと呼ばれる方法により、原稿の大きさを判断することが行われていた(特開平5−58511号の公報を参照)。
【0003】
このような原稿検知センサーは、一個のセンサーで数点の情報しか得られないために、他種類にわたる原稿の大きさを判断するためには、複数個のセンサーを用いる必要があった。
【0004】
又、プレスキャンによる原稿検知はファーストコピーが遅くなったり、操作者がプレスキャンを原稿画像の本当の複写動作と間違って原稿を取り出してしまう等の不具合が生じていた。
【0005】
そこで、一個のセンサーで多くの情報を得る手段として、光走査型の原稿画像読み取り装置が公知である(特開平6−242391号の公報を参照)。
【0006】
図16において、このような光走査型の原稿画像読み取り装置100は、複写機において、センサー本体は光走査手段としてのホログラムスキャナ101、穴あきミラー102、光源としての半導体レーザ103、走査光検出手段としての光検出器104からなる。
【0007】
光源としての半導体レーザ103から出射したレーザー光は穴あきミラー102の穴102aの部分を通過して光走査手段としてのホログラムスキャナ101に入射する。
【0008】
走査手段としてのホログラムスキャナ101は、レーザ光を回折させ、またモータにより回転しているために、回折したレーザ光は、原稿(O)の載置されているコンタクトガラス105上を円形に走査する。
【0009】
コンタクトガラス105上を走査する光は、原稿(O)が無い部分ではそのまま通過してしまうが、原稿(O)が有るところで、散乱を生じるため走査光検出手段としての光検出器104に戻ってくる。
【0010】
戻って来た光は、穴あきミラー102のミラー部102bで反射し、走査光検出手段としての光検出器104により検知される。
【0011】
このようにコンタクトガラス105上で原稿(O)がある部分は、走査光検出手段としての光検出器104により信号が検知され、原稿が無い部分は、走査光検出手段としての光検出器104からの信号は検出されないため、走査線内の原稿(O)の有無が検出でき、更に、原稿(O)の大きさ、位置などの情報を取り出すようになっている。
【0012】
然し、このような再帰光学系を用いた、光走査型の原稿センサーは反射光の光強度により原稿の有無を判別しようとすると、圧板106の閉じ時には、圧板106の信号も原稿(O)と同様に反射して検知すると言う不具合が生じていた。
【0013】
そこで、原稿の画像濃度や原稿押さえの圧板の汚れに左右されずに、原稿サイズを検出する原稿エッジ検出装置も公知である(特開平9−163083号の公報を参照)。
【0014】
図17において、このような光走査型の原稿画像読み取り装置200は、複写機において、光源201より出射された光は、ハーフミラー、穴あきミラー若しくは部分反射ミラーの光分割素子202により折り返され走査ミラー203に照射される。
【0015】
走査ミラー203で反射された光は、コンタクトガラス204を走査して、原稿(O)若しくは圧板205により散乱して反射されて、受光レンズ206により集光され、ウエッジ又は円筒レンズ207を介して受光素子208に照射される。この時、円筒レンズ207により、反射した距離によりビーム形状が変化する。これは、円筒レンズ207又はウエッジの方向により変化する。
【0016】
ここでは、円筒レンズ207が受光素子208のフォトダイオードの横方向に集光作用を持つように挿入されているから、受光素子208のフォトダイオード上での横方向の焦点距離が縦方向の焦点距離より短くなり、同じ物体位置においても像側では、縦横に二つの焦点を持つようになるから、縦よりも横方向が焦点位置が円筒レンズ207側に近くなる。
【0017】
同様に、像側においても物体側に2つの焦点位置を持つため、受光素子208のフォトダイオードを像側として固定されている場合には、光路長が長い場合は縦方向が集光し、横方向がぼけるため図18の(a)のように横長の楕円となり、光路長が短い場合は逆に(c)のように縦長の楕円形状になる。その中間の距離においては、横長の楕円から縦長の楕円へ滑らかに変化し、図(b)のように円形の状態にもなる。
【0018】
非点収差法は、2×2の受光面を使い「(A1+A2)−(B1+B2)」と言う演算結果により距離検知が行われる。
【0019】
例えば、図17における圧板205と原稿(O)の中間の距離で図18の(b)のように円形のビームになるように光学系を調整すれと、光走査による「(A1+A2)−(B1+B2)」の演算信号は、図19の(a)のような信号になる。
【0020】
これを、しきいちレベルにより2値化すると図19の(b)のように、圧板205部分を除いた原稿(O)部分だけの信号を取り出すことが出来る。この信号の幅、エッジの出力される角度、基準値からの時間などを測定することにより、置かれている原稿(O)の位置、大きさなどを検出することが出来る。
【0021】
然し、このような光走査型の原稿画像読み取り装置200の搭載される複写機等は、通常、蛍光灯209などの照明下で利用される。又、原稿(O)を手で押さえたままコピースタートボタンを押しても、複写が可能であるために、図20のように光走査の走査線上に蛍光灯209等の照明器具がある場合が多い。
【0022】
このような場合、蛍光灯209の像は焦点位置から大きく離れているために、かなりぼやけるが、図21のように大きな光の像(C)として、受光素子208のフォトダイオード面上を横切ることになる。
【0023】
この時、「(A1+A2)−(B1+B2)」の演算を行うと、図22のように、原稿(O)の無い部分でも信号として誤検知してしまうと言う不具合が生じていた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のかかる原稿画像読み取り装置は、蛍光灯の照明などの外乱光により、原稿(O)の無い部分でも信号として誤検知してしまうと言う問題が生じていた。
【0025】
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の本発明は、原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置において、 原稿を載置する透明な原稿載置台と、前記原稿載置台を開閉自在に覆う圧板と、 前記原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光ビームを前記原稿載置台の原稿載置面と反対側の面から投光する走査光投光手段と、 前記走査光投光手段に投光された原稿からの反射光束に非点収差を付与する非点収差発生手段と、 前記非点収差発生手段により非点収差を付与されて非点収差を有する反射光束の内、前記走査光ビームの前記原稿載置面における反射像の光束が選択的に透過又は反射して得られる第一の光束と、前記第一の光束以外の光束、または前記走査光ビームの前記原稿載置面よりも遠くにおいて反射された反射像の光束が選択的に透過して得られる光束である第二の光束とに分割する光分割手段と、前記第一の光束を受光する第一の受光手段と、かつ、 前記第二の光束を受光する第二の受光手段とを有し、前記第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知することを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを最も主要な特徴とする。
【0027】
請求項2の本発明は、請求項1記載の原稿画像読み取り装置において、走査光投光手段は、前記走査光ビームを前記原稿載置台の原稿載置面で結像する集光手段を有することを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0028】
請求項3の本発明は、請求項1又は2記載の原稿画像読み取り装置において、走査光投光手段は、走査手段が回折格子からなる原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0029】
請求項4の本発明は、請求項1又は2記載の原稿画像読み取り装置において、走査光投光手段は、走査手段がプリズムからなる原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0030】
請求項5の本発明は、請求項1、2、3又は4記載の原稿画像読み取り装置において、非点収差発生手段は、円筒レンズからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0032】
請求項の本発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、ハーフミラーおよび前記ハーフミラーで分けられた少なくとも片方の光束の透過領域を規制するマスクからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0034】
請求項の本発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、ハーフミラーおよび前記ハーフミラーで分けられた少なくとも片方の光束の透過領域を規制するマスクからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0035】
請求項の本発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、部分反射ミラーからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0036】
請求項の本発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、穴開きウエッジからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0037】
請求項10の本発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、部分ウエッジからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0038】
請求項11の本発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、部分回折格子からなることを特徴とする原稿画像読み取り装置であることを主要な特徴とする。
【0041】
【作用】
上記のように構成された原稿画像読み取り装置は、請求項1においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光して、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0042】
請求項2においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する集光手段を有する走査光投光手段によって投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、光源の光が効率良く原稿載置台のコンタクトガラス上の原稿を照明して、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0043】
請求項3の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査手段が回折格子を有する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、いかなる位置の原稿においても結像される像が一定になり、誤検知を確実に防止して原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0044】
請求項4の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査手段がプリズムを有する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、いかなる位置の原稿においても結像される像が一定になり、誤検知を確実に防止して原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0045】
請求項5の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの反射光を円筒レンズにより非点収差を有する反射光束とし、この反射光束を光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無が強調されて容易に検知することが出来る原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0047】
請求項の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、ハーフミラーおよび前記ハーフミラーで分けられた少なくとも片方の光束の透過領域を規制するマスクからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0049】
請求項の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分透過ミラーからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0050】
請求項の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分反射ミラーからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0051】
請求項9の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、穴開きウエッジからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0052】
請求項10の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分ウエッジからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0053】
請求項11の発明においては、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分回折格子からなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようにする。
【0056】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0057】
図1において、本発明の原稿画像読み取り装置0は、複写機、ファクシミリ装置、あるいはスキャナー等の原稿載置台1のコンタクトガラス上に載置された原稿(O)の原稿画像を、上記原稿載置台1のコンタクトガラスの下方に配置された照明ランプ4により照明されて、ミラー群5、レンズ6を介して受光素子7で読み取ることが出来るようになっている。
【0058】
上記原稿画像読み取り装置0は、原稿(O)の原稿画像を読み取る前に、走査光投光手段2により、上記原稿載置台1に載置された原稿(O)の有無を検知するための走査光を投光して、上記走査光投光手段2に投光された原稿(O)からの非点収差を有する反射光束を交差する方向の成分にそれぞれ分割した少なくとも一方の成分の光束形状を規制して受光手段3で受光して、予め読み取る原稿(O)の位置やサイズ情報を検出して、図示しない給紙手段で原稿の大きさに対応した給紙のサイズが選択されたり、原稿(O)が基準位置からずれている時には、図示しない表示手段に、位置ずれ量及び傾き等を表示したり、且つ、原稿(O)が正しく載置されていない場合でも、図示しない校正手段で校正して正確に原稿(O)の画像が読み取ることが出来るようになっている。
【0059】
上記走査光投光手段2は、光をコリメート若しくは集光する投光レンズからなる集光手段2aと、原稿(O)の検知に用いる非点収差の無い光又は非点収差を有する光を発生する光源2cと、投光側と受光側の光路を分割する光分割手段2dと、上記光分割手段2dのハーフミラーに反射された光を偏向して、上記原稿載置台1のコンタクトガラス上を走査させる走査手段2bとからなる。
【0060】
上記集光手段2aは、光をコリメート若しくは集光する投光レンズからなり、上記光源2cの光を効率良く上記原稿載置台1のコンタクトガラス上の原稿(O)を照明でき、且つ、上記原稿載置台1のコンタクトガラス上でのビームスポットを出来るだけ小さくするように設計されていることが望ましい。
【0061】
尚、上記集光手段2aは、上記光源2cがLDなどの微小面積光源であればコリメートレンズで良いが、LEDなどの発光面積の大きな光源を用いる場合には、上記原稿載置台1のコンタクトガラス上で結像するような集光レンズが用いられる。
【0062】
上記走査手段2bは、上記原稿載置台1のコンタクトガラス上に上記光源2cからの光を走査する機能を持つもので、例えば、複写機などに用いられる、図示のようなミラースキャナーが使用される。
【0063】
上記光源2cは、LD、電球、LEDなど各種光源の使用が可能であるが、通常、複写機など人間が操作する装置に用いられるので人体への安全性の確保、集光効率、小電力化よりLEDが最も望ましい。
【0064】
上記光分割手段2dは、ハーフミラーなどのビームスプリッターや部分反射ミラー、部分透過ミラーが使用される。
【0065】
上記受光手段3は、円筒レンズ3aと、光分割手段3bのハーフミラー3b又は図示しないビームスプリッターとマスクA3b11とマスクB3b12と、受光器3cの受光素子の受光器A3cと受光器B3cと、集光レンズ3dとからなる。
【0066】
上記光分割手段3bは、上記円筒レンズ3a、上記集光レンズ3dを通過した光を、上記受光器A3cと上記受光器B3cに導光するための上記ハーフミラー3bと2組の上記マスクA3b11と上記マスクB3b12を介して、上記走査光投光手段2に投光された原稿(O)からの非点収差を有する反射光束を交差する方向の成分にそれぞれ分割した少なくとも一方の成分の光束形状を規制するために使用される。
【0067】
上記マスクA3b11と上記マスクB3b12は、集光された光から必要な領域のみを透過あるいは遮光するもので、原稿(O)からの反射若しくは散乱光が上記円筒レンズ3a、上記集光レンズ3dにより結像された位置に配置し、上記上記マスクA3b11又は上記マスクB3b12の少なくとも一方の形状は結像する像の形状に等しいか似た形状にし、上記受光器3cの一方の上記受光器A3cには透明パターン、他方の上記受光器B3cにはマスク無し若しくは逆遮光パターンが用いられる。
【0068】
上記受光器3cの上記受光器A3cと上記受光器B3cには、通常フォトダイオード(PD)が使用される。フォトダイオード(PD)も種々のものが使用されるが、上記光源2cの波長に高感度のものが好ましく、上記光分割手段3bの上記ハーフミラー3bにより分割された光束を効率良く受光できる位置に配置される。
【0069】
上記走査光投光手段2の上記光源2cから出射した非点収差の無い又は有する走査光は上記原稿載置台1のコンタクトガラス上を照射する。上記原稿載置台1のコンタクトガラスが光の透過するガラスでできており、原稿(O)が無ければそのまま通過し、原稿(O)がある場合にはその原稿(O)により散乱を生じる。
【0070】
その原稿(O)により散乱された走査光は、上記円筒レンズ3a、上記集光レンズ3dにより集光され、上記マスクA3b11、上記マスクB3b12を通過した光のみが上記受光器3cの上記受光器A3c、上記受光器B3cによって検出される。
【0071】
尚、上記光源2cから出射した走査光が、非点収差を有していなければ上記円筒レンズ3aは必須であるが、非点収差を有していれば、上記円筒レンズ3aは必須でないが、図示のように配置すれば非点収差が拡大されて強調されるから容易に検知が行われる。
【0072】
この時、光学系に配置された上記円筒レンズ3aにより非点収差が発生し、上記マスクA3b11、上記マスクB3b12の置かれてかれている原稿(O)に対する結像位置での受光パターンは、図2のように検出距離に応じて形状が変化する。
【0073】
例えば、検出タイミングでの圧板8の位置は半分開いている状態のため、原稿(O)より入射パスが長く原稿(O)の位置の縦長形状に対して横長の形状になる。この位置には、図2に図示のように原稿(O)の位置での上記マスクA3b11が置かれているため、上記受光器3cの上記受光器A3c側では、原稿(O)の位置より遠い物体からの反射光は上記マスクA3b11に蹴られ、上記受光器A3cに入射する光量が少なくなる、
逆に、上記受光器B3c側では、原稿位置での全ての光が遮光され、遠くの物体ほど受光量が増加する。
【0074】
実際の原稿(O)からの信号を判断するためには、上記受光器A3cと上記受光器B3cの減算を行い、その信号が設定したスレッショルドレベルを越えることで、原稿があると判断する信号処理を用いるのが簡便である。
【0075】
信号処理処理方法としては受光信号をA/D変換してデジタル的に処理する方法など種々あるが、いかなる手段を用いても良い。一例として、上記受光器A3cと上記受光器B3cの差信号を検出する方法を説明する。
【0076】
上記原稿載置台1のコンタクトガラス上に原稿(O)があり、上記圧板8及び外光を受けない場合は、図3のような時間変化を示す。上記原稿載置台1のコンタクトガラス上には原稿(O)しかなく、その他の反射光は無いため上記受光器A3cのみに信号が検出され、上記受光器B3cでは検出されない。ここで、「(上記受光器A3c)−(上記受光器B3c)」の演算を行ってスレッショルドレベルを越える位置に原稿(O)のエッジのあることを検出される。
【0077】
又、上記原稿載置台1のコンタクトガラス上に上記圧板8及び外光を受ける場合は、図4のような時間変化を示す。外光及び上記圧板8の場合には、「(上記受光器A3c)−(上記受光器B3c)」の演算結果はスレッショルドレベルを越えることはなく、外光及び上記圧板8による誤検知を防止することが出来る。
【0078】
従って、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく上記原稿台1上に載置された原稿(O)の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0079】
図5において、上記光分割手段3bの上記マスクA3b11の位置に部分透過ミラー3bを配置して光分割機能を備えるようにして、装置の簡略化を図ることが出来た。
【0080】
上記部分透過ミラー3bを上記マスクA3b11と同様の機能を果たすように、上記受光器A3cと上記受光器B3cの一方、例えば、上記受光器A3cのみに信号が検出され、上記受光器B3cには原稿(O)の距離からの反射光の像が全て透過、他方の上記受光器B3cに原稿(O)の距離以外の光のみ反射する形状になっている。
【0081】
従って、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく上記原稿台1上に載置された原稿(O)の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う、部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0082】
図6において、上記光分割手段3bの上記マスクA3b11の位置に部分反射ミラー3bを配置して光分割機能を備えるようにして、装置の簡略化を図ることが出来た。
【0083】
上記部分反射ミラー3bを上記マスクA3b11と同様の機能を果たすように、上記受光器A3cと上記受光器B3cの一方、例えば、上記受光器A3cのみに信号が検出され、上記受光器B3cには原稿(O)の距離からの反射光の像が全て反射、他方の上記受光器B3cに原稿(O)の距離以外の光のみ透過する形状になっている。
【0084】
従って、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく上記原稿台1上に載置された原稿(O)の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う、部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0085】
図7と図8において、上記光分割手段3bの上記マスクA3b11の位置に穴開きウエッジ3bを配置して光分割機能を備え、上記受光器3の上記受光器A3cと上記受光器B3cを図示のように領域2分割フォトダイオードを用いるようにして、更に、装置の簡略化を図ることが出来た。
【0086】
上記穴開きウエッジ3bは、上記マスクA3b11と同様の機能を果たすように、原稿(O)の反射光は透過し、原稿(O)の反射光以外は偏向するような開口部3b41を有している。
【0087】
上記穴開きウエッジ3bは、図示のように上記開口部3b41は完全に原稿(O)の反射光の形状をしている必要は無く、ある程度漏れであれば誤検知は起こらない。
【0088】
従って、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく上記原稿台1上に載置された原稿(O)の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う、部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0089】
図9において、上記光分割手段3bの上記マスクA3b11の位置に部分ウエッジ3bを配置して光分割機能を備え、上記受光器3の上記受光器A3cと上記受光器B3cを図示の用に領域2分割フォトダイオードを用いるようにして、更に、装置の簡略化を図ることが出来た。
【0090】
上記部分ウエッジ3bは、上記マスクA3b11と同様の機能を果たすように、原稿(O)の反射光は偏向し、原稿(O)の反射光以外の光は透過するような部分ウエッジを有している。
【0091】
従って、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく上記原稿台1上に載置された原稿(O)の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う、部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0092】
図10において、上記光分割手段3bの上記マスクA3b11の位置に部分回折格子3bを配置して光分割機能を備え、上記受光器3の上記受光器A3cと上記受光器B3cを図示のように領域2分割フォトダイオードを用いるようにして、更に、装置の簡略化を図ることが出来た。
【0093】
上記部分回折格子3bは、上記マスクA3b11と同様の機能を果たすように、原稿(O)の反射光は偏向し、原稿(O)の反射光以外は透過するような又は図示しないが原稿(O)の反射光は透過し、原稿(O)の反射光以外は偏向するような形状の部分回折格子を有している。
【0094】
上記部分回折格子3bは、レリーフ型、体積型等一般的に用いられる回折格子が必要とする領域に形成されているものであれば、いかなるものを用いてもかまわない。
【0095】
又、上記部分回折格子3bの配置される位置は、必ずしも入射光に垂直に置く必要は無く、例えば、回折効率の高い方向に傾けて置いても良い。更に、高効率化のためのブレーズ化、反射型化等も有効である。
【0096】
従って、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく上記原稿台1上に載置された原稿(O)の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う、部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0101】
図14において、上記走査手段2bの回折格子2bは、円板状のホログラム回折格子であって、図示しない駆動手段で回転させることによって、照射光2b11を、立ち上げミラー2b12より入射し、偏向して円形に走査するようになっている。
【0102】
従って、上記原稿載置台1のコンタクトガラスを走査する際の、光のパス長が変化しないため、いかなる位置の原稿(O)においても結像される像が一定になり、誤検出が防止出来て、安定した信号検出が可能となとなった。
【0103】
図15において、上記走査手段2bのプリズム2bは、回転可能なマイクロプリズムであって、図示しない駆動手段で回転させることによって、照射光2b21が入射し、偏向して円形に走査するようになっている。
【0104】
従って、上記原稿載置台1のコンタクトガラスを走査する際の、光のパス長が変化しないため、いかなる位置の原稿(O)においても結像される像が一定になり、誤検出が防止出来て、安定した信号検出が可能となった。
【0105】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、請求項1の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光して、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0106】
請求項2の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する集光手段を有する走査光投光手段によって投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、光源の光が効率良く原稿載置台のコンタクトガラス上の原稿を照明して、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0107】
請求項3の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査手段が回折格子を有する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、いかなる位置の原稿においても結像される像が一定になり、誤検知を確実に防止して原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0108】
請求項4の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査手段がプリズムを有する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、いかなる位置の原稿においても結像される像が一定になり、誤検知を確実に防止して原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0109】
請求項5の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの反射光を円筒レンズにより非点収差を有する反射光束とし、この反射光束を光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無が強調されて容易に検知することが出来る原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来ようになった。
【0111】
請求項の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、ハーフミラーおよび前記ハーフミラーで分けられた少なくとも片方の光束の透過領域を規制するマスクからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0113】
請求項の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分透過ミラーからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0114】
請求項の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分反射ミラーからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0115】
請求項の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、穴開きウエッジからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0116】
請求項10の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分ウエッジからなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【0117】
請求項11の発明によれば、原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光を投光する走査光投光手段によって、投光された原稿からの非点収差を有する反射光束を、部分回折格子からなる光分割手段により第一の光束と第二の光束とに分割し、これら光束を第一及び第二の受光手段で受光し、第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知するようにしたので、蛍光灯の照明などの外乱光があっても、誤検知することなく原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う部品点数が少なく低コスト高メンテナンスの原稿画像読み取り装置を提供することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の概略を説明する説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部の状態を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の他の主要部の状態の信号の大きさと時間の特性を説明する説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の他の主要部の他の状態の信号の大きさと時間の特性を説明する説明図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する説明図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する説明図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する説明図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の他の主要部を説明する拡大説明図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する説明図である。
【図10】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する説明図である。
【図11】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する斜視図である。
【図12】 本発明の他の実施の形態例を示す原稿画像読み取り装置の主要部を説明する斜視図である。
【図13】 従来技術の原稿画像読み取り装置の概略を説明する説明図である。
【図14】 従来技術の他の原稿画像読み取り装置の概略を説明する説明図である。
【図15】 従来技術の他の原稿画像読み取り装置の主要部の状態を説明する説明図である。
【図16】 従来技術の他の原稿画像読み取り装置の他の主要部の信号の大きさと時間の特性を説明する説明図である。
【図17】 従来技術の他の原稿画像読み取り装置の概略を説明する説明図である。
【図18】 従来技術の他の原稿画像読み取り装置の主要部の状態を説明する説明図である。
【図19】 従来技術の他の原稿画像読み取り装置の他の主要部の信号の大きさと時間の特性を説明する説明図である。
【符号の説明】
0 原稿画像読み取り装置
1 原稿載置台
2 走査光投光手段、2a 集光手段、2b 走査手段、2b 回折格子、2b11 照射光、2b12 立ち上げミラー、2b プリズム、2b21 照射光、2c 光源、2d 光分割手段
3 受光手段、3a 円筒レンズ、3b 光分割手段、3b ハーフミラー、3b11 マスクA、3b12 マスクB、3b 部分透過ミラー、3b 部分反射ミラー、3b 穴開きウエッジ、3b41 開口部、3b 部分ウエッジ、3b 部分解析格子、3c 受光器、3c 受光器A、3c 受光器B、3d 集光レンズ
4 照明ランプ
5 ミラー群
6 レンズ
7 受光素子
8 圧板
100 原稿画像読み取り装置
101 ホログラムスキャナ
102 穴あきミラー、102a 穴、102b ミラー部
103 半導体レーザ
104 光検出器
105 コンタクトガラス
106 圧板
200 原稿画像読み取り装置
201 光源
202 光分割素子
203 走査ミラー
204 コンタクトガラス
205 圧板
206 受光レンズ
207 円筒レンズ
208 受光素子
209 蛍光灯

Claims (11)

  1. 原稿台上に載置された原稿の有無を検知して原稿画像の読み取りを行う原稿画像読み取り装置において、
    原稿を載置する透明な原稿載置台と、
    前記原稿載置台を開閉自在に覆う圧板と、
    前記原稿載置台に載置された原稿の有無を検知するための走査光ビームを前記原稿載置台の原稿載置面と反対側の面から投光する走査光投光手段と、
    前記走査光投光手段に投光された原稿からの反射光束に非点収差を付与する非点収差発生手段と、
    前記非点収差発生手段により非点収差を付与されて非点収差を有する反射光束の内、前記走査光ビームの前記原稿載置面における反射像の光束が選択的に透過又は反射して得られる第一の光束と、前記第一の光束以外の光束、または前記走査光ビームの前記原稿載置面よりも遠くにおいて反射された反射像の光束が選択的に透過して得られる光束である第二の光束とに分割する光分割手段と、
    前記第一の光束を受光する第一の受光手段と、かつ、
    前記第二の光束を受光する第二の受光手段と
    を有し、前記第一の受光手段および前記第二の受光手段の出力信号の差分に基づいて原稿を検知することを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  2. 請求項1に記載の原稿画像読み取り装置において、走査光投光手段は、前記走査光ビームを前記原稿載置台の原稿載置面で結像する集光手段を有することを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  3. 請求項1又は2に記載の原稿画像読み取り装置において、走査光投光手段は、走査手段が回折格子からなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  4. 請求項1又は2に記載の原稿画像読み取り装置において、走査光投光手段は、走査手段がプリズムからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載の原稿画像読み取り装置において、非点収差発生手段は、円筒レンズからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5に記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、ハーフミラーおよび前記ハーフミラーで分けられた少なくとも片方の光束の透過領域を規制するマスクからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  7. 請求項1、2、3、4又は5に記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、ハーフミラーおよび前記ハーフミラーで分けられた少なくとも片方の光束の透過領域を規制するマスクからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  8. 請求項1、2、3、4又は5に記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、部分反射ミラーからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  9. 請求項1、2、3、4又は5に記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、穴開きウエッジからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  10. 請求項1、2、3、4又は5に記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、部分ウエッジからなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  11. 請求項1、2、3、4又は5に記載の原稿画像読み取り装置において、光分割手段は、部分回折格子からなることを特徴とする原稿画像読み取り装置。
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