JP3255835B2 - 光走査型原稿サイズセンサ - Google Patents

光走査型原稿サイズセンサ

Info

Publication number
JP3255835B2
JP3255835B2 JP31586695A JP31586695A JP3255835B2 JP 3255835 B2 JP3255835 B2 JP 3255835B2 JP 31586695 A JP31586695 A JP 31586695A JP 31586695 A JP31586695 A JP 31586695A JP 3255835 B2 JP3255835 B2 JP 3255835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
light
scanning
optical scanning
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31586695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09135330A (ja
Inventor
信行 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP31586695A priority Critical patent/JP3255835B2/ja
Publication of JPH09135330A publication Critical patent/JPH09135330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3255835B2 publication Critical patent/JP3255835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複写機やスキャナ
などにおける原稿の位置およびサイズを光学的に検知す
る光走査型原稿サイズセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機などにおける原稿のサイズ
を検知する装置としては様々な方式が用いられている
が、光学的に読み取るものが大半を示している。これら
関連する参考技術文献として、たとえば、以下に示すよ
うなものが知られている。
【0003】第1に、特開平1−136460号公報の
「読取り装置」には、原稿面を照射し、原稿面に関する
情報を原稿面に対向して設けられたCCDにより読み取
り、さらに上記照明光が点灯しているときの情報と、点
灯していないときの情報とから原稿の有無とその原稿サ
イズを検知するものが開示されている。
【0004】第2に、特開昭61−124936号公報
の「原稿サイズ自動認識装置」には、コンタクトガラス
の真下に外部の光を受光する受光センサを配置し、受光
センサが原稿のサイズにより選択的に遮光されることを
検知して原稿サイズを判断するものが開示されている。
【0005】第3に、特開昭50−119537号公報
の「光学的読取装置」には、互いに交差する走査線を描
いて情報担体上を走査させ、その情報担体からの反射光
を光電変換器で検知して電気信号に変換することによ
り、情報担体の情報を読み取る構成とし、光照射時と同
じ光路を経て戻ってきた光を検知して情報を読み込むも
のが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来の装置にあっては、下記に示すよう
な問題点があった。
【0007】第1の「読取り装置」にあっては、CCD
が一次元的に長い線幅にわたって受光しているが、CC
Dの感度幅には限界があるため、すこし外乱光が入った
り、原稿の反射率が変化すると良好に検知することがで
きなくなってしまう。
【0008】第2の「原稿サイズ自動認識装置」にあっ
ては、点と点の検知であり、その情報量が少なく分解能
がないため、特定の大幅に互いにサイズの異なる原稿し
か認識することができない。また、センサの個数も多数
必要となるため、設計の自由度が制限されてしまう。す
なわち、他のユニットの関係から装置内に配置できるス
ペースが限られるため、効果的な配置が困難であった
り、その製作工程が煩雑であった。
【0009】第3の「光学的読取装置」にあっては、単
に紙面上の白黒パターン、いわゆるバーコードを読み込
むものであり、バーコードには情報の初めを示す基準コ
ードから目的の情報か他の情報かを区別することにより
バーコードを読み取るものであり、バーコードを読み取
るには十分であるが、原稿面の情報とその上または下に
ある圧板や他の物体からの光、あるいは蛍光灯などから
の光を区別することができないため、原稿の大きさや位
置を判断するにはそのままでは使用することができな
い。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、外乱光の影響を受けることなく良好に原稿の位置
やサイズを検知することを第1の目的とする。
【0011】また、外乱光を効果的に利用することによ
りコンパクトなスペースで原稿位置やサイズを検知する
ことを第2の目的とする。
【0012】さらに、原稿画像や蛍光灯の影響などの状
態により原稿を判断しにくい場合においても、良好に原
稿の位置やサイズを検知することを第3の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる光走査型原稿サイズセンサにあ
っては、原稿が露光位置にセットされていることを検知
する原稿有無検知手段と、原稿圧板の開閉状態を検知す
る圧板開閉検知手段と、原稿面に向けて光を走査する光
走査手段と、前記原稿面に反射された光を受光し電気信
号に変換する光電変換手段と、を備えた光走査型原稿サ
イズセンサにおいて、原稿が載置される前における原稿
読取面からの外乱光分布を取り入れて記憶する外乱光分
布記憶手段を備えたものである。
【0014】すなわち、複写機やスキャナなどにおい
て、原稿が載置される前における原稿読取面からの外乱
光分布を取り入れて記憶しておき、原稿セット後に該原
稿に向けて光走査して光信号を獲得し、上記外乱光分布
を原稿サイズ判断時の光信号から差し引いて信号処理を
実行することにより外乱光の影響を排除する。
【0015】また、請求項2にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、光源のON/OFFを制御する光
源制御手段を有し、前記光走査手段によって走査される
光は、前記光源制御手段により一定の周期でON/OF
Fされるものである。
【0016】すなわち、複写機やスキャナなどにおい
て、原稿がセットされる前に原稿載置面からの外乱光分
布と、原稿セット後に該原稿に向けて光走査した光強度
分布とを短い間に差をとることにより、さらに外乱光の
影響を排除する。
【0017】また、請求項3にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、原稿載置台を有する原稿読取装置
に備えられ、前記原稿載置台に載置された原稿のサイズ
を判別する走査型原稿サイズセンサにおいて、原稿面に
おける光散乱像を受光し電気信号に変換する光電変換手
段と、原稿面における像を前記光電変換手段に結像させ
る結像手段と、前記光電変換手段に結像する原稿面上の
物体位置を走査する光学走査手段と、原稿圧板の開閉状
態を検知する圧板開閉検知手段と、原稿が載置される前
の原稿読取面からの外乱光分布を取り入れて記憶する外
乱光分布記憶手段と、を備えたものである。
【0018】すなわち、原稿面を通過した外光を光電変
換手段に導いて原稿の載置部分と他の部分との光信号を
得ることにより、光源が不用となり、コンパクトな装置
構成が実現する。その上、原稿がセットされる前の外乱
光分布を光走査して記憶しておき、原稿がセットされた
後に、記憶してある外乱光分布を原稿セット後の光分布
信号から差し引いて信号処理する、いわゆる原稿のあり
なし時における外乱光分布の差をとることにより、原稿
の光信号成分のみをクローズアップさせる。
【0019】
【0020】
【0021】また、請求項にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、前記光走査手段の光源は、インバ
ータ方式の蛍光灯の周波数帯とは異なる周波数帯域の周
期でON/OFFするものである。
【0022】すなわち、光走査手段の光源のON/OF
F周期をインバータ方式の蛍光灯の周波数帯とは異なる
周波数帯域とし、そのON/OFFの光信号の差をとっ
て信号処理を実行することにより、インバータ方式の蛍
光灯から受ける影響を回避した検知を実現する。
【0023】また、請求項にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、前記光走査手段は、複数の位置の
異なる走査光により走査するものである。
【0024】すなわち、複数の位置の異なる走査光によ
り走査することにより、原稿がセットされる部分の光学
的特性に合わせた検知を実行する。
【0025】また、請求項にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、前記光源制御手段は、前記外乱光
分布記憶手段に記憶された外乱光分布によって、光走査
の任意の区間で光源のON/OFFを行うものである。
【0026】すなわち、走査する光線が原稿面すれすれ
に照射されると元に戻る反射光強度が弱くなったり、走
査線の位置が圧板に遮られずに外光が注がれる位置など
といった外側にある場合、同じ走査光内において、光源
の周期的なON/OFFを光走査の周期に合わせて、走
査光ごとに、あるいは1走査を分割し、特定区間ごとに
選択的に行って信号処理を実行することにより、原稿が
セットされる部分の光学的特性に合わせた検知を実行す
る。
【0027】また、請求項にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、前記光源のON時とOFF時との
前記光電変換手段による受光信号の結果を比較すること
により、原稿の位置およびサイズを判断するものであ
る。
【0028】すなわち、外乱光による信号処理と光走査
による信号処理とをそれぞれ独立して行って、それらの
特性をいかした相互補完ができるので、黒原稿や原稿画
像などに影響されない精度のよい検知が実現する。
【0029】また、請求項にかかる光走査型原稿サイ
ズセンサにあっては、前記光源制御手段は、検知しよう
とする原稿の反射率に応じて光源をON/OFFするも
のである。
【0030】すなわち、最初に原稿の反射率が低いか否
かを判断し、反射率が低い場合に光源をOFFし、外乱
光の走査方式を用いて原稿の位置およびサイズを判断す
ることにより、圧板の反射率が低い場合でも反射光成分
による読み取りエラーを少なくする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる光走査型原
稿サイズセンサの一実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0032】(実施例1) 図1は、実施例1にかかる光走査型原稿サイズセンサの
概略構成例を示すブロック図である。図において、10
1は装置全体の制御および各信号の判断処理などを実行
する信号処理・制御としての信号処理・制御部であり、
少なくとも以下の機能ブロックが接続されている。
【0033】すなわち、102は原稿面(コンタクトガ
ラス)に光を走査する光走査手段としての光走査部、1
03は光走査部102による走査光の原稿面からの反射
光を受光し、該反射光を光電変換して出力する光電変換
手段としての光検知器、104は光検知器103からの
出力データのうち外乱光データを記憶しておくための外
乱光分布記憶手段としての外乱光分布記憶部、105は
コピー開始時に押下されるコピースタートキー、106
は原稿圧板の開閉状態を検知する圧板開閉検知手段とし
ての圧板開閉センサ、107はコンタクトガラス上の原
稿有無を検知する原稿有無検知手段としての原稿センサ
である。
【0034】図2は、図1の光走査型原稿サイズセンサ
を組み込んだ複写機の概略構成例を示す説明図である。
図において、200は複写機本体であり、以下のような
ものを備えている。すなわち、201は複写対象の原稿
Pがセットされるコンタクトガラス、202はLD(レ
ーザダイオード)を用いた光源、203は原稿P(コン
タクトガラス201)に対して光源202からの光を走
査する回転ホログラム、204は回転ホログラム203
を保持する回転ロータ、205および206はコンタク
トガラス201からの反射光を後述の受光部(光検知器
103)に導くミラーである。
【0035】また、207はミラー205および206
に介して入射された光を光電変換し、光の強弱に応じた
電気信号として出力する受光部(たとえば、CCD)を
用いた受光部である。また、208はコンタクトガラス
201からの反射光であり、209は回転ホログラム2
03による走査光である。なお、他の機構部分について
省略してあるが、一般的な複写機と同様の各機構部で構
成されている。
【0036】つぎに、以上の構成における光走査型原稿
サイズセンサの動作について説明する。まず、基本的な
動作を説明すると、光源202から照射された光は、回
転ホログラム203により走査光209となり原稿Pが
セットされるコンタクトガラス201へ向けて走査され
る。この走査光209はコンタクトガラス201に反射
し反射光208となって戻り、ミラー205および20
6を介して受光部207に入射される。そして、受光部
207は、入射光をその強弱に応じた電気信号に変換し
て出力する。
【0037】ところで、光を走査して原稿サイズや原稿
の載置位置を識別する際には、信号処理上において区別
が必要である。原稿には様々な文字や図形が描かれてい
るのが普通であるが、原稿を光走査した場合には原稿以
外のノイズ信号も混在することになる。したがって、従
来のバーコードリーダのように単に信号にしきい値を設
けて処理する方法では精度の高い原稿サイズ検知ができ
ない。そこで、本発明では、原稿Pの画像の状態に影響
されず、かつ、原稿Pの外部からの光に惑わされること
なく、原稿Pの大きさや位置のみを検知するものであ
る。
【0038】本実施例では、複写機200を使用する前
に複写機200が設置された周囲の外乱光の光を走査
し、これを受光部207(光検知器103)で受光し、
外乱光分布記憶部104に記憶しておく。特に、外乱光
の外乱光分布記憶部104への記憶は、なるべく使用直
前に行う方が望ましい。そこで、圧板開閉センサ106
により使用者が圧板を開放したことを検知し、この圧板
開放時の外乱光分布を光走査して外乱光分布記憶部10
4に記憶しておく。これにより原稿Pがコンタクトガラ
ス201にセットされる前の外乱光分布が得られる。
【0039】つぎに、原稿Pが載った後の光信号は、圧
板が閉じられていることを検知する圧板開閉センサ10
6からの検知信号のタイミング、あるいは圧板を閉じな
いままでコピーを行う場合もあるのでコピースタートキ
ー105が押下されたときに光走査を行う。そして、信
号処理・制御部101は、図3に示すように、外乱光分
布記憶部104に記憶した外乱光分布301を原稿サイ
ズ判定時の光信号(コピー直前の分布302)から差し
引くことにより原稿Pからの反射光303を求め、その
信号処理を実行する。これにより外乱光を取り除いた状
態で原稿サイズの検知が行える。
【0040】したがって、光を走査する方式で外乱光成
分の分布を記憶して差し引くので、原稿面からのみの信
号が得られ、信号のSN比がよくなる。これにより原稿
の位置やサイズの検知精度が向上する。また、圧板開放
時の外乱光成分を記憶させると、圧板からの反射成分も
信号より引くことで、圧板と原稿との区別もできる。さ
らに、機器周囲からの外乱光だけでなく機器内部の乱反
射光成分も除去することができる。
【0041】(実施例2) 本実施例の構成は実施例1と同様の構成、すなわち、図
1および図2において説明した構成とする。ただし、圧
板開閉センサ106は特になくても支障がない。
【0042】この実施例2における基本的な動作は実施
例1と同じである。そして、実施例2の特徴とするとこ
ろとして、光源202を走査に合わせて1走査ごとか、
あるいは2走査ごとかに周期的にON/OFFを繰り返
し実行し、その各々の場合における光信号の差を求める
ことにより外乱光の影響を除去する。上記動作は瞬時に
繰り返して実行されるので、外乱光分布を外乱光分布記
憶部104に記憶した後に、使用者が体を動かすことな
どによる外乱光分布の変化も排除される。また、上記に
おける比較は、原稿Pからの反射光と外乱光が含まれた
信号から外乱光の信号分を差し引き、原稿Pからの反射
光に対応する信号のみを抽出し、その立ち上がりや立ち
下がりから原稿Pの位置およびサイズを読み取る。
【0043】この場合、図4に示すように、信号はある
しきい値に基づいて切り、信号と同時に時間的なクロッ
ク信号402も走らせておく。また、走査の基準点40
1も設け、そのクロックの基準点401からしきい値で
切った点までの間をカウントして走査線上の位置を算出
し、原稿Pの端の位置を検知する。したがって、外乱光
の光強度分布と光走査した光強度分布とを、瞬時の間に
差をとるので、外乱光の変化があっても影響されること
がなくなる。
【0044】(実施例3) 図5は、実施例3にかかる原稿サイズセンサの概略構成
を示す説明図である。図において、501はコンタクト
ガラス201からの光を入射する回転プリズム、502
は回転プリズム501を通した光を受光部207に結像
させる集光レンズ、503は受光部207と集光レンズ
502との間に設けられ、所定サイズの小窓をもつアパ
ーチャである。また、上記構成は前述の実施例と同様な
構成であるが、光源を削除し、仮想的な光を走査した場
合にコンタクトガラス201面と受光部207とが光学
的に共役な関係とする。
【0045】以上のような構成とすることにより、図6
に示すように、コンタクトガラス201にセットされた
原稿Pによる外光のケラレ601を観測することができ
る。この場合、通常の原稿Pの外光のケラレ601の観
測に対し、より分解能が高くなる。すなわち、図5に示
すような再帰光学系において、外乱光を拾う光束は仮想
的に原稿面で集束する走査光が逆に進む光束と同じであ
り、原稿面で非常に細くなっている。
【0046】したがって、図6に示すように、原稿Pの
端を検知するための分解能が高くなり、原稿Pに遮られ
て受光部207の受ける受光強度が急激に低下する部分
が原稿Pの端と判断することができる。特に、この検知
方法は黒っぽい原稿Pの場合におけるサイズ検知に有効
である。したがって、構成が簡単となり経済的な検知装
置となる。また、光源が不用なため光源の寿命に左右さ
れず安定した検知を行うことができ、さらに黒原稿の判
読も可能となる。
【0047】(実施例4) 上記実施例3において、圧板を開けた際に外乱光分布を
外乱光分布記憶部104に記憶しておき、その値を差し
引くことにより、原稿Pによる遮光部分のみをクローズ
アップする方法も有効である。換言すれば、信号処理・
制御部101は、図7に示すように、原稿面上の受光ス
ポット径分の幅を過疎的な光束が通過する時間幅での最
後の立ち上がりあるいは最初の立ち下がりを、外乱光分
布記憶部104を用いて電気的な処理により抽出して原
稿Pの端を認識する。
【0048】したがって、外乱光を拾う方式により原稿
のありなしの差601aをとり、原稿の光信号成分のみ
がクローズアップされるので、SN比のよい信号が得ら
れ、より安定度の高い原稿サイズ検知を行うことができ
る。
【0049】(実施例5) ところで、最近はインバータ方式の蛍光灯が多く用いら
れている。この方式では周波数40〜55KHzで蛍光
灯が点滅する。また、このインバータ方式の蛍光灯の中
には20KHzで点滅するものもある。そこで、本実施
例では上記周波数の影響を回避するために、光走査部1
02の光源202の周期的なON/OFFタイミング
を、周期がインバータ方式の蛍光灯の周波数帯よりも低
周波数かあるいは高周波数帯域で行う。
【0050】これにより周波数20〜55KHz帯の成
分を電気的フィルタ効果で除去し、光源202の周期的
なON/OFFの光信号の差分を処理すべき信号として
用いる。したがって、インバータ方式の蛍光灯の影響を
回避することができる。また、通常の50Hzあるいは
60Hzの蛍光灯の点灯方式に対しても同様のタイミン
グの設定により、その影響を回避することができる。し
たがって、インバータ方式の蛍光灯の周波数帯を避ける
ので、その影響のない原稿サイズ検知を行うことができ
る。
【0051】(実施例6) 光を走査する場合、図8に示すように走査する光線が原
稿面すれすれに照射されると、散乱成分が減少し、コン
タクトガラス201面での反射により元に戻る反射強度
はかなり弱くなる。また、上記に加え、走査線の位置が
圧板に遮られずに外光が注がれる位置などといった外側
にある場合は、むしろ外乱光を拾って原稿Pによるケラ
レを観測した方がよい場合がある。
【0052】そこで、同じ走査光内でも、検知方式をス
イッチングし二つの検知を並列に用いた方がよい場合が
ある。また、それは複数の走査線を出す場合、それぞれ
の走査線の出射角や光学パス長などによる原稿Pの反射
率や集光率などの特性に基づいて切り換えてもよい。し
たがって、コンタクトガラス201上の場所の特性に合
わせた検知ができるので、精度のよい安定した原稿サイ
ズ検知を行うことができる。
【0053】(実施例7) ところで、図9に示すように外乱光を拾う方法と光を走
査する方法とでは反対の信号分布が得られる傾向にあ
る。したがって、この両者の差をとることにより正確な
サイズ判断を行うことができる。この場合の信号を拾う
クロック周波数は、前述のインバータ方式の周波数(実
施例5)に対してかなり低く設定してもよい。その場合
は少ないメモリ容量で実現でき、かつ、低周波数である
ので高増幅率のアンプが使用可能となる。また、外乱光
を拾う方式は、光を走査する方式とは異なり、原稿内部
の図形や文様による影響が少なくなる。
【0054】しかし、外乱光の分布によっては原稿Pの
端なのか、圧板の端なのか、さらに他の外乱光の光強度
分布なのかを判断しにくい場合がある。また、黒原稿で
は、信号の立ち上がりや立ち下がりがはっきりとなる。
また、光を出射走査する方式で立ち上がるとき、外乱光
を拾う方式では反対に立ち下がりとなる。あるいは黒原
稿などの端では両方式ともに立ち下がる。そこで、上記
両方式のデータ処理をそれぞれ独立して行うことによ
り、その結果を比較する方法における読み取りの安定性
が高くなる。
【0055】一般に、黒原稿の位置やサイズの判断はで
きないとされている。しかし、図9に示すように、外乱
光を拾う方式により、一定以下の相対的な光強度の低下
から黒原稿であると判断し、光走査する方式の光信号分
布のしきい値を低く設定し、立ち下がり部分を原稿Pの
端であると設定することにより、黒原稿であっても位置
やサイズを判断することができる。したがって、光を走
査する方式は外乱光の状態によっては原稿の判別が難し
くなる。そこで外乱光を信号処理する方式と光を走査す
る方式の両方式の特性をいかした相互補完ができるの
で、精度のよい安定した原稿サイズ検知を行うことがで
きる。
【0056】(実施例8) 図9において、走査光のビーム径幅を走査光が通過する
時間内の立ち上がり、あるいは立ち下がりの中で、両方
式の立ち上がりと立ち下がりが一致する点のみを原稿の
端であるとみなすことにより、サイズ検知の安定性とそ
の精度が向上する。また、原稿の外乱光を拾う方式は、
原稿面とディテクタ面とは光学的に共役であるために、
光学パス長が常に等しい。このため、原稿面のみからく
る光は低レベルで一定していることが多い。
【0057】そこで、外乱光を拾う方式で信号光の光学
的分布がある相対的な幅以上に変化するところ、あるい
は一定の値以上の部分を原稿のないところであると判断
することができる。なお、これは実施例3にも用いるこ
とができる。そして、上記による結果と光を走査する方
式による結果とを比較し、より小さい方を原稿の大きさ
とすると、光を走査する方式における圧板からの反射光
成分による読み取りエラーをより少なくすることができ
る。この現象は、特に反射率の低い、すなわち、圧板の
反射光と原稿Pからの反射光の区別しにくい場合に有効
となる。
【0058】したがって、原稿Pが置かれた後の最初の
光出射の検知により、常にどのような原稿Pに対して
も、その置かれている位置からの反射光の強弱で、ある
いは他のセンサにて原稿Pの反射率が低いか否かを判断
し、低い場合に光源202をOFFして外乱光を拾い、
その強弱から原稿Pの位置とその大きさを判断する。こ
れにより、メモリやCPUが有効に機能する。また、以
上の外乱光を拾う方式はすべて、最初の原稿Pのないと
きに外乱光分布を記憶し、それを差し引く方式との組み
合わせにより、さらに安定性が向上する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる光
走査型原稿サイズセンサ(請求項1)によれば、複写機
やスキャナなどにおいて、原稿がセットされる前に原稿
載置面からの外乱光分布のデータを外乱光分布記憶して
おき、原稿セット後に該原稿に向けて光走査して光信号
を獲得し、上記外乱光分布を原稿サイズ判断時の光信号
から差し引いて信号処理を実行するため、外乱光の影響
を排除することができる。
【0060】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項2)によれば、複写機やスキャナなどに
おいて、原稿がセットされる前に原稿載置面からの外乱
光分布と、原稿セット後に該原稿に向けて光走査した光
強度分布とを短い間に差をとるため、さらに外乱光の影
響を排除することができる。
【0061】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項3)によれば、原稿面を通過した外光を
光電変換手段に導いて原稿の載置部分と他の部分との光
信号を得るため、光源が不用となり、コンパクトな装置
構成が実現し、経済性が向上する。その上、原稿がセッ
トされる前の外乱光分布を光走査して記憶しておき、原
稿がセットされた後に、記憶してある外乱光分布を原稿
セット後の光分布信号から差し引いて信号処理する、い
わゆる原稿のありなし時における外乱光分布の差をとる
ため、原稿の光信号成分のみをクローズアップさせるこ
とができ、信頼性の高い検知が可能となる。
【0062】
【0063】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項)によれば、光走査手段の光源のON
/OFF周期をインバータ方式の蛍光灯の周波数帯とは
異なる周波数帯域とし、そのON/OFFの光信号の差
をとって信号処理を実行するため、インバータ方式の蛍
光灯から受ける影響を回避した検知を実現することがで
きる。
【0064】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項)によれば、複数の位置の異なる走査
光により走査することにより、原稿がセットされる部分
の光学的特性に合わせた検知を実行するため、原稿がセ
ットされる部分の光学的特性に合わせた安定した検知を
実行することができる。
【0065】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項)によれば、走査する光線が原稿面す
れすれに照射されると元に戻る反射光強度が弱くなった
り、走査線の位置が圧板に遮られずに外光が注がれる位
置などといった外側にある場合、同じ走査光内におい
て、光源の周期的なON/OFFを光走査の周期に合わ
せて、走査光ごとに、あるいは1走査を分割し、特定区
間ごとに選択的に行って信号処理を実行するため、原稿
がセットされる部分の光学的特性に合わせた安定した検
知を実行することができる。
【0066】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項)によれば、外乱光による信号処理と
光走査による信号処理とをそれぞれ独立して行って、そ
れらの特性をいかした相互補完ができるため、黒原稿や
原稿画像などに影響されない精度のよい検知を行うこと
ができる。
【0067】また、本発明にかかる光走査型原稿サイズ
センサ(請求項)によれば、最初に原稿の反射率が低
いか否かを判断し、反射率が低い場合に光源をOFF
し、外乱光の走査方式を用いて原稿の位置およびサイズ
を判断するため、圧板の反射率が低い場合でも反射光成
分による読み取りエラーを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる光走査型原稿サイズセンサの
概略構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した光走査型原稿サイズセンサを組み
込んだ複写機の概略構成例を示す説明図である。
【図3】実施例1にかかる信号処理動作を示すグラフで
ある。
【図4】実施例2にかかる信号処理動作を示すグラフで
ある。
【図5】実施例3にかかる原稿サイズセンサの概略構成
を示す説明図である。
【図6】実施例3にかかる信号処理動作を示すグラフで
ある。
【図7】実施例4にかかる信号処理動作を示すグラフで
ある。
【図8】実施例6にかかる原稿走査光の状態を示す説明
図である。
【図9】実施例7、8にかかる信号処理動作を示すグラ
フである。
【符号の説明】
101 信号処理・制御部 102 光走査部 103 光検知器 104 外乱光分布記憶部 105 コピースタートキー 106 圧板開閉センサ 107 原稿センサ 201 コンタクトガラス 202 光源 207 受光部 501 回転プリズム 502 結像レンズ 503 アパーチャ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が露光位置にセットされていること
    を検知する原稿有無検知手段と、 原稿圧板の開閉状態を検知する圧板開閉検知手段と、 原稿面に向けて光を走査する光走査手段と、 前記原稿面に反射された光を受光し電気信号に変換する
    光電変換手段と、 を備えた光走査型原稿サイズセンサにおいて、 原稿が載置される前における原稿読取面からの外乱光分
    布を取り入れて記憶する外乱光分布記憶手段を備えたこ
    とを特徴とする光走査型原稿サイズセンサ。
  2. 【請求項2】 光源のON/OFFを制御する光源制御
    手段を有し、前記光走査手段によって走査される光は、
    前記光源制御手段により一定の周期でON/OFFされ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光走査型原稿サイ
    ズセンサ。
  3. 【請求項3】 原稿載置台を有する原稿読取装置に備え
    られ、前記原稿載置台に載置された原稿のサイズを判別
    する走査型原稿サイズセンサにおいて、 原稿面における光散乱像を受光し電気信号に変換する光
    電変換手段と、 原稿面における像を前記光電変換手段に結像させる結像
    手段と、 前記光電変換手段に結像する原稿面上の物体位置を走査
    する光学走査手段と、原稿圧板の開閉状態を検知する圧板開閉検知手段と、 原稿が載置される前の原稿読取面からの外乱光分布を取
    り入れて記憶する外乱光分布記憶手段と、 を、備えたことを特徴とする光走査型原稿サイズセン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記光走査手段の光源は、インバータ方
    式の蛍光灯の周波数帯とは異なる周波数帯域の周期でO
    N/OFFすることを特徴とする請求項1に記載の光走
    査型原稿サイズセンサ。
  5. 【請求項5】 前記光走査手段は、複数の位置の異なる
    走査光により走査することを特徴とする請求項1に記載
    の光走査型原稿サイズセンサ。
  6. 【請求項6】 前記光源制御手段は、前記外乱光分布記
    憶手段に記憶された外乱光分布によって、光走査の任意
    の区間で光源のON/OFFを行うことを特徴とする請
    求項2に記載の光走査型原稿サイズセンサ。
  7. 【請求項7】 前記光源のON時とOFF時との前記光
    電変換手段による受光信号の結果を比較することによ
    り、原稿の位置およびサイズを判断することを特徴とす
    る請求項1に記載の光走査型原稿サイズセンサ。
  8. 【請求項8】 前記光源制御手段は、検知しようとする
    原稿の反射率に応じて光源をON/OFFすることを特
    徴とする請求項2またはに記載の光走査型原稿サイズ
    センサ。
JP31586695A 1995-11-10 1995-11-10 光走査型原稿サイズセンサ Expired - Fee Related JP3255835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31586695A JP3255835B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 光走査型原稿サイズセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31586695A JP3255835B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 光走査型原稿サイズセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09135330A JPH09135330A (ja) 1997-05-20
JP3255835B2 true JP3255835B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=18070544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31586695A Expired - Fee Related JP3255835B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 光走査型原稿サイズセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3255835B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471424B2 (en) 2003-02-26 2008-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Original size detecting apparatus, original size detecting method, and program for original size detection
US10291819B2 (en) * 2015-03-31 2019-05-14 Kyocera Document Solutions Inc. Image reading device with noise removal when cover is open
US10582077B2 (en) 2016-11-07 2020-03-03 Canon Finetech Nisca, Inc. Reading apparatus, determination method, and storage medium storing program
JP7447501B2 (ja) 2020-01-24 2024-03-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置、画像形成装置、原稿サイズ検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09135330A (ja) 1997-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101374185B (zh) 图像读取装置
US20090237751A1 (en) Document size detector
US4541713A (en) Document size-detecting device of copying machine
KR0138116B1 (ko) 지폐식별방법 및 그 장치
JP3255835B2 (ja) 光走査型原稿サイズセンサ
EP1056055B1 (en) Coin discriminating apparatus
JP3370370B2 (ja) 光走査型画像読取装置
JPH1011629A (ja) コインの画像入力装置およびコイン識別装置
JP3680408B2 (ja) 画像読取装置
JP2005278200A (ja) 画像読取装置及び画像読取方法。
JP3807469B2 (ja) 原稿画像読み取り装置
JP3180019B2 (ja) 原稿エッジ検出装置
JPH06152875A (ja) 原稿静止型読取装置
JPH09321984A (ja) 画像処理装置およびメタル色識別方法
JPS59133537A (ja) 複写機の原稿サイズ検知装置
JPH05188004A (ja) 異物検出装置
JPH09146187A (ja) 原稿検出装置
JP3469434B2 (ja) 原稿検知装置
SU849534A1 (ru) Анализирующее устройство
JP3991933B2 (ja) 画像読み取り装置
JP3600289B2 (ja) 印章判別装置
JPS59133538A (ja) 複写機の原稿サイズ検知装置
JPH0694630A (ja) 異物検査装置
JPS6356645A (ja) 複写機の原稿情報検知装置
JPS60207133A (ja) 複写機の原稿サイズ検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees