JP3027655B2 - レーザー溶接方法及びその装置 - Google Patents

レーザー溶接方法及びその装置

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JP3027655B2
JP3027655B2 JP4241317A JP24131792A JP3027655B2 JP 3027655 B2 JP3027655 B2 JP 3027655B2 JP 4241317 A JP4241317 A JP 4241317A JP 24131792 A JP24131792 A JP 24131792A JP 3027655 B2 JP3027655 B2 JP 3027655B2
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laser
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welding
laser welding
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節治 中塚
昇一 小山
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リレーのコイル端子と
コモン端子などのスポット溶接に関するレーザー溶接方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザースポット溶接機に関する従来技
術としては特公昭62−6912号公報がある。この公
報には、ガス冷却押え金具に不活性ガスの給排気口を付
設することによって、不活性ガスで溶接ポイントを冷却
すると共に、接合時に発生した金属ミストが集光レンズ
に付着することを防止する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来技
術では、接合材料が樹脂ミストを発生しやすい同時成形
品の場合には、飛散したミストが排気口の壁面に付着
し、成長して排気口を閉塞させる恐れがある。又、被溶
接物にミスト状の樹脂が付着して特性に悪影響を与える
可能性もある。
【0004】本発明はこのような点に鑑み提案されたも
ので、被溶接物にミスト状の樹脂が付着することがな
く、安定して良好な溶接表面を得ることができ、また被
溶接物の特性にも悪影響を与えないレーザー溶接方法及
びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によるレーザー溶接方法は、レーザー溶接加工
において、上下に昇降する溶接ポイントの三方を囲う押
さえ具を設け、押さえ具が下降している時に、押さえ具
に設けられた切欠きからレーザー照射を行うとともに、
押さえ具を介して、不活性ガスをレーザー溶接ポイント
に供給し、押さえ具が上昇した時に、エアーを押さえ具
の先端に供給することを特徴としている。
【0006】また、上記目的を達成するために本発明に
よるレーザー溶接装置は、被溶接物の溶接ポイントの三
を囲むようにして被溶接物を押さえ、固定する昇降可
能な押さえ具に、前記溶接ポイントに対応する位置にレ
ーザー照射口を有する切欠きを備え、溶接ポイントを不
活性ガス雰囲気にするための不活性ガス供給口と、押さ
え具の先端をエアーブローするためのエアー供給口とを
設けたことに特徴を有している。
【0007】
【作用】レーザー溶接を行う際に、押さえ具が下降し、
切欠きのレーザー照射口からレーザー照射を行うととも
に、不活性ガス供給口から溶接ポイントを不活性ガス雰
囲気にするために不活性ガスが供給される。また、レー
ザーの照射が終わって押さえ具が上昇した時に、エアー
供給口から押さえ具の先端をエアーブローするためのエ
アーが供給される。従って、被溶接物にミスト状の樹脂
が付着することがない。
【0008】
【実施例】図5は本発明の実施例で用いられる被溶接物
であるリレーを示している。リレーの一部であるコイル
端子21とボディ端子22のスポット溶接を行う。鉄芯
24はコイル端子21とボディ端子22の後方に位置し
ており、この部品の上面は特に樹脂等のゴミがない状態
に保つ必要がある。なお、25はコイル端子21とボデ
ィ端子22との溶接ポイントである。コイル端子21と
ボディ端子22の両サイドは、リレーのボディブロック
23であり、ボディ端子22との同時成形部品になって
いる。コイル端子21は鉄芯24とコイルの同時成形部
品である。
【0009】先ず第1実施例から説明する。図1は本発
明のレーザー溶接装置の第1実施例における押さえ具で
ある。図において、1は押さえ具である。2は切り欠き
であり、被溶接物のリレーの溶接ポイント25にレーザ
ー光を照射するレーザー光照射口2aと、後方から不活
性ガスを供給させるためのわずかな供給口2bが設けて
ある。3は不活性ガス供給口であり、ここからリレーの
溶接ポイント25を不活性ガス雰囲気にするための不活
性ガスを供給する。4はエアー供給口であり、ここから
押さえ具1の先端をエアーブローするためのエアーを供
給する。さらに説明を追加すると、溶接の際に、リレー
の両サイドのボティブロック23や後方の鉄芯24にレ
ーザー光の影響が出ないように押さえ具1が3方を塞
ぎ、かつ溶接ポイント25を囲むような形になってい
る。もう一方は、レーザー光を入光させるためのレーザ
ー光照射口2aを有する切欠き2である。
【0010】次に第2実施例について説明する。図2は
本発明のレーザー溶接装置の第2実施例における押さえ
具である。切欠き2のレーザ照射口2aにガラスを接合
した点が第1実施例と異なっている。これにより、不活
性ガスであるN2 ガスの経路は図中の矢印のように不活
性ガス供給口3→供給口2bとなり、外界の影響を受け
ることなく、より確実に不活性ガスの雰囲気でレーザー
溶接を行うことができる。
【0011】図3は本発明のレーザー溶接方法の説明図
である。押さえ具1によってリレーのコイル端子21と
ボディ端子22を一定圧に密着させる。そこで、不活性
ガス供給口3のノズル6及び供給口2bを介して不活性
ガスであるN2 ガス8を溶接ポイント25に供給し、不
活性ガスの雰囲気の中でレーザー溶接を行う。レーザー
鏡筒12の集光レンズ11を介してYAGレーザー光1
5はリレーの溶接ポイント25に集光する。
【0012】溶接が終了するとN2 ガス8の供給を停止
し、押さえ具1はリレーから離れる。エアー供給口4の
ノズル7から一定時間エアー9を強い圧力で、押さえ具
1の先端及びその経路をエアーブローする。エアー9が
供給されて押さえ具1の先端のミスト等を吹き飛ばし良
好な状態に保つので、ミスト状の樹脂がリレーに付着す
るというこれまでの弊害を排除することができる。
【0013】図4は本発明におけるレーザー溶接の説明
図である。カムにより上下するプレート17の一端にあ
るスライド軸16に押さえ具1を取付け、スプリングで
上方に逃げる構造となっている。すなわち、プレート1
7がカム(図示せず)により下降することにより、プレ
ート17に取付けているスライド軸6と押さえ具1が下
降し、リレーのコイル端子21とボディ端子22をスプ
リング圧で一定に密着させる。この押さえ具1の下降タ
イミングで不活性ガス供給口3のノズル6及び供給口2
bを介して不活性ガスであるN2 ガス8を1〜2kg/
cm2 程度の弱い圧力で溶接ポイント25に供給し、不
活性ガスの雰囲気の中で溶接を行う。YAGレーザー光
15はミラー13で90°反射し、集光レンズ11を介
して、リレーの溶接ポイント25に集光する。
【0014】溶接が終了すればN2 ガス8の供給を停止
し、押さえ具1は上昇する。エアー供給口4のノズル7
から一定時間エアー9を5kg/cm2 の強い圧力で、
押さえ具1の先端、特にN2 ガス8の供給及びその経路
をエアーブローする。エアー9が供給して押さえ具1の
先端のミスト等を吹き飛ばし良好な状態に保つので、Y
AGレーザー光15の散乱光により、リレーのボディ端
子22の下側の樹脂や両サイドの樹脂がミスト状に飛散
し、このミストがリレーに付着するというこれまでの弊
害を排除することができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によるレーザー
溶接方法は、レーザー溶接加工において、上下に昇降す
る溶接ポイントを囲う押さえ具を設け、押さえ具が下降
している時に、押さえ具に設けられた切欠きからレーザ
ー照射を行うとともに、押さえ具を介して、不活性ガス
をレーザー溶接ポイントに供給し、押さえ具が上昇した
時に、エアーを押さえ具の先端に供給するので、また、
本発明によるレーザー溶接装置は、被溶接物の溶接ポイ
ントを囲むようにして被溶接物を押さえ、固定する昇降
可能な押さえ具に、前記溶接ポイントに対応する位置に
レーザー照射口を有する切欠きを備え、溶接ポイントを
不活性ガス雰囲気にするための不活性ガス供給口と、押
さえ具の先端をエアーブローをするためのエアー供給口
とを設けたので、 レーザー溶接時に発生するミスト状の金属や樹脂が
押さえ具の先端に付着成長することを防ぎ、 特性に悪影響を及ぼすミスト状の金属及び樹脂が被
溶接物に付着するのを防止し、 不活性ガス中で安定して溶接ができ、より良好な溶
接表面状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー溶接装置の一実施例における
押さえ具の斜視図である。
【図2】本発明のレーザー溶接装置の他の実施例におけ
る押さえ具の斜視図である。
【図3】本発明のレーザー溶接方法の説明図である。
【図4】本発明におけるレーザー溶接の説明図である。
【図5】本発明で使用される被溶接物の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 押さえ具 2 切欠き 2a レーザー照射口 2b 供給口 3 不活性ガス供給口 4 エアー供給口 5 ガラス 6 ノズル 7 ノズル 8 N2 ガス 9 エアー 11 集光レンズ 12 レーザー鏡筒 13 ミラー 15 YAGレーザー光 16 スライド軸 17 プレート 21 コイル端子 22 ボディ端子 23 ボティブロック 24 鉄芯 24 溶接ポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−127089(JP,A) 特開 昭58−29591(JP,A) 実開 平3−51987(JP,U) 特公 昭62−6912(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー溶接加工において、上下に昇降
    する溶接ポイントの三方を囲う押さえ具を設け、押さえ
    具が下降している時に、押さえ具に設けられた切欠きか
    らレーザー照射を行うとともに、押さえ具を介して、不
    活性ガスをレーザー溶接ポイントに供給し、押さえ具が
    上昇した時に、エアーを押さえ具の先端に供給すること
    を特徴とするレーザー溶接方法。
  2. 【請求項2】 被溶接物の溶接ポイントの三方を囲むよ
    うにして被溶接物を押さえ、固定する昇降可能な押さえ
    具に、前記溶接ポイントに対応する位置にレーザー照射
    口を有する切欠きを備え、溶接ポイントを不活性ガス雰
    囲気にするための不活性ガス供給口と、押さえ具の先端
    をエアーブローするためのエアー供給口とを設けたこと
    を特徴とするレーザー溶接装置。
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