JP3027550U - 地震に強い2階建木造建物の軸組構造 - Google Patents

地震に強い2階建木造建物の軸組構造

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利雄 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 木造住宅の年数による老朽化は防ぎえな
い。地震による建物の倒壊の防止策として、耐力の補強
として金物の併用も用いられている、また腐食部分の改
修を数年ごとにする必要があるとも考えられている。し
かし、年数とともに様々な理由により耐力が低下してい
く木造住宅を、地震による倒壊を防ぐには、地震に強い
軸組構造で建てられねばならない。 【構 成】 建物の隅に通し柱(1)を建て、胴差
し(4)・床梁(5)の接合のための通し柱(2)・
(3)を45cmぐらい離して建てる。(1)と(2)
及び(1)と(3)の間には筋かい(6)及びつなぎ
(7)を設ける、地震時の垂直加重を3本の通し柱で支
え、通し柱(2)・(3)が受けた水平力を筋かい
(6)及びつなぎ(7)で分散させ、通し柱(1)のせ
ん断破壊を防ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は地震による建物の倒壊を防ぐために考えだされた2階建て木造建物 の軸組の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、隅の通し柱は1本だけである。この通し柱に胴差し・床梁が接合され ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来は、次のような欠点があった。 隅の1本の通し柱に「ほぞ穴」をほり、胴差し・床梁を接合するため、通 し柱の断面に欠損が生じている。地震の揺れにより通し柱に大きな横からの力( 水平力)がかかった時、胴差し・床梁からこの接合部に集中的に力がかかり通し 柱がこの力に耐えられなくなりせん断破壊をおこし、建物が倒壊するという問題 点を有していた。
【0004】
【課題を解決するため手段】
建物の隅に通し柱(1)を建て、胴差し(4)・床梁(5)の接合のための通 し柱(2)・(3)を45cmぐらい離して建てる。(1)と(2)及び(1) と(3)の間には筋かい(6)及びつなぎ(7)を設ける。 本考案は、以上のような構成よりなる地震に強い2階建木造建物の軸組構造で ある。
【0005】
【作 用】
地震時に加わる垂直加重を通し柱3本(1)・(2)・(3)が支える。 同差し(4)床梁(5)を通して通し柱(2)及び(3)に加わった水平力を 、筋かい(6)及びつなぎ(7)に力を分散させ通し柱(1)のせん断破壊を防 ぐ。
【0006】
【考案の効果】
地震による2階建木造建物の倒壊を防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本考案の軸組工法を
【図 2】の矢印方向から見たフカン図である。
【図 2】本考案の軸組工法による2階建木造建物、住
宅の例の1階平面図である。
【図 3】従来の軸組工法を
【図 4】の矢印方向から見たフカン図である。
【図 4】従来の軸組工法により建てられている2階建
木造建物、住宅の例の1階平面図である。
【符号の説明】
(1) 通し柱 (2)・(3) 新たに設ける通し柱 (4) 胴差し (5) 床梁 (6) 筋かい (7) つなぎ
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の隅に通し柱(1)を建て45cmぐ
    らいの間隔で両側に新たに通し柱(2)・(3)を建て
    る。胴差し(4)は通し柱(2)に接合、床梁(5)は
    通し柱(3)に接合する。通し柱(1)と通し柱(2)
    ・(3)の間には筋かい(6)及びつなぎ(7)を設け
    る。
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