JP3026089B2 - 積載方向自在な貨物運搬用車両 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、平坦であり地面から低位置にある荷台を有
する積載方向自在な貨物運搬用車両に関する。

（従来の技術） 従来の貨物運搬用車両は、貨物積載用の荷台を有して
おり、該荷台の一側に運転席が設けられている。

そして、該貨物運搬用車両の走行動力を発生させるエ
ンジンは該荷台あるいは運転席の下部に搭載されてい
る。

（発明が解決しようとする課題） このような従来の貨物運搬用車両は、走行動力を発生
させるエンジンを荷台下部等に搭載しているが、該エン
ジンを冷却するためのラジエター等が付設されているた
め、エンジンの体積、特に高さが大となり、必然的に荷
台面が地面に対して高位置となり貨物の積載等が困難に
なるという問題がある。

また、複数の貨物を積載する場合には荷台上で該貨物
を容易に移動させることができないので、おのずと貨物
の積み降ろし位置が制限される。

本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、貨物運
搬用車両の荷台面が地面に対して低位置にあり、かつ平
坦であり、また荷台上にて貨物の移動が容易であるため
該貨物の積み降ろしが荷台周囲のどの位置からでも行な
える積載方高自在な貨物運搬用車両を提供しようとする
ものである。

（課題を解決するための手段） 本発明によれば、上面が平坦な荷台と、該荷台の周囲
を囲繞するとともに上縁が荷台面まで下降自在な外壁
と、該荷台上の少なくとも一側に設けられたコンベア
と、前記荷台下部に設けられた冷却部不要な平坦型セラ
ミックエンジンと、前記荷台の一隅に設けられた運転席
と、を具備することを特徴とする積載方向自在な貨物運
搬用車両を提供できる。

（作用） 本発明の積載方向自在な貨物運搬用車両では、搭載さ
れるエンジンを水平対向エンジンとし、さらに燃焼室内
壁を耐熱断熱材であるセラミックにより断熱し冷却装置
が不要なセラミックエンジンとするので、エンジンの高
さが減少し、よって貨物移動用のコンベアが設けられた
荷台面が地面に対して低位置となる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に従って詳細に説明す
る。

第１図は、本発明による車両の外観図であり、第２図
は、本発明による車両の平面図である。

１は、本発明による車両である。２は、該車両１を運
転するための運転席であり、荷台面積の運転席スペース
による削減量を最小にするため立席となっている。

３は、後述する荷台４の下部に搭載されたエンジンで
ある。該エンジン３は水平対向型のセラミックエンジン
である。

４は、荷台であり、該荷台４の周囲には昇降自在の外
壁41が設けられている。該外壁41は車両１の移動時に必
要に応じて上昇させ、積み下しの際には荷台４の側面に
格納される。

42は、電動式ベルトコンベアであり、荷台４の一ケ所
にて貨物の積み降ろしを行なう際あるいは荷台４上にて
貨物を移動する際等に利用される。

そして、43はボールころであり、荷台４上の全面に配
置されている。該ボールころ43は全方向に対し回転自在
に保持されたボールからなり、貨物を荷台４上にて移動
させる際の摩擦力を低減するものである。また、図示し
ないが、該荷台４上には貨物を安定させるためのロープ
等を保持させるためのフックが設けられている。

上記構成にて明らかなごとく、本発明による車両は荷
台４が地面に対して低位置に設けることができるので、
貨物の積み降ろしが容易となる。

ところで、本発明の精神から逸れないかぎりで、上記
構成以外にも種々の異なる実施例は容易に構成すること
ができる。

例えば、第３図の、本発明による車両の側面図に示す
ごとく、荷台４上にスライド自在な補助板44を設け、貨
物の積み降ろしの際には本図に示す状態とし該貨物の積
み降ろしを補助し、車両移動時には該補助板44を荷台４
上面に格納するようにすることも可能である。

よって、本発明は前記特許請求の範囲において記載し
た限定以外、特定の実施例に制約されるものではない。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、搭載されるエ
ンジンを水平対向エンジンとし、さらに燃焼室内壁を耐
熱断熱材であるセラミックにより断熱し冷却装置が不要
なセラミックエンジンとするので、エンジンの高さが減
少し、よって貨物移動用ベルトコンベアが設けられた荷
台面が地面に対して低位置となるので、貨物の積み降ろ
しが容易となる積載方向自在な貨物運搬用車両を提供で
きる。

そして、本発明による貨物運搬用車両は荷台が低位置
であるため重量物を積載しても安定して運搬することが
き、且つ、荷台の周囲には、上縁が荷台面まで下降自在
な外壁が囲繞しているので、運航中に荷台から積載物が
落下する危険性は少なく、よって、工場内、空港及び港
湾内での荷役作業はもとより一般道路上での運搬等に広
く用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による車両の外観図、第２図は、本発
明による車両の平面図、第３図は、本発明の他の実施例
による車両の側面図である。 １……車両、２……運転席、３……エンジン、４……荷
台、42……ベルトコンベア。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60P 1/36 B62D 33/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上面が平坦な荷台と、該荷台の周囲を囲繞
   するとともに上縁が荷台面まで下降自在な外壁と、該荷
   台上の少なくとも一側に設けられたコンベアと、前記荷
   台下部に設けられた冷却部不要な平坦型セラミックエン
   ジンと、前記荷台の一隅に設けられた運転席と、を具備
   することを特徴とする積載方向自在な貨物運搬用車両。