JP3025795B2 - 合成樹脂管 - Google Patents
合成樹脂管Info
- Publication number
- JP3025795B2 JP3025795B2 JP03302385A JP30238591A JP3025795B2 JP 3025795 B2 JP3025795 B2 JP 3025795B2 JP 03302385 A JP03302385 A JP 03302385A JP 30238591 A JP30238591 A JP 30238591A JP 3025795 B2 JP3025795 B2 JP 3025795B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- pipe
- synthetic resin
- wall
- inclined wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L11/00—Hoses, i.e. flexible pipes
- F16L11/04—Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
- F16L11/11—Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with corrugated wall
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として電線保護管や
地中に埋設して使用する上下水道管・暗渠管等として用
いられる合成樹脂管に関するものである。
地中に埋設して使用する上下水道管・暗渠管等として用
いられる合成樹脂管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種電線保護管や上下水道管等と
して用いられている合成樹脂管であって、管壁が螺旋凹
凸波形状に形成されている管は、既に一般にもよく知ら
れている。他方、管壁全体の肉厚が1mm前後(以下)とい
う薄い均等肉厚で口径が30〜40mm程度の小口径の合
成樹脂管で、主として家庭用の布団乾燥機用送風管とし
て用いるのに適した管において、管壁の断面形状を略三
角形状とし、一方の傾斜壁を他方の傾斜壁に対して略々
平行に沿わせた縮小姿勢に変化させることができ、この
縮小姿勢を自己保持できるようにした管も既に提案され
ている。
して用いられている合成樹脂管であって、管壁が螺旋凹
凸波形状に形成されている管は、既に一般にもよく知ら
れている。他方、管壁全体の肉厚が1mm前後(以下)とい
う薄い均等肉厚で口径が30〜40mm程度の小口径の合
成樹脂管で、主として家庭用の布団乾燥機用送風管とし
て用いるのに適した管において、管壁の断面形状を略三
角形状とし、一方の傾斜壁を他方の傾斜壁に対して略々
平行に沿わせた縮小姿勢に変化させることができ、この
縮小姿勢を自己保持できるようにした管も既に提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来の電線保護
管や上下水道管等にあっては、上記のように管壁が凹凸
波形状に形成されていることによって、管壁の肉厚が比
較的厚いものであってもそれなりの可撓性があり、便利
に使用されている。しかしながら、従来のこの種上下水
道管等に用いられている合成樹脂管にあっては、軸線方
向の長さを縮小させることができないため、保管時にお
いて嵩張り大きな保管スペースを必要とし、道路事情等
の問題から長尺のものを輸送することができず、道路事
情等の問題を考慮して所定の長さに切断して輸送しなけ
ればならなかった。殊に、内径が1000mmとか200
0mmという大径管にあっては輸送トラックの荷台の長さ
に相当する長さに逐一切断しなければ輸送することがで
きず、そのため輸送に多大な経費を必要とし、単にそれ
ばかりではなく、使用時において短尺に切断された管を
管継手を用いて止水状に逐一接続連結しなければならな
いため、この接続連結に多大な手数と時間を必要として
いた。
管や上下水道管等にあっては、上記のように管壁が凹凸
波形状に形成されていることによって、管壁の肉厚が比
較的厚いものであってもそれなりの可撓性があり、便利
に使用されている。しかしながら、従来のこの種上下水
道管等に用いられている合成樹脂管にあっては、軸線方
向の長さを縮小させることができないため、保管時にお
いて嵩張り大きな保管スペースを必要とし、道路事情等
の問題から長尺のものを輸送することができず、道路事
情等の問題を考慮して所定の長さに切断して輸送しなけ
ればならなかった。殊に、内径が1000mmとか200
0mmという大径管にあっては輸送トラックの荷台の長さ
に相当する長さに逐一切断しなければ輸送することがで
きず、そのため輸送に多大な経費を必要とし、単にそれ
ばかりではなく、使用時において短尺に切断された管を
管継手を用いて止水状に逐一接続連結しなければならな
いため、この接続連結に多大な手数と時間を必要として
いた。
【0004】また、このような従来の合成樹脂管にあっ
ては、管壁を凹凸波形状に形成してあることからそれな
りの可撓性はあっても、可撓性の許容する範囲以上に急
角度に曲げることができないため、曲率半径を小さくす
ることができず、例えば上下水道管等の敷設にあって
は、地形なり土地の境界に沿わせて曲げ配管することが
困難な場合がしばしば生じたり、例えば電線保護管の配
管にあっては建築物の建て壁から天井内への曲がり配管
や天井内におけるコーナー配管において急激な曲げ配管
ができないため、エルボ状の継手を使用して逐一接続連
結しなければならないという大きな問題を有していた。
ては、管壁を凹凸波形状に形成してあることからそれな
りの可撓性はあっても、可撓性の許容する範囲以上に急
角度に曲げることができないため、曲率半径を小さくす
ることができず、例えば上下水道管等の敷設にあって
は、地形なり土地の境界に沿わせて曲げ配管することが
困難な場合がしばしば生じたり、例えば電線保護管の配
管にあっては建築物の建て壁から天井内への曲がり配管
や天井内におけるコーナー配管において急激な曲げ配管
ができないため、エルボ状の継手を使用して逐一接続連
結しなければならないという大きな問題を有していた。
【0005】そこで、本発明は、このような従来の合成
樹脂管が有していた問題点を解決することを目的とし、
前記従来の技術の項に示した後者の薄肉の小口径管の技
術を利用し、更に構造上における全く新しい改良を加え
ることによって、従来の合成樹脂管が有していた耐圧変
形強度と略々同等の強度を有する管でありながら、保管
時及び輸送時においては管の長さが従来の管と同じ程度
の長さのものであるにもかかわらず、使用時においては
従来の管の少なくとも2倍以上の長さをもつものとし、
接続連結箇所の数を2分の1以下に少なくし、必要に応
じて曲率半径の小さい急激な曲げ配管も可能な合成樹脂
管を提供しようとするものである。
樹脂管が有していた問題点を解決することを目的とし、
前記従来の技術の項に示した後者の薄肉の小口径管の技
術を利用し、更に構造上における全く新しい改良を加え
ることによって、従来の合成樹脂管が有していた耐圧変
形強度と略々同等の強度を有する管でありながら、保管
時及び輸送時においては管の長さが従来の管と同じ程度
の長さのものであるにもかかわらず、使用時においては
従来の管の少なくとも2倍以上の長さをもつものとし、
接続連結箇所の数を2分の1以下に少なくし、必要に応
じて曲率半径の小さい急激な曲げ配管も可能な合成樹脂
管を提供しようとするものである。
【0006】更に本発明は、管の凹凸波形状を山頂部と
谷部とを共にV字状とした場合には、外力をもって管を
軸線方向に圧縮しても、圧縮姿勢を自己保持させること
が困難であり、殊に谷部がV字状の場合には、一旦圧縮
姿勢とした後、原姿勢に伸張復元させると、谷部の外周
面側に大きなクレーズ(白化現象)が生じ、このクレー
ズが目立って管の外観を著しく阻害するという商品価値
上の著しい低下を防ぐことができないという問題点をも
同時に解決することができる合成樹脂管を提供しようと
するものである。
谷部とを共にV字状とした場合には、外力をもって管を
軸線方向に圧縮しても、圧縮姿勢を自己保持させること
が困難であり、殊に谷部がV字状の場合には、一旦圧縮
姿勢とした後、原姿勢に伸張復元させると、谷部の外周
面側に大きなクレーズ(白化現象)が生じ、このクレー
ズが目立って管の外観を著しく阻害するという商品価値
上の著しい低下を防ぐことができないという問題点をも
同時に解決することができる合成樹脂管を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図3を用い
て説明すると、本発明にいうところの合成樹脂管は、管
壁1の断面形状を略三角形状若しくは台形形状とし、該
三角形状若しくは台形形状を形成する両傾斜壁3,4を
谷部5側部分において管の内周面側に向かって突出する
円弧状部分6で連設したものとし、かつ、該三角形状若
しくは台形形状の山頂部2またはその近くの部分を支点
Pとして一方の傾斜壁4が該支点Pを通る中心線sを越
えて他方の傾斜壁3に対して近接する方向に移行し、そ
の近接姿勢を自己保持できる構造としたものである。
本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図3を用い
て説明すると、本発明にいうところの合成樹脂管は、管
壁1の断面形状を略三角形状若しくは台形形状とし、該
三角形状若しくは台形形状を形成する両傾斜壁3,4を
谷部5側部分において管の内周面側に向かって突出する
円弧状部分6で連設したものとし、かつ、該三角形状若
しくは台形形状の山頂部2またはその近くの部分を支点
Pとして一方の傾斜壁4が該支点Pを通る中心線sを越
えて他方の傾斜壁3に対して近接する方向に移行し、そ
の近接姿勢を自己保持できる構造としたものである。
【0008】
【作用】本発明にいうところの合成樹脂管は、このよう
な構造としたものであるから、保管時や輸送時において
は、管を軸線方向に向かって加圧圧縮し、前記各々の一
方の傾斜壁4…をそれぞれの支点Pを通る中心線sを越
えてそれぞれ他方の傾斜壁3…に近接する姿勢になるよ
うに移行させて縮小状態にする。一旦、このように縮小
状態にすると加圧力を除いても、管はこの縮小状態を保
持する。このようにして保管し、または輸送し、輸送後
における使用時には管の両端を保持して管軸方向に向か
って引っ張り、各々の一方の傾斜壁4…をそれぞれ他方
の傾斜壁3…から前記支点Pを通る中心線sを越えさせ
て引き離し、他方の傾斜壁3…とは異なる方向の傾斜角
姿勢となるように復元させて伸長状態にする。一旦、こ
のように伸長状態にすると引っ張り力を除いても、両傾
斜壁3,4同士が突っ張り合って、管はこの伸長状態を
保持する。このように伸長状態にした管を従来と同様
に、その管端を管継手によって順次接続連結し適宜配管
すればよい。また、急角度の配管を必要とする部分で
は、小径側に位置する必要数の一方の傾斜壁4…のみを
他方の傾斜壁3…に近接させた縮小姿勢とすることによ
って、必要な曲げ姿勢として配管すればよい。
な構造としたものであるから、保管時や輸送時において
は、管を軸線方向に向かって加圧圧縮し、前記各々の一
方の傾斜壁4…をそれぞれの支点Pを通る中心線sを越
えてそれぞれ他方の傾斜壁3…に近接する姿勢になるよ
うに移行させて縮小状態にする。一旦、このように縮小
状態にすると加圧力を除いても、管はこの縮小状態を保
持する。このようにして保管し、または輸送し、輸送後
における使用時には管の両端を保持して管軸方向に向か
って引っ張り、各々の一方の傾斜壁4…をそれぞれ他方
の傾斜壁3…から前記支点Pを通る中心線sを越えさせ
て引き離し、他方の傾斜壁3…とは異なる方向の傾斜角
姿勢となるように復元させて伸長状態にする。一旦、こ
のように伸長状態にすると引っ張り力を除いても、両傾
斜壁3,4同士が突っ張り合って、管はこの伸長状態を
保持する。このように伸長状態にした管を従来と同様
に、その管端を管継手によって順次接続連結し適宜配管
すればよい。また、急角度の配管を必要とする部分で
は、小径側に位置する必要数の一方の傾斜壁4…のみを
他方の傾斜壁3…に近接させた縮小姿勢とすることによ
って、必要な曲げ姿勢として配管すればよい。
【0009】従って、本発明の合成樹脂管は、その使用
に当たって、輸送時における管の長さの少なくとも2倍
以上の長さをもつ管として配管し、使用することができ
る。その結果、保管経費や輸送経費を大幅に減少させる
ことができるばかりでなく、その配管に当たっては管の
接続連結箇所の数を少なくとも2分の1以下に減少させ
ることができ、更には、曲率半径の小さい急角度の曲げ
配管を必要とする箇所においてもエルボ状の管継手を用
いて接続連結する必要がなく、管自体を急角度に曲げて
配管することができるので、配管の労力と時間を大幅に
低減化することができ、配管能率の大幅な向上を図るこ
とができる。
に当たって、輸送時における管の長さの少なくとも2倍
以上の長さをもつ管として配管し、使用することができ
る。その結果、保管経費や輸送経費を大幅に減少させる
ことができるばかりでなく、その配管に当たっては管の
接続連結箇所の数を少なくとも2分の1以下に減少させ
ることができ、更には、曲率半径の小さい急角度の曲げ
配管を必要とする箇所においてもエルボ状の管継手を用
いて接続連結する必要がなく、管自体を急角度に曲げて
配管することができるので、配管の労力と時間を大幅に
低減化することができ、配管能率の大幅な向上を図るこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図中、図1乃至図3は、本発明の第1実施例
を示す図であって、図1は硬質の合成樹脂素材を用いて
管壁1の断面形状を略三角形状とした管の構造を示し、
該三角形状を形成する両傾斜壁3,4の内の一方(図
1,2において右側)の傾斜壁4の長さを他方(図1,
2において左側)の傾斜壁3の長さに比して短尺のもの
とし、かつ、該一方の傾斜壁4の傾斜角、即ち、三角形
状の山頂部2を通る中心線sに対する傾斜角αを、他方
の傾斜壁3の中心線sに対する傾斜角βに比して小角度
となるように形成し、これら互いに隣合う両傾斜壁4,
3を谷部5側部分において管の内周面側に向かって突出
する円弧状部分6によって連設してある構造としたもの
である。このことによって、該三角形状の山頂部2を支
点Pとして一方(図1,2において右側)の傾斜壁4が
該支点Pを通る中心線sを越えて他方(図1,2におい
て左側)の傾斜壁3に対して近接する方向に移行し、図
3に見られるように該一方の傾斜壁4が他方の傾斜壁3
と平行に近い姿勢に近接させ、その近接姿勢を自己保持
できるようにしたものである。
説明する。図中、図1乃至図3は、本発明の第1実施例
を示す図であって、図1は硬質の合成樹脂素材を用いて
管壁1の断面形状を略三角形状とした管の構造を示し、
該三角形状を形成する両傾斜壁3,4の内の一方(図
1,2において右側)の傾斜壁4の長さを他方(図1,
2において左側)の傾斜壁3の長さに比して短尺のもの
とし、かつ、該一方の傾斜壁4の傾斜角、即ち、三角形
状の山頂部2を通る中心線sに対する傾斜角αを、他方
の傾斜壁3の中心線sに対する傾斜角βに比して小角度
となるように形成し、これら互いに隣合う両傾斜壁4,
3を谷部5側部分において管の内周面側に向かって突出
する円弧状部分6によって連設してある構造としたもの
である。このことによって、該三角形状の山頂部2を支
点Pとして一方(図1,2において右側)の傾斜壁4が
該支点Pを通る中心線sを越えて他方(図1,2におい
て左側)の傾斜壁3に対して近接する方向に移行し、図
3に見られるように該一方の傾斜壁4が他方の傾斜壁3
と平行に近い姿勢に近接させ、その近接姿勢を自己保持
できるようにしたものである。
【0011】該実施例に示した合成樹脂管は、このよう
な構造としたものであるから、前記作用の項において記
載したように、管を保管し、または輸送するときには管
を軸線方向に加圧圧縮し、図3にみられるように一方の
傾斜壁4を他方の傾斜壁3に近付かせた短尺状態とし、
敷設時や配管時には管の両端を保持して管軸方向に引き
伸ばし、図1,2にみられるように通常姿勢に復元させ
て長尺状態として用いればよい。
な構造としたものであるから、前記作用の項において記
載したように、管を保管し、または輸送するときには管
を軸線方向に加圧圧縮し、図3にみられるように一方の
傾斜壁4を他方の傾斜壁3に近付かせた短尺状態とし、
敷設時や配管時には管の両端を保持して管軸方向に引き
伸ばし、図1,2にみられるように通常姿勢に復元させ
て長尺状態として用いればよい。
【0012】図4に示した実施例は、上記第1実施例に
示した合成樹脂管1における山頂部2の構造を、両傾斜
壁3,4の山頂部側部分が、谷部5側部分と同様に管の
外周面側に向かって突出する円弧状部分7で連設形成さ
れている構造としたものである。このようにすることに
よって、山頂部2における管1の短尺状態への変更、長
尺状態への復元をより一層確実なものとすることができ
る。
示した合成樹脂管1における山頂部2の構造を、両傾斜
壁3,4の山頂部側部分が、谷部5側部分と同様に管の
外周面側に向かって突出する円弧状部分7で連設形成さ
れている構造としたものである。このようにすることに
よって、山頂部2における管1の短尺状態への変更、長
尺状態への復元をより一層確実なものとすることができ
る。
【0013】図5に示した実施例は、上記第1実施例に
示した合成樹脂管1における山頂部2の構造を、両傾斜
壁3,4の山頂部側部分が、管軸方向に平行する平坦部
分8によって連結形成され、断面形状が台形形状に形成
されている構造としたものである。而して、該平坦部分
8とそれぞれの傾斜壁3,4との両交点部分が、管1の
短尺状態への変化時に分担し合って曲り変化するように
し、一方の傾斜壁4と平坦部分8との交点Pを通る中心
線sを越えて一方の傾斜壁4が他方の傾斜壁3側に移行
するようにしたものである。
示した合成樹脂管1における山頂部2の構造を、両傾斜
壁3,4の山頂部側部分が、管軸方向に平行する平坦部
分8によって連結形成され、断面形状が台形形状に形成
されている構造としたものである。而して、該平坦部分
8とそれぞれの傾斜壁3,4との両交点部分が、管1の
短尺状態への変化時に分担し合って曲り変化するように
し、一方の傾斜壁4と平坦部分8との交点Pを通る中心
線sを越えて一方の傾斜壁4が他方の傾斜壁3側に移行
するようにしたものである。
【0014】図6に示した実施例は、上記第1実施例に
示した合成樹脂管1における山頂部2の構造を、両傾斜
壁3,4の山頂部側部分が、管1の外側に向かって突出
する半円弧状部分9によって連結形成され、断面形状が
台形に近い弧状山形形状に形成されている構造としたも
のである。このようにすることによって、管1の短尺状
態への変化時において、該半円弧状部分9が全体として
曲り変化に対応するようにしたものである。
示した合成樹脂管1における山頂部2の構造を、両傾斜
壁3,4の山頂部側部分が、管1の外側に向かって突出
する半円弧状部分9によって連結形成され、断面形状が
台形に近い弧状山形形状に形成されている構造としたも
のである。このようにすることによって、管1の短尺状
態への変化時において、該半円弧状部分9が全体として
曲り変化に対応するようにしたものである。
【0015】而して、該実施例の管1にあっては、管1
の内面側に、合成樹脂製の平坦な帯体11で、遊端側1
1aがやや小径となる緩い傾斜螺旋姿勢となるように
し、その基端側11bを前記円弧状部分6に沿って融着
一体化し、遊端側11a部分を次位置の基端側11b部
分との間に少しの空隙、より詳しくは該帯体11の厚さ
に略々相当する程度の幅の空隙12が形成されるように
して、ヒダ状の内管を有する管構造としたものである。
この帯体11は、該実施例では一方の傾斜壁4側から他
方の傾斜壁3側に向かって突出するものとして示した
が、これとは逆に他方の傾斜壁3側から一方の傾斜壁4
側に向かって突出するようにしてもよいことは言うまで
もない。また、この帯体11は、図面上では、管1の管
壁と略同肉厚のものとして示したが、肉厚は任意の厚さ
に設定すればよい。このように内管を有する管とした場
合には、上下水道管や暗渠管のような液体用管や、送風
管のような気体用管として用いたとき、流通抵抗の小さ
い管として便利に使用することができる。
の内面側に、合成樹脂製の平坦な帯体11で、遊端側1
1aがやや小径となる緩い傾斜螺旋姿勢となるように
し、その基端側11bを前記円弧状部分6に沿って融着
一体化し、遊端側11a部分を次位置の基端側11b部
分との間に少しの空隙、より詳しくは該帯体11の厚さ
に略々相当する程度の幅の空隙12が形成されるように
して、ヒダ状の内管を有する管構造としたものである。
この帯体11は、該実施例では一方の傾斜壁4側から他
方の傾斜壁3側に向かって突出するものとして示した
が、これとは逆に他方の傾斜壁3側から一方の傾斜壁4
側に向かって突出するようにしてもよいことは言うまで
もない。また、この帯体11は、図面上では、管1の管
壁と略同肉厚のものとして示したが、肉厚は任意の厚さ
に設定すればよい。このように内管を有する管とした場
合には、上下水道管や暗渠管のような液体用管や、送風
管のような気体用管として用いたとき、流通抵抗の小さ
い管として便利に使用することができる。
【0016】図7に示した実施例は、谷部5側において
形成した円弧状部分6の形状を半円弧状で弧端を内方に
突出させることによって、左右の両傾斜壁4,3の下端
同士を近接させた形状とし、また、山頂部2を弧状と
し、一方の傾斜壁4の山頂部2近く部分10を部分的に
薄肉とし、この薄肉部分10を支点として当該一方の傾
斜壁4が他方の傾斜壁3方向への曲げ作用をし易いよう
に形成したものである。
形成した円弧状部分6の形状を半円弧状で弧端を内方に
突出させることによって、左右の両傾斜壁4,3の下端
同士を近接させた形状とし、また、山頂部2を弧状と
し、一方の傾斜壁4の山頂部2近く部分10を部分的に
薄肉とし、この薄肉部分10を支点として当該一方の傾
斜壁4が他方の傾斜壁3方向への曲げ作用をし易いよう
に形成したものである。
【0017】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明は、管壁の断面形状を略三角形状若しくは台形形状
とし、該三角形状若しくは台形形状を形成する両傾斜壁
を谷部側部分において管の内周面側に向かって突出する
円弧状部分によって連設形成したものとし、かつ、該三
角形状若しくは台形形状の山頂部またはその近くの部分
を支点として一方の傾斜壁を該支点を通る中心線を越え
て他方の傾斜壁に対して近接する方向に移行し、その近
接姿勢を自己保持できる構造としたものであるから、保
管時や輸送時においては、管を軸線方向に向かって加圧
圧縮し、各々の一方の傾斜壁をそれぞれの支点を通る中
心線を越えて他方の傾斜壁に近接する姿勢になるように
移行させて縮小状態にすることによって、通常の長さの
少なくとも2分の1以下の長さにすることができるの
で、保管場所が小さくてよく、大量の保管が可能とな
り、輸送時には通常の2倍以上の長尺管の輸送が可能と
なる。また、このようにして縮小状態とした管は、敷設
時や配管時において管の両端を管軸方向に向かって引っ
張ることによって、縮小状態の少なくとも2倍以上の長
さに復元させ、通常の長尺の管として、従来と同様に、
その管端を管継手によって順次接続連結し適宜配管する
ことができ、更に、急角度の配管を必要とする部分で
は、小径側に位置する必要数の一方の傾斜壁のみを他方
の傾斜壁に近接させた縮小姿勢とすることによって、必
要な曲げ姿勢として配管することができるので、その結
果、保管経費や輸送経費を大幅に減少させることができ
るばかりでなく、その配管に当たっては管の接続連結箇
所の数を少なくとも2分の1以下に減少させることがで
き、更には、曲率半径の小さい急角度の曲げ配管を必要
とする箇所においてもエルボ状の管継手を用いて接続連
結する必要がなく、管自体を急角度に曲げて配管するこ
とができるので、配管の労力と時間を大幅に低減化する
ことができ、配管能率の大幅な向上を図ることができる
という従来の合成樹脂管には全く期待することができな
かった顕著な効果を期待することが出来るに至ったので
ある。
発明は、管壁の断面形状を略三角形状若しくは台形形状
とし、該三角形状若しくは台形形状を形成する両傾斜壁
を谷部側部分において管の内周面側に向かって突出する
円弧状部分によって連設形成したものとし、かつ、該三
角形状若しくは台形形状の山頂部またはその近くの部分
を支点として一方の傾斜壁を該支点を通る中心線を越え
て他方の傾斜壁に対して近接する方向に移行し、その近
接姿勢を自己保持できる構造としたものであるから、保
管時や輸送時においては、管を軸線方向に向かって加圧
圧縮し、各々の一方の傾斜壁をそれぞれの支点を通る中
心線を越えて他方の傾斜壁に近接する姿勢になるように
移行させて縮小状態にすることによって、通常の長さの
少なくとも2分の1以下の長さにすることができるの
で、保管場所が小さくてよく、大量の保管が可能とな
り、輸送時には通常の2倍以上の長尺管の輸送が可能と
なる。また、このようにして縮小状態とした管は、敷設
時や配管時において管の両端を管軸方向に向かって引っ
張ることによって、縮小状態の少なくとも2倍以上の長
さに復元させ、通常の長尺の管として、従来と同様に、
その管端を管継手によって順次接続連結し適宜配管する
ことができ、更に、急角度の配管を必要とする部分で
は、小径側に位置する必要数の一方の傾斜壁のみを他方
の傾斜壁に近接させた縮小姿勢とすることによって、必
要な曲げ姿勢として配管することができるので、その結
果、保管経費や輸送経費を大幅に減少させることができ
るばかりでなく、その配管に当たっては管の接続連結箇
所の数を少なくとも2分の1以下に減少させることがで
き、更には、曲率半径の小さい急角度の曲げ配管を必要
とする箇所においてもエルボ状の管継手を用いて接続連
結する必要がなく、管自体を急角度に曲げて配管するこ
とができるので、配管の労力と時間を大幅に低減化する
ことができ、配管能率の大幅な向上を図ることができる
という従来の合成樹脂管には全く期待することができな
かった顕著な効果を期待することが出来るに至ったので
ある。
【0019】殊に本発明の管にあっては、管の谷部側部
分において両傾斜壁を管の内周面側に向かって突出する
円弧状部分で連設形成してあるので、加圧圧縮すると
き、該円弧状部分全体が曲り作用を果たすので、加圧圧
縮が可能となる許りでなく、一旦加圧圧縮したとき、該
円弧状部分が原姿勢への自然復元力を吸収するので、圧
縮姿勢の自己保持を可能なものとすることができるに至
ったのである。しかも、該円弧状部分が弧状部分全体で
曲り作用を負担するので、管を圧縮姿勢から原姿勢に伸
張復元させても、該円弧状部分にクラツクが入りにく
く、管の耐久性に悪影響を及ぼすことが極めて少なく、
また、クレーズが生じにくく、仮に生じたとしても外観
を損ねるようなものにはならないという大きな利点が有
る。さらに、管を電線保護管のように内部にケーブルを
挿通して使用するとき、該円弧状部分が案内となり、ケ
ーブルとの摩擦による摩耗を軽減する作用をも果たす効
果をも期待することができるに至ったのである。
分において両傾斜壁を管の内周面側に向かって突出する
円弧状部分で連設形成してあるので、加圧圧縮すると
き、該円弧状部分全体が曲り作用を果たすので、加圧圧
縮が可能となる許りでなく、一旦加圧圧縮したとき、該
円弧状部分が原姿勢への自然復元力を吸収するので、圧
縮姿勢の自己保持を可能なものとすることができるに至
ったのである。しかも、該円弧状部分が弧状部分全体で
曲り作用を負担するので、管を圧縮姿勢から原姿勢に伸
張復元させても、該円弧状部分にクラツクが入りにく
く、管の耐久性に悪影響を及ぼすことが極めて少なく、
また、クレーズが生じにくく、仮に生じたとしても外観
を損ねるようなものにはならないという大きな利点が有
る。さらに、管を電線保護管のように内部にケーブルを
挿通して使用するとき、該円弧状部分が案内となり、ケ
ーブルとの摩擦による摩耗を軽減する作用をも果たす効
果をも期待することができるに至ったのである。
【図1】本発明の第1実施例を示した一部切欠側面図。
【図2】通常姿勢を示す管壁部分の断面図。
【図3】圧縮変化姿勢を示す管壁部分の断面図。
【図4】他の実施例を示す管壁部分の断面図。
【図5】他の実施例を示す管壁部分の断面図。
【図6】他の実施例を示す管壁部分の断面図。
【図7】他の実施例を示す管壁部分の断面図。
(1) 管壁 (2) 山頂部 (3) 傾斜壁 (4) 傾斜壁 (5) 谷部 (6) 円弧状部分 (7) 円弧状部分 (s) 中心線 (α) 傾斜角 (β) 傾斜角 (P) 支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−3183(JP,U) 実開 昭54−151818(JP,U) 実開 昭54−120104(JP,U) 特公 平3−69035(JP,B2) 特公 昭54−29726(JP,B2) 実公 昭62−20792(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 11/11
Claims (4)
- 【請求項1】 管壁(1)が螺旋凹凸波形状に形成されて
いる合成樹脂管であって、当該管壁(1)の断面形状が略
三角形状若しくは台形形状とされ、該三角形状若しくは
台形形状を形成する両傾斜壁(3),(4)が谷部(5)側部分に
おいて管の内周面側に向かって突出する円弧状部分(6)
で連設され、かつ、該三角形状若しくは台形形状の山頂
部(2)またはその近くの部分を支点(P)として一方の傾斜
壁(4)が該支点(P)を通る中心線(s)を越えて他方の傾斜
壁(3)に対して近接する方向に移行し、その近接姿勢を
自己保持できる構造とされている合成樹脂管。 - 【請求項2】 両傾斜壁(3),(4)の山頂部(2)側部分が管
の外周面側に向かって突出する円弧状部分(7)で連設さ
れている請求項1に記載の合成樹脂管。 - 【請求項3】 中心線(s)を越えて移行する傾斜壁(4)の
長さが他方の傾斜壁(3)の長さに比して短尺に形成され
ている請求項1に記載の合成樹脂管。 - 【請求項4】 中心線(s)を越えて移行する傾斜壁(4)の
中心線(s)に対する傾斜角(α)が他方の傾斜壁(3)の中心
線(a)に対する傾斜角(β)に比して小角度に形成されて
いる請求項1に記載の合成樹脂管。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03302385A JP3025795B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 合成樹脂管 |
KR1019920017224A KR100253461B1 (ko) | 1991-10-21 | 1992-09-22 | 합성수지관 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03302385A JP3025795B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 合成樹脂管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05118476A JPH05118476A (ja) | 1993-05-14 |
JP3025795B2 true JP3025795B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=17908277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03302385A Expired - Fee Related JP3025795B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 合成樹脂管 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025795B2 (ja) |
KR (1) | KR100253461B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202006014961U1 (de) * | 2006-09-27 | 2008-02-14 | Mann + Hummel Gmbh | Rohrstück in einer Rohrleitung für Fluide |
KR101703738B1 (ko) | 2016-07-11 | 2017-02-07 | 백순례 | 노출형 전선보호관 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP03302385A patent/JP3025795B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-09-22 KR KR1019920017224A patent/KR100253461B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930008356A (ko) | 1993-05-21 |
JPH05118476A (ja) | 1993-05-14 |
KR100253461B1 (ko) | 2000-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5799703A (en) | Synthetic resin corrugated pipe having a concave-convex surface | |
US5878465A (en) | Flexible cladding | |
JPH07195593A (ja) | 合成樹脂蛇腹管 | |
JP3025795B2 (ja) | 合成樹脂管 | |
JP3165982B2 (ja) | 耐圧螺旋波形管 | |
JP3407048B2 (ja) | 耐圧合成樹脂管 | |
JP3779037B2 (ja) | 既設管ライニング用帯状体 | |
JP3297723B2 (ja) | 硬質合成樹脂管とその製造方法 | |
JP3407047B2 (ja) | 硬質合成樹脂管 | |
JP2006505756A (ja) | 螺旋巻状ダクト | |
JPH087192Y2 (ja) | 螺旋管 | |
JP2008236976A (ja) | 地中管路形成筒材 | |
JPH08233161A (ja) | 螺旋管形成用プロファイル | |
JPH09219917A (ja) | 地中埋設管路 | |
KR200367099Y1 (ko) | 소켓부 보강구조가 형성된 편수식 이중벽 코러게이트관 | |
JPH0413152Y2 (ja) | ||
JPH0135026Y2 (ja) | ||
DK1219882T3 (da) | Fleksibelt ledningsrör | |
JP2565153Y2 (ja) | 螺旋波形管用の継手用パツキング | |
JPS62159883A (ja) | フレキシブルダクト | |
JP3370936B2 (ja) | 推進管継手構造 | |
JPS6334407Y2 (ja) | ||
CN2422514Y (zh) | 金属管道用伸缩节 | |
JP2024048465A (ja) | 管更生部材および螺旋管の製管方法 | |
AU629449B2 (en) | Method of renovating and/or protecting sewers or pipes |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080128 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |