JP3025718B2 - ラグリードフィルタ - Google Patents

ラグリードフィルタ

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JP3025718B2
JP3025718B2 JP04043194A JP4319492A JP3025718B2 JP 3025718 B2 JP3025718 B2 JP 3025718B2 JP 04043194 A JP04043194 A JP 04043194A JP 4319492 A JP4319492 A JP 4319492A JP 3025718 B2 JP3025718 B2 JP 3025718B2
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義昭 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICに内蔵されるラグ
リードフィルタに関するもので、特に所望のラグリード
特性が得られるラグリードフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタを含む回路をIC化する場合に
は、いかにしてそのフィルタをIC内部に取り入れ、外
付け部品を少なくするかが、重要な課題となる。そし
て、IC化が比較的容易なフィルタとしてアクティブフ
ィルタがある。その様なアクティブフィルタのLPF型
のものを図2に示す。
【0003】図2において、トランジスタQ1,Q2のエ
ミッタが可変定電流源A1に接続され、トランジスタQ1
のベースが入力端子T1に接続されると共に、そのコレ
クタが電源端子T3に接続される。また、トランジスタ
2のコレクタに定電流源A2が接続されると共に、この
コレクタと接地との間に交流負荷としてコンデンサCが
接続される。
【0004】さらに、トランジスタQ2のコレクタがト
ランジスタQ3のベースに接続され、このトランジスタ
3のコレクタが端子T3に接続され、そのエミッタに定
電流源A3が接続されると共に、このエミッタがトラン
ジスタQ2のベースと出力端子T 2とに接続される。この
ような構成において、端子T1の入力電圧をVin、端子
2の出力電圧をV out、入力信号によってトランジスタ
1⇔トランジスタQ2⇔コンデンサCに流れる信号電流
をis、トランジスタQ1,Q2のエミッタ抵抗をreとす
れば、
【0005】
【数1】
【0006】が成立する。また、コンデンサCに信号電
流iSが流れることによって信号電圧を生じ、この信号
電圧がエミッタフォロワのトランジスタQ3によって端
子T2に取り出されて出力電圧Voutが得られるのである
から、コンデンサCの信号電圧はVoutである。従っ
て、信号の角周波数をωとすれば、
【0007】
【数2】
【0008】が成立する。従って、(1),(2)式から
この回路の伝達関数H(ω)を求めると、
【0009】
【数3】
【0010】となり、これは、カットオフ周波数ω
Cが、
【0011】
【数4】
【0012】のローパスフィルタであることを示してい
る。そして、この場合、定電流源A1の吸い込み電流を
2Iとすれば、トランジスタQ1,Q2のエミッタ電流は
Iとなり、このエミッタ電流Iとエミッタ抵抗reとの
間には、
【0013】
【数5】
【0014】の関係があるので、この(5)式を
(3),(4)式に代入して次式が得られる。
【0015】
【数6】
【0016】
【数7】
【0017】従って、図2の回路はローパスフィルタと
して動作すると共に、定電流源A1の電流2Iの大きさ
を変えることによりカットオフ周波数ωCを変更でき
る。図2の如き回路は、例えば特公昭61−55806
号公報に記載されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図2の回路をラグリー
ド型のLPFに構成したい場合、点xとコンデンサCと
の間に抵抗Rを挿入すれば良い。そのようにすれば、図
3に示す如き特性のラグリードフィルタが得られる。し
かしながら、数百Hz程度の零点周波数を実現したい場
合、前記抵抗Rとしては例えば10MΩ程度のものを必
要とするが、そのような大きな値で正確な抵抗値を得る
ことは難しかった。前記抵抗Rの値を小さくすれば(例
えば、100KΩ)、精度の良いものが得られるが、そ
うすると、図3の零点ωzがその分大きな値となり、所
望のラグリード特性が得られない、という問題があっ
た。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
み成されたもので一方の入力端子に入力信号が、他方の
入力端子に帰還信号が印加され、その出力が電流で発生
する電圧電流変換回路と、該電圧電流変換回路の出力端
に接続されたコンデンサと、入力端が前記電圧電流変換
回路の出力端に接続され、出力端が前記電圧電流変換回
路の他方の入力端子に接続されたバッファと、前記電圧
電流変換回路の前記入力端子に印加される入力信号と前
記バッファの出力端に発生する信号とを混合する混合回
路と、から成り、該混合回路の出力端よりフィルタ出力
を得るようにしたことを特徴とす
【0020】る。
【作用】本発明に依れば、LPF出力を発生するバッフ
ァの出力信号と、LPFの入力側となる電圧電流変換回
路の一方の入力端子に印加される入力信号とを所定の比
で混合して出力している。前記入力信号の周波数が低い
場合には、前記バッファの出力信号が支配的となり、前
記入力信号の周波数が高くなるとその影響がなくなり、
前記入力信号がフィルタ特性の影響を受けずに出力され
る。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図で、
(1)は、一方の入力端子(2)に入力信号が、他方の
入力端子(3)に帰還信号が印加され、その出力が電流
で発生する電圧電流変換回路、(4)は、電圧電流変換
回路(1)の出力端に接続されたコンデンサ、(5)は
入力端が前記電圧電流変換回路(1)の出力端に接続さ
れ、出力端が前記電圧電流変換回路(1)の他方の入力
端子に接続されたバッファ、(6)は前記電圧電流変換
回路(1)の前記入力端子(2)に印加される入力信号
を減衰する減衰器、及び(7)はバッファ(5)の出力
信号と減衰器(6)の出力信号とを混合する混合回路で
ある。
【0022】図1の入力端子(2)とバッファ(5)の
出力端との間の伝達関数H(ω)は、(3)式より
【0023】
【数8】
【0024】となる。一方、バッファ(5)の出力信号
は、混合回路(7)に印加されるとともに、入力端子
(2)からの入力信号が減衰器(6)で減衰率aで減衰
させられて混合回路(7)に印加される。ここで、出力
端子(8)の出力信号をVout1とすると、出力信号V
out1は、
【0025】
【数9】
【0026】と表わされる。(1)式より信号Vout
【0027】
【数10】
【0028】と表わされるので、(10)式を(9)式
に代入すると出力信号Vout1は、
【0029】
【数11】
【0030】となる。そこで(11)式を整理すると、
総合伝達関数H(W)は、
【0031】
【数12】
【0032】となる。その為、(12)式より図1の回
路がラグリードフィルタ特性を供することが明らかであ
る。(12)式より、このラグリードフィルタの極点ω
Pは、
【0033】
【数13】
【0034】と表わされ、零点ωZ
【0035】
【数14】
【0036】と表わされる。ラグリードフィルタとして
例えばTV受像機のIF回路に利用されるAGC用のフ
ィルタを考えた場合、その極点周波数fP(ωP=2πf
P)は、100Hzから500Hzが望まれ、零点周波
数fz(ωZ=2πfZ)はその5倍から6倍高い値であ
る。その為、時定数をc/gは約1msecとなる。I
Cに内蔵可能な容量値は、最大で100PF程度である
からコンダクタンス(1/g)として10MΩ程度の値
が必要となる。該コンダクタンス(1/g)の作成方法
について図4を用いて説明する。図4は、図1の具体例
を示す回路図で、電圧電流変換回路(1)は、第1及び
第2差動増幅器()及び(10)と、シングルエンド
出力用の電流ミラー回路(11)とで構成される。又、
混合回路(7)は抵抗(12)及び(13)により構成
され、その抵抗比が減衰器の働きも兼ねている。第1及
び第2差動増幅器()及び(10)による伝達コンダ
クタンスg1は、第1差動増幅器()のエミッタ抵抗
Eと、第1及び第2差動増幅器()及び(10)の
動作電流比により定まり、
【0037】
【数15】
【0038】となる。又、第2差動増幅器(10)の負
荷となるトランジスタ(17)と、該トランジスタ(1
7)と電流ミラー接続されたトランジスタ(18)との
エミッタ面積比をA>1(但し、A>1)とする。同様
にトランジスタ(19)とトランジスタ(20)との関
係も設定する。すると、図4の総合の伝達コンダクタン
スg2
【0039】
【数16】
【0040】となる。(16)式において、例えばエミ
ッタ抵抗REを50KΩ、電流I1を100μA、電流I
2を1μA、エミッタ面積比Aを4とすれば、総合の伝
達コンダクタンスg2として1/10MΩが得られ、前
述の100PFのコンデンサと組み合わせてIC化フィ
ルタを構成できる。前記エミッタ抵抗REとして50K
Ω程度のものは、ベース抵抗で作成できるのでIC内に
作成するのは容易である。
【0041】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に依ればIC内
に収容可能で正確な特性が得られるラグリードフィルタ
を提供出来る。特に実施例の如く、電圧電流変換回路と
して2段構成の差動増幅器及び電流ミラー回路を利用す
ることにより、高い精度を保ち、非常に小さなコンダク
タンスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラグリードフィルタを示すブロック図
である。
【図2】従来のIC化フィルタを示す回路図である。
【図3】図1の説明に供するための特性図である。
【図4】図1の具体例を示す回路図である。
【符号の説明】
(1) 電圧電流変換回路 (4) コンデンサ (5) バッファ (6) 減衰器 (7) 混合回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波領域に極点及び零点が設定される
    ラグリードフィルタにおいて、 一方の入力端子に入力信号が、他方の入力端子に帰還信
    号が印加される第1差動増幅器、該第1差動増幅器の出
    力信号を増幅する第2差動増幅器、及び該第2差動増幅
    器の出力信号が供給され、シングルエンド出力として出
    力信号を発生する電流ミラー回路とから成る電圧電流変
    換回路と、 該電圧電流変換回路の出力端に接続されたコンデンサ
    と、 入力端が前記電圧電流変換回路の出力端に接続され、出
    力端が前記電圧電流変換回路の他方の入力端子に接続さ
    れたバッファと、 前記入力信号を減衰する減衰器と、 該減衰器の出力信号と前記バッファの出力端に発生する
    信号とを混合する混合回路と、 から成り、該混合回路の出力端よりフィルタ出力を得る
    ようにするとともに、前記コンデンサがICに内蔵可能
    とされるように前記電圧電流変換回路の動作電流を設定
    することを特徴とするラグリードフィルタ。
JP04043194A 1992-02-28 1992-02-28 ラグリードフィルタ Expired - Lifetime JP3025718B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8982510B2 (en) 2007-11-05 2015-03-17 HGST Netherlands B.V. Perpendicular magnetic recording disk having a permeability gradient

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US8982510B2 (en) 2007-11-05 2015-03-17 HGST Netherlands B.V. Perpendicular magnetic recording disk having a permeability gradient

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