JP2002305428A - 差動アクティブフィルタ - Google Patents

差動アクティブフィルタ

Info

Publication number
JP2002305428A
JP2002305428A JP2001106192A JP2001106192A JP2002305428A JP 2002305428 A JP2002305428 A JP 2002305428A JP 2001106192 A JP2001106192 A JP 2001106192A JP 2001106192 A JP2001106192 A JP 2001106192A JP 2002305428 A JP2002305428 A JP 2002305428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
circuit
transistor
active filter
input terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001106192A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Fujii
俊和 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001106192A priority Critical patent/JP2002305428A/ja
Publication of JP2002305428A publication Critical patent/JP2002305428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Networks Using Active Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の制限を受けることなく、フィルタのS
/N比の改善を図る。 【解決手段】 入力端子Vipは、抵抗素子R1を経由
して、差動トランスコンダクタンス回路の非反転入力端
子に接続される。入力端子Vinは、抵抗素子R2を経
由して、差動トランスコンダクタンス回路の反転入力端
子に接続される。差動トランスコンダクタンス回路の非
反転出力端子及び反転出力端子は、それぞれ、コンデン
サCapを経由して、接地点に接続されると共に、バッ
ファを経由して、出力端子Vop,Vonに接続され
る。出力端子Vonと差動トランスコンダクタンス回路
の非反転入力端子との間には、抵抗素子R3が接続さ
れ、出力端子Vopと差動トランスコンダクタンス回路
の反転入力端子との間には、抵抗素子R4が接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスコンダク
タンス回路を活用したアクティブフィルタに関し、特
に、IC化に適し、周波数制御可能で、低歪・高S/N
比を実現する差動アクティブフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の差動アクティブフィルタ
を示している。
【0003】この回路は、2入力2出力のトランスコン
ダクタンス回路を利用した一次の差動アクティブフィル
タとなっている。この差動アクティブフィルタを基本と
し、この回路を応用することにより、ローパスフィルタ
( LPF : Low Pass Filter)、ハイパスフィルタ( HPF
: High Pass Filter )、バンドパスフィルタ( BPF :
Band Pass Filter )などの種々のアクティブフィルタ
を構成することができる。
【0004】本例では、ローパスフィルタについて説明
する。
【0005】従来の差動アクティブフィルタは、第1及
び第2のトランスコンダクタンス回路から構成される。
フィルタの入力端子Vip,Vinは、第1のトランス
コンダクタンス回路の非反転入力端子と反転入力端子に
それぞれ接続される。第1のトランスコンダクタンス回
路の非反転出力端子と反転出力端子は、それぞれ、コン
デンサを介して接地点に接続されると共に、バッファを
介して差動アクティブフィルタの出力端子Vop,Vo
nに接続される。
【0006】また、フィルタの出力端子Vop,Von
は、第2のトランスコンダクタンス回路の反転入力端子
と非反転入力端子にそれぞれ接続される。第2のトラン
スコンダクタンス回路の非反転出力端子と反転出力端子
は、それぞれ、第1のトランスコンダクタンス回路の非
反転出力端子と反転出力端子に接続される。
【0007】このような、トランスコンダクタンス回路
により構成した差動アクティブフィルタは、トランスコ
ンダクタンスを変化させることでアクティブフィルタの
周波数特性を可変化できるという特長をもつ。
【0008】トランスコンダクタンス回路を構成するト
ランジスタやコンデンサは、IC化し易い部品であり、
また、周波数特性を可変化できる、という特長を有す
る。この特長を利用し、システム的にフィルタ特性をコ
ントロールすれば、IC化に適した多種多様な差動アク
ティブフィルタを実現することができる。また、この例
のように、フィルタを差動タイプにすると、トランスコ
ンダクタンス回路を構成するトランジスタの二次歪をキ
ャンセルできるため、二次歪を生じない、或いは、二次
歪が極めて小さい差動アクティブフィルタを実現でき
る。
【0009】第1及び第2のトランスコンダクタンス回
路のトランスコンダクタンスをGmとおき、コンデンサ
の容量値をCapとして伝達特性を計算すると、
【数1】 となる。
【0010】ここで、s=j・ω(ωは、角周波数)で
ある。また、第1のトランスコンダクタンス回路の入力
までの伝達特性は、明らかに、“1”である。差動アク
ティブフィルタの入力振幅が、そのままトランスコンダ
クタンス回路の入力振幅となる。この一次ローパスフィ
ルタのカットオフ周波数は、トランスコンダクタンスG
m に比例する。
【0011】
【数2】
【0012】上述の差動アクティブフィルタの特性につ
いて具体的に説明する。
【0013】図9は、図8中のトランスコンダクタンス
回路をトランジスタにより具体化した回路例を示してい
る。
【0014】図9中のQ1,Q2,Ielは、図8の第
1のトランスコンダクタンス回路に相当し、図9中のQ
3,Q4,Ie2は、図8の第2のトランスコンダクタ
ンス回路に相当する。
【0015】Q5,Q6は、第1及び第2のトランスコ
ンダクタンス回路にバイアスを与えるために必要な要素
であり、R11,R12,Ampは、第1及び第2のト
ランスコンダクタンス回路のバイアスを安定化させるコ
モンモード帰還回路を構成している。
【0016】図9の例では、フィルタの出力端子Vo
p,Vonの平均電位が Vref になるように、差動
アンプAmpによってトランジスタQ5,Q6のベース
にバイアス電位を与え、バイアス電位の安定化を図って
いる。差動アクティブフィルタは、このようなコモンモ
ード帰還回路を持っているが、基本的には、この回路
は、フィルタ特性に影響を及ぼさないため、これについ
ての説明は、省略する。
【0017】トランスコンダクタンスGmは、
【数3】 であり、これを、上記(1)式に代入すると、図9の回
路の伝達特性を得ることができる。カットオフ周波数
は、電流 Ie に比例し、容量値 Cap に反比例す
る。
【0018】図9の差動アクティブフィルタにおいて、
ノイズを発生する主な部分は、トランジスタQ1,Q
2,Q3,Q4である。トランジスタQ5,Q6のノイ
ズは、抵抗R9,R10の抵抗値を大きくすることによ
って、相対的に、トランジスタQ1,Q2,Q3、Q4
で発生するノイズよりも小さくできる。
【0019】トランジスタが発生する代表的なノイズ
は、ベース抵抗ノイズ、ベース電流ノイズ、及び、コレ
クタ電流ノイズである。図9の差動アクティブフィルタ
は、ベースのインピーダンスが低いため、これらのノイ
ズのうち、ベース電流ノイズは、特性にあまり影響を与
えない。
【0020】そこで、以下では、ベース抵抗ノイズとコ
レクタ電流ノイズについて検討することにする。
【0021】 ベース抵抗ノイズ ベース抵抗は、全てのトランジスタで等しく、その値
は、Rbであるとすると、1Hz当たり、 Vnrb
= 4・k・T・Rb のベース抵抗ノイズが発生する。
トランジスタQ1のベースからフィルタ出力までの伝達
特性は、フィルタの伝達特性に等しくなるため、図9の
トランジスタQ1が発生するベース抵抗ノイズは、1H
z当たり、
【数4】 となる。
【0022】ここで、gmは、トランジスタQ1のトラ
ンスコンダクタンスである。トランジスタQ1,Q2,
Q3,Q4は、同じ大きさのベース抵抗ノイズを発生す
るので、図9の差動アクティブフィルタは、式(3)の
4倍大きさのベース抵抗ノイズを出力する。
【0023】 コレクタ電流ノイズ トランジスタQ1は、コレクタ電流をIcとおくと、1
Hz当たり、 Inic = 2・q・Ic という大き
さのコレクタ電流ノイズを発生する。
【0024】ノイズ発生源からフィルタ出力までの伝達
抵抗を計算すると、
【数5】 となるので、トランジスタQ1が発生するコレクタ電流
ノイズは、フィルタ出力では、1Hz当たり、
【数6】 という大きさのノイズになる。
【0025】ここでも、トランジスタQ1,Q2,Q
3,Q4は、同じ大きさのコレクタ電流ノイズを発生す
るため、図9の差動アクティブフィルタは、式(5)の
4倍の大きさのコレクタ電流ノイズを出力する。
【0026】以上より、図9の差動アクティブフィルタ
のノイズは、1Hz当たり、
【数7】 となる。
【0027】式(6)を見てわかるように、この数式に
より描かれる特性カーブは、フィルタ特性のカーブに等
しくなる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】特定の仕様を満たすカ
ットオフ周波数を有する差動アクティブフィルタを設計
する場合、トランジスタのサイズを大きくして、Rbを
小さくすると、ベース抵抗ノイズが減少し、コンデンサ
の容量値を大きくして、電流を流して、gmを大きくす
ると、コレクタ電流ノイズが減少し、その結果、差動ア
クティブフィルタのS/N比は、改善される。
【0029】しかし、トランジスタサイズを大きくする
ことは、ICのチップサイズの増大となるため、結果と
して、ICのコストアップになる。また、電流を増やす
と、消費電力の増大になるため、小型化した機器への用
途では、好まれない。即ち、コストや消費電力などの限
定された仕様の範囲で設計すると、図9の回路は、上記
の計算で示すように、ノイズの限界がある。
【0030】また、信号振幅を大きくすると、S/N比
が改善されるが、信号振幅を大きくすると、信号歪の増
大になる。差動アクティブフィルタの入力信号の振幅
は、そのままフィルタの入力信号の振幅になるため、入
力信号の振幅の増大は、歪特性の劣化に直結する。
【0031】バイポーラトランジスタのエミッタ結合差
動回路の入出力特性(トランスコンダクタンス)は、双
曲線関数の形になり、大雑把な目安としては、振幅が4
×Vt(即ち、約100mV)を超えると、著しく歪特
性が悪化する。
【0032】ここで、具体的数値例をあげて考えること
にする。
【0033】差動アクティブフィルタの帯域を、10M
Hzに設計することにし、コンデンサの値を、Cap
= 6pF とすると、伝達特性の式から、Ic = 10
μAとなる。100kHzにおいてノイズを計算するこ
とにし、トランジスタQ1のベース抵抗ノイズは、ベー
ス抵抗を Rb = 1kΩ とすると、フィルタ出力で
は、約16.55×10−18(単位は、V/Hz)
となり、トランジスタQ1のコレクタ電流ノイズは、フ
ィルタ出力では、約21.43×10−18(単位は、
/Hz)となり、フィルタ全体では、約151.9
4×10−18(単位は、V/Hz)のノイズを出力
する。
【0034】
【数8】
【0035】
【数9】
【0036】
【数10】
【0037】100mVの振幅から決まる信号パワー
は、正弦波で計算すると、1.25×10−3(単位は
)で、一次ローパスフィルタの等価ノイズ帯域幅
は、カットオフ周波数の約1.5倍であるので、ノイズ
パワーは、約2.3×10−9(単位はV)であるの
で、上記制約の中で設計した図9の回路のS/N比の限
界は、約57dBである。
【0038】実際には、他のノイズも発生するし、信号
振幅100mVでは、歪がかなり発生するため、もっと
悪い値になりがちである。
【0039】以上、説明してきたように、従来のトラン
スコンダクタンス回路を用いた差動アクティブフィルタ
は、IC化に適し、活用範囲が広い、という特長を有す
るが、これを設計する場合、チップサイズ、消費電力
や、歪などの制約があるため、これらの制約に依存し
て、S/N比の改善にも限界がある。
【0040】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、その目的は、差動アクティブフィル
タのS/N比を改善するに当たって、従来よりもチップ
サイズ、消費電力や、歪などの制約を受け難くすること
にある。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明の差動アクティブ
フィルタは、差動入力端子及び差動出力端子を有し、前
記差動出力端子にコンデンサが接続されるトランスコン
ダクタンス回路と、前記差動出力端子と前記差動入力端
子との間に接続される減衰回路とを備える。
【0042】本発明の差動アクティブフィルタは、非反
転入力端子と反転入力端子からなる差動入力端子及び非
反転出力端子と反転出力端子からなる差動出力端子を有
するトランスコンダクタンス回路と、前記差動出力端子
に接続されるコンデンサと、前記反転出力端子に接続さ
れる第1の減衰回路と、前記非反転出力端子に接続され
る第2の減衰回路とを備え、前記第1の減衰回路は、直
列接続される第1及び第2の抵抗素子から構成され、前
記第2の減衰回路は、直列接続される第3及び第4の抵
抗素子から構成され、前記第1及び第2の抵抗素子の接
続点は、前記非反転入力端子に接続され、前記第3及び
第4の抵抗素子の接続点は、前記反転入力端子に接続さ
れる。
【0043】本発明の差動アクティブフィルタは、エミ
ッタが共通接続され、その接続点に第1の電流源が接続
される第1及び第2のトランジスタと、前記第1及び第
2のトランジスタのコレクタに接続されるコンデンサ
と、前記第1のトランジスタのコレクタに接続される第
1の減衰回路と、前記第2のトランジスタのコレクタに
接続される第2の減衰回路とを備え、前記第1の減衰回
路は、直列接続される第1及び第2の抵抗素子から構成
され、前記第2の減衰回路は、直列接続される第3及び
第4の抵抗素子から構成され、前記第1及び第2の抵抗
素子の接続点は、前記第1のトランジスタのベースに接
続され、前記第3及び第4の抵抗素子の接続点は、前記
第2のトランジスタのベースに接続される。
【0044】本発明の差動アクティブフィルタは、さら
に、エミッタが共通接続され、その接続点に第2の電流
源が接続される第3及び第4のトランジスタを備え、前
記第3及び第4のトランジスタのコレクタは、前記コン
デンサに接続され、前記第3のトランジスタのコレクタ
は、前記第1の減衰回路に接続され、前記第4のトラン
ジスタのコレクタは、前記第2の減衰回路に接続され、
前記第1及び第2の抵抗素子の接続点は、前記第3のト
ランジスタのベースに接続され、前記第3及び第4の抵
抗素子の接続点は、前記第4のトランジスタのベースに
接続される。
【0045】さらに、本発明の差動アクティブフィルタ
の好ましい態様として、次のものが挙げられる。
【0046】前記第1のトランジスタと第2のトランジ
スタのエミッタ面積を異ならせ、前記第3のトランジス
タと前記第4のトランジスタのエミッタ面積を異ならせ
る。
【0047】前記トランスコンダクタンス回路のトラン
スコンダクタンスを可変化して周波数特性を可変化す
る。また、前記第1又は第2の電流源の電流値を可変化
して周波数特性を可変化してもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の差動アクティブフィルタについて詳細に説明する。
【0049】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に関わる差動アクティブフィルタを示し
ている。
【0050】本回路は、本発明の基本構成であり、一次
ローパスフィルタとなっている。本回路では、図8の差
動アクティブフィルタと同じ伝達特性を得ることができ
る。差動トランスコンダクタンス回路の非反転出力端子
と反転出力端子は、それぞれ、コンデンサを介して接地
点に接続され、かつ、バッファを介してフィルタの出力
端子Vop,Vonに接続される。
【0051】また、フィルタの入力端子Vipと差動ト
ランスコンダクタンス回路の非反転入力端子との間に
は、抵抗素子R1が接続され、フィルタの入力端子Vi
nと差動トランスコンダクタンス回路の反転入力端子と
の間には、抵抗素子R2が接続される。
【0052】また、差動トランスコンダクタンス回路の
反転出力端子と非反転入力端子との間には、抵抗素子R
3が接続され、差動トランスコンダクタンス回路の非反
転出力端子と反転入力端子との間には、抵抗素子R4が
接続される。
【0053】即ち、フィルタの入力端子Vipと出力端
子Vonとの間に直列接続された抵抗素子R1,R3の
接続点が、差動トランスコンダクタンス回路の非反転入
力端子に接続される形となり、フィルタの入力端子Vi
nと出力端子Vopとの間に直列接続された抵抗素子R
2,R4の接続点が、差動トランスコンダクタンス回路
の反転入力端子に接続される形となっている。
【0054】ここで、図1の差動アクティブフィルタの
伝達特性を求める。
【0055】なお、計算を簡単にするために、抵抗素子
R1,R2,R3,R4の抵抗値は、全て、互いに等し
いと仮定する。
【0056】図1の差動アクティブフィルタの伝達特性
は、
【数11】 のようになる。
【0057】式(7)を、従来の差動アクティブフィル
タ(図8)の伝達特性である式(1)と比較すると、本
発明の差動アクティブフィルタの伝達特性は、差動コン
ダクタンス回路のコンダクタンスGmを従来の2倍とな
るように設計するか、或いは、コンデンサの容量値を従
来の1/2になるように設計することにより、従来の差
動アクティブフィルタ(図8)の伝達特性と同じにでき
ることが分かる。
【0058】ここで、コンデンサの容量値を従来の半分
にできるということは、特に、低い周波数帯域を扱うフ
ィルタを設計する場合には、ICにとっては非常に大き
い面積を必要とするコンデンサのサイズを小さくできる
ことを意味する。
【0059】従って、本発明の差動アクティブフィルタ
によれば、特に、低い周波数帯域を扱うフィルタに適用
することにより、大幅なコストダウンを実現できる。
【0060】なお、本例では、コンデンサは、トランス
コンダクタンス回路の出力端子と接地点との間に接続し
たが、これに代えて、トランスコンダクタンス回路の2
つの出力端子間にコンデンサを接続しても、同様の効果
を得ることができる。
【0061】ところで、差動アクティブフィルタの入力
端子からトランスコンダクタンス回路の入力端子までの
伝達特性は、
【数12】 となる。
【0062】このように、高い周波数の利得が0.5と
なるハイパス特性となる。このハイパス特性の低域遮断
のカットオフ周波数は、ローパスフィルタの高域遮断の
カットオフ周波数に等しくなる。
【0063】
【数13】
【0064】図8の従来例に比べて、トランスコンダク
タンス回路に入力される振幅は、最大でも1/2である
ので、同一の歪率の範囲では、この差動アクティブフィ
ルタは、2倍の振幅を扱うことができる。
【0065】ローパスフィルタの用途では、低域に信号
エネルギーがあることが多い。ローパスフィルタは、そ
の性格上、カットオフ周波数以上の高域成分は、不要成
分として除去され、通過域にある信号のみを取り出すか
らである。ローパスフィルタのカットオフ周波数よりも
低い周波数帯域では、式(8)で示したように、トラン
スコンダクタンス回路の入力までの伝達特性がハイパス
特性であるため、低い周波数ほどトランスコンダクタン
ス回路に与えられる信号振幅は小さくなる。
【0066】極めて低い周波数においては、トランスコ
ンダクタンス回路の入力端子間は、仮想ショートにな
る。この状態では、歪は、ほとんど発生しない。言い換
えれば、カットオフ周波数よりも低い周波数において
は、図1の回路では、図8の従来回路の2倍よりもさら
に大きい信号振幅を扱うことができる。
【0067】なお、本例では、計算を簡単にするため、
また、従来回路(図8)との数式比較を分かり易くする
ために、抵抗素子R1,R2,R3,R4の全ての抵抗
値が互いに同じである、と仮定したが、例えば、抵抗素
子R1,R2の抵抗値を、RAとし、抵抗素子R3,R
4の抵抗値をRBとしてもよい(RA≠RB)。
【0068】この場合には、入力信号を増幅して出力す
ることができる、という付随的な効果を得ることができ
る。この場合の低域利得は、RB/RAとなる。
【0069】
【数14】
【0070】なお、本発明の差動アクティブフィルタの
伝達特性は、図7に示すような特性となる。
【0071】[第2の実施の形態]図2は、本発明の第
2の実施の形態に関わる差動アクティブフィルタを示し
ている。
【0072】この回路は、図1の回路内のトランスコン
ダクタンス回路を、バイポーラトランジスタで具体化し
たものである。
【0073】Q1,Q2,Ieは、トランスコンダクタ
ンス回路を構成し、Q5,Q6は、従来回路(図9)と
同様に、トランスコンダクタンス回路にバイアスを与え
る素子として機能する。R11,R12,Ampは、バ
イポーラトランジスタQ5,Q6に与えるバイアスを安
定化させるコモンモード帰還回路である。
【0074】本例では、従来回路と同様に、カットオフ
周波数を、10MHzとし、コンデンサの容量値Cap
を、6pFとして、具体的なノイズ計算を行う。
【0075】従来回路と同一のカットオフ周波数で、同
一の容量を使うと、本発明の差動アクティブフィルタで
は、差動トランスコンダクタンス回路のトランスコンダ
クタンスは、2倍にする必要がある。つまり、トランス
コンダクタンスの差動回路には、2倍の電流を流すこと
になるので、図2の回路では、素子サイズを2倍にして
いる。しかし、従来回路で2個必要だったトランスコン
ダクタンス回路が、本発明では、1個になるため、差動
アクティブフィルタを構成するトランスコンダクタンス
回路のサイズ及び消費するトータル電流は、従来回路
(図9)と本発明の回路(図2)で同じとなる。
【0076】従来回路の場合と同様に、本発明の回路に
おいても、トランジスタのベース抵抗ノイズ、コレクタ
電流ノイズ及び出力ノイズについて求めることにする。
また、本発明の場合は、帰還抵抗が必要となるため、帰
還抵抗の熱雑音も加えて、出力ノイズを計算する必要が
ある。
【0077】まず、トランジスタQ1のベースから差動
アクティブフィルタの出力までの伝達特性は、
【数15】 となる。
【0078】従って、差動アクティブフィルタの出力に
現れるベース抵抗ノイズは、
【数16】 となる。
【0079】但し、本発明の場合は、従来回路に比べ
て、素子サイズが2倍となるため、Rbは、従来回路の
半分になる。
【0080】トランジスタQ1のコレクタ電流ノイズ発
生源から出力までの伝達抵抗を求めると、
【数17】 となる。
【0081】従って、差動アクティブフィルタの出力に
現れるコレクタ電流ノイズは、
【数18】 となる。
【0082】但し、本発明の場合は、従来回路に比べ
て、電流が2倍となるため、トランスコンダクタンスg
m及びコレクタ電流Icは、従来回路の2倍となる。
【0083】帰還抵抗が発生する熱雑音は、帰還抵抗の
抵抗値をRxと置くと、
【数19】 となる。
【0084】本発明の回路において、従来回路と同様
に、カットオフ周波数を、10MHzとし、コンデンサ
の容量値Capを、6pFとすると、伝達特性から、I
c =20μAとなる。また、電流値が従来回路の2倍
であるため、素子サイズも従来回路の2倍となって、R
b = 500Ωとなる。
【0085】帰還抵抗は、従来回路には存在してないの
で、Rx = 1kΩと決め、従来回路と同様に、100
kHzにおいてノイズを計算する。
【0086】トランジスタQ1のベース抵抗ノイズは、
フィルタ出力では、約33.12×10−18(単位
は、V/Hz)となり、トランジスタQ1のコレクタ
電流ノイズは、フィルタ出力では、約42.85×10
−18(単位は、V/Hz)となり、抵抗素子R1の
抵抗ノイズは、フィルタ出力では、約16.56×10
−18(単位は、V/Hz)となる。
【0087】そして、フィルタ全体では、約218.2
×10−18(単位は、V/Hz)のノイズを出力す
る。
【0088】即ち、本発明の回路においてトランジスタ
が発生するノイズの合計値は、従来回路のそれと等し
く、帰還抵抗のノイズが加わる分だけ、本発明の差動ア
クティブフィルタが発生するノイズの方が大きくなる。
【0089】
【数20】
【0090】
【数21】
【0091】
【数22】
【0092】
【数23】
【0093】しかし、本発明のフィルタは、トランスコ
ンダクタンス回路の入力までの伝達利得が従来回路の半
分以下であり、同一の歪率条件では、2倍以上の信号を
扱うことができる。
【0094】つまり、従来回路では、歪率の制限を考慮
し、扱える信号振幅を100mVとしたが、本発明の回
路では、従来回路以下の歪率で、2倍の200mVの信
号振幅を扱うことができる。
【0095】また、信号振幅から決まる信号パワーは、
正弦波で計算すると、5×10−3(単位は、V)で
あり、従来回路と同様に、一次ローパスフィルタの等価
ノイズ帯域幅をカットオフ周波数の約1.5倍とすれ
ば、ノイズパワーは、約3.28×10−9(単位は、
)となるので、上記制約の中で設計した図2の回路
のS/N比の限界は、約62dBとなる。
【0096】即ち、同一の歪率、同一の容量値という条
件のもとで比較すると、本発明の回路の方がS/N比が
良くなる。具体的には、帰還抵抗の選び方によって、S
/N比が変わるが、特に、ローパスフィルタに与える信
号エネルギーが低域で大きいような信号処理において
は、このS/N比の差は、さらに拡大し、本発明の回路
がさらに有利になる。
【0097】
【数24】
【0098】[第3の実施の形態]図3は、本発明の第
3の実施の形態に関わる差動アクティブフィルタを示し
ている。
【0099】図1の回路内のトランスコンダクタンス回
路のもっともシンプルな形は、図2に示したようなエミ
ッタ結合差動回路であり、2個のトランジスタのエミッ
タを共通接続し、共通エミッタを定電流でバイアスし、
ベースに入力信号を与えてコレクタから電流信号を取り
出す。
【0100】トランジスタのベース−エミッタ間電圧
は、コレクタ電流に対して対数特性を持つため、これが
歪みとなる。この歪みを低減する方法として、エミッタ
面積が異なる2個のトランジスタを使用したエミッタ結
合回路を2組使用し、エミッタ面積を逆方向にアンバラ
ンスにすることで、エミッタ結合差動回路の歪みを低減
する方法が知られている。
【0101】図3は、そのような歪みを低減したトラン
スコンダクタンス回路を本発明の差動アクティブフィル
タに適用した例である。このような改善されたトランス
コンダクタンス回路を用いると、さらに、低歪み、高S
/N比の差動アクティブフィルタを実現できる。
【0102】[第4の実施の形態]図4は、本発明の第
4の実施の形態に関わる差動アクティブフィルタを示し
ている。
【0103】本発明のトランスコンダクタンス回路は、
バイポーラ回路に限定されるわけではなく、従来回路と
同様に、MOSトランジスタでも構成することができ
る。本発明の差動アクティブフィルタに適用するトラン
スコンダクタンス回路の構成は、図1から分かるよう
に、特に、制限されない。つまり、差動入力、差動出力
のトランスコンダクタンス回路であれば、本発明の適用
が可能である。
【0104】[第5の実施の形態]図5は、本発明の第
5の実施の形態に関わる差動アクティブフィルタを示し
ている。
【0105】本例の回路は、二次ローパスフィルタに関
する。
【0106】帰還抵抗R1,R2,R3,R4,R5,
R6,R7,R8の全ての抵抗値が同じであると仮定
し、伝達特性を計算すると、
【数25】 となる。
【0107】この式の形から、Gm1,Gm2,Cap
1,Cap2の値の選び方によって、任意の極配置の二
次ローパスフィルタを実現できる。図5において、網目
で覆った部分によりフィルタが構成され、抵抗素子R
1,R2側の第1のトランスコンダクタンス回路の入力
端を第1の入力端と考え、抵抗素子R3,R4側の第2
のトランスコンダクタンス回路の入力端を第2の入力端
と考えると、従来回路で考案されてきた種々の形式の差
動アクティブフィルタに対しても、本発明を容易に適用
できる。ここでは、二次ローパスフィルタについて示し
た。
【0108】なお、説明を分かり易くするために、帰還
抵抗の抵抗値が全て等しいと仮定したが、必ずしも全て
の抵抗値が同じである必要はない。例えば、図5の回路
の場合には、R3 = α×R1、R4 = α×R2 と
なるようにすると、低域の増幅利得をαにすることがで
きる。
【0109】
【数26】
【0110】[第6の実施の形態]図6は、本発明の第
6の実施の形態に関わる差動アクティブフィルタを示し
ている。
【0111】従来回路で考案されてきた種々の形式の差
動アクティブフィルタに対して、本発明を容易に適用で
きることをさらに示すため、二次ハイパスフィルタに適
用した例を示した。帰還抵抗の値をすべて同じとして伝
達特性を求めると、
【数27】 となり、任意の極配置の二次ハイパスフィルタを実現で
きる。
【0112】
【数28】
【0113】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の差動ア
クティブフィルタは、抵抗により減衰帰還することで、
トランスコンダクタンス回路の入力振幅を小さくして、
歪みを低減し、大振幅を扱えるようにしている。これに
よって、従来の差動アクティブフィルタよりも高いS/
N比を持つ差動アクティブフィルタを実現することがで
きる。
【0114】また、従来から考案されてきた種々のトラ
ンスコンダクタンス回路の特性改善手法を容易に本発明
の差動アクティブフィルタに適用することができ、ま
た、本発明は、従来考案されてきた種々のアクティブフ
ィルタに容易に適用できるため、本発明の差動アクティ
ブフィルタは、極めて応用できる範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関わる差動アクテ
ィブフィルタを示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に関わる差動アクテ
ィブフィルタを示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に関わる差動アクテ
ィブフィルタを示す図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に関わる差動アクテ
ィブフィルタを示す図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に関わる差動アクテ
ィブフィルタを示す図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に関わる差動アクテ
ィブフィルタを示す図。
【図7】本発明の回路のフィルタ利得とGm入力までの
利得を示す図。
【図8】従来の差動アクティブフィルタの第1例を示す
図。
【図9】従来の差動アクティブフィルタの第2例を示す
図。
【符号の説明】
Vip,Vin :フィルタの入力端
子、 Vop,Von :フィルタの出力端
子、 R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8 :
抵抗素子、 Cap,Cap1,Cap2 :コンデンサ、 Gm,Gm1,Gm2 :トランスコンダクタ
ンス回路、 Q1,Q2,Q3,Q4 :トランジスタ、 Ie :電流源、 Amp :増幅器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動入力端子及び差動出力端子を有し、
    前記差動出力端子にコンデンサが接続されるトランスコ
    ンダクタンス回路と、前記差動出力端子と前記差動入力
    端子との間に接続される減衰回路とを具備することを特
    徴とする差動アクティブフィルタ。
  2. 【請求項2】 非反転入力端子と反転入力端子からなる
    差動入力端子及び非反転出力端子と反転出力端子からな
    る差動出力端子を有するトランスコンダクタンス回路
    と、前記差動出力端子に接続されるコンデンサと、前記
    反転出力端子に接続される第1の減衰回路と、前記非反
    転出力端子に接続される第2の減衰回路とを具備し、 前記第1の減衰回路は、直列接続される第1及び第2の
    抵抗素子から構成され、前記第2の減衰回路は、直列接
    続される第3及び第4の抵抗素子から構成され、前記第
    1及び第2の抵抗素子の接続点は、前記非反転入力端子
    に接続され、前記第3及び第4の抵抗素子の接続点は、
    前記反転入力端子に接続されることを特徴とする差動ア
    クティブフィルタ。
  3. 【請求項3】 エミッタが共通接続され、その接続点に
    第1の電流源が接続される第1及び第2のトランジスタ
    と、前記第1及び第2のトランジスタのコレクタに接続
    されるコンデンサと、前記第1のトランジスタのコレク
    タに接続される第1の減衰回路と、前記第2のトランジ
    スタのコレクタに接続される第2の減衰回路とを具備
    し、 前記第1の減衰回路は、直列接続される第1及び第2の
    抵抗素子から構成され、前記第2の減衰回路は、直列接
    続される第3及び第4の抵抗素子から構成され、前記第
    1及び第2の抵抗素子の接続点は、前記第1のトランジ
    スタのベースに接続され、前記第3及び第4の抵抗素子
    の接続点は、前記第2のトランジスタのベースに接続さ
    れることを特徴とする差動アクティブフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の差動アクティブフィルタ
    において、 エミッタが共通接続され、その接続点に第2の電流源が
    接続される第3及び第4のトランジスタを具備し、 前記第3及び第4のトランジスタのコレクタは、前記コ
    ンデンサに接続され、前記第3のトランジスタのコレク
    タは、前記第1の減衰回路に接続され、前記第4のトラ
    ンジスタのコレクタは、前記第2の減衰回路に接続さ
    れ、 前記第1及び第2の抵抗素子の接続点は、前記第3のト
    ランジスタのベースに接続され、前記第3及び第4の抵
    抗素子の接続点は、前記第4のトランジスタのベースに
    接続されることを特徴とする差動アクティブフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記第1のトランジスタと第2のトラン
    ジスタのエミッタ面積を異ならせ、前記第3のトランジ
    スタと前記第4のトランジスタのエミッタ面積を異なら
    せたことを特徴とする請求項4記載の差動アクティブフ
    ィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の差動アクティブフ
    ィルタにおいて、 前記トランスコンダクタンス回路のトランスコンダクタ
    ンスを可変としたことを特徴とする差動アクティブフィ
    ルタ。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の差動アクティブフィルタ
    において、 前記第1の電流源の電流値を可変としたことを特徴とす
    る差動アクティブフィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の差動アクティブフィルタ
    において、 前記第1及び第2の電流源の電流値を可変としたことを
    特徴とする差動アクティブフィルタ。
JP2001106192A 2001-04-04 2001-04-04 差動アクティブフィルタ Pending JP2002305428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106192A JP2002305428A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 差動アクティブフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106192A JP2002305428A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 差動アクティブフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002305428A true JP2002305428A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18958741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001106192A Pending JP2002305428A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 差動アクティブフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002305428A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7482871B2 (en) 2006-01-09 2009-01-27 Samsung Electronics Co., Ltd. CMOS amplifier of filter for ultra wideband application and method of the same
US7865087B2 (en) 2006-11-15 2011-01-04 Sharp Kabushiki Kaisha Bandpass filter circuit, band-elimination filter circuit, infrared signal processing circuit
US8260155B2 (en) 2006-07-18 2012-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Carrier detection circuit, method for controlling carrier detection circuit, and infrared signal processing circuit having the carrier detection circuit
JP2012175278A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Fujitsu Microelectronics Solutions Ltd バンドパスフィルタ及びバンドパスフィルタのキャリブレーション方法
CN114448384A (zh) * 2022-02-09 2022-05-06 深圳市九天睿芯科技有限公司 一种滤波电路

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7482871B2 (en) 2006-01-09 2009-01-27 Samsung Electronics Co., Ltd. CMOS amplifier of filter for ultra wideband application and method of the same
US8260155B2 (en) 2006-07-18 2012-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Carrier detection circuit, method for controlling carrier detection circuit, and infrared signal processing circuit having the carrier detection circuit
US7865087B2 (en) 2006-11-15 2011-01-04 Sharp Kabushiki Kaisha Bandpass filter circuit, band-elimination filter circuit, infrared signal processing circuit
JP2012175278A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Fujitsu Microelectronics Solutions Ltd バンドパスフィルタ及びバンドパスフィルタのキャリブレーション方法
CN114448384A (zh) * 2022-02-09 2022-05-06 深圳市九天睿芯科技有限公司 一种滤波电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100946815B1 (ko) 프로그램 가능한 저잡음 증폭기 및 방법
US6476676B1 (en) Semiconductor integrated circuit
JPS62200808A (ja) トランスコンダクタンス増幅器
JPH1056336A (ja) ミキサ回路
JP2002305428A (ja) 差動アクティブフィルタ
EP1811662B1 (en) A lowpass biquad VGA filter
Minaei et al. New current-mode integrator, all-pass section and quadrature oscillator using only active elements
JP5375680B2 (ja) 単相差動変換器
JPH07283660A (ja) 多入力トランジスタおよび多入力トランスコンダクタ回路
JPH0237723B2 (ja)
JP3108551B2 (ja) フィルタ回路
Obma et al. A fully balanced first order high-pass filter
JP2000077976A (ja) アクティブ電子フィルタ回路
JP2653474B2 (ja) アクティブフィルター回路
Sladok et al. Systematic design of pseudo-differential frequency filter
JP4227320B2 (ja) 複素バンドパスフィルタ
Bayard CFOA based inverting amplifier bandwidth enhancement
Emanovic et al. Influence of CMOS CCII parasitics in realization of two-integrator band-pass filter
Agarwal et al. Compact Design of Universal biquadratic filter using Basic Current Conveyor and Transconductance Amplifier
US6346860B2 (en) Resonator
JPH0310244B2 (ja)
JPH03190308A (ja) トランスコンダクタンス増幅器
JP2590877B2 (ja) グラフィックイコライザ回路
JPH06164314A (ja) アクティブフィルタ回路
JP3025718B2 (ja) ラグリードフィルタ