JP2000077976A - アクティブ電子フィルタ回路 - Google Patents

アクティブ電子フィルタ回路

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JP2000077976A
JP2000077976A JP11229757A JP22975799A JP2000077976A JP 2000077976 A JP2000077976 A JP 2000077976A JP 11229757 A JP11229757 A JP 11229757A JP 22975799 A JP22975799 A JP 22975799A JP 2000077976 A JP2000077976 A JP 2000077976A
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impedance
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filter circuit
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JP11229757A
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Holger Gehrt
ゲールト ホルガー
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Koninklijke Philips NV
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Koninklijke Philips Electronics NV
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/12Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
    • H03H11/126Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback using a single operational amplifier

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度により半導体本体上に、且つ小さい半
導体面積上に製作され得る、高インピーダンスを有する
入力インピーダンス装置を含んでいる、アクティブ電子
フィルタ装置を提供する。 【解決手段】 本発明によると、そのようなフィルタ回
路内に高精度を有し且つ必要な最小限の半導体面積を有
する半導体本体上に製作され得る、高インピーダンスを
有する入力インピーダンス装置を得るために、該入力イ
ンピーダンス装置が少なくとも3個のインピーダンス分
枝を有する少なくとも1個のT回路網を具え、それらの
インピーダンス分枝のうちの第1のインピーダンス分枝
はフィルタ入力端子へ接続され、第2のインピーダンス
分枝は増幅器入力端子へ接続されて、且つ第3のインピ
ーダンス分枝は前記フィルタ入力端子からの電流を排出
させるための回路点へ接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 ‐ 少なくとも1個のフィルタ入力端子、 ‐ 少なくとも1個の増幅器入力端子を有する少なくと
も1個の増幅器素子、及び少なくとも1個のフィルタ入
力端子と少なくとも1個の増幅器入力端子とに対して、
フィルタ特性を定義し且つ前記増幅器入力端子へ前記フ
ィルタ入力端子を接続するための入力インピーダンス装
置を具えた回路網、を具えているアクティブ電子フィル
タ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許明細書第4,509,019号
から、同調できる高域通過又は低域通過フィルタは既知
であり、該フィルタは2個の入力分枝か又は2個のフィ
ードバック分枝かのいずれか内に(又は入力分枝とフィ
ードバック分枝との双方内に)電子的に制御できる素子
を有するプッシュプル増幅器を含んでいる。他方の分枝
の各々はリアクタンス素子を含んでいる。この装置が低
い歪を達成するために働き、それが電圧制御素子とし
て、非線型素子、例えばMOSトランジスタを用いて、
半導体本体上の単純な一体化を許容する。
【0003】この既知のフィルタ回路は、そのようなフ
ィルタ回路により達成できる時定数が、可制御素子とし
て用いられるMOSトランジスタの抵抗値が比較的小さ
い制御領域にわたってのみ変えられ得るので、比較的小
さい制御領域にわたってのみしか制御できないと言う欠
点を有していることが見出された。
【0004】米国特許明細書第4,780,690号か
ら、時定数が比較的大きい領域にわたって調節できねば
ならないフィルタ装置が知られている。このフィルタ装
置は反転入力端子、非反転入力端子、反転出力端子、非
反転出力端子、第1入力端子及び第2入力端子、第1コ
ンデンサを含み且つ前記非反転出力端子と前記反転入力
端子との間に配置された第1フィードバック回路、及び
前記第1コンデンサと実質的に同じ第2コンデンサを含
み、且つ前記反転出力端子と前記非反転入力端子との間
に配置された第2フィードバック回路を有するプッシュ
プル増幅器を具えている。この既知のフィルタ装置は更
に可変相互コンダクタンスを有する相互コンダクタンス
回路を具え、その相互コンダクタンス回路は、その増幅
器の反転入力端子と非反転入力端子とへそれぞれ接続さ
れた2個の出力端子と同時に、そのフィルタ装置の入力
端子へ接続された2個の入力端子を有している。その相
互コンダクタンス回路は平衡入力電圧を平衡出力電流に
変換する電圧制御電流源である。その相互コンダクタン
スが出力電流と入力電圧との間の比例係数を指令する。
一般に、この相互コンダクタンスは比較的大きい領域に
わたって変えられ得て、その結果として既知のフィルタ
装置の時定数もまた比較的大きい領域にわたって可変で
なくてはならない。
【0005】米国特許明細書第4,780,690号に
よるフィルタ装置の相互コンダクタンス回路は、各々が
制御入力端子と第1及び第2入力端子とを有する幾つか
のアクティブ素子を含んでいる。前記のアクティブ素子
のうちの少なくとも2個の制御入力端子が、前記のフィ
ルタ装置の入力端子へ接続されている。前記の少なくと
も2個のアクティブ素子の第1出力端子が互いに直接接
続され、且つこれらの2個のアクティブ素子の第2出力
端子が、それぞれ前記の反転増幅器入力端子と前記の非
反転増幅器入力端子とへ接続されている。
【0006】米国特許明細書第4,780,690号か
ら既知のフィルタ装置は更に、相互コンダクタンス回路
を装荷するための負荷回路を具えている。この負荷回路
が相互接続されたベース電極がダイオードを介して2個
の抵抗の間の分岐点へ接続され、それらの抵抗がその相
互コンダクタンス回路の出力端子の間に配置されてい
る、第1及び第2電流源トランジスタを具えている。
【0007】米国特許明細書第4,780,690号か
らMOSトランジスタによって相互コンダクタンス回路
を形成することが更に既知である。この既知の相互コン
ダクタンス回路もまた比較的大きい線型電圧領域を有す
るように想定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】高精度により半導体本
体上に且つ小さい半導体面積上に製作され得る、高イン
ピーダンスを有する入力インピーダンス装置を含んでい
る、アクティブ電子フィルタ装置を提供することが本発
明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、この目
的は、その入力インピーダンス装置が少なくとも3個の
インピーダンス分枝を有し、それらのインピーダンス分
枝のうちの第1のインピーダンス分枝が前記フィルタ入
力端子へ接続され、第2インピーダンス分枝が前記増幅
器入力端子へ接続され且つ第3インピーダンス分枝が前
記フィルタ入力端子から電流を排出させるための回路点
へ接続されている、少なくとも1個のT回路網を具えて
いることで、冒頭文節において定義された種類のアクテ
ィブ電子フィルタ回路において達成される。
【0010】T回路網によった入力インピーダンス装置
の実施は、1個以上のフィルタ入力端子へ加えられる信
号電流の一部がそれを介して1個以上の関連するフィル
タ入力端子の周りへ通されるインピーダンス分枝に帰着
する。この結果として、信号電流の前記の部分がフィル
タ特性を定義する回路網においてもはや利用できず、且
つ結果として、1個又は複数個のフィルタ入力端子にお
いて働く実効インピーダンスがそれに応じて増加する。
1個又は複数個のフィルタ入力端子からこの電流を排出
させるための回路点は、その回路の共通接地点であり得
る。
【0011】本発明の好都合な実施例においては、2個
のフィルタ入力端子と2個の増幅器入力端子を有する1
個の増幅器素子とを有するアクティブ電子フィルタ回路
が、入力インピーダンス装置がフィルタ入力端子のうち
の第1入力端子と第2入力端子と、増幅器入力端子のう
ちの第1及び第2入力端子とへそれぞれ接続された、第
1、第2、第3及び第4インピーダンス分枝を有する少
なくとも1個のT回路網を具え、且つ前記第1及び第2
インピーダンス分枝が、一方では、第3及び第4インピ
ーダンス分枝へ接続され、他方では、第5インピーダン
ス分枝を介して接続されるような方法で設計されてい
る。
【0012】好適には、この種類のアクティブフィルタ
回路はプッシュプル増幅器素子の形をとる。増幅器入力
端子を迂回する信号電流の部分は、フィルタ入力端子の
一方から第5インピーダンス分枝を介して他方のフィル
タ入力端子へ道を付けられており、その結果としてこの
電流が排出される別の回路点を有することは必要ではな
い。代りに、フィルタ入力端子の一方が回路点のように
働き、且つこの実施例においては、この電子フィルタ回
路の入力インピーダンス装置は、優先的に浮動であり得
る。
【0013】本発明によるアクティブ電子フィルタ回路
の別の実施例においては、入力インピーダンス装置が従
属接続で少なくとも2個のT回路網を具えている。従っ
て、その入力インピーダンス装置のインピーダンス値は
最少数の回路素子によって大幅に増大され得る。
【0014】本発明のもう一つの実施例においては、1
個又は複数個のT回路網がフィルタ入力端子と増幅器入
力端子との双方又はいずれか一方に対して対称である。
この対称な装置は特にプッシュプル回路に適している。
【0015】本発明のもう一つの変形においては、イン
ピーダンス分枝がオーム素子によって本質的に形成され
ており、特に、少なくとも幾つかのインピーダンス分枝
は可制御の本質的オーム素子を含み得る。好適には、可
制御の本質的オーム素子は各T回路網内に対称に配置さ
れる。本発明によるアクティブ電子フィルタ回路のフィ
ルタ特性は、好都合に定義され得て且つ可制御の本質的
オーム素子によって正確に調節され得て、その可制御の
本質的オーム素子は好適にMOSトランジスタによって
形成される。MOSトランジスタが用いられる場合に
は、これは制御電圧によって本質的に知られている方法
で達成され得る。
【0016】本発明によるアクティブ電子フィルタ回路
の好適な一実施例においては、そのフィルタ特性を決定
する回路網がその増幅器素子と一緒に、積分段の形をと
る。そのような積分段においては、入力インピーダンス
装置が好適には純粋に抵抗性である。
【0017】本発明によるアクティブ電子フィルタ装置
は、それらが半導体本体上に一体化され得ると言う事実
の結果として、それらがこの装置の小型化を促進するの
で、すべての電子通信設備に好都合に用いられ得る。同
時に、それらのフィルタ特性は高い信号処理品質が達成
され得るような精度により調節され得る。
【0018】
【発明の実施の形態】実例により与えられる本発明の一
実施例が、図面において類似の要素は同じ参照符号を付
してある図面に示されている。
【0019】本発明を二極平衡積分器フィルタの例を用
いて説明しよう。図1はそのような積分器フィルタを示
している。この積分器フィルタは非反転増幅器入力端子
2、反転増幅器入力端子3、反転増幅器出力端子4及び
非反転増幅器出力端子5を有する増幅器素子1を具えて
いる。この平衡積分器フィルタのフィルタ特性を決める
回路網は、第1オーム抵抗6と第2オーム抵抗7とを具
えている入力インピーダンス装置を含んでいる。その第
1オーム抵抗6が第1フィルタ入力端子8を非反転増幅
器入力端子2へ接続し、且つその第2オーム抵抗7が第
2フィルタ入力端子9を反転増幅器入力端子3へ接続す
る。その平衡積分器フィルタのフィルタ特性を決める回
路網は、2個のキャパシタンスを更に含んでおり、それ
らのキャパシタンスのうちの参照符号10を付けられた
第1のキャパシタンスは、反転増幅器出力端子4と非反
転増幅器入力端子2との間のフィードバック分枝を形成
し、一方第2のキャパシタンス11は非反転増幅器出力
端子5と反転増幅器入力端子3との間のフィードバック
分枝を形成している。その上、増幅器出力端子4、5が
図1に示された平衡積分器フィルタの出力端子を形成し
ている。
【0020】図1に示されたプッシュプル増幅器は制御
される構成要素によって高精度で構成され得て、且つそ
の上、半導体本体上に全体的に集積され得る。制御され
る構成要素、すなわち特性データが制御できる回路素子
として、オーム抵抗6、7がそれにより形成され得るM
OSトランジスタを用いることが好ましい。これは基本
的に米国特許明細書第4,509,019号から知られ
ている。
【0021】この構造のアクティブ電子フィルタ回路、
例えば平衡積分器フィルタを設計するために、基本的な
手順はいわゆる創造されるべきフィルタ用の原型フィル
タが所定の仕様書に基いて展開されることである。これ
が理想的フィルタ変形に、本例においては、回路素子が
それに対して理想的であると仮定される平衡積分器フィ
ルタの理想的変形に変換される。この目的のために、オ
ーム抵抗とキャパシタンスとの値の設計に対して、ある
レベルの値が選ばれねばならない。この選択は実現され
るべきフィルタ回路のための仕様書に依存して行われ
る。そのような仕様書は、特に、そのフィルタ回路の信
号対雑音比及び電流消費を含んでいる。
【0022】これらの仕様書は実現されるべきオーム抵
抗に対する且つ、適切な場合には、実現されるへきキャ
パシタンスに対してもまた標準値として用いられ得る適
切な基本的抵抗に帰着する。実施されるべきフィルタ回
路の素子の特性データはそれでこの基本的抵抗に対して
変動させられる。
【0023】アクティブ電子フィルタ回路の合成用の方
法は、文献から、例えば1990年に、Prentice Hall によ
り発行された、R.Schaumann, M.S.Ghausi 及び K.R.Lak
erによる専攻論文「Design of Analog Filters」から基
本的に知られている。
【0024】そのようなフィルタ回路の設計における所
望の精度を考慮して、少なくとも実質的に前記の基本的
抵抗と対応するこの回路値の全部の素子に対して選択す
ることが試みられる。しかしながら、実現されるべきフ
ィルタタイプと与えられた仕様書とに依存してこれは常
に可能ではない。個別の素子の設計に対しては、基本的
抵抗により指令された値からしばしば大きい偏差があ
る。そのときその基本的抵抗に従って設計された素子の
並列又は直列回路により、これらの逸脱する値を発生す
ることが試みられ得る。例えば、高オーム抵抗値を有す
る素子が要求される場合には、これは基本的抵抗に従っ
ている抵抗値を各々有する個別のオーム抵抗素子の直列
回路により達成される。
【0025】かくして設計された平衡積分器フィルタの
一例が図2に示されている。それのフィルタ特性に対し
て、高入力抵抗が必要である。これを達成するために、
本例における入力インピーダンス装置は、第1オーム抵
抗60として及び第2オーム抵抗70として、それぞ
れ、4個の抵抗素子61、62、63、64及び71、
72、73、74の直列回路を具えており、それらは各
々基本的抵抗の標準値を有している。かくして、図2に
示された例における第1オーム抵抗60及び第2オーム
抵抗70は各々抵抗素子61、62、63、64、7
1、72、73又は74の抵抗値の4倍を有している。
かくして、多くの回路素子の4倍が高さで4倍の入力抵
抗を作るために必要である。
【0026】この実施方法は多数の回路素子によって非
常に複雑であり、それが入力インピーダンス装置におけ
る所望の抵抗値に比例して増加する。その上、回路素子
の数が増加するに従って、特にそれらの抵抗素子がMO
Sトランジスタの形をとる場合には、これらの素子に生
じる寄生キャパシタンスの数が同様に増加する。そのよ
うな寄生キャパシタンスは、特に高周波数の領域におい
て、所望のフィルタ特性に非常に悪影響を有する。それ
故に、高抵抗値が比較的少数の抵抗素子によって実現さ
れることを可能にする入力インピーダンス装置の設計を
目指すことが望ましい。
【0027】図3は本発明によってこの問題がいかに解
決されるかの一例を示している。このフィルタ回路に用
いられる入力インピーダンス装置の構造は、フィルタ特
性を定義することに伴われる増幅器入力端子2、3の周
りで、そのフィルタ入力端子8、9へ加えられる電流を
通すための基本的思想に見出される。これは、本例にお
いては、入力インピーダンス装置が5個のインピーダン
ス分枝を有するT回路網を具えていることで達成され
る。21と符号を付けられた、これらのインピーダンス
分枝のうちの最初の分枝は、第1フィルタ入力端子8へ
接続された一端を有し、且つ第1分岐点12へ接続され
た他端を有している。23と符号を付けられた、これら
のインピーダンス分枝のうちの第3の分枝は、この第1
分岐点12と非反転(第1)増幅器入力端子2との間に
配置されている。同様に、22と符号を付けられた、こ
れらのインピーダンス分枝のうちの第2の分枝は、第2
フィルタ入力端子9と第2分岐点13との間に配置さ
れ、その第3の分岐点は、24と符号を付けられたこれ
らのインピーダンス分枝のうちの第4の分枝を介して反
転(第2)増幅器入力端子3へ接続されている。25と
符号を付けられた、これらのインピーダンス分枝のうち
の第5の分枝は、二つの分岐点12と13との間に配置
されている。
【0028】かくして形成された入力インピーダンス装
置は、フィルタ入力端子8、9を介して流れる信号電流
の一部が、その増幅器素子1の事実上の零点を回避する
ことを確実にするT構造を有している。その結果、信号
電流のこの部分はキャパシタンス10、11を充電又は
放電するために利用できず、且つ図示の平衡積分器の実
効入力抵抗がそれに応じて増大する。図1又は2に示さ
れたフィルタ回路に対して、回路網解析によってそのフ
ィルタ入力端子8及び9における入力抵抗に対する実効
値の計算は、オーム抵抗6、7、60、70の値、すな
わちフィルタ入力端子8又は9のうちの一つと、非反転
増幅器入力端子2又は反転増幅器入力端子3のうちの一
つとの間の分枝内の、抵抗素子61〜64又は71〜7
4の合計を生じる。図3に示されたフィルタ回路に対し
ては、この実効入力抵抗Reff は次式 Reff=R21+R23+2∃R21∃R23/R25 に従って計算される。この式は全部のインピーダンス分
枝21〜25がオーム抵抗によって形成され、且つフィ
ルタ回路の対称構造を達成するために、第1及び第2イ
ンピーダンス分枝21、22内の抵抗値は等しく、且つ
第3及び第4インピーダンス分枝23、24内の抵抗値
もまた等しいことを想定して得られる。
【0029】例えば図3に示されたT回路網のインピー
ダンス分枝21〜25を形成するオーム抵抗と同様に、
図2における抵抗素子61〜64及び71〜74が同じ
抵抗値を有するように設計された場合には、図2と3と
のフィルタ回路内のフィルタ入力端子8と9とに対する
実効入力インピーダンスは一致することがわかる。しか
しながら、図2の回路と比較すると、図3に示された本
発明の実施例においては、3個の抵抗素子が廃止され得
る。
【0030】インピーダンス分枝21〜25に対する抵
抗値の異なる選択により、図3に示された入力インピー
ダンス装置はまた、フィルタ入力端子8、9に関する入
力抵抗に対して、他の、特にもっと高い実効抵抗値を得
るように設計され得る。このことが、基本的抵抗の抵抗
値あるいはそれの小さい倍数を有するインピーダンス分
枝を設計することが、それで大いに可能であると言う利
点を有している。幾つかの設計例に対して、幾つかのイ
ンピーダンス分枝21〜25が基本的抵抗の抵抗値の完
全な倍数から逸脱した抵抗値を必要とし得るが、それら
の設計はその基本的抵抗から比較的少ない程度異なるだ
けである。
【0031】本発明によるアクティブ電子フィルタ回路
の入力インダクタンス装置は一層少ない数の回路素子し
か必要としないので、これらの素子により生じる寄生効
果もまた低減される。その上、半導体面積を節約するも
っとコンパクトな構造が得られる。
【0032】図3に示された本発明の実施例の拡張が、
図3に破線で示されている。この拡張は、第1T回路網
21〜25に類似して、それぞれ第1、第2、第3、第
4及び第5インピーダンス分枝31、32、33、34
及び35により形成された別のT回路網を含んでいる。
端子36及び37がかくして拡張されたフィルタ回路の
フィルタ入力端子として働く。この別のT回路網31〜
35が、第1のT回路網21〜25と従属接続されてい
る。
【0033】好適には、これらの第1、第2、第3及び
第4インピーダンス分枝が、制御可能オーム抵抗、好適
にはMOSトランジスタの形をとる。詳細には、前記の
素子は対毎に制御される。
【0034】図示されていない一変形においては、本発
明は非対称フィルタ回路にも適用され得る。これの簡単
な例は、唯一のフィルタ入力端子を有し且つ唯一の増幅
器入力端子と唯一の増幅器出力端子とを有する増幅器素
子を具えているフィルタ回路である。積分器フィルタと
しての実施において、図1に示されたフィルタ回路に反
して、そのような既知のフィルタ回路は、例えば、第1
オーム抵抗6と第1キャパシタンス10とのみを含み得
る。単一フィルタ入力端子を有する本発明によるアクテ
ィブ電子フィルタ回路の一実施例においては、入力イン
ダクタンス装置が、その単一フィルタ入力端子と分岐点
との間に第1インピーダンス分枝、この分岐点と単一増
幅器入力端子との間に第2インピーダンス分枝、及びそ
の分岐点と大地との間に第3インピーダンス分枝を具え
得る。そのフィルタ入力端子へ加えられる信号電流の一
部がその時第3インピーダンス分枝を介して大地へ排出
され、且つ増幅器入力端子へは到達しない。
【0035】類似の方法で、積分器フィルタ以外のフィ
ルタ特性を有するフィルタ回路を実現することもまた可
能である。
【0036】積分器フィルタの場合においては、本発明
は特に、適切な精度を有するRC時定数に対して大きい
値を設計する問題が、簡単且つ効果的方法で対処され得
ることを可能にする。かくして、より高い設計精度、よ
り少ない数の回路素子による寄生素子の低減された影響
及び必要な半導体面積の低減を達成することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 米国特許明細書第4,509,019号から
引き出された設計のアクティブ電子フィルタ回路の一例
として平衡積分器フィルタを示している。
【図2】 図1に示されたフィルタ回路の変形を示して
いる。
【図3】 本発明によるアクティブ電子フィルタ回路の
一例として平衡積分器フィルタを示している。
【符号の説明】
1 増幅器素子 2 非反転増幅器入力端子 3 反転増幅器入力端子 4 非反転増幅器出力端子 5 非反転増幅器出力端子 6 第1オーム抵抗 7 第2オーム抵抗 8 第1フィルタ入力端子 9 第2フィルタ入力端子 10 第1キャパシタンス 11 第2キャパシタンス 12 第1分岐点 13 第2分岐点 21 第1のインピーダンス分枝 22 第2のインピーダンス分枝 23 第3のインピーダンス分枝 24 第4のインピーダンス分枝 25 第5のインピーダンス分枝 31 第1インピーダンス分枝 32 第2インピーダンス分枝 33 第3インピーダンス分枝 34 第4インピーダンス分枝 35 第5インピーダンス分枝 36,37 端子 60〜64 抵抗素子 70〜74 抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ‐ 少なくとも1個のフィルタ入力端
    子、 ‐ 少なくとも1個の増幅器入力端子を有する少なくと
    も1個の増幅器素子、及び少なくとも1個のフィルタ入
    力端子と少なくとも1個の増幅器入力端子とに対して、
    フィルタ特性を定義し且つ前記増幅器入力端子へ前記フ
    ィルタ入力端子を接続するための入力インピーダンス装
    置を具えた回路網、を具えているアクティブ電子フィル
    タ回路において、 前記入力インピーダンス装置が少なくとも3個のインピ
    ーダンス分枝を有し、該インピーダンス分枝のうちの第
    1のインピーダンス分枝が前記フィルタ入力端子へ接続
    され、第2インピーダンス分枝が前記増幅器入力端子へ
    接続され且つ第3インピーダンス分枝が前記フィルタ入
    力端子から電流を排出させるための回路点へ接続されて
    いる、少なくとも1個のT回路網を具えていることを特
    徴とするアクティブ電子フィルタ回路。
  2. 【請求項2】 2個のフィルタ入力端子と2個の増幅器
    入力端子を有する1個の増幅器素子とを有する、請求項
    1記載のアクティブ電子フィルタ回路において、前記入
    力インピーダンス装置が前記フィルタ入力端子のうちの
    第1入力端子と第2入力端子と、前記増幅器入力端子の
    うちの第1及び第2入力端子とへそれぞれ接続された、
    第1、第2、第3及び第4インピーダンス分枝を有する
    少なくとも1個のT回路網を具え、且つ前記第1及び第
    2インピーダンス分枝が、一方では、前記第3及び第4
    インピーダンス分枝へ接続され、且つ他方では、第5イ
    ンピーダンス分枝を介して接続されていることを特徴と
    するアクティブ電子フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のアクティブ電子フィルタ
    回路において、 前記入力インピーダンス装置が少なくとも2個のT回路
    網を従属接続で具えていることを特徴とするアクティブ
    電子フィルタ回路。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のアクティブ電子フ
    ィルタ回路において、前記1個以上のT回路網が、前記
    フィルタ入力端子と前記増幅器入力端子との双方又はい
    ずれか一方に対して対称であることを特徴とするアクテ
    ィブ電子フィルタ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載のアク
    ティブ電子フィルタ回路において、 前記インピーダンス分枝が本質的にオーム素子によって
    形成されていることを特徴とするアクティブ電子フィル
    タ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載のアク
    ティブ電子フィルタ回路において、 少なくとも幾つかの前記インピーダンス分枝が制御でき
    る本質的なオーム素子を含んでいることを特徴とするア
    クティブ電子フィルタ回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のアクティブ電子フィルタ
    回路において、 前記制御できる本質的なオーム素子が各T回路網内に対
    称に配置されていることを特徴とするアクティブ電子フ
    ィルタ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載のアク
    ティブ電子フィルタ回路において、 前記のフィルタ特性を決定する前記回路網が積分段の形
    をとるとを特徴とするアクティブ電子フィルタ回路。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載のアク
    ティブ電子フィルタ回路を特徴とする電子通信の分野に
    おける装置。
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