JP3025445U - 平かんなの刃先突出量測定器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平かんなの刃先突出量を簡便に直接測定する
ことができ、しかも通常必要とされる測定範囲、精度を
有する安価な器具を提供する。 【解決手段】 考案した刃先突出量測定器具は、相似三
角形において対応する辺の長さの比が一定であることを
利用して微少な刃先突出量を拡大して測定する器具であ
る。すなわち、平かんなの刃先突出量を一辺に持つ三角
形の相似三角形を、測定器具本体１、平かんなの下端面
９、表示棒３によって形成し、拡大された刃先突出量
を、表示棒３に取り付けた表示針４の移動量から測定す
る器具である。基本的には目盛５や基準線６を表示した
本体１と表示針４を取り付けた表示棒３の二部品から構
成され、安定した状態で測定できるようにかんな身と接
触する本体１の基準線６部分には磁石７が埋め込んであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この実用新案は、平かんなの刃先突出量を測定する器具である。

【０００２】

【従来の技術】

平かんなの刃先突出量を測定する方法として、各種変位計（ダイヤルゲージ等 ）を使用する装置が一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ダイヤルゲージ等の変位計を使用した装置は、平かんな本体の価格に比べ極め て高価な測定器具となり、持ち運びや測定操作の簡便性に欠ける問題点があった 。 本考案は、これらの問題点を解決するために開発したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

考案した器具は、相似三角形において対応する辺の長さの比が一定であること を利用したもので、基本的には目盛５や基準線６を表示した測定器具本体１と表 示針４を取り付けた表示棒３の二部品から構成されるため小型で構造が簡単、持 ち運びや測定操作が容易、さらに安価に製作できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

かんなの刃先を測定器具本体１に示された基準線６に合わせ、矢印の方向に軽 く押さえると本体先端部が持ち上がる。このとき、表示棒３に取り付けた表示針 ４の位置から刃先突出量を計測する。また、基準線６の上部にはかんな刃に接触 しない程度に磁石７を埋め込んで、基準線６と刃先線を合わせたときにずれが少 なく安定した状態で測定できるようにしてある。

【０００６】

【実施例】 測定器具本体１の支点８から基準線６までの距離を５ｍｍおよび支点８から表 示棒３の距離を１００ｍｍとして２０倍に刃先突出量を拡大表示する器具とする 。このような寸法で器具本体１を製作すると、通常よく使用される平かんな（刃 先幅４５〜５０ｍｍ、かんな台の丈２５０〜２８０ｍｍ）に使用できる。なお、 この器具の測定精度は測定範囲０．７ｍｍ以下で±０．０１ｍｍ程度である。

【０００７】

【考案の効果】

本案は以上説明したような単純な構造であることから、測定操作が簡単で通常 必要と思われる測定範囲と測定精度を有する。また、従来の変位計を使用した測 定器具に比べ小型で極めて安価に製造できるため、例えば、中学校の技術・家庭 科「木材加工」領域のかんな削り学習の刃先調整指導時に有効な教具として使用 できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図・側断面図である。

【図２】本考案の測定状態の正面図である。

【符合の説明】 １ 本体 ２ 基準面 ３ 表示棒 ４ 表示針 ５ 目盛 ６ 基準線 ７ 磁石 ８ 支点 ９ 下端面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）の基準面（２）に対し直角に
   あけた穴に、可動式の表示棒（３）を挿入し、表示棒
   （３）に取り付けた表示針（４）の移動量から刃先突出
   量を測定する器具。