JP3025380B2 - ワーク位置決め用基台の製作方法 - Google Patents

ワーク位置決め用基台の製作方法

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JP3025380B2
JP3025380B2 JP4231026A JP23102692A JP3025380B2 JP 3025380 B2 JP3025380 B2 JP 3025380B2 JP 4231026 A JP4231026 A JP 4231026A JP 23102692 A JP23102692 A JP 23102692A JP 3025380 B2 JP3025380 B2 JP 3025380B2
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work
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positioning base
shape
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正一 生田
英世 竹内
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ワークに対してパーツ
の組付け等の作業を行うときにワークを所定位置に位置
決め固定させるためのワーク位置決め用基台に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを所定位置に固定して,このワー
クに対してパーツの組付け等を行うために,スポット溶
接あるいはリベット締結等が実施される。このようなワ
ークを所定位置に位置決めするために作業用治具として
位置決め用基台が用いられる。図3に示す例は,位置決
め用基台の従来例構成を示す平面図(a)と側面図
(b)である。定盤30上にワーク31の位置決めピン
32,クランプ33等がワーク31の形状に合致させて
配置されており,ワーク31は位置決めピン32で位置
決めされて基台30上に載置され,クランプ33によっ
て固定される。前記位置決めピン32,クランプ33等
は図3(b)に示すように,定盤30に立設されたネス
ト32a,33aによって支持されている。上記のよう
に定盤30上にネスト32a,33a等によって浮かせ
て支持されたワーク31に対して,所定位置に配置され
るパーツを,図示するように,ロボット36によって移
動してくるスポット溶接ガン35によってスポット溶
接,あるいはリベット締結等の手段によって固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例の位置
決め用基台の構成は,ワークに対応させるためのネスト
やクランプ等の設置位置の設定や,スポット溶接ガン等
との干渉チェックに設計の段階から多くの時間を要し,
尚且つ,綿密な検討を行った後でも作業現場での状況か
ら変更を余儀なくされることが少なくなく,設備計画か
ら生産までに多くの時間と労力を必要とする問題点を有
していた。ここで,例えば特開平2−232134号公
報に記載されているように,ワークの下面形状を型取っ
て基台を製造する方法が考えられる。しかしながら,こ
のように単にワーク形状を型取った基台を用いる場合に
は,基台と作業トーチとが干渉しないワーク上面への作
業しか行うことができず,例えばスポット溶接やリベッ
ト締結のようにワークをその上下から挟み込む形で作業
を行う場合には適用できない。また,例えば実公平3−
35508号公報には,枠の部分のみを残して内部に開
口部を形成した板状の基台が提案されている。この基台
では,その枠部においてワークを保持しつつ上記開口部
を介してワークをその上下から挟み込む形で作業を行う
ことが可能となっている。しかしながら,上記基台にお
いては,ワークはその縁部のみにおいて保持されるた
め,例えば薄板状のワークなど,十分な強度を有しない
ワークを対象とする場合には,例えばワーク中央部に撓
みが生じるなどワークの固定状態が不十分となり,正確
な作業が行えない可能性があった。本発明は上記問題点
に鑑みて創案されたもので,ワークをその上下から挟み
込む形で作業を行う場合にワーク全体をしっかり保持す
ることが可能なワーク位置決め用基台の製作方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する手段は,所定の作業手段によってワ
ークをその上下から挟み込む形で作業を行う際に,ワー
クを所定の作業位置に位置決め支持するワーク位置決め
用基台の製作方法において,上記ワークの形状に沿った
ポジ型を生成するポジ型生成工程と,上記ポジ型生成工
程で得られた上記ポジ型に,上記ワーク上の作業点を転
記する作業点転記工程と,上記ポジ型に,上記作業点転
記工程で転記された上記作業点を含む所定の開口部を形
成する開口部形成工程と,上記開口部形成工程において
開口部が形成された上記ポジ型に基づいて,上記ワーク
位置決め用基台を製作する基台製作工程とを具備してな
ることを特徴とするワーク位置決め用基台の製作方法
して構成される。
【0005】
【作用】本発明によれば,基台がワーク形状に沿って形
成される鋳物によって構成されるので,ワーク形状と完
全に一致し,ネスト等の支持柱等も設計する必要なく,
スポット溶接ガン等との干渉のチェックも容易に行うこ
とができるので,製作期間を短くすることができる。
た,ワークの形状に沿って生成されたポジ型に形成され
る開口部は,上記ポジ型にワークの作業点を転記し,そ
の転記された作業点を含む形で形成されるため,基台に
形成される開口部はワークに作業を施すにあたって必要
最小限の大きさとすることができる。即ち,作業に必要
な最小限の範囲以外は全てワークの保持部として残すこ
とができる。従って,ワークをその縁部だけでなく広い
範囲で保持することができるため,例えば薄板状のワー
クなど,十分な強度を有しないワークを対象とする場合
でも,ワーク全体をしっかりと固定することができ,正
確な作業を行うことが可能となる。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明
の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1は
本発明の実施例に係るワーク位置決め用基台の平面図
(a)と側面図(b),図2は実施例に係る基台の製作
工程を示す説明図である。図1において,ワーク位置決
め用基台組品1は,適用するワークの形状に沿って形成
された基台2と,この基台2上に載置されるワークを位
置決めする位置決めピン3及び基台2上に位置決めして
載置されるワークを固定するクランプ4等を基台2に取
り付けて構成されている。ワークの形状に沿って製作さ
れる上記基台2の製作工程の例を図2によって説明す
る。図2(a)に示すように,熱可塑性樹脂6上にワー
ク5を載せ,ワーク5を加熱すると,熱可塑性樹脂6は
ワーク5の形状に沿って溶解して,図2(b)に示すよ
うにワーク5の内側の形状を写し取った形状に変形す
る。そこで,ワーク5を取り去って図2(c)に示すよ
うに,熱可塑性樹脂6のワーク5の内面と同じ形状に変
形した側から,所定の等分長さのピン7を密に打ち込
む。これによって,変形した側から等分の深さにピン7
が打ち込まれた状態ができるので,図2(d)に示すよ
うに,変形した側と反対の側を焼きコテ等によって,ピ
ン7の先端が見えるまで熱可塑性樹脂6を溶かして所定
厚さのワーク5のポジ型を作成する(以上,ポジ型生成
工程に相当)。次いで,上記ピンは,所定の厚さを得る
ために使ったので,打ち込まれたピン7を取り去り,図
2(e)に示すように,ワーク5に対するスポット溶接
点9を転記して(作業点転記工程に相当),図2(f)
に示すように,スポット溶接点9に対してスポット溶接
ガン(所定の作業手段の一例)が溶接作業を実施する上
で,干渉することのない開口部10(所定の開口部に相
当)を開設する(開口部形成工程に相当)。上記のよう
にして完成されたポジ型11を基に砂型等のネガ型を作
成し,鋳物によってポジ型と同一形状の基台2が製作さ
れる(基台製作工程に相当)。製作された基台2を支持
柱13によって台上に支持し,前述のように位置決めピ
ン3,クランプ4等を取り付けてワーク位置決め用基台
組品1が完成される。上記のように構成されるワーク位
置決め用基台組品1の基台2は,ワーク5と同一形状に
形成されているので,パーツの取り付け位置,あるいは
作業位置等が明確で,パーツ取り付け等の作業を行うた
めのスポット溶接ガンの移動経路,パーツをワーク5上
に振り込む移動経路等から干渉を避けるための設計等を
容易に行うことができる。従って,ワーク位置決め用基
台組品1を製作するための期間の短縮や設置現場におけ
る修正等の問題点も解消される。また,上記基台2はワ
ーク5の形状に沿って板状に形成され,更にスポット溶
接ガンの作業範囲に対応した開口部10が形成されてい
るため,スポット溶接ガンによってワーク5をその上下
から挟み込む形で作業を行うスポット溶接においても,
スポット溶接ガンが上記基台2と干渉することなく作業
が可能である。更に,上記基台2の開口部10は,図2
(f)に示すように,スポット溶接ガンの作業範囲に対
応した必要最小限の範囲に形成されるため,それ以外の
部分には上記ピン3等を取り付けてワークの保持に用い
ることが可能である。従って,ワークをその縁部だけで
なく広い範囲で保持することができるため,例えば薄板
状のワークなど,十分な強度を有しないワークを対象と
する場合でも,ワーク全体をしっかりと固定することが
でき,正確な作業を行うことが可能となる。
【0007】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,基台
がワーク形状に沿って形成される鋳物によって構成され
るので,ワーク形状との一致が正確で,ネスト等の支持
柱も必要なく,スポット溶接ガン等との干渉のチェック
も容易に行うことができるので,製作期間を短くするこ
とができ,設置現場での修正等もないワーク位置決め用
基台を提供することができる。また,ワークの形状に沿
って生成されたポジ型に形成される開口部は,上記ポジ
型にワークの作業点を転記し,その転記された作業点を
含む形で形成されるため,基台に形成される開口部はワ
ークに作業を施すにあたって必要最小限の大きさとする
ことができる。即ち,作業に必要な最小限の範囲以外は
全てワークの保持部として残すことができる。従って,
ワークをその縁部だけでなく広い範囲で保持することが
できるため,例えば薄板状のワークなど,十分な強度を
有しないワークを対象とする場合でも,ワーク全体をし
っかりと固定することができ,正確な作業を行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るワーク位置決め用基台
の構成を示す平面図(a)と側面図(b)。
【図2】 実施例に係る基台の製作工程を順に示す説明
図。
【図3】 従来例に係るワーク位置決め用基台の構成を
示す平面図(a)と側面図(b)。
【符号の説明】
1──ワーク位置決め用基台組品 2──基台 3──位置決めピン 5──ワーク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−227979(JP,A) 特開 平2−232134(JP,A) 実開 昭63−176037(JP,U) 特公 昭63−58672(JP,B2) 実公 平3−35508(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/18 B23K 11/11 B23K 37/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作業手段によってワークをその上
    下から挟み込む形で作業を行う際に,ワークを所定の作
    業位置に位置決め支持するワーク位置決め用基台の製作
    方法において,上記ワークの形状に沿ったポジ型を生成するポジ型生成
    工程と, 上記ポジ型生成工程で得られた上記ポジ型に,上記ワー
    ク上の作業点を転記する作業点転記工程と, 上記ポジ型に,上記作業点転記工程で転記された上記作
    業点を含む所定の開口部を形成する開口部形成工程と, 上記開口部形成工程において開口部が形成された上記ポ
    ジ型に基づいて,上記ワーク位置決め用基台を製作する
    基台製作工程とを具備してなることを特徴とするワーク
    位置決め用基台の製作方法。
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