JP3025215B2 - 中芯ブロック - Google Patents

中芯ブロック

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JP3025215B2
JP3025215B2 JP9060059A JP6005997A JP3025215B2 JP 3025215 B2 JP3025215 B2 JP 3025215B2 JP 9060059 A JP9060059 A JP 9060059A JP 6005997 A JP6005997 A JP 6005997A JP 3025215 B2 JP3025215 B2 JP 3025215B2
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淑和 小川
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共栄商事株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、布団かわの中に
入れるための中芯ブロックであり、丸洗いする上で好適
なものに関する。
【0002】
【発明の背景】従来、たとえば実開平3−102922
号の公報が示すように、レジャーシートのようなシート
部材をバックの形態で収納すること自体は、すでに知ら
れている。シートをバック化するというこの考え方によ
れば、シートをバック(物入れ)として利用することが
できるだけでなく、持ち運びの上でも大変便利である。
【0003】の発明者は、そうした考え方を布団に適
用することを考えた。シートの場合、その厚さはわずか
であり、バック化するときの取扱いが比較的容易であ
る。それに対し、布団には、たとえば数cmの厚さがあ
り、その厚さがバック化する上で障害となる。収納を便
利にするだけであるならば、布団をコンパクトに折り畳
み、折り畳んだ布団を持ち手付きのカバーの中に入れれ
ば良い。しかし、それでは布団をバック化することには
ならない。バック化するとは、布団の構成の少なくとも
一部をバックの一部として機能させることが必要であ
る。
【0004】そこで、布団をバック化するに際し、一方
の面に布団本体を配置したシートを2つ折りにし、その
シートの他方の面をバックの外側面として利用すること
を前提にした。そして、開発の当初においては、バック
の形態において、バックの左右両側部および上部にマチ
を構成し、そのマチの中央を縦断するようにファスナー
を一直線上に配置することを考えた。ところが、そうし
た配置にする場合、2つ折りしたシートを展開して布団
として用いるためには、ファスナーの両端部をシートの
外側面の方まで延ばすことが必要である。しかし、マチ
の中央を縦断するファスナーは、それをスムーズに開閉
することが困難であり、しかもまた、その一部が布団の
背面に位置することになるため、寝る人に異物感を与え
たり、あるいは、布団かわ(つまり、布団側地)を傷め
ることにもなりかねない。
【0005】こうした難点は、子供用の布団をバック化
するときには、より顕著になるであろう。なぜなら、子
供にとって、ファスナーの開閉は元々大変であり、ま
た、子供は、布団の上で動き回るのが常であるからであ
る。しかし、バックの形態での全体の大きさを抑えるこ
とからすると、バック化する布団としては、子供用のも
のが最適である。以上の検討の結果、バック化した布団
としては、ファスナーをスムーズに開閉することがで
き、しかも、布団の形態でファスナーが問題とならない
ようにすることが大事であることが分かった。 そしてま
た、そうしたバック化した布団の中芯としては、容易に
丸洗いすることができるブロック形態が好ましいことが
分かった。この発明は、特に、後者の知見に基づく中芯
ブロックを提供することを目的とする。
【0006】
【バック化した布団およびこの発明の中芯ブロック】
ック化した布団では、基本的に、布団として使用すると
き、ファスナーが布団あるいは布団本体の背面に位置す
ることがないようにする。そのため、バックの外側面を
構成する外側シートについて、シートを二分する第1お
よび第2の両半分のうち、一方の第1の半分の周縁部の
方にだけマチ片を設け、そのマチ片の自由端にファスナ
ーを配置している。このファスナーは、外側シートを2
つに折り曲げバック化するとき、バックの左右両側部に
おいて、外側シートの第2の半分の周縁部の全体から第
1の周縁部にまで一部至ることになる。したがって、フ
ァスナーを開き布団として使用するとき、ファスナーの
構成部分は、外側シートの第1の半分の周縁部に沿うマ
チ片の自由端、および外側シートの第2の半分の周縁部
に沿う部分に位置する。それにより、ファスナーの構成
部分が、布団の背面に位置することはなくなる。また、
ファスナーは、布団本体の一部を構成する外側シートの
周縁部に沿うように延びるため、それを開閉するとき、
布団本体の弾性力を受けることによって、布団本体に有
効に支持される。それによって、その開閉を比較的スム
ーズに行うことできる。このファスナーの開閉をより
スムーズにするためには、バックの左右両側部における
マチ片の下方部分の幅を上方部分の幅に比べて広くする
のが好ましい。これはまた、バックの中の容量あるいは
空間を広くすることにもなる。
【0007】外側シートの内面に配置する布団本体は、
布団かわと、その中に入った中芯ブロックとからなる。
バックとしての形態の形を保持する上、また、中芯ブロ
ックを丸洗いする上からすると、中芯ブロックとして、
合成繊維を固めた固わた材料を含むものを用いるのが最
も好ましい。また、布団かわの中の中芯ブロックは、複
数に分割することによって、洗濯槽の中に入るような大
きさにすると良い。なお、布団かわには、中芯ブロック
を出し入れするための開口部を設けるが、その開口部に
ついてもファスナーによって構成するのが良い。好まし
い中芯ブロックとして、2つの直方体ブロックが一辺の
部分で互いに連結し、それらの直方体ブロックが2段重
ねになる構造であり、直方体ブロックの周辺部に物干し
のための止め具があるものを挙げることができる。ま
た、各直方体ブロックをネットに入れ、そのネットを利
用して2つの直方体ブロックを連結するようにすること
ができる。
【0008】
【実施例】図1〜図4が、この発明の中芯ブロックの適
用例であるバック化した子供用の布団10を示し、図1
がバックの形態の全体的な斜視図、図2が図1の円2で
囲む部分の拡大図、また、図3は布団の形態を示し、一
部を切り欠いて示す平面図、図4が図3の4−4線に沿
う部分の断面図である。バック化した子供用の布団10
は、布団の大きさに適い、2つに折り曲げバック化する
とき、バックの外側面を構成する外側シート20を含
む。この外側シート20は、防水性の樹脂シートからな
り、その内面全体に布団本体30を支持している。布団
本体30は、布団かわ40と、その布団かわ40の内部
に入った複数の中芯ブロック50とからなる。布団かわ
40は、外側シート20が一部を構成し、その外側シー
ト20の内面に縫い付けた内側の布製シート42によっ
て袋形状になっている。この布団かわ40の上下両端に
は、中芯ブロック50を出し入れするための開口部46
a,46bが設けられている。各開口部46a,46b
には、樹脂製の小さなファスナーを配置すれば良い。
【0009】また、バック化した布団10は、バックの
形態において、バックの左右両側部から上部にわたるマ
チがある。マチを構成するのは、外側シート20を二分
する第1および第2の両半分21,22のうち、第1の
半分21の周縁部に固定したマチ片60である。マチ片
60は、外側シート20と同じ樹脂製の長細いシート材
である。この場合、バックの形態において、マチ片60
の上方部の幅L1 はたとえば6cmと左右方向の全体に
わたり同じ幅である。しかし、マチ片60の左右両側部
は、上方部分の幅L2 が前記上方部の幅L1 と同じ6c
mであるのに対し、下方部分の幅L3 はたとえば7〜8
cmと大きくなっている。こうしたマチ片60の一側が
外側シート20の第1の半分21の周縁部に固定され、
他方の自由端の側に、ファスナー70の第1のファスナ
ー部材71が支持されている。ファスナー70は、スラ
イドファスナーであり、第1のファスナー部材71のほ
か、それとオスメスの関係の第2のファスナー部材7
2、さらには、それら第1および第2のファスナー部材
71,72を開閉するするスライダー73を含む。第1
および第2のファスナー部材71,72は、始点および
終点を共通にするが、始点Sおよび終点Eは外側シート
20側に位置している。マチ片60の自由端に位置する
第1のファスナー部材71は、始点Sおよび終点Eに隣
接した半円状の部分71c,71cと、それら半円状の
部分71c,71cをつなぐ直線状の部分71bとから
なる。他方、第1のファスナー部材71の相手となる第
2のファスナー部材72は、外側シート20の第2の半
分22の周縁部に沿って始点Sから終点Eにまで至って
いる。したがって、平面図を示す図3から分かるよう
に、第1および第2の両ファスナー部材71,72は、
布団本体30の周縁部の外側に位置することになる。な
お、外側シート20の第2の半分22の周縁部に沿う第
2のファスナー部材72は、図2に示すように、マチの
上方部が中芯ブロック50の外側寄りに位置しているの
に対し、マチの左右両側部は中芯ブロック50の内側寄
りに位置している。こうした配置は、ファスナー70の
開閉を、マチの上方部から左右両側部に至るコーナーの
部分でよりスムーズに行わせる上で有効である。また、
外側シート20の外面には、第1の半分71から第2の
半分72にまでベルト80が延び、そのベルト80の閉
じた両端部が、バックの持ち手82になっている。
【0010】さて、子供用の布団10は、たとえば60
〜70cm×100〜120cm程度の大きさである。
図3および図4から分かるように、そうした大きさの中
に、左右それぞれ2つの中芯ブロック50が入ってい
る。したがって、各中芯ブロック50の幅は、たとえば
30〜35cmである。しかも、図5に示すように、各
中芯ブロック50は、2つの直方体ブロック52,54
を一辺の部分で互いに連結し、それらの直方体ブロック
52,54が2段重ねになる構造である。こうした中芯
ブロック50は、洗濯機の洗濯槽の中に容易に入る大き
さであるため、簡単に丸洗いすることができる。しか
も、中芯ブロック50は、両直方体ブロック52,54
が共通する一辺を中心に開閉するので、干すのも容易で
ある。物干しをより容易にするため、あるいは、洗濯時
に2つの直方体ブロック52,54をV字型に保持する
ために、ループ状の止め具56a,56b,56cや止
めボタン58等を設けると良い。また、各直方体ブロッ
ク52,54をネットの中に入れ、ネットを利用して前
記の2段重ねになる連結構造を得るようにすることもで
きる。
【0011】なお、図示した子供用の布団10は、布団
かわ40の大きさが外側シート20のそれと同じである
が、さらに大きい布団にする場合には、たとえば前記外
側シート20の上辺部分などに別の布団部分(折り畳み
可能に連結した布団部分)を設けるようにすることもで
きる。しかし、図示した布団10は、バックの形態とし
たとき、内部に枕や掛け布団等を収容することができる
など、バックとして有効な機能を得ることができる。し
たがって、たとえば、子供のお昼寝用、あるいはレジャ
ー用の布団、またはバックとして手軽に利用することが
できる。
【0012】また、中芯ブロック50の材料の層の中に
脱臭層を配置したり、あるいは、中芯ブロック50を出
し入れするための開口部を左右に配置したり、さらに
は、布団かわ40に仕切りを設けたり、あるいは、布団
本体30に対し、掛け布団がずれないようにするための
各種の止め手段(ボタン、ホック、マジックテープ等)
を設けるなどの変形をすることができるのは勿論であ
る。
【0013】なおまた、外側シート20の周縁部および
マチ片60に沿う部分に、ウレタン樹脂やロープで構成
したパイピング(補強のための線状体)90を設けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用例である布団をバックの形態で
示す斜視図である。
【図2】図1の中に円2で囲む部分の部分的な拡大図で
ある。
【図3】布団としての使用形態を示す、一部を切り欠い
た平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】中芯ブロックの各例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 布団 20 外側シート 21 第1の半分 22 第2の半分 30 布団本体 40 布団かわ 50 中芯ブロック 52,54 直方体ブロック 60 マチ片 70 ファスナー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布団かわの中に入れるための中芯ブロッ
    クであり、2つの直方体ブロックが一辺の部分で互いに
    連結し、それらの直方体ブロックが2段重ねになる構造
    であことを特徴とする中芯ブロック。
  2. 【請求項2】 前記直方体ブロックの周辺部に物干しの
    ための止め具を備える、請求項1の中芯ブロック。
  3. 【請求項3】 前記直方体ブロックは、ネットに入って
    おり、そのネットによって、前記2段重ねになる連結構
    造を得る、請求項の中芯ブロック。
  4. 【請求項4】 前記直方体ブロックは、合成繊維を固め
    た固わた材料からなる、請求項1の中芯ブロック。
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JP2015119767A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 アキレス株式会社 敷布団

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