JP3025078B2 - 蛍光分析法 - Google Patents

蛍光分析法

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JP3025078B2 JP3287858A JP28785891A JP3025078B2 JP 3025078 B2 JP3025078 B2 JP 3025078B2 JP 3287858 A JP3287858 A JP 3287858A JP 28785891 A JP28785891 A JP 28785891A JP 3025078 B2 JP3025078 B2 JP 3025078B2
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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光分析法において、
蛍光物質に塩基性条件下にて最大励起波長の約2倍の波
長の光を照射すると、二光子吸収によって短波長の蛍光
を放射することを利用して、小型の装置を用いて高感度
に蛍光分析を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
蛍光分析法により生体試料を分析するには、蛍光物質、
とくにフルオレセイン、ウンベリフェロンなどの蛍光物
質に300〜600nmの励起光を照射して、発する蛍
光を測定する方法が知られているが、励起光と蛍光との
波長の差は20〜90nmと殆んど差がないため、励起
光を吸収除去するために用いるフィルターに蛍光も吸収
され、蛍光の損失が大きかった。また、励起光の発生装
置の小型化が望まれているが、300〜600nmの領
域では励起光源として使用できる半導体レーザーがなか
った。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、塩基性条件
下では蛍光物質が、最大励起波長の1/2のエネルギー
の光子を2個吸収して1個の光子を放出する二光子吸収
により蛍光放射することを見い出した。つまり、従来の
300〜600nmの波長の励起光で蛍光を発する物質
は、塩基性条件下では約2倍の600〜1200nmの
波長でも励起し、その蛍光は300〜600nmで励起
される蛍光と同波長で、同強度又はそれ以上の強度の蛍
光を発する。このため市販の半導体レーザーなどで、高
効率で蛍光物質を励起できるため、装置を小型化するこ
とが可能であり、またフィルターによる蛍光の吸収損失
が少なく、また長波長領域の励起光を使用するので量子
収率がよく、高感度化が実現できることを見い出した。
【0004】本発明で述べる最大励起波長(λnm)と
は、塩基性条件下にて、一光子励起により発する蛍光の
強度が、最大となる励起波長である。最大励起波長は、
主に塩基性条件下における蛍光物質の極大吸収波長に相
当する。
【0005】また、最大励起波長(λnm)の約2倍の
波長とは、2λ±100(nm)以下の波長を意味し、
より好ましくは2λ±50(nm)の波長である。本発
明においては、蛍光物質の最大励起波長(λnm)の約
2倍の波長領域のレーザー光ならば、1種類の波長に限
定されず、波長の異なる複数のレーザー光を励起光源と
して使用できる。
【0006】本発明の方法は、次のような蛍光分析に利
用することができる。 (1)塩基に可溶性の蛍光性被測定物質を、塩基性条件
下で該蛍光物質の最大励起波長の約2倍の波長のレーザ
ー光で励起し、蛍光を測定することを特徴とする蛍光分
析法。
【0007】(2)光ファイバーのコア表面に免疫物質
を固定化し、(a)該コア表面の免疫物質に対して、被
測定物質及び塩基に可溶性の蛍光物質で標識された被測
定物質と同一の免疫反応を示す物質を競合的に反応させ
るか、或いは、(b)該コア表面の免疫物質と被測定物
質を反応させ、次いで塩基に可溶性の蛍光色素で標識さ
れた被測定物質と免疫反応する物質を反応させた後、塩
基性条件下で該蛍光物質の最大励起波長の約2倍の波長
のレーザー光で励起し、蛍光を測定することを特徴とす
る蛍光免疫分析法。
【0008】(3)光ファイバーのコア表面に免疫物質
を固定化し、(a)該コア表面の免疫物質に対して、被
測定物質及びビオチンが結合した被測定物質と同一の免
疫反応を示す物質を競合的に反応させるか、或いは、
(b)該コア表面の免疫物質と被測定物質を反応させ、
次いで、ビオチンが結合した被測定物質と免疫反応する
物質を反応させた後、塩基に可溶性の蛍光物質で標識し
たアビジンを反応させ、塩基性条件下で該蛍光物質の最
大励起波長の約2倍の波長のレーザー光で励起し、蛍光
を測定することを特徴とする蛍光免疫分析法。
【0009】蛍光物質としては、塩基に可溶性の4−メ
チルウンベリフェロン、フルオレセイン、ジクロロフル
オレセイン、ビス(p−ヒドロキシフェニルプロピオン
酸)などがあげられる。励起波長と蛍光波長の関係は表
1のとおりである。
【0010】
【表1】
【0011】塩基性条件はpH8〜13が望ましく、pHが
これより高すぎると蛍光物質が加水分解されるおそれが
あり好ましくない。方法(1)は、塩基に可溶性の蛍光
性被測定物質を、塩基性条件下に該蛍光物質の最大励起
波長の約2倍の波長のレーザー光で励起し、蛍光を測定
するものである(実施例1参照)。蛍光性被測定物質は
蛍光標識された被測定物質であってもよい。被測定物質
を蛍光標識する方法としては、被測定物質に蛍光物質を
直接結合させてもよく、被測定物質と特異的に結合する
物質や、アビジン−ビオチンなどを介して結合させても
よい。
【0012】方法(2)は、競合法(a)とサンドイッ
チ法(b)に大別される。競合法(a)では、濃度既知
である塩基に可溶性の蛍光性物質で標識された被測定物
質と同一の免疫反応を示す物質(例えば抗原)と被測定
物質を混合し、次いで、この溶液に免疫物質(例えば抗
体)を固定化した光ファイバーを浸漬し、競合的に反応
させる(抗原−抗体反応)。競合法では、被測定試料の
濃度が高ければ、蛍光性物質で標識された被測定物質の
光ファイバーへの結合量が少ないので、蛍光強度が低下
する(実施例5参照)。
【0013】サンドイッチ法(b)では、被測定物質
(例えば抗原)の溶液に、免疫物質(例えば抗体)を固
定化した光ファイバーを浸漬して反応させ(抗原−抗体
反応)、次いでこの光ファイバーを、塩基に可溶性の蛍
光性物質で標識され、被測定物質と特異的に反応する被
測定物質と免疫反応する物質(例えば抗体)の溶液に浸
漬して反応させる。サンドイッチ法では、光ファイバー
上の免疫物質と蛍光物質で標識された被測定物質と免疫
反応する物質で被測定物質がサンドイッチされた状態と
なる。サンドイッチ法では、被測定物質の濃度が高けれ
ば、蛍光性物質で標識された被測定物質と免疫反応する
物質の光ファイバーへの結合量も多いので、蛍光強度が
高くなる(実施例4参照)。
【0014】方法(2)により、被測定物質の濃度を測
定する方法において、測定感度を向上させるためには、
免疫分子(抗原又は抗体分子)1個あたりの蛍光物質の
結合量を増やす必要があり、このために、免疫分子すな
わち、被測定物質と同一の免疫反応を示す物質又は被測
定物質と免疫反応する物質が、ビオチンと結合し、該ビ
オチンは塩基に可溶性の蛍光物質で標識されたアビジン
が結合しているか、あるいは複数の反応活性基を有する
物質と結合し、該複数の反応活性基にはビオチンを介し
て塩基に可溶性の蛍光物質で標識されたアビジンが結合
していることが好ましい。このような方法においては、
被測定物質と同一の免疫反応を示す物質又は被測定物質
と免疫反応する物質に、塩基に可溶性の蛍光物質で標識
されたアビジンが多数結合していることにより、免疫分
子すなわち、被測定物質と同一の免疫反応を示す物質分
子又は被測定物質と免疫反応する物質の1分子当りの蛍
光物質の結合量を増やすことができ、検出感度を飛躍的
に向上させるのに役立つ。
【0015】アビジンとビオチンは、これらと同等の作
用を有する化合物で置き換えることができる。例えば抗
体−プロテインAなどの組合わせなどが使用できる。複
数の反応活性基を有する物質としては、ポリリジン、キ
トサン、ポリガラクトサミン、ポリノイラミン酸のよう
なポリペプチド又はアミノグリカンが用いられ、とくに
キトサンが好適である。反応活性基は1分子当り20〜
10万個、好ましくは4000〜5000個が存在して
いることが望ましい。
【0016】さらに、方法(2)において、不安定な蛍
光物質を標識として使用する場合には、方法(3)が望
ましい。方法(3)は、競合法(a)とサンドイッチ法
(b)による蛍光免疫分析法であるが、アビジンとビオ
チンが特異的に結合することを利用して、光ファイバー
上に免疫物質を固定化した後に、前記被測定物質と同一
の免疫反応を示す物質又は被測定物質と免疫反応する物
質に、ビオチンが結合した物質、あるいは複数の反応活
性基を有する物質が結合し、該複数の反応活性基にはビ
オチンが結合した物質を前記光ファイバー上の免疫物質
と反応させた後に、塩基に可溶性の蛍光物質で標識され
たアビジンを結合させるものである。この理由は、水溶
液中ではある種の蛍光物質は加水分解や酸化を受けやす
いので、蛍光物質による標識は測定直前がよいからであ
る。
【0017】競合法(a)では、被測定物質とビオチン
が結合した被測定物質と同一の免疫反応を示す物質を混
合し、この溶液に免疫物質を固定化した光ファイバーを
浸漬して競合的に反応させる(抗原−抗体反応)。次い
で、塩基に可溶性の蛍光物質で標識されたアビジンを反
応させると、ビオチンにアビジンが結合し、被測定物質
と同一の免疫反応を示す物質がビオチン−アビジンを介
して蛍光物質で標識される。競合法では、被測定物質の
濃度が高ければ、蛍光物質で標識された被測定物質と同
一の免疫反応を示す物質の光ファイバーへの結合量が少
ないので、蛍光強度が低下する(実施例3参照)。
【0018】サンドイッチ法(b)では、被測定物質の
溶液に免疫物質を固定化した光ファイバーを浸漬して反
応させ、光ファイバー上の免疫物質と被測定物質を結合
させる。次いで、この光ファイバーをビオチンが結合し
た被測定物質と免疫反応する物質の溶液に浸漬する。こ
れにより、光ファイバー上の免疫物質とビオチンが結合
した被測定物質と免疫反応する物質が、被測定物質をサ
ンドイッチした状態で結合される。その後、この光ファ
イバーを塩基に可溶性の蛍光物質で標識されたアビジン
の溶液に浸漬すると、ビオチンにアビジンが結合し、被
測定物質と免疫反応する物質がビオチン−アビジンを介
して蛍光物質で標識される。サンドイッチ法では、被測
定物質の濃度が高ければ、蛍光物質で標識された被測定
物質と免疫反応する物質の光ファイバーへの結合量も多
いので、蛍光強度が高くなる(実施例2参照)。
【0019】方法(2)で述べたように、被測定物質と
同一の免疫反応を示す物質又は被測定物質と免疫反応す
る物質が複数の反応活性基を有する物質に結合し、その
複数の反応活性基にはビオチンが結合していることが望
ましい。アビジンとビオチンはこれらと同等の作用を有
する化合物の組み合わせで置き換えることができる。
【0020】方法(2)及び方法(3)における、被測
定物質と免疫反応する物質又は被測定物質と同一の免疫
反応を示す物質が、複数の反応活性基を有する物質と結
合し、該反応活性基にビオチンを介して蛍光物質で標識
されたアビジンと結合したものは、次の方法で製造する
ことができる。すなわち、ビオチンを複数の反応活性基
を有する物質の大部分の反応活性基に反応させた後、つ
いで被測定物質と免疫反応する物質または被測定物質と
同一の免疫反応を示す物質と反応させ、さらにビオチン
を蛍光物質で標識されたアビジンで修飾して製造する。
また、複数の反応活性基を有する物質の大部分の反応活
性基に直接蛍光色素を結合させてもよい。この場合に
は、蛍光物質を複数の反応活性基を有する物質の大部分
の反応活性基に反応させた後、ついで被測定物質と免疫
反応する物質または被測定物質と同一の免疫反応を示す
物質と反応させて製造する。
【0021】本発明の方法(2)及び方法(3)の分析
法においては、図1及び図2に示すように、小型光源
(6)及び励起光又は蛍光を伝播するための光ファイバ
ー(1)と、その一方の端面のコア表面(3)を露出さ
せ、その表面に被測定物質と特異的に結合する抗原
(4)などを固定化した検出部、並びに検出部で励起さ
れた蛍光の強度を測定するための検出器(8)を用いる
ことができる。
【0022】前記光ファイバーは、樹脂の方が低価格で
あり、使用しやすいため、通常、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸メチルなどのモノマーと
スチレンなどのモノマーとの共重合体である樹脂製ファ
イバーが用いられる。前記樹脂性光ファイバーの表面に
免疫物質を結合させるには、反応活性基としてホルミル
基を導入して免疫物質と共有結合させ固定化させる。
【0023】
【発明の効果】本発明では、600〜1200nmの半
導体レーザーの波長領域で励起できるので、小型の装置
を用いることができ、フィルターによる吸収損失が少な
いので高感度化が実現できる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限られるものでなく、広い範囲で適用可
能である。
【0025】実施例1(肝臓中のビタミンB2 の測定) (1)肝臓片をリン酸緩衝生理食塩水中ですりつぶし
た。遠心で沈殿除去後、上澄を薄膜クロマトプレートに
スポットした。これを水/ブタノール/ピリジンの体積
比1/1/2の混合溶液(pH9)で展開した。 (2)ビタミンB2 の最大励起波長(360nm)の2
倍の波長である720nmの光をクロマトプレートに照
射し、蛍光(510nm)を検出し、その保持位置から
肝臓中のビタミンB2 を確認した。
【0026】実施例2(サンドイッチ法による抗マウス
IgG抗体の測定) (1)水100μlに炭酸ナトリウム3mgとビオチン4
mgを溶かし、ついで、1.8μM のキトサン(アミノ基
の数は1分子あたり4000個)溶液2mlに、上記のビ
オチン溶液を添加した。さらに水100μlを添加した
後、水溶性カルボジイミド50mgを添加し、さらに撹拌
しながら一晩室温で反応させ、酢酸を3滴滴下して反応
を停止させた。ついで、0.3g/mlの炭酸ナトリウム
と0.3g/mlの塩化ナトリウム混合液4mlを加えて、
ビオチン化キトサンを沈殿させた。この沈殿を遠心分離
して回収した後、0.3g/mlの塩化ナトリウムと0.
1g/ml炭酸ナトリウム混合液で沈殿を洗浄した。この
沈殿を10mM のカリウム−リン酸緩衝液(pH7)2ml
に懸濁し、さらに同緩衝液500mlで4℃一晩透析し
て、ビオチン化キトサン(以下、BCと略す)溶液を得
た。 (2)上記(1)のBC懸濁液2mlにヒツジ由来抗ウサ
ギIgG抗体(以下aRGと略す)溶液1mgと、水溶性
カルボジイミド10mgを添加し、4℃で1夜反応させ
た。反応終了後、リン酸緩衝生理食塩水で12時間透析
を行い、さらに、陰イオン交換カラムを用いて未反応物
を除去し、aRGが結合したビオチン化キトサン(以
下、aRG−BCと略す)溶液を得た。 (3)アビジン1mg及びトリエチルアミン0.2mlをエ
タノール1mlに溶解し、さらに7−ヒドロキシクマリン
−3−カルボン酸2mgを加えて充分に溶解し、さらにジ
シクロヘキシルカルボジイミド14mgを加えて、室温で
4時間反応させた。反応終了後、アスピレータでエタノ
ールとトリエチルアミンを減圧除去し、生じた残留物
を、0.01M 酢酸緩衝液(pH6.5)2mlに懸濁した
後、5000rpm で10分間遠心分離して上澄を採取
し、再度遠心分離して7−ヒドロキシクマリン−3−カ
ルボン酸で修飾されたアビジン(以下、FAと略す)溶
液を得た。 (4)ポリメタクリル酸メチルを主成分とする直径1mm
の光ファイバー(三菱レイヨン製、商品名:エスカ)の
先端を酢酸エチルに浸して拭きとり、クラッド層を1cm
剥離し、水洗した。 (5)水0.5mlに硫酸ニッケル10mgを溶解し、つい
でエタノール2.5mlを加えた。このとき生じた白色沈
殿を3000rpm で遠心分離して上澄液を採取し、これ
をNi−エタノール溶液とした。50mM水酸化カリウム
−エタノール溶液0.4mlにNi−エタノール溶液0.
1mlを加え、さらに50%グルタルアルデヒド50μl
を添加して反応液とした。 (6)上記(5)で調製した反応液に、上記(4)の光
ファイバーを50℃で10分間浸漬した後、水洗した。
ついで、20mMの塩酸溶液に上記光ファイバーを10分
間浸漬した後、水で洗浄し、光ファイバーのコア部分表
面にホルミル基を導入した。 (7)Bacillus16−3F株が産生する耐熱性α−アミ
ラーゼに対するモノクローナル抗体であるマウスIgG
(以下、MGと略す)1mgをリン酸緩衝生理食塩水(pH
=7.5)1mlに溶かした。この溶液に上記(6)の光
ファイバーを4℃で12時間浸漬した。光ファイバーを
溶液から取り出し、水で洗浄した後、1%ホウ素化水素
ナトリウム水溶液に15分間浸漬した後、水で洗浄して
MGをブロック化し、MG固定化センサーとした。この
ようにして製造した光ファイバーのコア部分を図2に示
すセンサーチップとした。 (8)濃度既知のウサギ由来抗マウスIgG抗体(以
下、aMGと略す)溶液に、上記(7)のセンサーチッ
プを浸漬(MGを抗原として免疫反応を起こす)した
後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (9)次に、上記(2)で得たaRG−BC溶液にセン
サーチップを浸漬(aMGを抗原として免疫反応を起こ
す)して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (10)次に、上記(3)のFA溶液に上記(9)のセ
ンサーチップを浸漬して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄
し、蛍光標識抗体(aRG−BC−FA)が結合したセ
ンサーチップを得た(結合形式が、ファイバー−MG−
aMG−aRG−BC−FA)。 (11)次に、上記(10)のセンサーチップを2wt%
の炭酸水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に
示す装置にて、7−ヒドロキシクマリン−3−カルボン
酸の最大励起波長(387nm)の約2倍の波長(77
0nm)を有する半導体レーザー光学系で蛍光を検出器
(8)を用いて測定した。 (12)aMGの濃度を変え、上記(8)〜(11)と
同様の測定を繰り返し、aMGの濃度と蛍光強度の関係
を調べ検量線を作成した。検量線から、検出限界は0.
6×10-4(mg/ml)であった。
【0027】実施例3(競合法による抗マウスIgG抗
体の測定) (1)実施例2の(1)〜(2)と同様の方法でaMG
が結合したビオチン化キトサン(以下、aMG−BCと
略す)溶液を得た。 (2)アビジン1mg及びフルオレセインイソチオシアネ
ート1.8mgを0.5Mの炭酸ナトリウム−炭酸水素ナ
トリウム緩衝液(pH9.0)からなる塩基性溶媒5mlに
溶解し、4℃で光を遮断して撹拌を続け、20時間反応
させた。反応終了後、アスピレータを用いて減圧下で溶
媒を除去し、この残留物を0.05M リン酸緩衝液(pH
4.0)5mlに懸濁した後、5000rpm で10分間遠
心分離し、未反応物質を除去して、上澄を採取した。上
記操作をさらに2回繰り返し、フルオレセインイソチオ
シアナートで修飾されたアビジン(以下、F2 Aと略
す)溶液を得た。 (3)実施例2の(4)〜(7)と同様の方法でMG固
定化センサーチップを製造した。 (4)濃度既知のaMG溶液と、上記(1)のaMG−
BC溶液を1:1の体積比で混合し、次いで上記(3)
のセンサーチップを浸漬した後、リン酸緩衝生理食塩水
で洗浄した。 (5)上記(2)のF2 A溶液に上記(4)のセンサー
チップを浸漬し、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (6)次に、上記(5)のセンサーチップをトリス緩衝
液(pH12)に浸漬し、図1に示す装置にて、フルオレ
セインの最大励起波長(496nm)の約2倍の波長
(994nm)を有する半導体レーザ光学系で蛍光を検
出器を用いて測定した。 (7)aMGの濃度を変え、上記(4)〜(6)と同様
の測定を繰り返し、aMGの濃度と蛍光強度の関係を調
べ検量線を作成した。検量線から、検出限界は0.6×
10-4(mg/ml)であった。
【0028】実施例4(サンドイッチ法による抗マウス
IgG抗体の測定) (1)実施例2の(2)と同様の方法で、aRG−BC
溶液を得、実施例2の(3)と同様の方法でFA溶液を
得た。次いで、aRG−BC溶液とFA溶液を混合し、
aRG−BC−FAからなる測定試薬を調製した。 (2)実施例2の(4)〜(7)と同様の方法でMG固
定化センサーチップを製造した。 (3)濃度既知のaMG溶液に、上記(2)のセンサー
チップを浸漬した後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し
た。 (4)次に、上記(1)で得た測定試薬に上記(3)の
センサーチップを浸漬して、リン酸緩衝生理食塩水で洗
浄した。測定試薬中のaRGは、aMGを抗原として免
疫反応を起こす。 (5)次に、上記(4)のセンサーチップを2wt%炭酸
水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に示す装
置にて、7−ヒドロキシクマリン−3−カルボン酸の最
大励起波長(387nm)の2倍の波長(770nm)
を有する半導体レーザ光学系で蛍光を検出器(8)を用
いて測定した。 (6)aMGの濃度を変え、上記(3)〜(5)と同様
の測定を繰り返し、aMGの濃度と蛍光強度の関係を調
べ検量線を作成した。検量線から、検出限界は0.6×
10-4(mg/ml)であった。
【0029】実施例5(競合法による抗マウスIgG抗
体の測定) (1)キトサンの代わりにポリガラクトサミン(アミノ
基の数は1分子あたり5000個)を用い、実施例3の
(1)と同様の方法で、aMGが結合したビオチン化ポ
リガラクトサミン(以下、aMg−BGと略す)溶液を
作成した。 (2)実施例3の(2)と同様の方法でF2 A溶液を得
た。 (3)次いで、上記(1)のaMG−BG溶液と上記
(2)のF2 A溶液を混合し、結合形式が、aMg−B
G−F2 Aからなる測定試薬を調製した。 (4)実施例2の(4)〜(7)と同様の方法でMG固
定化センサーチップを作成した。 (5)濃度既知のaMG溶液と上記(3)の測定試薬を
1:1の体積比で混合し、次いで上記(4)のセンサー
チップを浸漬した後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し
た。 (6)次に、上記(5)のセンサーチップを0.1mM水
酸化ナトリウム−炭酸水素ナトリウム水溶液(pH12)
に浸漬し、図1に示す装置にて、フルオレセインの最大
励起波長(496nm)の2倍の波長(994nm)を
有する半導体レーザー光学系で蛍光を検出器(8)を用
いて測定した。 (7)aMGの濃度を変え、上記(5)〜(6)と同様
の測定を繰り返し、aMGの濃度と蛍光強度の関係を調
べ検量線を作成した。検量線から、検出限界は0.5×
10-4(mg/ml)であった。
【0030】実施例6(2種類の波長のレーザ光を励起
光源とする抗マウスIgG抗体の測定) (1)実施例2の(2)と同様の方法でaRG−BC溶
液を作成した。 (2)実施例2の(3)と同様の方法でFA溶液を得
た。 (3)実施例2の(4)〜(7)と同様の方法でMG固
定化センサーチップを作成した。 (4)濃度既知のaMG溶液に上記(3)のセンサーチ
ップを浸漬した後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (5)次に、上記(1)のaRG−BC溶液に上記
(4)のセンサーチップを浸漬して、リン酸緩衝生理食
塩水で洗浄した。 (6)次に、上記(2)のFA溶液に上記(5)のセン
サーチップを浸漬して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し
た。 (7)次に、上記(6)のセンサーチップを2wt%炭酸
水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図3及び図4
に示す装置にて、7−ヒドロキシクマリン−3−カルボ
ン酸の最大励起波長(387nm)の約2倍の波長であ
る770nmと780nmの2種類の波長の半導体レー
ザー光学系で蛍光を検出器(8)を用いて測定した。 (8)aMGの濃度を変え、上記(4)〜(7)と同様
の測定を繰り返し、aMGの濃度と蛍光強度の関係を調
べ検量線を作成した。検量線から、検出限界は0.4×
10-4(mg/ml)であった。
【0031】実施例7(サンドウィッチ法による耐熱性
α−アミラーゼに対するマウスIgGの測定) (1)実施例2の(3)と同様の方法でFA溶液を得
た。 (2)上記(1)で得たFA溶液の充分量に市販のビオ
チン化aMG(フナコシ薬品)を添加して、蛍光標識さ
れたaMG−B−FA溶液を得た。 (3)実施例2の(4)〜(6)と同様の方法で光ファ
イバーのコア部分表面にホルミル基を導入した。 (4)Bacillus由来の耐熱性α−アミラーゼを2mg/ml
となるようにリン酸緩衝生理食塩水(pH7.5)に溶解
した。この溶液に光ファイバーを4℃で12時間浸漬し
た。光ファイバーを溶液から取り出し、水で洗浄した
後、1%ホウ素水素ナトリウム水溶液に15分間浸漬し
た後、水で洗浄して、耐熱性アミラーゼ固定化センサー
チップとした。これを図2に示すセンサーチップとし
た。 (5)濃度既知の耐熱性α−アミラーゼに対するMG溶
液に、上記(4)のセンサーチップを浸漬して、免疫反
応させた。 (6)上記(5)のセンサーチップを取り出し、0.0
5%トゥイーン20含有リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し
た後、上記(2)のaMG−B−FA溶液に浸漬して、
トゥイーン20含有リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、蛍
光標識抗体が結合したセンサーチップを得た。 (7)次いで、上記(6)のセンサーチップを2wt%炭
酸水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に示す
装置にて、7−ヒドロキシクマリン−3−カルボン酸の
最大励起波長(387nm)の約2倍の波長(780n
m)を有する半導体レーザー系で蛍光を検出器(8)を
用いて測定した。 (8)耐熱性α−アミラーゼに対するMG溶液の濃度を
変え、上記(5)〜(7)と同様の測定を繰り返し、耐
熱性α−アミラーゼに対するMG溶液の濃度と蛍光強度
の関係を調べ、検量線を作成した。検量線から、検出限
界は1.0×10-4(mg/ml)であった。
【0032】実施例8(サンドイッチ法によるマウスI
gGの測定) (1)実施例2の(1)と同様の方法でBC溶液を得
た。 (2)上記(1)のBC溶液2mlにヒトアルブミン(フ
ナコシ薬品製、以下、HALと略す)溶液1mgと、水溶
性カルボジイミド10mgを添加し、4℃で一晩反応させ
た。反応終了後、リン酸緩衝生理食塩水で12時間透析
を行い、さらに、陰イオン交換カラムを用いて未反応物
を除去し、HALが結合したビオチン化キトサン(以
下、HAL−BCと略す)を得た。 (3)実施例2の(3)と同様の方法でFA溶液を得
た。 (4)実施例2の(4)〜(6)と同様の方法で、光フ
ァイバーのコア部分表面にホルミル基を導入した。 (5)ヤギ由来マウスIgG(フナコシ薬品製、以下、
YIGと略す)1mgをリン酸緩衝生理食塩水(pH7.
5)1mlに溶かした。この溶液に上記(4)の光ファイ
バーを4℃で12時間浸漬した。光ファイバーを溶液か
ら取り出し、水で洗浄した後、1%ホウ素化水素ナトリ
ウム水溶液に15分間浸漬した後、水で洗浄してYIG
をブロック化し、YIG固定化センサーとした。このよ
うにして製造した光ファイバーのコア部分を図2に示す
センサーチップとした。 (6)濃度既知のマウス由来抗HALモノクローナル抗
体であるマウスIgG(フナコシ薬品製、以下、MIG
と略す)溶液に、上記(5)のセンサーチップを浸漬
(MIGがYIGの抗原となり免疫反応を起こす)した
後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (7)次に、上記(2)のHAL−BC溶液に上記
(6)のセンサーチップを浸漬(MIGが抗体として免
疫反応を起こす)して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し
た。 (8)次に、上記(3)のFA溶液に上記(7)のセン
サーチップを浸漬して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄
し、蛍光標識抗体が結合したセンサーチップを得た(結
合形式が、ファイバー−YIG−MIG−HAL−BC
−FA)。 (9)次に、上記(8)のセンサーチップを2wt%炭酸
水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に示す装
置にて、7−ヒドロキシクマリン−3−カルボン酸の最
大励起波長(387nm)の約2倍の波長(770n
m)を有する半導体レーザー光学系で蛍光を検出器
(8)を用いて測定した。 (10)MIGの濃度を変え、上記(6)〜(9)と同
様の測定を繰り返し、MIGの濃度と蛍光強度の関係を
調べ、検量線を作成した。検出限界は0.6×10
-4(mg/ml)であった。
【0033】実施例9(サンドイッチ法によるマウスI
gGの測定) (1)実施例8の(2)と同様の方法でHAL−BC溶
液を作成した。 (2)実施例2の(3)と同様の方法でFA溶液を得
た。 (3)ついで、上記(1)のHBL−BC溶液と上記
(2)のFA溶液を混合し、HAL−BC−FAの結合
形式からなる測定試薬を調製した。 (4)実施例8の(4)〜(5)と同様の処理を行い、
YIG固定化センサーチップを作成した。 (5)濃度既知のMIG溶液に、上記(4)のセンサー
チップを浸漬(MIGがYIGの抗原となり免疫反応を
起こす)した後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (6)次に、上記(3)のHAL−BC−FA溶液に上
記(5)のセンサーチップを浸漬(MIGが抗体として
免疫反応を起こす)して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄
した。 (7)次に、上記(6)のセンサーチップを2wt%炭酸
水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に示す装
置にて、7−ヒドロキシクマリン−3−カルボン酸の最
大励起波長(387nm)の約2倍の波長(770n
m)を有する半導体レーザー光学系で蛍光を検出器
(8)を用いて測定した。 (8)MIGの濃度を変え、上記(5)〜(7)と同様
の測定を繰り返し、MIGの濃度と蛍光強度の関係を調
べ、検量線を作成した。検出限界は0.6×10-4(mg
/ml)であった。
【0034】比較例1 (1)実施例2の(1)と同様の方法で、BC懸濁液を
得た。 (2)このBC懸濁液2mlに、ウサギ由来抗HAL抗体
(以下、UAGと略す)溶液1mgと、水溶性カルボジイ
ミド10mgを添加し、4℃で一晩反応させた。反応終了
後、リン酸緩衝生理食塩水で12時間透析を行い、さら
に、陰イオン交換カラムを用いて未反応物を除去し、U
AGが結合したビオチン化キトサン(以下UAG−BC
と略す)を得た。 (3)実施例3の(2)と同様の方法により、F2 A溶
液を得た。 (4)実施例2の(4)〜(6)と同様の方法で、光フ
ァイバーのコア部分表面にホルミル基を導入した。 (5)MIG1mgをリン酸緩衝生理食塩水(pH7.5)
1mlに溶かした溶液に、上記(4)の光ファイバーを4
℃で12時間浸漬した。光ファイバーを溶液から取り出
し、水で洗浄した後、1%ホウ素化水素ナトリウム水溶
液に15分間浸漬した後、水で洗浄してMIGをブロッ
ク化し、MIG固定化センサーとした。このようにして
製造した光ファイバーのコア部分を図2に示すセンサー
チップとした。 (6)濃度既知のHAL溶液に、上記(5)のセンサー
チップを浸漬(HALがMIGの抗原となり免疫反応を
起こす)した後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。 (7)次に、上記(2)で得たUAG−BC溶液に上記
(6)のセンサーチップを浸漬(UAGが抗体として免
疫反応を起こす)して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し
た。 (8)次に、上記(3)のF2 A溶液に上記(7)のセ
ンサーチップを浸漬して、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄
し、蛍光標識抗体が結合したセンサーチップを得た(結
合形式が、ファイバー−MIG−HAL−UAG−BC
−F2 A)。 (9)次に、上記(8)のセンサーチップを2wt%炭酸
水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に示す装
置にて、フルオレセインイソシアナートの最大励起波長
(496nm)とほぼ同波長(486nm)を有するA
rレーザー光学系で蛍光を検出器(8)を用いて測定し
た。 (10)HALの濃度を変え、上記(6)〜(9)と同
様の測定を繰り返し、MIGの濃度と蛍光強度との関係
を調べ、検量線を作成した。検出限界は0.5×10-3
(mg/ml)となり、検出限界がほぼ1/10となった。ま
た、励起光源としてArレーザーを用いたために、測定
装置が大型になり、同時に光学系の調整が難しくなり使
用困難なものとなった。
【0035】比較例2 (1)実施例8の(2)と同様の方法でHAL−BC溶
液を作成した。 (2)実施例3の(2)と同様の方法でF2 A溶液を得
た。 (3)上記(1)のHB−LBC溶液と上記(2)のF
2 A溶液を混合し、HAL−BC−F2 Aの結合形式か
らなる測定試薬(以下、HAL−BC−F2 Aと略す)
溶液を調製した。 (4)比較例1の(4)〜(5)と同様の処理を行い、
MIG固定化センサーチップを作成した。 (5)濃度既知のHAL溶液と上記(3)のHAL−B
C−F2 A溶液を1:1の体積比で混合し、ついで上記
(4)のセンサーチップを浸漬(MIGが抗体として免
疫反応を起こす)した後、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄
した。 (6)次に、上記(5)のセンサーチップを2wt%炭酸
水素ナトリウム溶液(pH12)に浸漬し、図1に示す装
置にて、フルオレセインイソシアナートの最大励起波長
(496nm)とほぼ同波長(486nm)を有するA
rレーザー光学系で蛍光を検出器(8)を用いて測定し
た。 (7)HALの濃度を変え、上記(5)〜(6)と同様
の測定を繰り返し、MIGの濃度と蛍光強度の関係を調
べ検量線を作成した。検出限界は0.5×10-3(mg/m
l)となり、検出限界がほぼ1/10となった。また、励
起光源としてArレーザーを用いたために、測定装置が
大型になり、同時に光学系の調整が難しくなり使用困難
なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体レーザーを使用する蛍光測定系を示す。
【図2】上記装置における蛍光検出部を示す。
【図3】770nm及び780nmの2種類の半導体レ
ーザーを使用した蛍光測定装置を示す。
【図4】図3のセンサーチップの拡大図を示す。
【符号の説明】
1 光ファイバー 3 コア表面 4 抗原 6 He−Neレーザー発生装置 7 フィルター 8 分光光度計 9 センサーチップ 10 プレート 11 光軸合せのためのガイドレール Y 蛍光標識抗体 y 抗体 12 780nm半導体レーザー 13 770nm半導体レーザー 14 反射鏡 15 ハーフミラー 16 770nmレーザー 17 780nmレーザー 18 蛍光 19 クラッド層 20 ミラーコーティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 国際公開91/7651(WO,A1) 国際公開90−13029(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/76 G01N 21/64 G01N 33/533 G01N 33/543

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基に可溶性の蛍光性被測定物質を、塩
    基性条件下で該蛍光性被測定物質の最大励起波長の約2
    倍の波長のレーザー光で励起し、蛍光を測定することを
    特徴とする蛍光分析法。
  2. 【請求項2】 光ファイバーのコア表面に免疫物質を固
    定化し、(a)該コア表面の免疫物質に対して、被測定
    物質及び塩基に可溶性の蛍光物質で標識された被測定物
    質と同一の免疫反応を示す物質を競合的に反応させる
    か、或いは、(b)該コア表面の免疫物質と被測定物質
    を反応させ、次いで塩基に可溶性の蛍光色素で標識され
    た被測定物質と免疫反応する物質を反応させた後、塩基
    性条件下で該蛍光物質の最大励起波長の約2倍の波長の
    レーザー光で励起し、蛍光を測定することを特徴とする
    蛍光免疫分析法。
  3. 【請求項3】 前記被測定物質と同一の免疫反応を示す
    物質又は被測定物質と免疫反応する物質が、ビオチンと
    結合し、該ビオチンは塩基に可溶性の蛍光物質で標識さ
    れたアビジンが結合している請求項2記載の蛍光免疫分
    析法。
  4. 【請求項4】 前記被測定物質と同一の免疫反応を示す
    物質又は被測定物質と免疫反応する物質が、複数の反応
    活性基を有する物質と結合し、該複数の反応活性基には
    ビオチンを介して塩基に可溶性の蛍光物質で標識された
    アビジンが結合している請求項2記載の蛍光免疫分析
    法。
  5. 【請求項5】 光ファイバーのコア表面に免疫物質を固
    定化し、(a)該コア表面の免疫物質に対して、被測定
    物質及びビオチンが結合した被測定物質と同一の免疫反
    応を示す物質を競合的に反応させるか、或いは、(b)
    該コア表面の免疫物質と被測定物質を反応させ、次い
    で、ビオチンが結合した被測定物質と免疫反応する物質
    を反応させた後、塩基に可溶性の蛍光物質で標識したア
    ビジンを反応させ、塩基性条件下で該蛍光物質の最大励
    起波長の約2倍の波長のレーザー光で励起し、蛍光を測
    定することを特徴とする蛍光免疫分析法。
  6. 【請求項6】 被測定物質と同一の免疫反応を示す物質
    又は被測定物質と免疫反応する物質が、複数の反応活性
    基を有する物質と結合し、該複数の反応活性基にビオチ
    ンが結合している請求項5記載の蛍光免疫分析法。
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