JP3025008U - チェーンの連結用仮止め具 - Google Patents

チェーンの連結用仮止め具

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JP3025008U
JP3025008U JP1995012259U JP1225995U JP3025008U JP 3025008 U JP3025008 U JP 3025008U JP 1995012259 U JP1995012259 U JP 1995012259U JP 1225995 U JP1225995 U JP 1225995U JP 3025008 U JP3025008 U JP 3025008U
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清章 橋本
彰能 米谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭隘なスペースでチェーンの連結を行う場合
にも、容易に連結作業を行うことができる連結用仮止め
具を提供すること。 【解決手段】 チェーン端部Aのリンク181 のリンク
プレート17のピン孔21と継手用中間リンクプレート
19のピン孔20に後方側の第1の継手用外リンクプレ
ート12のピン13を嵌合して、チェーンの連結用仮止
め具1の折曲げ部4a2 (4a3 )を前記リンクプレー
ト17及び前記リンク181 の第2の外リンクプレート
18aとの間に嵌挿することにより、前記リンクプレー
ト17、継手用中間リンクプレート19及び前記第1の
継手用外リンクプレート12を挟持する。この状態で、
もう一方側の第2の継手用外リンクプレート23を組み
付け、各ピンをかしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、チェーンの連結作業を容易にするために使用する連結用仮止め具に 係り、詳しくは、連結作業をするチェーンの外リンクプレートの端面と複数のリ ンクプレートの端面との間隙に嵌挿する板状の連結用仮止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車や一般産業機械等の動力伝達に使用されるチェーンは、動力伝達装置が エンジン内の限られた狭隘なスペース内に収容されることが多いため、エンジン 内の構造上の制約や組み立て上の都合等により、予め動力伝達装置をエンジン内 に据えつけた後、その動力伝達装置に巻き掛ける場合がある。
【0003】 この場合、チェーンは、無端状に連結した状態で動力伝達装置の原動側と従動 側のスプロケットに巻き掛けることができず、長尺状のものを原動側と従動側の スプロケットに巻き掛けた後、その端部を継手用外リンクプレート及び継手用中 間リンクプレートで無端状に連結するようになっている。
【0004】 図11は、チェーン端部の連結部分を示すものである。この図に示すように、 チェーン8は、その両端部に複数枚のリンクプレート17からなるリンク181 ,182 を配置し、そのリンク181 のリンクプレート17とリンク182 のリ ンクプレート17との間に継手用中間リンクプレート19を介挿した後、その両 側にそれぞれ配置した外側(案内)の継手用外リンクプレート12,23のピン 13,24を前記リンク181 ,182 の各リンクプレート17のピン孔21, 継手用中間リンクプレート19のピン孔20及び継手用外リンクプレート12, 23のピン孔25,27に挿通させて組み付け、その後前記継手用外リンクプレ ート12,23のピン13,24の端部をかしめて連結作業を終了する。
【0005】 その結果、上記チェーン8の連結作業において、継手用中間リンクプレート1 9をリンク181 の複数のリンクプレート17どうしの間に介装すると共に両者 のピン孔20,21の位置を合わせる作業は、図10に示す通り、前記各リンク プレート17がずれることにより該リンクプレート17のピン孔21もずれてし まうため、チェーン8の端部を手で保持した状態で、手さぐり又は目視で行なう ことになるが、狭隘なスペースでこれら連結作業を行なうことは極めて困難であ り、作業性が悪かった。
【0006】 そのため、チェーン8の連結作業の作業性を改善する技術として、図12及び 図13に示す技術が開発された(実公昭61−23957号)。
【0007】 この従来技術は、先ず、チェーン8の一端側リンク181 の複数(図11にお いては4枚)の各リンクプレート17間に複数(図11においては3枚)の継手 用中間リンクプレート19を介装すると共に、この継手用中間リンクプレート1 9を一方の継手用外リンクプレート23のピン24でリンクプレート17に枢支 する。そして、仮止め具30により、リンク181 の外リンクプレート(図11 において奥側の外リンクプレート)及び継手用外リンクプレート23を介して該 リンク181 のリンクプレート17及び複数の継手用中間リンクプレートを挟持 することにより仮止めする。その後、チェーン8の他端側リンク182 のリンク プレート17を、そのピン孔21が継手用中間リンクプレート19及び継手用外 リンクプレート23のピン孔20,25に合致するように継手用中間リンクプレ ート19及び継手用外リンクプレート23に係合し、他方の継手用外側リンクプ レート12のピン13を各々リンクプレート17,19,23のピン孔20,2 1,25に挿通させた後、ピン13,24をかしめてチェーン8の連結作業を終 了するものである。
【0008】 従って、上述の従来技術は、前記仮止め具30を使わない場合と比較して、各 々リンクプレート17のピン孔21、継手用中間リンクプレート19のピン孔2 0及び継手用外リンクプレート23のピン孔25の位置合わせをして、継手用リ ンク183 の継手用外リンクプレート12のピン13を前記ピン孔21,20及 び25に挿通させるだけで済み、連結作業が容易になる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術では、図13に示す仮止め具30の両立上がり 部3’,4’により、リンク181 の複数のリンクプレート17、複数の継手用 中間リンクプレート19、継手用外リンクプレート23及びリンク181 の一方 のみの外リンクプレート(図12において奥側)を挟持するに止まらず、リンク 181 の他方側の外側リンクプレート(図12において手前側)も共に挟持して しまうため、リンク181 の複数のリンクプレート17、複数の継手用中間リン クプレート19、継手用外リンクプレート23及びリンク181 の一方のみの外 リンクプレート(図12において奥側)を挟持する力が十分ではなかった。従っ て、前記複数の継手用中間リンクプレート19の屈曲を十分に規制することがで きず、チェーン8の連結作業が容易ではなかった。
【0010】 そこで、本考案の目的は、狭隘なスペースでチェーンの連結を行う場合にも、 チェーンの間隙に連結仮止め具の折曲げ部を挿入することにより、該チェーン端 部のリンクのリンクプレート、継手用中間リンクプレート、継手用外リンクプレ ートとともに前記リンクの一方のみの外リンクプレートを挟持することができる ため、当該挟持力を増加させ、継手用中間リンクプレート及び継手用外リンクプ レートの屈曲によるそれらのピン孔のずれを防止することができ、連結作業を容 易に行うことができるチェーンの連結用仮止め具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、チェーン(8)の端部 (A)のリンクプレート(17)に継手用中間リンクプレート(19)を介挿し 、それらのピン孔(20,21)に第1と第2の継手用外リンクプレート(12 ,23)のピン(13,24)を該チェーン端部(A)の両面側から嵌挿して無 端状に連結するチェーンの連結用仮止め具(1)において、 基部(2)と、前記基部(2)に連結し、前記チェーン端部(A)の一面側に 位置する第1の外リンクプレート(18b)及び前記第1の継手用外リンクプレ ート(12)とに当接する第1の立上がり部(3)と、前記基部(2)に連結し 、切欠き部(5,6)を有する第2の立上がり部(4)と、を備え、 前記切欠き部(5,6)が前記第1の継手用外リンクプレート(12)のピン (13)及び前記リンクプレート(17)を枢支するピン(9)を跨がることに より、前記第2の立上がり部(4)が、前記チェーン端部(A)の他面側に位置 する第2の外リンクプレート(18a)と前記リンクプレート(17)との間に 嵌挿し、前記第1の立上がり部(3)と協働して前記第1の継手用外リンクプレ ート(12)、前記第1の外リンクプレート(18b)及び前記リンクプレート (17)を挟持すること、を特徴とするチェーンの連結用仮止め具(1)にある 。
【0012】 また、チェーン(8)の端部(A)のリンクプレート(17)に継手用中間リ ンクプレート(19)を介挿し、それらのピン孔(20,21)に第1と第2の 継手用外リンクプレート(12,23)のピン(13,24)を該チェーン端部 (A)の両面側から嵌挿して無端状に連結するチェーンの連結用仮止め具(1) において、 前記リンクプレート(17)を、前記チェーン端部(A)のリンク(181 ) を構成する第1と第2の外リンクプレート(18b,18a)及び前記リンクプ レート(17)との間隙(S)を利用して該リンク(181 )のピン(9)の軸 方向に移動させ、前記第1の継手用外リンクプレート(12)に固定させるため に、該第1の継手用外リンクプレート(12)と該リンクプレート(17)とを 挟持する第1と第2の立上がり部(3,4)と、前記第1と第2の立上がり部( 3,4)を連結する基部(2)と、を備えたチェーンの連結用仮止め具(1)で あってもよい。
【0013】 更に、前記第1の継手用外リンクプレート(12)、前記第1の外リンクプレ ート(18b)及び前記リンクプレート(17)を挟持する力を増加するために 前記第2の立上がり部(4)の下部に外側に開放する折曲げ部(4a1 ,4a2 ,4a3 )を形成すると好ましい。
【0014】 また、前記第1の立上がり部(3)が、前記リンクプレート(18a,18b )のピン(9)を貫通する貫通孔を有してもよい。
【0015】 そして、前記第1の立上がり部(3)、前記第2の立上がり部(4)及び前記 基部(2)が、1枚の板状部材により構成されると好ましい。
【0016】 [作用] 以上の構成に基づき、チェーン(8)の端部(A)のリンクプレート(17) に継手用中間リンクプレート(19)を介挿し、それらのピン孔(20,21) に第1と第2の継手用外リンクプレート(12,23)のピン(13,24)を 該チェーン端部(A)の両面側から嵌挿して無端状に連結するチェーンの連結用 仮止め具(1)において、 前記チェーン(8)の端部(A)の複数のリンクプレート(17)の間に前記 継手用中間リンクプレート(19)を介挿する。そして、前記リンクプレート( 17)のピン孔(21)及び前記継手用中間リンクプレート(19)のピン孔( 20)に前記継手用外リンクプレート(12)のピン(13)を挿入する。
【0017】 次いで、前記チェーンの連結用仮止め具(1)の第1と第2の立上がり部(3 ,4)により、前記継手用外リンクプレート(12)、端部リンク(181 )の 後方側の第1の外リンクプレート(18b)、リンクプレート(17)及び継手 用中間リンクプレート(19)を挟持することにより、該リンクプレート(17 )は、該端部リンク(181 )のピン(9)の軸方向に移動して、該前記継手用 外リンクプレート(12)に固定される。この時、前記第1の立上がり部(3) に形成した貫通孔(7)前記に端部リンク(181 )の第1の外リンクプレート (18b)のピン(9)が貫通する。更に、前記第2の立上がり部(4)に形成 された切欠き部(5)が前記第1の継手用外リンクプレート(12)のピン(1 3)を跨がり、前記切欠き部(6)が前記端部リンク(181 )の第2の外リン クプレート(18a)のピン(9)を跨がる。
【0018】 次に、前記第2の立上がり部(4)の先端部の折曲げ部(4a2 ,4a3 )が 、前記第1と第2の立上がり部(3,4)により挟持された前記複数のリンクプ レート(17)の端面とチェーン(8)の端部リンク(181 )の第2の外リン クプレート(18a)の端面との間隙(S)に嵌挿する。前記折曲げ部(4a2 ,4a3 )が前記間隙(S)に嵌挿すると、該折曲げ部(4a2 ,4a3 )が外 側に折り曲げられてあるため、該間隙(S)が拡張する。
【0019】 従って、前記挟持された前記第1の継手用外リンクプレート(12)、リンク プレート(17)及び継手用中間リンクプレート(19)が更に強く密着するこ とにより、該継手用中間リンクプレート(19)の該リンクプレート(17)に 対する該第1の継手用外リンクプレート(12)のピン(13)を中心とする揺 動が阻止される。前述の継手用中間リンクプレート(19)の揺動が阻止される ことにより、該継手用中間リンクプレート(19)のピン孔(20)のずれが回 避できる。この状態で、チェーン(8)の他端リンク(182 )に隣接するもう 一方の端部のリンクプレート(17)を前述の継手用中間リンクプレート(19 )に介挿する。そして、前方に位置するもう一方の第2の継手用外リンクプレー ト(23)のピン(24)を該リンクプレート(17)のピン孔(21)と該継 手用中間リンクプレート(19)のピン孔(20)に嵌合する。
【0020】 次いで、前記第2の継手用外リンクプレート(23)のピン(24)が前記第 1の後方の継手用外リンクプレート(12)のピン孔(27)を貫通して突出し た部分及び該第1の継手用外側リンクプレート(12)のピン(13)が該第2 の継手用外リンクプレート(23)のピン孔(25)を貫通して突出した部分を かしめる。従って、容易にチェーン(8)を無端状に連結することができ、連結 作業時間を短縮できる。
【0021】 なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するために示すものであって、本 考案の構成をなんら限定するものではない。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、図面に沿って、本考案による実施の形態について説明する。
【0023】 図1は本考案の実施の形態のチェーンの連結用仮止め具1を組みつけた状態を 示す斜視図であり、図2は、その平面図である。
【0024】 図3は、前記チェーンから取りはずした前記連結用仮止め具1の斜視図である 。前記チェーンの連結用仮止め具1は、一枚の板状部材を折曲加工により図3に 示すようにコの字に形成され、詳しくは、第1の立上がり部3、第2の立上がり 部4及びそれらを連結する基部2により形成される。
【0025】 前記第1の立上がり部3の略中央には、チェーン8の端部のリンク181 を構 成する第2の外リンクプレート18a又は第1の外リンクプレート18bのピン 9のかしめ部である先端部ピン9c(図2)が嵌合して貫通する貫通孔7が形成 してある(図3)。更に、前記第1の立上がり部3の下方の先端部は、U字形状 に折曲げた折曲げ部3aが形成されている。前記折曲げ部3aは、チェーン8を 本考案のチェーンの連結用仮止め具1により無端状に連結した後、該チェーンの 連結用仮止め具1をチェーン8から取外す際、該折曲げ部3aによりコの字に形 成された前記第1の立上がり部3、第2の立上がり部4及びそれらを連結する基 部2開いて取外しを容易にするものである。
【0026】 他方、前記第2の立上がり部4には、チェーン8の端部Aのリンクプレート1 7を連結するための継手用リンク183 を構成する第1と第2の継手用外リンク プレート12,23及び継手用中間リンクプレート19の内、該第1の継手用外 リンクプレート12のピン13を跨がる切欠き部5及び前記リンク181 のピン 9を跨がる切欠き部6を形成してある。前記切欠き部5,6を形成することによ り前記第2の立上がり部4は、嵌挿部4a並びに前記コの字形状を解放する方向 の外側に折り曲げられた折曲げ部4a1 ,4a2 及び4a3 に分割される(図4 ,図5)。
【0027】 次に、この連結用仮止め具1を使用したチェーン8の連結の作用(動作)につ いて、図6、図7、図1、図8及び図9に基づき説明する。
【0028】 先ず、図6において、チェーン8の連結の概要について説明する。チェーン8 は、複数枚のリンクプレート17を長手方向及び幅方向に交互に組み合わせて、 それらをピン9,15で連結してあり、その端部Aにリンク181 とリンク182 とを対向するように配置する。前記リンク181 の端部側に隣接した最端部の リンクプレート17と前記リンク182 の端部側に隣接した端部のリンクプレー ト17とを、継手用中間リンクプレート19、第1の継手用外リンクプレート1 2及び第2の継手用外リンクプレート23により組付けて継手用リンク183 を 構成することにより、該リンク181 、継手用リンク183 及びリンク182 を 連結してチェーン8を無端状に連結する。
【0029】 次いで、チェーン8の連結動作を手順に従って説明する。図7に示す通り、リ ンク181 の複数(本実施の形態においては3枚)のリンクプレート17の間に 複数(本実施の形態においては2枚)の継手用中間リンクプレート19を介挿す る。そして、前記リンクプレート17のピン孔21及び前記継手用中間リンクプ レート19のピン孔20に前記第1の継手用外リンクプレート12のピン13を 挿入する。
【0030】 次に、図1に示す通り、前記チェーンの連結用仮止め具1により、前記第1の 継手用外リンクプレート12、前記端部リンク181 の第1の外リンクプレート 18b、前記リンクプレート17及び前記継手用中間リンクプレート19を挟持 する。この時、前記貫通孔7にチェーン8の端部リンク181 の第1の外リンク プレート18bのピン9が貫通する。更に、前記切欠き部5が前記第1の継手用 外リンクプレート12のピン13を跨がり、前記切欠き部6が前記ピン9を跨が る。同時に、前記第2の立上がり部4の嵌挿部4aと折曲げ部4a2 及び4a3 が、図2に示すように挟持された前記複数のリンクプレート17の端面と前記第 2の外リンクプレート18aの端面との間隙Sに嵌挿する。前記折曲げ部4a2 ,4a3 が前記間隙Sに嵌挿すると、該折曲げ部4a1 ,4a2 ,4a3 が外側 に折曲げられているため、該間隙Sが拡張することにより、挟持された前記第1 の継手用外リンクプレート12、リンクプレート17及び継手用中間リンクプレ ート19が更に強く密着するため、該継手用中間リンクプレート19の該リンク プレート17に対する該第1の継手用外リンクプレート12のピン13を中心と する揺動が阻止される。
【0031】 従って、前述の継手用中間リンクプレート19の揺動が阻止されるため、該継 手用中間リンクプレート19のピン孔20のずれが回避できる。この状態で、前 記継手用中間リンクプレート19及び第1の継手用外リンクプレート12及びも う一方のチェーン端部Aのリンク182 のリンクプレート17とを相互に接近さ せ、該リンク182 のリンクプレート17を前述の継手用中間リンクプレート1 9に介挿させる。
【0032】 そして、図8及び図9に示すごとく、前記リンク182 のリンクプレート17 のピン孔21と前記継手用中間リンクプレート19のピン孔20の中心の位置が 一致するまで前記チェーン8の両端を更に接近させ、前記リンクプレート17の ピン孔21と継手用中間リンクプレート19のピン孔20の中心の位置が一致し た状態で、前方に位置するもう一方の第2の継手用外リンクプレート23のピン 24を前記ピン孔21,20に嵌合することにより、継手用リンク183 が組合 う。
【0033】 次いで、前記第2の継手用外リンクプレート23のピン24が前記第1の継手 用外リンクプレート12のピン孔27を貫通して突出した部分及び該第1の継手 用外リンクプレート12のピン13が該第2の継手用外リンクプレート23のピ ン孔25を貫通して突出した部分をかしめる。前記ピン13,24の先端部をか しめた後、チェーンの連結用仮止め具1を前記チェーン8から取り外すことによ り、チェーン8を無端状に連結する作業が終了する。この際、連結用仮止め具1 の前記折曲げ部3aは、前記後方垂直部3より外側に折曲げてあるため、該折曲 げ部3aを押しながら外側に開いて上方に引張ることにより該連結用仮止め具1 をチェーン8から容易に取り外すことができる。従って、容易にチェーン8を無 端状に連結することができ、連結作業時間を短縮できる。
【0034】 そして、前記連結用仮止め具1をチェーン8から取り外すと、前記間隙Sは分 散して、前記リンクプレート17と前記継手用中間リンクプレート19との間及 び該リンクプレート17、第1の継手用外リンクプレート12及び第2の継手用 外リンクプレート23との間に間隙を与えることにより、前記リンク181 のリ ンクプレート17に対する第1と第2の継手用外リンクプレート12,23、継 手用中間リンクプレート19との面接触による摩擦及び前記リンク182 のリン クプレート17に対する第1と第2の継手用外リンクプレート12,23、継手 用中間リンクプレート19との面接触による摩擦が低減されるため、前記リンク 181 及び継手用リンク183 との回動並びに該継手用リンク183 及びリンク 182 との回動が自在になされる。
【0035】 尚、前記折曲げ部4a1 ,4a2 ,4a3 は、本実施の形態においては外側に 鈍角に折曲げて形成したが、前記折曲げ部3aのごとくU字形状に折曲げて形成 してもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、チェーン端部の一端側のリンクにチェーンの 連結用仮止め具を装着することにより、狭隘なスペースでチェーンの連結を行う 場合にも、該チェーン端部のリンクのリンクプレート、継手用中間リンクプレー ト、第1の継手用外リンクプレートとともに前記リンクの第1の外リンクプレー トのみを挟持して当該挟持力を増加させることにより、リンクプレートのピン孔 、継手用中間リンクプレートのピン孔及び第1の継手用外リンクプレートピン孔 がずれないため、該第2の継手用外リンクプレートのピンの嵌合が容易になされ 、チェーン連結作業を極めて容易に且つ短時間で行うことができる。
【0037】 また、チェーン端部のリンクのリンクプレートと該リンクの一方のみの外リン クプレートとの間に嵌挿する第2の立上がり部の下方部に形成した折曲げ部によ り前記挟持する力が増加するため前記孔のずれの回避を更に確実にできる。
【0038】 更に、第1の立上がり部が、リンクプレートのピンを貫通する貫通孔を有して いるため、仮止め具の仮止めが確実になされ、作業効率が向上する。
【0039】 そして、第1の立上がり部、第2の立上がり部及び基部が、1枚の板状部材に より構成されているため、製作が容易であり、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す連結用仮止め具によ
るチェーンの連結用仮止め状態を示す斜視図。
【図2】同平面図。
【図3】本考案の実施の形態を示す連結用仮止め具の斜
視図。
【図4】同平面図。
【図5】図4におけるV−V断面図。
【図6】チェーン端部の斜視図。
【図7】連結用仮止め具によるチェーンの連結用仮止め
状態を示す斜視図。
【図8】連結用仮止め具により仮止め状態にあるチェー
ンの一端と他端を接近させた状態を示す斜視図。
【図9】同平面図。
【図10】従来例におけるリンクプレートが揃っていな
い状態を示す正面図。
【図11】従来例を示すチェーン端部の分解斜視図。
【図12】従来の連結用仮止め具とチェーンの係合状態
を示す斜視図。
【図13】同連結用仮止め具の斜視図。
【符号の説明】
1 連結用仮止め具 2 基部 3 第1の立上がり部 3a 折曲げ部 4 第2の立上がり部 4a 嵌挿部 4a1 折曲げ部 4a2 折曲げ部 4a3 折曲げ部 5 切欠き部 6 切欠き部 7 貫通孔 8 チェーン 12 第1の継手用外リンクプレート 13 ピン 17 リンクプレート 181 リンク 182 リンク 183 継手用リンク 18a 第2の外リンクプレート 18b 第1の外リンクプレート 20 ピン孔 21 ピン孔 23 第2の継手用外リンクプレート 24 ピン A チェーン端部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン端部のリンクプレートに継手用
    中間リンクプレートを介挿し、それらのピン孔に第1と
    第2の継手用外リンクプレートのピンを該チェーン端部
    の両面側から嵌挿して無端状に連結するチェーンの連結
    用仮止め具において、 基部と、 前記基部に連結し、前記チェーン端部の一面側に位置す
    る第1の外リンクプレート及び前記第1の継手用外リン
    クプレートとに当接する第1の立上がり部と、 前記基部に連結し、切欠き部を有する第2の立上がり部
    と、を備え、 前記切欠き部が前記第1の継手用外リンクプレートのピ
    ン及び前記リンクプレートを枢支するピンを跨がること
    により、前記第2の立上がり部が、前記チェーン端部の
    他面側に位置する第2の外リンクプレートと前記リンク
    プレートとの間に嵌挿し、前記第1の立上がり部と協働
    して前記第1の継手用外リンクプレート、前記第1の外
    リンクプレート及び前記リンクプレートを挟持するこ
    と、 を特徴とするチェーンの連結用仮止め具。
  2. 【請求項2】 チェーン端部のリンクプレートに継手用
    中間リンクプレートを介挿し、それらのピン孔に第1と
    第2の継手用外リンクプレートのピンを該チェーン端部
    の両面側から嵌挿して無端状に連結するチェーンの連結
    用仮止め具において、 前記リンクプレートを、前記チェーン端部のリンクを構
    成する第1と第2の外リンクプレート及び前記リンクプ
    レートとの間隙を利用して該リンクのピンの軸方向に移
    動させ、前記第1の継手用外リンクプレートに固定させ
    るために、該第1の継手用外リンクプレートと該リンク
    プレートとを挟持する第1と第2の立上がり部と、 前記第1と第2の立上がり部を連結する基部と、を備え
    たこと、 を特徴とするチェーンの連結用仮止め具。
  3. 【請求項3】 前記第1の継手用外リンクプレート、前
    記第1の外リンクプレート及び前記リンクプレートを挟
    持する力を増加するために前記第2の立上がり部の下部
    に外側に開放する折曲げ部を形成したこと、を特徴とす
    る、 請求項1又は2記載のチェーンの連結用仮止め具。
  4. 【請求項4】 前記第1の立上がり部が、前記リンクプ
    レートのピンを貫通する貫通孔を有してなる、 請求項1ないし3のいずれか1項記載のチェーンの連結
    用仮止め具。
  5. 【請求項5】 前記第1の立上がり部、前記第2の立上
    がり部及び前記基部が、1枚の板状部材により構成され
    る、 請求項1ないし4のいずれか1項記載のチェーンの連結
    用仮止め具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3425010B2 (ja) 1995-08-07 2003-07-07 大同工業株式会社 チェーンの連結用仮止め具

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