JP3024906U

JP3024906U - ゴキブリ捕獲器保護・固定用具

Info

Publication number: JP3024906U
Application number: JP1995003005U
Authority: JP
Inventors: 秀樹枝松
Original assignee: 秀樹枝松
Priority date: 1995-03-06
Filing date: 1995-03-06
Publication date: 1996-06-07
Anticipated expiration: 2001-03-06

Abstract

(57)【要約】【目的】屋外に設置したゴキブリ捕獲器の機能、性
能、形状を長期間保護し、室外の廊下やベランダを徘徊
するゴキブリ等を捕獲する。【構成】ゴキブリ捕獲器固定用ツメ２を有した床面１
と、床面左右両端に設けられた側面壁３．４と、開閉自
在な屋根５とによって構成された、前後に開口部７を設
けた箱形構造物と、それを支える足１１と、開口部から
地面へ至る誘導斜面８と、それを覆う庇９よりなってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、たとえば、ゴキブリなどの虫類を、それが室外にいる段階で可能な限り捕獲し、室内に侵入するのを未然に防止するための、ゴキブリ捕獲器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在市販されているゴキブリ捕獲器は、室内に設置してゴキブリを捕獲することを目的としたものであるため、これら従来のゴキブリ捕獲器を室外の廊下やベランダ等に設置してゴキブリが室内に侵入する前に捕獲しようとしても、日が経つにつれ、ゴキブリ捕獲器が風に飛ばされたり、強い日差しや雨に打たれて紙製のゴキブリ捕獲器はすぐに破損してしまった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような実状に鑑み、この考案は、市販のゴキブリ捕獲器を用いて室外でもゴキブリを捕獲しようとするものであり、そのため同捕獲器を屋外に長期間にわたり設置、放置しておいてもその機能、性能、形状などが失われないように、同捕獲器を保護・固定しておくことを目的とするものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案に係るゴキブリ捕獲器保護・固定用具は、ゴキブリ捕獲器を固定するための固定用ツメを形成した床面と、床面左右両端に設置された両側面壁、および屋根によって上面が覆われた箱形構造物であり、この箱形構造物の前後にはゴキブリが出入りするための開口部が形成されるとともに、箱形構造物が雨水に浸されないようにするために、箱形構造物床面より下方に左右２本づつ、合計４本の足がＬ字型に同じ長さで形成され、接地面から箱形構造物を十分な高さに持ち上げる構造となっている。そして、地面から開口部へゴキブリを誘導するために箱形構造物床面開口部から斜め下方に誘導斜面が形成され、さらに前記開口部から箱形構造物内部に雨が浸入するのを防ぐために箱形構造物の屋根と左右両側面壁開口部分から斜め下方に十分な長さで前記誘導斜面を覆うような形状の庇が形成され、同時に誘導斜面の縁と庇の縁とは互いに接合し、全体としてトンネル状の空間を構成するように形成されているため、横殴りの強い雨でも箱形構造物内部に入りにくい構造になっており、雨の浸入は防止するが、直射日光で熱せられた箱形構造物内部の空気は内部に滞ることなく常時排出されて、箱形構造物内部に設置されたゴキブリ捕獲器の粘着シートに雨および高熱による影響を及ぼしにくい構造となっている。また、非常に強い雨風が前記誘導トンネル斜面から浸入するのを防止するため、箱形構造物床面開口部に短い雨水浸入防止壁を設け、雨水が誘導斜面を伝って床面に入り込めない構造となっている。また、前記誘導斜面はゴキブリが足を滑らせることなく容易に箱形構造物内部に進入できるように、誘導斜面の表面は凹凸状に形成されている。同時に、箱形構造物内部床面へのゴキブリ捕獲器の着脱が容易に行えるようにするため、箱形構造物屋根部分は左右どちらか片側だけが箱形構造物との一体成型によって箱形構造物側面壁上部に固定されており、残る片側は開閉自在な蓋として機能させるため、噛み合わせによる接合機構によってもう一方の側面壁上部と容易に着脱できる構造に形成する。または箱形構造物屋根部分は左右どちらも側面壁上部に固定せず、ともに両側面壁上部との噛み合わせによる接合とし、蓋として、箱形構造物への着脱が自在に行える構造とすることもできる。このとき、屋根と側面壁上部噛み合わせ開閉部分から雨水が箱形構造物内部に浸入しないように、噛み合わせ開閉部分では屋根の先端部分がＬ字型をなし、庇のように側面壁上部全体を覆い保護する形状に成型する。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案に係るゴキブリ捕獲器保護・固定用具の実施の一例について説明する。本案の構成は上記したものであるから、その使用に当たっては、まず、市販のゴキブリ捕獲器を組み立て、箱形構造物屋根に形成された噛み合わせを側面壁上端から外し、開いた屋根の開口部分から、前記ゴキブリ捕獲器を箱形構造物床面に形成された固定用ツメに固定する。その後、前記噛み合わせ接合機構を用いて屋根を箱形構造物に固定する。これでゴキブリ捕獲器が本考案になる保護・固定用具に固定されたので、これを屋外に設置するが、設置場所が釘を打てる場所なら、４本のＬ字型の足の接地部分に形成された釘穴を用いて釘や鋲で固定し、コンクリートなど釘で固定できない場所へ設置するときは、４本の足の接地部分を接着剤や両面テープなどでコンクリート等へ固定する。

【０００６】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案に係るゴキブリ捕獲器保護・固定用具を用いれば、同保護・固定用具へのゴキブリ捕獲器の着脱を容易に行うことができ、さらに、雨や直射日光などから紙製のゴキブリ捕獲器が長期間にわたり保護され、同捕獲器の粘着シートやその上に設置された餌なども長期間その効力が持続するため、室外の廊下やベランダ等を徘徊しているゴキブリ等を捕獲するのに十分な威力を発揮することができる。また、このゴキブリ捕獲器保護・固定用具の床面に、ゴキブリ捕獲器以外にホウ酸団子やその他の殺虫剤を置いておいても、その効力は長期間にわたり保護されるため、ゴキブリ等の虫に対し、十分な殺虫効果を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の一例を示す概略斜視図である。

【図２】平面図である。

【図３】正面図である。

【符号の説明】

１床２ゴキブリ捕獲器固定用ツメ３側面壁４側面壁５屋根６側面壁上部保護庇７開口部８誘導斜面９庇１０雨水浸入防止壁１１足１２釘穴１３噛み合わせ機構

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前後に開口部を有し、床、左右両側面
壁、屋根にて構成された空間を有する箱形の構造物にお
いて、床面にはゴキブリ捕獲器固定用のツメが形成さ
れ、床面より下方向に前記箱形構造物を支えるためのＬ
字型の足が形成されるとともに、前記開口部、床部分か
ら斜め下方に地面へ至る誘導斜面が形成され、同時に前
記開口部、屋根及び左右両側面壁部分から斜め下方に形
成された庇が前記誘導斜面両縁に接合してトンネル状に
覆い、それら誘導斜面と庇とによって、地面から箱形構
造物開口部へ至る誘導トンネル斜面を形成することを特
徴とするゴキブリ捕獲器保護・固定用具。
【請求項２】前記ゴキブリ捕獲器保護・固定用具にお
いて、開口部への誘導斜面が凹凸状の形状を有してなる
請求項１記載のゴキブリ捕獲器保護・固定用具。
【請求項３】前記ゴキブリ捕獲器保護・固定用具にお
いて、Ｌ字型に形成された足の接地面中央に釘穴を有し
てなる請求項１記載のゴキブリ捕獲器保護・固定用具。
【請求項４】前記ゴキブリ捕獲器保護・固定用具にお
いて、左右両側面壁上端部、または、左右いづれか一方
の側面壁上端部と、それに対応する屋根の該当部分が、
ともに噛み合わせによる接合をなす機構を持ち、屋根部
分が自在に着脱開閉できる機構を有してなる請求項１記
載のゴキブリ捕獲器保護・固定用具。
【請求項５】前記ゴキブリ捕獲器保護・固定用具にお
いて、開口部床面先端に短い雨水浸入防止壁を有してな
る請求項１記載のゴキブリ捕獲器保護・固定用具。