JP3024647U - コントロールケーブル - Google Patents
コントロールケーブルInfo
- Publication number
- JP3024647U JP3024647U JP1995012017U JP1201795U JP3024647U JP 3024647 U JP3024647 U JP 3024647U JP 1995012017 U JP1995012017 U JP 1995012017U JP 1201795 U JP1201795 U JP 1201795U JP 3024647 U JP3024647 U JP 3024647U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield layer
- synthetic resin
- outer periphery
- envelope
- control cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Flexible Shafts (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インナケーブルに荷重が印加された時に、シ
ールド層の座屈方向の変形を小さくし、かつ屈曲しやす
いコントロールケーブルを提供する。 【解決手段】 インナケーブル2が摺動自在に貫通する
内部管3の外周には、複数本の硬鋼線が、互いに接した
状態で緩い螺旋状に巻き付けられたシールド層5が形成
されている。該シールド層5の外周には、強化合成樹脂
の紐状体又は板状帯から成る被包体6が螺旋状に巻き付
けられ、更に該被包体6外周は合成樹脂層7で被覆されて
いる。
ールド層の座屈方向の変形を小さくし、かつ屈曲しやす
いコントロールケーブルを提供する。 【解決手段】 インナケーブル2が摺動自在に貫通する
内部管3の外周には、複数本の硬鋼線が、互いに接した
状態で緩い螺旋状に巻き付けられたシールド層5が形成
されている。該シールド層5の外周には、強化合成樹脂
の紐状体又は板状帯から成る被包体6が螺旋状に巻き付
けられ、更に該被包体6外周は合成樹脂層7で被覆されて
いる。
Description
【0001】
本考案は、自動車・農業機器等に遠隔操作用に配設されるコントロールケーブ ルに関するものである。
【0002】
従来、斯種コントロールケーブルには、図3に示すものが知られている。 これは、金属帯を螺旋状に巻き付けて形成した内部管(3)の外周に、硬鋼線を 互いに接した状態で、緩い螺旋状に巻き付けたシールド層(5)が設けられ、その 外周を合成樹脂層(7)で被覆し、アウタケーシング(4)としたものである。内部 管(3)にはインナケーブル(2)が摺動自在に貫通している。 硬鋼線を緩い螺旋状に巻き付け、シールド層(5)を設けてあるのは、シールド 層(5)に加えられた応力の大部分を軸方向に分散させて、応力がシールド層(5) の一端部から他端部に正確に伝達されるようにするためである。
【0003】 図2に示すように、アウタケーシング(4)の一部を略円弧状に屈曲させた状態 で、インナケーブル(2)の一端部を被操作部に接続し、他端部に引張り荷重を加 えると、二点鎖線で示すように、アウタケーシング(4)が撓んで、アウタケーシ ング(4)の屈曲部内面に接したシールド層(5)には圧縮応力が加わる。従って、 シールド層(5)は破線で示すように、座屈を起こすように膨らみ変形し、合成樹 脂層(7)を破断させることがある。 このような状態を防ぐため、図4に示すように、金属ワイヤ(5)の外周に、金 属板状帯(8)を粗く螺旋状に巻き付け、座屈変形を防いだものが提案されている 。
【0004】
上記コントロールケーブルでは、シールド層(5)の外周に金属板状帯(8)を巻 き付けているので、圧縮応力印加時の座屈変形は抑えられるものの、全体の重量 が重く、かつ屈曲しにくい。従って、取り扱いが不便である。特に、コントロー ルケーブルを曲げて取り付けることが多い自動車や農業機械等では、取付けの困 難さが大きな問題となる。 本考案は、インナケーブルに荷重が加えられた時に、シールド層の座屈方向の 変形を抑え、かつ屈曲しやすいコントロールケーブルを提供することを目的とす る。
【0005】
インナケーブル(2)が摺動自在に貫通する内部管(3)の外周には、複数本の硬 鋼線が、互いに接した状態で緩い螺旋状に巻き付けられ、シールド層(5)が設け られている。 該シールド層(5)の外周には、強化合成樹脂の紐状体又は板状帯から成る被包 体(6)が螺旋状に巻き付き、更に該被包体(6)外周は合成樹脂層(7)で被覆され ている。
【0006】
シールド層(5)の外周に巻き付いた被包体(6)は、合成樹脂にて形成されてい るので、図4に示す従来の硬鋼線のシールド層(5)を金属帯(8)で巻いたコント ロールケーブルよりも軽量化でき、かつ屈曲性に富む。また、被包体(6)をシー ルド層(5)に巻き付けることにより、被包体(6)を設けないものよりも、座屈強 度を高めることができる。従って、圧縮応力印加時の座屈変形を抑えるとともに 、コントロールケーブルの機器への取り付けが容易になる。
【0007】
以下、本考案の一例につき、図面に沿って詳述する。 図1に示すように、コントロールケーブル(1)は、金属の螺旋管又は合成樹脂 管から成る内部管(3)を具える。内部管(3)の外周には、複数本の硬鋼線が互い に接した状態で、緩い螺旋状に巻き付けられたシールド層(5)が形成されている 。 シールド層(5)の外周には、樹脂製の被包体(6)が粗い螺旋状に巻き付いてい る。被包体(6)は、例えば超高分子量ポリエチレン繊維や芳香族ポリアミド繊維 等の高延伸性と高抗張力を有する強化合成樹脂繊維製のテープ又は繊維線束から 成り、シールド層(5)に緊密に接する。
【0008】 この状態で、被包体(6)を合成樹脂層(7)にて被覆する。合成樹脂層(7)は、 硬度、曲げ弾性及び成型性に鑑み、ポリプロピレン又はナイロンエラストマー、 ポリエステルエラストマー等を用いるのが望ましい。このようにして、アウタケ ーシング(4)が形成され、内部管(3)にインナケーブル(2)を摺動自在に挿通さ せて、コントロールケーブル(1)が形成される。 従来と同様、図2に示すように、コントロールケーブル(1)は一部が円弧状に 折曲されて、インナケーブル(2)の一端部を被操作部に接続し、他端部に引張り 応力を加えて使用する。
【0009】 内部管(3)の外周面には、シールド層(5)として硬鋼線が緩い螺旋状に巻き付 いているので、インナケーブル(2)を引っ張った場合に、シールド層(5)に印加 される応力の大部分は軸方向に分散され、応力がシールド層(5)の一端部から他 端部に正確に伝達される。 また、シールド層(5)の外周には、被包体(6)が巻き付いているので、図2に 示すように、アウタケーシング(4)の一部を円弧状に屈曲させた状態で、インナ ケーブル(2)を引っ張った場合に、アウタケーシング(4)の両端に加えられた圧 縮力によるシールド層(5)の膨らみ変形挙動に対して、被包体(6)が巻き付いて いるので、この膨らみ変形を押さえることができる。 さらに、被包体(6)は合成樹脂から形成されているので、従来のコントロール ケーブルよりも軽量化でき、かつ屈曲性に富む。従って、コントロールケーブル の機器への取り付けが容易になる。
【0010】 上記例の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録請求の 範囲に記載の考案を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本 考案の各部構成は上記実施例に限らず、実用新案登録請求の範囲に記載の技術的 範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。 尚、本例では、図示していないが、アウタケーシング(4)の両端部には、金属 製のキャップが嵌められ、該両端部を美麗に処理し、かつシールド層(5)及び被 包体(6)のアウタケーシング(4)からの抜止めとしている。
【図1】コントロールケーブルの一部を破断した断面図
である。
である。
【図2】コントロールケーブルの一部を円弧状に屈曲さ
せて使用する状態を示す図である。
せて使用する状態を示す図である。
【図3】従来のコントロールケーブルの一部を破断した
断面図である。
断面図である。
【図4】他の従来例におけるコントロールケーブルの一
部を破断した断面図である。
部を破断した断面図である。
(1) コントロールケーブル (2) インナケーブル (5) シールド層 (6) 被包体 (7) 合成樹脂層
Claims (1)
- 【請求項1】 インナケーブル(2)が摺動自在に貫通す
る内部管(3)の外周に、複数本の硬鋼線を互いに接した
状態で緩い螺旋状に巻き付けたシールド層(5)と、該シ
ールド層(5)の外周に強化合成樹脂製の紐状体又は板状
帯から成る被包体(6)を螺旋状に巻き付け、 更に、該被包体(6)外周を合成樹脂層(7)で被覆したこ
とを特徴とするコントロールケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012017U JP3024647U (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | コントロールケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012017U JP3024647U (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | コントロールケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3024647U true JP3024647U (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=43159876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995012017U Expired - Lifetime JP3024647U (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | コントロールケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024647U (ja) |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP1995012017U patent/JP3024647U/ja not_active Expired - Lifetime
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