JP3024186B2 - 現金自動取引装置 - Google Patents

現金自動取引装置

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JP3024186B2
JP3024186B2 JP2233017A JP23301790A JP3024186B2 JP 3024186 B2 JP3024186 B2 JP 3024186B2 JP 2233017 A JP2233017 A JP 2233017A JP 23301790 A JP23301790 A JP 23301790A JP 3024186 B2 JP3024186 B2 JP 3024186B2
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cash transaction
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具実 水野
豊 加古
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は現金自動取引装置に関し、特に紙幣を高速で
処理する自動取引装置の内部で、高速搬送される紙幣を
搬送中に加熱し、殺菌および折れ癖、しわを延ばすよう
にした現金自動取引装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の関連装置としては、例えば、特開平2
−120884号公報に開示された装置が知られている。この
装置は、加熱手段を内蔵し、金属ローラである加熱ロー
ラと、該加熱ローラと圧接して配置され、周面にゴム等
の弾性部材を施された加圧ローラから構成されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、加圧ローラを、加熱ローラに押圧す
るときの押圧力によって、加圧ローラの周面に施した弾
性部材を変形させることにより、紙葉類の加熱部分であ
る、加熱ローラと加圧ローラの接触部分の長さを確保し
ていた。
しかし、上述の弾性部材の変形によって得られる接触
部長さには限界があり、あまり大きくすることができな
い。このため、紙葉類が高速で搬送される場合に、紙葉
類が加熱部を通過する時間が短くなり、紙葉類が十分に
加熱されないため、殺菌効果が十分に得られないという
問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、従来の技術における上述の如き問題を
解消し、紙葉類や紙幣が高速で搬送される場合にも、十
分な加熱時間を確保でき、十分な殺菌効果が得られる現
金自動取引装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上述の目的は、紙葉類を搬送中に加熱し、殺
菌・消毒を行う紙葉類殺菌装置において、加熱・殺菌手
段を内蔵する第一の搬送手段と、該第一の搬送手段に対
向し、かつ前記紙葉類を挟持する第二の搬送手段とを有
し、少なくとも該第二の搬送手段を無端ベルトにより構
成したことを特徴とする紙葉類殺菌装置、および紙幣を
扱う現金自動取引装置において、紙幣を加熱し、その内
部に加熱部を備える加熱ローラと、該加熱ローラに巻き
付けて面接触するように配置された無端ベルトとを有
し、搬送される紙幣を前記加熱ローラと無端ベルトとの
間で加熱すること、または加熱および押圧してしわ伸ば
しすることを特徴とする現金自動取引装置によって達成
される。
〔作用〕
本発明に係る紙葉類殺菌装置または現金自動取引装置
においては、装置内に進入してきた紙葉類または紙幣
は、少なくとも一方が無端ベルトで構成される加熱部に
送り込まれ、ここを通過する間に与えられる熱により殺
菌され、装置外に送り出される。また紙幣を前記加熱ロ
ーラと無端ベルトとの間で加熱,押圧することにより、
折れ癖やしわがとれた紙幣を得ることができる。
なお、加熱部に紫外線を放出する手段を用いたり、水
を供給して水蒸気を発生させたりする手段を付加するこ
とにより、殺菌効果をより一層高めることも可能であ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例である現金自動取引装置
(以下、「ATM」という)に用いられる紙幣殺菌装置
(以下、単に「装置」という)1の構成を示す図であ
る。本実施例に係る装置1は、加熱手段であるハロゲン
ランプ2を内蔵する金属ローラで構成される加熱ローラ
3と、2個のプーリ9により支承されたゴムベルト4に
よって構成されている。上記ゴムベルト4には適度な張
力が付与されていて、これにより加熱ローラ3に押圧さ
れており、加熱ローラ3に巻き付くように接触してい
る。この加熱ローラ3とゴムベルト4との接触部分が、
紙幣の加熱部5となる。また、加熱ローラ34とゴムベル
ト4は回転しており、加熱部5に進入してきた紙幣を搬
送する機能を有している。
以下、上述の如く構成された本実施例の装置の動作を
説明する。
入口側の搬送手段6によって殺菌装置1に導かれた紙
幣7は、加熱ローラ3とゴムベルト4の接触部分、すな
わち、加熱部5に送り込まれる。ここで、紙幣7は、高
温の加熱ローラ3とゴムベルト4の間で挟持され、加熱
されながら加熱ローラ3,ゴムベルト4の回転により、加
熱部5内を移動し、加熱部5から出口側の搬送手段8に
放出される。
上述の動作における、紙幣7の加熱部5までの滞留時
間(すなわち、加熱時間)と、殺菌効果について、以
下、第2図〜第7図を用いて説明する。
加熱時間が短い場合、すなわち、搬送速度が大きい場
合(あるいは、加熱部5の長さが短い場合)には、加熱
部5を通過した紙幣7の、加熱部出口における厚さ方向
の温度分布は、第2図のようになり、紙幣7の内部まで
十分加熱されていない。このような状態で、紙幣7が加
熱部5から放出されると、紙幣7はその内部の温度を急
速に均一化させるとともに、冷たい外気によってその表
面から冷却される。この場合における、紙幣7が加熱部
5から放出され、その内部温度が平衡に達した直後の温
度分布を第3図に示す。また、第4図には、紙幣表面の
温度の時間的な変化を示す。両図から理解される如く、
加熱時間が短い場合は、平衡温度が低いため、紙幣の温
度は急激に低下し、殺菌効果は小さくなる。
これに対して、加熱時間が長い場合には、加熱部出口
における厚さ方向の温度分布は、第5図のようになり、
紙幣7の内部まで十分に加熱されている。このとき、紙
幣7が加熱部5から放出されて、その内部温度が平衡に
達した直後の温度分布を第6図に示す。また、第7図に
は、紙幣表面の温度の時間的な変化を示す。両図から理
解される如く、加熱時間が長い場合は、平衡温度が高く
なり、加熱後も紙幣の温度も長時間高温に保つことがで
き、殺菌効果は非常に大きくなる。
本実施例に示す殺菌装置1が適用されるATMでは、紙
幣搬送速度は一定であり、かつ、非常に高速である。本
実施例においては、加熱ローラ3とゴムベルト4とが接
触する巻き付け角(θ)を大きくすることで、大きな接
触長,すなわち、加熱時間を得るとができ、それによ
り、大きな殺菌効果を得られるという効果がある。
なお、本実施例に示す殺菌装置1においては、紙幣を
加熱,押圧することにより、殺菌・消毒ができる他、折
れ癖や“しわ”がとれるという付随的な効果もある。
第8図は、本発明の他の実施例1aを示すものであり、
第1図に示した実施例の装置1に、第二の加熱手段とし
てのハロゲンランプ12を、加圧ベルト4側にも設けたも
のである。本実施例に示す装置1aによれば、より短時間
に紙幣7を加熱することができるので、殺菌・消毒作用
が一層大きくなるという効果が得られる。
また、第9図は、本発明の他の実施例1bを示すもので
あり、第1図に示した実施例の装置1の加熱ローラ3の
代り、第二のベルト4aを用い、紙幣7を、二つのベルト
4aおよび4bで挟持搬送するようにしたものである。本実
施例の如く構成した場合には、加熱部5の形状,長さの
自由度をより大きくできるという効果が得られる。
第10図,第11図は、いずれも、本発明の更に他の実施
例を示すものであり、第10図に示す実施例装置1cは、第
1図に示した実施例の装置1の、加熱部5の入口側に、
水を吹き付けるノズル11を設けたもの、第11図に示す実
施例装置1dは、第1図に示した実施例の装置1の、加熱
用ハロゲンランプ2の代りに水銀ランプ2aを用いるとと
もに、加熱ローラ3aを透明な材質により構成したもので
ある。
第10図に示す実施例装置1cにおいては、加熱部5に進
入する紙幣7は、ノズル11により水を吹き付けられ、そ
の後、加熱部5で加熱される。このため、吹き付けられ
た水は高温の水蒸気となって、これにより紙幣7の殺菌
を行うものである。また、第11図に示す実施例装置1dに
おいては、加熱ローラ3aを、紫外線透過率の高い石英で
構成するとするとともに、その内部に紫外線発光量の大
きな水銀ランプ2aを設けているので、紙幣7は高温に曝
されると同時に、強力な紫外線を浴びる。これにより、
紙幣7は強力に殺菌されるという効果が得られるもので
ある。
上記各実施例は、いずれも、本発明の一例を示すもの
であり、本発明はこれらに限定されるべきものではない
ことは言うまでもないことである。例えば、本発明は、
ATMの如き紙幣取扱い装置に限らず、他の紙葉類取扱い
装置に関しても適用可能である。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明した如く、本発明によれば、紙葉類
や紙幣が高速で搬送される場合にも、十分な加熱時間を
確保でき、十分な殺菌効果が得られる紙葉類殺菌装置お
よび現金自動取引装置を実現できるという顕著な効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である紙幣殺菌装置を示す構
成図、第2図は加熱時間が短い場合における紙幣内部の
温度分布を示す図、第3図は同平衡状態での紙幣内部の
温度分布を示す図、第4図は同加熱部から出た後の紙幣
の表面温度の時間的変化を示す図、第5図は加熱時間が
長い場合における紙幣内部の温度分布を示す図、第6図
は同平衡状態での紙幣内部の温度分布を示す図、第7図
は同加熱部から出た後の紙幣の表面温度の時間的変化を
示す図、第8図〜第11図は本発明の他の実施例を示す構
成図である。 1,1a,1b,1c,1d:紙幣殺菌装置、2:ハロゲンランプ、2a:
水銀ランプ、3:加熱ローラ、3a:透明加熱ローラ、4:ゴ
ムベルト、5:加熱部、6:入口側の搬送手段、7:紙幣、8:
出口側の搬送手段、11:ノズル、12:ハロゲンランプ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−45997(JP,A) 特開 昭49−24194(JP,A) 特開 昭61−141368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 2/00 - 2/26 G07D 9/00 B65H 5/00 - 5/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣を計数し、該紙幣を殺菌した後に搬送
    手段に放出する現金自動取引装置において、 紙幣を加熱し、その内部に加熱源を備える加熱ローラ
    と、該加熱ローラに所定の角度以上に巻き付け角で巻き
    付けて面接触するように配置された無端ベルトとを具備
    する加熱部を有し、 前記加熱部は、該加熱部から紙幣を前記搬送手段に放出
    した後、該紙幣の裏と表とで温度が平衝状態になるよう
    に、前記加熱部の加熱温度および加熱時間を制御するこ
    とを特徴とする現金自動取引装置。
  2. 【請求項2】紙幣を扱う現金自動取引装置において、 紙幣が入力する入口側の搬送手段と、該紙幣を加熱し、
    その内部に加熱源を備える加熱ローラ、および該加熱ロ
    ーラに所定の角度以上の巻き付け角で巻き付けて面接触
    するように配置された無端ベルトを具備する加熱部と、
    加熱された該紙幣が放出される出口側の搬送手段とを有
    し、 該入口側の搬送手段と、該加熱部と、該出口側の搬送手
    段における紙幣の搬送速度が等速になるように制御する
    ことを特徴とする現金自動取引装置。
  3. 【請求項3】紙幣を扱う現金自動取引装置において、 内部に加熱源を備えた加熱ローラおよび該加熱ローラに
    対し所定の角度以上の巻き付け角で面接触するように配
    置された無端ベルトからなる加熱部と、 該加熱部に紙幣を導く入口側の搬送手段と、 該加熱部から、加熱により殺菌された紙幣が放出される
    出口側の搬送手段とを有し、 該加熱部は、前記出口搬送手段に放出された紙幣の温度
    が裏と表とで平衝状態になるように加熱温度と加熱時間
    を制御し、 該入口側および出口側の搬送手段は、前記加熱部におけ
    る紙幣の搬送速度を等速になるように制御することを特
    徴とする現金自動取引装置。
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