JP3023890U

JP3023890U - 地震対策を備えたテーブル下小物入れ

Info

Publication number: JP3023890U
Application number: JP1995012334U
Authority: JP
Inventors: 正美宮木
Original assignee: 正美宮木
Priority date: 1995-10-18
Filing date: 1995-10-18
Publication date: 1996-04-30
Anticipated expiration: 2001-10-18

Abstract

(57)【要約】【目的】本来の小物入れ使用する外に、地震時の人が
避難できると共に避難用品の持ち出しを可能とする。【構成】下部にキャスターを設けた小物入れ本体
（１）内は、複数段の引き出し収納室（１ａ）の少なく
とも一つには、手提用取手（２ｃ）と鍵（２ｄ）の掛か
る蓋（２ａ）を有する持ち出し用の引き出し（２）を収
納して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は地震の際に人がテーブルの下に避難できると共に、避難用品が容易に持ち出しできる地震対策を備えた小物入れ。

【０００２】

【従来の技術】

従来テーブルは、食事をする時のためのものであり、テーブルの下の空間は何にも利用されることがなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のテーブルは、食事をするのには便利であるが他の使用には殆ど適合できない、他方、日本においては地震の発生が多く地震による人的災害も多発している中で、地震発生時に家の中での決められた避難場所がなく、その確保が要望されていた。そこで本考案は、地震対策としてテーブルの下の空間に着目し、テーブルの下に避難するために、テーブルの補強且つ避難用品がすみやかに持ち出せ充分地震対策として利用できることが判明した。

【０００４】本考案は、前記の点に鑑み、本来の食事をするためだけのテーブルが地震時の人が避難できると共に避難用品の持ち出しを可能とする地震対策を備えた小物入れを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の小物入れは、複数段の引き出し収納室（１ａ）と高さ調節のできるキャスター（３）とに区画する。且つ前記引き出し収納室（１ａ）の少なくとも一つには手提用取手（２ｃ）と鍵（２ｄ）の掛かる蓋（２ａ）とを有する持ち出し用の引き出し（２）を収納して成る。

【０００６】前記小物入れ（１）の下部には、キャスター（３）を高低自在に設ける。

【０００７】

【作用】

地震が発生した場合に、人が本考案のテーブルの下にとっさにもぐり込むことができ、家の倒壊や家具の倒れがあっても、人の安全が確保される。又、地震が収まった時点においては、火災や津波等の二次災害に備えて、避難用品が収納された引き出し（２）を家の外に持ち出すことができる。その際に引き出し（２）には、手提用取手（２ｃ）を有するので、その手提用取手（２ｃ）を手で握り手で引き出し（２）を下げて持ち出すことができる。又、引き出し（２）の蓋（２ｄ）によって持ち出す際に内の避難用品が引き出し（２）内から出ない。又、持ち出し後に蓋（２ａ）に鍵（２ｄ）を掛けておくことにより盗難防止の役目を成す。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。

【０００９】図１は、本考案の地震対策を備えたテーブル下小物入れの一実施例を示す全体斜視図、図２は、持ち出し用の引き出しを示す斜視図、図３は、高低自在のキャスター取付け状態を示す説明図、図４は、持ち出し用の引き出しの長手方向の断面図を示す説明図である。

【００１０】（１）は、箱形の小物入れ本体であり、該小物入れ本体（１）内には複数段の引き出し収納室（１ａ）と、高さ調節のできるキャスター（３）とに区画させ、この小物入れ本体（１）の箱形構造は、充分な圧縮強度を備え、特に地震時の家の倒壊があっても変形しない強度が要求されそのために小物入れ本体（１）が枠組をした場合枠は鉄又は、ステンレス製とし、パネルだけで組み立てる場合は、強度的に充分な板厚に設定することが好ましい。又、引き出し収納室（１ａ）は、前面を入口とし大小の引き出し収納室（１ａ）を複数段に配置したものである。

【００１１】（２）は、引き出し収納室（１ａ）に出し入れ自在に収納可能な複数個の引き出しであり、該引き出し（２）は、単に上部を開口した長箱形の一般的なものと、開口上面に蓋（２ａ）を設けたものとがあり蓋（２ａ）を有するものにおいては蓋（２ａ）は、長手方向の後端を引き出し（２）の上面後端には、蝶番（２ｂ）で、蝶着され、又、引き出し（２）の前面には、手提用取手（２ｃ）を設け、且つ該手提用取手（２ｃ）の上部に鍵（２ｄ）を設け、該鍵（２ｄ）は蓋（２ａ）の内側に取り付けた係着片（２ｅ）と係着し、必要に応じて蓋（２ａ）に鍵（２ｄ）が掛かるようにしている。又、蓋（２ａ）がない引き出し（２）の場合の取手については、必ずしも手提が可能なものでなくてもよく、ノブ等でよい。更に、この引き出し（２）の大きさについては、大きな引き出し（２）は、避難用品が多く入れられる関係上持ち出し用の引き出し（２）とし、それには手提用取手（２ｃ）及び蓋（２ａ）が取り付けられる。

【００１２】（３）は、高低自在のキャスター本体であり、ネジ部分（３ａ）は、ナット（３ｂ）が、高低自在するよう長めの物にする、又、ナット（５ａ）は小物入れ本体（１）の下部低面四隅に取り付け固定する。ナット（３ｂ）とナット（５ａ）が接点することにより高さ調節し固定できる。車輪（３ｃ）は、方向自在のものでもよいが、あまり動かないように、一方方向のものでのよい。又、標準テーブルの場合は、キャスターなしでもよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したとうり、通常の小物入れとしての役目の他、テーブルの下に置くことにより、地震の際に、人がテーブルの下に避難でき安全であり、又、持ち出し用の引き出し（２）を備えたことにより地震後においても火災や津波等の二次災害に対し、数日間の避難生活にも充分対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す全体斜視図である。

【図２】持ち出し用の引き出しを示す斜視図である。

【図３】高低自在のキャスターの説明図である。

【図４】持ち出し用の引き出しの長手方向の断面図であ
る。

【図５】本体へのキャスターの取付部分の説明図であ
る。

【符号の説明】

１小物入れ本体１ａ引き出し収納室２引き出し２ａ蓋２ｂ蝶番２ｃ手提用取手２ｄ鍵３キャスター３ａネジ３ｂナット３ｃシャリン４ナット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数段の引き出しを設けた小物入れ本
体（１）内には、複数段の引き出し収納室（１ａ）の少
なくとも一つには、手提用取手（２ｃ）と鍵（２ｄ）の
掛かる蓋（２ａ）を有する持ち出し用の引き出し（２）
を収納したことを特徴とするテーブルの下に置きテーブ
ルの補強且つ避難用品を入れる小物入れ。
【請求項２】前記小物入れ（１）の下部には高さ調
節のできるキャスター（３）を設けた請求項１記載の地
震対策を備えた小物入れ。