JP3023707U - 魚釣用両軸受型リ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リ−ルの後方外周部が竿置場に当たって
もキズが付かないように保護して、リ−ルの握持保持の
際に手や指を傷付けたり、リ−ルの機能に支障を起こし
たり、錆を誘発したり等の不具合が発生しないこと。 【解決手段】 魚釣用両軸受型リ−ル１のリ−ル本体Ａ
は、枠体２と枠体２の外側に夫々取り付けられた外側板
３、４で構成されて、外側板４内には駆動機構Ｂが設け
られている。リ−ル本体Ａの釣糸繰出し側と反対側の外
側板３、４の後部外周と指載せ板2dの後部外周を覆うよ
うに保護部材７が取り付けられている。保護部材７は金
属材や合成樹脂材やゴムなどの弾性材で形成されて外側
板３、４の後部外周形状に合わせた形状の側板保護部7
a、7bと側板保護部7a、7bを連結すると共に指載せ板2d
の後部外周を覆う連結保護部7cで形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、リ−ル本体の側板等の後部外周の傷付きを改善した魚釣用両軸受 型リ−ルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来リ−ル本体の側板間にスプ−ルを回転自在に支持し、ハンドル操作でスプ −ルを回転させて釣糸を該スプ−ルに巻回する両軸受型リ−ルは、スピニングリ −ルと共に魚釣用リ−ルとして一般的に知られており、特に船釣り等にはこの両 軸受型リ−ルが主に使用されているのが現状である。 船釣りの場合、図６のように、リ−ル１を竿17に取り付けた状態で船縁に設け られた竿置場８の竿立て穴8aに立てた状態で差し込み、船による釣場の移動を行 うことが多いが、この移動時の振動等でリ−ルの後方外周部が竿置場に当たり、 キズが付いたり、変形したり、或いは破損することがあり、 そのためリ−ルを使用する時の握持保持の際に手や指を傷付けたり、リ−ルの機 能に支障を起こしたり、錆を誘発したり等の不具合が発生する等の課題が残され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、船釣りの場合、リ−ルを竿に取り付けた状態で船 縁に設けられた竿置場の竿立て穴に立てた状態で差し込み、船が釣場を移動する 時の振動等でリ−ルの後方外周部が竿置場に当たり、キズが付いたり、変形した り、或いは破損することである。

【０００４】 本考案の目的は前記欠点に鑑み、リ−ル本体の後方外周が竿置場に当たっても キズが付かないように保護して、リ−ルの握持保持の際に手や指を傷付けたり、 リ−ルの機能に支障を起こしたり、錆を誘発したり等の不具合が発生しない魚釣 用両軸受型リ−ルを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる目的を達成するために、 請求項１に係わる考案は、リ−ル本体の側板間に回転自在に支持したスプ−ル をハンドル操作により駆動機構を介して巻取可能とした魚釣用両軸受型リ−ルに おいて、釣糸繰出し側と反対側の前記リ−ル本体の側板の後部外周に保護部材を 取り付けて該側板の後部外周を覆うようにしたことを要旨とするものである。 請求項２に係わる考案は、前記リ−ル本体を枠体と該枠体の両側に装着される 外側板とで構成し、該枠体と両外側板の後部外周の夫々を前記保護部材で覆うよ うにしたことを要旨とするものである。 請求項３に係わる考案は、請求項１において、前記保護部材を着脱可能に取り 付け固定したことを要旨とするものである。 請求項４に係わる考案は、請求項２において、前記保護部材を着脱可能に取り 付け固定したことを要旨とするものである。

【０００６】 課題を解決する手段によって、 請求項１に係る魚釣用両軸受型リ−ルによれば、保護部材７、７′、９で外側 板３、４の後部外周が覆われ、リ−ル脚10に釣竿が取り付けられて釣竿17が船上 の船縁に設けられた竿置場８の竿立て穴8aに立てた状態で差し込まれた状態での 釣場の移動中には、リ−ル本体Ａと竿置場８の間に保護部材７、７′、９が存在 するので、外側板３、４の後部外周にキズが付かず、船の振動を受けても、保護 部材７、７′、９が緩衝材となる。 請求項２に係る魚釣用両軸受型リ−ルによれば、枠体２と外側板３、４の合わ せ部の後部外周を保護でき、変形、キズ等による内部への海水、水、異物侵入に よる機能トラブルを確実に防止できる。 請求項３・４に係る魚釣用両軸受型リ−ルによれば、保護部材７、７′、９の メンテナンスと材質、色調の異なるものの選択使用が可能となるので、自由度が 増し、幅広い対応が行える。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、図１から図３は第１実施例 で、図１は魚釣用両軸受型リ−ルの（ａ）保護部材が取り付けられた平面図、（ ｂ）保護部材が取り付けられる前の平面図、（ｃ）保護部材の平面図、図２は魚 釣用両軸受型リ−ルのハンドル側の（ａ）保護部材が取り付けられた側面図、（ ｂ）保護部材が取り付けられる前の分解側面図、図３は反ハンドル側の保護部材 が取り付けられる前の分解側面図である。

【０００８】 魚釣用両軸受型リ−ル１のリ−ル本体Ａは、枠体２と枠体２の外側に夫々取り 付けられた外側板３、４で構成されて、外側板４内には駆動機構Ｂが設けられて いる。 枠体２は左右両側枠2a、2bと保持板2cと指載せ板2dとリ−ル脚10の固定板2eが 一体に、かつ左右両側枠2a、2bが平行に保持されている。 左右両側枠2a、2bには図示しない軸受でスプ−ル軸５が支持され、スプ−ル軸 ５にスプ−ル６が固定されてスプ−ル６は左右両側枠2a、2b間に配置されている 。 外側板４内の駆動機構Ｂは、側枠2bから突出されたスプ−ル軸５外周にピニオ ン11が嵌合され、ピニオン11にハンドル軸12に嵌合された駆動歯車13が噛合され てスプ−ル６はハンドル軸12に取り付けられたハンドル14で回転される。 保持板2cはリ−ル本体２の左右両側枠2a、2b間の前側上部に設けられ、保持板 2c上に計測装置の表示器15と操作釦16群が配置されている。

【０００９】 リ−ル本体Ａの釣糸繰出し側と反対側の外側板３、４の後部外周と指載せ板2d の後部外周に保護部材７が取り付けられて保護部材７で外側板３、４の後部外周 と指載せ板2dの後部外周が覆われている。 保護部材７は金属材や合成樹脂材やゴムなどの弾性材で形成されている。 保護部材７には外側板３、４の後部外周形状に合わせた形状の側板保護部7a、 7bと側板保護部7a、7bを連結すると共に指載せ板2dの後部外周を覆う連結保護部 7cで形成されている。 保護部材７で外側板３、４を覆う時は、接着剤で固定されたり、粘着剤や図示 しないビスで着脱可能に取り付け固定されている。

【００１０】 保護部材７で外側板３、４の後部外周と指載せ板2dの後部外周が覆われ、リ− ル脚10に釣竿が取り付けられて図６の従来例のように、釣竿17が船上の船縁に設 けられた竿置場８の竿立て穴8aに立てた状態で差し込まれた状態での釣場の移動 中には、リ−ル本体Ａと竿置場８の間に保護部材７が存在するので、外側板３、 ４の後部外周と指載せ板2dの後部外周にキズが付かず、船の振動を受けても、保 護部材７が緩衝材となる。

【００１１】 前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成されると、保護部材７でリ−ル本体 Ａの後方外周が竿置場８に当たってもキズが付かないので、リ−ル本体Ａの握持 保持の際に手や指を傷付けたり、リ−ルの機能に支障を起こしたり、錆を誘発し たり等の不具合が発生しない。 保護部材７で外側板３、４を覆う時は、粘着剤や図示しないビスで着脱可能に 取り付け固定されていると、保護部材７のメンテナンスと材質、色調の異なるも のの選択使用が可能となるので、自由度が増し、幅広い対応が行える。

【００１２】 図４は第２実施例で、図４は魚釣用両軸受型リ−ルの（ａ）保護部材が取り付 けられた平面図、（ｂ）保護部材が取り付けられる前の平面図、（ｃ）保護部材 の平面図である。

【００１３】 第２実施例では、外側板３の保護部材９と、外側板４の保護部材９′に夫々分 離されている。 他の構成は前記第１実施例と略同一である。

【００１４】 第２実施例のように構成されると、保護部材で枠体２と外側板３、４の合わせ 部の後部外周を保護でき、変形、キズ等による内部への海水、水、異物侵入によ る機能トラブルを確実に防止できる。

【００１５】 図５は第３実施例で、図５は魚釣用両軸受型リ−ルの（ａ）保護部材が取り付 けられた平面図、（ｂ）保護部材が取り付けられる前の平面図、（ｃ）保護部材 の平面図である。

【００１６】 第３実施例は第１実施例の変形例で、保護部材７′の指載せ板2dの後部外周を 覆う連結保護部7dは後方に膨出形成されている。 他の構成は前記第１実施例と略同一である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は前述のように構成されたから、保護部材でリ−ル本体の後方外周が竿 置場に当たってもキズが付かないので、リ−ル本体の握持保持の際に手や指を傷 付けたり、リ−ルの機能に支障を起こしたり、錆を誘発したり等の不具合が発生 しない。 保護部材で枠体と外側板の合わせ部の後部外周を保護でき、変形、キズ等によ る内部への海水、水、異物侵入による機能トラブルを確実に防止できる。 保護部材で外側板を覆う時は、粘着剤や図示しないビスで着脱可能に取り付け 固定されていると、保護部材のメンテナンスと材質、色調の異なるものの選択使 用が可能となるので、自由度が増し、幅広い対応が行える等実用上優れた効果を 奏する魚釣用両軸受型リ−ルを提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの（ａ）
保護部材が取り付けられた平面図、（ｂ）保護部材が取
り付けられる前の平面図、（ｃ）保護部材の平面図であ
る。

【図２】同魚釣用両軸受型リ−ルのハンドル側の（ａ）
保護部材が取り付けられた側面図、（ｂ）保護部材が取
り付けられる前の分解側面図である。

【図３】同反ハンドル側の保護部材が取り付けられる前
の分解側面図である。

【図４】第２実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの（ａ）
保護部材が取り付けられた平面図、（ｂ）保護部材が取
り付けられる前の平面図、（ｃ）保護部材の平面図であ
る。

【図５】第３実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの（ａ）
保護部材が取り付けられた平面図、（ｂ）保護部材が取
り付けられる前の平面図、（ｃ）保護部材の平面図であ
る。

【図６】従来の魚釣用両軸受型リ−ルに釣竿が取り付け
られて船上の船縁に設けられた竿置場の竿立て穴に立て
た状態で差し込まれた要部断面側面図である。

【符号の説明】

Ａ リ−ル本体 Ｂ 駆動機構 ２ 枠体 2a、2b 側枠 ３、４ 外側板 ６ スプ−ル ７、７′、９ 保護部材 14 ハンドル

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リ−ル本体の側板間に回転自在に支持し
   たスプ−ルをハンドル操作により駆動機構を介して巻取
   可能とした魚釣用両軸受型リ−ルにおいて、釣糸繰出し
   側と反対側の前記リ−ル本体の側板の後部外周に保護部
   材を取り付けて該側板の後部外周を覆うようにしたこと
   を特徴とする魚釣用両軸受型リ−ル。
2. 【請求項２】 前記リ−ル本体を枠体と該枠体の両側に
   装着される外側板とで構成し、該枠体と両外側板の後部
   外周の夫々を前記保護部材で覆うようにしたことを特徴
   とする請求項１記載の魚釣用両軸受型リ−ル。
3. 【請求項３】 前記保護部材を着脱可能に取り付け固定
   したことを特徴とする請求項１記載の魚釣用両軸受型リ
   −ル。
4. 【請求項４】 前記保護部材を着脱可能に取り付け固定
   したことを特徴とする請求項２記載の魚釣用両軸受型リ
   −ル。