JP3023673B2 - 自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法 - Google Patents
自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法Info
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02A30/60—Planning or developing urban green infrastructure
Landscapes
- Retaining Walls (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
- Revetment (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川や堤や山の斜
面に用いるコンクリート積みブロックに自然石を表面に
貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法に関す
る。
面に用いるコンクリート積みブロックに自然石を表面に
貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】自然石を表面に貼り付けたコンクリート
積みブロックを、河川や堤や山の斜面、舗道、又は建造
物の壁などに使用して、自然や町並みの景観に配慮する
工事方法が現在よく用いられている。従来の自然石を表
面に貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法
は、工場で生産され乾燥したコンクリート本体の接合面
を水で濡らし、手作業で接着剤としてセメントモルタル
をコンクリート本体の表面に塗布して自然石をその上か
ら貼り付ける製造方法が一般的であった。また、自然石
をコンクリート本体に貼り付け養生する際に、工場や工
事現場にコンクリート本体の接合面を上にして多くのコ
ンクリート本体を広く並べ配置する敷地を必要とする問
題点があった。又、工場内でコンクリート本体に自然石
を貼り付ける場合は、コンクリート本体のある程度硬化
するまでかなりの時間を経てから貼り付けねばならない
のでその間の保管の空間が必要で且つ連続大量生産が難
しいものであった。更に、手作業で自然石をコンクリー
ト本体に貼るので、自然石がコンクリート本体とズレた
状態で貼り付けられやすく、製品寸法のバラつきが多い
ので、そのコンクリート積みブロックを組み合わせると
自然石間の隙間の距離が不揃いになりやすいという問題
点があった。
積みブロックを、河川や堤や山の斜面、舗道、又は建造
物の壁などに使用して、自然や町並みの景観に配慮する
工事方法が現在よく用いられている。従来の自然石を表
面に貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法
は、工場で生産され乾燥したコンクリート本体の接合面
を水で濡らし、手作業で接着剤としてセメントモルタル
をコンクリート本体の表面に塗布して自然石をその上か
ら貼り付ける製造方法が一般的であった。また、自然石
をコンクリート本体に貼り付け養生する際に、工場や工
事現場にコンクリート本体の接合面を上にして多くのコ
ンクリート本体を広く並べ配置する敷地を必要とする問
題点があった。又、工場内でコンクリート本体に自然石
を貼り付ける場合は、コンクリート本体のある程度硬化
するまでかなりの時間を経てから貼り付けねばならない
のでその間の保管の空間が必要で且つ連続大量生産が難
しいものであった。更に、手作業で自然石をコンクリー
ト本体に貼るので、自然石がコンクリート本体とズレた
状態で貼り付けられやすく、製品寸法のバラつきが多い
ので、そのコンクリート積みブロックを組み合わせると
自然石間の隙間の距離が不揃いになりやすいという問題
点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題はこれらの問題点を解消し、コンクリート本体
の製造と自然石の貼り付け作業が同時に行なえ製造日数
を大幅に短縮して、自然石を貼り付けたコンクリート積
みブロックの工場での大量生産を可能とし製造の日数と
手間とコストを削減でき、工場や工事現場に広い敷地を
必要とせず、自然石を貼り付けたコンクリート積みブロ
ックの寸法を正確なものとする自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法を提供することにあ
る。
する課題はこれらの問題点を解消し、コンクリート本体
の製造と自然石の貼り付け作業が同時に行なえ製造日数
を大幅に短縮して、自然石を貼り付けたコンクリート積
みブロックの工場での大量生産を可能とし製造の日数と
手間とコストを削減でき、工場や工事現場に広い敷地を
必要とせず、自然石を貼り付けたコンクリート積みブロ
ックの寸法を正確なものとする自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 １） 上部を開放した型枠の開口部よりコンクリート本
体となるスランプ値０〜５のコンクリートを流し込み充
填する充填工程、型枠内に充填したコンクリートを圧縮
する圧縮工程、圧縮された型枠内のコンクリート本体上
面にセメント系接着剤を塗布する接着剤塗布工程、塗布
したセメント系接着剤の上に自然石を貼り付ける自然石
貼付工程、自然石を介して型枠内のコンクリート本体を
加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤を加圧して
セメント系接着剤の接合力を高める加圧工程、加圧工程
の後に自然石を貼り付けた状態で自然石と型枠を一緒に
上下に反転する反転工程と反転された型枠内にあるコン
クリート本体と型枠と自然石とを振動させてコンクリー
トを締め固めると同時に塗布したセメント系接着剤の接
合力を高める振動締固め工程、型枠を取り外しコンクリ
ート本体が硬化するまで養生する脱型養生工程からなる
自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方
法 ２） 上部を開放した間知ブロックの型枠の開口部より
コンクリート本体となるスランプ値０〜５のコンクリー
トを流し込み充填する充填工程、型枠内に充填したコン
クリートを圧縮する圧縮工程、圧縮された型枠内のコン
クリート本体上面 にセメント系接着剤を塗布する接着剤
塗布工程、塗布したセメント系接着剤の上に自然石を貼
り付ける自然石貼付工程、自然石の表面の凹凸を吸収で
きる肉厚の弾性体を自然石に接触させ同弾性体を介して
コンクリート本体と塗布したセメント系接着剤を加圧し
ながら反転と振動締固めとを行なう加圧反転締固め工
程、型枠を取り外しコンクリート本体が硬化するまで養
生する脱型養生工程からなる自然石を貼り付けたコンク
リート積みブロックの製造方法 ３） 自然石貼付工程においてセメント系接着剤の上に
貼る自然石を型枠の開口部に嵌合する寸法形状とし、加
圧工程又は加圧反転締固め工程においてその自然石を介
してコンクリート本体及び塗布したセメント系接着剤を
加圧することができるようにした前記１）又は２）記載
の自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造
方法 ４） 充填工程において型枠内に充填するコンクリート
がスランプ値０〜３である前記１）〜３）いずれか記載
の自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造
方法 ５） コンクリート本体上面と自然石を貼り付けるセメ
ント系接着剤にコンクリート本体内の水と反応して硬化
する水硬性セメント系接着剤を用いる前記１）乃至４い
ずれかに記載の自然石を貼り付けたコンクリート積みブ
ロックの製造方法にある。
発明の構成は、 １） 上部を開放した型枠の開口部よりコンクリート本
体となるスランプ値０〜５のコンクリートを流し込み充
填する充填工程、型枠内に充填したコンクリートを圧縮
する圧縮工程、圧縮された型枠内のコンクリート本体上
面にセメント系接着剤を塗布する接着剤塗布工程、塗布
したセメント系接着剤の上に自然石を貼り付ける自然石
貼付工程、自然石を介して型枠内のコンクリート本体を
加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤を加圧して
セメント系接着剤の接合力を高める加圧工程、加圧工程
の後に自然石を貼り付けた状態で自然石と型枠を一緒に
上下に反転する反転工程と反転された型枠内にあるコン
クリート本体と型枠と自然石とを振動させてコンクリー
トを締め固めると同時に塗布したセメント系接着剤の接
合力を高める振動締固め工程、型枠を取り外しコンクリ
ート本体が硬化するまで養生する脱型養生工程からなる
自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方
法 ２） 上部を開放した間知ブロックの型枠の開口部より
コンクリート本体となるスランプ値０〜５のコンクリー
トを流し込み充填する充填工程、型枠内に充填したコン
クリートを圧縮する圧縮工程、圧縮された型枠内のコン
クリート本体上面 にセメント系接着剤を塗布する接着剤
塗布工程、塗布したセメント系接着剤の上に自然石を貼
り付ける自然石貼付工程、自然石の表面の凹凸を吸収で
きる肉厚の弾性体を自然石に接触させ同弾性体を介して
コンクリート本体と塗布したセメント系接着剤を加圧し
ながら反転と振動締固めとを行なう加圧反転締固め工
程、型枠を取り外しコンクリート本体が硬化するまで養
生する脱型養生工程からなる自然石を貼り付けたコンク
リート積みブロックの製造方法 ３） 自然石貼付工程においてセメント系接着剤の上に
貼る自然石を型枠の開口部に嵌合する寸法形状とし、加
圧工程又は加圧反転締固め工程においてその自然石を介
してコンクリート本体及び塗布したセメント系接着剤を
加圧することができるようにした前記１）又は２）記載
の自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造
方法 ４） 充填工程において型枠内に充填するコンクリート
がスランプ値０〜３である前記１）〜３）いずれか記載
の自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造
方法 ５） コンクリート本体上面と自然石を貼り付けるセメ
ント系接着剤にコンクリート本体内の水と反応して硬化
する水硬性セメント系接着剤を用いる前記１）乃至４い
ずれかに記載の自然石を貼り付けたコンクリート積みブ
ロックの製造方法にある。
【０００５】
【作用】本発明の自然石を貼り付けたコンクリート積み
ブロックの製造方法では、コンクリート本体にスランプ
値０〜５のコンクリートを使用しているので、コンクリ
ートの硬化を速くし、型枠にコンクリートを充填する充
填工程から型枠を取り外す工程までの時間を短縮しても
コンクリート本体の形崩れが起きないように働く。型枠
内に充填したコンクリートを圧縮する圧縮工程は、コン
クリートをある程度固めてコンクリート本体上面にセメ
ント系接着剤をすぐに塗布できるように働き、且つ、コ
ンクリートに間隙や空洞が発生することを抑えるように
働く。本発明の自然石を貼り付けたコンクリート積みブ
ロックの製造方法では、自然石を介してコンクリート本
体を加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤を加圧
して接着剤の接合力を高める加圧工程は、コンクリート
本体を締め固めるとともに、セメント系接着剤を均等に
分散すると同時に、セメント系接着剤に間隙や空洞が発
生することを抑え、セメント系接着剤を自然石とコンク
リート本体によく密着させ強力に接着するように働く。
また、コンクリート本体を製造する際に同時に自然石を
コンクリート本体に貼り付けるので、製造日数を大幅に
短縮して大量生産を可能とし、且つ、工場や工事現場に
自然石をコンクリート本体に貼り養生するための広い敷
地を必要としない。加圧工程の後、自然石を貼り付けた
状態で自然石と型枠を一緒に上下に反転する反転工程と
反転された型枠内にあるコンクリート本体と型枠と自然
石とを振動させてコンクリートを締め固めると同時に塗
布したセメント系接着剤の接合力を高める振動締固め工
程とを行なって、脱型養生工程へと移行する。反転工程
において自然石はセメント系接着剤及びコンクリート本
体に押し付けられた状態で反転するので自然石の剥離と
ズレを防ぐように働き、コンクリート本体をよく締め固
めるとともにセメント系接着剤が自然石とコンクリート
本体を強力に接着するように働く。上部を開放した型枠
の開口部よりコンクリート本体となるスランプ値０〜５
のコンクリートを流し込み充填する充填工程、型枠内に
充填したコンクリートを圧縮する圧縮工程、圧縮された
型枠内のコンクリート本体上面にセメント系接着剤を塗
布する接着剤塗布工程、塗布したセメント系接着剤の上
に自然石を貼り付ける自然石貼付工程、弾性体を自然石
に接触させて同弾性体を介してコンクリート本体と塗布
したセメント系接着剤を加圧しながら反転と振動締固め
とを行なう加圧工程、型枠を取り外しコンクリート本体
が硬化するまで養生する脱型養生工程からなる自然石を
貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法は、表
面に凹凸のある自然石において、弾性体がその自然石の
凹凸を吸収するように接触し、コンクリート本体とセメ
ント系接着剤を均一に加圧するように働く。同時に型枠
を反転させる際に自然石がコンクリート本体より剥離し
たり、ズレたりする事を抑えるように働く。自然石貼付
工程においてセメント系接着剤の上に貼る自然石を型枠
の開口部に嵌合する寸法形状とし、加圧工程においてそ
の自然石を介してコンクリート本体及び塗布したセメン
ト系接着剤を加圧することができるようにした自然石を
貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法は、コ
ンクリート本体を締め固めてると同時に自然石をコンク
リート本体の正確な位置に貼り付けることができるの
で、その自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
を組み合わせた時の自然石間の隙間の距離が均一に揃う
ように働く。また、コンクリート本体とセメント系接着
剤を締め固める際に自然石が型枠の開口部を塞ぐので自
然石を介してコンクリート本体とセメント系接着剤を加
圧しても自然石はコンクリート本体に埋め込まれにく
い。これにより、セメント系接着剤を薄く塗布して加圧
する圧力を高めることができ、セメント系接着剤は広く
よく押し延ばされて自然石とコンクリート本体によく密
着し、より強力に接着するように働く。更に、自然石と
コンクリート本体間のセメント系接着剤による接着層を
薄くすることができ、且つ、自然石とコンクリートの継
ぎ目を凹凸のないものとするように働く。充填工程にお
いて型枠内に充填するコンクリートがスランプ値０〜３
である自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの
製造方法は、コンクリートが硬化する時間をより速く
し、型枠にコンクリートを充填する工程から型枠を取り
外す工程までの時間を更に短縮してもコンクリート本体
の形崩れが起きないように働く。接着剤塗布工程におい
てコンクリート本体上面と自然石を貼り付けるセメント
系接着剤にコンクリート本体内の水と反応して硬化する
水硬性セメント系接着剤を用いた自然石を貼り付けたコ
ンクリート積みブロックの製造方法は、水硬性セメント
系接着剤の方がコンクリート本体より柔らかく水硬性セ
メント系接着剤はコンクリート本体にある程度入り込み
接合力を高め、且つ、水硬性セメント系接着剤の初期接
着力が大きいので、短時間で型枠を外しても自然石がコ
ンクリート本体より剥離したりズレないように働く。
ブロックの製造方法では、コンクリート本体にスランプ
値０〜５のコンクリートを使用しているので、コンクリ
ートの硬化を速くし、型枠にコンクリートを充填する充
填工程から型枠を取り外す工程までの時間を短縮しても
コンクリート本体の形崩れが起きないように働く。型枠
内に充填したコンクリートを圧縮する圧縮工程は、コン
クリートをある程度固めてコンクリート本体上面にセメ
ント系接着剤をすぐに塗布できるように働き、且つ、コ
ンクリートに間隙や空洞が発生することを抑えるように
働く。本発明の自然石を貼り付けたコンクリート積みブ
ロックの製造方法では、自然石を介してコンクリート本
体を加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤を加圧
して接着剤の接合力を高める加圧工程は、コンクリート
本体を締め固めるとともに、セメント系接着剤を均等に
分散すると同時に、セメント系接着剤に間隙や空洞が発
生することを抑え、セメント系接着剤を自然石とコンク
リート本体によく密着させ強力に接着するように働く。
また、コンクリート本体を製造する際に同時に自然石を
コンクリート本体に貼り付けるので、製造日数を大幅に
短縮して大量生産を可能とし、且つ、工場や工事現場に
自然石をコンクリート本体に貼り養生するための広い敷
地を必要としない。加圧工程の後、自然石を貼り付けた
状態で自然石と型枠を一緒に上下に反転する反転工程と
反転された型枠内にあるコンクリート本体と型枠と自然
石とを振動させてコンクリートを締め固めると同時に塗
布したセメント系接着剤の接合力を高める振動締固め工
程とを行なって、脱型養生工程へと移行する。反転工程
において自然石はセメント系接着剤及びコンクリート本
体に押し付けられた状態で反転するので自然石の剥離と
ズレを防ぐように働き、コンクリート本体をよく締め固
めるとともにセメント系接着剤が自然石とコンクリート
本体を強力に接着するように働く。上部を開放した型枠
の開口部よりコンクリート本体となるスランプ値０〜５
のコンクリートを流し込み充填する充填工程、型枠内に
充填したコンクリートを圧縮する圧縮工程、圧縮された
型枠内のコンクリート本体上面にセメント系接着剤を塗
布する接着剤塗布工程、塗布したセメント系接着剤の上
に自然石を貼り付ける自然石貼付工程、弾性体を自然石
に接触させて同弾性体を介してコンクリート本体と塗布
したセメント系接着剤を加圧しながら反転と振動締固め
とを行なう加圧工程、型枠を取り外しコンクリート本体
が硬化するまで養生する脱型養生工程からなる自然石を
貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法は、表
面に凹凸のある自然石において、弾性体がその自然石の
凹凸を吸収するように接触し、コンクリート本体とセメ
ント系接着剤を均一に加圧するように働く。同時に型枠
を反転させる際に自然石がコンクリート本体より剥離し
たり、ズレたりする事を抑えるように働く。自然石貼付
工程においてセメント系接着剤の上に貼る自然石を型枠
の開口部に嵌合する寸法形状とし、加圧工程においてそ
の自然石を介してコンクリート本体及び塗布したセメン
ト系接着剤を加圧することができるようにした自然石を
貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法は、コ
ンクリート本体を締め固めてると同時に自然石をコンク
リート本体の正確な位置に貼り付けることができるの
で、その自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
を組み合わせた時の自然石間の隙間の距離が均一に揃う
ように働く。また、コンクリート本体とセメント系接着
剤を締め固める際に自然石が型枠の開口部を塞ぐので自
然石を介してコンクリート本体とセメント系接着剤を加
圧しても自然石はコンクリート本体に埋め込まれにく
い。これにより、セメント系接着剤を薄く塗布して加圧
する圧力を高めることができ、セメント系接着剤は広く
よく押し延ばされて自然石とコンクリート本体によく密
着し、より強力に接着するように働く。更に、自然石と
コンクリート本体間のセメント系接着剤による接着層を
薄くすることができ、且つ、自然石とコンクリートの継
ぎ目を凹凸のないものとするように働く。充填工程にお
いて型枠内に充填するコンクリートがスランプ値０〜３
である自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの
製造方法は、コンクリートが硬化する時間をより速く
し、型枠にコンクリートを充填する工程から型枠を取り
外す工程までの時間を更に短縮してもコンクリート本体
の形崩れが起きないように働く。接着剤塗布工程におい
てコンクリート本体上面と自然石を貼り付けるセメント
系接着剤にコンクリート本体内の水と反応して硬化する
水硬性セメント系接着剤を用いた自然石を貼り付けたコ
ンクリート積みブロックの製造方法は、水硬性セメント
系接着剤の方がコンクリート本体より柔らかく水硬性セ
メント系接着剤はコンクリート本体にある程度入り込み
接合力を高め、且つ、水硬性セメント系接着剤の初期接
着力が大きいので、短時間で型枠を外しても自然石がコ
ンクリート本体より剥離したりズレないように働く。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法では、型枠に流し込み
充填するコンクリートのスランプ値は０〜３が望まし
く、コンクリート本体上面と自然石を貼り付けるセメン
ト系接着剤にコンクリート本体内の水と反応しても使え
る水硬性セメント系接着剤を用いることが望ましい。ま
た、セメント系接着剤の上に貼る自然石は、型枠の開口
部に嵌合する寸法形状とすることが好ましい。本発明の
自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方
法では、型枠内に充填したコンクリートを圧縮する場
合、振動を加えながら圧縮してもよく、自然石を介して
コンクリート本体を加圧すると同時に塗布した接着剤を
加圧して接着剤の接合力を高める場合でも振動を加えな
がら圧縮して締め固めてもよい。また、自然石の上方か
ら弾性体を介して加圧する場合の弾性体に、スポンジゴ
ムやスポンジ状のウレタン樹脂等を用いてもよい。
クリート積みブロックの製造方法では、型枠に流し込み
充填するコンクリートのスランプ値は０〜３が望まし
く、コンクリート本体上面と自然石を貼り付けるセメン
ト系接着剤にコンクリート本体内の水と反応しても使え
る水硬性セメント系接着剤を用いることが望ましい。ま
た、セメント系接着剤の上に貼る自然石は、型枠の開口
部に嵌合する寸法形状とすることが好ましい。本発明の
自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方
法では、型枠内に充填したコンクリートを圧縮する場
合、振動を加えながら圧縮してもよく、自然石を介して
コンクリート本体を加圧すると同時に塗布した接着剤を
加圧して接着剤の接合力を高める場合でも振動を加えな
がら圧縮して締め固めてもよい。また、自然石の上方か
ら弾性体を介して加圧する場合の弾性体に、スポンジゴ
ムやスポンジ状のウレタン樹脂等を用いてもよい。
【０００７】
【実施例】本発明の各実施例について図面を参照して具
体的に説明する。 実施例１（図１〜５参照） 図１〜５に示す実施例は河川の堤や山の斜面に用いるコ
ンクリート積みブロックに自然石を貼り付けたコンクリ
ート積みブロックの製造方法の例であり、充填工程にお
いて型枠内に充填するコンクリートはスランプ値０〜３
であり、接着剤塗布工程においてコンクリート本体上面
と自然石を貼り付けるセメント系接着剤にコンクリート
本体内の水と反応して硬化する水硬性セメント系接着剤
を用い、自然石貼付工程においてセメント系接着剤の上
に貼る自然石を型枠の開口部に嵌合する寸法形状とし、
自然石を介してコンクリート本体及び塗布したセメント
系接着剤を加圧することができるようにし、加圧工程に
おいて弾性体を自然石の上に接触させ、弾性体と自然石
を介してコンクリート本体とセメント系接着剤を加圧
し、反転工程において弾性体を下にし自然石が弾性体に
接触するように型枠を上下に反転した後に、振動締固め
工程、脱型養生工程へと移行する自然石を貼り付けたコ
ンクリート積みブロックの製造方法の例である。図１は
実施例１の工程を示す説明図、図２は実施例１の工程を
示す説明図、図３は実施例１の工程を示す説明図であ
り、図４は実施例１のコンクリート積みブロックの完成
品を示す斜視図であり、図５は実施例１のコンクリート
積みブロックを組み合わせ使用状態を示す説明図であ
る。図１〜５に示す実施例１の自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法は次の通りである。河
川の堤や山の斜面に用いるコンクリート積みブロック用
の上部を開放した型枠７の開口部より、コンクリート本
体３となるスランプ値０〜３のコンクリート２を流し込
み充填する充填工程（図１（ａ）参照）。型枠７内に充
填したコンクリート２を型枠７の開口部に嵌合する寸法
形状の加圧手段８により振動を加えながら圧縮する圧縮
工程（図１（ｂ）参照）。圧縮して成形されたコンクリ
ート本体３上面にコンクリート本体３内の水と反応して
硬化する水硬性のセメント系接着剤４を塗布する接着剤
塗布工程（図１（ｃ）参照）。塗布したセメント系接着
剤４の上に型枠７の開口部に嵌合する寸法形状の自然石
５を貼る自然石貼付工程（図２（ｄ）参照）。自然石５
の上方からパレット１０に取り付けた弾性体であるスポ
ンジゴム９を介して加圧手段８でコンクリート本体３を
加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤４を加圧し
て接着剤の接合力を高める加圧工程（図２（ｅ）参
照）。次に、加圧を継続しながら型枠７を上下に反転
し、反転された型枠７内にあるコンクリート本体３と型
枠７と自然石５及びスポンジゴム９とを振動させてコン
クリート本体３を締め固めると同時に塗布したセメント
系接着剤４の接合力を高める振動締め固める加圧工程
（図２（ｆ）参照）。型枠７を取り外し（図３（ｇ）参
照）、パレット１０・スポンジゴム９上の自然石を貼り
付けたコンクリート積みブロックとなったコンクリート
積みブロック１をチェーンコンベア１１に乗せて搬送し
（図３（ｈ）参照）、コンクリート本体３が完全に硬化
するまで養生する脱型養生工程（図３（ｉ）参照）より
なる。実施例１の自然石を貼り付けたコンクリート積み
ブロックの製造方法の作用について説明する（図１〜３
参照）。コンクリート２のスランプ値を０〜３とする事
でコンクリート２は速く硬化するので、型枠７へコンク
リート２を流し込み充填する充填工程から、型枠７を取
り外す工程までの所要時間を１分間程としてもコンクリ
ート本体３の形崩れは起きない（図１（ａ），図３
（ｇ）参照）。圧縮工程においては型枠７内に充填した
コンクリート２に振動を加えながら圧縮するので、コン
クリート２をある程度固めてコンクリート本体３上面に
セメント系接着剤４をすぐに塗布でき、コンクリート２
に間隙や空洞が発生することを抑える（図１（ｂ）参
照）。また、接着剤塗布工程においては水硬性のセメン
ト系接着剤４を用いており、水硬性のセメント系接着剤
４の方がコンクリート本体３より柔らかく水硬性接着剤
はコンクリート本体３にある程度入り込み接合力を高
め、また、水硬性のセメント系接着剤４は初期の接着力
が大きいので、短時間で型枠７を外しても自然石はコン
クリート本体３よりズレることがない（図１（ｃ）参
照）。自然石貼付工程においては自然石５を型枠７の開
口部に嵌合する寸法形状としているので、自然石５をコ
ンクリート本体３の正確な位置に貼り付けることがで
き、セメント系接着剤４を加圧して接合力を高める加圧
工程で自然石５はコンクリート本体３とズレることがな
い。また、加圧工程においては型枠７の開口部を自然石
５が塞いでおり、自然石５を介してコンクリート本体３
とセメント系接着剤４を加圧しても自然石５はコンクリ
ート本体３に埋め込まれにくい。これにより加圧する圧
力を高めてセメント系接着剤４を自然石５とコンクリー
ト本体３によく密着させ、より強力に接着することが可
能となっている。更に、自然石５とコンクリート本体３
間のセメント系接着剤４による接着層を薄くしてセメン
ト系接着剤４は自然石５とコンクリート本体３の継ぎ目
を凹凸のないものとすることが可能となっている（図２
（ｄ），（ｅ）参照）。加圧工程で自然石５の上方から
弾性体であるスポンジゴム９を介して加圧し、次に、加
圧工程を継続しながら反転工程で型枠７を上下に反転し
振動締め固め工程で型枠７内にあるコンクリート本体３
と型枠７と自然石５及びスポンジゴム９とを振動させ
て、コンクリート本体３を締め固めると同時に塗布した
セメント系接着剤４の接合力を高めることにより、スポ
ンジゴム９が凹凸のある自然石５の凹凸を吸収するよう
に接触し、コンクリート本体３とセメント系接着剤４を
均一に加圧することができる。この時コンクリート本体
３は締め固められ同時に、型枠７を反転させる際に自然
石５はスポンジゴム９を介して加圧手段８によりセメン
ト系接着剤４及びコンクリート本体３に押し付けられて
いるので自然石５がコンクリート本体３より剥離した
り、ズレたりする事がない。また、セメント系接着剤４
には圧力と振動が加わるのでセメント系接着剤４に間隙
や空洞が発生することを抑え、セメント系接着剤４を自
然石５とコンクリート本体３によく密着させ強力に接着
する（図２（ｅ），（ｆ）参照）。充填工程でコンクリ
ート本体３にスランプ値０〜３のコンクリート２を用
い、且つ接着剤塗布工程でセメント系接着剤４に水硬性
のセメント系接着剤を用いているので、脱型養生工程で
コンクリート２の充填より１分間程の短時間で型枠７を
取り外し（図３（ｇ）参照）、コンクリート積みブロッ
ク１をチェーンコンベア１１で養生する場所へ移動して
もコンクリート本体３は形崩れすることがなく、自然石
５はコンクリート本体３より剥がれたりズレたりするこ
ともない（図３（ｈ）（ｉ）参照）。実施例１のコンク
リート積みブロックの製造方法の接着剤塗布工程で使用
した水硬性のセメント系接着剤４について説明する。水
硬性のセメント系接着剤４は、新世代モルタル（商標名
・製造メーカー・宇部興産株式会社であり、組成は結合
材にセメント、骨材に挂砂、混和剤に減水剤と凝結調整
剤等）である。新世代モルタルの新世代モルタル水比２
０％においての試験成績の平均値は、次の通りである。
スラリー比重２．１３ｋｇ／ｌ。フロー値１８３ｍｍ。
凝結始発１０−１５（時−分）。凝結終結１１−４５
（時−分）。圧縮強度（気中養生）、７日・３４．７Ｎ
／ｍｍ2、１４日・３７．２Ｎ／ｍｍ2、２８日・４０．
２Ｎ／ｍｍ2。接着強度、７日・１．７Ｎ／ｍｍ2、１４
日・２．０Ｎ／ｍｍ2、２８日・２．５Ｎ／ｍｍ2 。
体的に説明する。 実施例１（図１〜５参照） 図１〜５に示す実施例は河川の堤や山の斜面に用いるコ
ンクリート積みブロックに自然石を貼り付けたコンクリ
ート積みブロックの製造方法の例であり、充填工程にお
いて型枠内に充填するコンクリートはスランプ値０〜３
であり、接着剤塗布工程においてコンクリート本体上面
と自然石を貼り付けるセメント系接着剤にコンクリート
本体内の水と反応して硬化する水硬性セメント系接着剤
を用い、自然石貼付工程においてセメント系接着剤の上
に貼る自然石を型枠の開口部に嵌合する寸法形状とし、
自然石を介してコンクリート本体及び塗布したセメント
系接着剤を加圧することができるようにし、加圧工程に
おいて弾性体を自然石の上に接触させ、弾性体と自然石
を介してコンクリート本体とセメント系接着剤を加圧
し、反転工程において弾性体を下にし自然石が弾性体に
接触するように型枠を上下に反転した後に、振動締固め
工程、脱型養生工程へと移行する自然石を貼り付けたコ
ンクリート積みブロックの製造方法の例である。図１は
実施例１の工程を示す説明図、図２は実施例１の工程を
示す説明図、図３は実施例１の工程を示す説明図であ
り、図４は実施例１のコンクリート積みブロックの完成
品を示す斜視図であり、図５は実施例１のコンクリート
積みブロックを組み合わせ使用状態を示す説明図であ
る。図１〜５に示す実施例１の自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法は次の通りである。河
川の堤や山の斜面に用いるコンクリート積みブロック用
の上部を開放した型枠７の開口部より、コンクリート本
体３となるスランプ値０〜３のコンクリート２を流し込
み充填する充填工程（図１（ａ）参照）。型枠７内に充
填したコンクリート２を型枠７の開口部に嵌合する寸法
形状の加圧手段８により振動を加えながら圧縮する圧縮
工程（図１（ｂ）参照）。圧縮して成形されたコンクリ
ート本体３上面にコンクリート本体３内の水と反応して
硬化する水硬性のセメント系接着剤４を塗布する接着剤
塗布工程（図１（ｃ）参照）。塗布したセメント系接着
剤４の上に型枠７の開口部に嵌合する寸法形状の自然石
５を貼る自然石貼付工程（図２（ｄ）参照）。自然石５
の上方からパレット１０に取り付けた弾性体であるスポ
ンジゴム９を介して加圧手段８でコンクリート本体３を
加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤４を加圧し
て接着剤の接合力を高める加圧工程（図２（ｅ）参
照）。次に、加圧を継続しながら型枠７を上下に反転
し、反転された型枠７内にあるコンクリート本体３と型
枠７と自然石５及びスポンジゴム９とを振動させてコン
クリート本体３を締め固めると同時に塗布したセメント
系接着剤４の接合力を高める振動締め固める加圧工程
（図２（ｆ）参照）。型枠７を取り外し（図３（ｇ）参
照）、パレット１０・スポンジゴム９上の自然石を貼り
付けたコンクリート積みブロックとなったコンクリート
積みブロック１をチェーンコンベア１１に乗せて搬送し
（図３（ｈ）参照）、コンクリート本体３が完全に硬化
するまで養生する脱型養生工程（図３（ｉ）参照）より
なる。実施例１の自然石を貼り付けたコンクリート積み
ブロックの製造方法の作用について説明する（図１〜３
参照）。コンクリート２のスランプ値を０〜３とする事
でコンクリート２は速く硬化するので、型枠７へコンク
リート２を流し込み充填する充填工程から、型枠７を取
り外す工程までの所要時間を１分間程としてもコンクリ
ート本体３の形崩れは起きない（図１（ａ），図３
（ｇ）参照）。圧縮工程においては型枠７内に充填した
コンクリート２に振動を加えながら圧縮するので、コン
クリート２をある程度固めてコンクリート本体３上面に
セメント系接着剤４をすぐに塗布でき、コンクリート２
に間隙や空洞が発生することを抑える（図１（ｂ）参
照）。また、接着剤塗布工程においては水硬性のセメン
ト系接着剤４を用いており、水硬性のセメント系接着剤
４の方がコンクリート本体３より柔らかく水硬性接着剤
はコンクリート本体３にある程度入り込み接合力を高
め、また、水硬性のセメント系接着剤４は初期の接着力
が大きいので、短時間で型枠７を外しても自然石はコン
クリート本体３よりズレることがない（図１（ｃ）参
照）。自然石貼付工程においては自然石５を型枠７の開
口部に嵌合する寸法形状としているので、自然石５をコ
ンクリート本体３の正確な位置に貼り付けることがで
き、セメント系接着剤４を加圧して接合力を高める加圧
工程で自然石５はコンクリート本体３とズレることがな
い。また、加圧工程においては型枠７の開口部を自然石
５が塞いでおり、自然石５を介してコンクリート本体３
とセメント系接着剤４を加圧しても自然石５はコンクリ
ート本体３に埋め込まれにくい。これにより加圧する圧
力を高めてセメント系接着剤４を自然石５とコンクリー
ト本体３によく密着させ、より強力に接着することが可
能となっている。更に、自然石５とコンクリート本体３
間のセメント系接着剤４による接着層を薄くしてセメン
ト系接着剤４は自然石５とコンクリート本体３の継ぎ目
を凹凸のないものとすることが可能となっている（図２
（ｄ），（ｅ）参照）。加圧工程で自然石５の上方から
弾性体であるスポンジゴム９を介して加圧し、次に、加
圧工程を継続しながら反転工程で型枠７を上下に反転し
振動締め固め工程で型枠７内にあるコンクリート本体３
と型枠７と自然石５及びスポンジゴム９とを振動させ
て、コンクリート本体３を締め固めると同時に塗布した
セメント系接着剤４の接合力を高めることにより、スポ
ンジゴム９が凹凸のある自然石５の凹凸を吸収するよう
に接触し、コンクリート本体３とセメント系接着剤４を
均一に加圧することができる。この時コンクリート本体
３は締め固められ同時に、型枠７を反転させる際に自然
石５はスポンジゴム９を介して加圧手段８によりセメン
ト系接着剤４及びコンクリート本体３に押し付けられて
いるので自然石５がコンクリート本体３より剥離した
り、ズレたりする事がない。また、セメント系接着剤４
には圧力と振動が加わるのでセメント系接着剤４に間隙
や空洞が発生することを抑え、セメント系接着剤４を自
然石５とコンクリート本体３によく密着させ強力に接着
する（図２（ｅ），（ｆ）参照）。充填工程でコンクリ
ート本体３にスランプ値０〜３のコンクリート２を用
い、且つ接着剤塗布工程でセメント系接着剤４に水硬性
のセメント系接着剤を用いているので、脱型養生工程で
コンクリート２の充填より１分間程の短時間で型枠７を
取り外し（図３（ｇ）参照）、コンクリート積みブロッ
ク１をチェーンコンベア１１で養生する場所へ移動して
もコンクリート本体３は形崩れすることがなく、自然石
５はコンクリート本体３より剥がれたりズレたりするこ
ともない（図３（ｈ）（ｉ）参照）。実施例１のコンク
リート積みブロックの製造方法の接着剤塗布工程で使用
した水硬性のセメント系接着剤４について説明する。水
硬性のセメント系接着剤４は、新世代モルタル（商標名
・製造メーカー・宇部興産株式会社であり、組成は結合
材にセメント、骨材に挂砂、混和剤に減水剤と凝結調整
剤等）である。新世代モルタルの新世代モルタル水比２
０％においての試験成績の平均値は、次の通りである。
スラリー比重２．１３ｋｇ／ｌ。フロー値１８３ｍｍ。
凝結始発１０−１５（時−分）。凝結終結１１−４５
（時−分）。圧縮強度（気中養生）、７日・３４．７Ｎ
／ｍｍ2、１４日・３７．２Ｎ／ｍｍ2、２８日・４０．
２Ｎ／ｍｍ2。接着強度、７日・１．７Ｎ／ｍｍ2、１４
日・２．０Ｎ／ｍｍ2、２８日・２．５Ｎ／ｍｍ2 。
【０００８】
【発明の効果】本発明の自然石を貼り付けたコンクリー
ト積みブロックの製造方法によれば、コンクリートを型
枠に充填する充填工程から型枠を取り外す工程までの時
間を短縮してもコンクリート本体の形崩れが起きないの
で、製造の時間を短くしてコンクリート積みブロックを
量産することができる。また、コンクリート本体を製造
する際に同時に自然石をコンクリート本体に貼り付ける
ので、製造日数を大幅に短縮して工場での大量生産を可
能とし、製造の手間とコストを削減する自然石を貼り付
けたコンクリート積みブロックの製造方法を提供でき
る。更に工場や工事現場に広い敷地を必要とせず、塗布
したセメント系接着剤を加圧してセメント系接着剤の接
合力を高めるので自然石がコンクリート本体とズレるこ
とを防止でき、製品寸法を正確なものとすることができ
る。加圧工程の後、自然石を貼り付けた状態で自然石と
型枠を一緒に上下に反転する反転工程と反転された型枠
内にあるコンクリート本体と型枠と自然石とを振動させ
てコンクリートを締め固めると同時に塗布したセメント
系接着剤の接合力を高める振動締固め工程とを行なっ
て、脱型養生工程へと移行する自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法は、反転工程において
自然石がコンクリート本体とズレることを製品寸法を正
確なものとすることと、自然石のコンクリート本体から
の剥離を防ぐことができ、コンクリート本体をよく締め
固めると同時に自然石をコンクリート本体と強力に接着
することができる。上部を開放した型枠の開口部よりコ
ンクリート本体となるスランプ値０〜５のコンクリート
を流し込み充填する充填工程、型枠内に充填したコンク
リートを圧縮する圧縮工程、圧縮された型枠内のコンク
リート本体上面にセメント系接着剤を塗布する接着剤塗
布工程、塗布したセメント系接着剤の上に自然石を貼り
付ける自然石貼付工程、弾性体を自然石に接触させて同
弾性体を介してコンクリート本体と塗布したセメント系
接着剤を加圧しながら反転と振動締固めとを行なう加圧
工程、型枠を取り外しコンクリート本体が硬化するまで
養生する脱型養生工程からなる自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法は、表面に凹凸のある
自然石において、弾性体がその自然石の凹凸を吸収する
ように接触し、コンクリート本体とセメント系接着剤を
均一に加圧する。これにより、自然石はコンクリート本
体に強力に接着されてズレることを防ぎ、製品寸法を正
確なものとすることができる。自然石貼付工程において
セメント系接着剤の上に貼る自然石を型枠の開口部に嵌
合する寸法形状とし、加圧工程においてその自然石を介
してコンクリート本体及び塗布したセメント系接着剤を
加圧することができるようにした自然石を貼り付けたコ
ンクリート積みブロックの製造方法は、自然石をコンク
リート本体の正確な位置に貼り付けることができるの
で、その自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
を組み合わせた時の自然石間の隙間の距離が均一に揃
い、美しい仕上りとすることができる。また、セメント
系接着剤に加わる圧力を高めることができるので、自然
石とコンクリート本体をより強力に接着することができ
る。更に、自然石とコンクリート本体間のセメント系接
着剤による接着層を薄くすることができ、且つ、自然石
とコンクリート本体の継ぎ目に凹凸のない美しい仕上り
とすることができる。充填工程において型枠内に充填す
るコンクリートがスランプ値０〜３である自然石を貼り
付けたコンクリート積みブロックの製造方法は、型枠に
コンクリートを充填する充填工程から型枠を取り外す工
程までの時間を短縮してもコンクリート本体の形崩れが
起きないので、製造時間を更に短縮して量産することが
できる。接着剤塗布工程においてコンクリート本体上面
と自然石を貼り付けるセメント系接着剤にコンクリート
本体内の水と反応して硬化する水硬性セメント系接着剤
を用いた自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
の製造方法は、水硬性セメント系接着剤の初期接着力が
大きく、短時間で型枠を外しても自然石がコンクリート
本体よりズレないので、製品寸法を正確なものとするこ
とができ、製造時間をより短縮して量産することができ
る。
ト積みブロックの製造方法によれば、コンクリートを型
枠に充填する充填工程から型枠を取り外す工程までの時
間を短縮してもコンクリート本体の形崩れが起きないの
で、製造の時間を短くしてコンクリート積みブロックを
量産することができる。また、コンクリート本体を製造
する際に同時に自然石をコンクリート本体に貼り付ける
ので、製造日数を大幅に短縮して工場での大量生産を可
能とし、製造の手間とコストを削減する自然石を貼り付
けたコンクリート積みブロックの製造方法を提供でき
る。更に工場や工事現場に広い敷地を必要とせず、塗布
したセメント系接着剤を加圧してセメント系接着剤の接
合力を高めるので自然石がコンクリート本体とズレるこ
とを防止でき、製品寸法を正確なものとすることができ
る。加圧工程の後、自然石を貼り付けた状態で自然石と
型枠を一緒に上下に反転する反転工程と反転された型枠
内にあるコンクリート本体と型枠と自然石とを振動させ
てコンクリートを締め固めると同時に塗布したセメント
系接着剤の接合力を高める振動締固め工程とを行なっ
て、脱型養生工程へと移行する自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法は、反転工程において
自然石がコンクリート本体とズレることを製品寸法を正
確なものとすることと、自然石のコンクリート本体から
の剥離を防ぐことができ、コンクリート本体をよく締め
固めると同時に自然石をコンクリート本体と強力に接着
することができる。上部を開放した型枠の開口部よりコ
ンクリート本体となるスランプ値０〜５のコンクリート
を流し込み充填する充填工程、型枠内に充填したコンク
リートを圧縮する圧縮工程、圧縮された型枠内のコンク
リート本体上面にセメント系接着剤を塗布する接着剤塗
布工程、塗布したセメント系接着剤の上に自然石を貼り
付ける自然石貼付工程、弾性体を自然石に接触させて同
弾性体を介してコンクリート本体と塗布したセメント系
接着剤を加圧しながら反転と振動締固めとを行なう加圧
工程、型枠を取り外しコンクリート本体が硬化するまで
養生する脱型養生工程からなる自然石を貼り付けたコン
クリート積みブロックの製造方法は、表面に凹凸のある
自然石において、弾性体がその自然石の凹凸を吸収する
ように接触し、コンクリート本体とセメント系接着剤を
均一に加圧する。これにより、自然石はコンクリート本
体に強力に接着されてズレることを防ぎ、製品寸法を正
確なものとすることができる。自然石貼付工程において
セメント系接着剤の上に貼る自然石を型枠の開口部に嵌
合する寸法形状とし、加圧工程においてその自然石を介
してコンクリート本体及び塗布したセメント系接着剤を
加圧することができるようにした自然石を貼り付けたコ
ンクリート積みブロックの製造方法は、自然石をコンク
リート本体の正確な位置に貼り付けることができるの
で、その自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
を組み合わせた時の自然石間の隙間の距離が均一に揃
い、美しい仕上りとすることができる。また、セメント
系接着剤に加わる圧力を高めることができるので、自然
石とコンクリート本体をより強力に接着することができ
る。更に、自然石とコンクリート本体間のセメント系接
着剤による接着層を薄くすることができ、且つ、自然石
とコンクリート本体の継ぎ目に凹凸のない美しい仕上り
とすることができる。充填工程において型枠内に充填す
るコンクリートがスランプ値０〜３である自然石を貼り
付けたコンクリート積みブロックの製造方法は、型枠に
コンクリートを充填する充填工程から型枠を取り外す工
程までの時間を短縮してもコンクリート本体の形崩れが
起きないので、製造時間を更に短縮して量産することが
できる。接着剤塗布工程においてコンクリート本体上面
と自然石を貼り付けるセメント系接着剤にコンクリート
本体内の水と反応して硬化する水硬性セメント系接着剤
を用いた自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
の製造方法は、水硬性セメント系接着剤の初期接着力が
大きく、短時間で型枠を外しても自然石がコンクリート
本体よりズレないので、製品寸法を正確なものとするこ
とができ、製造時間をより短縮して量産することができ
る。
【図１】実施例１の工程を示す説明図である。
【図２】実施例１の工程を示す説明図である。
【図３】実施例１の工程を示す説明図である。
【図４】実施例１のコンクリート積みブロックの完成品
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図５】実施例１のコンクリート積みブロックを組み合
わせ使用状態を示す説明図である。
わせ使用状態を示す説明図である。
１ コンクリート積みブロック ２，２ａ コンクリート ３，３ａ コンクリート本体 ４，４ａ セメント系接着剤 ５，５ａ 自然石 ６ 建造物の壁用ブロック ７，７ａ 型枠 ８，８ａ 加圧手段 ９ スポンジゴム １０ パレット １１ チェ−ンコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｅ０２Ｄ 29/02 ３０１ Ｅ０２Ｄ 29/02 ３０１ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B28B 3/02 B28B 1/08
Claims (5)
- 【請求項１】 上部を開放した型枠の開口部よりコンク
リート本体となるスランプ値０〜５のコンクリートを流
し込み充填する充填工程、型枠内に充填したコンクリー
トを圧縮する圧縮工程、圧縮された型枠内のコンクリー
ト本体上面にセメント系接着剤を塗布する接着剤塗布工
程、塗布したセメント系接着剤の上に自然石を貼り付け
る自然石貼付工程、自然石を介して型枠内のコンクリー
ト本体を加圧すると同時に塗布したセメント系接着剤を
加圧してセメント系接着剤の接合力を高める加圧工程、
加圧工程の後に自然石を貼り付けた状態で自然石と型枠
を一緒に上下に反転する反転工程と反転された型枠内に
あるコンクリート本体と型枠と自然石とを振動させてコ
ンクリートを締め固めると同時に塗布したセメント系接
着剤の接合力を高める振動締固め工程、型枠を取り外し
コンクリート本体が硬化するまで養生する脱型養生工程
からなる自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
の製造方法。 - 【請求項２】 上部を開放した間知ブロックの型枠の開
口部よりコンクリート本体となるスランプ値０〜５のコ
ンクリートを流し込み充填する充填工程、型枠内に充填
したコンクリートを圧縮する圧縮工程、圧縮された型枠
内のコンクリート本体上面にセメント系接着剤を塗布す
る接着剤塗布工程、塗布したセメント系接着剤の上に自
然石を貼り付ける自然石貼付工程、自然石の表面の凹凸
を吸収できる肉厚の弾性体を自然石に接触させ同弾性体
を介してコンクリート本体と塗布したセメント系接着剤
を加圧しながら反転と振動締固めとを行なう加圧反転締
固め工程、型枠を取り外しコンクリート本体が硬化する
まで養生する脱型養生工程からなる自然石を貼り付けた
コンクリート積みブロックの製造方法。 - 【請求項３】 自然石貼付工程においてセメント系接着
剤の上に貼る自然石を型枠の開口部に嵌合する寸法形状
とし、加圧工程又は加圧反転締固め工程においてその自
然石を介してコンクリート本体及び塗布したセメント系
接着剤を加圧することができるようにした請求項１又は
２記載の自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
の製造方法 - 【請求項４】 充填工程において型枠内に充填するコン
クリートがスランプ値０〜３である請求項１〜３いずれ
か記載の自然石を貼り付けたコンクリート積みブロック
の製造方法。 - 【請求項５】 コンクリート本体上面と自然石を貼り付
けるセメント系接着剤にコンクリート本体内の水と反応
して硬化する水硬性セメント系接着剤を用いる請求項１
乃至４いずれかに記載の自然石を貼り付けたコンクリー
ト積みブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10015127A JP3023673B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10015127A JP3023673B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11198126A JPH11198126A (ja) | 1999-07-27 |
| JP3023673B2 true JP3023673B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=11880166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10015127A Expired - Lifetime JP3023673B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 自然石を貼り付けたコンクリート積みブロックの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3023673B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20040153150A1 (en) | 2003-01-30 | 2004-08-05 | Advanced Medical Optics, Inc. | Composite anterior chamber intraocular lens and method of manufacture thereof |
| KR101346908B1 (ko) * | 2013-11-19 | 2014-01-07 | 변유신 | 자연석 판석 및 그 제조방법 |
-
1998
- 1998-01-08 JP JP10015127A patent/JP3023673B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11198126A (ja) | 1999-07-27 |
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