JP3023670B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP3023670B2
JP3023670B2 JP9213911A JP21391197A JP3023670B2 JP 3023670 B2 JP3023670 B2 JP 3023670B2 JP 9213911 A JP9213911 A JP 9213911A JP 21391197 A JP21391197 A JP 21391197A JP 3023670 B2 JP3023670 B2 JP 3023670B2
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Japan
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decorative
glyoxal resin
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substrate
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Inventor
正敏 大村
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株式会社ノダ
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  • Finished Plywoods (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質系基板の表面に
化粧層が設けられてなる化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】挽材、合板、単板積層材、繊維板、パー
ティクルボード、集成材、単板等の木質系基板の表面
に、着色塗装、柄模様印刷あるいは化粧シート状物の貼
着等による任意化粧層が設けられてなる化粧板は公知で
ある。
【0003】しかしながら、基板の状態では表裏バラン
スが取られ比較的安定しているものが、その片側表面の
みに化粧層が設けられると、化粧層の手段によって程度
差があるものの、表裏面からの吸湿性に差が生じたり、
表裏面における吸湿に伴う収縮膨張の拘束性に差が生ず
ることにより、化粧板に反りを生じさせてしまう。
【0004】このため、木質系基板の裏面側において、
表面化粧層と同様の吸湿性を有し、あるいは化粧層と同
様の拘束性を有するように処理を施し、表裏バランスを
取って化粧板に反りが生ずることを防止しようとする試
みが行われている。
【0005】たとえば、表面の化粧層をなす塗膜層や化
粧シート層等により吸湿性が低下される場合には、裏面
に同様の塗膜層や防湿シート等による防湿層を設けるこ
とが行われ、また、表面化粧層をなす化粧シート層が基
板の膨張収縮を拘束している場合には裏面に拘束シート
等による拘束層を設けて同様の拘束力を発揮させること
が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によるときは、化粧板の表裏バランスを取って反
りの発生を防止するために、原材料のコストが高く、大
がかりな設備を必要とし、生産性も低く、実用的に満足
できる解決手段とはなり得ないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、表裏の
バランスが良好で反りを生じさせない化粧板を安価に提
供することを目的とする。
【0008】この目的を達成するため、請求項1にかか
る本発明の化粧板は、木質系基板の表面に化粧層が設け
られてなる化粧板において、該木質系基板の裏面にグリ
オキザール樹脂および多価アルコール類が含浸固着され
てなることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の本発明の化粧板は、請求項
1記載の化粧板において、さらに木質系基板の表面にも
グリオキザール樹脂が含浸固着され、該グリオキザール
樹脂が含浸固着された表面上に化粧層が設けられてなる
ことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の本発明の化粧板は、請求項
1記載の化粧板において、さらに木質系基板の四周木口
縁を含む表面にもグリオキザール樹脂が含浸固着され、
該グリオキザール樹脂が含浸固着された表面上に化粧層
が設けられてなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の化粧板において用いられ
る木質系基板としては、挽材、単板積層材、合板、繊維
板、パーティクルボード、集成材等が好適に用いられ
る。
【0012】このような木質系基板の表面に化粧層が設
けられる。化粧層は、木質系基板の表面に必要に応じて
目止め処理、シーラー処理、下塗り処理、サンディング
処理等の下地処理を施した後、着色塗装や柄模様印刷を
施すことにより形成される。あるいは、必要に応じて同
様の下地処理を施した後、接着剤を介してあるいは介さ
ずして、突板、人工突板、裏打ち材を貼着された突板や
人工突板、あるいは化粧紙、化粧合成樹脂含浸紙、化粧
合成樹脂フィルム等の化粧シート状物を貼着することに
より化粧層を形成してもよい。
【0013】木質系基板の裏面にはグリオキザール樹脂
が含浸固着される。グリオキザール樹脂の含浸固着は、
塗布装置を用いて該木質系基板の裏面にグリオキザール
樹脂を塗布含浸した後、加熱乾燥装置により加熱して該
木質系基板の裏面に固着させる方法によって行うことが
できる。また、グリオキザール樹脂の木質系基板裏面へ
の含浸固着は、好ましくは表面の化粧層を設ける前に施
されるが、化粧層を設けた後に施してもよい。
【0014】グリオキザール樹脂は、尿素、グリオキザ
ールおよびホルムアルデヒドからなる初期縮合物であ
り、それらの配合モル比は1:0.5〜1:1〜3であ
ることが好ましい。
【0015】木質系基板の裏面に含浸されたグリオキザ
ール樹脂は、自己重縮合反応によって不溶化すると共
に、該木質系基板中のセルロース等の水酸基とエーテル
結合することにより不溶化する。
【0016】グリオキザール樹脂には必要に応じて触媒
を添加して用いる。触媒としては、塩化マグネシウム系
触媒、有機アミン塩系触媒、硝酸亜鉛系触媒等を用いる
ことができる。このような触媒の添加によりグリオキザ
ール樹脂の自己重縮合反応が活発となって不溶化が促進
されるものであり、このためにグリオキザール樹脂の不
揮発成分に対して0.5〜23重量%添加して用いるこ
とが好ましい。触媒を23重量%以上添加しても問題は
ないが、その効果において顕著な向上が見られないので
実際的な意味が乏しい。
【0017】またグリオキザール樹脂には多価アルコー
ル類を添加して用いる。多価アルコール類としては、エ
チレングリコール系、プロピレングリコール系、グリセ
リン、ペンタエリトリトール等を単独または任意複合し
て用いることができる。多価アルコール類はグリオキザ
ール樹脂の不揮発成分に対して重量比で80:20〜6
0:40の範囲で混合することが好ましい。多価アルコ
ール類を添加することにより、グリオキザール樹脂が木
質系基板中のセルロース等の水酸基とエーテル結合する
ことに加えて、多価アルコール類の水酸基ともエーテル
結合するため、架橋密度が高く共縮合されて不溶化を促
進させる。
【0018】グリオキザール樹脂に多価アルコール類を
添加して用いる場合、グリオキザール樹脂と多価アルコ
ール類の分子量が近似していることが好ましい。グリオ
キザール樹脂よりも低分子量または高分子量の多価アル
コール類が添加されると、木質繊維内へのグリオキザー
ル樹脂と多価アルコール類の均一な浸透がなされずに分
離してしまい、十分なエーテル結合が阻害されるため、
不溶化の効果を期待通りに得ることができない。
【0019】本発明においては、木質系基板の裏面にグ
リオキザール樹脂を含浸固着させることが必須である
が、さらに該木質系基板の表面、あるいは四周木口縁を
含む表面にもグリオキザール樹脂を含浸固着させ、その
グリオキザール樹脂が含浸固着された木質系基板表面上
に化粧層を形成することができる。この場合、木質系基
板表面へのグリオキザール樹脂含浸固着処理後に表面の
化粧層を形成する。
【0020】本発明の化粧板の構成によれば、木質系基
板の少なくとも裏面にグリオキザール樹脂および多価ア
ルコール類が含浸固着され、グリオキザール樹脂の自己
重縮合反応および該木質系基板中のセルロース等の水酸
基とのエーテル結合により不溶化し、加えて多価アルコ
ール類が添加されることによりグリオキザール樹脂が該
多価アルコール類中の水酸基ともエーテル結合して水不
溶性の反応物を生成させるため、該木質系基板の裏面側
からの吸湿性が大幅に低下され、表面の化粧層との間で
表裏の良好なバランスが保持され、化粧板における反り
の発生を有効に防止する。
【0021】また、木質系基板の表面、あるいは四周木
口縁を含む表面にもグリオキザール樹脂を含浸固着する
ことにより、化粧板全体の吸湿性を低下させ、寸法安定
性を向上させることができる。
【0022】図1ないし図3は本発明による化粧板の実
施例を示す。図1は、木質系基板1の表面に化粧層2が
設けられ、該木質系基板1の裏面にはグリオキザール樹
脂および多価アルコール類が含浸固着された含浸部3が
設けられてなる化粧板を示す。
【0023】図2は、木質系基板1の表裏にグリオキザ
ール樹脂含浸部3,3が設けられ、その表面に化粧層2
が設けられてなる化粧板を示す。
【0024】図3は、木質系基板1の四周木口縁を含む
表面にグリオキザール樹脂含浸部3が設けられ、その表
面に化粧層2が設けられてなる化粧板を示す。化粧層2
は表面から木口縁に回り込むように設けてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、吸湿性が低く寸法安定
性に優れた化粧板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による化粧板の構成を概略的
に示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施例による化粧板の構成を概略
的に示す断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例による化粧板の構成
を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 木質系基板 2 化粧層 3 グリオキザール樹脂および多価アルコール類の含浸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 5/00 B27D 1/04 B27K 3/50 BBD B27K 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質系基板の表面に化粧層が設けられてな
    る化粧板において、該木質系基板の裏面にグリオキザー
    ル樹脂および多価アルコール類が含浸固着されてなるこ
    とを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】請求項1の化粧板において、さらに木質系
    基板の表面にもグリオキザール樹脂が含浸固着され、該
    グリオキザール樹脂が含浸固着された表面上に化粧層が
    設けられてなることを特徴とする化粧板。
  3. 【請求項3】請求項1の化粧板において、さらに木質系
    基板の四周木口縁を含む表面にもグリオキザール樹脂が
    含浸固着され、該グリオキザール樹脂が含浸固着された
    表面上に化粧層が設けられてなることを特徴とする化粧
    板。
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