JP3023248U - ブラシ一体型容器 - Google Patents

ブラシ一体型容器

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JP3023248U
JP3023248U JP1995007587U JP758795U JP3023248U JP 3023248 U JP3023248 U JP 3023248U JP 1995007587 U JP1995007587 U JP 1995007587U JP 758795 U JP758795 U JP 758795U JP 3023248 U JP3023248 U JP 3023248U
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comb tooth
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JP1995007587U
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重孝 川口
巌 伊東
健一 森田
直志 鬼頭
稔 鈴木
Original Assignee
有限会社野々川商事
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪梳き範囲に亘っての毛髪処理剤の吐出量
の均一化と、毛髪処理剤の吐出の円滑化並びに戻り量低
減を図る。 【構成】 ブラシ一体型容器10は、スクイブタイプの
容器本体12に毛髪処理剤を収納し、この毛髪処理剤を
スクイブに伴いブラシキャップ16のスリット28から
吐出する。スリット28は、容器本体12から離間する
ほどその開口幅が幅広に漸増するテーパ状に空けられて
いる。スリット28の両側には、当該スリットを挟んで
第1櫛歯列32と第2櫛歯列34を備え、その櫛歯32
a,34aは、等ピッチで平板状に列設されており、そ
の半分のピッチずつずらして、スリット28に沿って互
い違いに配列されている。また、第1櫛歯列32,第2
櫛歯列34の外側には、櫛歯32a,34aより櫛歯長
さの長い中間櫛歯24aを列設して有する外側櫛歯列2
4が、第1櫛歯列32,第2櫛歯列34と並んで設けら
れている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、毛髪処理剤を毛髪に塗布するためのブラシを有し、該ブラシに該毛 髪処理剤を供給するブラシ一体型容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のブラシ一体型容器では、その有するブラシから毛髪処理剤を吐 出させつつ毛髪を梳けば、染毛剤や毛髪剤等の毛髪処理剤を手軽に毛髪に塗布で きる。この際、ただ単にブラシから毛髪処理剤を吐出するだけではなく、種々の 工夫がなされている。
【0003】 例えば、登録実用新案公報第3008926号には、毛髪処理剤の吐出用のス リットを跨ぐ主櫛歯とこの主櫛歯に並んだ短小の副櫛歯とで毛髪処理剤の垂れ落 ちを抑制する技術が提案されている。そして、スリットから吐出された毛髪処理 剤は主櫛歯でその大部分が保持され、主櫛歯からこぼれた毛髪処理剤は副櫛歯で 保持され、両櫛歯で保持された毛髪処理剤が梳き作業の間に毛髪に付着する。
【0004】 また、実開平7−5506では、毛髪処理剤吐出用の複数の吐出孔をその開口 面積が容器側から漸次大きくなるようにして備え、容器側とブラシ先端側との吐 出量をできるだけ均一とする技術が提案されている。そして、吐出孔から吐出さ れた毛髪処理剤は、孔の周囲のブラシ部表面に保持されて、梳き作業の間に毛髪 に付着する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したいずれのブラシ一体型容器であっても、以下に記すよ うな理由から、ブラシで毛髪を梳いた場合の毛髪梳き範囲で染毛の程度にムラが 生じることがあった。
【0006】 染毛剤等のように比較的粘性の高い毛髪処理剤を吐出させる場合には、容器本 体に近い側では、容器本体に近い分だけ染毛剤は行き渡り易く、容器本体から離 れた側では、容器本体から離れる分だけ行き渡り難い。しかし、このように染毛 剤の行き渡り易さに差があるにも拘らず、登録実用新案公報第3008926号 ではスリットは均一幅なため、容器本体に近い側では、容器本体から離れた側よ り多くの量の染毛剤が吐出することになる。よって、容器本体から離れた側では スリットからの染毛剤の吐出量が不足することがあり、ブラシで毛髪を梳いた場 合の毛髪梳き範囲で染毛の程度にムラが生じる虞があった。なお、この登録実用 新案公報第3008926号では、このムラを改善するために吐出用のスリット に対向するスリットの長さをその仕切板を挟んで容器本体に近い側では短く容器 本体から離れた側では長くする工夫がされている。しかし、実際に毛髪処理剤の 吐出を司る吐出用のスリットは均一幅なため、ムラの解消が必ずしも十分とはい えないと考えられる。
【0007】 一方、実開平7−5506では、開口面積を漸次大きくすることで各吐出孔ご との吐出量の均一化が図られているが、隣合う吐出孔の間の領域ではブラシ表面 により毛髪処理剤の吐出が起き得ない。よって、当該領域では染毛剤の付着が不 十分となり染毛ムラが生じる虞があった。
【0008】 また、上記したいずれのブラシ一体型容器であっても、毛髪処理剤の吐出流動 に規制を受ける。具体的には、登録実用新案公報第3008926号では、主櫛 歯のスリット跨ぎ箇所で、実開平7−5506では、隣合う吐出孔の間の領域の ブラシ表面で、毛髪処理剤がせき止められその流動が規制される。このため、毛 髪処理剤の円滑な吐出が阻害される。そして、押圧により弾性変形して毛髪処理 剤を送り出すいわゆるスクイブタイプのものでは、必要以上にスクイブしないと 所望量の毛髪処理剤を送り出せない場合があった。
【0009】 また、登録実用新案公報第3008926号では、スリットの開口上部に当た る箇所、即ちスリットを跨ぐ主櫛歯と主櫛歯との間の間隙に毛髪処理剤が保持さ れる。このため、容器のスクイブを止めたときの容器の形状復元により、主櫛歯 間の間隙の毛髪処理剤がスリットを経て容器側に吸い込まれて戻ってしまう。よ って、この戻り量を見越してスクイブしないと、所望量の毛髪処理剤を吐出でき ない。
【0010】 また、登録実用新案公報第3008926号のようにブラシ部の外側に櫛歯列 (副櫛歯)を併置し、当該櫛歯列の櫛歯をその梳き効率を上げる等のために傾斜 させた場合には、金型からの製品の抜けが悪くなる。よって、ブラシ部を金型側 からピン等にて押圧して抜く必要があるが、その押圧箇所がスリットを跨ぐ櫛歯 の設置箇所と干渉すると、スリットを跨ぐ櫛歯のピッチが必要以上に広がり毛髪 梳きに際して好ましくない。
【0011】 本考案は、上記問題点を解決するためになされ、毛髪梳き範囲に亘る均一な毛 髪処理剤の吐出を図ると共に、毛髪処理剤の吐出の円滑化と毛髪処理剤の戻り量 低減とを両立させることをその目的とする。また、スリット近傍の櫛歯列とその 外側の櫛歯列とを並存させる場合であっても、スリット近傍の櫛歯列の櫛歯によ る毛髪梳きと金型からの抜けとに支障のないブラシ一体型容器を提供することを もその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる第1の目的を達成するためになされた請求項1記載のブラシ一体型容器 で採用した手段は、 毛髪処理剤を毛髪に塗布するためのブラシを有し、該ブラシに該毛髪処理剤を 供給するブラシ一体型容器であって、 前記毛髪処理剤を収納し、押圧により弾性変形して前記毛髪処理剤を送り出す 容器本体と、 該容器本体から前記毛髪処理剤の導入を受け、前記容器本体から離間するほど 開口幅が幅広に漸増するテーパ状のスリットから前記毛髪処理剤を吐出するブラ シ体と、を備え、 該ブラシ体は、 前記スリットに沿って複数の櫛歯を列設してなる第1の櫛歯列と第2の櫛歯列 とを前記スリットを挟んで有し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの前記複数の櫛歯は、前記スリッ トに沿って互い違いに配列されていること をその要旨とする。
【0013】 請求項2記載のブラシ一体型容器では、 前記第1と第2の櫛歯列を、それぞれの前記複数の櫛歯を等ピッチで列設し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの複数の櫛歯を、該櫛歯の列設ピ ッチの半分のピッチずつずれて互い違いに配列させた。
【0014】 請求項3記載のブラシ一体型容器では、 前記第1,第2の櫛歯列の外側に該櫛歯列と並んで複数の櫛歯を列設してなる 外側櫛歯列を有し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの前記複数の櫛歯を、前記外側櫛 歯列における櫛歯の列設ピッチの2倍の列設ピッチで、前記外側櫛歯列における 櫛歯と並んで配列させた。
【0015】 請求項4記載のブラシ一体型容器では、 前記第1と第2の櫛歯列の前記複数の櫛歯を、平板状をなし、前記スリットの 開口周縁から立設されているものとした。
【0016】 請求項5記載のブラシ一体型容器では、 前記第1と第2の櫛歯列の前記複数の櫛歯を、前記スリットの開口周縁側の端 面を斜め外側に傾斜して有するものとした。
【0017】 請求項6記載のブラシ一体型容器では、 前記外側櫛歯列の前記複数の櫛歯を、斜め外側に傾斜して立設させた。
【0018】 請求項7記載のブラシ一体型容器では、 外側櫛歯列の前記複数の櫛歯を、前記第1と第2の櫛歯列の前記複数の櫛歯よ り長く前記ブラシ体に立設させた。
【0019】 請求項8記載のブラシ一体型容器で採用した手段は、 毛髪処理剤を毛髪に塗布するためのブラシを有し、該ブラシに該毛髪処理剤を 供給するブラシ一体型容器であって、 前記毛髪処理剤を収納し、押圧により弾性変形して前記毛髪処理剤を送り出す 容器本体と、 該容器本体から前記毛髪処理剤の導入を受け、スリットから前記毛髪処理剤を 吐出するブラシ体と、を備え、 該ブラシ体は、 前記スリットを挟んで配置され、前記スリットに沿って複数の櫛歯を列設して なる第1の櫛歯列と第2の櫛歯列と、 前記第1,第2の櫛歯列の外側に該櫛歯列と並んで複数の櫛歯を列設してなる 外側櫛歯列と、を有し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの前記複数の櫛歯は、等ピッチで 前記スリットに沿って互い違いにずれて配列されており、 前記外側櫛歯列の前記複数の櫛歯は、斜め外側に傾斜して立設されていること をその要旨とする。
【0020】 請求項9記載のブラシ一体型容器では、 前記ブラシ体を着脱可能とし、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列におけるそれぞれの前記櫛歯の列設ピッチを 、容器本体に収納する毛髪処理剤の性質に応じて設定した。
【0021】
【作用】
上記構成を有する請求項1記載のブラシ一体型容器では、毛髪処理剤は、容器 本体の押圧による弾性変形により容器本体から送り出されブラシ体に導入される と、そのスリットから吐出される。このスリットは、容器本体から離間するほど 開口幅が幅広に漸増するテーパ状なので、毛髪処理剤が行き渡り易い容器本体側 ではその吐出が控えられ、容器本体から離れ毛髪処理剤が行き渡り難い側では徐 々に毛髪処理剤の吐出量が増す。そして、このスリットを挟んで第1の櫛歯列と 第2の櫛歯列とが列設されているので、この両櫛歯列による毛髪梳き範囲に亘っ ては、毛髪処理剤の吐出量は均一となる。
【0022】 この場合、第1の櫛歯列と第2の櫛歯列はスリットを挟んでその両側に位置し 、この第1,第2の櫛歯列のそれぞれの複数の櫛歯はスリットに沿って互い違い に配列されているために、スリットには、毛髪処理剤のせき止めを通してその流 動を規制するものは存在しない。よって、スリットからは、毛髪処理剤がその流 動を阻害されることなく吐出する。しかも、スリットから吐出された毛髪処理剤 は、スリットの上方で保持されることはなく、スリット両側の第1,第2の櫛歯 列における隣合う櫛歯の間にスリット上方から離れて保持される。よって、容器 本体の形状復元時におけるスリットからの吸込が起き難くなる。
【0023】 請求項2記載のブラシ一体型容器では、第1と第2の櫛歯列の複数の櫛歯を等 ピッチの列設ピッチとし、その半分のピッチずつずれて互い違いに配列させたの で、スリットを挟んだ各櫛歯列での毛髪処理剤の保持程度を、スリット両側でほ ぼ均等とする。
【0024】 請求項3記載のブラシ一体型容器では、ブラシ体の外側櫛歯列にて、スリット 両側の第1,第2の櫛歯列の外側で、この両櫛歯列で保持しきれなかった毛髪処 理剤を保持し、毛髪への塗布に供する。しかも、この外側櫛歯列は、第1,第2 の櫛歯列の外側で毛髪を梳く。そして、第1,第2の櫛歯列における櫛歯を、そ の列設ピッチが外側櫛歯列における櫛歯の列設ピッチの2倍で、外側櫛歯列にお ける櫛歯と並んで配列させたので、第1,第2の櫛歯列における隣合う櫛歯の間 には、その外側に、必ず外側櫛歯列の櫛歯を存在させる。よって、この外側櫛歯 列の櫛歯で毛髪を梳き分けてから第1,第2の櫛歯列における隣合う櫛歯の間に 毛髪を導く。また、第1,第2の櫛歯列における隣合う櫛歯の間を梳かれて通過 した毛髪を、隣合う櫛歯の間の外側櫛歯列の櫛歯で梳き分けてしごく。
【0025】 請求項4記載のブラシ一体型容器では、第1,第2の櫛歯列の複数の櫛歯は、 平板状をなしているので、毛髪処理剤の保持領域が平板状で広くなる。そして、 第1,第2の櫛歯列の複数の櫛歯は、平板状でスリットの開口周縁から立設され ているので、毛髪処理剤は、スリットの開口周縁から櫛歯に円滑に伝わり保持さ れる。
【0026】 請求項5記載のブラシ一体型容器では、第1,第2の櫛歯列の複数の櫛歯にお けるスリットの開口周縁側の端面は斜め外側に傾斜しているので、スリットの開 口周縁から櫛歯への毛髪処理剤の伝わりはより円滑となる。
【0027】 請求項6記載のブラシ一体型容器では、斜め外側に傾斜して立設された外側櫛 歯列の複数の櫛歯により、梳き対象となる毛髪をすくい上げてから第1,第2の 櫛歯列における隣合う櫛歯の間に毛髪を導く。
【0028】 また、請求項6記載のブラシ一体型容器では、外側櫛歯列は外側に傾斜してい るので金型からの抜きの抵抗となるが、スリットを挟んだ第1,第2の櫛歯列の 櫛歯はスリットに沿って互い違いなため、各櫛歯列における隣合う櫛歯の間の箇 所を、金型からの抜きの際にピンの押圧箇所とできる。そして、このように押圧 箇所を櫛歯間に確保しても、スリットを挟んだ第1,第2の櫛歯列による毛髪梳 き範囲では、第1と第2の櫛歯列の櫛歯がその列設ピッチの半分のピッチずつず れているので、両櫛歯列全体でみれば櫛歯の間隔は狭い。
【0029】 請求項7記載のブラシ一体型容器では、第1と第2の櫛歯列の複数の櫛歯より 長くブラシ体に立設した外側櫛歯列の複数の櫛歯により、梳き対象となる毛髪を 確実にすくい上げてから第1,第2の櫛歯列における隣合う櫛歯の間に毛髪を導 く。よって、毛髪処理剤を保持している第1,第2の櫛歯列の櫛歯を必ずしも頭 皮の極近くにまで梳き入れることを要しない。
【0030】 請求項8記載のブラシ一体型容器では、外側櫛歯列は外側に傾斜しているので 金型からの抜きの抵抗となるが、スリットを挟んだ第1,第2の櫛歯列の櫛歯は 等ピッチでスリットに沿って互い違いにずれているため、各櫛歯列における隣合 う櫛歯の間の箇所を、金型からの抜きの際にピンの押圧箇所とできる。そして、 このように押圧箇所を櫛歯間に確保しても、スリットを挟んだ第1,第2の櫛歯 列による毛髪梳き範囲では、第1と第2の櫛歯列の櫛歯がずれているので、両櫛 歯列全体でみれば櫛歯の間隔は狭い。
【0031】 請求項9記載のブラシ一体型容器では、着脱可能なブラシ体の第1,第2の櫛 歯列におけるそれぞれの櫛歯の列設ピッチは毛髪処理剤の性質に応じて設定され ているので、隣合う櫛歯の間に確実に毛髪処理剤を保持でき、毛髪処理剤に合わ せてブラシ体を交換できる。
【0032】
【実施例】
次に、本考案に係るブラシ一体型容器の好適な実施例について、図面に基づき 説明する。
【0033】 図1の概略斜視図と図2の側面図に示すように、本実施例のブラシ一体型容器 10は、染毛剤等の毛髪処理剤を収納する容器本体12を備える。この容器本体 12は、樹脂製の中空容器であり、把持されて押圧されると弾性変形して内容積 を減少させ、押圧が解除されると元の形状に復帰するように形成されている。そ して、容器本体12は、片手での把持に違和感がなく、また、把持した掌に違和 感なく納まる大きさとされており、その把持部の横断面形状は握り易いいわゆる 卵型形状とされている。
【0034】 ブラシ一体型容器10は、この容器本体12の上端には、中間キャップ14を 係合・固定して備え、この中間キャップ14を介在させて、ブラシキャップ16 を容器本体12に対してやや下向きに傾斜して備える。中間キャップ14は、図 3の要部拡大断面図に示すように、その内部が中空とされており、この中空部を 容器本体12の上端開口18からの毛髪処理剤、例えば染毛剤の流路20とする 。この中間キャップ14の上端は、流路20と連通したブラシキャップ嵌合孔2 2とされており、このブラシキャップ嵌合孔22にブラシキャップ16が嵌合・ 固定される。このため、容器本体12から押し出された染毛剤は、上端開口18 から中間キャップ14の流路20を通過し、ブラシキャップ16に導かれる。な お、ブラシキャップ16は、ブラシキャップ嵌合孔22から取り外し可能である 。
【0035】 ブラシキャップ16は、図1ないし図3やその正面図である図4に示すように 、その前面部両端に複数の櫛歯を列設してなる外側櫛歯列24を対向して有し、 各列の櫛歯は斜め外側に傾斜して立設されている。よって、この左右の外側櫛歯 列24で、櫛歯がV字状に並んだブラシ部となる。外側櫛歯列24は、同一形状 で多数本並んだ中間櫛歯24aと、これら中間櫛歯24aの立設並びの上端およ び下端の端部櫛歯24bとからなり、この端部櫛歯24bは中間櫛歯24aより 太くされている。また、上記の各図面や図4のA方向矢視図である図5,6−6 線拡大断面図である図6に示すように、ブラシキャップ16は、左右の外側櫛歯 列24における端部櫛歯24bの間に、櫛歯長さが端部櫛歯24bより短い棒状 の端部中間櫛歯24cをそれぞれ3本ずつ立設して備え、その内側に、中間櫛歯 24aや端部中間櫛歯24cより櫛歯長さが短い略三角形状の内側端部櫛歯26 を立設して備える。この内側端部櫛歯26のそれぞれは、外側櫛歯列24におけ る中間櫛歯24aの並びの上端位置,下端位置の中間櫛歯24aに並んで立設さ れている。
【0036】 また、ブラシキャップ16は、対向する上下の内側端部櫛歯26の間に亘って スリット28を有し、このスリット28は、図4に示すように、ブラシキャップ 16の上端側ほどスリット幅が幅広であり、ブラシキャップ16の下端側、即ち 容器本体12から離間するほどその開口幅が幅広に漸増するテーパ状に空けられ ている。そして、このスリット28は、ブラシキャップ16裏側の開口30と連 通している。開口30は、図3に示すようにブラシキャップ16の裏側にブラシ キャップ16の長手方向に沿って形成されており、ブラシキャップ16が中間キ ャップ14のブラシキャップ嵌合孔22にが嵌合・固定されると、中間キャップ 14の流路20に連通する。従って、容器本体12の染毛剤は、中間キャップ1 4の流路20を経てブラシキャップ16の開口30に至り、その後、ブラシキャ ップ16のスリット28から吐出される。
【0037】 更に、ブラシキャップ16は、スリット28の左右に、複数の櫛歯を列設して なる第1櫛歯列32と第2櫛歯列34とを有し、この第1櫛歯列32と第2櫛歯 列34をスリット28を挟んで配置させている。第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4は、それぞれ同一形状の櫛歯32a,34aを等ピッチで列設して備え、櫛歯 32aと櫛歯34aは、その形状がスリット28を挟んで対称形の関係にある。 そして、第1櫛歯列32と第2櫛歯列34のそれぞれの櫛歯32a,34aは、 スリット28に沿って互い違いに配列されており、その列設ピッチの半分のピッ チずつずれて配列されている。このため、スリット28を挟んだ第1櫛歯列32 と第2櫛歯列34とで、櫛歯が互い違いに並んだブラシ部となる。
【0038】 この場合、櫛歯32a,34aの列設ピッチは、毛髪梳きにふさわしく、且つ 、ブラシ一体型容器10で用いる毛髪処理剤、例えば染毛剤の櫛歯間保持に適し たピッチとすればよく、本実施例では約5mmとした。よって、本実施例では、 第1櫛歯列32と第2櫛歯列34の櫛歯32a,34aは、スリット28に沿っ て約2.5mm間隔で互い違いに配列されることになる。
【0039】 そして、第1櫛歯列32,第2櫛歯列34の全体でみればその櫛歯間隔は約2 .5mmと狭いにも拘らず、図4に示すように、第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4における隣合う櫛歯32a,34aの間の斜線領域を、金型からの抜きの際に ピンの押圧箇所Xとできる。よって、図示しない金型からの抜きの際には、外側 櫛歯列24の中間櫛歯24a,端部櫛歯24bが金型にその抜け方向に対して傾 斜しているために抜きの抵抗となるが、上記の押圧箇所Xを金型のピンで押すこ とで、ブラシキャップ16は支障なく金型から抜ける。
【0040】 また、櫛歯32a,34aは、外側櫛歯列24における中間櫛歯24aの列設 ピッチの2倍の列設ピッチで、この中間櫛歯24aと並んで配列されている。従 って、図4から明らかなように、各櫛歯32a,34aは、一つおきの中間櫛歯 24aと並ぶことになる。そして、第1櫛歯列32における隣合う櫛歯32aの 間には、その外側に、必ず外側櫛歯列24の中間櫛歯24aを存在させる。第2 櫛歯列34についても同様である。
【0041】 また、櫛歯32a,34aは、図4の7−7線拡大断面図である図7に示すよ うに、平板状をなしており、スリット28の開口周縁から立設されている。そし て、櫛歯32a,34aは、スリット28の開口周縁側の端面32b,34bを 斜め外側に傾斜して有し、櫛歯32a,34aの櫛歯長さは、外側櫛歯列24の 中間櫛歯24aより短くされている。このため、第1櫛歯列32と第2櫛歯列3 4は、左右の外側櫛歯列24における中間櫛歯24a,端部櫛歯24bおよび端 部中間櫛歯24cで囲まれた窪みの底部に、位置することになる。よって、ブラ シ一体型容器10では、ブラシキャップ16の前面両端の外側櫛歯列24にて、 スリット28の両側の第1櫛歯列32,第2櫛歯列34の外側で、この両櫛歯列 で保持しきれなかった毛髪処理剤を保持し、毛髪へ毛髪処理剤を塗布する。しか も、この外側櫛歯列24は、第1櫛歯列32,第2櫛歯列34の外側で毛髪を梳 く。
【0042】 以上説明したように本実施例のブラシ一体型容器10では、容器本体12内の 染毛剤等の毛髪処理剤を、容器本体12の押圧による弾性変形により中間キャッ プ14の流路20を経てブラシキャップ16に導入し、ブラシキャップ16のス リット28から吐出する。このスリット28は、容器本体から離間するほど開口 幅が幅広に漸増するテーパ状なので、毛髪処理剤が行き渡り易い容器本体12の 側ではその吐出が控えられ、容器本体12から離れ毛髪処理剤が行き渡り難い側 では徐々に毛髪処理剤の吐出量を増す。しかも、このスリット28から毛髪処理 剤が伝わる第1櫛歯列32,第2櫛歯列34はスリット28を挟んでその両側に 位置し、その櫛歯32a,櫛歯34aは、スリット28に沿って約2.5mmの 間隔で互い違いに配列されているに過ぎない。よって、スリット28には、毛髪 処理剤のせき止めを通してその流動を規制するものはなんら存在せず、スリット 28からは、毛髪処理剤がその流動を阻害されることなく吐出する。
【0043】 その一方、スリット28から吐出された毛髪処理剤は、スリット両側の第1櫛 歯列32,第2櫛歯列34の各櫛歯32a,櫛歯34aに伝わる。そして、毛髪 処理剤は、これら櫛歯列における隣合う櫛歯32a,櫛歯34aの間にスリット 上方から離れて保持され、スリット28の上方で保持されることはない。このた め、押圧が解除されて容器本体12が元の形状に復元する際には、スリット28 からの毛髪処理剤の吸込を起き難くする。
【0044】 この結果、本実施例のブラシ一体型容器10によれば、第1櫛歯列32,第2 櫛歯列34で形成される毛髪梳き範囲に亘って毛髪処理剤の吐出量の均一化を図 ることができると共に、スリット28からの毛髪処理剤の吐出の円滑化とその戻 り量の低減とを両立することができる。そして、毛髪梳き範囲に亘る毛髪処理剤 の吐出量の均一化を通して、毛髪処理の仕上がり品質の均一化(例えば、染毛剤 による染毛程度の均一化)を図ることができる。
【0045】 また、本実施例のブラシ一体型容器10では、第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4の櫛歯32a,櫛歯34aを等ピッチ(約5mm)の列設ピッチとし、その半 分のピッチ(約2.5mm)で互い違いに配列させたので、スリット28を挟ん だ各櫛歯列での毛髪処理剤の保持程度を、スリット両側でほぼ均等とする。この ため、ブラシ一体型容器10によれば、スリット28の左方或いは右方からの毛 髪梳き方向に拘らず毛髪処理剤の塗布程度に差をきたさないので、毛髪梳き方向 に規制を受けることがなくその使い勝手を向上させることができる。
【0046】 また、本実施例のブラシ一体型容器10では、第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4における隣合う櫛歯32a,櫛歯34aの間には、その外側に、必ず外側櫛歯 列24の中間櫛歯24aを存在させる。よって、この外側櫛歯列24の中間櫛歯 24aで毛髪を梳き分けてから第1櫛歯列32,第2櫛歯列34における隣合う 櫛歯32a,櫛歯34aの間に毛髪を導く。また、この隣合う櫛歯32a,櫛歯 34aの間を梳かれて通過した毛髪を、外側櫛歯列24では、隣合う櫛歯32a ,櫛歯34aの間の中間櫛歯24aで梳き分けてしごく。このため、ブラシ一体 型容器10によれば、外側櫛歯列24の中間櫛歯24a並びに第1櫛歯列32, 第2櫛歯列34の隣合う櫛歯32a,櫛歯34aで毛髪処理剤の塗布を行なうの で、塗布ムラを確実に抑制できると共に、外側櫛歯列24の中間櫛歯24aによ る毛髪の梳き分けとしごきを通して、毛髪から余剰な毛髪処理剤を除去できる。
【0047】 また、本実施例のブラシ一体型容器10では、第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4のそれぞれの櫛歯32a,櫛歯34aは、平板状をなしているので、毛髪処理 剤の保持領域を広くする。そして、この櫛歯32a,櫛歯34aは、平板状でス リット28の開口周縁から立設されていると共に、スリット28の開口周縁側の 端面32b,34bを斜め外側に傾斜させているので、毛髪処理剤は、スリット 28の開口周縁から櫛歯32a,櫛歯34aに極めて円滑に伝わり保持される。 このため、ブラシ一体型容器10によれば、毛髪への塗布に必要な量の毛髪処理 剤を第1櫛歯列32,第2櫛歯列34の櫛歯32a,櫛歯34aに容易且つ確実 に確保できる。
【0048】 更に、本実施例のブラシ一体型容器10では、第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4の櫛歯より櫛歯の長さが長く、且つ斜め外側に傾斜して立設された外側櫛歯列 24の複数の櫛歯(中間櫛歯24a,端部櫛歯24b)により、毛髪を確実にす くい上げてから第1櫛歯列32,第2櫛歯列34における隣合う櫛歯32a,櫛 歯34aの間に毛髪を導く。このため、ブラシ一体型容器10によれば、毛髪処 理剤を保持している第1櫛歯列32,第2櫛歯列34の櫛歯32a,櫛歯34a を必ずしも頭皮の極近くにまで梳き入れることを要しないので、頭皮に毛髪処理 剤を不用意に付着させることが少なくなる。
【0049】 また、本実施例では、ブラシキャップ16を中間キャップ14に取り外し可能 に構成したので、第1櫛歯列32,第2櫛歯列34における櫛歯32a,櫛歯3 4aの列設ピッチが異なるブラシキャップ16、例えば列設ピッチが本実施例の 列設ピッチ(約5mm)より狭い或いは広いブラシキャップ16を、取り替えて 使用することができる。このため、この列設ピッチをブラシ一体型容器10で毛 髪に塗布する毛髪処理剤の粘度等の性質に応じて変更できるので、隣合う櫛歯3 2a,櫛歯34aの間に確実に毛髪処理剤を保持でき、汎用性を高めることがで きる。
【0050】 また、本実施例のブラシ一体型容器10では、第1櫛歯列32,第2櫛歯列3 4の全体でみればその櫛歯間隔が約2.5mmと狭いまま、隣合う櫛歯32a, 34aの間に金型からの抜きの際のピンの押圧箇所Xを確保できる。よって、ブ ラシ一体型容器10によれば、第1櫛歯列32,第2櫛歯列34での毛髪梳きと 金型からの抜けとになんらの支障がない。
【0051】 以上本考案の一実施例について説明したが、本考案はこの様な実施例になんら 限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様 で実施し得ることは勿論である。
【0052】
【考案の効果】
以上詳述したように請求項1記載のブラシ一体型容器では、テーパ状のスリッ トにより、毛髪処理剤が行き渡り易い容器本体側ではその吐出を控え、容器本体 から離れ毛髪処理剤が行き渡り難い側では徐々に毛髪処理剤の吐出量を増す。し かも、毛髪梳きを行なう第1,第2の櫛歯列をスリットの両側とし、それぞれの 複数の櫛歯をスリットに沿って互い違いに配列させたので、スリットからの毛髪 処理剤の流動を規制しないと共に、毛髪処理剤をスリット両側の隣合う櫛歯の間 にスリット上方から離して保持してスリットからの吸込を起き難くする。従って 、請求項1記載のブラシ一体型容器によれば、毛髪梳き範囲に亘る毛髪処理剤の 吐出量の均一化を図ることができると共に、スリットからの毛髪処理剤の吐出の 円滑化とその戻り量の低減とを両立することができる。そして、毛髪梳き範囲に 亘る毛髪処理剤の吐出量の均一化を通して、毛髪処理の仕上がり品質の均一化( 例えば、染毛剤による染毛程度の均一化)を図ることができる。
【0053】 請求項2記載のブラシ一体型容器では、スリットを挟んだ第1と第2の櫛歯列 での毛髪処理剤の保持程度をほぼ均等とできるので、スリットの左方或いは右方 からの毛髪梳き方向に拘らず毛髪処理剤の塗布程度に差がない。よって、請求項 2記載のブラシ一体型容器によれば、毛髪梳き方向に規制を受けないので、使い 勝手を向上させることができる。
【0054】 請求項3記載のブラシ一体型容器によれば、外側櫛歯列の櫛歯で毛髪を梳き分 けてから第1,第2の櫛歯列における隣合う櫛歯の間に毛髪を導いて、外側櫛歯 列の櫛歯並びに第1,第2の櫛歯列の隣合う櫛歯で毛髪処理剤の塗布を行ない塗 布ムラを確実に抑制できる。また、請求項3記載のブラシ一体型容器によれば、 第1,第2の櫛歯列の隣合う櫛歯で梳かれた毛髪を外側櫛歯列の櫛歯で梳き分け てしごくので、毛髪から余剰な毛髪処理剤を除去できる。
【0055】 請求項4記載のブラシ一体型容器では、毛髪処理剤をスリットの開口周縁から 円滑に第1,第2の櫛歯列の複数の櫛歯に伝わらせて、平板状で毛髪処理剤の保 持領域が広いこれら櫛歯に保持する。このため、請求項4記載のブラシ一体型容 器によれば、毛髪への塗布に必要な量の毛髪処理剤を第1,第2の櫛歯列の複数 の櫛歯に容易に確保できる。
【0056】 請求項5記載のブラシ一体型容器によれば、第1,第2の櫛歯列の複数の櫛歯 に毛髪処理剤をより円滑に伝わらせることができるので、毛髪処理剤の確保がよ り容易となる。
【0057】 請求項6および請求項7記載のブラシ一体型容器では、梳き対象となる毛髪を すくい上げてから第1,第2の櫛歯列における隣合う櫛歯の間に毛髪を導くので 、毛髪への毛髪処理剤の塗布に当たって第1,第2の櫛歯列の櫛歯を必ずしも頭 皮の極近くにまで梳き入れることを要しない。このため、請求項6および請求項 7記載のブラシ一体型容器によれば、頭皮に毛髪処理剤を不用意に付着させるこ とが少なくなる。
【0058】 また、請求項6記載および請求項8記載のブラシ一体型容器では、金型からの 抜きのためのピンの押圧箇所を第1,第2の櫛歯列における櫛歯間にそれぞれ確 保できると共に、スリットを挟んだ第1,第2の櫛歯列全体でみれば櫛歯の間隔 を狭くして毛髪梳きに支障はない。よって、請求項6記載および請求項8記載の ブラシ一体型容器によれば、スリット近傍の櫛歯列の櫛歯による毛髪梳きと金型 からの抜けとに支障のないブラシ一体型容器を提供することができる。
【0059】 請求項9記載のブラシ一体型容器によれば、第1,第2の櫛歯列における隣合 う櫛歯の間への確実な毛髪処理剤の保持とブラシ交換とを通して、汎用性を高め ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のブラシ一体型容器10の概略斜視図。
【図2】ブラシ一体型容器10の側面図。
【図3】ブラシ一体型容器10の要部拡大断面図。
【図4】ブラシキャップ16の正面拡大図。
【図5】図4のA方向矢視の拡大図。
【図6】図4の6−6線拡大断面図。
【図7】図4の7−7線拡大断面図。
【符号の説明】
10…ブラシ一体型容器 12…容器本体 14…中間キャップ 16…ブラシキャップ 18…上端開口 20…流路 22…ブラシキャップ嵌合孔 24…外側櫛歯列 24a…中間櫛歯 24b…端部櫛歯 24c…端部中間櫛歯 26…内側端部櫛歯 28…スリット 30…開口 32…第1櫛歯列 32a…櫛歯 32b…端面 34…第2櫛歯列 34a…櫛歯 34b…端面 X…押圧箇所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
フロントページの続き (72)考案者 鬼頭 直志 名古屋市北区天道町3丁目25番地 株式会 社ダリヤ 研究室内 (72)考案者 鈴木 稔 名古屋市北区金城3丁目10番18号 株式会 社ダリヤ内

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪処理剤を毛髪に塗布するためのブラ
    シを有し、該ブラシに該毛髪処理剤を供給するブラシ一
    体型容器であって、 前記毛髪処理剤を収納し、押圧により弾性変形して前記
    毛髪処理剤を送り出す容器本体と、 該容器本体から前記毛髪処理剤の導入を受け、前記容器
    本体から離間するほど開口幅が幅広に漸増するテーパ状
    のスリットから前記毛髪処理剤を吐出するブラシ体と、
    を備え、 該ブラシ体は、 前記スリットに沿って複数の櫛歯を列設してなる第1の
    櫛歯列と第2の櫛歯列とを前記スリットを挟んで有し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの前記複数
    の櫛歯は、前記スリットに沿って互い違いに配列されて
    いることを特徴とするブラシ一体型容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブラシ一体型容器であっ
    て、 前記第1と第2の櫛歯列は、それぞれの前記複数の櫛歯
    を等ピッチで列設して備え、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの複数の櫛
    歯は、該櫛歯の列設ピッチの半分のピッチずつずれて互
    い違いに配列されているブラシ一体型容器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のブラシ一体型容器であっ
    て、 前記第1,第2の櫛歯列の外側に該櫛歯列と並んで複数
    の櫛歯を列設してなる外側櫛歯列を有し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの前記複数
    の櫛歯は、前記外側櫛歯列における櫛歯の列設ピッチの
    2倍の列設ピッチで、前記外側櫛歯列における櫛歯と並
    んで配列されているブラシ一体型容器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    ブラシ一体型容器であって、 前記第1と第2の櫛歯列の前記複数の櫛歯は、平板状を
    なし、前記スリットの開口周縁から立設されているブラ
    シ一体型容器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のブラシ一体型容器であっ
    て、 前記第1と第2の櫛歯列の前記複数の櫛歯は、前記スリ
    ットの開口周縁側の端面を斜め外側に傾斜して有するブ
    ラシ一体型容器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のブラシ一体型容器であっ
    て、 前記外側櫛歯列の前記複数の櫛歯は、斜め外側に傾斜し
    て立設されているブラシ一体型容器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のブラシ一体型容器であっ
    て、 外側櫛歯列の前記複数の櫛歯は、前記第1と第2の櫛歯
    列の前記複数の櫛歯より長く前記ブラシ体に立設されて
    いるブラシ一体型容器。
  8. 【請求項8】 毛髪処理剤を毛髪に塗布するためのブラ
    シを有し、該ブラシに該毛髪処理剤を供給するブラシ一
    体型容器であって、 前記毛髪処理剤を収納し、押圧により弾性変形して前記
    毛髪処理剤を送り出す容器本体と、 該容器本体から前記毛髪処理剤の導入を受け、スリット
    から前記毛髪処理剤を吐出するブラシ体と、を備え、 該ブラシ体は、 前記スリットを挟んで配置され、前記スリットに沿って
    複数の櫛歯を列設してなる第1の櫛歯列と第2の櫛歯列
    と、 前記第1,第2の櫛歯列の外側に該櫛歯列と並んで複数
    の櫛歯を列設してなる外側櫛歯列と、を有し、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列のそれぞれの前記複数
    の櫛歯は、等ピッチで前記スリットに沿って互い違いに
    ずれて配列されており、 前記外側櫛歯列の前記複数の櫛歯は、斜め外側に傾斜し
    て立設されているブラシ一体型容器。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項8記載のブラシ一体
    型容器であって、 前記ブラシ体は着脱可能であり、 前記第1の櫛歯列と第2の櫛歯列におけるそれぞれの前
    記櫛歯の列設ピッチは、容器本体に収納する毛髪処理剤
    の性質に応じて設定されているブラシ一体型容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11309017A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Kashiwagi Mold:Kk 使い捨てブラシの製造方法及びその製造装置
WO2006103740A1 (ja) * 2005-03-28 2006-10-05 Hoyu Co., Ltd. 毛髪化粧料用塗布具及び塗布具付き容器

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